殿上人日記

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2009年09月11日
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カテゴリ: 愛知、三重の旅

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  名古屋市の周辺30~40キロ圏をぐるりと結ぶ環状道路
  「東海環状自動車道」は、MIE、AICHI、GIFUの各県の
  頭文字を取ってMAGロードという愛称が付けられている
  その豊田アローズブリッジ(矢作川橋) を通過して向かうは
  愛知県半田市だ


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  今年もまた、地元スーパーで日本酒を買って応募すると
  酒蔵見学と試飲、蕎麦打ちが出来る体験が当たったので
  旦那の運転で娘と三人で参加したのは、8月下旬の週末の
  ことだった


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  半田出身の新美南吉が岩滑(やなべ)の矢勝川や、お隣の
  阿久比にある権現山を舞台にして書いたのが、彼の代表作
  「ごん狐」だ

  両親がいない小狐のごんは、人里に出てきては悪さばかりを
  しており、村人を困らせていたそうだ。ある日も猟師の兵十が
  川で魚を捕っているのを見つけたごんは、兵十が捕った
  魚やウナギを逃してしまった


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  ところが十日ほどたって、兵十の母親の葬列を見たごんは
  悪戯で逃がした魚やウナギは、病気の母親に食べさせたいと
  兵十がとっていたと知って後悔をし、償いの気持ちから鰯売り
  から鰯を盗んで、兵十の家に投げ込んだ

  鰯泥棒と間違われた兵十が鰯売りから殴られ、反省したごんは
  自分の力で栗や松茸を採っては、毎日のように届けるのだが
  兵十は神様のおかげだと思い込んでいた

  ごんが家に忍び込んだ気配に気がついた兵十は、また悪戯を
  しに来たものだと思い込み、母親にウナギを食べさせる事が
  出来なかった復讐心もあって、ごんを撃ってしまった


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  ごんに駆け寄ると、土間には栗が置いてあるのに気がついて
  栗や松茸は、ごんの償いの行為であったと知った兵十だった

  本文から
  「ごん、おまい(おまえ)だったのか、いつも、くりをくれたのは。」
  ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。
  兵十は、ひなわじゅうをばたりと取り落としました。青いけむりが、
  まだつつ口から細く出ていました


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  結核で29歳の若さで亡くなった為、作品数は多くないが
  童話の他に童謡、詩、短歌、俳句や戯曲も残した南吉は
  地方で教師を務めて、若くして亡くなった童話作家という
  事から、宮沢賢治と比較され「北の賢治、南の南吉」とも
  呼ばれていた。ごん狐は10代の時に雑誌「赤い鳥」に
  掲載をされ、国語教科書に何度となく採用をされたので
  知っている方も多いだろう

  幼くして母親が亡くなり、複雑な家庭関係から実母の実家
  (新美家)で血のつながらない祖母と二人暮らしを始めたが
  半年程で再び父親のもとに帰ったそうだ。その養家を訪ねた


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  なんて寄り道をしていたら集合時間になったので、半田運河
  にも近い中埜酒造の古い酒蔵を使った「酒の文化館」に到着


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  「国盛」で有名な中埜酒造の歴史と、お酢のミツカンとの関係は
  昨年の日記で詳しく紹介をしたので、興味のある人は↓のある
  トラックバックを利用してご覧になってください


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  そんな訳で中埜酒造のお酒の数々を、娘と二人いろいろと試して
  みるが、指をくわえる運転手の旦那には・・・・蕎麦打ちで活躍を
  してもらおう。ゴメン


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  セントレアや、ミッドランドスクエアなどにも支店があるという
  名古屋の「紗羅餐(さらざん)」は、フランス語でそばの事だ
  そうであるが、国盛の大吟醸で舌鼓~


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  蕎麦打ち道場も開催をしている店主による蕎麦打ち体験が始まり
  ほろ酔い気分で・・・・


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  この蕎麦がきがまたおいしいんですよ。蕎麦粉に熱湯を加えるか
  水を加えて加熱し、箸ですぐかき混ぜることで粘りを出し塊状と
  したもので、蕎麦の産地では昔からおやつとして食べられていた


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  昨年はひし形になってしまった旦那のリベンジで、今年は真四角で
  見た目もとってもおいしそう・・・。娘の打ったのと共に家に大満足で
  土産で持ち帰り、そば三昧。むろん日本酒や、甘酒、手ぬぐい
  などのお土産も頂戴をした


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  この懸賞、まだやっているので近くにスーパーのアピタ&ピアゴ
  チェーンがあったら、日本酒コーナーの国盛の首に応募はがきが
  あるものを購入して、応募されてみるといいかもしれない

  うちの他にも、昨年に続いてのリピーターのご家族もいた


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  ところで明治23(1890)年3月30日に、半田では日本で
  最初の「陸海軍統合大演習」が催され、その時の「大本営」が
  ここに設置されたそうだ。陸軍は近衛、第三、第四師団など諸兵
  35000名。海軍は御召艦八重山以下、軍艦28隻が参加して
  明治天皇や親王、百官および諸外国駐在武官が見守る中で
  まさに国家の威信をかけた大演習であったそうだ


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  目の前の「業葉(なりは)神社」には、斐芽の祠(ひめのほこら)と
  いう末社があって、江戸時代に大相撲の巡業があった際に、関取が
  大きな石を運んできて、近所の子供らに、この石を撫でて大きく育つ
  ようにと伝えたそうで、子安、子宝、安産の御利益があるらしい


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  帰りには、トヨタが生産台数累計1000万台達成を記念をして
  昭和49年に竣工をした「トヨタ鞍ヶ池(くらがいけ)記念館」
  (入場無料)を見学をした


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  トヨタの創業に関する展示の他に、トヨタ所蔵の絵画などを中心に
  企画展をしている、鞍ヶ池アートサロンでピカソなど内外の有名な
  絵画も見学出来る


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  残念ながら外観のみの見学であるが、豊田喜一郎の別荘として
  昭和8(1933)年、名古屋建築界を代表する鈴木禎次が
  設計し、名古屋八事・南山に建てられた邸宅が移築保存をされ
  ていた。この別邸は「南山農園」とも呼ばれていたそうだ


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           平成21年8月23日に愛知県で撮影





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最終更新日  2009年09月11日 20時57分02秒 コメント(58) | コメントを書く


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