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2011/12/04
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カテゴリ: 『・・・・・』
<<新世紀 エヴァンゲリオン>>
~ アナザー ストーリー ~
『 とまどいのなかで… 』


第4話「とまどいの放課後」(前編)


私が教室に戻るとほとんどの生徒は帰っていて
シンジとレイとヒカリ…そしてケンスケとトウジだけが居た

「お?帰ってきたみたいやな…ほなワイは部活に行くわ」

「僕も録画しておいたえヴぁを観直そうっと」

「お前はまだあんな番組観とるんかいw」



2人はそんな会話をしながら教室を出て行った

「アスカ大丈夫?」

心配そうな顔でヒカリが聞いてくるので
私は笑顔で返事をした

「じゃあ…さっき碇君には説明しておいたけど…いくつかあるサンプルの衣装からよさそうなのを選んでおいて…私は綾波さんと食器類を貸してくれるっていう喫茶店に挨拶してくるので」

ヒカリが私にそう説明すると

「そそ…邪魔者は退散って事でwごゆっくり~♪」

レイはそう言って意味深な笑みを浮かべる
そしてそっと私に近づくと耳元で

「アスカ…しっかりね♪」

と囁いた…

でも…さっき赤木先生に言われてはっきりわかったのは
この世界でのファースト…綾波レイという存在は私と仲がよく
こういうバランスで保たれている者同士…そういう事なのだと思うと腹も立たなくなった
そしてヒカリとレイも教室を立ち去りついにシンジと私だけになってしまった

「み、みんな…行っちゃったね…」



シンジのばつの悪そうなそんな一言に私は返事だけする
ある意味いいタイミングで聞きたい事がある…でもそれが口からは出てこなかった
微妙な空気が漂い私たちはうつむいたまま何も話す事が出来なかった
どのくらいこの無言の時間が続いただろうか

「じ、じゃあ…下校時間もあるからささっと選んじゃおうか…」

シンジがそうい言って沈黙を破りダンボールから衣装を出し始めた
私は我に返りもう1つの段ボールから衣装を取り出し並べる
男子用の執事風の衣裳が3着…メイド服が5着並べられた

「僕にはわからないなぁ…アスカはどれがいいと思う?」

シンジはそう聞いてきた
私はずっと頭の中で回ってる思考を切り替え男子用の服を見比べる

「これはちょっと執事というには派手かな…よくわからないけど…」

私は右端の服を手に取ってそう言った

「こっちはちょっと地味?」

シンジは真中の服を指さして言う

「かなぁ…」

正直、私にこういった趣味がないのでわかるわけもない

「着てみた方がいいのかな?」

「た、たぶん…」

それを聞いたシンジは上着を脱ぎシャツのボタンを外し始めた
そしてシャツを脱ぎかけた所で動きを止めて振り返る
私は振り返ったシンジの顔を見返して首をかしげた

「ぬ、脱ぐけど…いい?」

シンジは苦笑いを浮かべてそう聞いてきた

「あ!…ゴメン」

私は慌てて後ろを向いた
静まり返った教室に布がこすれ合う音だけが響く

「こ、これでいいのかな?」

シンジのそんな言葉に私は振り返る
そして執事の服を着たシンジを見て私は動きが止まる
そこには私が想像もしなかったシンジが立っていたからだ
服ひとつでこうも雰囲気が変わるとは思ってもみなかった
私の知ってるいつものシンジならばきっと笑えたことだろう
しかし今私の目の前に立っているシンジにはとてもよく似合っている

「だ、ダメ?…だよね…あはは」

シンジはそう言って恥かしそうに頬を指で掻いた

「う、ううん…すごく似合ってる…ビックリしただけ…」

「そ、そう?」

「うん…」

私は微笑んでそう返事をした

「じ、じゃあ…ちょっと上衣だけ変えてみるね」

シンジは恥かしいのかそそくさともう1着のに着替えた

「あ…やっぱりこっちは地味だね…」

私はそう言った
確かにシンプルでこれはこれでカッコいいのだが
飾りっ気がなく先ほどの物よりも見劣りしてしまう

「そっか…じゃあこっちは?」

シンジはもう1つの方に着替えてみる

「うーん…こっちはやっぱりいかにも色物って気がするかなぁ…」

「なるほどね…」

「最初のをもう一度着てみて…」

シンジはうなずいて最初に着たものに着替えた

「うん…やっぱりこれがいいかな…すごく似合ってる」

私のそんな言葉を聞いたシンジはとつぜん私の前に片膝をつくと

「お褒め頂き…誠にありがとうございます…」

そう言って頭を下げた

「ち、ちょっと…やだ…やめてよ…」

私はシンジのとった仕草に思わずドキッとしてしまう
シンジも照れながら笑う

「さて…次は女の子の服か…」

「う、うん…」

「5つもあると…全部着てみる?」

「き、着ないわよ!…ば、バッカじゃないの!」

私はシンジから視線をそらした
とりあえず色物っぽいようなデザインの物を除外し
似た感じの物は見栄えのいい方を残す
いちおう男子の着る服装と合わせる感じで丈の短い物も外す
そして1着だけ残った

「こっち?」

そう聞いてきたシンジに私はうなずいて答える

「こっちも捨てがたいんだけど…ちょっとシンプルすぎるかな…と」

「なるほどね…確かに可愛いね…あとは…」

シンジがそう言いかけて言葉を止めた
私がふとシンジの方を見るとシンジはジーっと私の方を見つめていた

「な、何期待してるのよ!」

「いや…でもやっぱり着てみた方がいいかな…って思うんだけど…」

「もう………ば、バカ…一瞬だからね…一瞬!」

私はそうつぶやくように言いシンジに向こうを向いてるようにと促す
そして選んだメイド服に着替える

(「なに…ドキドキしてるの…私…」)

「着替え…終ったけど…」

私がそう言うとシンジがパッと振り向く
そして目を見日開いて動きを止めた

「な、なんか言ってよ…恥ずかしいんだから」

別に裸になってるわけでもないのに妙に恥ずかしい
そしてシンジに聞こえてしまうんじゃないかと思うくらい私の鼓動が大きくそして早く鳴る

「か、可愛い…想像した通り…ううんそれ以上だよ」

「じ、じゃあ…もう脱ぐからね…」

「待ってよ…後ろは?」

「え?…もう…」

私はシンジに言われて背を向けた…その時、いきなりシンジが抱きついてくる

「ち、ちょっと!バカ!何するの!」

私はそう言ってシンジの腕を振りほどこうともがく

「ゴメン…あまりにも可愛いから…」

「ち、調子にのらないでよ!バカシンジ!」

「ゴメン…でももう少しだけ…」

シンジはそんな事を言って離れようとしない
それどころかさっきよりも力強く抱きしめてきた
私はこの状況から逃れようとひたすらもがき続ける

「あったかい…わかるかな…僕、今すごくドキドキしてる」

シンジのそんな言葉を聞いて私はもがくのをやめた
私の背中からシンジの鼓動が伝わってくる
そして私の鼓動と絡み合う

「ひ、卑怯だよ…こんなの…」

私はそうつぶやくように言った

「ゴメン…でも…今は離れたくないんだ…お願い…もう少しだけ」

シンジは私の耳元でそう囁いた…

「そういうの…ズルいよ…」

私はそうつぶやいてシンジに体を預けた
シンジの鼓動…ぬくもりが心地よい
しばらくの間私たちはお互いの鼓動音とぬくもりを黙って分かち合った
そして私はゆっくりとそして大きく深呼吸をする
今なら全て言える気がする…そう思った




…『To Be Continued♪』





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Last updated  2012/01/23 05:53:41 AM
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