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2008/05/01
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『CRONOUS』~眠らない大陸の物語~


悲魔達がエースとグロを盾にして恐る恐る中に踏み込むと

「スルメはおいしいですか?」

「喜んでるね♪」

「ぴぎゅるるぅ」

以外にも和やかな空気が流れていた

「な、なんかすごく和んでるね…」

「うむ」



「た、助かった」

悲魔達は胸をなでおろす

「なぁ…ありゃいったいなんだよ!うちは何をどうしようとたいがいは黙認するが得体の知れない生き物は困るぞ」

焔にしては珍しく悲魔に小言を言う

「スマンね…でもあんなものが生まれるとはね…まぁまともなものが出るとも思ってはいなかったが…」

悲魔もため息をつく

「で、どうすんだアレ…」

焔はタバコに火をつけながらアイナ達がかまってる生き物を指差す

「どうするって言われてもどうしたものか…問題が大きすぎてね」

悲魔と藁人形は楽しそうに謎の生き物と遊ぶ姿を横目で見る

「ほ、焔さん…;;」



目で何かをうったえるアルテミスに焔は新しい部屋の鍵を投げ渡す

「さすがにアレがいたんじゃゆっくり休まらんだろ…それとあの2人の部屋な」

焔は悲魔に鍵を渡す

「すまないね…アジトも次ぎのアリーナには移れそうだしもう少しだけよろしく頼むよ」

悲魔は鍵を受け取り焔に頭を下げる



焔はタバコの煙を吐き出しながらそうつぶやく
悲魔と藁人形もうなずく

「そういやぁ昼間チラッとアジトのとこを通ったが…ありゃなんだ?」

「なんだというと?」

焔の問いかけに藁人形が聞き返す

「地面に描かれた魔法式だよ…まったく見た事がないものだったが」

「ああアレね…気休めだよw…魔法効果や特殊な力を無効にするモノかな」

「へぇ…なかなか面白そうな物だな…そういう事なら明日もう一度ゆっくり見に行ってくるかw」

「それはかまわないが、効果がちゃんと発動するかどうかはわからないよ…ふと思いついた物だしね」

「効果はあるんじゃね?かなりしっかりした魔法式だったしね」

焔が悲魔と藁人形にビールを渡しながらそう言う

「そんな物が描かれてたのか…まったく気がつかなかった」

「そりゃそうだろwああいったものは魔法の心得がないと見えんからね」

「そういうものか」

藁人形のつぶやきに焔が笑いながら答え悲魔も横でうなずく
その頃…生き物にスルメをあげているアイナと白狐のところにエースとグロが近寄る

「なぁ…よく解らないんだがそいつはなんだ?」

グロがアイナに尋ねる

「さぁ?」

アイナは首をかしげる

「さぁ?…は無いだろ!お前が持ってた丸い物から出たんだぞ!」

「うーんなんだろうね」

「なんですかね」

「・・・・」

「お魚にも見えるけど…飛んでるしね…なんだろうね」

「空飛ぶお魚さんです♪」

「・・・・・・」

そんな会話を聞いていたグロの拳がプルプルと震える

「お前は落ち着けよ…こういった物はさ受け入れなきゃダメなんだよw」

会話のペースが合わず熱くなりかけたグロをエースがなだめる

「スルメさん終わっちゃいました」

「終わっちゃったね」

「ぴぎゅるるぅ」

「焔さんに何かもらってこようか」

「です♪」

「ちょっと待っててね♪」

アイナは生き物の頭をなでて白狐といっしょに焔の元に走る

「まだこの大陸は隅から隅まで知らないけどあんな生き物見た事ないぞ!」

「俺も無いよw…けど存在する=しかたがないって事じゃないのw」

グロにはどうしてもあの生き物が理解できないらしい
そんなグロをエースが苦笑いでなだめ続ける
そしてグロが再び生き物を指差した時

「だから…お前も受け入れちまえってそうすりゃ…Σ(´ロ`;)」

「なんだよ…変な顔して…なんか手が重…」

エースはグロからゆっくり離れる

「うわぁ!いてぇぇぇぇぇ!!!!」

グロが大きな叫び声をあげる

「ちょっと!そこうるさ…Σ(´ロ`;)」

叫び声を上げたグロに文句を言いかけたアルテミスがグロの方を見て硬直する
グロの右腕に生き物が喰らいついていた

「エース!何とかしろ!」

「いや…無理」

「姐さん!」

「いやぁ!こっち来ないで!」

アルテミスは首を振りながらグロから離れる

「ちょwwwこっちくんな!」

「た、助けてくれよ!」

「自分で何とかしてくれ!」

「見なかった事にしておこう…」

生き物に右腕を喰いつかれ慌てふためき走り回るグロを中心に
ロビーが騒然となる
そんな中…意外に落ち着いていたのはアイナだった

「もぉ…そんなの食べたらお腹壊すよ」

アイナはそう言って生き物の頭をなでる
生き物はあっさりとグロの手を離す

「も、もう無理ッス」

「まぁ…腕が取れなくてよかったんちゃうw」

「すごい痕…」

「だなぁ絆創膏くらいしかないぞ…ココには」

「舐めときゃ治るだろw」

「いてえ…」

グロの右腕に刻まれた痛々しい傷を見ながらみんながため息をつく

「食べ物無いみたいだね」

「僕、眠くなったです」

「じゃあ寝よっか♪」

「そうだ!名前付けなきゃね…この子に」

「カッコいい名前がいいです♪」

「うーん…」

全員の不安をよそにアイナと白狐は生き物を連れて部屋に歩いて行く

「このまま明日という日が来なかったりして…」

楽しそうに部屋に向かうアイナと白狐の後姿を見ながら悲魔がつぶやく

「悲魔ちゃんシャレになって無いし…それ」

焔が苦笑いでツッコミを入れる
そして全員が不安な思いのままそれぞれの部屋に向かって行った
夜が明けて全員が生きている事の喜びを感じつつ朝を迎える

「なんか…あまり良く眠れなかったなぁ」

「うむ」

「アレを真剣にどうするか考えた方がいいかもね」

さすがに良く眠れなかったらしく早朝というのに珍しくメンバーが全員ロビーに揃っていた

「で…アイナちゃんはどこ行ったん?」

「1時間ほど前に出かけたな…アレを連れて」

「ええええ…どこに?」

「確か…カイヌに行くって言ってたが…」

「いいのか?あんなもの連れて歩いて」

「問題だろ…」

「うちとしたら置いていかれた方が問題だよ」

全員が腕組みをして考える

「誰かに様子を見に行ってもらうとして…」

悲魔はそこまで言ってグロの方を見る
グロを除いた全員もグロを見る

「俺?俺は嫌だよ!」

「なつかれてたみたいだしええんちゃう?」

「そうよ!新入りだしねw」

「なつかれてねぇよ!」

「という事で…グロとエースはアイナさんを探しにカイヌへ」

「藁さんは白狐を頼む」

「アルは好きにしていいよ留守番は俺がするから…ただしボスにはちょっかい出さないでね…新人2人も」

悲魔が全員に指示を出す

「悲魔ちゃんが留守番か…ならあとで少し出たいんでまたココの留守番を頼みたいんだわ」

「いいよ」

こうしてそれぞれが悲魔の指示通りに出かけて行った


『カイヌゥス』

アイナは例の生き物と共にカイヌゥスの山頂にいた

「今日は誰もいないみたいだね…まだ」

「なぁマスター…それが例の石から生まれた生き物か?」

「そうだよ♪」

「安全な生き物なのか…それは」

「うん♪かわいいでしょ♪」

「マスターの感性と私の感性には相違があるようだな」

カーラはつぶやく

「さて…狩り放題だね♪」

「いつもの事だが…」

「無理はしません!」

「わかっていればいい」


『チャクラ』

「なぁ…カイヌに行きたくないんだけどよ…俺」

「俺だって行きたくないって」

「まだ右腕が痛てえ…」

「そりゃ痛いだろw」

「ここをくぐればカイヌか…帰っていいか?」

「ダメだ!」

グロは大きなため息をつく


『コバルトの洞窟』

「やっぱり今日も居るか…ま、俺以外にもここに違和感を感じる奴が居ても不思議じゃないか」

焔は岩陰から明らかに行動の不審な男を見てつぶやく

「誰だ…そこに居るのは」

男は焔の気配を感じたのか動きを止めてそう言う

「気配を完全に消していたつもりだが…伊達にギルドのマスターをしているわけじゃあなさそうだなw」

焔は岩陰からそう言いながら出て行く

「お前は確か焔…とかいったな」

男は焔の方を見てそうつぶやく

「へぇ…俺も有名になったねw」

焔は笑いながら言う

「変人でな」

男は表情を変える事なくそう言う

「そいつはご機嫌だねwで、風のマスターさんはこんなとこで何してるんだ?」

「貴様に答える必要は無い」

「つれないねぇw」

「貴様こそここに何の用だ?」

「この辺りに違和感を感じてね…何かあるんじゃないかとねw」

「…答えるか…噂どおり心中の読めない男だな」

焔はタバコに火をつける

「クロノス城…クロノス城にそっくりなヒドゥンビレッジ…コバルト洞窟の隠された部屋…疑うなってのが無理だろ」

「!!!」

焔の言葉を聞き男は始めて表情を変える

「今…隠された部屋と言ったな…やはりあったのか」

「ちょうどこの奥辺り…とにらんでるんだがな」

「なるほど…だがいいのか?良く知った仲でもない俺なんかに話して」

「俺もバカじゃないさ…まずい相手には話さないよw」

「・・・」

「俺が忠告するのもなんだが…ここまでにしておいた方が身の為だと思うよ」

焔は男にそう言うとタバコを指でもみ消して懐にしまう

「忠告は受け止めた…だが俺もこのままただのギルドマスターで終わるつもりは無いんでね」

男は焔にそう答える
焔は数回うなずいてその場から立ち去った

「KIWAMEのマスター焔か…俺の行く道にとって有益となるかそれとも邪魔となるか…」

男は焔の後姿を見ながらつぶやく


『カイヌゥス』

アイナは山頂と一段下をサソリを追いかけて走り回っていた
珍しく誰にも出会わず…そしてアンテクラも今日はまだ見かけていない

「けっこう荷物たまったなぁ…もう少ししたら一度町に戻ろうかな」

「得策…と言いたいがそれを連れて町に行くのはどうかと思うぞ」

「なんで?」

「さっきは早朝で誰にも会わなかったがこの時間になればそうもいかないだろ」

「やっぱまずいかなぁ…昨日新しく入った人に噛みついたしね」

「そりゃなおまずいだろ」

「とりあえず…その時また考えるよ」

アイナはまた狩を再開した
どのくらいした頃だろうか…連れていた生き物が騒がしくなる
アイナが山頂に登ると中央付近にアンテクラが出ていた
アイナは大きく深呼吸をするとアンテクラにバインドをかける

「けっこう時間稼げそうだね」

アイナは様子を見ながらそうつぶやく
確かに今回のアンテクラはかなり足止めが効くようだ

「連れて行きますか」

アイナはアンテクラに近づく
アンテクラもアイナに気が付いて向かってくる
しかし…なぜかある程度の距離まで来るとそれ以上近づいて来ない

「なんだろ…」

「妙だな…もしかしたらその生き物のせいか?」

そういわれると確かに生き物はアイナの頭上でアンテクラを威嚇している
それを信じたわけではないがアイナは周囲のサソリを狩りながら一気に詰め寄る
確かに何かがおかしい
攻撃をしても反撃せずに距離をとろうとする
数分後なんなくアンテクラを撃退する

「やったぁ♪すごいよ君は」

アイナは生き物の頭をなでる
そして辺りに落ちた戦利品を回収する…その時

「おりょ?カーラだね…」

アイナはカーラを見つけた

「予想外の展開だな…これは」

「とりあえずホテルに戻ろうか…」

「そうだな」

アイナはゲートスクロールを使ってクロノス城に帰還した


数分後…

「誰もいないな」

「誰もいないね」

「どうすりゃいいんだ…俺達」

「どうすりゃいいんだろうね」

カイヌゥス山頂でグロとエースが途方にくれる…


…『To Be Continued♪』





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Last updated  2008/05/01 06:22:44 AM
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