この後はチラシとは曲順が変わり、「ロンドンデリーの歌」(ダニーボーイ)から「シンコペーティッド・クロック」という曲順で小品演奏を閉じることになりました。 「ダニーボーイ」は、通常よく演奏されるグレンジャーの「Irish Tune from County Derry」という譜面(を写譜したもの)で、コバケンとその仲間たちオケでよく演奏し(特に東北の震災直後)小林研一郎先生のマジックのようなタクトで名演奏に参加させてもらった、懐かしい曲です(最近あまりやらない)。コバケンオケではそれこそ14型フル編成の弦楽器群での劇的な演奏になるのですが、今回は4型という極小オケ。弦楽器はパート内分割の多い編曲で、コントラバスさえずっとオクターブ2部に分かれて演奏するので、ほぼ一人1パートのようなまさに室内楽的な演奏となりました。 曲順が変わったのは、小品集を楽しい曲で終えて次の輝かしいモーツァルトに自然につなげたかったからかも知れません。最後は「シンコペーティッド・クロック」言わずと知れたアンダーソンの有名小品。演奏技術もそんなに難しくないことから、アマチュアオケのファミリーコンサートでも定番と言える曲です。学生時代の演奏旅行でも常にレパートリーに入っていましたし、八幡市民オケのファミリーコンサートでも時々採り上げていたので、もうほぼ暗譜状態、といっても良い曲目。アンダーソンの曲はどれもアメリカ風なポップスの感覚が強いので、ピチカートをはっきり鳴らすことにしています。今回はピチカートの上手なKさんと一緒だったので、盛大に弾かせてもらいました。かなり響いていたように思います。