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2016.01.30
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カテゴリ: 今日の日記
母親の幻聴が始まって約3ケ月。暫く処方された薬も飲まず、病院もドタキャンしたりで気を揉んでいたが、ここ1-2週間は新たに診療を受けた病院から出された睡眠導入剤を飲んでいるようで少しホッとしている。しかし症状に改善の兆しが見られるかというと、そんなことはなく、今では居間のコタツに寝るのが定着してしまったとのことで、悲しい。
時に人が訪ねて来ると直ぐから妄想を切々と訴えている様子。また夜中にも父が寝た後で、民生委員に電話したり、警察などに電話したがるようで、父もこっそり電話の接続を切っている状況という。
その症状は典型的な被害型の妄想性障害だ。それは次のように説明されている。”自分に対し陰謀が企てられている、見張られている、中傷されている、嫌がらせをされているなどと思いこみます。裁判所など行政機関に訴えて、繰り返し正当性を主張しようとします。まれに、想像上の迫害に報復しようとして、暴力的な手段に訴えることがあります。”と。
先日は故郷鹿児島も大雪に見舞われたが、「夜、いつ入って来るかわからない。叔父さん(父)を守ってあげなければならないから眠っていられない。雪の中、家を取り囲んでガスをまいていた。」などと、心配して電話してくれた従姉に漏らしていたようだ。そういった心の悲鳴も身近な人に話すことで吐き出し、それを親身に聞いてあげ、一瞬でも抜いてあげる。その積み重ねなのかもしれない。
そんなことを思いつつ、たまたま検査で訪ねた歯科医に置かれていたニュースレターを手に取ったのは昨日。そこに書かれていた記事が頭に残った。果たして、私は母親の気持ちを全く分かっていなかったのではないか?と自問した。
できるだけ早く手を打たねばと、病院に連れていこうとしても、「病院になんか行きたくない」と頑なに拒絶する。理屈が通じない。しかし「行きたくない」の言葉の裏には本人の葛藤がある。それは自分は認知症(記事では認知症)なんかでないはずだ!というやり場のない怒りや悲しみから自分を守るための自衛反応なのだという。
実は患者本人も「何となくおかしい」と自らの変化に気がついており、そしてそのことに誰よりも不安を感じている。「なんで出来ないの」「また忘れたの(さっきも言ったでしょう)」という言葉に周囲が思う以上に傷付き、必死で守ろうとしている自尊心がゆらいでしまうために、頑なになったり、暴言を口にしたりといった行動につながっていくのだという。
それらの記事に、母親の自尊心から来る反発だとか、頑固さ、そういう考え方さえしてこなかった自分に気付く。振り返れば、記事に述べられていることが当てはまるような気もする。何でも自分でやってきた人だから、。。。
目も悪くして、足下のちょっとした段差にさえ足をとられることもあって、お正月行動を共にした際も、「(当たり前に出来ていたことが)何も出来なくなってきて悲しいねえ」と寂しそうに漏らしていたが、そこを回りに指摘されると尚更、否定したくなる気持ちも理解できる。
記事ではこう締め括っていた。患者の本当の心を理解するのは容易ではないが、それらは本人の悲しみからくる反応であることを家族が知っておくことが大事だと。





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Last updated  2016.02.03 23:16:00 コメントを書く
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