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何年前の夏休みのことだったか。当時小学校低学年だった甥が通っていた学校では、学校で飼っているうさぎと鶏の小屋の掃除とえさやりが順番にまわってきた。(その学校は私の母校ではあるため見慣れた光景だったが、今の息子が通っている学校や、近隣の学校ではそういったことはあまりないらしい。)甥は、(上に二人姪もいるが。)小さい頃に両親が離婚し、父親である私の兄が親権をもつことになった。・・・が、兄が親権をもったといっても 実際に彼が育児をするわけでもなく(元義理姉にいたっては育児放棄状態だったためそっちよりはましかな。)すべてを、私の母、つまり彼らの祖母がみていた。 当然、ウサギ小屋のそうじも、母と甥とでいってきたわけだが。実家には子供もがほかに二人もいるうえに、兄も、私の父もめんどくさい性格の持ち主でいってみれば 「子供以上にどうしようもなくこども」の面倒を見てから出かけなければいけないため、ウサギ小屋についたときは 少々遅刻気味であった。 そのとき、母は 同じ日に小屋当番だった甥の同級生のお母さんに「遅れて申し訳ありませんです。」と伝えたところ「いいえ、こちらもいまきたところなんですよ。」とにこやかに対応されていた。 傍らで見ていた私は「相手の方も今来たところか。気をつかわずによかったねー」くらいにしか思っていなかったのだが、 帰宅してから母は「あの方、気の利くよい人だったね。 『今来たところだ』と伝えれば、こっちが気をつかわなくてすむようになるからそう答えたんだろうね。」とつぶやいた。 ・・・はっと、した。 いまだに、私はあのときの女性が実際にどうだったか、わかりかねるが、この、人に対する考え方の違いが、人間の器の違いのような気がして。 やはり、まだまだ母にはかなわない。 あれから、何年もの夏をすごしてきたがいまだに未熟者な私は、朝から 読書感想文に悪戦苦闘する息子にどなってしまっている・・・・・。
2009年08月05日
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