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2010/10/24
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『CRONOUS』~眠らない大陸の物語~
第九章・第5話「-復活-」

『クロノス城 南門』

「組長!東門の作業終了しました!…橋は上げてあります!」

廣島一家のメンバーが南門の作業を進めているパンクスにそう報告した

「廣島一家は南門に就いて風を援護する!万が一にも劣勢になった時には橋を上げて扉を閉めるけぇ準備は怠るな!」

パンクスの号令に廣島一家のメンバーは掛け声を上げる

「手際がいいな…」

パンクスにガツガツがそう声をかけた



パンクスは豪快に笑う

「相変わらず意味不明だな…だがこの準備は無意味だな、ここは何人も通さんよ…風の名にかけてなw」

ガツガツはニヤリと笑い言い放った

「悲魔ちゃんは誰一人として無茶をする事は望んどらんけぇねぇ」

パンクスがそう言ってガツガツの肩を叩いた

「じゃあ…これは何のつもりだ?…どっちが無茶だよ!」

ガツガツはそう言ってパンクスの羽織をめくる
そこには解体工事用の発破がぎっしり取り付けられていた
パンクスは睨み付けるガツガツから目を逸らした

「まぁ…俺がそれは使わせないけどな…頼むぜ相棒!」

ガツガツは笑いながらパンクスに拳を突き出し



『エンタイス』

「ここは一気に駆け抜けよう…図書館は30Fあるが、本気で昇られたらさして時間はかからないと思う」

深くケープをかぶった悲魔はそうみんなに言った

「先頭は俺が取るジャルちゃんとニライ…フォロー頼む」

藁人形がそう言うと



「腕が鳴るぜ!」

ジャルデウとニライは指を鳴らしながらそう答えた

「で…殿(しんがり)はアルと加洋に任せる…ケツについた奴を引っぺがしてくれ、ただし深追いはナシだ…今日は狩りに来たんじゃないからなw」

藁人形の指示にアルテミスと加洋はハイタッチをしながらうなずいて答えた

「残りは優先は悲魔コンのガード…あとは適当で」

「ちょwww適当かよ!」

うまい言いようが思いつかなかったのか『適当』と言った藁人形にジャルデウがツッコミを入れる

「とにかく無駄な戦闘はしない!…以上!」

そして準備が整ったところで一斉に走り出す
走る藁人形に敵が群がってくる
藁人形がシャウトの咆哮をあげるとすかさずニライがパワーブレイクをかける
ジャルデウは常に全体を見ながらショックウェーブで敵を散らす
モネが先頭集団にヒールを唱え
流星とリュウ、そしてトモベリーが悲魔に矛先が向かないようにガードをする
そのすぐ後をスカートの裾をつまんだ凛が鼻歌を歌いながら付いていく
アルテミスと加洋は後ろに付いた敵を矢で撃ちながら引き離して行く
集団は猛スピードでエンタイスを最短距離で走り抜ける


『カノンの図書館』

「12階突破!…クソっ!マヂで上がる毎に敵が強くなりやがる」

焔が吐き捨てるように言うと

「誤算だったな…これじゃ先回りにならねえよ…」

クラッシュも苛立ちを露にしてそうつぶやく

「広範囲にダメージを与えたいが…力は温存したいしね…」

タロは苦笑いを浮かべて階段を昇る

「こりゃまた厄介だな…w」

焔が部屋の中を見てそうつぶやいた時
アイナの頭の上にいたマルノスケが部屋の中に飛び込んで行く
そして飛び跳ねたと思うと本物のスレイド並みの爆風を巻き起こす

「たいしたもんだ負けてらんねぇな…こりゃw」

焔たちも部屋に飛び込んでいった
マルノスケの参戦もあり…一度落ちかけたペースが戻ってくる

「で、マネスってのは誰なんだ?」

「マネスは…モンスターを研究していた魔術師さ…神の領域とも言うべき生物のクローンに手を出したため已む無くこの塔に封印した」

戦いの最中…そんな焔の質問にシュウはそう答えるとなにやら呪文を唱え始める

「って事は…こいつらはそのクローンって事か?」

「おそらくね…でも、お前に言われてこっちに来て正解だったね…今度こそこの手で引導を渡す」

シュウがそう言った時…魔法が発動し悲魔へと変貌した


『マ=ドゥラヴァス』

「デンキチ…居るんだろ!」

狂戦士はデンキチが野営している遺跡に立ち入ってそう叫んだ

「何か用か?」

デンキチが遺跡の奥から現れる

「悲魔ちゃん達が仕掛けた…」

「そうか…」

「そうか…って何だよそれは!」

狂戦士は抜け殻のようになったデンキチの胸倉を掴んで叫ぶ
デンキチはうつむいて狂戦士から視線を外す

「お前!お前も聞いたんだろ…なんで何もしないんだよ!」

「俺に何ができる!今の俺に誰が付いてくる!」

デンキチは苛立ちを露にしてそう言い返す

「今、ギルドはバラバラだ…でもみんなきっとどこかで誰かが背中を押してくれるのを待ってるんだよ…俺はそれが出来るのはお前だけだと思ってたけどな…」

狂戦士はそう言ってデンキチを掴んだ手を離す

「俺も最初は皆を守る…絶対にあいつらの好きなようにはさせない…そう思ったさ」

「じゃあなんでいつまでもこんなとこに居る!」

「俺はずっとお前達と同じ1人の戦士だと思ってた…なのに王国の騎士団長だとか言われても…俺にはそんな記憶が無いんだよ!思い出せないんだよ!」

「タロから聞いたよ…だけどなそれがどうしたよ!お前はお前だろ?無敵のユニオンマスターじゃなかったのかよ?」

狂戦士の問いかけにデンキチはまたうつむいて硬く口を閉ざした

「もういい…どうやら俺は無駄足だったようだな…城に戻って防衛に参戦してくるよ…じゃあな」

狂戦士はデンキチの肩をポンと叩いて走り去った


『テラの街』

「そっちはどうだった?」

ゼンの問いかけにヒロノは首を横に振った

「そうか…ダメか」

「みんなどうしていいかわからないんだよ」

「そうだよな…旗印があればな誰もがどこかでそう思ってる」

「いっそあんたが旗を立てたらダメなのか?」

旗印という単語を口にしたゼンにヒロノが苦笑いでそう言った

「残念だが…うちじゃ無理だろうな…確かにうちは弱くは無い、しかしそれは旗を持つ資格とは異なる物さ」

「やっぱり同じ事を考えるものなんだな…俺も同じ事を考えてた」

2人はため息をついて日の落ちた空を見上げる

「あいつらは…手が足りてるのかな…」

そうつぶやいたヒロノに

「向こうの様子はわからないが…俺達はもう少し様子を見てから防衛に回ろうと思う」

ゼンがそうヒロノに言った時

「防衛はSSDの一部とうちとダークフレイムに廣島一家…そこに風が加わったかな」

そう言って狂戦士が現れた

「そうか…お前達や風も加わったのか…じゃあ完全に防衛戦に徹するのか」

「いや…少数精鋭で一部は攻撃を仕掛けてる」

「そりゃ…無茶だろ!」

「少しでも防衛の数が増えれば…増援で追いかけようとデンキチの所に行ってみたが…」

「ダメだったのか?」

その問いかけに狂戦士はうなずいて返事をした

「俺達も声をかけて回ったんだが…」

ゼンがそう言うと狂戦士は数回うなずく

「さっきマエルから転移は一切させられないって言われたんで…俺は先に城に戻るぜ」

「わかった…俺達ももう少し様子を見てから必ず駆けつける」

狂戦士はゼンの言葉を聞いてクロノス城目指して走って行った


『エンタイスの森』

「ここは夜に来るもんじゃないな…」

森の入り口に立った藁人形がそうつぶやく

「リアル肝試しやねw」

ジャルデウはそう言って笑う

「最短距離と言いたいが…」

「いんや、ここは最短距離っしょw」

ジャルデウはそう言って藁人形の肩を叩く
藁人形はため息をついてうなずくと

「フォーメーションはさっきと同じ…ただしアルと加洋にはちょっと大変だと思うがバインドやウェイルで出来る限り足を止めてもらう」

「まっかせなさい!」

「無駄に戦うなよ!止まってる奴は放置して一気に抜く!行くぞ!」

そしてまた藁人形を先頭に走り出した


『カノンの図書館』

「なんなんだよ…アイドラやスレイドはともかく…マタリエルまで居やがる」

先頭を切っていた焔が肩で息をしながら階段を昇る

「ほんと…まさしく豪華ギフトセットだねw」

笑いながらそう言う悲魔もかなり呼吸が荒くなっていた

「やっと21F…先が思いやられるな…」

「クラッシュ…足がふらついてるぞw」

「そう言うお前だって壁に手をつかなきゃ歩けないだろ!」

「少し休むか?」

「時間は惜しいけど…休んでおこう」

悲魔達は21階のエントランスで座り込んだ
アイナは急いでお茶とおにぎりを取り出す

「用意してたんだ…ありがたいね」

悲魔はアイナからお茶とおにぎりを受け取る

「さっきから気にはなってたんだが…コレは?」

クラッシュはアイナの頭の上の生き物を指差す

「謎だね…」

悲魔はそう言って笑う

「スレイドに似てるけど…」

そう言ってマドリも覗き込む

「似てるっていうか…そのまま小さくしたって感じだよな…」

ケンジャがおにぎりを頬張りながらそう言うと

「まぁ…何にせよスゲー奴だよwスレイドはおろかマタリエルにもタイマンで挑むんだからなw」

焔はお茶を飲み干して豪快に笑った


『テラの街』

「さすがに…ここまでだな」

ゼンがそう言って立ち上がった

「事が起こってからじゃ動けなくなるからな」

ヒロノもため息をついて立ち上がる
2人がそれぞれのメンバーに声をかけて行動を開始しようとした時

「みんな…聞いてくれ!」

そんな叫び声がテラの街に響く
声を聞いた者達がざわめく…
ヒロノとゼンは動きを止めて声のした門の方を向く
門の上には大きな斧を背負ったデンキチが立っていた

「みんな…私は今…もう一度ユニオンの旗をここに掲げる!…いや、掲げさせてくれ…この旗を信じてついて来てくれる者だけでいい私と共にクロノス城に来てくれ!」

デンキチはそう言ってユニオンのフラッグを掲げると深く頭を下げた

「遅いぞデンキチ!…今、先に行こうとしてたとこだ」

ゼンはデンキチにそう叫ぶと笑った

「遅刻はダッシュ50本だっけ?…片がついたらきっちり走ってもらうからなw」

ゼンの横で腕組みをしたヒロノがそう言ってニヤッと笑う

「ゼン…それにヒロノ…」

デンキチは2人を見てそうつぶやく

「うちと雷鳴はいつでも出れるぜ…他にもお前が戻ってくるのを待ってた奴らがいるんだ…指示を出してくれよ」

ゼンの言葉にデンキチはうなずくと

「非戦闘員はマリス号へ非難しろ!攻撃隊を編成するから相談して参戦できるギルドは名乗りを上げてくれ!けして名乗りを上げない者達を非難したりはしない…だが、その者達はせめてこの街を守ってくれ!編成会議は20分後ユニオンホールで行う!」

デンキチの覇気のある声がテラの街に響き渡った
そして瞬く間に時が過ぎ編成会議が始まった

「こんなにも…みんなすまない…」

デンキチは集まったギルドマスター達にもう一度深く頭を下げた

「非戦闘員のマリス号への避難は完了している」

ゼンがデンキチにそう報告した
デンキチはうなずいて返事をする
そして守備隊と応援部隊の編成が終わった

「では、応援部隊は出陣する…出陣は15分後!転移は使えないためクロノス城までは陸走になるから準備をして10分後に集合してくれ!…以上解散!」

デンキチの指示にマスター達は叫び声をあげるとユニオンホールを出て行った

「さすがはユニオンマスターだな…」

ゼンはそう言ってデンキチの背中を叩く

「すまなかったな…俺がくだらない事に囚われてる事を皆に教えられた」

デンキチはそう言って斧を握り締める

「くだらない事なんてないさ…みんな大なり小なりそういうものを抱えてる…それが人だからなw」

ヒロノは笑いながらデンキチにそう言った
それを聞いたゼンは無言で拳を突き出す
ヒロノとデンキチはその拳に己が拳を重ねる

「1人は皆のために…皆は1人のために…行くぞ!」

デンキチの声がユニオンホールに響く



…『To Be Continued♪』





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Last updated  2010/10/24 06:46:38 AM
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あとがき♪  
おはようございます♪
今日は曜日間違えませんでしたよ~♪

九章もいよいよ中盤です…
図書館の事はよくわからないから
ものすごく調べました…
結局わからなかったけどw
相変わらず昼夜が逆転してるんで
大陸に入っても動いてる人がほとんどいなくて^^;
そんな中…声をかけて教えてくださったラルさんや他の皆様…
見てないと思いますがこの場をかりて御礼申し上げます♪

さて…何事も無ければ木曜日にアップします♪

…『To Be Continued♪』 (2010/10/24 06:54:14 AM)

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