青空と木洩れ日

青空と木洩れ日

2019.11.30
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カテゴリ: 親孝行
10年位前に介護関係の記事で読んだ
認知症の父親の介護をされていたAさんという方の話です。

ある時、お父様の好物のおかずを作って出すと、
一口食べたお父様は箸を置き
改まってこうおっしゃったそうです。

「私にはAという娘がいます。
お願いですからこれをぜひ
娘に食べさせてあげてください。」

そう言うと、お父様は二度とそのおかずを

亡くなったという話でした。

お父様は、目の前にいるAさんが娘とは
わからなくなっていたそうですが、
Aさんの事を大事に思う気持ちは
認知症になっても
ずっとずっと続いていたんでしょうね。

それに、もしかしたら、
目の前にいるのは娘のAさん
介護をしてくれているのもAさんと
わかっていたけれど、
頭の中の回路が上手くつながらなくて


私の母は脳梗塞で倒れる7~8年前から
老人性の脳の委縮と
小さな脳梗塞の影響で
認知症ではないのですが、
手紙が書けなくなったり

お金の管理が上手くできなくなったりしていました。

耳も遠くなり
補聴器をつける前は上手く意志疎通できず、
真っ直ぐだった姿勢も前かがみになり
物を持ったり、歩いたりも大変そうになりました。

なので、見守らなくては、気配りしなくては、
という気持ちばかり強くて
母が私を守ってくれている、という事には
気がつかないでいました。

仕事も夜中まで忙しくて
気がつく余裕もなかったし、
いつまでも子供の気分で
親を超える大きな考え方が出来なかったのだと思います。

反対に、母はいつまでも親で
要介護5になっても、失語症になっても
私を守ろうという気持ちがあったことに後で気がつきました。

それについては母のカテゴリーに
いくつかのエピソードとして書いたと思います。

介護中はやることが多くて余裕がなくて
あんまりわからなかったのですが
認知症でも、意識が朦朧としていても
それからもしかすると亡くなってからも
親の子供を守る気持ちは強いと思うので
ありがたいなと思います。

もし現在介護中の方がいらっしゃったら
それを忘れずに、親御さんもご自分をもお大事に
介護なさってください。








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Last updated  2020.02.16 08:50:55
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