2010年04月27日
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と言うと5年前のあの事故(合掌)かと思われるかも知れないが
全く関係ない。単なる個人的な回顧録である。

ここ数年、一旦撤退していた鉄道模型を復活し、と言っても目に
ついた車輌完成品を買っては眺めてニマニマしているだけだが、
拙者のテーマは一応非電化単線区間、昭和30~40年代・旧線時代
の福知山線である。

拙者が極く幼少の頃にはC11やC54などの蒸気機関車も走っていた
様だが、トンネルに入った途端に煤が目に入って涙ちょちょ切れ
た事だけは憶えている。


DF50やらDD54やらが当たり前の様にワンサカと居た。
これが茶色やら青色やらの旧型客車を連ねて走り回っていた。
多分DD51も居たと思うが、箱形機関車ラブの拙者の眼には入って
居らなかったので記憶に無し。

更にはディーゼルカー。
普通列車には当時でも旧かった10系から準急・急行用のお下がり
の25系やら55系がそれこそごちゃ混ぜでやって来た。
車体サイズも塗色もバラバラ、凸凹な編成である。

普通列車でも機関車が客車を牽引するタイプとディーゼルカーと
では停車駅が異なってた。加減速がトロい客車タイプは南矢代
(みなみやしろ、一発で変換出来たのにはビックリ)駅は停まら


急行列車となるとキハ58と28。拙者が乗ったのは精々ここまで。
キハ82系の特急列車にはとんとご縁が無かった。

なのでJR化以降の車輌とか新幹線とかには殆ど食指が動かない。
拙者にとって列車(に限らず交通機関)に乗る事自体は飽くまで
「移動の手段」なので、速く快適に(安く)着けば、全くそれで

事はあっても、(もう無くなったが)狭苦しい500系とか揺動の
激しい300系とかには乗りたく無い。

旧型客車も、直立した背ずりの非人間工学的な座席に座りたく
は無いが、乗れなくなって久しいので一種の懐古感はある。

車内に入ると独特のニスの香りがする。
床は木板敷きで、ごく稀にワックスと言うかクレオソート油を
ひいた直後の事があって、これは目に染みる。

今時の電車と違って丸い天井は比較的高く、中央に一列にポツン
ポツンとドーム形のシェードに納められた薄暗い白熱電灯の照明
が点いている。後年には蛍光灯もあった様だが。

客車自体には殆ど機器が装備されていないので、停車中は無音に
近いのである。無論エアコンは無く、夏場だと扇風機の微かな
風切り音が、冬場だと暖房配管を蒸気が通る「カンカン」と言う
音がするだけ。

田舎の駅では放送も発車ベルもなく、時間が来ると前触れも無く
突然動き出す感じであった。
編成の後ろの方に乗っていると遙か前方で機関車の汽笛が「ピー」
と聞こえ、一瞬の静寂の後に連結器が引っ張られて伸びる音が
「ガタガタガタ…」と前方から近付いて来、自車もがくんと衝動を
受け動き出す。

平軸受けの車輪・台車がグググッと軋みながら徐々に速度を上げ、
リズミカルな轍の音を刻んで行く。
今時は考えにくいが、何と400%の過積載でも走れる様に設計され
ているので、台車のサスペンション(バネ)は硬く、跳ねまくる。
リーフスプリング独特のピッチングと軋み音が伝わって来る。

やがて減速。
制輪子と言う鋳鉄製のブレーキシューを車輪に押し付けて摩擦で
止めるのだが、この摩擦がザラザラとかゴリゴリとした感じで、
更に車輪の上下動を抑制してしまい、軸バネの効果がスポイル
されて揺動(ピッチング)が激しくなるのである。
旧来からの空気ブレーキでは応答性が鈍い為か、大抵最後は
「かくっ」と言う感じで停車するのであった。

大きめの駅ではホームで弁当の立ち売りがされていた。
「べんとーっ、べんとべんとぅーっ!」と渋い声の売り子さん、
窓を開けて「弁当ちょーだいっ!」と叫ぶのだが、対向列車待ち
では無いと僅かな停車時間ではなかなか忙しない。

駅に降り立ってひとっ走り弁当屋まで買いに行くなんて事もあった
が、弁当と言えばお茶、これも缶入りなんか有りもせず、お茶っ葉
が入った容器、最初は陶器製だったが後年にはポリ製の小さな四角
い急須みたいな奴、これに一々ヤカンからお湯を注いで呉れていた
ので時間が掛かる。

会計もソコソコに取って返すと既に列車は動き出してたりするが
大丈夫、加速はトロいしドアは開けっ放しなので飛び乗ればOK。

こんな感じでノンビリしたものであった。

拙者は母方の郷里の関係で、良く篠山口駅を利用していた。
この駅は結構大きな方で、改札口を入ると大阪方面行きの1番線
ホーム、線路を渡って向かいの島式ホームには主に福知山方面行き
の2番線と3番線の2線で計3線、更に待機線があった。
現在でも基本的には同じの様だ。

「線路を渡って」と言うのは、普通は跨線橋なり地下道なりを
使うのだが、当時は本当に線路を渡っていた。
ホームの端寄りに1番線と2・3番線とを往き来する為の踏み切り
があって、これを渡っていたのである。
駅員さんがホームの鉄板をぱたんと引き起こすと、そこには線路
に降りる階段が現れたのであった。

1番線や2番線に列車が止まっていると渡れない。列車の発車まで
暫くお待ち下さいって事である。
入線時刻までにホームに向かわないと乗れません。
当時からあったのか程なく出来たのか定かでは無いが、跨線橋
を渡れって事になって終わり。

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昔は良くあったらしいが、市街地と鉄道駅とが凄く離れている場合
がある。この篠山にしても駅と市街中心地と5~6kmも離れていて、
車で10分、バスで15分。一種の足枷になっている。

真偽の程は確かでは無いが、鉄道敷設当時は駅が出来ると治安が
悪くなるとか(これは強ち外れではないか)、あるいは蒸気機関車
の火の粉で火事になるとか空気が汚染されるとか汽笛の音で鶏が
卵を産まなくなるとかまことしやかに言われて反対運動が起こった
と聞いた。
経済効果を考えれば責任者出てこいモノの凄い失策。
最近は駅を中心として新興住宅地が出来てきている。
逆に旧市街地はドンドン寂れてしまうのではないかねぇ。
篠山城趾とその周りの武家屋敷跡を観光資源にって事だけでは弱い
だろうし。

+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

さて「非電化」がどうたら言っている割には、電気機関車も好き
なのである。と言ってもこれも旧国鉄時代の旧型電機と呼ばれて
いる、箱形でデッキ付の無骨な奴が好きなのである。
今時のしゅっとした電機には興味なし。特に金太郎だか桃太郎だ
か、VVVFで電車みたいな加速音させてるのなんかアッチ行け~っ。

+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

機関車の事を隠語で「釜」と言うらしい。
元々は蒸気機関車のボイラー=釜を焚くってとこから来ている
様だが、電気機関車、特にぷぃーんってVVVF音させてる奴を釜と
呼ぶ事・呼んでいる人に非常な違和感を感じるのである。
まぁアルミでできていても蹄「鉄」と言うが如しか。






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最終更新日  2010年05月23日 14時30分36秒
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