オイラのブログ

オイラのブログ

PR

×

プロフィール

shirochoko

shirochoko

サイド自由欄

バックナンバー

2026年08月
2026年07月
2026年06月
2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月
2026年01月
2025年12月
2025年11月

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

コメント新着

オーウェン@ <1973年>映画「セルピコ」 こんにちは。いつも楽しく、またワクワク…

フリーページ

2015年09月29日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
ぐるりのこと.jpg
【スタッフ】
監督・原作・脚本・編集=橋口亮輔   撮影=上野彰吾
美術=磯見俊裕  衣装=小川久美子  音楽=Akeboshi
音楽プロデューサー=北原京子    主題歌=Akeboshi『Peruna』
照明=矢部一男  録音=小川 武

【キャスト】
木村多江 =佐藤翔子(妻)   リリー・フランキー=佐藤カナオ(夫)
倍賞美津子=吉田波子(母)        寺島 進=吉田勝利(兄)

寺田 農 =吉田栄一(法廷画家      柄本 明=安田邦正(新聞記者)
木村祐一 =夏目先輩           斎藤洋介=橋本浩二(法廷画家)
温水洋一 =和久井寛人          峯村リエ=生方圭子
山中 崇 =小久保健二(雑誌記者     加瀬 亮=田中ツヨシ(幼児殺人犯)
光石 研 =弁護士            田辺誠一=裁判長
横山めぐみ=資産家の母親         新井浩文=大間真治(殺人犯)

【あらすじ】
1993年
小さな出版社に勤める几帳面な性格の妻『翔子」と
根は優しいけど優柔不断で生活力に乏しい夫『カナオ』

2人は初めての子どもの誕生を控え、それなりに幸せな日々を送っていた


仕事をもらう・・・・戸惑いながらも少しずつ仕事を覚えていく「カナオ」

そんなある日、生まれたばかりの子どもが亡くなるという悲劇が二人を襲う

悲しみのあまり、「翔子」は次第にうつになっていく

そんな「翔子」を静かに見守る「カナオ」

一方で彼は法廷画家として、連続幼女誘拐殺人事件や地下鉄毒ガス事件といった

   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「橋口亮輔」監督2008年の作品「ぐるりのこと」は 以前から観たかったのだが 
中々巡り合えす やっと先日観賞 期待どうり 日本の映画史上に残る傑作でした 

舞台は1993年冬からの約10年間 「翔子」と「カナオ」夫婦の再生が主のドラマ

何だろう夫婦間でしか通用しないような微妙な愛情表現や感情のもつれ そしてつながり 
それらのナマ生しい日常会話 今までにはないリアルな近親感に つい引込まれてしまう

そう「ぐるりのこと」とは自分の身の周りのこと 又は、自分をとりまく様々な環境のこと
几帳面な「翔子」(木村多江)とアバウトな「カナオ」(りりー・フランキー)にまつわる

「翔子」は 小さな出版社に勤務するやり手の編集者で 本来は日本画家を目指していた 
A型の典型だなァありゃ 仕切り屋というか、バカ真面目というか その几帳面さは
は異常な位で、門限は勿論、エッチをする日にちまでカレンダーに✖印が書き込んであって 
もう妊娠してるってのに、週に三日のエッチは欠かさない 

飲んで遅くなったカナオに バナナを食べながら待っていた翔子「今日はする日だから」と
スッピン顔で迫る  げんなりしたカナオ「そんな気になれないよ、じゃあせめて口紅して」
と恐る恐る言うと、「なんで口紅しなきゃいけないの」と ふてくされる翔子

「それはもてなしの心だよ 料理も紙皿じゃ興醒めだろ」と 彼が例え話を言っても
「なんでここで紙皿が出てくるのか判らない」とマジメな彼女には通じず、顎で寝室に誘う

そんな風な感じの仲睦まじい夫婦だったが 生まれたばかりの赤ん坊を亡くしてから
悲しみにくれ 欝になってしまう「翔子」 数年経過しても翔子自身どうしていいか判らない
ままに過ごしていた 、ある台風の晩 窓を開けっ放しにしてビショヌレになっていた

「カナオ」だって どうしていいか判らずにいて ただただ見守ってるしかなかったのだが
「翔子」は 泣き続け 鼻水ズルズルで・・・・でもこの時に すべての思いを吐き出した

「私、子供ダメにした・・・・」と絶対に口に出せなかった言葉を搾り出し「もう子供出来ない
 かもしれない」「どうしていいか、判らない」と 新しく宿った赤ちゃんも堕胎してしまった
 ことを、その罪悪感にさいなまれ続けていた辛さも 「カナオ」に全部ぶちまけた 

「どうして一緒にいてくれるの?」と翔子 
「好きだから 一緒にいたいと思ってるよ」と 優しく髪を撫でる「カナオ」 
この日を境に 立ち直ってゆく「翔子」 知り合いのお寺さんに依頼され 天井画を書く事に

「翔子」の母親(倍賞美津子)は離婚していて 父親は新しい彼女と名古屋に住んでいて
「翔子」の兄(寺島進)は 羽振りのいい不動産屋だったがバブルが剥げ 今は母親の所に

「カナオ」が家族のコトを語らなかったのは父親が自殺していたからだった という風に
彼らの「ぐるりのこと」は 夫々に事情が込み入っていて ソレらが色々と絡み合う

一方 この映画は そんな夫婦の日常を描きつつ その社会的背景にも静かに迫っていく

美大を卒業し日本画家を目指していた「カナオ」は 絵画教室でスケッチを教えているが
それだけでなく バイトで法廷画家の仕事もしてて その法廷で数々の事件を目撃する

90年代から今世紀初頭にかけて起きた実際の事件とその犯罪者たち「宮崎勤による
連続幼女誘拐殺人事件」「池田小学校幼児殺傷事件」「オウム真理教による地下鉄
サリン事件」等など その被告席の犯罪者たちを 「カナオ」はスケッチしつつ観察

「加瀬亮」「新井浩文」の殺人犯が なりきってて めっちゃ怖い

遺族よりはずっと冷静に、ただの傍聴人よりも真摯に、記者たちよりもじっくりと
裁判の様子を見つめます

自分たちの平穏な日常と これら悲劇的な人々を目の当たりにすることで対比し、
自分たちの何でもない日々は 幸福なのだ ということを感じさせるのです

人生には いろいろあるけれど、支えてくれる相手がいるというのは幸せなんだ
「翔子」と「カナオ」夫婦の何気ない日々が 如何に尊いのかを感じさせる映画でした

なにげないぐるりの小さなエピソードが 一つ一つ積み重なっていき 全体としての
しっかりした主張を訴えて 観客の胸を打ち 共感と感動を呼ぶ まさに名画でした

ラスト 翔子が描きあげたお寺の天井画 翔子とカナオが並んで仰向けに寝て見上げ
 そっと手を握りあう そしてお互いの足を蹴り合う・・・・なんとまぁー 

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「烏瓜・からすうり」が 早くも赤くなって
からすうり.jpg







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015年10月01日 19時00分31秒 コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: