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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第31話女君が自ら博崖(ハクガイ)の援軍を呼んでくれたと知った魏劭(ウェイシャオ)。公孫羊(ゴンスンヤン)たちはこれも夫婦の情の深さだと感慨深いが、魏劭は何もかも焉(エン)州のために過ぎないと強がった。しかしその夜、蛮蛮(マンマン)に会いたい魏劭は見回りを口実に独りで泱水(オウスイ)まで行ってくると告げる。将軍たちは当然、同行すると言ったが、気まずくなった魏劭はヘソを曲げた。「もういいっ!お前たちだけで行けっ」すると喬慈(チャオツー)がいっそ全員で康(コウ)郡へ行こうと提案した。川沿いに北上すれば焉州の門戸である廉(レン)城、姉も実家に帰れるという。魏劭は喬家を滅ぼすと誓った過去がある手前、康郡までのこのこ出かけるわけにいかなかったが、ふと花灯流しで盗み見た蛮蛮の願い事を思い出した。「阿慈、明日は阿姐を迎えに行き、その足で帰省しろ 博崖の者に護衛させ、しっかり阿姐を守るんだぞ?帰りは国境まで送ってくれ」魏劭は自分たちも早く家族の元へ帰りたいと断り、ひと足先に漁(ギョ)郡へ戻ると伝えた。 巍国軍は帰途で博崖の近くを通りかかった。魏劭は今頃、比彘(ビージー)たち援軍が蛮蛮を康郡まで護衛してくれていると思ったが、その時、鹿を追いかけて林から飛び出してきた比彘と出くわす。面識のある魏渠(ウェイチュー)は比彘を巍侯に紹介、比彘も丁重に拝礼したが、魏劭は困惑した。「磐邑(バンユウ)へ向かったのでは?」「は?」実は烏沢で2万の良崖(リョウガイ)の援軍と対峙したのは蛮蛮ただ独りだった。…援軍を率いていた林(リン)将軍は烏沢の川の水位が急に下がっていることに気づいたその時、山頂から烏が一斉に飛び立つ河岸には上流へ向かう足跡と、わずかな硫黄がこぼれていた林将軍は敵兵がすでに上流で堤防を築き、自分たちが喬氏を捕えようと川に入った瞬間に放水するつもりだと疑うすると対岸から喬氏が叫んだ『将軍!劉琰(リウイエン)は父親と幼い弟を殺して即位した! あなたたちが仕えるのは冷酷非情な者!たとえここで溺れ死んでも名すら残らない! それでも懸けてみる?!』林将軍は確かに世子でありながら簒奪するような良崖王に命を懸けることはできないと判断、引き返すことにした。『退け!』…比彘は確かに女君が訪ねてきたが、すぐ発ったと報告した。魏劭はようやく自分たちを救ったのが博崖の援軍ではなく、蛮蛮が率いるわずか500の衛兵たちだったと知る。「本隊を先に帰らせろ!後の者は私と一緒に来い!」その夜、将軍府に戻った比彘は阿梵(アーファン)に蛮蛮が博崖から戦場へ向かったと教えた。無事だと分かったものの阿梵は驚愕、実は援軍を頼まれながら断ったと明かす。「蛮蛮は私を許してくれないかしら…」「考えすぎだ、従姉妹じゃないか」すると阿梵は蛮蛮が康郡へ向かったと知り、自分も行きたいと頼んだ。魏劭は必死に蛮蛮の後を追った。蛮蛮が通った道をたどりながら夫への深い愛情を実感する魏劭。しかしその夜は激しい雨になり、宿で足止めを喰らってしまう。すると思いがけず橋が水没して戻ってきた蛮蛮たちが現れた。魏劭は運良く宿で喬慈と魏梟(ウェイシャオ)が護衛する蛮蛮と合流した。蛮蛮の姿を見るなり、人目もはばからず抱きしめてしまう魏劭。夫婦の感動的な再会に周りは胸を熱くしたが、魏劭は安堵からうっかり厳しい言葉をかけてしまう。「なぜ勝手な行動を?!兵を確保できずとも報告しろ!軍法で棒打ちされるところだぞ?!」褒められるどころか叱られた蛮蛮は呆然、軍令を破ったのなら遠慮なく罰してくれと言い放ち、行ってしまう。これにはさすがに侍女も将軍たちも失望した。( -᷅_-᷄ )<女君を悲しませないでください@乳母ʕ•㉦•ʔ<やっと会えたのに叱りつけるなんて@魏梁( ꒪ω꒪)<優しい言葉のひとつも言えないと?@魏渠(´-ω-`)<主公、反省してください…解散!@軍師その夜、魏劭は蛮蛮の部屋を訪ねて本音を明かした。「この数日、とても辛かった、お前が気になって… 夜中にふと目覚めてお前がいないと分かり、空しく感じた、会いたかった」「男君、密道のことを隠していてごめんなさい」「もう過ぎたことだ、今日は言い過ぎた、心配のあまり気が動転して… つい口が滑った、怒る気はなかったんだ だが援軍を断られたのになぜ漁郡に戻らなかった?怖かっただろう?」「愛する人が戦っているのに約束を違えるわけにいかなかった 愛しているから全てを捧げられる、勝っても負けても男君のおそばにいます 心変わりしたと思われたくなかった」その時、蛮蛮の大きな瞳から涙があふれた。「ただ家族や焉州の民を巻き添えにすることもできなかったのです でも分かって欲しい、私にとって男君も同じく大切な人です」「蛮蛮…私に理解してもらえず、長姐にも責められたのに、誰より勇敢だったな お前は喬家と魏家の仲をうまく取り持った だが少し波風が立つたび、真っ先にお前が傷ついてしまう お前を探しながらずっと怖かった、お前が私に嫁いで悔やんでやしないかと… お前を失ったらたとえ天下を統一したところで何の意味もない」そこで魏劭は喬家への恨みを完全に捨て去るためにも、蛮蛮たちと一緒に康郡へ行くと決断した。蛮蛮は魏劭が自分のためにそこまで譲歩してくれたことに感激し、思わず自分から口づけしてしまう。一方、撤退した良崖国軍は全滅に等しい散々たる状況だった。劉驍(リュウシャオ)は態勢を立て直して再び磐邑を攻めるよう進言したが、劉扇(リウシェン)は反対する。そもそも劉琰は簒奪のせいで配下を掌握できていなかった。劉扇はまず帰還し、親族や重臣をなだめることが先決だという。すると劉琰は敗北の原因となった林将軍率いる援軍を直ちに捕まえるよう命じ、赤(セキ)郡へ戻ると決めた。「しばし休戦だ」巍侯一行が康郡に到着した。城門で出迎えた喬家は蛮蛮の里帰りと巍侯の来訪を歓迎したが、その時、思いがけず阿梵と比彘の馬車が現れる。丁(ディン)夫人は娘が揃ったと喜んだ。喬平(チャオピン)も立派になった比彘を褒めたが、喬越(チャオユエ)だけは娘夫婦を無視する。すると魏劭が比彘の顔を立て、家族と認めてくれた。「姐夫」1年ぶりに喬府に戻った蛮蛮と阿梵。早速、伯母に甘やかされる蛮蛮の様子を見た魏劭は、魏家に嫁いでから蛮蛮がいかに苦労してきたか思い知った。すると蛮蛮は侍女たちを解放し、魏劭に自分が暮らした屋敷を案内する。「蛮蛮、お前にとって巍国は牢獄も同じだっただろう お前がくつろいでいる姿を初めて見た…すまない」「男君はお優しい、一緒に暮らせて幸せです」「ならいい、漁郡も康郡もお前の家だ」つづく( ̄▽ ̄;)さすがにもう痴話喧嘩はないよね?w
2026.03.31
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第30話辺(ヘン)州で孤立を深める魏儼(ウェイヤン)。しかし腕比べで武功の高さを証明し、危うく巨大な置物の下敷きになりそうだった将軍まで救った。将軍たちは強いだけでなく義侠心に厚い少主に敬服し、魏儼はこれで名実ともに辺州の少主となる。魏儼の父・陳滂(チェンパン)はそんな息子を見て鼻が高かったが、魏儼は自分を少主とは認めなかった。「州牧を継ぐ気はない…私の母親を手込めにしたのは本当ですか?」「黙れ!頭を冷やして来い!」すると陳滂は魏儼をあえて過酷な辺境へ送ってしまう。「野心を持つ者でなければ辺州の主公にはなれぬ」魏劭(ウェイシャオ)は磐邑(バンユウ)に入った。しかし良崖(リョウガイ)王・劉琰(リウイエン)の兵が10万に対し、巍(ギ)国軍はわずか3万。魏劭は博崖(ハクガイ)からの援軍に期待したが、魏渠(ウェイチュー)は15年前の喬(チャオ)家の裏切りを思い出し、一抹の不安がよぎる。一方、劉琰は大軍とは言え難攻不落の磐邑に苦戦を強いられていた。劉扇(リウシェン)はすでに2万の兵を失ったと焦ったが、劉琰は間もなく援軍が到着すると安心させる。「こたびは絶対に磐邑を魏劭に渡すものか」蛮蛮(マンマン)は魏梟(ウェイシャオ)将軍と500の衛兵を引き連れ、博崖の従姉を訪ねた。しかし比彘(ビージー)は辺境の警備に出かけて留守だという。蛮蛮は仕方なく阿梵(アーファン)に事情を話して援軍を頼んだが、身重の阿梵は比彘を死地に送ることを拒んだ。「蛮蛮、あなたは才があるけれど私は違う、平凡な女子よ 全力を尽くしても守れるのは1人だけ あなたは喬家や民のために策をめぐらせ、夫に命を懸けさせることができる でも、私にはできない!」阿梵の辛辣な言葉は蛮蛮の心を深く傷つけた。「…私が自分のために夫を水火の中へ飛び込ませたと?私は間違っている?」「そうじゃない」「じゃあなぜ協力してくれないの?!」「蛮蛮、あなたのためなら死ねる、だって最愛の妹妹だもの! でも比彘に死ねとは言えない、愛を盾にして喬家を守らせることなどできないわ! あなたに恨まれることになっても構わない、後悔しない」そこへ比彘が帰ってきた。比彘は2人の様子がおかしいことに気づいたが、蛮蛮は黙って引き上げることにする。「夫婦が幸せそうに暮らす姿を見て安心したわ…もう何も求めない 私の夫は前線で戦っているから長居はできないの、どうか元気で」(⚲□⚲)ァァァァァァァァァァ~マイマイ従姉の裏切りに深く失望した蛮蛮。ともかく魏劭を助けるため、わずか500の衛兵だけで後方を援護することにした。すると偶然、道端で泥遊びをしている子供を見かける。子供は蟻の通り道を作るため土で堤防を作ったが、友だちが急に堤防を壊した。「やめてよ!蟻が溺れて死んじゃうじゃないか!」その時、蛮蛮は祖父から学んだ治水の教えを思い出した。「焉(エン)州の河川図はある?」報告によれば魏劭たちは今、磐邑城外の荒野で交戦しているはずだ。劉琰が包囲を維持するためには成峰(セイホウ)を迂回して烏沢の川を渡る必要がある。「私は後方を守ると約束した、誰1人、川を渡らせない 地形をうまく利用すれば勝てるかも… 祖父が言っていた、水位を下げるには上流を塞ぐか、下流を掘るかだと」すると魏梟が地図を指し示し、烏沢の上流が泱水(オウスイ)だと助言した。泱水に堤防を築いて水をせき止めれば烏沢の水が下がる。良崖の援軍が安心して川を渡り始めたところで堤防を破壊すれば兵士たちは激しい濁流に飲み込まれるだろう。しかし堤防を作るには最低でも数日を要し、時間が足りなかった。そこで蛮蛮は上流を塞ぐのが駄目なら下流を調整するという。実は下流にちょうど祖父が作った溜め池があった。「烏沢の水を溜め池に引き込み、一時的に水位を下げて敵を欺くわ」…夫君、待っていてください、15年前、喬家は魏家を裏切った、こたびは絶対に私があなたを窮地から救います…蛮蛮は衛兵を率いて枯れた溜め池に到着した。まずは衛兵に川の対岸から烏沢の上流へ向かうよう指示、第1部隊は沿道に土石を配置して堤防を築くふりをするよう命じる。第2部隊は烏を大量に捕獲し、敵の援軍が来たら一斉に放して上流に伏兵がいると思わせることにした。「残りの者はここで硫黄を配置して!」人手がないため女君自ら兵に混じって懸命に働き、何とか爆破の準備を整えた。魏梟の報告では良崖の援軍が明日にでも烏沢に到着するという。「女君、準備ができました」「点火!」蛮蛮の号令で兵士が硫黄に火をつけると、大きな爆発音と共に山肌が壊れ、川の水は一気に溜め池へ流れ込んだ。「これから烏沢の渡しに向かうわよ」一方、博崖では蛮蛮を追い返した阿梵が悲しみに暮れていた。事情を知らない比彘は女君なら護衛が守っているので安全だとなだめたが、阿梵は後ろめたさに苛まれてしまう。「今頃、漁(ギョ)郡に着いた頃ね」阿梵もまさか蛮蛮があれから夫のために戦地へ向かったとは夢にも思わなかった。良崖の林(リン)援軍は援軍を率いて烏沢の河岸に到着した。すると対岸にたった独りで悠々と立っている真紅の外套をまとった女人が見える。「将軍!あれは…巍侯夫人、巍国の女君・喬女です!」「なぜたった独りで?」兵力の差で劣勢を強いられた巍国軍。すると本陣に烏沢の水位が急速に低下したと急報が届いた。魏劭たちは良崖の援軍が川を渡るためだと考え、夜が明ける前に奇襲をかけると決める。こうして巍国軍と良崖国軍が激突した。数で劣る巍国軍だったが気迫で敵を圧倒、良崖は兵を半数も失ってしまう。その時、良崖の本陣に援軍が来られないと急報が届いた。「巍国が烏沢に布陣しており、交戦したものの退却を!」実は援軍は川を渡れずに引き返していた。形勢は逆転、本陣で報告を聞いた劉琰は呆然となった。すると劉扇が慌てて戻ってくる。「殿下!前線と後衛どちらも激戦で限界です!退却を!」魏劭たちは苦しい戦いながらも勝利した。女君が博崖から呼んでくれた援軍が勝機となったが、魏劭は文のひとつもよこさない蛮蛮に不満を募らせる。「どうせ援軍も私のためではなく焉州を守るためだろう」その時、魏渠が川に流れ着いた花灯の舟を持ってきた。魏劭は新年の花灯流しを思い出し、蛮蛮が川に流したと気づく。どうやら蛮蛮は自ら博崖に出かけて援軍を呼び、戦局を好転させてくれたのだ。そこへ魏梁(ウェイリァン)と喬慈(チャオツー)が駆けつけ合流、廉城(レンジョウ)と嘯岡(ショウコウ)を守り抜いたと報告した。蛮蛮に想いを馳せながらも素直になれない魏劭。そんな義兄の気持ちを察してか、喬慈は小桃(シャオタオ)から姉が自ら博崖へ行ったと聞いて驚いたと明かした。「てっきり冗談かと…情が深い夫婦だ」「小桃も俺のために小郎君を廉城へ向かわせてくれました 女君も義理堅く情に厚い、自ら赴いて主公を助けたんですから」魏梁も女君を立てたが、魏劭は全て焉州のために過ぎないと口さがない。つづく( ̄▽ ̄;)そろそろスネ夫はお腹いっぱい
2026.03.30
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第29話玉楼(ギョクロウ)夫人・蘇娥皇(スーオーホアン)を正室として娶ると決めた良崖(リョウガイ)王・劉琰(リウイエン)。劉扇(リウシェン)は早速、結納品を揃えて婚礼衣装まで準備したが、全て無駄に終わった。「殿下、使者は帰りました、芝居はもう結構、本題に入りましょう 永寧渠(エイネイキョ)の延伸が順調ゆえ早く動くべきです」すると蘇娥皇は金牌を差し出し、薛泰(シュエタイ)と5万の兵を託した。一方、魏(ギ)家では徐(シュー)太夫人が喬(チャオ)氏の喪明けの礼を行うと決め、準備を進めていた。祖母の気遣いに感謝しながらも、婚家の心情を思うと表立って祖父を哀悼できない蛮蛮(マンマン)。しかしそんな蛮蛮の気持ちを察してか、魏劭(ウェイシャオ)が正房の中庭に祖父の霊を祀ってくれた。蛮蛮はまさか巍国で祖父の霊位を拝めるとは思わず、体を振るわせながら嗚咽を漏らす。「この1年、男君の前で祖父の名を出せなかった…ゥッ 祖父の裏切りを思い起こさせてしまうのではないかと怖くて でも…ずっと祖父が恋しかった…」「蛮蛮、今後は遠慮せず私に何でも話せ」すると蛮蛮は魏劭の胸の中で、まるで子供のように泣きじゃくった。( ߹꒳ ߹ )蛮蛮…喬圭(チャオグイ)の喪が明け、いよいよ床入りの儀を迎えた魏劭と蛮蛮。2人は緊張しながら寝台に並んで腰掛け、夫婦の杯を交わした。「もしや…怖いか?」「怖くありません」「君が怖くないなら私も怖くない」ふふ(*´・ω)(ω・`*)ふふ「共に暮らして1年、君は私の一番親しく愛しい妻となった 君を娶れたことは今生で最高の幸せだ」魏劭は蛮蛮に口づけし、優しく寝台に押し倒した。その時、何の前触れもなく突然、魏梁(ウェイリァン)が激しく戸を叩く。「主公!一大事です!」「話は明日にしろっ!」初夜を邪魔された魏劭は一喝、すると魏梁はやむを得ず急報を伝えた。「焉(エン)州が包囲されました!」劉琰が20万の軍で出征した。しかし廉城(レンジョウ)は山に囲まれているため、魏劭は嘯岡(ショウコウ)で敵を迎え撃ち、康(コウ)郡から岳父の喬平(チャオピン)を呼べば殲滅できると考える。そこへ戦況が届いた。劉琰は嘯岡を急襲、すでに兵10万が磐邑(バンユウ)へ向かっているという。良崖軍は廉崗(レンコウ)山の抜け道を使い、わずか半日で嘯岡に到着していた。小桃(シャオタオ)から話を聞いた蛮蛮は衙署へ釈明に行くことにしたが、ちょうど魏劭が戻って来る。「私に話があるだろう?聞こう」「鉱山を掘る名目で私が比彘(ビージー)に道を作らせました かつて私が博崖(ハクガイ)を手に入れた時、男君は嘯岡を攻めようとした あの時、私が策を講じたのです、私の過ちです…罰は受けます」「それほど私を警戒していたとはな」「道を作ったのは1年前よ?当時はまだ険悪な仲だった、警戒しても当然でした」「ならばなぜ今まで隠し続けた?」2人は言い争いになったが、蛮蛮はこれ以上、事態をこじらせる訳にいかなかった。「今ここで言っておかないと誤解が深まります 私の男君への真心は本物、あなたのためなら命も捨てましょう」「もう言うな、敵が攻めてくる前に味方に傷つけられるとは… お前は口達者だ、喬家のためなら何とでも言う だが心配するな…この件を知る者は少ない、お前の名声は守る」1年かけて深まったと思っていた夫婦の絆に思わぬ綻びがあった。深く傷つきながらも焉州を見捨てることができない魏劭。そこで迷いを吹っ切るためにも祖母を訪ねた。「改めて聞きます、本当に恨みを捨てて喬家を助けてよいのですか?」「もちろん」すると太夫人は徳で恨みに報いるよう助言した。その頃、蛮蛮は悲しみを紛らすように魏劭の靴を縫っていた。すると廉城が見捨てられても仕方がないとあきらめかけていたその時、魏劭が出兵するとの知らせが届く。蛮蛮は安堵の涙を流し、翌日に間に合うよう縫い針を走らせた。小桃は出征する魏梁(ウェイリァン)に手作りのお守りを贈った。一方、蛮蛮は衙署まで履き物を届けに向かったが、魏劭の態度はどこかよそよそしい。「男君、私が博崖(ハクガイ)から援軍を呼び、後方を守ります」蛮蛮は巍国の兵力が劣ることを案じて力を尽くすことにしたが、魏劭は黙って行ってしまう。城門で出陣式が行われた。魏劭は魏渠(ウェイチュー)と魏朶(ウェイドゥ)と共に磐邑へ、魏梟(ウェイシャオ)は5万の兵士と共に漁郡を守り、魏梁は5万の兵を率いて廉城へ向かう。しかし魏劭は未だわだかまりが解けず、結局、最後まで蛮蛮に一瞥もくれずに出発した。巍国軍を見送った蛮蛮は祖母に急ぎ博崖へ出かけたいと懇願した。「巍国の兵が少ない、博崖へ行って援軍を送りたいのです」女君の決断を知った太夫人は自分の親衛隊500人と魏梟を連れて行くことを認め、直ちに出発するよう命じた。そこで蛮蛮は小桃を康(コウ)郡へ送ることにする。「阿慈(アーツー)に廉城で巍侯を援護するよう伝えて」一方、大志を抱いて辺(ヘン)州に戻った魏儼(ウェイヤン)。焉州が包囲されたと知って巍国を援護すべきと進言したが、陳滂(チェンパン)に一蹴されてしまう。兵を借りたいと訴えても魏姓の少主は歓迎されず、軍ではよそ者扱い。仕方なく酒を飲みながらくすぶっていると、少主を侮る将軍たちが腕比べをしようと持ちかけた。まさか魏儼の武功が高いとは知らず、太刀打ちできない将軍たち。すると倒れ込んだ将軍の上に巨大な置物が落ちそうになった。その時、咄嗟に魏儼が背中で置物を受けとめ、負傷しながらも将軍を救う。つづく( ๑≧ꇴ≦)えー!ここまできてもまだ夫婦の痴話喧嘩なのかーい!
2026.03.27
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いよいよ白日提灯が28日から配信されます!陳飛宇のワンコとミンハオのワンコ、果たしてどちらに軍配が上がるのか?!…いや陳飛宇だと大型犬すぎないか?w(^ꇴ^)お楽しみに〜!
2026.03.26
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第28話辺(ヘン)州の密偵と与する魏儼(ウェイヤン)を不審がる衛兵たち。魏劭(ウェイシャオ)は従兄の出生の秘密を守るため自ら密偵を解放したが、魏儼はあえて退路を断った。「私は辺州の陳滂(チェンパン)の子だ…今から私はもう巍(ギ)侯の表兄ではない 20年以上にわたる従兄弟の情に免じて、行かせてくれ…巍侯」すると魏儼は仰々しく拝礼、従兄の突然の決断に呆然と立ちすくむ魏劭の横を通り過ぎて行った。魏劭は城門を出た魏儼を追いかけ、行く手を阻んだ。「表兄は家族だ、罪をかぶる必要はない」「…仲麟(ジョリン)、頼むから自分の道を歩ませてくれないか 20年以上、魏家でお前を補佐してきたが、この機会に自らの志を成し遂げたい」「陳家に戻れば叶うのか?!辺州を治められると?!」「成功すれば幸いだが、失敗してもそれは運命…死んでも悔いはない」すると魏儼はいきなり小指を切り落とし、太夫人が存命のうちは巍国に攻め入ることはしないと誓った。魏儼は従弟と喬(キョウ)氏の名誉を守るため辺州へ旅立った。動揺した太夫人は卒倒、運悪く頭を打って寝込んでしまう。その夜、蛮蛮(マンマン)が居所へ戻ると、意気消沈した魏劭が門に座っていた。「祖母は落ち着きました」「…引き止められなかった、思えば大切な人は皆、私から去って行く」「仕方ありません、私も実家に帰りたいと思うことがありますから でも男君のそばには私も祖母も婆母もいます」すると蛮蛮は誰かが裏で糸を引いているかのように騒動が重なっていることを訝しんだ。「必ず黒幕を見つけ出し、魏家の名誉を取り戻すのです」そんなある日、蘇娥皇(スーオーホアン)は突然、衙署に呼び出された。蘇子信(スーズーシン)が戻っておらず侍女を連れて向かったが、侍女は巍侯が何か勘づいたのではと不安になる。「一か八かに賭ける、喬氏が得られる物をなぜ私が手に入れられないと?」議事庁の前ではすでに準備を整えた魏劭たちが待ち構えていた。「その女を知っているか?」「…喬氏によく似ていますね、例の噂はもしやこの者と関係が?」蘇娥皇は蘭雲(ランユン)を目の前にしても動じなかったが、蘭雲はすでに玉楼(ギョクロウ)夫人から巍侯に天女の絵を見せるようそそのかされ、魏使君と喬氏の噂も流したと白状していた。追い詰められた蘇娥皇は仕方なく自分の仕業だと認めたが、これも全て魏家のためだったとのたまう。「焉州は喬氏を使ってあなたと世元(シーユエン)を仲違いさせた…許せる?」すると呆れた魏劭は証人を連行するよう命じた。蘇娥皇の前に拷問を受けてぼろぼろになった蘇子信が放り出された。蘇子信は始めこそ口を割らなかったが、鞭で打たれるとあっさり従姉の悪行を暴露したという。冬麦の種をすり替えたのも、喬慈(チャオツー)を陥れたのも、魏儼と喬氏の噂を流したのも、黒幕は蘇娥皇だった。「表兄に報いるため、こやつの指も切り落とした」蘇娥皇は哀れな従弟の姿に涙しながら、魏劭の冷酷な仕打ちに憤る。その時、ふと目を覚ました蘇子信は従姉に気づいて激しく怯えた。「こいつの仕業だ…こいつは巍侯に嫁ぐため手段を選ばない!こいつのせいだ!」蘇子信は必死に命乞いしたが、魏劭は蘇子信と蘭雲を直ちに処刑するよう命じた。蘇娥皇は自分も喬氏のように家族に愛されて育ち、こうして守ってくれる夫がいれば、事情は違ったと嘆いた。「なぜ私には牡丹のあざがあるの?なぜ伯功(ボーゴン)と死に別れることに? 陳翔(チェンシアン)に嫁いでもなぜ添い遂げられなかったのっ! 私は自分の居場所を見つけたかっただけなのに… 仲麟、忘れたの?喬家の裏切りがなくば伯功はまだ生きてい…」「黙れ!」魏劭はもはや蘇娥皇に兄の名を呼ぶ資格などないと激怒した。「長兄はお前を愛し、大切にしていた、お前を私に託すと遺言まで残して… 陳翔とて真心で接してくれただろう?玉楼を建て、武山(ブサン)国をも優遇した 不遇だと嘆く前に人の優しさを分かったらどうだ?!」魏劭は蘇娥皇が巍国の利益を害し、魏家を傷つけたと断罪した。4将軍たちは密偵の処刑を要求、驚いた蘇娥皇はやぶれかぶれになって魏劭に泣きすがる。「私の牡丹は吉兆の印、私を使えば覇権を握れるわ!」すると魏劭はそっと蘇娥皇の顔に手を伸ばした。蘇娥皇はしおらしくうつむいたが、その時、魏劭が額の牡丹の印を指で消してしまう。「長兄も偽の花鈿(カデン)だと知っていた、それでもお前を娶るつもりだった その真心にお前は値せぬ」魏劭は蘇娥皇の腰から佩玉を取り上げると、兄との縁に免じて命だけは助けると言った。「その代わり軍法に従い″鼻削ぎの刑″に処す!」「ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ 今すぐ殺しなさい!さもなくばただでは済まない! 本気で喬氏に愛されているとでも?女はね、男の前では常に計算が働くの ふっ、喬氏にとって大事なのは喬家だけ あなたが裏切られる日を楽しみにしているわっ!」「執行しろ」蛮蛮が祖廟の前で待っていると魏劭が出て来た。「長兄が愛した蘇娥皇は今と同じ人でしたか?」「もちろん違う、保身のために私を誘惑しようとは…恥知らずだ」しかし蛮蛮は立派な巍侯となった″魏劭″に本当に惹かれたのかもしれないと揶揄する。「ずいぶんと気軽に私を名を呼ぶんだな」魏劭はやっと笑顔を見せた。「人は変わるもの、男君が思い悩む必要はありません、少なくとも長兄に玉を返せて良かった」「確かに人は変わる…いつかお前の心も私から離れるのだろうか」「まさか、私は大切にされていますから」鼻を失った蘇娥皇は郊外に馬車を停め、血が止まるのを待った。日和見な侍女たちは逃亡を画策、その夜、玉楼夫人がうとうとしているうちに宝物を盗んでしまう。しかし物音で目を覚ました蘇娥皇が車から出て来た。激怒した蘇娥皇は見せしめに目についた侍女を刺し殺すと、宝物の中にあった黄金の蝶の飾りを顔に装着する。「私に従うなら誠意に必ず報いる、この蘇娥皇を娶るものが天下の主となるのよ」夫婦の絆も深まり、間もなく蛮蛮の喪が明けるとあって嬉しそうな魏劭。一方、蘇娥皇は忠誠を誓ってくれた薛泰(シュエタイ)と合流して良崖(リョウガイ)国を頼った。そこで巍国に対抗すべく磐邑(バンユウ)を攻めるよう進言し、同盟を持ちかける。実は諸国との国境を見回っていた薛泰は偶然、廉崗(レンコウ)山で抜け道を発見していた。調べたところ博崖(ハクガイ)の諸軍督帥・比彘(ビージー)が堀った道だと判明、自ずと指示したのが喬氏だと分かる。これなら山地のため防備が手薄な廉城(レンジョウ)を攻め、抜け道を使って難なく嘯岡(ショウコウ)を落とし一石二鳥、磐邑に侵攻できるだろう。すると劉琰(リウイエン)は早速、出兵の準備を始めた。蘇娥皇が良崖国に身を寄せたと知った武山国から使者が駆けつけた。実は桃(トウ)州の州牧が豪華な結納品を揃えたうえで玉楼夫人を側室に迎えたいと申し出たという。使者は再婚の身でここまでの厚遇はないと誇張し、良崖王にその気がないのなら縁談を進めたいと揺さぶった。しかし劉琰は側室を娶らないと答え、蘇娥皇は落胆する。「だが良崖国は2県を玉楼夫人の領地とする 桃州の倍にあたる結納品を添え、正式に求婚しよう」すると劉琰は蘇娥皇を正室として娶ると言った。つづく(*°ㅁ°)あ!魏劭が親切に鼻当てを入れてくれたの?と思ったが、これ、たまたま蝶々が鼻にピッタリだったってこと?w
2026.03.26
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第27話その夜、魏儼(ウェイヤン)の書斎に蘭雲(ランユン)が現れた。「酔い醒ましをお持ちしました、使君の想いは分かっています 私もお慕いしています、永遠に使君のおそばにいたい」しかし泥酔した魏儼は絵姿と同じ装いをした蘭雲を小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)だと見間違え、うっかり秘めた想いを吐露してしまう。「…鳳凰のように気高き君は巍(ギ)国にとらわれ、籠の中の鳥も同じ いつか天下が1つになって争いが終われば君は自分らしく生きられる そうなれば楽になれるか?君はその日を待ち望んでいるか? 待ち望んでいるなら私が助ける、君がそう願うなら私は助けたい」天女の模範が自分だと思い込んでいた蘭雲は呆然、慌てて絵姿を確認した。すると画布の片隅に描かれた焉(エン)州の蘭の花を見つける。…これは私じゃない、喬氏なのね…翌朝、窓際で眠り込んでしまった魏儼が目を覚ますと蘭雲がいた。すると蘭雲は魏儼が酔って自分と女君を間違えたと明かし、喜んで想い人の身代わりになると申し出る。魏儼は激しく動揺、蘭雲に一生暮らせるだけの宝物と屋敷を与えると約束して追い出してしまう。(ㆆ_ㆆ)チーン魏儼は蘭雲だけでなく囲っていた妓女たち全員を羅鐘坊(ラショウボウ)へ帰した。突然の追放で妓女たちが大騒ぎしたことから噂はあっという間に広まり、巷では使君が身を固めるためではないかとまことしやかに囁かれる。一方、魏劭(ウェイシャオ)は書斎にこもって水路の延伸計画に頭を悩ませていた。すると食事も取らない魏劭を心配して蛮蛮が菓子を持って来る。魏劭は自分を気遣ってくれる蛮蛮が愛おしくなり、思わず抱き寄せた。「康(コウ)郡の菓子を?…魏梁(ウェイリァン)お薦めの店がある、買ってこよう」魏劭が菓子を買って屋敷へ戻ると蛮蛮が門前で待っていた。しかし振り向いたのは蛮蛮ではなく、彼女に良く似た従兄の侍女だと分かる。「主公、お伝えすべきことがあります…使君が…女君に不敬を…」その夜、魏儼が屋敷へ戻ると2階の書斎が火事になっていた。すでに火は消し止められていたが、天女の絵は跡形もなく消えている。「これが定めなのだろう…」しかし使用人から火事の原因は男君が誤って倒した燭台だと聞いて驚愕した。「男君が訪ねて来た?」一方、蘭雲は魏府の前で巍侯の帰りを待っていた。やがて魏劭が戻って来たが、取り付く島もなく首を締め上げられてしまう。「他人に漏らせば九族、皆殺しだ…分かったな?」居所に入った魏劭は偶然、春娘(チュンニアン)と小棗(シャオザオ)の何気ない会話から、蛮蛮の化粧箱に魏儼からもらった香炉があると知った。激高して思わず箱を放り投げた魏劭、そこへ太夫人の部屋から戻って来た蛮蛮が現れる。「どうしました?私の箱に八つ当たりですか?」蛮蛮は呆れながら片付け始めたが、初めて魏劭からもらったかんざしが折れてしまったことに気づいて落胆した。「宝物を入れているそうだな?他の男からもらった贈り物もあるのか?」「高恒(ガオハン)はもう去ったし、頂いた物も入っていません」「高恒のことではないっ!これはっ?!」魏劭は魏儼が贈ったという香炉を示した。「だって表兄は家族でしょう?まさか…私と表兄の仲を疑って?」「表兄だけはお前を愛してはならぬ、他の男なら容赦なく切り捨てる!」「もし下心があったとしても私には関係ない!なぜ箱を壊したの?! 疑り深い人ね?!魏家の男なら誰でもいいと思うの?!」邪推された蛮蛮は怒って寝台へ、帷を下ろしてふて寝してしまう。蛮蛮とのわだかまり解けないまま衙署に出かけた魏劭。すでに水路の件で良崖(リョウガイ)国に使者を送ったが、劉琰(リュウエン)は協力を拒んだ。すると辺(ヘン)州から使者が到着し、条件付きで協力すると打診してきたという。実のところ水路は辺州経由の方が良崖国を通るより都合が良かったが、その代わり魏儼を人質として辺州へ送ることが条件だった。憤慨した魏劭は辺州の使者を送り返せと命じたが、すでに無断で魏儼府に向かったという。魏劭は慌てて従兄を訪ねた。しかしすでに陳烈(チェンリエ)は帰ったという。すると魏儼は小喬への想いを認めた。激情に駆られた魏劭は魏儼を思い切り殴りつけ、蛮蛮への想いを断ち切るよう迫る。「今回のことはなかったことにする」その言葉はかえって魏儼を惨めにした。魏儼は哀れみなどいらないと嘆き、殴り返してしまう。「たとえ私が悪くてもお前も外祖母も私をかばう だが私は家族だろ?!客じゃない!いっそ私を罵り、殴ってくれた方がいい! 腫れ物に触るような扱いはまるで犬も同然だ!」「表兄を大事に思ってる!祖母も同じだ!分からないのか?!」魏劭は辺州と縁を切って欲しいと訴えたが、判断は魏儼に任せると言って帰ってしまう。魏劭が寝所へ入ると、ちょうど蛮蛮がろうそくを付け替えていた。気まずい魏劭はふいに後ろから蛮蛮を抱きしめ、八つ当たりしたことを反省して自ら罰を受けるという。「もういいわ、怪我をしたら私のせいになるから…傷は痛む?」「痛っ!」「まだ触れてもいないのに?ふふ」(  ̄꒳ ̄)б ( ̄▽ ̄;)仲直りした魏劭と蛮蛮は祖母と母には隠しておくことにしたが、すでに騒ぎは徐(シュー)太夫人の耳に入っていた。翌朝、祖母へ挨拶に来た魏劭と魏儼の顔にはあざがあった。魏劭はうっかり転んだとごまかしたが、後から来た魏儼も酔って転んだと取り繕う。しかし太夫人は魏儼の書斎の火事のことを知っていた。魏劭は自分が燭台を倒したせいだと説明、修復すると申し出る。「修復が終わったら今回のことは水に流そう、表兄」するとその夜、太夫人は魏儼だけ呼び出した。「修繕の要望があれば伝えなさい、でも他人の妻を奪ってはだめ」実は魏劭と魏儼が殴り合いの喧嘩をしたと知った太夫人は小檀(シャオタン)を呼び出し、詳しい経緯を聞き出していた。この世には男女の情だけではないと小喬への気持ちを封印した魏儼。一方、博崖(ハクガイ)では阿梵(アーファン)がまたひと回り成長した喬慈(チャオツー)と再会していた。しかし蛮蛮が鹿驪(ロクリ)大会で弟を焉州の後継者として紹介しながら、比彘(ビージー)について何ら言及しなかったと知り、落胆してしまう。実は巍侯に告げ口するよう蘭雲をそそのかしたのは蘇娥皇(スーオーホアン)だった。結局、巍侯と喬氏の間に亀裂は入らず、蘇子信(スーズーシン)はまたも計画は失敗だと嘆く。しかし蘇娥皇は余裕の笑みを浮かべた。「2人の婚姻は利益が絡み合っている…問題ない、もうひと波乱、起こすわ」すると突然、巷で遊び人の魏使君があろうことか女君に恋をしたいう醜聞が広まった。魏儼は自分と魏劭を離間させたい辺州の仕業だと疑い、小喬を守るため辺州へ行くと決める。そこでその夜、祖母を訪ねて再び遊歴に出かけると報告した。「戻らないのは駄目よ?」「喬氏の名節を傷つけ、仲麟(ジョリン)の顔に泥を塗り、外祖母を困らせろと?」太夫人は行かないで欲しいと涙ながらに懇願したが、魏儼の決意は固かった。「旅に出れば心が晴れるやも…執着が消えたら許されぬ愛を手放せる時が来るでしょう」蘇娥皇は衙署に魏劭を訪ね、ほとぼりが冷めるまで喬氏を城外に避難させてはどうかと助言した。しかし魏劭は何ら落ち度がない蛮蛮を逃す必要などないと一蹴、噂を流した者を必ず突き止め追放するという。噂を広めたのは辺州の密偵だった。魏渠(ウェイチュー)は直ちに2人を捕縛して連行したが、魏儼が勝手に連れ去ろうとして衛兵と一触即発になってしまう。そこへ魏劭が駆けつけた。魏劭は魏儼の出自を明かすわけにいかず、仕方なく密偵を解放してしまう。つづく∑(⊙∀⊙)ヒャーーー!
2026.03.25
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第26話鹿驪(ロクリ)大会が閉幕しても漁(ギョ)郡に留まりたいという蘇娥皇(スーオーホアン)。しかし喬慈(チャオツー)の一件があったことから、魏劭(ウェイシャオ)は蛮蛮(マンマン)に断りを入れた。蛮蛮は理解を示したが、蘇娥皇に漠然とした違和感を拭えずにいる。「別院に移ってもらいますか?」「いや、駅站でいい」蘇子信(スーズーシン)は魏家の侍女を誘惑して内情を探った。すると魏劭と小喬が喪中を理由に床入りの儀を終えていないと分かる。蘇娥皇は夫婦の間に割り込む隙があると知るや、早速、その夜、魏劭を駅館に呼び出した。幼なじみとは言え薄着のまま出迎えた蘇娥皇に困惑する魏劭。聞けば水路の件で力になりたいと古書を探し、治水に関する良書を見つけたという。魏劭は竹簡のひとつを広げて確認したが、その時、ふいに蘇娥皇が親しげに寄り添った。驚いた魏劭は咄嗟に距離を取り、書物を持って逃げるように帰ってしまう。そんな中、枕石(ジェンシー)先生こと高恒(ガオハン)が雲終(ウンシュウ)郡から帰って来た。「やけに早いな…」魏劭はともかく女君には知らせるなと言ったが、4将軍は困惑した。実は高恒は戻って来るなり女君を庭園へ呼び出したという。高恒は摩崖石刻(マガイセッコク)を見てみたいと言っていた女君のため、碑文の拓本を取っていた。するとこれを知った魏劭が高恒に対抗し、摩崖石刻を切り取って持ち帰ってしまう。(  ̄꒳ ̄)b<これが好きなのだろう?運んできたぞ!魏劭の暴挙に呆然となる蛮蛮、そこへ高恒が慌てて駆けつけた。「何と罰当たりな!…なぜ先人が残した至宝を壊したのですか?!」しかも石刻の右上が欠けていた。焦った蛮蛮は造詣が深い高恒なら修復できると訴え、魏劭の思惑とは裏腹に高恒はしばらく漁郡に留まることになってしまう。面白くない魏劭は羅鐘坊(ラショウボウ)に魏儼(ウェイヤン)を訪ねた。事情を聞いた魏儼は嫉妬している魏劭に失笑、早く喬氏に想いを伝えるよう助言する。しかし魏劭はすでに想いを確かめ合ったと明かした。「喬氏は私の想いを知りながら、なぜ高恒と親しくするんだ?」「お前こそ玉楼(ギョクロウ)夫人を漁郡に留めて世話しているのだろう? 長兄の代わりに娶るのか?」魏劭は思わぬ追求に憤慨、あくまで兄との約束を果たしているに過ぎないと否定した。すると魏儼は高恒の件なら自分が片をつけるという。「抱いてはならぬ感情はやはり断つべきだ」それは自分への戒めでもあった。高恒の世話を買って出た魏儼。すると高恒に長居するつもりはなく、修復を終えたら漁郡を出て行くと知る。「中原は広大で自然も豊か、まさか私が漁郡で生涯を終えるとでも?」「…君子である以上、想い人に執着すべきではない(ボソッ」屋敷に戻った魏儼は思い切って天女の絵を焼くことにした。しかしどうしても諦められず、頭を抱えてしまう。魏劭が屋敷へ戻ると蛮蛮が庭に出て待っていた。「大の男が狭量なのでは?」「狭量?妻が他の男と楽しく話しているのを見たら男は誰でも我慢できぬ」すると魏劭はふらりと石段に腰掛け、蛮蛮も隣に座った。実は蛮蛮が高恒を厚遇したのは名士が巍国に尽くしていると分かれば、延いては巍侯の評判も高まるからだという。「私が浅はかでした、男君の機嫌を損ねるのなら本末転倒です」蛮蛮の本心を知った魏劭はすっかり機嫌を直し、蛮蛮の肩に頭を乗せて夜空を見上げた。「月だ」魏劭は蛮蛮に誤解させぬよう蘇娥皇を武山(ブサン)国へ帰すと決めた。そこで駅館を訪ねたが、追い出されると知った蘇娥皇は蘇家のこと、良崖(リョウガイ)国に嫁がされてしまうと泣きつく。しかし魏劭は蘇娥皇が安心できるよう巍国が玉楼夫人の後ろ盾だと天下に知らしめると言った。目論見が外れた蘇娥皇は呆然、咄嗟に頭が痛いと苦しみ始める。すると侍女がここぞとばかりに夫人には頭痛の発作があると伝えた。「お忘れですか?かつて玉楼夫人は何日も眠らず巍侯を看病しました それから頭痛持ちに…」蘇娥皇は義理堅い魏劭を揺さぶったが、無駄だった。「ではゆっくり休んでくれ」蘇娥皇の件も方が付き、わだまかまりがなくなった魏劭は高恒の様子を見に出かけた。ちょうど修復が完成したところだったが、片肌抜きで作業していた高恒の立派な二の腕を見て驚愕する。「先生は…本当に武芸はできないと?」「本当です、本当に心得はありません」( ๑≧ꇴ≦)このためのキャスティングだったのねw高恒が漁郡を去ることになった。魏劭たちは見送りに出たが、高恒が別れ際、巍侯に深々と拝礼する。「民は水害に苦しんできた、巍侯が掲げた大計は民を幸せにする、心から感謝します」するとそこへ蘇娥皇がやって来た。「最近、体調が悪く、挨拶できないままで失礼しました」蘇娥皇は贈り物を届け、巍侯の品には及ばないだろうと謙遜する。しかし魏劭はあえて自分ではなく女君が用意した物だと言った。高恒の馬車が出発した。魏劭と蛮蛮も引き上げることにしたが、その時、蛮蛮は手巾を落としたことに気づかず行ってしまう。魏儼は誰もいなくなったところで、愛おしそうに手巾を拾った。しかし運悪くその様子を蘇娥皇に見られてしまう。一方、屋敷に戻った蛮蛮は袂の中を探りながら歩いていた。「おかしいわ、手巾がない」すると魏劭が蛮蛮の手を取った。「もう探すな、新しいのを買ってやろう」永寧渠(エイネイキョ)の延伸計画はいきなり行き詰った。良崖国が協力を拒否、別の国を通すとなると普請の規模は倍になってしまう。豊かな辺州と手を組めば巍国の負担も減るが、祖母の気持ちを思うと難しかった。その夜、魏儼は書斎で酩酊していた。すると目の前に絵姿の天女が現れる。つづく( ˙꒳˙ )確かに蛮蛮と蘭雲って雰囲気がよく似てる
2026.03.24
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第25話鹿驪(ロクリ)大会の初日、喬慈(チャオツー)は比武で蘇子信(スーズーシン)と対戦することになった。会場で借りた槍ながら姉の前で成長した姿を披露する喬慈。しかし蘇子信の一撃で槍の先端が折れ、その隙を突かれて腕を負傷してしまう。その時、魏劭(ウェイシャオ)が試合を止めた。「待った!…腕比べで大切なのは公平さと公正さ、こちらで準備した槍が悪かった」すると魏劭は秘蔵の長槍を持ってくるよう命じた。秘蔵の槍とは魏劭の亡き兄・魏保(ウェイバオ)の遺品だった。よもや魏劭が伯功(ボーゴン)の槍を喬家の少主に与えると思わず愕然となる蘇娥皇(スーオーホアン)。一方、良崖(リョウガイ)王・劉琰(リウイエン)は魏劭が蛮蛮(マンマン)の手を握りしめて気遣う様子を目の当たりにし、何とも言えない屈辱感に苛まれた。試合が再開。喬慈は見事に長槍を使いこなし、ついに蘇子信の首に穂を突きつけた。明らかに勝負はついたが、その時、蘇子信がふいをついて隠し持っていた短剣で襲いかかる。しかし喬慈は瞬時に反応、暗器を穂ではねのけ、蘇子信を投げ飛ばした。魏劭は焉(エン)州の勝利を宣言し、邪心がある蘇子信に失格を言い渡した。焦った蘇娥皇は演武台へ駆けつけ、従弟の不作法を詫びる。しかし大会への参加は名誉を得るためではないと訴え、突然、薛泰(シュエタイ)の金牌を掲げた。陳滂(チェンパン)に反逆した薛泰は今や精鋭兵5万と噱(キャク)郡を有する主となり、領地を広げている。「新たな主を見つけてやりたいのです、将軍は忠実ゆえ見捨てられません」すると魏劭は全く興味を示さず、誰と親しくしようと好きにすればいいと冷たかった。その頃、露店の賭けで焉州に大金をつぎ込んだ小桃(シャオタオ)と魏梁(ウェイリァン)は結果を今か今かと待っていた。やがて魏朶(ウェイドゥ)が駆けつけ、焉州の少主が勝ったと知らせる。魏梁は一人勝ち、配当金を小桃へ贈った。焉州!( ゚∀゚)人(゚∀゚ )勝った♪2日目の狩りでは良崖国が勝利した。魏劭は宴席を設けて獲物の肉をふるまい、いよいよ諸侯たちと水源について話し合う。「水路の旨みを独り占めするつもりはない 永寧渠(エイネイキョ)を各方面に延伸し、中原全土の川を結べば干ばつを解消できる」確かに水不足が民を苦しめ、戦の大半も水を巡る争いなのは事実だった。諸侯たちは巍侯の提案を歓迎したが、劉琰は水路延長が巍国の出兵の口実に過ぎないと疑う。すると水の恩恵を受け発展した焉州の少主である喬慈が義兄を援護した。「14年前、喬家と魏家は不倶戴天の敵となりました 巍侯は喬家を滅ぼすと誓うも、なぜ婚姻を結んだのか? それは巍侯が干ばつに苦しむ民のため、恨みを捨てる度胸があったからです かくも懐が深いお方ゆえ、心配には及びません」喬慈の話を聞いた諸侯たちは水路の延長に賛成、協力したいと申し出た。しかし劉琰だけは他人の命に従うことはないと断固拒否して帰ってしまう。喬慈が回廊で諸侯たちを見送ると魏劭が現れた。魏劭はこれまで無愛想だったと謝ったが、喬慈は自分も義兄を誤解していたという。「でも姐夫が阿姐の命を救ったと聞きました、親族が薦める側室も断ったとか こんなに阿姐に尽くせるのは父親と私くらいです」「大袈裟な…どうやら阿姐は私を褒めそやしてくれたのだな 今日は立派だった、阿姐も誇らしいだろう」しかし喬慈の演説は実は蛮蛮の入れ知恵だった。その夜、蛮蛮が城楼で待っていると魏劭がやって来た。「阿慈から聞いた、ご苦労だったな」「水路の普請を手伝う約束ですから…」「つまり約束を果たしただけで、他の理由はないと?」「…約束は果たさねばなりません」「夫婦に成り立ての頃はお互いに打算があった だがいつの頃からか、お前には誠実に向き合いたいと思うようになった 私たちは婚姻の契約書を交わし、形だけの夫婦になったが、今だから聞く 本物の夫婦になりたいと思うか?」「…私たちは多くの経験を共にしてきました、もうすでに本物の夫婦なのでは?」2人は自然と微笑み合い、魏劭は優しく蛮蛮を抱きしめた。一方、蘇娥皇は魏劭に対抗心を燃やす良崖王に興味を持った。すると情報を探って来た蘇子信から劉琰が父や義弟を殺して簒奪したと知る。「劉琰の所業を広めて、人を操るにはその人の真の望みや考えを見抜かなくては…」劉琰は羅鐘坊(ラショウボウ)を貸し切り、諸侯たちを招いた。しかし簒奪の噂が一夜にして広まり、次々と断りの知らせが届く。劉琰は魏劭と反目したことが原因だとあきらめたが、その時、玉楼(ギョクロウ)夫人が現れた。蘇娥皇は劉琰を孤立させることに成功した。そこで自分も劉琰と同様、かつて魏家に身を寄せていたと明かし、同じ境遇だと訴える。「私たちのような者は家族に愛されず、幼少から駒として差し出される恵まれぬ運命です 私は武山(ブサン)国の没落した家に生まれた 幼い頃からこの額のあざが牡丹の花に見えるため、特別な運命を持つと言われました 蘇家の再興が我が使命と信じ、この数年、慎重に振る舞ってきたのです でもある時、蘇家が手の平に7つのあざを持つ少女を養育していることを知りました 何でも千年に1度の巡り合わせだとか…この瞬間、気づいたのです 私はただの駒に過ぎないと、役に立たなくなれば取り替えられる」「その後、その少女は?」「顔にひどい傷を負いました」その意味を悟った劉琰は良崖国へ見物に来ないかと誘った。しかし蘇娥皇は良崖国に降る気はないと断り、ただ将来、困った時は力を貸して欲しいという。玉楼夫人が帰ると劉扇(リウシェン)が現れた。劉扇は玉楼夫人に惑わされぬよう諫言したが、劉琰も玉楼夫人が本心を隠していることは承知しているという。「ただふと悟ったのだ、なぜ彼女が磐邑で私を見捨てたのか」蛮蛮は喬家に生まれ、華麗な一族で育ち、家族に愛された。自分も蛮蛮と同じ立場なら、そんな家族のために身を捧げ、民を守ると声高に訴えることができただろう。しかし実際は母方の庇護も受けられず、妖婦に虐げられて育った。玉楼夫人が言った通り、自分たちのような者は生涯、怯えながら、道具として生きるしかない。高みに立つ蛮蛮とは別々の道を行く運命なのだ。「私は民を虫けらだと思っておらぬ、私こそ虫けらだ、そして玉楼夫人もしかり」( ߹꒳ ߹ )ちょっと同情してしまったw翌朝、蘇娥皇のもとに良崖国の使者から贈り物が届いた。「良崖王は明日、漁郡を離れますが、いつか良崖に来て欲しいと…」一方、蛮蛮は喬慈の見送りで城外まで来ていた。「必ず博崖(ハクガイ)に立ち寄って長姐に物資を届けるのよ」「分かった!…姐夫、阿姐のことよろしく!もし大切にしなかったら償ってもらいます!」魏劭とすっかり打ち解けた喬慈は義兄の胸をポンと叩き、従兄には礼儀正しく拝礼して別れを告げた。蘇娥皇は駅館に魏劭を呼んだ。そこで良崖国からの贈り物を見せながら、実は良崖国と桃州の州牧から縁談を迫られていると明かす。「もう誰かのために利用されたくないの、まだしばらく漁郡に留まらせて」つづく( ๑≧ꇴ≦)いよいよ来週から面白くなるってよ!←誰?w
2026.03.21
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第24話良崖(リョウガイ)国で辛酸を嘗めていた劉琰(リウイエン)が簒奪。劉扇(リウシェン)はもはや叔父ではなく、新王にひれ伏す奴婢も同然となった。突然の新政に戸惑う臣下たち、すると劉琰は憂いを断つため、第3王子まで父に殉葬させると命じる。林(リン)将軍はさすがに幼い王子に罪はないとかばったが、劉琰から家族を盾に脅され、やむを得ず拝命した。一方、巍(ギ)国では蛮蛮(マンマン)のもとに思いがけない知らせが舞い込んだ。弟・喬慈(チャオツー)が漁(ギョ)郡の郊外まで来ているという。「通行証がないため家出かもしれません、ともかく城外まで迎えに来て欲しいと…」蛮蛮は取るものも取り敢えず屋敷を飛び出した。すると偶然、魏家に到着した魏儼(ウェイヤン)と遭遇する。「護衛もつけずにどこへ?」「弟が来たので迎えに行って来ます、誰かに頼むのは気が引けて…」「なら私が一緒に行こう」その頃、魏劭(ウェイシャオ)は玉楼(ギョクロウ)夫人こと蘇娥皇(スーオーホアン)を見舞っていた。魏劭は喬氏の預かり知らぬことゆえ祖母や母には内緒にして欲しいと頼んだが、蘇娥皇はその代わり鹿驪(ロクリ)大会に蘇子信(スーズーシン)を出場させて欲しいという。「蘇家の名誉を取り戻す良い機会よ それに蘇家と巍侯が親しい間柄だと示せたら私の立場も楽になる…」魏劭は蘇子信を武山(ブザン)国の代表として参加させると約束し、駅館をあとにした。すると帰り道でちょうど玉器店が出て来た魏梁(ウェイリァン)と出くわす。結局、玉楼夫人の佩玉は元には戻せなかったが、女君の提案で金継ぎで修復したという。魏劭は完成した佩玉を確認し、女君はどこにいるのか聞いた。「喬家の少主が来たとかで城外までお迎えに」「なぜ私に知らせぬ?」「女君が迷惑をかけたくないと…」その頃、蛮蛮と喬慈は涙の再会を果たしていた。姉弟の様子を見ながら心温まる魏儼、すると喬慈は姉と一緒にいるのが巍侯だと勘違いしてしまう。「姐夫!」「阿弟、かれは巍侯の表兄、使君と呼びなさい」しかし魏儼はどこか嬉しそうだった。帰りの道すがら、蛮蛮は弟が独りで勝手に来たと知って困惑した。聞けば参謀・張浦(ジャンプー)が伯父に美女を各州に献上しろと入れ知恵し、伯父も伯父で兵を鍛えず、農業も奨励せず、讒言を信じて祖父の顔に泥を塗るような真似ばかりだという。「でも玉楼夫人のことは?」「…夫人?」喬慈は蘇娥皇のことを全く知らなかった。ともかく蛮蛮は巍侯が使君のような気さくな性格ではないと教え、適度な距離を保って礼儀を忘れないよう釘を刺した。屋敷に戻った蛮蛮は祖母と婆母に弟を紹介、太夫人は喬慈に宝剣を授けた。「男君への挨拶が済んだら駅館へ案内するわ、今度こそ姐夫本人よ、呼び間違えないで」「誰と間違えたのだ?」居所に戻るとすでに魏劭が待ち構えていた。「男君、弟の喬慈です」すると魏劭は喬慈が持っている剣に目を止めた。実はその剣は亡き祖父が敵将から勝ち取った宝剣だという。驚いた蛮蛮は明日にでも祖母に返すと言ったが、魏劭は構わないと許した。翌日、魏劭は蘇娥皇に佩玉を届けた。「玉楼夫人が受けた屈辱は必ず晴らす、ちょう喬慈が来ている」「喬慈が?!(ハッ!)命知らずな」動揺した蘇子信はうっかり声を上げ、魏劭に怪しまれてしまう。そこで蘇娥皇は面倒を起こしたくないと訴え、幕引きを図ろうとした。しかし思いがけず蛮蛮が訪ねてくる。「実は阿慈が来ており、焉州での件を聞きました 本当に申し訳ない、阿慈は罪を認めています」「ぇ?…本当に認めたの?」「直接、謝罪したいそうです、連れて参りました」すると魏梁がある青年を連れて来た。蘇娥皇は喬慈の謝罪を受け入れ、伯父の命ゆえやむを得ず従ったのだろうと許した。「玉楼夫人?こちらは少主ではありませんが…」小棗(シャオザオ)の指摘に蘇娥皇と蘇子信の顔色が一変した。すると魏梁は彼が玉楼夫人の荷物を運んだ際、宝飾品を盗んだと分かり、謝罪に連れて来たという。蘇娥皇は康(コウ)郡を逃げ出したのが真夜中だったのではっきり見えず、体格が似ているので間違えたとごまかしたが、嘘をつけばつくほど墓穴を掘った。「阿慈の体格と似ている?」「鎧を着ていたから…」「ではなぜ弟だと?」「自分から名乗ったのよ!まるで尋問ね?!どうせ私を信じてくれないのでしょう?」蘇娥皇はか弱さを武器にして魏劭の同情を買おうとしたが、魏劭は冷静だった。「本人を呼ぶことにしよう」喬慈がやって来た。追い詰められた蘇娥皇は急によく覚えていないとはぐらかし、ただ″州牧″や″甥″という言葉を聞いたという。「誤解だったかもしれないわ…」すると姉の目配せに気づいた喬慈が口を開いた。「私は無関係ですが驚かれたでしょう、ゆっくりご静養ください」蛮蛮はそれ以上、追求せず、弟を連れて引き上げた。魏劭は誤解が解けたようだと遠回しに蘇娥皇の嘘だと確認し、駅館をあとにした。馬車の前では先に喬慈を屋敷へ帰した蛮蛮が待っている。「これで男君の心が晴れましたか?」「一方の話を鵜呑みにした私を責めているか?」「喬家と魏家の過去を思えば仕方のないこと、お互い様です」しかしその頃、ひと足先に帰った喬慈は魏儼に誘われて羅鐘坊(ラショウボウ)にいた。その夜、魏劭が屋敷へ戻ると、中庭で喬慈が立たされていた。「なぜ阿姐を怒らせた?」「使君と羅鐘坊に行ったんです、私をかばおうとした使君まで危うく怒られそうに」そこで魏劭は自分と一緒なら許してもらえると安心させ、喬慈を連れて寝所へ入った。「そう怒るな、阿慈も長旅で疲れていた、気晴らしで酒を飲むくらい普通だ」「普通?…男君も常連だからかばうのですか?」「何を言う早見優!私は行ったことがない!いや1回だけ、2回か?」魏劭は声が裏返りしどろもどろ、蛮蛮の怒りの矛先が自分に向くのを恐れた。「くぃしぁ(跪下)!その若さであんな場所へ行くとは!阿姐に謝れ!」突然の義兄の裏切りに呆然とひざまずく喬慈、すると魏劭が目配せして謝るよう促した。「阿姐ぇぇぇぇぇぇ!…約束する!姐夫に誘われても行かないよ!」(´゚艸゚)ハッ! Σ(°∀°ノ)ノヒィッ!すると焦った魏劭は蛮蛮の機嫌を直すため、ある招待状を渡した。「喬慈を焉州の代表として鹿驪大会に参加させる」「本当に?!姐夫?!」「男君、感謝します」一方、博崖では阿梵(アーファン)が蛮蛮の文で鹿驪大会に出られないことを知った。魏劭は潔白だった喬慈の鹿驪大会の参加を認め、魏家に呼び寄せた。魏家の中庭で稽古を重ねる喬慈、しかし義兄を知ってからというもの姉のことが心配でならないという。しかし蛮蛮は魏劭が不器用なのは当主として独りで全てを抱え込み、重積を担っているせいだと釈明した。無愛想に見えるが実際は思いやりがあり、信頼した相手には心を開いて大切にするという。蛮蛮は女君として鹿驪大会の会場で招待客を出迎えた。すると良崖国の代表として劉琰がやって来る。実は良崖王が急逝、劉琰は新王となって蛮蛮の前に現れた。玉露夫人の登場に諸侯たちは驚いた。劉琰も夫を亡くしながら武山国の代表として招かれたのには、額の牡丹の印以外にも理由があるはずだと訝しむ。一方、町では初日に行われる手合わせの賭けが始まっていた。しかし焉州の代表は幼い喬慈のため、誰も賭けていない。小桃は持ち合わせがなく賭けられなかったが、そこへ魏梁が颯爽と現れ、焉州のかごに大量の札を放り込んだ。「俺が賭ける、儲けは君に…」蛮蛮は主催である巍国の女君として魏劭と共に会場で試合を見守ることになった。弟が出場するとあって落ち着かない蛮蛮、すると魏劭が蛮蛮の手を握って安心させてくれる。そしていよいよ第2試合で喬慈は蘇子信と対戦することになった。長槍の喬慈、対する蘇子信は二刀流で挑む。つづく
2026.03.20
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第23話願い事に自分の名がなかったことから、夫婦の情が通じ合っていないとへそを曲げていた魏劭(ウェイシャオ)。しかし酩酊した蛮蛮(マンマン)から望郷の念を聞き、蛮蛮がすでに魏家の家族なのだと分かった。酔い潰れた蛮蛮を介抱し、そっと額に口づけする魏劭。その時、ふいに蛮蛮が笑顔になって目を開けた。「ふふっ、もう怒っていないのね?」すると蛮蛮は魏劭の顔を引き寄せ、口づけしてしまう。翌朝、魏劭が目を覚ますと蛮蛮の寝顔があった。…あれは夢だったのか?…そこで魏劭はもう一度、蛮蛮の額に口づけしてみた。蛮蛮は昨夜のようにふと目を開けたが、今度は魏劭の顔を見るや驚いて飛び起きてしまう。「はっ!男君が寝台に運んでくださったのですか? 私…何か気に障るようなことを?」蛮蛮は昨夜、魏劭に何をしたのか全く覚えていなかった。衙署から戻った魏劭は蛮蛮の机の上に見慣れない化粧箱を見つけた。こっそりふたを開けてみると護心鏡が入っている。魏劭はてっきり蛮蛮から自分への贈り物だと思ったが、結局、その日はもらえなかった。一方、博崖(ハクガイ)では喬慈(チャオツー)が先に独りで帰ることになった。丁(ディン)夫人は鹿驪(ロクリ)大会へ参加予定の阿梵(アーフォン)夫婦に同行し、ついでに蛮蛮に会うという。喬慈はまだ鹿驪大会を見たことがないと羨ましがったが、阿梵は喬家の少主を連れて行くことができないとなだめる。すると喬慈は出発に際し、比彘(ビージー)に駿馬が欲しいと頼んだ。魏劭が見つけた護心鏡は実は小桃が女君に預けたものだった。小桃は魏梁に贈るため特別な物にしたいと相談、すると蛮蛮が護心鏡に豪華な装飾を施してくれる。そうとは知らず、魏劭は4将軍に女君が特別な護心鏡を作ってくれたと自慢した。「普通の物より分厚く、しかも経文が彫られていて縁起が良い」「主公?…これですか?」驚いたことに蛮蛮からもらうはずの護心鏡を魏梁(ウェイリァン)が持っていた。「なぜお前が?!」「小桃(シャオタオ)からもらいました」魏劭はやっと自分が早合点したことに気づいたが、面目を失うわけにいかず咄嗟にごまかした。「あ…記憶違いだ、女君がくれたのは…あ… 玉がはめ込まれ、縁取りは金で…鴛鴦の絵柄があったかな」魏劭は女君が護心鏡を作ってくれたと言ってしまった手前、それとなく準備させようとした。しかし回りくどい説明のため蛮蛮に伝わらず、護心鏡を首から下げている魏梁に八つ当たりしてしまう。魏梁は巍侯の機嫌を損ねたと知り、急いで小桃に助けを求めた。小桃から事情を聞いた蛮蛮は魏劭が思いつきで言った無茶な要求に応えようと、知恵を絞る。一方、博崖では喬慈と一緒に発った護衛が慌てて戻ってきた。喬慈は行き先を変えて漁郡へ、護衛たちの馬では追いつけなかったという。「漁郡で待つと…」すると衛兵は預かっていた喬慈の槍を諸軍督帥に渡した。蘇娥皇(スーオーホアン)は薬の飲み過ぎで喉を潰していた。しかしこれを利用して魏劭の同情を買い、鹿驪大会に潜り込もうと画策する。「焉(エン)州の州牧が私の美貌と美声の噂を知り、巍侯に献上しようとさらおうとした それが嫌で私は毒を飲み、喉を潰したの」すると蘇娥皇は許嫁の形見である玉を割ってしまう。その日、蛮蛮は苦心して完成した護心鏡を魏劭に贈った。魏劭は内心、飛び上がるほど嬉しかったが、必死で笑顔をかみ殺す。魏劭の期待に応えられてほっと胸を撫で下ろした蛮蛮。しかし思わぬ知らせが舞い込んだ。「男君、玉楼(ギョクロウ)夫人が駅館でお待ちです」魏劭は蘇子信(スーズーシン)から蘇娥皇の喉が潰れた理由を聞いて驚いた。喬越(チャオユエ)は美しい女子を探して諸国に献上していたが、今回は蘇娥皇を巍侯に差し出そうと甥の喬慈にさらわせたという。「子信のおかげで何とか逃げられたの、でも玉を守れなかった…」魏劭は割れた兄の形見を見て動揺し、すっかり蘇娥皇の嘘を信じてしまう。「安心してくれ、必ず片をつける」すると魏劭は割れた佩玉を預かって帰って行った。蛮蛮は女君として魏劭を頼って漁郡に来た蘇娥皇に豪華な贈り物を揃えていた。そこへ魏梁から話を聞いた小桃が一大事だと駆けつける。「男君が博崖への招待状を取り消しました! 玉楼夫人が男君に訴えたそうです 州牧が小郎君に彼女をさらわせ、男君に献上しようとしたと…」魏劭が書斎で割れた玉をながめていると蛮蛮がやって来た。実は蘇娥皇が漁郡へ来る途中、兄の形見の玉が割れてしまったという。蛮蛮は愚かな伯父を嘆き、文で詳細を尋ねてから報告すると言った。「明日にでも玉楼夫人に謝罪し、玉も修復します」「君を責めるつもりはない、ただ…」魏劭は袂から博崖への招待状を取り出し、蛮蛮に渡した。「君の願いは叶えられない」蛮蛮は魏劭の決定に理解を示したが、落胆は隠せなかった。すると魏劭が蛮蛮を優しく抱き寄せる。「魏家の嫁だけになれないか?」しかし蛮蛮は何も言えなかった。その頃、良崖(リョウガイ)国の赤(セキ)郡では劉琰(リウイエン)の世子の座が揺らいでいた。劉琰は亡き王妃の嫡子だが、今や父の寵愛を受ける玘(チー)妃が自分の幼い息子を世子にしようと躍起になっている。そこで叔父の劉扇(リウシェン)は鹿驪大会で天下に名を馳せ、世子の座を磐石にするよう助言した。しかし良崖王は劉琰を呼び出し、鹿驪大会には玘妃を連れて自分が行くという。劉琰は再考するよう嘆願したが、玘妃が口を挟んだ。「招待状に″良崖王自らお越しを″とあったの あなたが不甲斐ないから、父王が巍侯との和解に行く羽目になったのよ?」「…女が口を挟むな」「無礼者!母親になんて口を?!」良崖王は玘妃の肩を持って劉琰を引っ叩いたが、その時、劉琰の心の中で何かが壊れた。「父王、あなたの自業自得ですよ?」劉扇は遅れて良崖王と劉琰の話し合いの様子を見に来た。すると良崖王と王妃が絶命、劉琰が簒奪したと気づく。「お前は正統だ!あえて親殺しの汚名を着る必要が?!せめて私に相談して…」「相談?」劉琰は失笑、そこに以前の優柔不断な世子の姿はない。「叔父は死んだ、今いるのは良崖王の奴婢でしかない」つづくヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ
2026.03.19
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第22話文才のある蛮蛮(マンマン)は枕石(ジェンシー)先生こと高恒(ガオハン)と意気投合。面白くない魏劭(ウェイシャオ)はわざと高恒に専門外の曲を作るよう命じたが、高恒は音楽を3日ほど学んだだけで見事な曲を完成させた。すると危機感を持った魏劭は高恒の才能を世に知らしめるべきだと訴え、半ば強引に漁郡から追い出してしまう。「そう言えば摩崖石刻(マガイセッコク)を絶賛していたな? …誰か!先生を雲終(ウンシュウ)郡へお連れしろ!」その時、ちょうど魏儼(ウェイヤン)がやって来た。公孫羊(ゴンスンヤン)の話では先生が今から雲終郡へ出かけるという。魏儼はなぜ草木も生えない辺境へ行くのか不思議だったが、公孫羊はこれで巍侯の憂いを取り除けたと胸を撫で下ろした。一方、蘇娥皇(スーオーホアン)は再び牡丹の印を額に施し、蘇子信(スーズーシン)と武山(ブザン)国にいた。しかしそろそろ手持ちの銭が尽きかけ、蘇子信は従姉の薬を買えないという。その時、農民に扮して入国した薛泰(シュエタイ)将軍が配下と共に乗り込んできた。蘇娥皇は下手に抵抗せず、時間稼ぎに荷物をまとめてくると言ったが、薛泰の目的が自分の幽閉ではないと知る。実は陳翔(チェンシアン)は自分の死後に叔父の陳滂(チェンパン)が権力を握り、蘇娥皇や薛泰を不当に扱うのではと危惧していた。薛泰は生前、陳翔から後ろ盾のない蘇娥皇を守るよう頼まれたという。蘇娥皇を幽閉しようとしたのは陳滂だった。夫の真心が本物だったと知った蘇娥皇は辺州を奪い返すと奮起、巍国で開かれる鹿驪(ロクリ)大会を利用しようと思いつく。しかし薛泰は招待されていなかった。巍国と焉(エン)州の同盟も壊れる様子はなく、和親で味をしめた喬越(チャオユエ)が各州の州牧に献上するため美女を探し回っているという。そこで蘇娥皇は自ら漁郡へ戻り、活路を見出すと決めた。すると薛泰は自分の令牌を献上、最後まで女君に従い、守ると誓う。▼o’ᆺ’o▼<仲間が増えた!漁郡では新年にあたり男君と女君が五穀豊穣を祈る太社祭を行った。女君として初めて臨む正式な祭祀に緊張する蛮蛮、しかし隣には優しく見守ってくれる魏劭の姿があった。その日は晩から雪になった。中庭に出た蛮蛮はまだ魏劭と一緒に雪を見たことがないと気づいたが、そこへ魏儼がやって来る。すると魏儼は小喬が用意してくれた贈り物を気に入ったと伝えた。「年初ゆえ家族の皆に贈ったのです」「弟妹、これは私から…」魏儼は小喬に香炉の装身具を贈った。(  ̄꒳ ̄)もう完全に…好きなのねw衙署を出た魏劭は新年で賑わう町で蛮蛮と落ち合った。「途中で花灯流しを見た、君も遊びたいだろう?」喜んだ蛮蛮は小舟を2つ買った。魏劭はいらないと断ったが、蛮蛮から興が覚めると諫められてしまう。花灯流しで願い事など叶わないと呆れながら、こっそり夫婦の情が永遠に続くことを願った魏劭。何やら熱心に書いている蛮蛮の願い事が気になって仕方がないが、見せてもらえなかった。魏劭と蛮蛮は花灯の小舟に願い事を乗せて川に流した。「帰りましょうか」「先に帰ってくれ、まだ衙署で仕事がある…小檀(シャオタン)、女君を頼むぞ」しかし魏劭は蛮蛮の姿が見えなくなると、慌てて4将軍を呼び出した。魏劭は川下へ移動し、4将軍に花灯流しの小舟を拾わせた。やがて女君が流した小舟を発見、魏劭は急いで引き上げ、蛮蛮の願い事を読んでしまう。すると蛮蛮の願い事は全て実家のことで、魏劭の名は出てこなかった。その頃、武山国では蘇娥皇が何やら悪巧みを始めていた。すると蘇子信が2種類の薬を持ってくる。金の令牌を慌てて隠す蘇娥皇。「阿姐、こっちは早く効くが体に負担が…こっちは体に優しいが効果が緩やか どっちを飲む?」しかし蘇娥皇はどちらの薬も飲み干してしまう。「阿姐?!」「体調を万全に整えて巍侯に会わなくては…」屋敷に帰ってきた魏劭はなぜか不機嫌だった。すると体調が悪いとふて寝、しかし翌朝になると今度は怒って出かけてしまう。その理由はすぐに分かった。小桃(シャオタオ)が魏梁(ウェイリァン)から聞き出したところ、昨夜の花灯流しが原因だという。「…私が悪かった」願い事で魏劭を案じなかった自分の不手際を嘆く蛮蛮。そこで埋め合わせに魏劭の好物を並べて待ったが、魏劭は夕餉にも帰ってこなかった。夜も更けた頃、魏劭がようやく屋敷に戻ってきた。すると思いつめるあまり慣れない酒を飲んだ蛮蛮が酩酊状態になっている。魏劭は暴れ回る蛮蛮を捕まえ、担いで寝台まで運んだ。「男君、機嫌を直してください」泥酔した蛮蛮は大粒の涙を流し、胸の内を明かした。「男君は願いを書いた…私は心残りを書いたのです 男君はそばにいるから手を伸ばせば届く、でも実家は遠いから祈るしかない だから男君のことは書かなかったの…(バタン!」蛮蛮は急に倒れ、そのまま眠ってしまう。つづく( ߹꒳ ߹ )蛮蛮…それにしても器がちっちゃいw
2026.03.18
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第21話恋情と孝行心の板挟みとなり、ひとまず衙署で寝泊まりすることにした魏劭(ウェイシャオ)。小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)は魏劭が快適に過ごせるよう小檀(シャオタン)に細やかな指示を出しながら、鹿驪(ロクリ)大会の準備に奔走していた。すると衙署へ届ける荷物をまとめていた小棗(シャオザオ)が魏劭の大事な箱をうっかり落としてしまう。蛮蛮は気をつけるよう注意したが、ふと魏劭が箱にしまった佩玉のことを思い出した。その夜、小檀は政務中の男君に丹(タン)郡の菓子を差し入れた。女君から男君が喜ぶと聞いたという。意味が分からず困惑する魏劭、しかもふと気がつくと昨日までの気遣いが嘘のように行き届いていなかった。すると寝床のそばの机にあの箱が置いてある。小檀は女君が大事な物なら自分で保管した方が良いと言ったと伝えたが、その時、魏劭は小喬が冷たくなった理由に気づいた。魏劭は小喬の誤解を解くため、箱を持って屋敷へ戻った。そこで箱を開錠し、中に入っているのは祖父・父親・長兄の遺品だと明かす。蛮蛮は軽率だったと謝罪したが、魏劭は小喬に早く伝えるべきだったと反省した。蛮蛮は魏劭と蘇娥皇(スーオーホアン)が揃いの佩玉を持っていたことから、2人の関係が終わっていないと邪推した。確かに2人の佩玉は2つ合わせて1つになる玉だったが、実は魏保(ウェイバオ)が亡くなる前に自分の玉を2つに割って弟と蘇娥皇に残したという。蘇娥皇は魏劭ではなく魏保の許嫁だった。偉大な兄に近づきたいと己を厳しく律してきたという魏劭。「長兄は私に2つの約束をさせた、ひとつは玉楼夫人を兄の代わりに守る事 もうひとつは…守れそうにない」あの時、魏保はまだ幼い弟を箱に隠し、決して喬家の者を信じるなと言い残していた。すると蛮蛮は自分にだけ辛い胸の内を打ち明けてくれた魏劭が愛おしくなり、思わずしがみついてしまう。「君は幼名があるか?」「私の幼名は蛮蛮です」「蛮蛮」その頃、博崖(ハクガイ)は辺(ヘン)州からの嫌がらせの増加に悩まされていた。比彘(ビージー)は岳母と従弟に心配させまいと隠していたが、その朝、運悪く阿梵(アーファン)に話を聞かれてしまう。何も知らなかった阿梵は驚き、援軍の要請を断った父親に憤った。しかし比彘は小喬から助言されたように阿梵に相応しいと認められるよう功を上げたいという。「女君に従い廉城(レンジョウ)から嘯岡(ショウコウ)までの道を開く 今はそれが1番の任務だ、他は重要ではない」すると阿梵は父親がだめなら小喬に頼もうと文を書き始めた。「巍国で開かれる鹿驪大会に姿を見せればいい… 巍侯が蛮蛮を思う気持ちに賭けてみるわ」 蛮蛮の提案で鹿驪大会に招いた名士・枕石(ジェンシー)先生こと高恒(ガオハン)が漁(ギョ)郡に到着した。しかし賦(フ)のひらめきを得たいと、まずは各所を巡ってから来るという。一方、最も親しく愛しい人を手に入れた魏劭は、ふと思い立って小檀に流行りのかんざしを買いに行かせた。その日、久しぶりに徐(シュー)太夫人の居所で顔を揃えた家族。太夫人、朱(ジュー)夫人、喬氏の髪には魏劭が贈ったかんざしがあった。魏儼(ウェイヤン)が席を外すと、家族は自然と于(ユー)家の娘の話題になった。娘は魏儼と恋仲で、誓いの品として魏儼の笛まで持っているという。そこへ魏儼が戻って来た。聞けばある娘が自分に嫁ぐと触れ回って町中の噂になっているという。すると蛮蛮は従兄がその娘を呼んで絵を描いたと聞いたと明かした。実は魏儼は天女の絵を完成させるべく、素材に近い妓女たちを呼んでいた。確かにその中に于姓の妓女がいたという。しかしその娘は妓女ではなく、れっきとした良家の子女だった。太夫人は噂の真偽に関わらず、相手が誰であれ魏儼の想い人を正式に娶らせようと決めた。それが祖母の愛情だと分かっている魏儼は結局、誤解だと言えないまま、本気ではないとごまかして下がってしまう。しかし思いがけず小喬が真相を暴いてくれた。蛮蛮は噂の真相を突き止めるため、于小姐を離れの房間に呼んだ。すると于小姐は魏儼とは肌を重ねた仲だと訴え、毎日のように会っているという。しかし蛮蛮が鎌をかけると呆気なく尻尾を出した。「昨夜も会った?…昨夜は家で宴があった、使君は酔い潰れて外出していない」「記憶違いです、昨夜は会っていませんが、普段は会っています」蛮蛮は昨夜の記憶すら不正確では他の話もあてにならないと失笑、か弱さを盾にして他者を陥れるつもりかと迫った。その時、賢明な于家の侍女が全てを明かし、女君の許しを請う。「小姐は使君を深くお慕いするばかりに妓女を装って屋敷に紛れ込みました 使君のお優しさに触れ、つい妄想を抱くようになったのです 使君への深い想いに免じてどうかお見逃しください」実は于小姐が誓いの品だと言い張っていた笛も、帰り際にこっそり持ち出したものだった。蛮蛮は笛を取り戻して于小姐を家に帰した。しかし彼女の名声が傷つかないよう配慮することも忘れない。すると回廊で全て聞いていた魏儼が顔を出した。「陥れられたのに、なぜ弁解しなかったのですか?」「私は男だ、名誉が少し汚されても構わぬ、まさか君が私をかばってくれるとは…」「名誉は他人に陥れられ、汚されてよいものではありません 私は表兄の家族です、放っておけません」「(ドキッ!)こたびの騒ぎを聞いても誰も驚かなかった だが君だけは他者とは違う目で私を見てくれる」「それは表兄の人柄を理解しているからだわ 時に軽薄に見えても、あなたは決して信義に背く事はしないと知っています」「(キュン!)外祖母は私をかばい、仲麟(ジョリン)は守ってくれる たとえ私の行いが間違っていても…感謝するよ」(  ̄꒳ ̄)やっぱり?その夜、太夫人は鍾(ジョン)媪(アオ)から全ての経緯を聞いた。縁がなければ無理強いできないが、太夫人は魏劭と喬氏の仲睦まじい姿を見ているうち、魏儼にも家庭を持たせたくなったという。「あの子には母親のような孤独な人生を送らせたくない」「いずれ良いお相手が見つかります」一方、自分の心にいる天女をはっきり認識した魏儼はついに顔を描き入れた。すると翌朝、こっそり天女の絵を見た蘭雲(ランユン)が自分に似ていると気づき、魏儼の想い人が自分だと誤解してしまう。鹿驪大会の会場となる練兵場に詩人の高恒が到着した。漁郡の名所を巡ったものの筆が進まなかったと聞いていた魏劭だったが、会場に到着するやすぐ書き始め、賦が完成したという。報告を聞いた魏劭は面白い老人だと笑ったが、聞けば枕石先生はまだ若く、眉目秀麗だった。魏劭が練兵場へ向かうと、すでに高恒の周りには人集りができていた。そこに蛮蛮の姿がある。実は高恒にひらめきを与えたのは名所ではなく女君である蛮蛮だった。完成したのは女君を讃える賦、しかも高恒と蛮蛮はすっかり意気投合している。すると嫉妬した魏劭は賦が題に沿っていないと駄目出し、巍国の山河を讃えるよう命じて蛮蛮を連れて帰ってしまう。つづく( ๑≧ꇴ≦)「絶世の美女」に続くパワーワード「眉目秀麗」www
2026.03.17
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第20話焉(エン)州康(コウ)郡では和親に味をしめた州牧・喬越(チャオユエ)が美女を諸国へ献上しようと画策。喬慈(チャオツー)はそんな伯父を蔑み、家を出ると決めた。すると同じ気持ちだった丁(ディン)夫人が甥に手を差し伸べる。「文を携え、官道に沿って行けば、配下が博崖(ハクガイ)へ送ってくれる、それなら家族も安心よ?」一方、魏劭(ウェイシャオ)と蛮蛮(マンマン)は無事、流民を安住の地へ送り届けていた。魏劭は将軍たちに流民の家を準備するよう指示し、魏朶(ウェイドゥ)には磐邑(バンユウ)で移住の手続きを済ませがてら楊奉(ヤンファン)の書を持ってくるよう命じる。するとその夜、旅の終わりを前にして魏劭は小喬への想いを告白した。「お前がさらわれたと勘違いした時、正直、怖かった お前も祖父や父親、長兄のようにいなくなるのかと… 渋々お前を娶ったが、一緒に過ごすうちに情が湧いてきた 想いを抑えていたが、無理だった」「私も同じです、渋々、嫁いだので情はありませんでした」しかし蛮蛮は男君が民思いだと分かったという。「水路の修繕のため喬家への恨みを捨てた上、こうして流民も快く引き受けてくださった」昨日まで怯えていた流民たちも今や火を囲んで楽しそうに笑っていた。魏劭は水を巡る争いに巻き込まれる民に胸を痛め、各国を1本の命脈でつなぎ、戦乱を止めたいという。「だが果たしてこの願いは叶うだろうか?」「天下平定には武力を用いるしかない…男君はいつか私と対立することになるとご案じに?」すると蛮蛮は改って拱手し、魏劭に誓った。「私は忠心をもって男君に仕え、安寧であれ乱世であれ、決して男君から離れません 男君が大業を成せるよう共に困難を乗り越え、真心によって恨みを消しましょう 太平の世を築けるように…」魏劭は小喬の言葉に深く感銘を受け、優しくその手をつかんだ。焉州では喬慈が本当に家を出たと知って喬越がうろたえていた。しかし夫人と一緒に博崖へ向かったと知り、家出ではなく家族に会いに行っただけだと安堵する。その頃、丁夫人と喬慈は博崖で大喬(ダーチャオ)こと阿梵(アーファン)と再会を果たしていた。丁夫人は州牧の令嬢として蝶よ花よと育てられた娘の苦労を思うと胸が痛んだ。しかし比彘(ビージー)が諸軍督帥として博崖を手に入れ、阿梵を掌中の珠のように慈しんでいると知って安堵する。「阿梵、幸せなのね」すると阿梵はせっかくなので一緒に年越ししようと誘った。魏劭と蛮蛮が漁(ギョ)郡の魏府に戻った。徐(シュー)太夫人はすっかり夫婦らしくなった2人に目を細め、魏儼(ウェイヤン)も喬氏に真心がこもっているとからかう。照れ隠しに慌てて母への挨拶に逃げ出した魏劭。すると朱(ジュー)夫人は息子が自分と妻の板挟みにならないよう喬氏を嫁として認めると言った。「でも妻の尻に敷かれちゃだめよ?…まさかもう骨抜きに?」「違います!…喬氏の話はやめましょう」「はっ!やっぱり好きになったのね?!」その夜、魏劭は沐浴しながら、小喬と一緒に過ごした時間を思い出していた。初めて味わう幸福感に包まれ、ついウトウトし始めた魏劭。その時、ふいに険しい表情で振り向く亡き祖父、父親、兄の姿が蘇り、目が覚めた。…祖母は過去を水に流せとおっしゃった、だが本当にそれでいいのか?…季節は巡り冬がやって来た。魏劭は臣下たちに天下の平安のためにも磐邑から各地に水路を通すと宣言、女君と相談した結果、鹿驪(ロクリ)大会を開いて群雄たちを招き、この機会を利用して水路の普請について話し合うという。すると未だ喬家への恨みを捨てられない臣下たちは女君が容郡へ帯同した途端、政に口を出すようになったと嘆いた。その夜、魏劭は魏儼府で従兄と酒を飲んだ。魏儼は良縁に恵まれた魏劭を羨ましがったが、魏劭は小喬に惹かれても良いのか分からないという。「駄目だ、喬家は敵だぞ?…喬家は冷酷だ」「それは違う、喬氏は心が温かく、冷酷ではない」「やはりお前は恋に落ちた…だが孝行心もある、結局、お前が辛い思いをすることになる」蘭雲(ランユン)は魏使君に酔い醒ましを差し入れた。すると魏儼が大きな画布に筆を走らせ、天女の絵を描いている。しかし顔を描き入れずに手を止めた。蘭雲は顔が欠けていると首を傾げたが、魏儼は心に天女がいなければ顔を描けるはずないという。一方、自分が恋に落ちたと自覚した魏劭は従兄の戒めを思い出しながら屋敷に戻った。手炉を持って夫の帰りを待っていた小喬、しかし魏劭はどこかよそよそしい。「しばらく公務で忙しい、衙署に泊まり込む、荷物をまとめてくれないか」蛮蛮はひとまず着替えるよう勧め、手伝い始めた。すると魏劭の腰帯に手を伸ばした時、小喬が腰佩に触れるのを恐れた魏劭が思わず怒号を上げてしまう。突然のことに戸惑い、立ちすくむ蛮蛮。「少し飲み過ぎた、酔ったな…」魏劭は気まずそうに大事な玉を外して箱にしまうと、逃げるように出かけてしまう。「君も早く休め」恋情と孝行心との板挟みに苦しむ魏劭。すると魏劭が衙署に泊まり込むと聞いた太夫人はその理由がすぐ分かった。「あの子が喬氏を避けているのは好きになったからよ…ふふ」蛮蛮は態度がころころ変わる魏劭に戸惑いながらも、放っておこうと決めた。「私はやるべきことをやるだけ」そこで蛮蛮は太夫人を訪ね、鹿驪大会の準備について相談した。「大会には群雄を招いて水路の普請を話し合います その前に詩人を呼び、盛り上げてはいかがですか? 男君の志を世に知らしめれば群雄も名声を得るので断りづらくなります」「良い考えね、ではお願い」太夫人は蛮蛮が下がるとすぐ鍾(ジョン)媪(アオ)を呼んだ。「会場のことは喬氏に任せたと仲麟(ジョリン)に伝えて、それでも隠れるつもりかしら」つづく※媪=老婦人のこと
2026.03.16
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第19話魏梁(ウェイリァン)に縁談が舞い込んだと知り、すっかりへそを曲げてしまった小桃(シャオタオ)。すると魏梁が小桃に真心を伝えるため、自分の分身を贈った。それは10年前、魏劭(ウェイシャオ)が兄弟同然の4将軍に作ってくれた小さな金の武器だという。魏梁には鏢(ヒョウ)、魏渠(ウェイチュー)には対の長剣と短剣、魏梟(ウェイシャオ)には弓、魏朶(ウェイドゥ)には佩剣。4将軍は出征の時には必ずこの小さな武器を置いて出かけた。万が一の時、永遠に兄弟でいられるようこの武器を一緒に埋めてもらうためだという。「だからこれを君に託すよ」賭けに負けた魏劭は約束通り小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)と町へ散策に出かけた。小桃が魏梁の金の武器を持っているのを見て、ようやく縁談を断られた理由を知る魏劭。「彼が小桃を娶りたいと言ったら同意しますか?小桃も喬家の人間です」「反対する理由が?娶ったらもう魏家の一員、お前もそうだろう?」「男君…」魏劭から家族と認められ感激する蛮蛮、しかし魏劭は相変わらずだった。(^ꇴ^)b<かつては疑心暗鬼だったが、今は素直に普請を手伝ってくれるしな妻というよりまるで側近扱い。すると蛮蛮は急に不機嫌になり、憂さ晴らしに散財して独りで帰ってしまう。駅站に戻った蛮蛮は不粋な魏劭に苛立ちを隠せなかった。しかし小桃から魏劭が4将軍にそれぞれ金の武器を贈ったと聞いてハッとする。「男君は私に何を贈ったらいいのか分からないの?」すると全ての支払いを済ませた魏劭が山のような荷物を抱えて戻ってきた。「なぜ私を置いて帰った?」気まずそうな蛮蛮と、鈍い男君に失笑する小桃。魏劭には理由が分からなかったが、ふと思い出して小喬に小さな包みを渡した。「残務があるので行ってくる、明日は漁(ギョ)郡へ出発だ、早く休め」小さな包みにはかんざしが入っていた。「全く効果がなかったわけじゃないのね、もう一踏ん張り」喜んだ蛮蛮はもう少し魏劭のそばで過ごしたいと考え、小桃に楊奉(ヤンファン)を呼ぶよう頼んだ。翌朝、容(ヨウ)郡郡守・袁旺(ユエンワン)たちが巍侯の見送りにやって来た。魏劭は小喬たちを待つ間、魏梁になぜ小桃が好きだと言わなかったのかと問いただす。すると魏梁は小桃が喬家の人間のため反対されると思ったと明かした。「なら好きになるな」「それは無理です」情愛ばかりは自分で制御できないと訴える魏梁。小桃が怒れば何日も眠れず、小桃が笑えば喜び、小桃が泣けば悲しくなってしまうという。その時、魏劭は自分の小喬への反応が全く同じだと気づいた。相変わらず準備が遅い喬家の女たち。するとようやく蛮蛮たちが現れ、魏劭は郡守たちに別れを告げた。その時、女君の目配せに気づいた楊奉が突然、大声をあげる。「あーっ!大変だ!磐邑(バンユウ)に水経(スイケイ)という河川の書物を忘れて来たぁぁぁ!」魏劭はすぐ誰かに取りに行かせると安心させたが、蛮蛮は一緒に磐邑へ行こうと誘った。磐邑へは水路に沿って進むため、普請の進捗を確認しながら懐かしい場所にも行けるという。一方、博崖(ハクガイ)では思わぬ事故が起きていた。阿梵(アーファン)のため梅の実を摘みに行った比彘(ビージー)が転落、運良く村人に発見され、屋敷に運び込まれる。実は辺(ヘン)州との境にある蚌(ホウ)山で薛泰(シュエタイ)将軍に見つかり、暗器で襲われたのだ。阿梵は百姓(ヒャクセイ)なら危険な目に遭わずに済んだと嘆き、やはり博崖を離れようという。しかし比彘はどこに住むかが問題ではないと訴えた。「乱世で平穏に暮らせる場所なんてないさ 阿梵、重要なのは女君や家族から俺たちの仲を認めてもらうこと それこそが幸せだろう?」念願通り磐邑に寄り道して帰ることになった蛮蛮。しかし魏劭は夫のそばにいたいという小喬の女心に気づかない。見かねた小桃は休憩中、魏梁に夫婦の仲を取り持つよう頼んだ。魏梁は小桃の期待に応えるべく兄弟たちに相談、すると女子慣れしている魏渠がある策を授けてくれる。「失う恐怖を味わえば自然と己の気持ちを悟れる」魏梁は巍侯の指示だと嘘をついて女君と小桃を林の中へ案内し、魏朶(ウェイドゥ)に任せて引き返した。一方、魏渠は偵察から戻って来た巍侯に女君が散策に出かけたきり戻らないと報告する。魏劭は護衛がいるため心配していなかったが、そこへ魏梁が戻って来た。「女君が水を汲みに出かけたのですが、露水と小川の水、どちらが…」「正気か?!女君を置いて来たのか?!」魏渠は大袈裟に驚いた。「でも魏朶が…」「魏朶は小桃より軟弱だ!猛獣が出たらどーする?!賊に連れ去られるやも!」魏劭はやけに悲観的な魏渠に困惑、結局、小喬を探しに出かけることにした。魏梁は巍侯を連れて女君のもとへ案内した。しかしなぜか林の中で魏朶がポツンと独りで立っている。「女君はどうした?」「え?そっちと一緒なのでは?」魏梁と魏渠は呆然、すると魏劭の顔色が一変する。「女君は?!」魏朶が女君たちの足跡を発見、魏劭は4将軍と衛兵を率いて追跡した。すると流民に囲まれ、膝をついている小喬の姿を見つける。驚いた魏劭は急いで駆けつけ、小さな小喬を引っぱり上げて馬に乗せた。(๑•̀ㅂ•́)و✧<もう大丈夫だ!怪我は?!(´・_・`)<ありません魏劭はてっきり小喬がさらわれたと思ったが、聞けば道に迷っている流民を見かけ、小喬も一緒に探しながらここへたどり着いたという。屈んでいたのは病人の様子を見ていただけだった。山に隠れていたのは硯(ケン)州から来た流民だった。水を巡って硯州と鑰(ヤク)州の間で争いが絶えず、楽寧(ラクネイ)県では数百人が家を追われ、この数だけが道中を生き延びたという。良崖(リョウガイ)国にも焉(エン)州にも受け入れてもらえず、ちょうど県令が不在だった磐邑から無許可で入っていた。「ここで冬を越させてくれませんか?春になったら移動します」しかし蛮蛮は地盤の緩い山で家を立てるのは難しいと教えた。すると魏劭が磐邑と辛都(シント)に接する場所なら家を建てられるという。「そこで耕作をして生計を立てろ、魏国の民として受け入れる」蛮蛮は魏劭が主公だと明かし、一緒に磐邑まで連れて行くと安心させた。その夜の野営、魏劭は小喬を隣に座らせ、資料に目を通していた。すると蛮蛮が席を立とうとするたび、止められてしまう。「いいか、今日からどこへ行くにも報告しろ、心配させるな」蛮蛮はそんな魏劭の気持ちが嬉しかった。一方、焉州康(コウ)郡では和親に味をしめた州牧・喬越(チャオユエ)が参謀・張浦(ジャンプー)の入れ知恵で美しい女子を選び、諸国へ献上しようと考えた。女子の絵姿を並べながら嬉しそうな喬越。すると張浦が何なら側室に迎えてはどうかと戯言を言った。これを知った丁(ディン)夫人は深く傷つき、喬慈(チャオツー)に至っては屋敷を出ていくと猛反発する。つづく(  ̄꒳ ̄)結婚するならビジーか魏梁絶対、選んじゃいけないのが喬越w
2026.03.15
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第18話小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)の仕掛けた離間策が功を奏した。袁旺(ユエンワン)が裏切ったと誤解した魏典(ウェイディエン)。夜も更けたというのに袁旺を呼びつけ追及するも、袁旺は女君からの縁談なら辞退したと話し、宝物に至っては何の話か分からないと困惑した。すると痺れを切らした魏典は郡守と女君の動きなら全てお見通しだと口を滑らせてしまう。「はっ!私を監視していたのか?まさか私を疑って…」袁旺は魏典が駐屯しているのは自分を押さえつけるためだと気づいて激怒、2人は喧嘩別れになった。帰りの道すがら、魏典の馬車が刺客に襲われた。しかし運良く魏梁(ウェイリァン)が現れ刺客を撃退、命拾いする。実は襲撃は芝居、刺客は覆面で顔を隠した魏渠(ウェイチュー)と魏朶(ウェイドゥ)だった。袁旺は魏典に命を狙われたと信じ込み、魏劭(ウェイシャオ)に帰順すると決めた。密偵から報告を聞いた魏典は巍侯襲撃の件が露見すると踏み、この際、自分が有利な地で魏劭を仕留めようと画策する。「魏劭の奴!今日こそ鎧を着て貴様と一戦、交えてやる!」しかし屋敷に戻るや魏典は背後から魏渠に刺され、呆気なく絶命した。袁旺は魏典の配下を掌握、水路の延伸にも積極的に協力すると約束した。しかし肝心の楊奉(ヤンファン)が犬猿の仲の甄値(ジェンジー)も一緒だと知るや帰りたいと言い出してしまう。すると魏劭は地域を問わず民のために力を合わせて欲しいと頭を下げ、誰もがその志に感銘を受けた。そんな中、魏劭のもとに辺(ヘン)州の州牧・陳翔(チェンシアン)が逝去、叔父の陳滂(チェンパン)が継承したと急報が舞い込んだ。その頃、蘇娥皇(スーオーホアン)と蘇子信(スーズーシン)は庶民に成りすまし、武山(ブザン)国へ向かっていた。至る場所で通行検めがあったが、すでに牡丹の印がない蘇娥皇は疑われずに済む。すると道すがら再び玉楼(ギョクロウ)夫人を探す兵士に出くわした。聞けば陳滂に反旗を翻した薛泰(シュエタイ)が旧主のため玉楼夫人を保護すべく、探しているという。蘇子信は薛泰を頼ってはどうかと提案したが、蘇娥皇は無駄だと一蹴した。一方、手柄を立てた蛮蛮は魏劭に褒美をおねだりしていた。夫から真心のこもった贈り物が欲しい蛮蛮だったが、魏劭は何を贈ったら良いのか分からない。そこで将軍たちを誘って褒美探しに出かけた。「女子は甘いものを好みます、容郡でしか買えない菓子は?」フル(・_・ ))(( ・_・)フル<ありきたりだ「碧玉のかんざし、真珠の垂れ飾り、点翠の髪飾り、この3本なら間違いなしです」フル(・_・ ))(( ・_・)フル<俗っぽい「女君は齢3つで字を覚えたとか、書を贈っては?」フル(・_・ ))(( ・_・)フル<すでに読んだ物では困るすると魏劭の頭に名案が浮かんだ。魏劭は女君への褒美に戦馬500頭を贈った。予想外の褒美に開いた口が塞がらない蛮蛮。すると魏劭は戦馬が気に入らないなら武器を贈ってもいいという。焦った蛮蛮はやむを得ず戦馬を受け取ることにしたが、魏劭は小喬が無理して喜んでいるとは知らず満足げだった。٩(⚲□⚲)۶ <戦馬サイコォォォォォォォォォ…ォ乳母の春娘(チュンニアン)は落胆する小喬に巍侯と共に過ごす時間を増やすよう助言した。そこで金桂の香をまとって魏劭に差し入れを届けに向かう。すると魏劭は小喬から甘い香りがすると気づいて顔を近づけた。胸が高鳴る蛮蛮、しかし魏劭はどうせなら金桂を菓子に入れたらどうかと助言した。蛮蛮は魏劭に焉(エン)州では星読みで天候を予測することにより順調に普請が進んだと教えた。「幸いにも私は祖父から教わり星のことが少しは分かります」「そうか、では夜に観星台で待っていてくれ」その夜、蛮蛮はおめかしして観星台に上がった。しかし魏劭は薄着の小喬を心配し、外套を頭からすっぽりかぶせてしまう。するとなぜか楊奉が現れた。実は水路に関わることなら楊奉にも星の読み方を教えた方が良いと魏劭が呼んだという。その時、楊奉は女君の目配せに気づき、自分が邪魔者だと気づいた。「ここは3人では窮屈です、星読みは心を静める必要がある、2人が最適です」「おう、では先に戻っていろ」魏劭が帰したのは小喬だった。ㄘ━( ˙-˙ )━ン翌日、郡守府を訪ねた魏劭はふと昨夜の美しい小喬の姿を思い出し、思わず笑みがこぼれた。すると袁旺が巍侯に折り入って相談があると切り出す。「先日の縁談の件ですが…実はうちの娘が将軍に心を寄せておりまして…」魏劭はてっきり魏渠を見初めたのだと思ったが、袁旺は否定した。「いいえ、魏梁将軍です」「はあ?…魏っ魏梁?!」魏劭から縁談の話を聞いた蛮蛮は魏梁なら承諾しないと断言した。「賭けても良いわ、信じられないなら聞いてみて」「何を賭ける?」「私が勝ったら一緒に町を散策してください」その時、ちょうど小桃が買い物から戻ってきた。蛮蛮から郡守の娘が本当に魏梁を見初めたと知った小桃は動揺、逃げるように厨房へ行ってしまう。魏劭は魏梁に縁談を持ちかけたが、小喬が予想した通り断わられた。情に疎い巍侯には理解できず、無理強いしないで欲しいと言われてしまう。すると魏梁は小桃の誤解を解くため急いで厨房へ向かった。つづく(  ̄꒳ ̄)男君は少し抜けてる位がちょうどいい、でも蛮蛮は怒っている方がいいw
2026.03.13
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第17話容(ヨウ)郡へ向かう道中、魏梁(ウェイリァン)から男君と女君の距離を縮められる指南書があると聞いた小桃(シャオタオ)。そこで女君に進言し、休憩中に4人で近場の散策に出かけた。しかし指南書は全く当てにならず、食べ歩きどころか、めぼしい名所もない。魏梁は必死に盛り上げようとしたが、引っ張り回されただけの魏劭(ウェイシャオ)はほとほと呆れた。「行くぞ」するとがっかりした小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)も小桃も引き上げてしまう。ʕ •́㉨•̀)ฅ<主公?主公ォォォォォォォォォォォォーッ!一方、容郡では魏典(ウェイディエン)がひと足先に郡守・袁旺(ユエンワン)と接触していた。巍侯が焉(エン)州の麦の種を携えて容郡へ向かっているが、真の狙いは水路を容郡まで伸ばすことだという。容郡は漁(ギョ)郡から遠いからこそ、これまで魏家の影響を受けずにいられた。恐らく水路を通して各地と結びつきを強め、地方の権勢を削ぐつもりだろう。「どうすれば?」「もし主公が道中、賊に襲われたら?」その夜、駅站に落ち着いても魏劭は水路の準備に余念がなかった。遅くまで資料に目を通している魏劭に心を配り、献身的に尽くす蛮蛮。すると疲れたのか魏劭は頭が痛くなった。「指圧して差し上げましょう」蛮蛮は魏劭の肩を揉んでから、後頭部にあるツボを押し始めた。「私は冬麦の栽培方法を教えるために同行しましたが、重要なのは男君のおそばにいること 私の望みは男君のお世話をして政務をお手伝いすることです 今後、このような些事は私にお任せください…男君?」気がつくと魏劭はすでに眠っていた。「…私はあなたとの距離を縮めたいだけ、時が経てばもっと仲良くなれるはず」翌朝、魏劭は珍しく熟睡して目を覚ました。どうやら指圧してもらいながら寝てしまい、そのまま小喬の膝枕で眠ったらしい。魏劭はまだ机にもたれて眠っている小喬に自分の外套をかけ、起こさぬよう静かに出て行った。再び容郡への旅に戻った一行。休憩中、魏劭は小喬が送ってくる熱い視線に気づいて困惑していたが、その時、突然、賊が現れた。すると賊が放った矢が馬に命中、ちょうど独りで車にいた蛮蛮を乗せたまま暴走してしまう。魏劭は馬を駆って何とか追いつき小喬を救出したが、急に激しいめまいを起こして卒倒した。魏劭は賊の毒矢で腕を負傷していた。手当てした魏渠(ウェイチュー)によれば命に別状ないものの、毒が抜けるまで昏睡するという。蛮蛮は賊が訓練された兵士のようだったと思い出し、追い剥ぎを装った刺客ではないかと疑った。「男君の話では容郡郡守は小心者だけど魏典と懇意よ 水路が延長されたら容郡の根幹は揺らぎ、魏典の利益も損なわれる… でも確固たる証拠がない、みだりに動けば忠臣を陥れたと誣告されるかも ここは魏典の地盤、男君の名声が傷つけば水路の延伸がいっそう難しくなる」魏渠は巍侯が長旅に耐えられそうにないと心配し、ひとまず漁群に戻って療養するよう勧めた。しかし蛮蛮は引き返すにせよ再び襲撃される可能性が高いと懸念する。何より種のまく時期を逃がし、水路が通らなければ民の苦しみは続く。魏渠は仕方なく女君たちを駅站に待たせて自分1人で容郡へ向かうと言ったが、蛮蛮は反対した。「無法地帯で留まるのはもっと危険よ、でも袁旺に私たちを襲う度胸はないはず …容郡へ行きましょう」一行は容郡駅站に到着した。魏劭は無事に目を覚まし、女君の命令でここまで来たことを知る。その頃、蛮蛮は郡守府に袁旺を訪ね、冬麦の栽培について説得していた。すると袁旺は女君の説明だけでは心許ないと冬麦への切り替えを疑問視、確かに巍侯の命令なら従うしかないが、民を敵に回すことになると暗に拒否する。「他に用がなければお帰りを…」しかし蛮蛮は予想通りの反応に密かにほくそ笑んだ。蛮蛮は袁旺が本当に拒否したいのは水路の延伸だと見抜いていた。しかし水路は巍国の事業で拒みにくいため、麦の切り替えに難癖をつけたのだろう。蛮蛮は何か手立てがないか考えながら駅站に到着。すると門で待っていた魏渠から魏劭が目覚めたと聞いた。魏劭の寝所に小喬が飛び込んできた。すると蛮蛮は思わず魏劭に抱きついてしまう。「やっとお目覚めに…」照れくさい魏劭は手が痛いと言って小喬を離し、袁旺との話し合いについて聞いた。袁旺が拒んだと聞いた魏劭は憤慨、魏梁に兵を召集させると決めたが、蛮蛮は攻め落とすのは簡単でも、兵士や民が傷つくと諌める。「一戦、交えるのではなく、心を攻めるべきです 魏典は疑り深い、離間策でその点を突けば袁旺は孤立無縁となり男君に帰順します」女君に呼び出された袁旺はその足で魏典に会いに行った。「で、喬氏はどんな条件を出してきた?」「今日は碁を打っただけだ、喬氏の狙いが分からぬ、ずっと座っていたから腰が痛い」しかし魏典は信じられず、密偵に袁旺の見張りを命じた。その夜、郡守府に魏渠が駆けつけた。魏渠はわざと荷物を落とし、急いで拾って屋敷の中に消える。すると密偵は魏渠が人目を気にしながら宝物を抱えて郡守府に入ったと魏典に報告した。「きっと袖の下です」実は宝物は替え玉、魏渠が袁旺に届けたのは履き物だった。蛮蛮は中庭の露台で碁に精通する袁旺と2局ほど手合わせ、その間に侍女が履き物の片方を隠してしまう。「風で飛ばされたのかもしれません」そこで新しい履き物を渡し、郡守府を訪ねる口実を作っていた。「郡守、女君の命令で探したところ履き物が見つかりました」蛮蛮は魏渠から策が上手くいったと報告を聞いて寝所へ戻った。「すっかり女君らしくなったな」魏劭は小喬の手腕に目を細めたが、ふと寝台に近づくなと注意する。「長らく沐浴していない、臭うだろう」すると蛮蛮はいたずらっぽく笑ったかと思うと、魏劭を半ば強引に風呂へ入れた。蛮蛮は魏劭の肩に湯をかけながら、新しい傷を見つけた。「嘯岡(ショウコウ)の時の傷が治ったら別の傷が加わった… 男君には傷を負って欲しくありません 今後は健やかで平穏に暮らし、命懸けで戦わずに済むようになって欲しい」すると照れ臭くなった魏劭は話題を変えた。「で、次はどんな手を使う?」「2人ほどお貸しください」実は袁旺の娘と魏典の甥は許嫁だった。そこで蛮蛮は魏梁と魏渠を借りて郡守府へ出かけ、袁旺に縁談を持ちかける。「まだ婚約書は届いていないと聞いたわ、魏典将軍は約束だと思っていないのかも 噂では領内で妙齢の女子を探しているとか…郡守も退路を確保しては?」蛮蛮は袁旺に揺さぶりをかけた。その時、自分の縁談だと知った娘が候補の2人の顔が見たくて戸を開け、うっかり転んでしまう。すると妓楼通いで女子の扱いに慣れている魏渠はとっさに駆けつけ、娘に手を貸した。その夜、密偵が魏典に報告した。喬氏は郡守府から満面の笑みで出てくると、すかさず宝飾店へ向かい、婚礼で使う髪飾りを注文したという。「…袁旺を呼べ」つづく( ๑≧ꇴ≦)プハッ!女慣れしている魏渠はモテ枠なのか?
2026.03.12
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第16話小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)にたきつけられ、ようやく外祖母のもとへ駆けつけた魏儼(ウェイヤン)。実は魏家を裏切ろうとしていたと白状し、遊歴中に陳滂(チェンパン)の配下・陳烈(チェンリエ)が現れ、自分の出生を知ったと明かした。しかし実際は陳滂が母をさらって乱暴し、出産したものの心を患ってすぐ亡くなったという。徐(シュー)太夫人は魏劭(ウェイシャオ)には喬家を恨むなと諭しながら、内心では陳滂への恨みを捨てられなかったと涙した。国事に魏儼を関わらせなかったのも、その体に陳家の血が流れているからだという。当時は夫が戦死して独りで魏家を支えねばならず、太夫人は魏儼に全幅の信頼を置けなかったと認めた。太夫人は全てをさらけ出した上で魏儼に魏家か陳家か自分で選べと迫った。魏家を選ぶならこれまでどおり自分の孫として寵愛するが、その代わり重用はしないという。「辺州へ行きたいのなら止めない、3度、叩頭してこれまであなたを育てた私に報いて そして出て行ったら2度と魏家に戻らぬように」すると魏儼はそっと涙を拭い、ひざまずいて3度、叩頭した。太夫人は愛孫の選択に深く傷ついたが、魏儼はあくまで養育の恩に報いるための叩頭だという。「今日から私は魏家だけに属します、外祖母と離れたくない…」太夫人と魏儼は再び家族としての絆を取り戻し、硬く抱き合った。そんな2人の様子をそっと見守っていた魏劭と蛮蛮。魏劭はさすが知謀に長ける女君だと感心したが、蛮蛮は褒められついでにもう一肌脱ぐという。その頃、罰を受けた朱(ジュー)夫人は涙ぐみながら写経を始めていた。すると小喬が差し入れを届けにやって来る。自分の浅はかさを棚に上げ、全て喬氏のせいだと八つ当たりする朱夫人。しかし蛮蛮は姑に毛嫌いされても、魏劭を思う気持ちは同じはずだと訴えた。「男君には将来、母親と妻の間で苦しませたくありません 確かに男君は腹を立てています でも母親が自分を気遣って自白したことを分かっていますよ 男君は心を痛めていますが、口下手なので儿媳を遣わしたのです 祖母も世間体のため厳しい罰を与えただけ、無事に果たせば全て元通りです」蛮蛮が笑顔で目配せすると、朱夫人は機嫌を直して涙もすっかり乾いた。一方、辺州では病床の州牧・陳翔(チェンシアン)が蘇娥皇(スーオーホアン)の帰りを待たずに逝去、叔父の陳滂が州牧を継承した。まさか息子の仇敵になったとは知らず、魏儼が辺州へ戻らないと報告が届いても、いずれ戻って来ると余裕を見せる。しかし蘇娥皇の行方が分からないと知るや焦った。「あの女は名声がある、悪人に取り込まれたら厄介だ」そこで甥の遺言が蘇氏の貞操を守ることだとでっち上げ、見つけしだい玉楼(ギョクロウ)に幽閉するよう命じた。蛮蛮の尽力で焉(エン)州から新しい冬麦が到着した。魏劭はいよいよ水路を伸ばす工事に着手すると決めたが、喬圭(チャオグイ)の配下だった楊奉(ヤンファン)に全権を委ねるわけにいかず、結局、辛都(シント)の甄値(ジェンジー)も容(ヨウ)郡に赴任させることにする。しかし最大の懸念は容郡郡守・袁旺(ユエンワン)だった。袁旺は翰(カン)郡郡守・魏典(ウェイディエン)と懇意のため、圧力をかけられる者が行く必要がある。すると今回ばかりは魏劭が自ら現地に赴くと決めた。その頃、蘇娥皇と蘇子信(スーズーシン)は辺州の辺境にいた。蘇子信はひとまず付近で情報を集めたが、実は巍国へ出発して間もなく陳翔が亡くなっていたと分かる。馬車で報告を聞いた蘇娥皇は呆然、結局、養子を迎えられず、陳滂にみすみす州牧の座を奪われていた。「やられたわ」「情勢が変わった、陳滂は阿姐を捕まえるため、牡丹を目印に探させている」蘇娥皇は陳滂に激怒したが、蘇子信から幽閉を望んだのが陳翔だと聞いて愕然となった。「阿姐の牡丹が辺州を脅かすと心配したんだろう、亡くなる前に陳滂に頼んだそうだ」「ふふ、皮肉なものね…同じ政の駒なのに喬氏は真心を得て、私は自由を奪われるなんて」すると蘇娥皇は正体を隠すため、額にある牡丹のあざをこすって消した。ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ <描いてたのかーい@蘇子信魏劭は祖母と従兄に容郡へ行くと報告、留守を魏儼に任せた。困惑する魏儼だったが、太夫人は自分がついているので頼みを聞いたらどうかと助言する。魏儼は家族と認められたと知って喜び、全力を尽くして漁郡を守ると約束した。一方、魏劭が容郡へ出かけると聞いた蛮蛮は同行したいと頼んだ。魏劭は家族のわだかまりを解いてくれた小喬の望みを叶えることにしたが、蛮蛮の魏劭と一緒にいたいという切実な女心には気づいていない。公孫羊(ゴンスンヤン)は鈍感な巍侯に呆れながら、魏儼と一緒に一行を見送った。夫との初めての旅に胸を躍らせる蛮蛮。しかし魏劭は妻を気遣いながらも、全く色気のない話ばかりだった。すると小桃(シャオタオ)と親しくなりたい魏梁(ウェイリァン)が男君と女君の仲を縮めたいという口実である提案を持ちかける。「友からもらったこの指南書の通りにすれば2人の関係は必ずよくなる」つづく( ˙꒳˙ )え?あまりに呆気なかった…
2026.03.11
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第15話焉(エン)州の冬麦に細工したのは小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)なのか魏儼(ウェイヤン)なのか。女君と従兄の間で板挟みとなった魏劭(ウェイシャオ)は政敵の叔父・魏典(ウェイディエン)に詰め寄られ、言葉に詰まってしまう。しかし突然、徐(シュー)太夫人が卒倒、麦の件は一旦、棚上げとなった。祝宴はお開きとなり、魏劭は祖母のお陰で窮地を脱した。すると居所に戻った太夫人は人払いしてから魏劭に辛い胸のうちを明かす。確かに魏儼は太夫人の娘・魏青雪(ウェイチンユン)の子だが、実は父親は下僕ではなかった。本当の父は辺(ヘン)州の丹(タン)郡郡守・陳滂(チェンパン)だという。「青雲が成人したばかりの頃、陳滂にさらわれ乱暴された 3年後に連れ戻すことができたけれど、その時にはすでに身ごもっていたの 結局、青雲は世元(シーユエン)を産み、心を病んで亡くなった…」娘を失った太夫人は必ずこの手で復讐すると誓ったが、魏儼が孫であることも事実だった。そこで父親は下僕で、婿入り後に死んだことにしたという。これまで魏儼の出生を隠し続けて来た太夫人、しかし遊歴から戻った魏儼の様子が変わったことに気づいていた。「何かを知ったようね… あの子が過ちを犯したとしても命は守ってやりたい」魏儼は屋敷へ戻ったきり祖母の見舞いにも来なかった。祖母の苦心を知った魏劭は魏儼府を訪ねたが、魏儼は自暴自棄になっている。魏儼は祖母が自分を疑い、倒れたふりをしたと分かっていた。「表兄、辺州へ行くつもりか?」「なぜそんな話を?」「…やはりな、出生の話を知ったんだな」魏劭は父親が誰であれ従兄弟だと訴えたが、魏儼は疑心暗鬼になっていた。「麦の種の件は私がやった、どうせ私を信じぬのだろう?」「決めつけるな」「なら喬氏のことは?なぜ喬氏の文を検める?」喬家は禁足になった。最悪、死罪の可能性もあると悲観する乳母の春娘(チュンニアン)。小桃(シャオタオ)はそんな母に寄り添い、小棗(シャオザオ)は複雑な表情を浮かべながら女君のそばに控えている。そんな中、夫婦の衣服を片付けていた春娘たちは箪笥の中から太夫人に贈った腕輪とそっくりな腕輪を発見した。蛮蛮はこの時ようやく魏劭が腕輪を失くした自分のために奔走してくれたと知る。その優しさに心を打たれた蛮蛮は急いで文をしたため、焉州に送るよう頼んだ。蛮蛮の文は魏劭が検めるため衙署に届いた。…どんな決断をなさっても男君を恨みません…文は魏劭に宛てたものだった。すると捜査に進展があったと知らせが舞い込む。「主公、何者かが食糧庫に侵入した形跡がありました」魏劭は衙署を抜ける時間がなく、そこで封筒に返事を入れ、女君に文を差し戻すよう命じた。…明日を待て、屋敷で話そう…翌朝、魏劭は議事庁の前で麦の種の計量を命じた。すると麦の種は食糧庫に搬入後、何者かに細工されたと判明、喬家は潔白だと分かる。しかし魏儼への疑いも晴らすべく、魏劭はさらに詳しい捜査を命じた。玉楼(ギョクロウ)夫人・蘇娥皇(スーオーホアン)の策は巧妙だったが失敗に終わった。どちらにしても家族思いの魏劭のこと、女君も従兄も罰せず、うやむやにするだろう。従弟の蘇子信(スーズーシン)もすでに鄭楚玉(ジョンチューユー)を始末、足はつかないと安心させた。しかし思いがけず魏劭が徹底的に調査すると分かる。招待客たちは城内に足止めされてることになり、発覚を恐れた蘇娥皇は早急に手を打つことにした。魏劭が着替えを取りに戻って来た。小喬の文が背中を押してくれたと話す魏劭、一方、蛮蛮も自分を信じてかばってくれた魏劭に応え、どんな決断でも受け入れられるという。夫婦で苦難を乗り越えながら絆を深める二人。すると魏劭は調査を続けるため、しばらく戻れないと言った。その時、小檀(シャオタン)が荷物をまとめ終わったと声をかける。「では行くぞ」「あ、お待ちください夫君…」蛮蛮は焉州に送って欲しいと封筒を託した。しかし魏劭も侍女たちも目を丸くしていることに気づく。実は蛮蛮は自分でも気づかぬうち、魏劭のことを自然と″夫″と呼んでいた。食糧庫に頻繁に出入りしていたのは鄭楚玉だった。しかし肝心の鄭楚玉は急死、口封じに殺されたのは明らかだったが、証拠がない。一方、朱(ジュー)夫人は鄭楚玉に協力したせいで死地に追い込まれそうだと怯えていた。そこですぐ鄭楚玉を呼ぶよう頼んだが、洗濯中に川に転落、溺死したと分かる。「バカな!あの子は泳ぎが得意よ?!(はっ!)」朱夫人は太夫人の戒めを思い出し、呆然となった。…勝手な事を続ければいつか身近な人を死なせるわ…すると蘇娥皇が現れた。蘇娥皇は今回の調査で一番、苦しんでいるのは魏劭だと嘆いた。もし魏儼の仕業なら従兄を処罰せねばならず、魏典からは圧力がかかり、外孫を偏愛する太夫人とも板挟みになってしまうという。「黒幕が誰かはもはや重要ではありません、世元以外なら安心できるでしょう」足止めされた招待客たちは痺れを切らし、解放して欲しいと巍侯に詰め寄った。すると朱夫人が現れ、黒幕は自分だと罪を被ってしまう。「鄭楚玉と内外で手を組み、種を蒸して傷ませ、喬家のせいにした 世元は何も知らない…よく思い出して、祝宴で誰が冬麦を見たいと言ったのか」確かに相手が巍侯の母親では律法で裁けず、女君と魏儼を守るにはこれが最善の方法だった。麦の種の件は決着がついた。魏劭は母の処遇を祖母に任せたが、もちろん太夫人も朱夫人の頭で小細工できると思っていない。しかし一向に学ばない朱夫人の浅はかさを嘆き、再び祖廟での修行を命じた蘇娥皇は最後まで魏劭と旧情を温められないまま漁郡を去った。すると道すがら、待ち伏せしていた魏儼に呼び止められる。「今後はもう漁郡に来ないで欲しい あなたは辺州の女君で魏家と敵対する間柄、外祖母はあなたの来訪を歓迎していない 外祖母を悲しませたくない」「自分を魏家の一員だと思っているのね…ふっ 魏家に留まることで、あなたは心安らかでいられるかしら?」魏儼は羅鐘坊(ラショウボウ)に引きこもり、祖母にも魏劭にも会おうとしなかった。陳烈(チェンリエ)からは辺州へ戻ろうとせっつかれるが、決心がつかない。そんなある夜、舞姫たちと戯れていた魏儼は舞台を囲む客たちの中にいる小喬に気づいた。実は蛮蛮は従兄を心配する魏劭のため、境遇の似ている自分が説得に行くと志願していた。しかし魏儼はよそ者だったのは喬氏ではなく自分の方だったと卑下する。「家族かそうでないかを決めるのは、血のつながりだけですか?」魏儼は喬氏も自分の出生の秘密を知っていることに驚き、思わず失笑した。「私が男君の信頼と祖母の愛情を得られたのはなぜだと思いますか?」「喬家の娘の立場を捨てたのだろう?」「違います、もし喬家の娘の身分を捨てていたら男君は私を軽んじ、見下すでしょう 私は女君として巍国に不利益な事はしませんが、故郷である焉州も裏切りません 率直であってこそ、互いに信頼し合えるのでは? 自分を魏家の者だと思ってこそ家族だと認めてもらえる」「自分はそう思っていても、魏家の者にとって私は捨て駒だ」「でも祖母はその捨て駒のために倒れられた」「あれは芝居だろ?」「徹底的に調べが始まると知って取り乱し、再び気を失ったのです 大事には至っていませんが、ずっと寝込まれています 表兄に知らせないのは心配をかけるためではない 最も大切な孫の心が自分から離れることを恐れているからです」小喬の言葉を聞いた魏儼は激しく動揺、急に席を立って出かけてしまう。魏儼は矢も盾もたまらず、祖母の居所に駆けつけた。しかし元気そうな祖母が現れる。威厳は小喬に騙されたと気づいて帰ろうとしたが、太夫人が呼び止めた。「もう二度と外祖母と顔合わせてくれないの?」つづく( ๑≧ꇴ≦)えー!蛮蛮、ついに落ちる?!w
2026.03.09
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第14話辺(ヘン)州の女君で玉楼(ギョクロウ)夫人と崇められる蘇娥皇(スーオーホアン)はかつて魏(ギ)家の許嫁だった。蘇娥皇の突然の来訪に何か裏があると疑う小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)。そんな中、いよいよ蘇娥皇が従弟・蘇子信(スーズーシン)を帯同し、漁(ギョ)郡に到着した。しかし案内されたのは魏府ではなく魚郡駅館だと分かり落胆を隠せない。蘇娥皇はこれが魏劭(ギショウ)の計らいだと聞いたが、女君の入れ知恵に違いないと邪推した。蛮蛮が祖母に孝行していると、ちょうど蘇娥皇が挨拶にやって来た。徐(シュー)太夫人は遠慮する小喬を留め、蘇娥皇に魏劭の妻を紹介する。「絶世の美女という噂は本当ね、仲良くしてね、妹妹、私のことは阿姐と呼んで」「玉楼夫人は辺州の尊き女君、掟は破れません、玉楼夫人」この時、蛮蛮は蘇娥皇が身につけている佩玉を見逃さなかった。蘇娥皇は朱(ジュー)夫人からそれとなく魏家の情報を聞き出した。太夫人は喬氏を評価しているが、朱夫人は鄭楚玉(ジョンチューユー)を追い出された恨みがあるらしい。魏劭も水路の延長で忙しく、自分はのけものだという。そこで蘇娥皇は水路の事情を尋ねた。朱夫人も詳しくは分からないが、焉(エン)州の麦の種を運べるよう容(ヨウ)郡まで水路を引くという。魏劭は衙署で玉楼夫人の挨拶を受ける予定だったが、蘇娥皇の希望で思い出の場所での再会となった。「覚えている?昔、私とあなたと伯功(ボーゴン)はこの庭で遊んでいた 庭は荒れ果てても、全て昨日のことのように思える… 私は武山(ブザン)国で生まれたけれど、子供の頃、あなたたちと過ごした だから巍国に来るとまるで帰郷したかのようだわ 魏府へ挨拶へ言ったの、喬氏は優しく、気配りができる立派な嫁ね」「その通りだ」「でも忠告させて、喬氏は魏家の敵よ、国事に関わらせてはだめ」蘇娥皇は焉州が麦の種を支援することを問題視し、喬家が何か企んでいると疑う。そこで容郡のために自分が持って来た食糧を使うよう勧めた。しかし魏劭は辺州の女君である蘇娥皇こそ自分と国事について話すべきではないという。「食糧は受け取れぬ、それに喬氏と同盟を結んだ以上、信義に背けぬ」「そうね、浅はかだったわ」すると蘇娥皇が佩玉の片割れを見せた。もう一方の片割れは、魏劭の腰に下がっている。蘇娥皇は旧情でゆさぶりをかけたが、魏劭は一線を引いた。「昔話はやめよう、玉楼夫人、どうか末長くお幸せに」一方、玉楼夫人の目的を考えていた蛮蛮はついにある結論に達した。焉州と巍国が組んで容郡に水路を引けば辺州は包囲される形となる。州牧が黙って見ているはずもなく、恐らく妻を説得役として送り込んだのだ。いつも冷静な蛮蛮、しかし小桃(シャオトウ)から玉楼夫人が魏劭を呼び出しと聞くや、何とも言えない焦燥感に襲われてしまう。その夜、魏劭が屋敷へ戻ると小喬がヘソを曲げていた。複雑な乙女心を理解できず困惑する魏劭。すると蛮蛮は魏劭の着替えもほったらかして寝てしまう。実は蘇娥皇は魏劭の亡き兄・魏保(ウェイバオ)@伯功の許嫁だった。14年前、喬家の裏切りがなければ辺州へ嫁がされることもなかっただろう。蘇娥皇は喬氏への恨みを募らせ、ちょうど太夫人への誕辰祝いとして届いた焉州の食糧を憎々しげに眺めていた。蘇子信は蘇娥皇の指示で婚家で苦労している鄭楚玉に接触した。すると翌朝、鄭楚玉がこっそり朱夫人を訪ねてくる。鄭楚玉は嫁ぎ先で虐待されていると泣きつき、何もかも喬氏のせいだと訴えた。「姨母さえその気になれば喬氏を追い出せます」徐太夫人の祝宴が盛大に始まった。魏儼(ウェイヤン)は互いに腹に一物ある蘇娥皇を牽制していたが、思いがけず蘇娥皇の美声で剣舞を披露するはめになる。2人の歌舞は見事ながら、徐太夫人は蘇娥皇と魏儼の間に漂う緊張感を見逃さなかった。すると朱夫人が焉州からも大層な贈り物があるらしいと切り出す。しかし麦の話になるや魏劭は気まずそうに退席してしまう。朱夫人はぜひ冬麦を見たいと頼んだ。そこで蛮蛮は宴席に麻袋をいくつか運ばせ、器に麦を入れて招待客たちに配ったが、朱夫人がカビ臭いと難癖をつける。それに呼応するように蘇子信と通じる男が麦を水に入れ、確かに種が浮かんでこないと声を上げた。蛮蛮は慌てて袋の中を確認したが、確かに火の通った発芽しない麦が混ざっている。ここぞとばかりに喬氏を攻め立てる魏典(ウェイディエン)、祝宴はさながら喬氏を弾劾する場所になった。すると思いがけず魏儼が小喬の肩を持つ。「大勢で女子を袋叩きにするのか?か弱き女子が国事に関われるわけがない 恐らく喬越(チャオユエ)の独断だろう」にわかに信じられない蛮蛮は麦がすり替えられた可能性を示唆し、太夫人に調査を嘆願した。しかし訴えもむなしく、親族たちの怒号にかき消されてしまう。独り矢面に立ち、思わず涙がこぼれる蛮蛮、その時、小檀(シャオタン)から知らせを聞いた魏劭が戻って来た。「祖母の誕辰だぞ!静まれっ!」魏劭は小喬が辛都の復興に貢献し、磐邑では共に良崖(リョウガイ)国を退けたと説明、永寧渠が再び開通したのも小喬のおかげだと感謝した。そもそも民を害したいなら水路の修繕に手を貸さなければ良いだけのこと、ゆえにこれは陰謀だという。( ;∀;)ァァァァァ~蛮蛮魏劭は種の計量を命じた。食糧は漁郡に入る前に計量されているため、干した種がどこで混入されたのか分かるという。しかしその時、蘇娥皇が口を開いた。「倉庫に入る前に問題がなかったのなら、倉庫で問題があったというの?」実は食糧庫の責任者で麦の種を受け取ったのは魏儼だった。すると魏典は喬氏か魏儼のどちらかが犯人だと迫り、従兄と妻の板挟みになった魏劭を追い詰める。つづく(# ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ 何てこと!蛮蛮を泣かせるなんて!しかしここにきて魏劭の株が爆上げw
2026.03.06
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第13話祝宴の準備で忙しい小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)の前に突然、魏儼(ウェイヤン)が現れた。「上品で優雅な筆致だな、字は人柄を表す、墨の香りも豊かで芳しい まさに君と調和している」「過分なお言葉です…墨が足りないので取りに行ってきます」従兄と関わりたくない蛮蛮は口実をつけて逃げようとしたが、魏儼に行く手を遮られてしまう。「そう慌てるな、今日は礼を言いにきた、容(ヨウ)郡のことだ、君を誤解していた」魏儼は魏劭(ウェイシャオ)から小喬が実家へ麦の種を送るよう頼んだと聞いたと明かし、暗に魏劭が文を検めていると教えた。衙署に女君が焉(エン)州に宛てた文が届いた。魏劭は恐らく麦の種の催促だろうと高を括っていたが、思いがけず小喬から痛烈な批判を浴びる。…恥を知れ魏劭…4将軍たちは主君の検閲がばれたと気づいた。そこで女君の怒りが収まるまで書斎に避難するよう勧めたが、魏劭にも面子がある。「隠れるだと?冗談じゃない!つけ上がらせてたまるか!」無礼な文を送りつけた小喬に怒り心頭で屋敷へ戻った魏劭。しかし腕組みで待ち構えている小喬の姿を見て急に後ろ暗くなり、寝台へ直行してしまう。そこへ小喬が現れた。魏劭は頭まですっぽり布団をかぶり小喬を無視、すると激高した蛮蛮は魏劭を叩き起こしてしまう。「魏劭!起きろ!起きろぉー!」小喬が礼節を無視して自分の名を呼んだことに驚き、魏劭は飛び起きた。「なぜ私の文を無断で読んだあー?!」「いくら粗暴でも礼儀は忘れるな!このじゃじゃ馬め!」魏劭はたまらず捨て台詞を吐いて逃げ出した。「こんな女人を娶るのは私だけだぞ?!ありがたく思えっ!(戸バタン!」すると蛮蛮は怒りが爆発する。「よく言うわ!疑心暗鬼で、口で負けるとすぐ逃げて! こちとら引く手あまただっつーの! 目も小さければ心もちっちゃい! 背が高いこと以外、何ひとつ良い所がないくせにっ!」蛮蛮は竹簡を思い切り投げつけたが、実は戸の向こうにいた魏劭が全て聞いていた。「(ガラッ!)投げたな?投げたな?…今日のところはここまでにしてやる」一方、魏儼は相変わらず羅鐘坊(ラショウボウ)に入り浸り、ほろ酔い気分で舞を眺めていた。すると辺(ヘン)州の従者・陳烈(チェンリエ)が現れ、巍侯と喬氏が派手な喧嘩をしたと報告する。「引き続き監視しろ、また報告を」「承知しました、少主」「小娘が仲麟(ジョリン)の名を呼び捨てにした?ふっ、面白い」蛮蛮は急ぎ博崖(ハクガイ)の従姉に近況を伺う文を送り、最後の一文でそれとなく忠告した。…困り事があれば知らせてね、″巍侯と私″が文を読んだらすぐ人を送るわ…阿梵(アフォン)はその意味を悟り、巍侯が焉州を警戒していると分かった。そんな中、磐邑(バンユウ)の視察に出かけていた魏朶(ウェイドゥ)が戻ってきた。永寧渠(エイネイキョ)は無事に開通、水の豊かな焉州では麦の粒も大きくふっくらしているという。確かに魏朶が持ち帰った磐邑の麦と辛都(シント)の麦は大きさが全く違った。すると公孫羊(ゴンスンヤン)も容郡まで水路を伸ばすよう進言、焉州に出し抜かれる心配はないという。小喬を怒らせ、屋敷に戻れない魏劭。しかし衙署に残れば側近に知られるため、悩んだ挙げ句、魏儼府に転がり込んだ。魏劭はなぜ小喬に文のことをばらしたのか聞いたが、喬家を嫌う魏儼は水路の修繕に別の狙いがあるのか確かめたかったという。すると魏劭は水路の件なら決心がついたと明かし、眠りについた。夜も更けた頃、陳烈が魏儼を庭へ呼び出した。「巍侯を始末し、辺州の憂いを取り除いてください」陳烈は魏劭の茶に密かに眠り薬を仕込んだという。しかし魏儼は同盟を壊すことに同意しても、祖母や従弟を傷つけることは許さないという。「少主は文武両道なのに長年、冷遇されてきた 下僕の隠し子だという噂まで流され、重要な役割も与えてもらえなかった 1年前、辺州で父親と会わねば、どれだけこの苦しみが続いたことか!」「この話は二度とするな、失せろ」蛮蛮は魏劭に腹を立てながらも冷静だった。家族の前では妻を信頼して守ってくれるが、巍国に関わる国事に関しては喬家を警戒しているのだろう。実はその頃、喬家でも小喬からの要求を喬越(チャオユエ)が拒んでいた。巍国が豊かになれば焉州をいつ攻めてもおかしくない。しかし小喬の父・喬平(チャオピン)と弟・喬慈(チャオツー)は同盟を結んだ以上、戦は起きないと安心させ、小喬の立場を考えて麦の種を送るよう説得した。魏劭は小喬の進言通り水路を延長し、さらに楊奉(ヤンファン)を現場監督に任命すると決めた。これで小喬の機嫌も直ると思ったが、蛮蛮はあえて冷たく突き放す。「それは英明です」「考えがあるなら聞くぞ?」「男君は英明ゆえ、ご自身でお決めください」一方、辺州でも州牧・陳翔(チェンシアン)が密偵から巍国の水路延長計画を知り警戒していた。魏劭の侵攻を恐れる陳翔、そこで蘇娥皇(スーオーホアン)は自分が解決すると名乗りをあげる。実は魏家の徐(シュー)太夫人は蘇娥皇の大叔母にあたり、幼少期を魏家で過ごしていた。「巍侯とは身内を失う悲しみを共にしました その怨恨を呼び覚まし、同盟を瓦解させてみせます」祖母への挨拶に集まった家族。徐太夫人はちょうど小喬が祝宴の席次の検討中だと知り、名簿にない辺州の客が来ると教えた。「近しい者だから私の近くに座らせて」「もしや玉楼(ギョクロウ)夫人ですか?」辺州と聞いた魏劭はすぐ蘇娥皇のことだと気づいたが、わざとらしく咳き込んで話を終わらせてしまう。蛮蛮は魏劭たちの様子を怪しみ、小桃(シャオトウ)に玉楼夫人を探らせた。すると玉楼夫人がかつて魏家の許嫁だったと分かる。しかし蛮蛮は魏劭の旧情に興味はなかった。「主公の陳翔は丈夫ではないと聞く、先日も危篤寸前となり名医に助けられたとか そんな時に夫人が来るなんて何かありそう、目的は何かしら?」つづく( ๑≧ꇴ≦)蛮蛮wwwwwwwwwそれにしても従兄が少主って?辺州のおじいちゃんの息子なのか!
2026.03.05
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第12話魏劭(ウェイシャオ)の従兄・魏儼(ウェイヤン)が玉器店ですでに自分の正体に気づいていたと知った小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)。しかし魏儼は悪びれる様子もなく、のらりくらりとかわして帰ってしまう。策略に長けていても遊び人のあしらい方は専門外の蛮蛮。魏劭に節度のない魏儼の行動を諌めてもらおうにも、かえって従兄弟仲を離間させる策だと疑われかねない。するとようやく魏劭が帰ってきた。「腕輪のことだが心配いらない」魏劭は玉器店に一晩で作らせた腕輪を渡すつもりだったが、机の上にはすでに腕輪があった。「見つかったのか…それなら良かった」蛮蛮は腕輪が見つかったのは魏使君のおかげだと明かし、腕輪が消えた日も訪ねてきたとそれとなく匂わせた。しかし魏劭は昨夜、自分から事情を聞いた従兄が心配してくれたのだと考え、疑うそぶりを見せない。「ん?表兄と顔を合わせたのか?」「偶然、お会いしただけです、蔵では屏風越しに挨拶を…表兄はどんなお方ですか?」魏劭は小喬が従兄に興味を見せたことにいささか嫉妬した。「…女子の歓心を買う腕前は私など遠く及ばぬ」「で、昨夜はどちらに?」「衙署に泊まった…骨折り損だったがな(ボソッ」その夜、魏劭は魏儼に呼ばれて仕方なく羅鐘坊(ラショウボウ)を訪ねた。魏儼は妓女たちに魏劭の世話をするよう命じたが、妓楼に近づいたこともない魏劭は一切、寄せ付けない。仕方なく妓女たちを下げた魏儼は魏劭に想い人ができたと明かした。そこで巻物を渡し、姿絵の″夫人″を探して欲しいと頼む。想い人が人妻だと知った魏劭は反対したが、従兄が退廃的な生活から抜け出せるきっかけになるならと思い直した。「必ず見つけるよ、その代わり表兄を警戒するよう伝える」「おいっ!」すると魏劭は巻物を持って帰って行った。魏儼は酔ったふりをして魏劭に抱きつき、こっそり玉牌を盗んでいた。そこで屋敷に囲っている妓女の1人・蘭雲(ランユン)を呼び、玉牌を魏府の女君へ届けるよう命じる。実は魏儼は辺(ヘン)州の陳滂(チェンパン)が巍(ギ)国に送り込んだ密偵だった。漁(ギョ)郡へ戻った本当の目的は魏家と喬家の同盟を引き裂くこと、そこで魏劭と喬氏を離間させようと画策している。そうとは知らず屋敷に戻った魏劭は書斎に将軍たちを呼び出し、絵姿を確認もせず、人探しを任せた。その頃、寝所にいた蛮蛮は侍女から思いがけず魏劭の玉牌を受け取っていた。驚いたことに届けたのは羅鐘坊の女子だという。魏儼の想い人だという絵姿は小喬だった。翌日、将軍たちから報告を聞いた魏劭はすでに従兄と小喬に面識があったと知り困惑、小喬を追及すべく慌てて屋敷に戻る。「最近、何かと街に出かけているようだな?」「宴の準備で忙しいので…それに探し物も」「奇遇だな、お前は物探し、私は人探しだ」魏劭は小喬に巻物を突きつけようとしたが、その前に小喬が玉牌を出した。「探し物は見つかりました、届けてくれたのは羅鐘坊の妓女です 腕輪がこつ然と消え、今回は妓女が男君の玉牌を… 女君としての管理が行き届かず、どうぞ罰してください」先手を打たれた魏劭はしどろもどろ、妓楼に行ったことなどないと釈明したが、従兄に会いに行ったことを思い出した。「だっ、だが妓女は下がらせたぞ!」「人付き合いは大事です、どうぞご自由に…その巻物は私に見せるものですか?」「絵姿の話はもう耳に入っているだろう?!」「率直に話してもどうせ私を疑うのでしょう?」「表兄の言い分だけ鵜呑みにはしない、夫婦だからお前の口から聞きたいだけだ もうよい、いくら表兄でも従弟の嫁に手は出すまい」すると魏劭は早く顔合わせするべきだったと反省し、痴話喧嘩はそこで終わった。翌日、魏劭は祖母への挨拶を利用して魏儼に小喬を紹介した。美しい小喬の拝礼姿に息をのむ魏儼、すると魏劭が小喬を守るように前に出て視線を遮る。魏儼は嫉妬する魏劭に苦笑したが、蛮蛮はそんな夫の行動が嬉しかった。魏劭は魏儼府を訪ねた。すると魏儼が囲っている妓女の蘭雲を見て困惑する。「誰かに似ていないか?」「女子を見ると喬氏に見えるのか?」魏儼は魏劭を茶化して妓女たちを下げたが、蘭雲の雰囲気はあきらかに小喬と似ていた。魏儼は率直に敵である喬氏が嫌いだと訴えた。しかし魏劭は嫁いだからには魏家の嫁だと話し、小喬につらく当たれば祖母を悲しませることになるという。「絵姿の女子は見つからなかった」すると魏劭は巻物を置いてさっさと帰ってしまう。( ˙꒳˙ )蘭雲は魏儼が好きみたい?魏儼の企みは失敗、意外にも魏劭と喬氏の絆はもろくないと分かった。そんな中、衙署に容(ヨウ)郡から使者が駆けつけ、深刻な飢饉にあると上奏、郡守も打つ手がなく巍侯に助けを請うているという。実は今年は漁郡以外全土で不作だった。3年続いた戦の間に民間の食料もほぼ底をつき、翰(カン)郡郡守の叔父・魏典(ウェイディエン)に至っては端から協力する気もない。するとその夜、蛮蛮が永寧渠(エイネイキョ)を容郡まで伸ばして灌溉を確保すれば干ばつを防げると進言した。しかし水路の延長には多くの人手と資金が必要となり、魏劭は小喬が巍国の目を焉(エン)州からそらせるのが目的だと邪推する。蛮蛮は確かに私欲がないとは言わないが、容郡の民が潤うのもまた事実だと訴えた。「どちらにしても焉州の安寧は短期間だけのこと でも巍国においては後世に伝わる功績となりましょう」翌日、飢饉の話を知った魏儼が魏劭を探しに書斎へやってきた。すると驚いたことに書斎から小喬が出て来る。魏儼はよそ者が書斎に入ったと憤慨したが、蛮蛮は魏劭から自由に書物を借りることを許されていると説明した。しかし魏儼は小喬の行動を疑い、顔を近づけて釘を刺しておく。「忘れるな、魏家と喬家は仇敵だ、君は家族ではない」衙署を訪ねた魏儼は魏劭に遊歴中に出会った者から穀物を買えると報告した。市場の2倍という高値とは言え、当面はしのげると感謝する魏劭。すると魏儼は小喬が書斎から書物を持ち出していたと報告した。「自由に出入りさせるのは危機感がないぞ? 喬氏は今朝、焉州に急報を送ったようだ」「安心してくれ、女君は善良だ」実は魏劭は小喬の文を全て検めていた。小喬は容郡のため、焉州の伯父に土壌に合う麦の種を求めただけだという。中庭で宴の準備をしていた蛮蛮。そこに突然、魏儼が現れた。蛮蛮は墨が切れたので取りに行くと口実を作って逃げようとしたが、魏儼に行手を阻まれてしまう。つづく( ๑≧ꇴ≦)えーっ!横恋慕案件かと思ったらそっちかー!そして話が進むたび威厳が剥がれてゆく男君w
2026.03.04
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第11話嫁に諌められ、激情に駆られて机をひっくり返した朱(ジュー)夫人。しかし小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)は怯まず、反省のない姑に釘を刺した。「男君はこの件を恥じて家を離れようとしています 男君に非はないのに巍(ギ)侯自ら水路の修繕を見に行くなんて… 男君に心を砕きたくないなら結構、今後は儿媳ひとりで男君の身の回りの世話をします!」その話を回廊で魏劭(ウェイシャオ)が全て聞いていた。魏劭が屋敷に帰ってきた。久しぶりに夫婦水入らずで囲む食卓。そこで蛮蛮は視察へ出かける魏劭のため、急いで縫った腰帯を贈った。魏劭は鴛鴦(オシドリ)の刺繍を見て嬉しかったが、照れ隠しに刺繍の腕はまだまだだと憎まれ口を叩いてしまう。「この鴛鴦は家鴨みたいだな」「家鴨?ってか鴛鴦じゃありません!鳳凰です!鳥の区別もつかないの?(ボソッ」「下手だからだ、もっと腕を磨け」魏劭は帯を試そうともしなかったが、寝所でこっそり腰に当てているところを小喬に見られてしまう。(,,Ծ‸Ծ,,)キッ!鳳凰だよっ魏劭は公孫羊(ゴンスンヤン)に夫婦について助言を求めることにした。しかし小喬がすでに夫婦について公孫羊に相談していたと知る。「何と答えた?」「伴侶は最も親しく愛する人、なぜ互いに画策する必要があるのかと」すると魏劭は二度と小喬を傷つけないと決意、結局、磐邑の視察を魏朶(ウェイドゥ)に命じた。ここは辺(ヘン)州の丹(タン)郡。辺州には額に牡丹の印を持つ美しい女君・蘇娥皇(スーオーホアン)がいた。相師によれば蘇娥皇は生まれながら牡丹(皇后)の運命を背負い、嫁ぐ相手が中原の覇者になるという。しかし勇将の李粛(リースー)を失い、みすみす博崖(ハクガイ)に″喬″の旗を立てられ、嘯岡(ショウコウ)まで巍(ギ)国に奪還されたばかり、蘇娥皇が嫁いでから辺州は負け続きだった。病を煩う州牧(シュウボク)・陳翔(チェンシアン)にとって巍国と焉(エン)州の同盟は悩みの種だが、辺州も一枚岩ではない。未だ夫婦に子がないことから、自分の従弟を養子に迎えようと企む蘇娥皇。そんな女君を牽制しているのが男君の叔父で丹郡郡守の陳滂(チェンパン)だった。間もなく徐(シュー)太夫人の誕辰。夫婦のわだかまりが解けた魏劭はこれまで母が仕切ってきた祝宴を小喬に任せると決めた。何もわからない蛮蛮は姑に教示を仰ぐことにしたが、案の定、教えることなど何もないと突っぱねられてしまう。そこで蛮蛮は粗相があれば男君の面目が潰れてしまうと困惑した。祖母と男君には義母の協力を伝え、成功すれば義母も信頼を回復できるという。すると単純な朱夫人はあっさり丸め込まれ、例年の宴の手順をまとめた竹簡を貸してくれた。「そうだ、あの者にでしゃばらせないで」「あの者?」あの者とは魏劭の従兄・魏儼(ウェイヤン)のことだった。魏劭の伯母と下僕の隠し子ながら魏姓を名乗り、太夫人のお気に入りだという。その魏儼が祖母の誕辰に合わせ、遊歴から3年ぶりに漁郡へ帰ってきた。魏儼は女遊びが激しく妓楼に入り浸り、屋敷を持っているが帰るのは10日のうち3日だけだという。(´・_・`)<いやはや、なるべく魏使君(シクン)を避けて宴の準備をしようっと太夫人は魏儼の帰京を喜び、この機に魏劭と魏儼に貴重な玉の原石を贈った。実は輿入れの時、二人の祖父から贈られたものだという。そこで魏劭は蛮蛮に玉を託し、これで宝飾品を作って祖母への誕辰祝いにするよう頼んだ。太夫人への贈り物に困っていた蛮蛮は喜び、早速、小桃(シャオタオ)の案内で玉器店に持ち込んだが、急に店先で馬がいななき、驚いた店主がうっかり原石を落として傷つけてしまう。「申し訳ありません!…これではご希望の龍と鳳凰の絵柄は無理かと」「悪かった、埋め合わせしよう」すると馬を駆っていた張本人が現れた。( ๑≧ꇴ≦)またこんな役回りなのねw店に現れた優男は極上の原石を見るや手慣れた様子で蓮の絵柄を描いた。これなら傷の影響もなく、縁起もいいという。蛮蛮はやむを得ず蓮の絵柄で注文、優男に感謝した。すると優男は自分が作らせたかんざしを手に取り、蛮蛮の髪に挿そうとする。驚いた蛮蛮は咄嗟に避けた。「気に入らないのなら強要しない」優男は笑って帰って行ったが、その時、構想を練っていた店主が慌てて声をかけた。「魏使君、お気をつけて!」( ゚Д゚)゚Д゚)゚Д゚)<今、何て?!思わぬ形で魏儼と対面した蛮蛮。祝宴の準備のため急いで屋敷へ戻ると、回廊に魏儼から届いた蘭の鉢植えがあった。焉州を通りかかった折、女君のために購入したという。蛮蛮たちは太夫人に届く贈り物の管理に追われていた。蔵の門には衛兵が控え、出入りした部外者は身体検査を行う徹底ぶり。中でも蛮蛮が用意した蓮の腕輪の美しさは別格だった。そこへ思いがけず魏儼が現れる。「贈り物はここに置くのか?」まだ正式に紹介されていない蛮蛮は衝立越しに従兄に挨拶し、蘭の礼だけ伝えた。蔵から蓮の腕輪がこつ然と消えた。その夜、蛮蛮は祖母に贈る腕輪を失くしてしまったと報告、ひざまずいて魏劭に罰を請う。「部屋の入り口には見張りがいたので誰も持ち出せないはず、なのに消えました」「そんなことか、気にするな、出てくるだろう」すると魏劭は用があると言って出かけてしまう。魏儼が窓際で絵を描いていると突然、庭から魏劭が現れた。「表兄!祖母の玉を貸してくれ!」魏劭は腕輪を紛失した喬氏をかばい、従兄の玉で同じ腕輪を作るという。あまりの迫力に押されてしぶしぶ箱を持ってきた魏儼。「で、この借りは?」「兄弟の間に貸し借りとかいうか?見つかったらすぐ返す!」すると魏劭はなかば強引に取り上げて帰ってしまう。腕輪を隠したのは魏儼だった。そこで翌朝、蔵を訪ね、腕輪がなくなったと聞いて探すのを手伝いたいと申し出る。魏儼を敬遠しながら様子を探る蛮蛮と小桃、その時、魏儼が腕輪を持ってきた。「これです!どこに?!」「あの壺の中に落ちていた、誰かが落としたのだろう 外祖母は嫁いできた時、祖父からもらった貴重な原石を魏劭に贈ったのだ 今後は気をつけろ」その時、蛮蛮はこれが魏儼の仕業だと気づいた。「あの日、玉器店で玉を見た時、あなたは私の正体に気づいたはず 私の正体を知りながらわざとらしい芝居を?」「美貌の噂を聞いてな、ゆえにこの目でしかと見たかった」つづく(  ̄꒳ ̄)これは…弟の嫁に惚れちゃうあるある?w
2026.03.03
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第10話夫婦の道は策略ではなく真心だと思い知らされた小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)。そこで暗闇を恐れる魏劭(ウェイシャオ)のために煙の少ないろうそくを探したり、催眠効果のある薬材を伯母に問い合わせたり、何かと心を砕いた。しかし思いがけず弱みを知られた魏劭は小喬が自分のことを探っていると勘ぐり、無理して良妻ぶる必要はないと冷たい。一方、朱(ジュー)夫人は鄭楚玉(ジョンチューユー)から喬氏が策を弄して博崖(ハクガイ)を横取りし、徐(シュー)太夫人に叱られたと聞いた。祖母の庇護を失ったと知った朱夫人は早速、小喬を呼び出し、再び姪を側室に迎えるよう迫る。すると蛮蛮は確かに自分が側室を阻んだと認め、恥じらいもなく男君への想いを告白した。(  ̄꒳ ̄人<男君に初めてお会いした時、男らしさに感動しました~辛都(シント)でもお優しく、天下を見据える寛大な方だと分かったのです♡磐邑(バンユウ)で救われた時、この胸に誓ったのです、一生を共にしようと…(# ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾<夫を誰かと共有するなんて無理!たとえ命を取られようと側室は娶らせません!(* ̄m ̄)プッ@小棗魏劭は母から小喬の自分への気持ちを聞いて満更でもない様子だった。しかし蛮蛮は側室を娶りたくない男君の意向に添うための方便だったと明かす。「男君は一家の主で巍(ギ)国の主公、ご自分でお決めになることです 側室を娶りたいなら止めませんが、無理強いされるべきではありません」「…ふっ、お前の言葉は時に人を傷つけ、時に人を慰める」 (๑و•̀ω•́)و<励みにします!男君の役に立てたと喜ぶ蛮蛮、そんな小喬の笑顔に魏劭の心も自然と和らいだ。一方、追い詰められた朱夫人は何としてでも鄭楚玉を側室にするため、既成事実を作ろうと企んだ。さすがに鄭楚玉は首を横に振ったが、朱夫人に泣きつかれて了承してしまう。その夜、魏劭は母に呼ばれ、勧められるまま酒を飲んだ。媚薬を盛られた魏劭はふらふらしながら鄭楚玉の寝所へ案内され、あられもない姿の鄭楚玉に誘惑されてしまう。朱夫人は外から錠をかけて様子を見守っていたが、その時、魏劭が戸を蹴り破って出てきた。「仲麟(ジョリン)、仲麟、うぉ(我)…」母がオロオロしている姿を見た魏劭は全てを悟った。「他人と結託し、息子を罠にはめるとは…」魏劭は途中で酒を吐き出し、何とか寝所へ戻った。すると寝ていた小喬が心配して脇殿から出てくる。「男君?どうしました?侍医を呼びますか?」「要らぬ!誰にも見られるな、水をもっとくれ!」蛮蛮は戸を閉じて水を持ってきたが、魏劭の様子は尋常ではなかった。その時、魏劭が急に蛮蛮の手首をつかみ、婚儀の時の自分の約束を覚えているかと迫る。「″喬家とどう向き合うにせよお前を傷つけぬし、追い出すこともない″と言った」「はい、覚えています」魏劭は小喬を抱き上げ、寝台に押し倒した。驚いた蛮蛮は魏劭を引っ叩き抵抗、1年の服喪を認めてくれたはずだと訴える。すると理性を取り戻した魏劭は氷を入れた水風呂を用意するよう頼み、体を冷やして薬が醒めるのを待つことにした。蛮蛮は動揺しながらも衝立の後ろに控えて氷や水を補充、しばらくして魏劭が正気に戻ったと知るや逃げるように自分の寝所へ戻ってしまう。翌朝、魏劭は昨夜の小喬の手助けに感謝して拝礼し、母の居所へ向かった。朱夫人は涙ながらに謝罪したが、すでに息子の心が離れてしまったことを知る。しかし魏劭は祖母には何も話していないと安心させた。その代わり鄭楚玉を二度と魏家に入れるなと命じ、3日の猶予を与えて追放してしまう。徐太夫人は朱氏の使用人たちから昨夜の騒ぎについて報告を受け、喬氏を呼んだ。しかし何があったのか聞いても小喬は何も知らないという。「夜中に仲麟が氷を使ったことも知らないと?」「男君のお体には嘯岡(ショウコウ)で受けた傷が複数あり、まだ癒えておりません 氷を使ったのは傷の痛みを和らげるためかと…」すると太夫人はそれ以上、追求せず喬氏を下げた。「仲麟の顔を立て、朱氏をかばった…2人がよき伴侶となることを願うわ」朱夫人と鄭楚玉は悲しみに暮れた。これもすべて狭量な喬氏のせいだと責任転嫁、そこへ太夫人が現れる。太夫人は有無を言わせず鄭楚玉を追い出し、良縁を見つけて嫁がせると約束した。結局、朱夫人も祠堂での修行を命じられたが、女君の侍女たちは一体、何があったのか知る由もない。一方、魏劭も祖母が母に罰を与えたと知った。しかしその前に祖母と小喬が会っていたと知り、小喬が漏らしたのかと疑う。すると小喬は祖母にはもちろん乳母にさえ何も漏らしていないと言った。安堵した魏劭だったが、その時、小喬の細い手首にあざがあると気づく。蛮蛮は何もなかったように振る舞っているつもりだったが、明らかに緊張していた。その夜、魏劭は小喬が眠っている隙にこっそり薬を塗ってやることにした。しかし小喬が気配を感じて飛び起き、魏劭を見るや慌てて寝台の奥へ逃げてしまう。「私が怖いか?…安心しろ、昨夜のようなことは二度と起こらない」すると居たたまれなくなった魏劭は薬瓶を置いて出て行った。魏劭は屋敷に戻らず、議事堂で寝泊まりするようになった。事情が分からず困惑する侍女たち、蛮蛮は男君が風邪を引いたので自分に移さないためだとごまかすしかない。そんなある日、蛮蛮は屋敷から荷物を運び出す小檀(シャオタン)たちを見かけた。聞けば磐邑の視察に巍侯自ら出かけることにしたという。「磐邑まで逃げる気ね…」蛮蛮は自分を避け続ける魏劭に苛立ちを隠せない。そこへ侍女の姜(ジャン)媪(アオ)がやってきた。「朱夫人が女君にお会いになりたいそうです!」祠堂から解放された朱夫人は小喬を呼びつけ、鬱憤を爆発させた。「あなたが告げ口したせいであの子は追い出された! 仲麟を奪った上、唯一の姪まで追い払うなんて! 酷すぎる!これが喬家の教えなの?!」「…さぞお疲れでしょう、これで失礼します」「お待ちなさい!」その時、ちょうど回廊にいた魏劭は母の怒号に驚いて立ち止まった。「あなたが来なければ仲麟は楚玉を娶り、祖先に顔向けできたのよ!」しかし蛮蛮は呆れた様子で首を横に振った。「修行を経てもなお祖母のお心遣いを理解されていない 事が露見しても気にするのは楚玉のことばかりで男君の面目はそっちのけ 楚玉を側室にするため大事な箱に傷を施し、平気で男君に薬を盛るとは… 一国の主公なら婚姻は大局を見て決めるべきです! 喬家との縁組の成果が見え始めたというのに、男君の邪魔をなさるおつもりですか?!」すると口答えされた朱夫人が激高、思わず机をひっくり返してしまう。つづく( ๑≧ꇴ≦)蛮蛮が正論すぎるw
2026.03.01
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第9話比彘(ビージー)が博崖(ハクガイ)の諸軍督帥だと知りながら、さも初耳のように目を丸くした小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)。魏劭(ウェイシャオ)はその美しい瞳にほだされ、やはり小喬は何も知らなかったと安堵した。「写経を?…腕枕(ワンチン)を気に入ったか?」「はい、南方の新竹は蒸れませんね」実は腕枕は玉製だった。魏劭は小喬が蓋さえ開けていなかったと知り、怒って席を立ってしまう。そこで蛮蛮は慌てて新調した枕を渡した。しかし枕を受け取った魏劭は困惑してしまう。「君が縫ったのか?」( ˙꒳˙ )<いいえ…あ、でも布は私が選びました!その時、蛮蛮は今さらながら自分の選んだ生地の絵柄が″百子千孫図″だったと気づく。ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ<深い意味は…手触りが柔らかい布を選んだだけです!蛮蛮は動揺したが、魏劭は子孫繁栄を願う小喬に悪い気はしなかった。一方、博崖では比彘が魏渠(ウェイチュー)将軍一行を誘って狩りに出かけていた。比彘は小喬の指示通り一行を高台へ誘導、さも大軍がいると思わせる。向かいの山の軍営からその様子を見た薛泰(シュエタイ)は相婿同士の魏劭と比彘が同盟を結んだと誤解、撤退を決めた。喜んだ大喬(ダーチャオ)こと阿梵(アーファン)は比彘に旗を掲げて主だと宣言するよう助言したが、彘(ブタ)の字を使うわけにも行かず、比彘は喬梵の″喬″を使うという。魏渠はその場に立ち会っていながら、偵察を悟られぬよう命じられていたため口を挟めず、黙って成り行きを見守るしかなかった。魏劭は漁(ギョ)郡に戻った魏渠から博崖の高台に喬家の旗が立ったと聞いて呆然となった。その時、公孫羊(ゴンスンヤン)が気まずそうに咳き込む。魏劭は公孫羊が心配した通り小喬の策にまんまと利用されたと気づいて激怒した。そこで小喬に対抗して良崖(リョウガイ)国が14年前の大敗の隙に奪った嘯岡(ショウコウ)を取り返すと決める。「喬氏は磐邑(バンユウ)を差し出したが博崖という新たな門戸を得た もはや磐邑に駐屯する意味はない、焉州を牽制する新たな突破口が必要だ 博崖と嘯岡は向かい合う、比彘の一挙一動を監視できる」魏劭は怒りに任せて喬家の者と関わるなと厳命した。せっかく小桃(シャオタオ)と仲良くなった魏梁(ウェイリァン)は落胆したが、主公の命に従うしかない。魏劭は小喬を厳しく追求した。「箱の件で自分に負い目を感じさせ、姉妹の情を演出して同情を買ったのか 博崖が欲しければ素直に言えば良い 私の配下まで利用し、虎の威を借りて薛泰を退かせ、喬家の旗を立てるとは!」その時、神妙な顔で聞いていた蛮蛮がうっかり笑顔になった。(° ꈊ °)✧˖°✧.<比彘は成功したのですか?「その顔っ!…やはり魏家の嫁の前に喬家の娘なのだな」「喬家と魏家は家族です、旗に何の問題が? それとも見せかけの婚姻だから磐邑に駐屯兵を?」魏劭はぐうの音も出なかった。「調子に乗るな、その首には常に刀があると思え」小桃は男君が女君に腹を立て、嘯岡に出兵すると報告した。驚いた蛮蛮はちょうど体調を崩して帰国を延期していた張浦(ジャンプー)を呼びつけ、博崖へ寄って欲しいと頼む。「魏劭が嘯岡へ出兵するのは博崖を牽制するためよ 嘯岡は焉州の廉城(レンジョウ)に近い、比彘に山を開いて鉱山を掘らせて」すると蛮蛮は具体的な場所を示した地図を託した。口実をつけて比彘に密道を掘らせれば焉州の兵は半日で嘯岡に到達、焉州の支配下に置けるという。蛮蛮は女君として出征を見送った。すると除(シュー)太夫人に呼び出され、お灸を据えられてしまう。「私が望むのは仲麟(ジョリン)が出征せずに済むことよ? 私だってあなたの祖父が憎い、あの裏切りで夫と息子、孫まで失うことになった でも死者は生き返らない、喬家を滅ぼしても心の傷は消えない! だからあなたたちの婚姻で憎しみを和らげ、仲麟の苦しみを取り除いてあげたいの あの子が残りの人生を憂いなく過ごせるなら思い残すことはないわ」「祖母…あなたを失望させてしまいました」「いいのよ、焦らないで」( •︠ˍ•︡ )しょぼん2ヶ月後、魏劭率いる巍国軍が凱旋した。すると魏劭は小喬に譲った屋敷の領土を取り返そうと、自分の荷物を寝所に運び込んでしまう。魏劭と蛮蛮の領域は完全に分けられ、本殿は魏劭、蛮蛮は脇殿に追いやられた。太夫人の居所から戻った蛮蛮は大人気ない魏劭に呆れたが、太夫人に譲り合えと言われたばかり、黙って受け入れることにする。しかしその夜、思わぬ事件が起きた。蛮蛮は寝苦しそうな魏劭に気づき、寝台へ近づいた。その時、気配を感じて飛び起きた魏劭に剣を突きつけられてしまう。「ろうそくを消そうと思って…」「消すな、それから薄着でウロウロするな、誘惑は通用せぬ」「はあ?…まあ男君がそう言うならそれでいいです」蛮蛮は逃げるように自分の寝台へ潜り込んだが、2人はすっかり目が冴えてしまう。魏劭は寝るのをあきらめて書斎へ向かった。そこで公孫羊を誘って酒を飲むことにしたが、咳が続く公孫羊から断られてしまう。「主公、悩み事は″親しく愛しい者″に話せばいいのです」「…相手がいないのだ、理解してくれる者も」やがて外は激しい雷雨になった。蛮蛮は魏劭に夜食を差し入れることにしたが、なぜか書斎の明かりがついていない。実は急に吹き込んだ雨風でろうそくの炎が消え、闇を怖がる魏劭は動けなくなっていた。その時、蛮蛮の声が聞こえてくる。「男君?…男君?!」すると魏劭は無我夢中で小喬の裳裾をつかんだ。蛮蛮は一瞬の稲光の中、震えながらへたり込んでいる魏劭の姿を見た。「男君、どうしました?…もしや夜が怖いの?」すると蛮蛮は魏劭を抱きしめ、優しく背中をさすった。「怖くない、大丈夫、私がいます」翌朝、目を覚ました魏劭はいつの間にか眠っていたと気づいた。すでに小喬の姿はなかったが、書斎にはこうこうと明かりが灯っている。一方、蛮蛮は竹林で公孫羊と碁を打っていた。処世術に長けていても夫婦の道となると疎い蛮蛮。てっきり魏劭が博崖の件で怒っていると思ったが、寝室で一緒に過ごすうちに違うと気づいたという。「主公は幼い頃から憎しみの中で生きてきました 女君に冷たいのはやむを得ないが、女君もお辛いでしょう しかし口は厳しいが心は優しい、主公は度量の広いお方です だからこそ女君を漁郡に迎え入れたのです」「どうやら私の心が卑しかったのね」つづく( ˙꒳˙ )何やらチンプンカンプン…
2026.03.01
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