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2009.01.17
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カテゴリ: 家系調査
初めて取り寄せた、祖父の戸籍謄本。

死亡や結婚により、家族は もう全員 その戸籍から出ていますので、
正確には 除籍謄本です。

        <ご先祖調査物語 その1> は、 コチラ




古めかしい文字が びっしりと書き込まれたその用紙は、
単なる紙ではありませんでした。

そこには、私の知らない名前が いくつもありました。



まずは、祖父母の両親の名前。


当然のことですが、祖父にも 祖母にも 両親があります。


思いを馳せたことは 一度も ありませんでした。




私の父も母も、10代の頃に、
それぞれ 北海道・福島から、東京へ 働きに出てきました。

そして、東京で知り合い、結婚します。

ふたりとも、実家は裕福な家庭ではなかったため、
子供の頃から 相当な苦労をしたようです。

仕送りは ずっとしていたのですが、遠方ですし、
実際の親戚づきあいは ほとんど ありませんでした。

そのせいか、祖父母に両親がある、なんてあたりまえのことをも、
恥ずかしいことではありますが、
私は、まったく意識したことが なかったのです。




とても悪いものでした。

こんなひとだった。
あんなひとだった。

家族に対する 仕打ち。
家族は どれだけ 苦労したか。


みんなが ほっとした、とか。


私の数少ない記憶の中では いいおじいちゃんでしたが、
父などの話を聞いていると、決して 褒められる親ではなかった
ようです。



そんな、「悪人」と呼ばれたひと。


だけど。

謄本を見ると、そこには 祖父の両親の名前が ありました。


祖父の名前は、「喜一」
その父親の名前は、「喜作」

お父さんの名前から、ひと文字とって、名づけられているのです。


祖父は、明治生まれですから、戦争を いくつも 経験していくうちに
もしかしたら、噂どおりの「悪人」になったのかもしれません。


でも、生まれたときは、ただのひとりの赤ちゃんで、
とても 歓迎されて 生まれてきたんだ。

本当に、可愛がられて、宝もののように大切にされ、育ったんだ。


名前を見ただけで、そんなことが 感じられました。

それが 本当かどうかは わからないけれど、
祖父の、誰も知らない一面を見たように 思いました。






そして、ホッチキスで留められた 除籍謄本をめくっていくと・・・


長男。
次男。← 私の父
長女。
三男。
次女。

5人兄弟であるはずの戸籍には、
そのほかに 3人の子供の名前が 載っていました。

長女と三男の間に、2人。
三男と次女の間に、1人。


三男のはずだった叔父は、本当は 四男で。
5人兄弟は、本当は 8人兄弟だった。



早い段階で 除籍された この3人は、生後3年以内に
(そのうち2人は、1年以内に)亡くなっていました。

私の、叔父さん、叔母さんとなるはずだったひとたち。


たしかに、そういえば。

「本当は ほかにも兄弟がいたんだけど 貧乏だったから
食べるものも 食べさせられずに 小さい頃に 亡くなったんだ」

と、父から 聴いた覚えが ありました。


でも、それは 昔話だった。
私にとっては、現実のこととしては 感じられなかった。



なのに、名前を見ると。

何年何月何日、どこで出生、誰それによって届けられ、入籍。
何年何月何日、どこで死亡、誰それによって届けられ、除籍。

ほんとに、
本当の本当に、そのひとは 存在していたのです。



歩くこともないまま この世を去った 赤ちゃん。

子供を失った母親(私にとっては祖母)の悲しみ。

父親(私にとっては祖父)は どのような思いで
それを届けるために 役所へ向かったのだろう。

こんな世の中でなければ、もっと生きられたはずなのに。


大人になるまで 育った子供。
赤ん坊のまま 亡くなった子供。

同じ大きさ、重さの いのちのはずなのに、
その違いは、どこにあるんだろう。



たった数行の文章の中に、
まぎれもない その事実は 隠されている。


ほんの一瞬のうちに、さまざまな思いが 駆けめぐりました。





いままでも、
私よりも先に家系調査を始めた方から、聴いたことは あったのです。

この中の誰が 欠けても、自分は 存在しなかったんだ。

という言葉を。



でも、いままでの私にとって、それは そのひとの 単なる感想、
上っ面を するりと 耳から 抜けていった言葉でした。


それが、いま、自分のものとして わかりました。

本当に、そうなんだ。
誰ひとり欠けても。


そして、幼くして亡くなった子供が、もし「次男」だったら?

「次男」は結婚することもなく、
自分の戸籍を設けることもなく、
自分の子供を持つこともない。

私は、こんなところで 生きていない。



言葉にすると、とても 簡単なことなのですが、
それを 自分自身で、本当に 実感することができた。


それが いちばんの収穫でした。






ただの、紙。

もうその戸籍には、誰も 存在しない。


わら半紙のように 古紙の混入された、白くはない、紙。

いくつも 線が引かれ、ばってんが つけられて。
「原本と相違ないと認証する」と 役所の印鑑が押された、紙。


たった3枚のB4用紙に、
たくさんのひとの人生が、いのちが、詰まっていました。










私は、どきどきしながら、新しい申込書に、
祖父の生まれた住所と曽祖父の名前を 記入しました。


今度は、曽祖父の除籍謄本です。


自分の戸籍謄本、
取り寄せたばかりの祖父の除籍謄本も、同封。

自分⇒父⇒祖父⇒曽祖父という 簡単な系図を、
申込用紙の余白に、鉛筆で 書いておきました。

これで、なんとか、わかりますように。





ここからが、私の まったく知らない世界となります。







<たばちゃん家 ご先祖調査物語> つづく











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Last updated  2009.01.17 22:33:14


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