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保険の異端児・オサメさんComments
2002年より2年間駐在したパリ。この度のパリ出張で、歩き、また自転車で駆け抜けたエリアは、私が過ごした景色の中でもほんの一部ではあったが、それは当時の生活を思い出させ、またパリの美しさを再認識させてくれたように思う。
私が駐在していた時、度々、訪れたデパート、ギャラリー・ラファイエットもその一部の景色の一つである。このデパートには、特にバーゲン時期の買い物、そしてクリスマス・イルミネーション、さらにはトイレに困ってよく飛び込んだものである。さらには、もう一つ、ここには私が密かにお勧めする、手軽なパリのビュー・ポイントもある。
それはギャラリー・ラファイエットの屋上にある広い展望デッキである。日本でデパートの屋上からの展望と言えば、例えば東京の場合、遮るものが多すぎ、雑然とした景色に埋もれた感さえある。しかし、景観を大事にし、建物が同じような高さで整然と立ち並ぶパリの中心部においては、そこが見渡しのきく場所となっているので驚く。それは、展望台のように景色を俯瞰するのではなく、まさに見渡すという表現がピッタリである。(右写真:ギャラリラファイエット屋上より、眼下にクリスマス装飾と彼方にエッフェル塔、その左下の三角屋根がマドレーヌ寺院)
しかし、私がその場所を知るのも、実は駐在の最後の時期、04年1月のこと。ある意味で、もっと早く知りたかったと後悔した場所でもある。それは、その前月、03年末のことだが、日本から観光で訪れたある家族の世話を、ロンドンからの日帰りでパリ案内したことがある。その時、やはりトイレ休憩で、ギャラリー・ラファイエットまでやって来たのであるが、年が明けて、あの時、屋上に出て、パリの夕景を眺める機会を提供できればよかったのに、と悔いたものである。
当時、その家族は、夫婦と子供2人の4人。約4時間半ほどのパリ観光、限られた時間と子供の体力を考慮し、エッフェル塔に登る列に並ぶことも、凱旋門の螺旋階段を上ることもしなかった。ギャラリー・ラファイエットで休憩した後には、タクシーでモンマルトルの丘まで行って、パリの景色を俯瞰してもらうつもりであった。しかし、子供達が疲れて、結局、そのまま、カフェで休むこととなった。そして、パリの景色の俯瞰は、お預けとなる。
この場所には、ギャラリー・ラファイエットの最上階から、エスカレータを頼って上ってくればよい。最上階にあるカフェテリアには、駐在の終盤、実に良く世話になったもので、今回の訪問時にも当時と殆ど変わっていないことに安心し、懐かしく思ったものである。一人気兼ねなく、そしてスピーディに食事できる点では、カフェテリアは便利だった。そして、そのカフェテリアのすぐ近くにも、展望デッキに上がる階段があった。
それから約5年。レポートが前後するが、自転車でギャラリー・ラファイエットにやってきた私達は、トイレの後で、屋上へと向かうが、展望デッキに足を運ぶのは、苦もない。当時の家族にも、ここからの景色を見せてあげれば、パリの広さと遮るもののない美しさとを実感できたろうにと思うのであった。
その景色は、すぐ眼前にオペラ座の背を見下ろすようになっている。とにかく道路を挟んで正面の距離にあるので、その姿は大きく迫力がある。裏側とは言え、威風堂々といった姿である。その左手彼方には、パンテオンに、ルーブル、ノートルダム寺院、そしてポンピドー・センターまで、そして一方の右手には、アンヴァリッドのドームと、マドレーヌ寺院の屋根、エッフェル塔、さらには凱旋門までを見渡せたのを記憶している。残念ながら、近い筈のモンマルトル・サクレクール寺院は屋上の障害物のため見えない。
この日、上司と共に屋上に上がって見たパリの光景。実は、上述の家族の世話を頼まれたのも、その上司からだった。当時、案内できなかったその地を、上司に勧めることとなったのである。そこには、5年前と変わらぬ、同じ景色が広がっていた。(下左写真:オペラ座左側彼方に見えるパンテオンのドーム、同右写真:オペラ座の背面)

ギャラリー・ラファイエットの屋上。パリの街の広がりを手っとり早く満喫するには、密かにお勧めできる場所である。
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