買ってよかったもの通信

買ってよかったもの通信

2009年02月19日
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カテゴリ: 暮らしのあれこれ
 田舎の祖父母の家に行った時にある火鉢が、気になって仕方がなかった。

 小学生の当時は都会のアパート暮らしで、そんなものを家に置く余裕もない。

 風呂の焚きつけで出た消し炭を入れてもらっては、じーっと縁に手をかけて顎を乗せ、いつまでも眺めていた。そういえば、掘ごたつの中にこもって練炭を眺めるのも好きで、今考えると、よく一酸化炭素中毒にならなかったと思う。まあ、掘ごたつに関しては、すぐに大人に怒られては引きずり出されていたからであろうが。

 掘ごたつは望むべくもないが、火鉢は借家住まいでも何とかなる。つい、欅のいい出物があった時に買ってしまった。


和の暮らし始める人♪お薦めのけやき民芸家具シリーズ90巾小火鉢。コンパクトサイズで部屋置き...
こんな感じのである。どうせなら長火鉢が欲しかったので。長火鉢は、引き出しの中のものが適度に熱せられて湿気にくいなど、思わぬ効用もあるとか。海苔などをしまうのにいいらしい。

 さあ楽しもう、と思っても、火鉢はなかなかに揃えるべき小道具が多くて悩ましい(楽しいとも言う)。灰だ、炭だ、五徳だ、火箸だ等等……。結局火入れまでに一週間以上を要したのであるが、それらはまた別の機会…。

 灰と炭は当然真っ先に購入したが、その次に、別になくても良さそうな灰ならしを買ってしまった。

 どうせなら南部鉄製、いつまでも飽きのこないいいものを、と思って探し回り、結局買ったのが、本場盛岡の南部鉄器で、伝統的な馬のレリーフの入ったもの。

 しっくりくる重さ、さすが本場とうならせる渋い赤みがかった鉄色…。火鉢に入れると、重みで灰の中にすっと入る。灰の表面をなでまわすと、先のギザギザで、枯山水のような模様ができる。

 それこそ枯山水庭園風、市松模様、波、ボーダー、と、炭火も入れてないのに、ずっと灰をなでまわしていた。



 今の日本人に必要なのは、こういうぼーっとした時間をたしなむことではないかと思った。さあ、やる気全開、というのではなく、間違いなく、次の日はリフレッシュ…といっても、スッキリ、というのとも違うのだが、とにかく、今を生きることが愉しめるようになっているようだ。


南部鉄器灰ならし大「馬」
木炭本舗 ほしの
実物は、もっと本物の凄味を感じます。シーズンオフは、ペーパーウェイトにしてもいいかと思ってます。





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最終更新日  2009年02月19日 20時57分00秒
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