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オーウェン@ <1973年>映画「セルピコ」 こんにちは。いつも楽しく、またワクワク…

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2018年01月23日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
みぞに立つ.jpg

監督・脚本・編集=深田晃司
撮影=根岸憲一   美術=鈴木健介   音楽=小野川浩幸
主題歌=HARUHI『Lullaby』

【キャスト】
浅野忠信 =八坂草太郎
古館寛治 =鈴岡利雄
筒井真理子=鈴岡章江
太 賀  =山上孝司

篠川桃音 =鈴岡 蛍
真広佳奈 =鈴岡 蛍(8年後)

【あらすじ】
町工場を営む『鈴岡利雄』は、妻子との会話はあまりないものの
とくに波風の立たない穏やかな家庭を有していた

そこにある日、利雄の古い友人である『八坂』が現われる

前科をもつ八坂は出獄して間もない身の上であり、その身を案じる
利雄は さっそく自宅の一室を彼のために貸すのだった

突然のことに動揺する妻『章江』も八坂の人当たりの良さと誠実さ
に好感をもった

通っている教会での演奏会のためオルガン練習に余念のない娘『蛍』


すっかり家族同然になった八坂は、あるとき章江に殺人を犯したこと
を告白するが、すでに彼に揺るぎない信頼を寄せていた章江にとって
は、むしろ八坂への感情が愛情に変わるきっかけとなるばかりであった

家族が八坂を核として動き始めた実感を得たとき、彼による暴挙は始まり
すべてを目の当たりにし狼狽する利雄をおいて、八坂はつむじ風のように


8年の月日が流れた。町工場は平穏を取り戻してはいたが、家族には
言い知れぬ痛みを伴う傷跡 それは八坂(?)に殴られた後遺症で「蛍」
が全身麻痺の身障者となり 介護する「章江」も精神を病んでいたのだ

利雄の工場ではといえば、勤めていた青年『設楽』の退職に伴い後継者と
して『孝司』という若者が出入りするようになっていた

熱意をもつ孝司は好意的に迎えられていたが、ふとしたことから利雄に、
自分の父親が八坂であることを洩らすのだが・・・・
   ---------------------------
怖~い 理解に苦しむ話が 淡々と進行してゆき 悲惨なラストで終わる
暗くてやりきれない内容なんだけど 意外にも ぐんぐん引き摺り込まれ

無口で仕事熱心な 眼鏡をかけた髭面の亭主「利雄」役『古館寛治』 
クリスチャンで娘「蛍」を溺愛してる妻「章江」役『筒井真理子』

あまり知名度の無い この二人の役者の演技が何か地味でもっさりとして
それでいてハラハラというかイライラというか妙に気になって惹きつける
特に「井筒真理子」は前半と後半とは 全く別人の様子を演じて 凄い

そんな夫婦に 切れ味鋭い刃物のような演技で『佐野忠信』が 前科者
「八坂」として侵入 平和で平凡な家庭生活をぶち壊してゆく

ホントに不気味な存在感で圧倒する「八坂」 何時も 白いワイシャツか
白のツナギの作業服姿 そして 少しづつ本性を現してくる過程が怖い

始めて家族と共にする夕食 鈴岡家の三人を 全然無視したマイペースの
スピードでガツガツと音を立て野獣のように食べる八坂 長い刑務所暮らし
の所為なのか?

オルガンを練習する「蛍」と付きそう「章江」の二人の前に 風呂上りの
殆ど裸姿で話しかける八坂・・・・身震いするほど気味悪い

二家族7人で出かけたピクニックで釣りをしていた「利雄」に 突然吠える
「オメエ、本当にちっちぇ野郎だな、オレがクソみてえな場所でクソみてえ
な野郎どもの相手をしている時に、オメエは女作ってセッ〇スしてガキをこ
さえて、やりたい放題やってた訳だ、時々思うんだよな なんで、この生活
はオレのじゃなくてオマエのなんだってな全部、ぶち壊してやろうか!」

眼を吊り上げ ドスの利いたヤクザ口調で一気にまくしたてる こえー
しかし 「冗談だよ おめえが頭に思ってるだろうコトを言ってみただけ」

そんな八坂に 「章江」が 惹かれていくのも なんだか怖いし
娘の「蛍」が懐いて オルガンを教えてと纏わりついているのも怖い

そして その恐れていたコトが起きて・・・・八坂は姿を消す

この映画は不明瞭な点が多々あって進行してゆくので 観てる人それぞれ
の想像力で補わなければならない所がミソなのかもしれない

八坂が犯した殺人がどういうモノだったのか分からない ただ「利雄」は
共犯者で 八坂が首を絞めた被害者の足を抑えていたというコトだけ
それが男なのか女なのか 若者か老人か 原因とか目的とか 不明だし
八坂の生い立ちについても不明 ただ息子がいて山形の新庄出身らしい

「蛍」を襲ったのも八坂とは断定できない 傍に呆然と立っていただけ
なんだから・・・・

その不明瞭さの極みがラストの映像 みんな死んでしまったの?

タイトルの「淵に立つ」とは そういうことだったの?

「崖の淵に立ち、人間の心の奥底の暗闇をじっと凝視するような作品に
なって欲しい」というのが監督の願いらしい

もう一度 最初からじっくり見直せば まるでクイズのヒントの様な
意味深いセリフがちりばめられていた様なのだが・・・・

ジジイにはチト難しかったけど胸にドスンと響く見応えある映画


















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最終更新日  2018年01月24日 22時46分47秒
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