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月に一度、日曜日に上の子の習い事の関係で渋谷まで送迎しなければならないのですが、家の中では、なんとなくこれは私の役割分担となっています。12時半に渋谷に連れて行って、迎えは4時半過ぎ。いったん自宅に帰るのも面倒なので、その間、渋谷で時間をつぶします。休日に4時間もの間、渋谷で自由行動できるということで、最初はラッキー!と思っていましたが…。映画の上映時間などにうまい具合にハマればいいのですが、そうでもないと結構時間をもてあましてしまうのです。この日もあまり積極的に鑑賞したいと思う映画がなくて、眼鏡市場で老眼鏡を作ったり、ヤマダ電機でウインドウショッピングをしましたが、それでも待ち合わせ時間にはまだ2時間ぐらいありました。そうなると、行き先はここしかありません。東急の試飲は、入院騒ぎもあってこのところ無沙汰していました。日曜日の試飲はアイテムが前日抜栓のものになりがちで、当日抜栓にこだわりたい私としては、あまり食指が動かないのですが、この日はニュリリースの10ブルとのことだし、日曜日に開けたアイテムもあるかもしれないし、ということで…。 サントーバン10(ラモネ)やや麦わら色がかったイエロー。黄桃、バイナップル、白い花、シロップ漬けの果実。外向的で甘い果実とわかりやすい酸。今でも飲める守備範囲の広そうなシャルドネ。ジュブレ・シャンベルタン・ラヴォーサンジャック10(ドニ・モルテ)黒っぽいけれども単純に黒でもないフルーツ。揮発性の塗料のようなニュアンスがある。ハーブやミント、スパイス類。今すでに甘く外向的。スパイシー。前日夕刻抜栓とのことで、今ちょうどよい感じに開いている。濃厚系ながら表情が豊か。いいワイン。10年というよりは09VTっぽい感じもある。逆に09年がどんなワインだったのだろうという興味も募る。★楽天でドニ・モルテを検索★リュショット・シャンベルタン10(ジョルジュ・ミュニュレ)還元的。香りやや弱めながら、赤系の果実とミネラル、素姓の良さそうな香り。甘く透明感があって口の中で抑揚がある。テクスチャーがとてもなめらか。華やかさや近づきやすさと高貴さとを高い次元で両立したすばらしい銘柄。★楽天でジョルジュ・ミュニュレを検索★下町のマドンナ的ドニモルテと深窓の令嬢的なミュニュレジブール。財布には優しくありませんでしたが、対照的で面白い比較試飲でした。
2012年11月12日
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昨晩のグラフです。早く床についたのですが、夜中に目が覚めてしまいました。目覚ましで起きたものの、異常に寝覚めが悪く、マイりました。昨晩は早めに帰宅できたので、09のフーリエを開けてみました。このところフーリエの09や07年があちこちのショップに再入荷しているようなので、飲んでみてよければ追加購入しようと思いまして‥。感想はというと、初日だけではなんともいえませんね。黒系の果実にまざってシャンピニオンやタバコなどの素性のよさそうなニュアンスを感じますが、香りは全開とはいかず、どこかもどかしい感じです。味わいは健全な果実味と伸びやかな酸中心で、ややあっけらかんとしており、もう少しグリップがほしいところです。フーリエの新しめのVTって、翌日激変することがあるので、最終的な判断は小瓶に残した残りを飲んでからにしたいと思います。翌日:初日より香りも開いて味わいのダイナミックレンジも広がったのですが、職場で風邪を伝染されたのか、私自身の体調が悪く、あまり飲みすすめることができませんでした。もったいなかったなぁ‥。
2012年07月12日
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このブログにも何度も書いているように、シャルロパン・パリゾは私のもっとも贔屓の造り手のひとりなんですが、下位グレードについてはCP含めてどうかな、と思うことがあります。往々にして樽が強くですぎて表情が消されてしまう。そのくせ値段は、ジャスティスにしてもV.Vにしても、村名で5K以上と割高感がある。このジュブレ村名ベレールは4K台と、パリゾにしては穏当な価格で買えたのですが‥。グラスに注いでみると、なにやら還元的な妙な香りがします。一瞬劣化ボトル?と思いましたが、グラスを移し変えたりしているうちに、だんだんと黒い果実、オーク、スパイス類などのまっとうな香りが出始めました。飲んでみると、う~ん、これはイマイチですね。オークばかりが目立って一本調子な味わいです。特級はパンと張った果実味がすばらしいと感じるパリゾですが、下のグレードだと時にこういうのに出会うんですよね~。まあ普通に美味しいといえば美味しいんですけど‥。二日目:と書いたのですが、翌日には別物になっていました。小瓶に移した昨晩の残りを飲んでみたら、実に表情豊かになっているのです。オークが控えめになり、クリーンな酒質があらためて強調されます。酸も伸びやかで心地よく、口のなかで抑揚が感じられます。やっぱりパリゾは美味しいですね。前日飲んだ限りでは、09のパリゾは好みでないかなぁ、なんて思っていたのですが‥。私もまだまだです。
2012年06月23日
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いかんいかん、すっかり更新のペースが間に合わなくなっています。この98デュガは先週の土曜日に開けたものです。14回目の結婚記念日が平日ど真ん中だったので、代わりに週末に結婚年のボトルを開けてみたのです。この頃のデュガはまだ濃厚路線の作りですね。火を通したややドライな黒い果実、スパイス、スーボワ、ゆで小豆。芳香力は強くはなく、しんみりとした染み入るような香り。飲んでみると、まだ強い。酸が固く、フィニッシュにボルドーを思わせるようなタンニンがあります。透明感のない、ドロンとした酒質そのままに、トーンが低く、やや鈍重さを感じさせる内向的な香味。といって、このまま寝かせておいてもそれほど伸びしろなく、ドライアウトしていきそうな感じです。劣化ボトルということはないものの、あまり流通過程で丁寧に扱われなかったボトルという気もします。98年のブルは良いものもありますが、難しいボトルもありますね。
2012年04月27日
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Fエスモナンの10リュシュット。 やや濃いめのルビーで鮮やかな色調。最初硝煙香、あとから赤に近い果実や紅茶、ミネラル、スパイス。フローラルなニュアンスも。味わいは甘く外向的ですが、締まりがあって縦方向に伸びる感じ。いいですね。10ヴィンテージ、結構好みかも。次はJロティの09シャルムシャンベルタン。締まりのある濃いルビーの色調。赤と黒の中間の果実、ハーブ、複雑なスパイス、出がらし紅茶、赤サビ。口に含むと液体に力がありながらも果実味瑞々しく、今でも美味しく飲めてしまいます。これは非凡なワイン。Jロティというと、若いときには飲みにくいという印象が強いのですが、今でもおいしく飲めてしまうあたり09年たる所以でしょうか。
2012年04月16日
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久しぶりに東急本店の試飲に行きました。この日の目玉は09ルソー。15時半ごろ行ったら、すでにシャンベルタンは売り切れ。ということで、クロドラロッシュとクロ・サンジャックを注文してみました。 色調はこんな感じ。左がロッシュ、右がクロサンジャックです。まずはロッシュ。まだこちらには掲載していませんが、先日手持ちの04年を飲んだところ、いい感じに熟成していました。赤系果実、ハーブ、紅茶、スパイス、ミネラル。飲んでみると思いのほか酸が高め、果実味は外向的で、コアがきちんとあり、繊細さも併せ持っています。04年よりはるかに液体に力強さがある一方でタンニンは柔らかなので、比較的早めに飲み頃になりそうです。次はクロサンジャック。ロッシュと比べるとまずオークのニュアンスが感じられます。ファンデーションやシナモン、ハーブ、ミネラル。果実は赤と黒の中間位。味わいは今でも飲めますが、まだ整っていない感じ。ハーブ的な青さと、紅茶っぽさ、それに樽が混在しています。ゆるりと飲み比べているうちに、ロッシュもだんだんとハーブっぽさが目立つようになってきました。どちらもまだまだ早いですね。といいつつ、果実味は結構ジャミー。この辺が09VTの難しいところでしょうか。まんま造ると、果実味豊かながら、酸度が低く皮相的なワインになってしまいそうなところを、いかに酸を残して深みを持たせるかで、ご当主が苦労された跡がしのばれる感じです。次は09リシュット。赤系果実、ハーブ、紅茶、ミネラル。飲んでみると、ロッシュとクロサンジャックの中間的な印象。クリーンで透明感がありながらも、ロッシュより凝縮感がある。酸が印象的でハーブっぽさの中に小梅のようなニュアンス。しなやかで華やか。いいですね。今の時点ではオークがやや浮き気味なクロサンジャックよりこちらの方が好印象です。どれも期待にたがわぬすばらしい香味でしたが、めくるめく熟成感を味わうためには忍耐が必要でしょうね。ロッシュでも7~8年、クロサンジャックは15年コースでしょうか‥。
2012年04月14日
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またまた古新聞になってしまいましたが、正月休みの最後に、自宅で何かワインを開けようと思ってセラーから引っ張り出したのが写真(上)のボトルです。ポンソの97ロッシュ。しかし、いざキャップシールを剥ごうとして、迷いが生じました。年が明けて初めて自宅で開けるボトルです。しかも正月休み最後のワイン。ラベルとにらめっこすること数分、外れたときのショックの大きさを考えて、結局下のボトルに変更することにしました。(笑) 02のラベイユは一年ほど前にヒグチワインさんで2本購入したもの。インポーターはJSRトレーディング。1本目は到着早々開けてみましたが、率直に言ってイマイチなボトルでした。とはいえ大ハズレというほどでもなかったので、しばらく休ませたこちらはもう少しマシな香味を楽しめるのではないかと。まあポンソの場合、完璧なアタリボトルを引くのは、おみくじで「大吉」をひくようなものだと思ってますので、さして期待するわけでもなく抜栓してみました。で、結局どうだったかといえば‥。予想どおりというか、アタリともハズレともいいずらい微妙なボトルでした(笑)。香りに毛皮や生臭い要素が混じっていて、素直にすばらしい香りといえないのが残念。しかし口に含んでみると、味わいは旨みと乳酸チックなフレーバーがたっぷりで、ポンソらしいものです。二日に分けて飲むつもりでしたが、なんのかんので一日でほぼ飲み切ってしまいました。昨年欧州より購入したボトルたちも春には届きます。今年もまたポンソとの格闘は続きそうです。
2012年01月08日
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なんだか時間軸が滅茶苦茶になっていますが、2日に西新井大師に初詣に行った後、カミサンの実家で夕食をご馳走になりました。その際、出していただいたのがこのアルベール・ビショーのジュヴレ・シャンベルタン ・キュヴェ・ジェネラル・ルグラン 06年です。元旦に飲んだモエシャンのロゼは大晦日に開けたものの残りだったので、このボトルが12年の初ワインということになります。アルベール・ビショーといえば、フランスの大手酒商。ロン・デパキのシャブリ、それからクロ・フランタンのジュブレシャンベルタンなどが有名ですが、このキュベ・ジェネラル・ルグランというのは、私も初体験です。輸入元はメルシャン。浅めのワイングラスだったので、あまり香りはとれませんでしたが、赤い果実や紅茶、枯葉、それにジュブレらしい赤錆っぽいニュアンスが感じられます。色調は比較的淡め。しかし飲んでみると薄いということは全くなく、口の中で思いのほか表情が豊かなのが嬉しい。酸も豊かで構成はしっかりしていますが、飲み進むにしたがって、だんだんと後味に残る乾いたタンニンが気になるようになってきました。とはいえ、総じてこれは悪くないワインでした。探し求めるようなレベルかといわれればやや苦しいですが、こうして日常の食卓で供されるワインとしては十分期待値以上の香味でしたし、とりたてて愛好家というわけでないカミサンの実家で私のためにこのようなワインを用意してくれていた、ということに改めて感謝したい気持ちになりました。
2012年01月05日
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我が家のトルショーさんのボトルも残り少なくなってきました。子どもの生まれ年の02、03年の特級が数本と04の村名2本、05のプルミエと村名が何本か。04年については、そろそろ頃合だという話もあるようなので、村名ジュブレを開けてみることにしました。この生産者の常で、コルク上部はカビがびっしり。コルクがやや緩いのか、抜栓すると側面が少しヌルッとしていました。グラスに注ぐと、ボトルの最上部はピリピリとして神経質な酸が見られましたが、二杯目からは落ち着きました。ちなみに今回のボトルのインポーターは千商ではなく、オルヴォーです。色調はオレンジがかったガーネットで、ボトル下部はやや濁りがあります。香りは最初寡黙でしたが、徐々に赤系果実やオレンジピール、スパイス、紅茶、スーボワ、それに赤サビっぽいニュアンスが出てきます。味わいはタンニンが穏やかで酒質は肩肘張ったところがなくどこまでもナチュラル。生産者の個性とVTのキャラクターズがあっているというのもあるのでしょう。飲み進むにつれて香りも開いてきて、しみじみ美味しいと感じさせるピノです。小瓶に残した二日目も、香りこそやや衰えたものの、なめらかな味わいは健在で、二日に亘ってトルショー節を堪能することができました。
2011年11月04日
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トルショー引退後の畑を継いだことで一躍名前が知れたダヴィッド・デュヴァンですが、私はその前から結構飲む機会があって、気になっているつくり手の一人でした。ただ、年によって作りにムラがあるというか、よいものはすごく良いのだけれど、アレッと思うようなボトルもあったりして、自分の中で評価の定まらない作り手でもありました。09ビンテージについては、RWGやBurghoun.comの評価が高いことや、先だってリラックスさんで買って飲んだ08の村名がかなり美味しかったこともあって、数本購入。到着後1週間、まだ早いと思いつつ、待ちきれなくなって、早速村名ジュブレを飲んでみることにしました。抜栓してみると、立派なコルクの下部には、まだワインはほとんど染み込んでいません。色調は、紫のニュアンスが残った、健全で濃厚なルビー。香りは最初閉じ気味でしたが、のんびり待っていると赤い果実やスミレ、スパイスなどがだんだんと立ち上ってきます。味わいは外向的で、赤い果実中心のフローラルなものです。酸、タンニンとも豊富ですがそれらがダイレクトに感じられるというよりは、各要素がオブラートに包まれたような奥ゆかしさがあります。果実味に少しばかりキャンディチックなところがあり、もう少し深みがほしいとも思いますが、そこはまあリリースしたてですからね。熟成によってどう変わっていくのか、数本買い込んであるので、定点観測的にチェックしていきたいと思います。ただし、トルショーさんとの共通点については、このボトルからは見出しずらいですねぇ。トルショーさんの面影を期待して買うと、ちょっとガッカリするかもしれません。
2011年10月22日
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つかの間の三連休。といってもこの週は両家の墓参りでそれぞれが一日ずつつぶれてしまうので、実質あまり休んだ気はしません。せめて自宅で飲むワインぐらいは面白そうなものを開けようと思って、表題の07フーリエをチョイスしてみました。09が瞬間蒸発なこともあり、あいかわらず賛否両論かしましいフーリエですが、07年はVTの評価とは裏腹に、フーリエとしては出来がよいといわれている年のひとつです。赤々としたクリーンな色調のルビー。黒い果実やスパイス、タバコ、焦臭などの複雑な香り。飲んでみるとやや酸にピリピリ感あるものの、十分な凝縮感と秀逸なバランス。ただ、去年飲んだときのような「こりゃスゴイ!」という感動には至りません。去年飲んだフーリエの07ジュブレは、一年間で村名ランクに限ればナンバーワンといってよいぐらいのすばらしさだったんですけどねぇ。時期なのかロット差なのか、状態なのか‥。まあ十分水準以上ではあったので、期待が大きすぎたといえばそれまでですが。小瓶に残して、翌日飲んでみたところ、初日より印象良くなりました。芳香力豊かで、味わいも酸が落ち着いて、開けたてよりなめらかになっています。やや凝縮感には欠けますが、そこはまあ村名ですからね。07年でも二日目に向上するとは意外でした。いわゆる「ぶっとび」ボトルではありませんでしたが、二日にわたって楽しめたので、個人的には○です。09年の村名は3本買ったので、近いうちに1本開けてみようと思います。
2011年09月27日
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何度も書いてきたように、シャルロパンはとても好きな生産者なんですが、村名級の値段が高いのが玉にキズです。グランクリュが10K台中盤程度で買えるのに対して、ジャスティスやヴィエーユヴィーニュが1万円近くします。そんな中、09年のテールブランシェが5K以下で出ていたので、早速2本買ってみました。グラスに注ぐと、濃いめのルビーの色調で、透明感があります。チョコレートのような香ばしい樽香の奥から、黒い果実やスパイス類、黒土などが漂ってきます。ただ、良年のわりには、バランス的にオークがやや強すぎる感じもします。口に含むと、クリーンで張りのある果実味のアタック。闇雲に濃いということもなく、張りのある酸とよく熟したタンニンとでバランスよくまとまっていて、フィニッシュには甘苦いフレーバーが広がります。いつもどおり美味しいのですが、ちょっと現時点ではオークが目立ちすぎるのが気になりますね。二日目の味わいにも注目したいところです。翌日:日中、烏山の実家に母を見舞いに行き、そこで夕食を済ませました。夜帰ってきて、チーズを肴にチビチビとロブマイヤーのブルゴーニュグラスで飲んでます。あいかわらずチョコレートフレーバーが幅をきかせていますが、味わいの要素は初日より渾然一体となって、中間部の密度感も向上した感じです。この銘柄自体は絶賛するほどではありませんが、上位銘柄は期待できそうですね。
2011年09月02日
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フーリエの09年、すさまじい人気ですね。銘柄と値段にこだわらなければ、村名やシェルボード、プティヴージョあたりはなんとか入手できそうですが、ACブルや、2トップのグリオットとクロサンジャックは、まさに瞬間蒸発。私は村名と地味な1級を半ケースほど買って、自宅でボチボチ飲んでいこうと思っています。そんな中、他VTと抱き合わせで販売しているショップなどもあるようです。ほかのビンテージの出来を再度確認しておこうと思って、あえてこのタイミングで08年の村名を開けてみました。08年の村名はまだ市場に残っているので、美味しければ買い足すこともできますからね。グラスに注ぐと、やや濃いぐらいの色調。透明感のある綺麗なルビーです。香りは赤と黒の中間ぐらいの果実、スパイス類、皮革、それにシャンピニオンなどの複雑なニュアンスがあります。ただ、このボトルに関しては芳香力自体はそれほど強くないです。飲んでみると、スルッと口の中に入ってくるクリーンで張りのある果実味は相変わらずですが、バランスとしては、やや酸が立ち気味でしょうか。この点、村名においても各要素が見事に拮抗していた07年のほうが印象よかったような‥。小瓶に残した半分を翌日飲んだところ、香りはむしろ初日より開いていました。ただ、味わいのバランスは初日同様、「酸っぱい」というほどでないにせよ、酸に偏っている印象で、リピートしようというモチベーションは湧かずじまいでした。やはりこれから買うなら、09年(もしくは07年)ですかねぇ?★楽天でフーリエを検索する★
2011年08月16日
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このところどうも鬱々とした気分で毎日を過ごしてましたが、週末、日中5キロほどジョギングして汗をびっしょりかいたら、ストレスが抜けていくのが実感できました。アルコールもいいけど、やはり適度な運動は大切ですね。帰宅後、シャワーを浴びてまったりと過ごしたあと、早めの夕食とともに開けたのがこのブリュノ・クレール、02クロサンジャック。上の子のVT用に買ったうちの1本です。リリース直後に飲んだときは、若いながらもそれなりにバランスがとれていて美味しかった印象がありますが、10年経過してどうでしょうか?美味い。まさに熟成のピークにさしかかっています。赤系黒系いりまじった果実のリキュール、ダージリン、枯葉、腐葉土、シナモンや丁子、鉄サビなどのすばらしい香り。飲んでみると、やや乾いたタンニンが優勢になる場面もありますが、全般にはリキュール調に熟成を遂げたすばらしい味わいといってよいでしょう。ボディはミディアム級ですが、バランスのよさと味わいのクリーンさ、エレンガトさはグランクリュに匹敵します。抜栓直後に、ボトル半分小瓶に移したけれど、これは明日まで持ち越さないほうがいいだろうと、結局小瓶に移した残りもその日のうちに飲んでしまいました。ちなみにBurghound.comの飲み頃予測は2012P+(2005試飲)とのこと。ほぼドンピシャですね。ブリュノ・クレール、地味目ですが、いい作り手ですよね。他にもクロドベーズとかドミノードとかマルサネとか‥。引き続き注目していきたいと思います。#自宅飲みのペースで1本開けたら、夜中に久しぶりに酷い頭痛に襲われました。日中せっかく健康的にジョギングなどしたのに、これでは意味がないですなぁ‥。★楽天でブリュノ・クレールを検索する★
2011年07月04日
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木曜日の夜は送別会があったのですが、そのあと二軒目に三茶路地裏の「CHEF'S KITCHEN WINE BAR TEPPEN」に行きました。店内活気ありますね。料理もなかなか美味しかった。 http://bit.ly/m8H8ZD飲んだワインは、ココファームの白。比較的甘口仕立てのすっきりした白でした。金曜土曜と自宅で開けたのは、購入したばかりの08フーリエ。まだ状態が落ち着いていないかなという危惧はありつつ、追加購入の検討の意味も込めて、村名をあけてみました。色調は濃いめのルビーですが、透明感があります。香りは例によって、トーンの高い、赤系果実や紅茶、キノコ、タバコ、おがくずなどの独特の香り。飲んでみると、やや酸がたち気味ですが、充実感のある果実となめらかなタンニンとで、破綻なくまとまっています。ただ、グリップや力強さは07年の村名に比べて1歩劣るようんs印象もあります。まあ、フーリエの場合、若いうちは、開けるタイミングによって相当表情を変えてくるので、今はまだ早すぎたのかもしれません。小瓶に残した二日目は、やや香りのワイルドさは衰えたものの、味わいにグリップが出てきました。やはりもう少し寝かせたほうがよさそうですね。最近また5K前後で07や08の村名が入荷しているようなので、07、08それぞれ追加購入して数年寝かせてみようと思います。★楽天でフーリエを検索。★
2011年06月18日
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金曜日ということで、なにかワインを飲もうと、セラーをあけたら、一番手前にポンソのボトルが。てっきりキュベ・パンソンだと思って、こちらのジュブレ・キュベ・ラベイユを開けてしまいました。最近の中では、淡めとさえいえる色調のルビー。色調とは裏腹にトーンの低い果実、紅茶、枯葉、皮革、腐葉土、それに乳酸的な香りも。香りの中に馬小屋的な危うげなニュアンスがありますが、健全か果実香がそれをマスキングしています。逆に言えば、何かの拍子にバランスが崩れて、フルーツがスポイルされると、一気に不快なクサいワインと化してしまいそうな、そんな危うさがあります。こうしてみると、香りって、いろいろな要素のハーモニーなんだなと改めて思います。味わいはそれに比べるとずっと安定感のあるもので、クリーンな果実味をしなやかな酸がよく支えて、バランスよくまとまっています。また、この作り手らしい乳酸的な味わいと旨み感が感じられ、今の時点でも美味しく飲むことができます。小瓶に残した二日目。さてどう飲もうかと思いまして、まずは冷蔵庫で少し冷やして、ロブマイヤーのブルゴーニュグラスに注ぐことにしました。このタイプのグラス、一部に熱烈な信奉者がいるようですが、個人的には使い道の難しいグラスだと感じています。というのも、グラスが上に向かってあまりすぼまっていない上、ボウルの縦幅が狭く、香りをグラスに貯めにくいからです。なので、我が家ではタイプIIIともどもめったに出番がないのですが、このポンソにはうってつけだと思いました。というのも、前述のように、リーデルだと生臭いような要素が入ってしまうため、アロマがボウル内に滞留しにくいこちらの方がクリーンな香りをとれると思ったからです。予測は的中しました。アーシーな要素はとりにくくなりましたが、果実香主体の健全な香味を楽しめました。アロマ主体の若いワインには、結構このグラスもいいかもしれません。思いのほか早飲みでも楽しめた07ジュブレイ・ラベイユですが、本来なら、もう3~4年ぐらい待つと、いろいろな表情が出てきてさらによかったかもしれません。★楽天でポンソを検索する★
2011年05月28日
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ダイエットのせいで、どうも便秘気味です。それで金曜日に慣れない下剤など飲んだら、その晩からずっと胃がキリキリと痛くなって参りました。日曜の晩も胃腸の具合はイマイチで、ワインを開けようかどうしようかと迷いましたが、せっかくの休日だし、とりあえず軽く1~2杯ということで表題のボトルを開けることにしました。このジャンテパンシオ、税込み3千円チョイとやたら安く買ったのですが、さてどんなものでしょうか。グラスに注ぐと、まだ紫色がかったルビーの色調です。香りは、揮発性の塗料のようなニュアンスがまず感じられますが、スワリングするとすぐに飛んで、黒い果実やスパイス、鉄錆などが前面に出てきます。味わいはスパイシーで濃厚。力のある酸が引っ張るバランスですが、口の中での表情が一本調子で、余韻も短めです。総じてソツのないモダンなピノだと思うのですが、そのモダンさが逆に「Out of date」に感じられてしまうのが、ブルゴーニュの難しいところですねぇ。ジャンテパンシオは、贔屓の作り手で、フラッグシップのシャルムシャンベルタンも結構セラーに寝かせていますが、どうも最近、買いかぶりすぎだったかなぁ‥という気もしています。#とかなんとかいいながら、結局ボトル半分飲んでしまいました。
2011年04月24日
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ヒグチワインさんで02のポンソが安く出ているのを見つけて2本買いまして、到着後1週間ではやや拙速かなと思いつつ、待ちきれなくなって開けてみました。リーデルに注ぐと、透明感のあるやや濃いめのルビーで、エッジにはややオレンジが見えます。香りは、うーん、あまり期待した要素が出てこないんですよねぇ。時間とともに焦げ臭的なニュアンスが立ち上ってきますが‥。飲んでみると、なめらかな黒系果実のアタック、中盤から旨みが広がりますが、フィニッシュにかけて味わいが散漫になり、雑味感が出るのと湿っぽいタンニンが優勢になるのがマイナス点です。良年のラベイユということで、もっと期待していたのですが、時期的なものなのか、コンディション的なものもあるのか、実力を発揮しきれていないもどかしさを感じるボトルでした。小瓶に残した翌日も力を発揮することはなく、普通に衰えてしまった感じです。ポンソはあたると本当にすばらしいのですが、今回のような煮え切らないボトルや、酸っぱいボトルなどにもよく遭遇します。新しめのVTを購入して、自宅で寝かせるのにこしたことはないのでしょうね。★楽天でポンソを検索。★
2011年03月01日
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ユーロカーブの特別仕様品安いですね。我が家の2台のセラーはどちらも10年選手で、いつ壊れてもおかしくないので、買い換えたいのですが、いかんせん先立つものが‥。次の給料日まで待ってもらえれば、私も買いたいのですが、それまで残ってなさそうですねぇ。このところ、ジャンテパンシオを買うことはあっても飲む機会が全然ないので、05年はまだ早いかな、と思いつつも、セラーにあったこの銘柄を飲んでみることにしました。中心に黒みがかった濃いめのルビーですが、決して暴力的に濃いわけではなくて、エッジにかけてピンクの鮮やかなグラデーションを形成しています。香りがすばらしい。カシスやブラックチェリーなどのコンポートや丁子、ナツメグ系のスパイス、黒土、鉄サビ、それに毛皮などの獣っぽいニュアンスも見られる豊かな芳香で、これだけで元をとった気分いなります。味わいは、かなり低めの温度で飲み始めたためか、最初やや乾いたタンニンが目立ちました。時間と共に果実味が前面に出てきますが、時期的なものもあるのか、やや果実味が迫力に欠けるのと、2005年にしてはグリップに乏しいのが気になりました。翌日、香りはやや減衰したものの、味わいは果実味が前に出てきました。全般にもう少し果実味に旨みとか甘みとか、官能性が欲しいところですが、まあ村名ですからね。期待しすぎるのも酷というものでしょう。ジャンテパンシオは基本的に好きな生産者ですが、ビンテージによってキャラクターがかなりブレるのがちょっと気になります。村名級にしても、以前飲んだ00、01年などは癒し系だったかと思えば、02とか直近の08などはやたら濃厚な味わいでした。今回飲んだ05はどちらかというとエレガント路線でしたね。CP的にも村名クラスで5kを越えてしまうとちょっと厳しいかもしれません。Burghound.com 88-90An expressive nose of wonderfully fresh and bright red fruit nuanced by touches of underbrush, earth and wet stone leads to rich, sweet and full-bodied flavors that are obviously concentrated though supple and I like the detail and texture of the finish. This is very Gevrey in character with good ripeness to the structural elements. Worth a look.、eRobert Parker.com 89From a parcel just outside Brochon, the Geantet-Pansiot 2005 Gevrey-Chambertin Les Jeunes Rois offers aromas of bright cherry fruit with sauteed mushrooms and chalk dust. Concentrated and compact on the palate, with persistently tart, fresh cherry, impressively mouth-coating if a bit marked for now by both its acidity and slightly austere tannins, this seems to ask for at least 3-4 years in bottle.Vincent Geantet as usual bottled well before year’s end, and his wines seemed to be having a particularly expressive, fruit-filled day when I tasted. Interestingly, much as he bottles all of his wines together, so, Geantet’s barrel regimen is the same regardless of appellation: one-third each of new, one-year and two-year wood. He prolonged the pre-fermentative maceration to eight days, which seems to have enhanced the brightness of fruit exhibited by these wines. I must say I did not come prepared for quite such an impressive collection as that which Geantet delivered.
2011年01月31日
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ドメーヌ・デ・クロワのデヴィッド・クロワ氏が醸造責任者を務めるカミーユ・ジルー。近年注目度を上げてきているネゴシアンです。このボトルは、いやしの酒さんで3.5Kというリーズナブルな価格で購入したもの。輸入元はBBRジャパン。ちなみに最近はラシーヌさんも扱うようになったようです。さて、どんなものか、ということで早速飲んでみました。落ち着いた深い色調のルビーで、エッジはかなり柔らいできています。香りは、ブラックチェリーやカシス、紅茶、スミレ、それにミルキーなニュアンスがあります。飲んでみると、含み香が豊かで旨みがたっぷり。酸は豊かでタンニンも柔らかく、厚みのある果実味を中心にしたクリーミーな味わいは全体的にフェミニンな印象で、エッジの取れたなめらかなテクスチャーが出色です。なんというか、ややテクニックに走っている?感じもしますが、3千円台なら全く文句のない味わいです。4K台でも問題ないですね。ラシーヌさんのものを飲むのが楽しみです。★楽天でカミーユ・ジルーを検索。★
2010年11月06日
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一日遅れの更新になっていますが、連休最終日は自宅でポンソの村名を開けました。ポンソは個人的にもっとも好きな作り手の一人ですが、やや当たり外れが大きいのが玉にキズです。今回は05年ということで、村名とはいえ、ちょっと早いかなと思いながら抜栓してみました。色調は濃いルビーです。ふつうはもっと透明感のある色調だと思いますが、05年だけあって、さすがに底が見えないですね。香りがすばらしい。黒い果実のコンポートや黒糖、スパイス、枯葉、ダージリン、皮革などの陶然とするような香りで、ジュブレイらしい鉄や赤サビっぽさもきっちり感じられます。味わいは酸基調で、凝縮感のあるピュアな果実味を豊かな酸と少しザラッとしたタンニンが支えています。繊細というよりはきっちりとした構造があって端正な酒質です。口の中で抑揚があり、適度な旨み感や熟成感もあいまって、初期の飲み頃にさしかかってきている印象。一般的には、やや酸が強いという評価になるかもしれませんが、個人的には好みのスイートスポットど真ん中の香味です。いやぁ、やっぱよいです、ポンソ。あたれば、ですけど。最近のVTの同銘柄を何本か買い増そうかと思い始めているのですが、期待して購入すると、結構ハズすんですよねぇ。それがポンソの悩ましいところです。(笑)★ヴェリタスさんにラベイユの06、07年あります。2本で10K強。★★楽天でポンソを検索。★
2010年09月27日
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昨日職場の仲間と飲みに行った際に、カリフォルニアワインガーデンさんに持ち込んだフーリエの07ジュブレイ村名。なにかと論議の多いフーリエですが、このボトルはそれこそ「大当たり」でした。艶々としたルビー色の、隙のない色調。香りはラズベリーやカシスのコンポート、赤い花束、ダージリン、シャンピニオン、それにオリエンタルスパイスや土っぽいニュアンスもあります。飲んでみると、みずみずしく鮮やかな果実味をしなやかな酸となめらかなタンニンが支えて、しっかりした構造がありながらもどこまでもジューシーな味わい。含み香も豊かでとても表情が豊かなピノです。ボトルのコンディションとか、小さな飲み頃の周期とか、そういう要素にもきっと恵まれたのでしょう。たぶん今年ここまで飲んだ村名レベル以下の銘柄ではベストじゃないかな。それぐらい美味しいと思いました。フーリエのジュブレイ村名、何本か買い増したくなりましたが、あまり良い印象を持たれなかった方もいらっしゃるようで、ボトル差とか、飲む時期の問題とかもあるんですかねぇ?★楽天でフーリエを探す。★
2010年07月14日
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というわけで、アンテリブルで飲んだ1本です。インポーターはヴィノラム。状態は良好。これがボトルで6000円台というのは一般的なレストラン価格と比べてずいぶん安く思えますし、今の時点でまだ市場で見かけない08ビンテージがオンリストされているというのもちょっと不思議な気がします。で、肝心な香味のほうはというと、想像以上に濃いです。グラスに鼻を近づけると、コンポート状のダークチェリーやカシスなどの果実。八角や甘草などのエキゾチックなスパイスやハーブ、オーク、それにアーシーなニュアンスが立ち上ります。味わいは目の詰まった瑞々しい果実味の第一印象。少し太めのしっかりした酸がそれを支えています。タンニンも豊富ですが、飲み手を拒絶するような険しさはなく、どこまでもなめらか。以前飲んだ00、01年などが癒し系だった記憶がありましたので、思いのほか強いワインなのは意外でした。濃厚な中にもエレガントさを失っていないですし、このクラスでも口の中で豊かな表情抑揚があるのはさすがです。5~6年程度寝かせると面白そうです。★楽天でジャンテ・パンショ(ジャンテ・パンシオ)を検索。★
2010年05月30日
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リカワーさんのオークションで落札したうちの1本。値段は3Kでした。あちこちのオークションや特売等覗いていると、この手の投売り銘柄ってある程度決まってますね。ドルーアン・ラローズ、ルネ・ルクレール、アンリ・グージュ、ロベール・アルヌー、モンジャール・ミュニュレ、ミシェル・グロ、グロフレール、プリューレ・ロック、ピエール・ダモワ(などのフラッグシップ以外の銘柄)が多いように思います。インポーターさんとのおつきあいで、人気の銘柄を確保するためにある程度お付き合いで買わなければいけないものなどもあるんでしょうか?よくわかりませんが、逆にいうと、これらの作り手を好きな人は、オークションなどで探せば思いがけず安く入手することも可能なわけで、ぜひ一度お試しください(笑)。で、このルネ・ルクレールです。同様のルートで入手して前回飲んだドルーアン・ラローズがとても良かったので、期待して開けたのですが、こちらは厳しかったですねぇ。色調は中程度からやや濃い程度のルビーで、紫というか赤味がかった若々しい色合いです。香りは赤系果実、紅茶、スミレ、スワリングすると鉄っぽさやスパイスも出てきます。フローラルなよい香りに気をよくして飲んでみると、これがどうも…。これ、ガメイ入ってませんか?と言いたくなるような味わいなのです。キャンディのような、甘ったるく表層的な果実味とフレッシュだけどもなんとなく安っぽい酸。小瓶に残した二日目はかなり落ち着いた味わいになりましたが、それでも、相変わらずカジュアルな味わいに終始しています。たとえば、野外のお花見に持参するにはよさげな味なんですけど、村名ジュブレでお花見用というのもどうかな、と。3Kという安価なプライスで落札しましたが、味わいのほうもよく言って値段相応というところです。寝かせると良くなると仰る方もいるし、私自身もこの作り手には悪い印象はないので、もうしばらく置いておくと良い方向に変化してゆくかもしれません。それを確認しようにも、手元に残りがないのが残念ではありますが。
2010年04月18日
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この日開けたのは、リカワさんのオークションで落とした07年のドルーアンラローズ村名。落札価格は3100円也。ドルーアン・ラローズは、かつて「小田島」に足繁く通っていた頃などにはよく飲んだものですが、良年にはそれなりな反面、作柄がイマイチの年などにはガッカリするような薄いボトルもあったりして(92、94、98など)、個人的にあまり印象のよくない生産者でした。その後息子さんの代となって、ラベルもオシャレなものになり、最近は評判もよいようですが、このボトルは、いかんせんVTが07ということもあり、過大な期待はせずに開けてみました。グラスに注ぐと、透明感のある中程度からやや濃いめのルビーの色調です。香りはラズベリーやカシスなどのコンフィ状の果実、スミレ、ダージリン、ミネラルなどのアロマチックでクリーンなもの。飲んでみると、樽の要素がほとんど感じられず、香り同様にアロマチックな味わいですが、しっかりしたエキスがあり、酒躯は想像していたよりもずっと充実しています。村名ブルゴーニュとしてすごく秀でたものがあるわけではありませんが、一方でネガティブな要素もない、ある意味教科書な仕上がりだと思います。 今の時点でも(やや乾いたタンニンがあるものの)肉料理のお供などに活躍しそうですし、数年寝かせて熟成香が出てきた頃にはさらに美味しく飲めそうです。というわけで、見直しました、ドルーアン・ラローズ。値段も手頃だし、これからは自宅用に少し揃えておこうと思います。★楽天でドルーアン・ラローズを探す。★
2010年03月27日
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このクルティエ・セレクションと、ルーデュモンのレア・セレクションを混同している方が多いと思いますが、レア・セレクションの方は、ルーデュモンの仲田氏が生産者から”シュル・ピル”(ラベルを貼らないビン販売)によって買い付けて、ルーデュモンのラベルを貼ってリリースしているもの。一方クルティエセレクションは、輸入元のヌーベルセレクションが、現地のクルティエたちを通してビン販売で買い付けたワインを共通のラベルを貼ってリリースしているもの。ルーデュモンは、ビン買い時のチェックやラベル貼りなどを行っているそうで、いわば監修のような立場とういことでしょうか。この97ジュブレイはリカーワールドさんのオークションで落としたうちの一本。落札価格は2750円でした。抜栓したコルクは底の部分から全く染みておらず、出荷してからの管理状態のよさを物語っています。グラスに注ぐと、中程度からやや淡いレベルのガーネットで、全体にオレンジがかった色調です。香りは強くはありませんが、しんみりとした赤系果実のコンポート、オレンジの皮、梅、紅茶、枯葉などのトラディショナルなもの。味わいはかなり熟成感を感じさせるもので、力強さや凝縮感はなく、こちらもしんみりとした印象です。酸は比較的強めで、やや乾いたタンニンも感じられます。どこの生産者のものかは知るよしもありませんが、澱もなく、エキス分もやや薄めで、清澄とフィルターを強めにかけている印象を受けます。村名といっても、せいぜい一流生産者のACブルのレベルですが、10年以上熟成したボトルでありながら(安いところで)4Kを切る値段と、状態のよさを考えれば、試してみる価値はあると思います。クルティエ・セレクションって、他にも5K台のシャルムシャンベルタンとか、2kを切るACブルの古酒とか、なかなか面白そうなものもありますね。過大な期待は禁物かもしれませんが、そのうち追加購入して試してみたいところです。↑06シャルムシャンベルタンが5K台です。↑99ブルルージュが2K前後。他に93、96、02、03、05などもあるようです。★クルティエ・セレクションを楽天で検索。★
2010年02月20日
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クリスマスということで、いつもなら泡モノを開けるところですが、この日は地元の肉屋の美味しそうなチキンを買ってきたので、赤ワインを開けることにしました。チョイスしたのは、先だって割田屋さんで購入したシェゾーの01グリオット。シェゾーのグリオットはポンソとルネ・ルクレールのものがありますが、このボトルはポンソのものです。(ラベルに記載があります。)。やや濃いめのガーネットの色調でエッジはオレンジのニュアンス。香りは最初温度が低かったためか寡黙でしたが、温度の上昇とともにカシスやダークチェリーのコンポート、オレンジピール、スパイス、下草、毛皮、皮革などが立ち上ってきます。味わいは酸味基調で、乳酸チックなニュアンスがあり、ややジャミーな果実とウエットなタンニン。悪くないワインですが、ちょっと酒質にギスギス感を感じるのと、ポンソのグランクリュにしては、ややオーラが足りないというか、もう少し全体のバランスとか、余韻とか、そういったところで光るものが欲しいかな、と。世評のとおり、ポンソのシェゾーは本家ボトルに比べると落ちるということなんでしょうか。もっとも、01のキュベ・グリヴも02に比べてかなり落ちる印象だったので、どこまでがヴィンテージの影響で、どこまでがシェゾーラベルの影響なのかわかりかねますが‥。http://www.asahi-net.or.jp/~mh4k-sri/0607/0607.htm#6↑と初日は書いたのですが、小瓶に移した残りを今日飲んでみると、想像以上に良くなっていて驚きました。芳香力は初日そのままに、果実味にグンと旨みが乗って、酒質も力強さを増しています。絶賛とまではいきませんが、この日の味わいなら10K弱の購入価格の価値はあると思います。一度ポンソ名義のボトルと飲み比べてみたいですね。■みちのくさんのシェゾー01グリオット。こちらはルネ・ルクレールのものです。★割田屋さんのシェゾー。04、94などまだ残ってますね。★
2009年12月25日
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気がつけば、円高も一服してしまいましたが、それでもひところのユーロ高に比べれば、まだまだリーズナブルな水準。というわけで、ロブマイヤーのグラスは安くならないんでしょうか?さて、今日は、ずいぶん前に開けた、トルショーさんの04ジュブレイの残りをいただきました。ずいぶん前って、どれくらい?と思って、ブログの記録を見ると、3月30日ですから、まる2週間経過していることになります。グラスに注ぐと、やけに色調がレンガ色がかっているようで、心配しましたが、大丈夫、しっかり生きていました。最初の一杯こそ、やや酸化が進んで酸っぱくなっていたような気がしましたが、ペリエ瓶の中盤以降はバランスも整って、みずみずしい味わいを楽しめました。今まで何本となく小瓶移し変えの検証をしてきましたが、今回の、2週間間隔をあけても良好というのは、はなかなか頼もしい結果でした。総じて、~02年以降、できれば、04以降ぐらいの新しいVTを選ぶこと。~世間的にまっとうといわれるインポーターやショップのボトルを選ぶこと。~小瓶に移す際は、あわ立たないように静かゆっくり移し、瓶口ギリギリまでピッタリつめること。~小瓶に残すのは、なるべくボトルの半分より下の方の部分にすること。~小瓶に移した後は、冷暗所に保存してむやみに動かさないこと。これだぐらい守っていれば、たいていの場合、1~2週間はまともな状態で保存できそうですが、如何でしょうか?それにしても、小瓶への移し変えをはじめてからというもの、我が家では、『一度抜栓したら、翌日、翌々日までに飲み干さなければならない』という強迫観念?から開放されて、ワインの飲み方に余裕が出てきた気さえします。
2009年04月13日
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晩酌用に、小瓶に移しかえたシャンソンの残りもあったのですが、せっかくの休日なので、表記のボトルを開けてみることにしました。グラスに注ぎますと、やや明るめのルビーで、少しくすんだような色調です。香りは、抜栓当初、グラスハーブや茎のような青っぽいニュアンスが強かったものの、時間とともに落ち着いて、カシス、ダークベリー、オレンジの皮、紅茶、皮革、毛皮、鉄サビなどが現れます。最後に書いた毛皮や鉄サビっぽいニュアンスなど、ジュブレシャンベルタン村らしさがよく出ている香りです。味わいは、おだやかなアタックのあと、口の中でじんわりと果実が旨みをましてゆきます。タンニンは柔らかくなじんでいて、酸は伸びやかです。大きな構造ではありませんが、トータルのバランスはとれていて、どこまでもナチュラルな味わいが見事です。今でも美味しく飲めますが、もうしばらく寝かせても面白そうですね。そういえば、トルショーさんの畑を引きついだ、ダヴィッド・デュヴァンの06年、まだ飲んでません。遠からず、探して飲んでみようと思います。
2009年03月30日
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ちょっと嬉しいことがあったので、平日にしては良いワインを開けることにしました。チョイスしたのは、一世を風靡したフレデリック・マニヤン。ヴァンサン・ジラルダン、ニコラ・ポテルらと並ぶ新世代ネゴシアンともてはやされましたが、最近はあまり話題に上らないような…。#そういえば、私が「フレデリック・マーヤン」と命名した御仁ともお会いしていませんが、お元気でしょうか?この99年をいつどこで買ったのか、今となっては記録がないのですが、開けてみるとなかなか良好な熟成を遂げていました。色調は濃いルビーで、エッジにはオレンジ色が顕著です。香りは黒い果実や八角、丁字などのスパイス、なめした皮、毛皮、土など。味わいは、充実した果実味を中心にした、しっかりした構成がありますが、オークが溶け込んで、酒質が全体にほんわかと和らぎ、クリーミーな印象です。以前よく飲んだ若いマニヤンは、磨き上げられたようなテクスチャーとともに、樽がかなり前面に出ていたものですが、時間の経過によって、このようになっていくのだな、と妙に納得させられるものがありました。かつてはよくセールなどで割安な価格で入手できたマニヤンですが、こういうボトルを飲むと、またどこかで安く放出してくれないかな、なんて、都合のいいことを考えてしまいます。↑同一VTは、さすがに売り切れですね。★楽天でフレデリック・マニヤンを探す。★★フレデリック・マニアンと表記しているショップも多いですね。ああ、ややこしい…。★
2009年03月18日
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正月三が日も終わりですね。今日は朝の寝坊を取り返し、昼までは順調な生活だったのですが、午後になって、下の子が体調が悪いといい始めて(上の子の溶連菌が伝染ったか?)、結局みなで家でグダグダと過ごしました。残り少ない休みではありましたが、まあこういうのんびりした日があってもいいかな、と。フレンチおせちもあとわずかになってきましたので、この日のワインはそれに併せて上等のものを開けることにしました。グラスに注ぐと、色調は中程度からやや明るめのルビーで、エッジはオレンジのきれいなグラデーションになっています。香りはダークベリーやカシス、枯葉、ダージリン、黒土、ミネラルなどに皮革や下草系の熟成香が混じった心地よいもの。口に含みますと、クリーンで甘く艶やかな果実味があり、それをしなやかな酸ときめ細かくなめらかなタンニンとが受け止めています。第一印象では、それほどの凝縮感はなく、すっと口の中に入ってくるのですが、中盤、豊かな含み香とともに、果実の旨み感がグンと増し、フィニッシュには果実由来の甘みが心地よい余韻を残します。リリース直後に銀座屋さんで購入して、ずっと寺田倉庫に預けていたボトルですが、期待どおりの熟成した姿で私を楽しませてくれました。やはりルソーはいいですね。上位銘柄であれば、十年二十年と熟成する一方で、わりと早めに開けてしまっても美味しいですし、ボトルのバラツキも少なく、途中で堅く閉じこもってしまうこともなく、守備範囲の広い、安定した生産者だなあと思います。そういう意味では、記念日などにあけるには、手堅いチョイスだといえますね。★楽天でアルマン・ルソーを探す★
2009年01月03日
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ロマネさんが絶賛されていたのを読んで、私も飲んでみたくなってセラーにあった99の村名を開けてみました。懐古趣味的になりますが、このころは、まだ村名なら5K内外で買えた時代でした。色調は例によって濃厚なルビー、エッジはオレンジが深まって複雑な色調になっています。香りは、黒系果実のコンポート、八角、丁子などのスパイス、黒土、墨、揮発性塗料、それに皮革や毛皮のニュアンスが混ざり始めて複雑です。味わいは濃厚でありながらどこまでもピュアな果実味のアタック。タンニンはやわらかく熟していて、酸がしっかりとバックを支えています。充実した構造ながら、シリアスというよりはどこか99年らしいおおらかさがあって、今の時点でも近づきやすい印象です。この作り手のすばらしいところは、濃厚でありながらもどこまでもジューシーさを失わないところと、口の中で一本調子にならず、抑揚があるところですね。このところやや時流から外れてしまった感のあるクロード・デュガですが、やはりロマネさんの仰るとおり、超一流の作り手だと思います。↑06年は12Kですか‥‥。★楽天でクロード・デュガを探すセラーに寝かせてるもう1本はあと数年待ってから飲もうと思います。
2008年09月23日
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今日明日と、肋骨骨折の原因になった自宅の階段の工事です。手すりをつけて、カーペットを敷くことにしたのですが、埃もたつだろうし、邪魔だろうし、ということで、子供たちを実家に預けて、私もそちらに泊まることにしました。ということで、本日は会社から三茶の自宅には寄らずに、実家のある千歳烏山まで直帰したのですが、せっかくなのでワインを飲もうと、駅前のスーパーで購入したのがこの銘柄です。ワインを飲み始めの頃、「清水屋」というこのスーパーで手当たりしだいに買って飲んだものですが、当時は、たいした銘柄がなかった上、たまに高価な銘柄があっても、冷蔵庫みたいなところでキンキンに冷やされていたりと、ボトルの管理もよくありませんでした。今はきっと詳しい仕入れ担当者がいるのでしょう、置かれているのは、なかなかのラインアップですし、お値段も穏当です。いろいろ迷った挙句、表題の銘柄が5Kを切る価格でしたので、買ってみることにしました。グラスに注ぐと、エッジにはレンガの見えるガーネットの色調です。香りは赤い果実のリキュール、ダージリン、なめした革などの実に心地よいもの。口に含むと、ややグリップに乏しく、水っぽい印象もありますが、エレガントなリキュールっぽい果実味があって、タンニンはすっかり溶け込んでおり、熟成したブルの魅力を楽しめます。5Kなら十分すぎるといえる味わいです。地味な作り手ですが、なかなかいいと思いますよ。↑楽天に同じ銘柄はありませんが、うきうきさんにこの作り手のものがいくつかありますね。↑なんとかトップ10に定着したいところです。ワンクリック応援よろしく。
2008年08月27日
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ヴェリタスさんのポンソは、結局帰宅時間が合わず、参戦できませんでしたが、とりあえずタカムラさんで村名ジュブレイを一本追加購入しましたので、まだ早いと知りつつ、表記の銘柄を開けてみました。色調は濃いルビーですが、濃厚な中にも透明感があります。香りはあまり出てこないのですが、現時点では、黒い果実やスパイス、皮革系、小梅などの心地よい香りの中に、毛皮っぽいややノイジーなニュアンスがまざっています。(これはボトルの個体差かもしれません。)口に含むと、粘性のある充実した果実味があって、ミネラル感と旨み感が押し寄せてきます。タンニンは豊富ですが、決して険しくはなく、どちらかというとウエットな渋みがフィニッシュに残ります。それより今の時点では、強靭な酸が印象的で、明らかに酸が引っ張るバランスですね。高価で上質なイチゴをまだ固いうちに食べたような、甘いんだけど酸っぱい、そんな感じです。とはいえ、構造の堅牢さと各要素の質感の高さは村名のレベルを超えていると思いますので、数年寝かせると面白くなりそうです。それに、村名でこのレベルですと、クロ・ド・ラ・ロッシュあたりは、一体どんな飲み物なのかと、なにやらそら恐ろしさを感じます。買われた方、いつかお相伴に預からせてください。(^^;この銘柄単体では、そうですね、香りがイマイチ本調子でなかったハンデもありますが、某誌風にいうと、90-91もしくは、90-91+というところかな、と思います。半分弱残してありますので、明日追記をアップしたいと思います。↑楽天では売り切れ。↑モレの1級なら残ってますね。
2008年05月19日
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というわけで、何を開けようか迷った挙句、結局コレにしました。抜栓してみると、コルクの状態も良好。やや濃いめのルビーで、エッジにはほんのりオレンジが見え始めています。香りは、カシスやベリー系の果実、スパイス、それに皮革類や下草っぽい心地よい香りも出始めていますが、ボトル中盤あたりでは揮発性塗料のようなニュアンスも感じられます。まだ早かったかなと思いつつ、ひと口飲んでみると、なめらかで厚みのある酒質で、タンニンがよく熟していて丸く、今でも思いのほか美味しく飲めます。酸もタンニンも豊かですが、良年らしい分厚い果実味がそれらを支配している印象。オークがまったくといってよいほどでしゃばらないのもイイです。エスモナンって、率直に言って、凡庸な作り手だと思いますが、良年にはなかなかの味わいを見せてくれますし、さすがにクロ・ド・ベーズともなると、やはり畑のパワーが違うんだな、と納得させられるものがあります。オーソドックスで、中庸を得た、オススメできるピノ。慌しい平日でなく、休日に時間をかけて飲むべきだったボトルかもしれませんね。↑楽天では同銘柄は売り切れですが‥↓これは結構お買い得かもしれません。シャンベルタンの02年です。↑05年はさすがに20K越えですね。上記シャンベルタンを2本買ったほうが‥(以下省略)。
2008年01月30日
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大学時代のサークル仲間から忘年会をやろうという一斉メールが届いたのですが、日にちが12月18日と、すでに先約がある上に、二軒目から合流しようにも、新居への引越し直前で身動きがとれそうもありません。あまり言い訳がましく書いても仕方ないので、幹事に宛てて、先約があって参加できないと返信したところ、しばらくして幹事から下記のような一斉メールが来ました。>出席:○○、××、△△、‥>未定:××、■■、‥>欠席(自称多忙):shuz喧嘩売ってんのか、と思わずカチンときましたが、年に一度会うか会わないかの古い友人に対してむきになって怒るのも大人気ないので、とりあえず沈黙を以って返すことにしました。まあ連中は、私の今の仕事がやたら接待が多いことも、家をリフォーム中なことも知らないわけで、みなが予定を併せてくれてるのにコイツひとりだけ忙しがりやがって、とあちらはあちらで気分を害しているのかもしれませんが。‥というような気分の悪いことは忘れて、この日は、以前パリ16区の4本1万円セールで購入したブリューノ・クレールの村名ジュブレイを開けることにしました。濃いめのルビーの色調ですが、エッジは少しばかりオレンジが入り始めてます。香りは黒系果実、レザー、毛皮、スパイスなどのややワイルドなものです。口に含むと、豊かなな果実味とハーブのようなフレーバーがあり、アルコール度も高く重厚な味わいですが、この年にありがちな焦げたようなフレーバーと酸の緩さがかなり顕著で、フィニッシュにはややしつこい苦みが感じられます。ブリュノ・クレールは、個人的に好きな生産者のひとり(この作り手の良年のクロ・ド・ベーズやクロ・サンジャックは絶品だと思ってます)ですが、03年を何本か飲んだ印象からすると、この年に限っては、ビンテージのネガティブなファクターを見事に体現してしまった感がありますねぇ。いかんせん酸が不足気味なので、今飲んだのは正解だったかもと思う一方で、こういう酸の緩いワインって熟成するとどうなるのか、それはそれで試してみたい気もします。まあ、それなりに美味しくいただけるんですけどね。【小吉】↑購入元のパリ16区では安売りしてたみたいですが、さすがに売り切れです。↑こちらはまだありますね。★楽天でブリュノ・クレールのワインを探す★
2007年12月01日
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連休最終日の今日は、天気もよかったので、子供たちをつれて「多摩テック」に行ってきました。多摩テックには、なんでも私が子供頃、両親に連れられて何度か行ったらしいのですが、その記憶は全くありません。でも、今回訪れてみて、時代を感じさせる恐竜のキャラクターたち(手塚プロデザインらしい)を見たら、なんとなく見覚えがあるようなないような‥。3連休にもかかわらず、わりと空いていましたから、平日などはきっとガラガラなんでしょうね。帰宅してから、美味しいピノを飲みたいと思って開けたのが表記の銘柄。子供の生まれ年のボトルをまとめ買いした贔屓の生産者(アルヌー、ルーミエ、ジョルジュ・ミュニュレ、パリゾ)の中で、もっとも「打率」が高いのがこのパリゾです。ルーミエは当たれば大ホームランになるのですが、開け時が難しい。アルヌーは美味しいんですが、あまり熟成してよくなるという感じがしないのとイマイチワンパターンな気がしてきて、私の中ではやや評価下落傾向。ミュニュレはそもそも晩熟型ということでまだほとんど飲んでません。そんな中で、パリソは毎回コンスタントに満足できる味わいなので、今回も安心して開けたのですが‥。色調は濃いめのルビーですが、透明感があってイイ色です。香りは思ったほど立たないと思ったら、黒い果実やスパイス、ローストにまじって、、う~む、なんと軽いブショネです。口に含むと、相変わらず鮮やかな果実味があり、それをしっかりした酸が支えて、張りのある酒質が見事なんですが、後半に微妙に感じられる粘土風味に興ざめさせられます。というわけで、通常は2~3杯飲んだら、あとは料理酒行きとなってしまうブショネボトルですが、今回のパリゾが頼もしかったのは、ボトル中盤になって香りや味わいが開いてくると、ほとんどブショネが気にならなくなったことです。まあ、もともと軽いブショネではあったんですが、それを忘れさせるほど力強い香味を見せてくれるとは、さすが02年というか、さすがパリゾというか‥。まあそれにしても久しぶりのブショネです。ちなみにこのボトル、某所の忘年会に持参しようと思っていたのですが、家で開けたのは正解でした。別に虫の知らせがあったわけではないんですけどね。↑全く同じ銘柄ではありませんが‥。タマ数はあるんですけど、売り切れが多いですね。★シャルロパン・パリゾのワインを探す★
2007年11月25日
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だいぶ前に購入してセラーの奥に忘れられたように眠っていたボトルですが、先日ラ・ロマネさんがこの作り手の02シャンボールを絶賛されていたのを読んで、開けてみることにしました。色調はしっかりした、濃いルビーで、エッジにはまだオレンジはほとんど見えません。グラスを近づけると、カシスやダークチェリーなどの果実、紅茶、オレンジの皮、シナモン、焦臭などのマッシブな香りに、ほんのりと皮革や下草などがまざります。味わいは村名ながら充実した構造があり、粘度のある鮮やかな果実味を、しなやかな酸と豊富なタンニンが支えています。後半からフィニッシュにかけては上質なオークのフレーバーが広がります。バランス的にはややタンニンが勝っている印象ですが、これは時間が解決してくれるでしょう。みなさま推奨の「薄旨系」に比べると、かなり濃厚な上、オークも目立ちますし、酒質もざらついた印象ですが、これはこれで、骨太でクラシックなブルゴーニュという印象で好感が持てます。実はこの感想、二日目のものなんです。初日は香りもあまり立ってこないし、味わいもグリップに乏しく、イマイチだなあと思っていましたが、二日目に見事に開花しました。これだけ劇的に二日目に向上したボトルって久しぶりです。やはりまだ飲み頃には早いんでしょうね。↑5000円程度で今だに市場にありますね。同じ位の価格のACブル買うよりは良い買い物かと。↑03シャルムも10Kと、今となってはリーズナブルです。どんな味わいなんでしょうか。
2007年10月26日
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3連休ですが、あいにくの台風襲来。おまけに上の子が熱を出して、手持ち無沙汰な週末です。当初は出かけるつもりでいたので、ワインを開ける予定はなかったのですが、そういうことなら、と予定を変えて、前エントリーからのマジシャンつながりで、標記の銘柄を開けてみました。このジャドはおそらく6~7年前にファインワインさんのセールで購入したものだと思います。価格は10K内外だったかな、と。期待を込めて、グラスは久しぶりにリーデルのソムリエグラス。注いで見ると、色調はエッジにオレンジがはっきりと見えるガーネット。美味しそうな色合いです。グラスを顔に近づけてみると、芳香力も強く、スーボワ香が出始めていて、いい感じになっています。黒い果実のコンポート、スパイス類、毛皮、皮革、鉄、紅茶、エスプレッソなどが渾然一体となった香り。味わいの第一印象は「濃い」。それも最近のピノにありがちな「樽&ミルキー」的要素が前面に出てくるタイプでなく、トーンの低い果実から来る骨太な濃厚さです。96年らしく酸がしっかりあって、後半には甘苦いタンニンが目立ちます。オークはそろそろ溶け込んできていますが、時間が経つと結構焦がした樽が感じられるようになります。いや、これはイイですね。ガッシリした隙のない骨太な構造が徐々に緩んで、壮麗な熟成という扉を開きつつある、まさにそのさなかという印象です。本来ジャドのラインアップの中では、そんなに注目度の高い銘柄ではないと思いますし、リリース時に競って求める銘柄でもないと思いますが、ちょうど飲み頃にあたるとこれだけ化けるというよい見本です。リーデルのソムリエグラスを出してきたのは正解でした。本館の方では久々に【大吉】を進呈しようと思います。↑今でも17Kで入手可能です。↑クロサンジャックも美味しそうですね。05年のグランクリュに20K出すのであれば、こちらもいい選択肢になるかと‥。
2007年07月14日
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いくらブルゴーニュが高騰し続けているといっても、市場価格というのは正直なもので、それなりな作り手はまあそれなりの価格だったりします。グランクリュをお安く買えるドメーヌとしては、ジョルジュ・リニエとか、ドルーアン・ラローズとかが思い浮かびますが、このエスモナンのマジシャンも6000円と格安でした。とはいえ、このエスモナン、6Kならアタリといえるんじゃないでしょうか。濃厚なルビーの色調。香りはカシスやブラックベリー、紅茶、スパイス類、それに明確に判る鉄っぽいニュアンス。口に含むと、力強く充実した果実味があり、それを支える酸も芯の通ったものです。後味にやや乾いたタンニンが残るあたり、飲み頃には少し早かったかなとも思わせますが、時間をかけて空気に触れさせてやれば、今でも十二分に美味しく飲めます。99年も美味しかったし、オフビンだとちょっと「?」かもしれませんが、良年に限ればいい仕事してくれる生産者と思います。ただ、やはり一流、超一流の生産者に比べると、各要素がざっくりとしていて粗く、口中での表情も一本調子で、余韻もややアッサリしている面は否めません。前にも書きましたが、たとえば、同じジュブレイのデュガピあたりと比べてしまうと、こちらはグランクリュとはいえ、あちらの村名と比べてどうかな、というレベルだという気がします。そういう点でやはり価格は正直だなあ、と。#ワインの評価も、「いくらまでだったら買うか」というポイントにするとわかりやすいかもしれませんね。それだとあまりにエゲツないか‥。↑こちらは04年ですが、昨今の市況を思えば許せる価格ですね。↑02年もクロ・ド・ベーズになるとさすがに10K超えですか‥。↑05年のオー・コート。これぐらいの価格で美味しいのを見つけたいですね。ru
2007年07月13日
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