青空と木洩れ日

青空と木洩れ日

2019.12.18
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カテゴリ: おしゃれ
先日、昭和50年代位まではどこのデパートにもあって
今はどこにもない
子供用ブローチの回転展示台の話を書きましたが、
今回は、その回転台に載っていた
昭和の子供向けブローチの話です。

当時デパートの玩具売場レジの近くには
子供用のアクセサリーコーナーがあって、
平台ショーケースの中に
ブローチの電動ディスプレーケースがありました。


ブローチの箱が置かれた台がゆっくりと下の層に移動して
別のブローチの箱が載った台が順々に繰り出されてきます。

なぜ子供用品売り場にブローチが沢山売っていたのか
今も理由はよくわからないのですが、
当時はブローチが人気だったと思うので
お洒落をしたくなった年頃の女の子向けだったかもしれないし
子供服を買うついでに
子供用のアクセサリーを勧めていたのかもしれません。

母も、私が小学校に入る前に子供服を購入した際
ふとそのブローチ展示台を見て、
しばらく次々現れるブローチを見た後に、

繊細な革細工の花型のブローチを
店員さんに出してもらいました。

ディスプレー台が、繰り出し式なので
母が最初に見たブローチは奥の方に移動してしまったらしく
店員さんはケースの奥の方から、

3~4個出して、やっと母が
「そう、これこれ」と嬉しそうに
母らしい、ちょっと控えめだけど
いつも微笑んでいるような声で答えてました。

母の好みのデザインだったんでしょうね。
ケースから出してもらって、
私に当て、ちょっと遠目から
全体のバランスを見たと思います。
どう?と聞かれたような気がしますが
私は自分では何もわからず、特にいいとも思わず、
ただ店員さんがとてもにこにこして、素敵ですね!と
母と話をはずませて購入が決まりました。

それから1年位して、同じようなシチュエーションで
今度は銀色の花の形のブローチを買ってくれました。

私が欲しがったわけでもなく
必要だったわけでもないし、
母はアクセサリーはほとんどつけない人で
子供が華美な服装をするのも好まなかった人なので、
なぜ買ってくれたのか、
不思議な気がしたのを思えています。

考えてみると当時、
母が私にアクセサリーを選ぶことが他にも何度かありました。

もしかすると、その3~4年前に亡くなった父の代わりに
買ってくれたのかもしれません。
父は乳幼児の私に
よく女の子らしいお土産を買ってきてくれたので
もし元気だったら
きっとアクセサリーも喜んで選んだかもしれませんね。

ブローチはどこかへお出かけの時に
母が何度かワンピースに着けてくれたのですが
あとはずっと子供用の宝石箱にしまったままでした。

10代、20代、と何度かつけようかと思っても、
やはり流行が違って
ブローチ自体使いにくい物になっていました。

でも、なぜかいつもすぐ出せる場所にしまっていて
使わなくてもずっと身近な存在でした。

先日、そういえば使ってみようと
赤い花のブローチを
ワイン色のカーディガンを止めるのに
使ってみました。

革は硬くなっていたので
保湿オイルをすりこんで使いましたが
パラパラと、表面の塗装の部分が少しはがれてきました。
でも問題なく使えます。

そのブローチを、ふと思い出して
母の晩年に見せた事がありましたが、
覚えていなかったのか
それとも言いたいことが沢山あって
上手く口に出せなかったのか
何も言わずにじっと見ていただけでした。

もう一つの銀色のブローチも
少しだけメッキがはがれているところがありますが
見た感じは目立たずに、全体的にほぼ新品のようで
こちらも問題なく使えそうです。

これから時々
母を思い出しながらつけてみようと思っています。
帽子につけたら使いやすいかもしれません。




昔っぽいブローチを探してみました。
最初の2点は本物のアコヤ真珠付ですがお手軽価格です。

詳細は画像をクリックしてください。





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Last updated  2019.12.18 00:36:00
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