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注:お産の話です。デリケートな方はご遠慮くださいませ。- - -やっと車を停め、受付のベテラン看護士の アメフト風ブロック 質問を素早くかわして陣痛室に走り込んで来たDを待ち受けていたのは、とんでもない光景だった。Dは息を切らし、ガーニーの足元のカーテンを分けて入って来てしまったのだ。その時の彼の顔は、こう アタクシ:あ、は、は~い、D。D: D~~~。D: Dったらぁ!あ、ご、ごめんごめん。どう?今子宮口が3センチだって。3センチ?まだ、3センチ? なんだぁ、それ? さっきまでもう生まれる生まれるって...あわわ、D!一言多い!命惜しくないのか、おぬし?この時、Jを揉んでいた手がまたつったので、ブンブンブンと手首からふってみた。あ、ごめんな、変わるよ。ハニー、具合はどう?その時だ。カーテンの向こうからばっち~~~んっ!!!...平手打ちの音?男性:いってぇ~~~~っ!!女性:あんたのせいだっ!ば*やろうっ!!ぎゃ~!!落ち着いて、ハニー! You're doing great!I! AM! NOT! DOING! GREAT!! YOU B*STARD!!ハニー!I love you!You're doing great!Really!!YOU DID THIS TO ME!YOU DID THIS TO ME!あたしがこんなになっちゃったのは、あんたのせいだぁ~~~!!!この間も「どすっ」とか「ばきぃっ」など、明らかに殴ったり打ったりしている音がして、時々カーテンが大きくゆれる。あ~~~れ~~~。今まで、Jに一生懸命で、集団陣痛我慢大会のBGMにしか聞こえていなかった様だ。Dとアタクシは思わず顔を見合わせ、二人ともおメメ点々。 だが筒抜けなので滅多な事は言えない。ハニー、ハニー、僕らはここにいるよ、大丈夫だよ。なんだか急ににこやかになったD。あはは。そう言えば、母がアタクシを日本で出産した時、スパルタの看護士に声を出す事を一切禁じられたそうだ。あまりにもの痛みに少しでもうめき声が漏れると、ギロッと睨まれ、「そんな事じゃ!いい赤ちゃんが埋めませんよっ!情けないっ!声出してる余裕があったら!少しでも精神を引き締めて頑張りなさいっ!」こわ~い。その陣痛室は不気味なほど静かだったそうだ。ちなみにJと一緒に来たこの同じ女性医学専門病院で、アタクシの母は末の妹Eを生んだ。姉妹三人分の美貌をすべてかっさらって生まれて来た可愛い妹Eである。彼女は家族で一人だけ日系二世。姉二人は日系一世。不思議な家族構成になる。母が妹Eを抱いて病院から帰って来た時の事を鮮明に覚えている。幼心にも、「ほかほかの赤ちゃんを抱いて笑顔で帰ってくるんだろうなぁ~」などと思っていたが、母の顔を一目見てびっくりした。険しい顔で大憤慨している。あれぇ~。ピアノの練習をサボってたの、バレたかな?やっぱり?日本では産後一週間ほど病院で過ごすので、今回もそのつもりでいた母だったが、三日目で退院させられてショックだったそうだ。「あなたの時はまずあのこわい看護士さんでまいったでしょ、でね、もう昔の話だから今はどうか判らないけど、日本じゃ生まれたての赤ちゃんとずっと一緒なの、おむつも授乳も全部するし、夜中に泣いたら他の人にご迷惑おかけするのはダメでしょ、クタクタなのに一生懸命あやすのよ、まぁ後になったら『一週間も面倒見てくれて有り難かったわ~』って思うんだけど、ココの病院じゃまた全然違うじゃない、赤ちゃんは会いたい時とか授乳の時に連れて来てくれるけど、その他はぜ~~~んぶやってくれるのよね、おむつもお風呂も着替えも何から何まで、それで赤ちゃん預かってくれてるからゆっくり眠れるし、もぉ~~極楽極楽なのよ、あぁ、さすが、これはいいわねぇ~~ってうっとりしてたら、それが二晩で急に終わりだなんて!そりゃね、きっとちゃんと説明してくれたんだろうけどお母さん理解してなかったのね、ショックだったぁ~!」おっと。また脱線してしまった。
2006.08.31
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[画像・くせになりそう... もじゃいこもじゃいこ♪ もじゃもじゃじゃ♪]猫好き世界の王女、猫の机様。[猫祭り♪]怪猫の巨体を猫祭り♪に登場させて下さったり、そっくりにゃんずに参加させてくださったり。今回も力作。あぁ、感激。なんとなんと「♪もじゃいこ祭り♪」1、2、3。にゃんと110匹。で、何度数えても111匹になってしまう??座敷 童 猫が入り込んでいる?という噂。本当?rosy peach様宅のハンサムなびびお様も参加なさってます。くぅぅぅ。かっくいい。まだまだまだ。一番上手に踊れた子には「もじゃいこ賞」まであるんです。パチパチパチ!で、集合作でフィナーレ!怪猫。あなた大き過ぎます。オリジナル画像が見たくなっちゃった人はこちら。怪猫の参加画像は「怪猫音頭・2」から選んでいただきました。[ペコッ]猫の机様、ありがとうございます![バッチン♪]
2006.08.30
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注:お産の話です。デリケートな方はご遠慮くださいませ。- - -汗だくの臨月妊婦がカウンターにしがみつき、「ぐぅぅぅぅ...」と歯を食いしばって陣痛をやりすごしているのに、受付のベテラン看護士は顔色一つ変えない。それどころか、見向きもせず、せっせと書類に何か記入しながら「あ~、ちょぉぉっと待って下さいねぇ、え~~と、ここはこうで、ちょぉぉっと待って...」...と、ぶつぶつ独り言を言っている。さすがに国内でも珍しい産婦人科専門の救急受付である。世界中どこでも、陣痛で担ぎ込まれる妊婦は早速特別扱いだが、ここでは「普通」なのだ。よく見ると待合室のソファには陣痛で呻いている女性が他に二人。奥からは悲鳴が聞こえる。でも気が気ではないアタクシ。「あの、間に合わないかもしれないって勢いでやっと駆けつけたんですけど、間隔はもう三分ほどなんです、なるべくはやく診てやっていただけませんか?」Jの歯ぎしりが聞こえる。ぎりりっ。良い子は看護婦さんに噛み付いてはイケマセン。「あ~、ちょぉぉっと待って下さいねぇ、え~~、三分ですか、頑張ってますねぇ... これでよしっと。じゃ、お名前は? 主治医はどなた? え~~、あなたは?付き添い?」「十分」なんて言っていたら「じゃあ~、あちらの椅子に座ってもぉ~~ちょっと待っててね♪」になってしまったのであろう。だが。最初は気が狂いそうになるほどおっとりしていると思った受け付けの看護士は、夜が更けるにつれ観察していると、それは実は興奮して駆け込む妊婦(とその付き添い)を落ち着かせるためにわざと「どっしり」と構えているのだ、という事が伺えた。と、思う。やがて広い陣痛室に通された。カーテンでいくつもに仕切られていて、ガーニー(台車つき担架)が仕切り内に用意されている。ここで「いよいよ」の時期が訪れて分娩室に通されるまで集団陣痛我慢大会が行われているのだ。Dはまだかな~。このホスピタル・ガウンに着替えて下さい、と渡されたので、Jが着替えるのを手伝った。コチラの病院着は治療しやすい様に背中で二、三ヶ所簡単に結ぶ形の物が多い。医療従事者には都合がいいかもしれないが、患者にとってはとんでもなく恥ずかしい衣類である。これを着て歩くとピラピラとお尻が覗いてしまう。こんな感じなので、日本の様に入院する時にパジャマを持参などしないが、ローブ(とスリッパ)は持って行くと重宝する。ガーニーに最初は横になったJは、痛みの合間にまた四つん這いになってしまった。えっ... きゃー。姐さん、だからそのガウンでそんなかっこしたら...慌ててカーテンをひったくる様に閉める。ひぇ~。そして、Jの腰をひたすら揉みほぐしながら、見えないふり、見えません見えません、と頭の中で唱えながら目を瞑って本当に見えない所までカニの様に移動。だはは。後々になって「あぁ、あの頃はあんなカワイラシイ事に戸惑っていたんだなぁ」などと、遠く懐かしく思うのだった。- - -さて、暴君J。これからが 面白い 大変。
2006.08.30
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Jは高齢出産の上、初産が難産であったため、女性医学専門の州立病院で出産する様に主治医に言われていた。昼間なら家から四十分、深夜に信号無視しながら急行すれば二十分ほどかかる。刑事番組ならパトカーに捕まって後席で妻が「きゃー」って騒いでるのをBGMに汗だくの夫が「生まれそうなんです!」と必死に訴えて、警官がパトカーに飛び乗りサイレンをつけて誘導してくれる場面である。で、めでたしめでたし。だが実際はそううまく行かないものだ。J:生まれるっ!!車を止めろっ!ここで生むっ!! 止ぉ~めぇ~ろぉ~~~~っ!!! ぐぅおぉおおおっ!!...っと怒鳴られて、遂にDは車を路肩に止めてしまった。 ...え~ん...脂汗タラタラで 吠えている 叫んでいるJをどうにか落ち着かせようと、Dもアタクシも必死だ。アタクシ:破水もしてないんだし、病院まで間に合う。 ね、J! 呼吸しよう!D:ハニー、頑張って、君は強いんだから、頑張って!ぐぅぅぅぅっ...!波をやり過ごしたよ、D!D!Dったら!ほら!DRIVE!DRIVE!キキキッ... ギュウウウウウウウゥ~~ンッッ...と、ここからは痛みの絶頂の度に止まってJが叫びながら力み、その直後急発進して夜の町を暴走する、というメチャクチャなパターンでひたすら病院へ。注:Jの言葉遣いが更に荒くなります。地が既に「指令長官」なのに陣痛で興奮してスゴイ事になってます。悪しからず。J:SHUT THE F*CK UP!!PULL OVER!!STOP THE G*DD*MN CAR!!この間アタクシはいつか昔、本でだけ勉強した事のある分娩の手順をおさらいしていたりする。頭が出てきたら同時にそっと横に90度、え~と、口内を指ですくって液体を取り除いて、臍の緒はこの際切らないで紐で結んでおこう、今のうち救急車呼んでおいて途中で会う様にしてもらった方がいいのかな、え~ん、恐いよぉ... だいたい、二十分前までは「ムーミンとLちゃんとでわくわくしながらぬくぬくお留守番」のはずだったのだ。うぅぅぐぅぅぅぅ、ぎゃーーっ!「あたしの所」!あたしの所の話をして!えぇっ? 知らないぃ~。 だからさっき聞いたのに。えーと、J、あなたの、所は、とても心安らぐ所です...?ほら、広い広い緑の野原に白い野花が輝いています。なだらかな丘に大きな木が...おお。偉いぞD。もぅいいぃっ! 黙れ黙れ黙れっ!! タリアッ!!!TELL ME I'M A FL*WER!! ...はぁ?姐さん、それは充血した目をつり上げて、牙をむいて般若みたいな形相で言う事ですか?あ~、え~、「あなたは、お花です」...?もっと 言ってっ! 「花が開いていきますっ」って言うんだよっ!...ぶわっはっはっはっはっ!!...はぁ。J、目を閉じて、あなたは美しい花です、花は開いていきます、聞こえますか? 滑らかに開いていきます...?手が止まってる!もっと揉めっ!右! ...「花っっ」!!あ、はい。え~、花が咲きます、開いていきます、滑らかに、自然に、花びらがゆっくりほころびて、えっと何色の花なのかな?I DON'T GIVE A F*CK WHAT COLOUR!! グズグズしてないで揉めっっ!!ひぇ~~~。などと何度も何度もJを励ましたり意味不明な呪文を唱えたり罵倒されたりしながら賑やかに真夜中の道を急行。そして、いつしか病院に到着。よ、よかったぁ~~~。Dはアタクシ達を急患の入り口で降ろし車を停めに行く。Jはアタクシにもたれる様によたよたと受付のカウンターにたどり着き、へたり込む。これで、終わり。めでたしめでたし。...の訳ないか。
2006.08.26
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ぎゃーーーーーーー、う、生まれるぅっ!!Jは車の後座で四つん這いになって悲鳴をあげている。ど、どうしよう。アタクシ:も、もうすぐ着くからね、間に合う、間に合うからいっしょに深呼吸しよう、息を吸って、すーーーーーーっJ:そんなのどうでもいいから、揉んで!背中!腰!はやくっ!!揉めっ!あ、はい。ここ?こう?いいけどもっと強くっ!ぐぅぅぅっ!もっと!もっとっ!ぎゃーーー!もっともっとぉ!こ、こう?こんな感じ?強すぎない? ねぇ、シートベルトは...?もっとぉっ!!うぅぅっ、こう?もっとぉっ!!もっと下!もっと上!下!上!右!もっと右!だぁーーーっ。自慢じゃないけれど長年武芸とピアノで鍛えられたアタクシの握力は半端ではない。普通の男性には負けないはず。これで力一杯揉んで足りないとは。じゃ、肘使っちゃうよ、いい?痛かったら言ってね!あ、それいい、いいけどもっと強くっ!これ以上強くやったら痣だらけになって骨までどうかなっちゃうかもしれないよ...I DON'T CARE!!!! がぁ~~っ!もっと強くっ!体重全部かけちゃってるけど、大丈夫? ギシギシきしんでる音がするけど、もうすぐ、病院はもうすぐだからね!D!今どこ?言ってる事が矛盾してます。「もうすぐ!」+「今どこ?」= 滝汗。う、生まれるぅっ!D!もっと急いで!もっとはやく!タリア!次の言葉にアタクシは動揺した。うぅぅ、「私の所」に行けって言ってっ!はやくっ! えー、あなたの、ところへ、行け? って言うの? 何それ?どうやら気合いを入れてマタニティークラスなどをおさらいし尽くしていたJは、色々な精神的なトレーニングもしていたらしい。これってきっと「自分の理想の安らげる所」を想像しておいてそこに非難するって、アレ?それって人に「行きなさい」って言われなきゃ行けないわけ???え、J、あ、あなたの所へ行きなさい!もっと言って!D!もっとはやく!あっ!SLOW DOWN!!もっと気をつけて運転しなよねっ!危ないでしょっ!! タリアッ!「もっとはやく」+「スピードを落とせ」=??? ま、いいか。Dも頑張れ。タリアッ!もっと言って!ほらっ!言って!言ってったら!!...も、もっと...?J、あなたの所へ行きなさい! 行きなさい! そこは、どんなとこ?何が見えるの?見えるだぁ? ぐゎああああ!そんなのどうでもいいっ!もっと腰骨の上、そう、そこもっと強く揉んでっ!! 揉めっ! ぐぅぅぅ...ひ、ひぇ~~。おっと、間隔は何分だ?あれれ?ごめんね、も、もうすぐ病院だからね、頑張れ、D~、今どこ?D:今G橋の上だよ、G橋!え~~? まだG橋ぃ~~?? うぇ。どーしよ。ほら、もうG橋だってよ!もうすぐでしょ?頑張れ!アタクシの嘘つきっっっぎゃーーーー、がぁ~~~~っ、痛い痛い痛いぃ~~っ、生まれるぅ~~っ!!!ひぇ~~。頑張っとくれぇ~~。頑張れ!頑張れ!J!頑張れ!息をして!呼吸!もうダメ!ダメ!生まれるぅ~!今度こそダメ!D!車止めて!今!止めろっ!!止めねぇかこのやろうぅっっ!!は、橋の上だからダメだよ、頑張れ!橋なんかク○食らえだっ!橋でもトンネルでもなんでもいいから止めろっ!止めろっ!タリア、覚悟はいいね!キャッチしてもらうよ! だぁ~~~~~~っ!
2006.08.22
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恐怖の「Lちゃんの子守り」をする事になり、聞きつけてきた同僚や友人達から同情の眼差しをひしひしと感じる様になってしまった。「大変だねー、あの子、エキゾシストみたいに首が180度まわりそうだし。」「そうそう、可愛いんだけどね、スゴイ迫力で泣くもんね。血管破裂しそうな。」「脳溢血しそうな。」「あぁ、言えてる、そうそうそう。」「それを言うなら鼓膜破裂でしょ。」「ぎゃはははははっ!」思いがけない予行演習があった晩の数日前からムーミンは心配でそわそわしていた。だがちょうどその頃、アタクシは仕事である難題に直面しており、珍しく夜も眠れなくなる程悩んでいた。正確に言うと、「仕事」の問題ではなく、人があまりにも理不尽な扱いを受けているのに力になれず、ハラワタが煮えくり返る思いで毎晩歯ぎしりをしていたのだ。「予行演習」の晩も、その次の晩も殆ど眠れず、頭がクラクラするのに歯を食いしばって仕事に通っていた。その翌晩、朝の二時。アタクシはまた眠れずカサカサに乾いた目で天井を睨み、あーでもないこーでもないとまだ策を練ろうとしていた。その時、また電話が鳴った。まずい。疲れてへとへとだ。でもむっくり起き出して二人顔を見合わせ、車へ向かう。ムーミン:大丈夫?また眠れてないみたいだけど、心配だよ。僕一人で行く、って言ってあげたいけど、Lちゃんは僕一人じゃ無理だからごめんね。でも今晩できるだけタリアが眠れる様にがんばるからね。大丈夫?随分心配をかけてしまっている様だ。ごめんね。アタクシ:あはは、大丈夫!ちょっとクラクラするけど、Lちゃんきっといい子にしててくれるし大丈夫よ。きっと。今度こそ生まれるのかなぁ。ワクワクだね...なんて言ってるうちに到着。今度は雰囲気が随分切羽詰まっている。二人共もう玄関で靴を履いてコートを着て待っている。Lちゃんがしかめっ面でうろうろしている。J:ぐぅぅぅ...D:じゃ、頼んだよ!今度こそ本番らしい。え~と、Lが起きちゃったんだけど、ジュースでも飲ませば、あ、ジュースは冷蔵庫ね、半分水で薄めたらいいかも、あ、あ、ついでだからお便所行かせてやって、お気に入りのカップは...黙れ、D。アタクシ:いいからいいから、頑張って来てね!Good luckムーミン:J、大丈夫だよ!今度こそ安産安産!頑張れ!D:有り難う有り難う!行ってくるね。電話番号は、あぁ、お前達知ってるか。わはは。Lの朝ご飯はキッチンの右の棚のリンゴ入りの...黙れ、D。ごそごそと車に乗り込むD。呻きながら後席のドアを開け、そのまま乗ろうとしないJ。アタクシ:どうしたの?大丈夫?痛いの?ぐずりだすLちゃん。必死にあやそうとしてるムーミン。J:一緒に来てもらう。 え?今、何て仰いました...?J:間に合わない。車で生むかもしれない。タリア、一緒に来て間に合わなかったら分娩して!えっくすきゅーずみー?あいべっぐよあぱーどん??ええええぇぇぇ~~~~っ???最初からクラクラしている頭がさらにクラクラクラッ。...だがもっともっと慌てている人間がいた。陣痛に苦しんでいる妊婦よりも。今にも生まれる赤ちゃんの事を思いながら運転席で汗をかいている父親よりも。急に「車で分娩してちょうだい」とメチャクチャな事を言われたアタクシよりも。ムーミン:ちょっ... まっ... えっ... 「おまけ」のムーミンが急に「恐怖のLちゃん」のお守役に昇進、慌てふためいて口をパクパクしている。ムーミン:え、あ、あの、おトイレとか、えっと、タリアに任せっぱなしで全然聞いてないんだけど、お、お、お、お尻とか、僕が拭くのかな...? タ、タ、タリア、行かないでくれ、だ、だ、だ、だめ、だめだよ、だめだめだめだめ、あ、ど、どうしようどうしようどうしよう...J:ぎゃははははは、笑わせないでよ、痛いんだから、がはははははっ、大丈夫大丈夫、ムーミン任せたよっ!じゃあねっ!タリアッ!ほら、はやくっ!車の窓からまだパクパクしているムーミンに手を振る。アタクシ達、どうなっちゃうんだろう。- - -「間に合わなかったら分娩して!」実際言われた言葉は「if we don't make it, you're gonna have to catch the baby. in the car.」あのぉ、ソフトボールをキャッチする要領で?...J、貴女は大砲?
2006.08.20
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その電話はやはり深夜にかかって来た。おぉ。遂に来たか。飛び起きて、用意しておいた荷物を引っ掴み、まだ寝ぼけてる頭で階段を走り下りる。真っ暗な町をスピード違反ぎりぎりにとばして友人DとJの家に駆けつける。Dが長い長い足と長い長い腕をブラブラさせながらおろおろしている。Jはソファで顔をしかめてうずくまっている。J:うぅぅっ...陣痛だ。アタクシ:どう?間隔は何分?D:それがしばらく二十分程だったんだけど、おさまちゃったかもしれない。まぁ、こういう事はよくある事で、もしかしたらブラクストン・ヒックスかもしれないし...Dは動揺すればするほど口が達者になってしまう。一々聞いていたらきりがない。弁護士に多い傾向?J:うぅ... 今は陣痛じゃなくてなんだか突っ張ってるみたいな... うぅ...これはJの二回目のお産である。DとJが職場で出会った時、Jは三十路前半、Dはその十五歳上、二人とも子供無し。Jは子供が欲しくて欲しくて若過ぎた時に結婚、すぐ離婚。Dは若い頃とてもモテたらしく、ジャズを聞きながらマルティーニを啜り、自分より若い同僚を集めての団欒が大好き。教養たっぷりで自由な人生を楽しみながら生きてきて、この歳で子供を作るのは乗り気ではなかった。でもJはどうしても子供が欲しく、これが主な原因で分かれる、分かれない、分かれる、いや分かれない、と何ヶ月も揉めていた。Jほど気の強い女性はいない。痩せ過ぎでいつも眉間に皺、一生懸命で一途で時々勢い余って事務の女性を泣かせてしまったりしているし、同僚の間でも恐れられているかもしれないけれど、大きな大きな愛情をエネルギー源にしている正義の味方である。でも恐い。自然に命令形になってしまい、それが似合うJ。彼女にはかなわない。やっぱりDが折れた。長女のLちゃんが生まれた。Lちゃんが生まれた時、酷い難産だった。30時間経っても生まれず、40時間で陣痛促進剤、生まれた後も出血が止まらず手術が二回、三回、四回。産後の数日間は大変な思いをした。一時Jの命まで危ない、と心配されたほどだ。Lちゃんが無事生まれて喜ばしい中、Jは元気がなかった。体が弱っていた上、何度も夢見た「理想のお産」をイメージに描き強く思い込んでいたので、精神的にもがっくりと落ち込んでいた。なので、彼女はこの二回目のお産をおそれていた。同時に、前回を挽回するんだ、今度こそ安産をして、生まれたてほやほやの乳児を抱きしめて幸せを満喫するんだ、と目をランランと輝かせていた。恐い。J:だからあんたに協力してもらうからね!お産になったらムーミンと手伝ってもらうよ!アタクシ:え?え?ひぇ~、お産を手伝うの??恐いよぉ。J:がはははは、ちがうよ!Lがあんたにしか懐いてないからお産で留守の間泊まり込んで子守りしてもらうんだよ!母に頼もうもLがぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーうるさく号泣しちゃってダメなのよ、あんたじゃなきゃ!ムーミンはおまけ!あんたらいつもくっついてるししょーがないね!ムーミン:どうせ僕はいつもおまけだよ。あはは。アタクシ:あ、そう、いいよ、いいよね、ムーミン。J:よーし、決まり!始まったら電話するからね! 「よーし、決まり!」も何も、最初から決まってた様な。Lちゃんは破天荒な人見知りで自分の父であるDの顔をみてもワンワン泣いてしまう。お祖母ちゃんにも手におえないらしい。誰に似たのか(?)気性激しいLちゃん。その一年前にDが長期入院した時も預かった事があるのだが、たかが一晩か二晩子守りすると言っても大の大人が振り回され、数時間でげっそりしてしまう。覚悟して駆けつけたのだが。やっぱり。今回は空振りだった。陣痛がぴったりおさまってしまったのだ。用意がいい時は必要とされないものなのか。そして次回電話が鳴る時はとんでもない事になるとは、その晩のアタクシ達は予想していなかった。- - -the boundary様、続きますので。
2006.08.20
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[画像・my bounty is as boundless as the sea, my love as deep; the more i give to thee the more i have, for both are infinite ー shakespeare]めまいがするほどおシャレなcarry様と、ときめく青春ののりすけ嬢に導かれ、またまた質問集... 一体いつからあっためてるんだって?え?秋から?? 前回同様、パッと浮かんだ事をありのままに書き殴ります。1 金、銀、鉄、アルミニウムのうち、もっとも好きなのはどれですか?アルミが一番不思議。2 自信をもって扱える道具をひとつあげて下さい。猫じゃらし3 女の顔と乳房のどちらにより強くエロチズムを感じますか?女の方であれば、男の顔と身体。まず女性にグッときます。顔でも体でもなく知性と身のこなし。初対面の男性にはまったく、といいきれるほどエロチシズムは感じません。普通は。4 アイウエオといろはの、どちらが好きですか?あぁ?あいうえお。理路整然としているから。 5 いま一番自分に問うてみたい問は、どんな問いですか?毎日こんなに幸福でいいの?こわくない?6 酔いざめの水以上に美味な酒を飲んだことがありますか?まったく飲めないので「酔いざめの水」、わかりません。先週、1968年のポートワインをちょぴっと舐めたら、子供の頃、童話を読みながらイメージしていた甘い「葡萄酒」の味だった。7 草原、砂漠、岬、広場、洞窟、川岸、海辺、森、氷河、沼、村はずれ、島、何処が一番落ち着きそうですか?「海辺」、欲張るなら「島」の「海辺」8 白という言葉からの連想をいくつか話して下さいませんか?ゆき、純真無垢、白紙の幸せ、飛行機雲、白鷺、霧、ガーデニア、翼、白装束、ヘビ、潔白、紅、無、ネグリジェ、血痕、白マンマ、怪猫のおなか9 好きな匂いを一つ二つあげて下さい。・柑橘系・乳児の香・ムーミンの耳のほんのりバニラ香・新茶の封を切った時の香り・潮風・杉・カルビ・庭の藤のシナモン香、ローズマリーの松っぽい香、タラゴンを摘んだ時の不思議に甘ったるい香10 もしできたら「やさしさ」を定義してみて下さい。溶けちゃいそうな笑顔でアタクシの髪を撫でるムーミンの大きな手11 一日が二十五時間だったら、余った一時間を何に使いますか?皆様のブログまわり!、え~、ピアノ、読書。時々お菓子でも焼くかなー。12 現在の仕事以外に、以下の仕事のうち、どれがもっとも自分に向いていると思いますか?指揮者、バーテンダー、表具師、テニスコーチ、殺し屋、乞食。殺さない殺し屋?微妙だなぁ。「人を動かす」「支え癒しながら交流する」「美しい物を作り出す」「指導する」「一人で破壊する」「勇気を持って人にすがる」... 実の所、どうなんだろう?13 どんな状況の下で、もっとも強い恐怖を味わうと思いますか。人が苦しむのを助けられず見てるだけの状況14 何故結婚したのですか?...未婚です15 きらいな諺をひとつあげて下さい。「人を見たら泥棒と思え」16 あなたにとって理想的な朝の様子を描写してみて下さい。ムーミンがいて、窓から海が見えて、隣で怪猫が白いお腹を見せて爆睡。17 一脚の椅子があります。どんな椅子を想像しますか?(形、材質、色、置かれた場所など)春風そよぐ木漏れ日の中、小さな机に白いテーブルクロス、その上に旧式マニュアル・タイプライター(コロナかアンダーウッドね)、ティーカップにダージーリン、ブリオッシュ、虫眼鏡、野の花を生けた花瓶、ガラス細工のペーパーウェイト。この机の前に置かれた素朴な... うーん... どうせならアーツ・アンド・クラフツ風かマッキントッシュ作(おー贅沢)の椅子。ダウンのクッション。木漏れ日は林檎の木。林檎の花が散ってたり藤が咲いてたり潮風が吹いたりしたらさらに◯。欲張りねぇ。18 目的地を決めずに旅に出るとしたら、東西南北、どちらの方角に向かいそうですか?若者よ、西をめざせ19 子どもの頃から今までずっと身近に持っているものがあったらあげて下さい。泣きボクロ、愚考癖20 素足で歩くとしたら、以下のどの上がもっとも快いと思いますか?大理石、牧草地、毛皮、木の床、ぬかるみ、畳、砂浜。「砂浜」...これもちょっと分析すると笑っちゃうほど奥深いじゃない。ふ~ん...21 あなたが一番犯しやすそうな罪は?「政治犯」? 「学習用ブログさぼり犯」?22 もし人を殺すとしたら、どんな手段を選びますか?必殺くすぐりぜめ23 ヌーディストについてどう思いますか?晴天でも寒そう。日焼け止め塗ってね。24 理想の献立の一例をあげて下さい。おー、いつかエッフェル塔のレストラン、「jules verne」で食べた献立。う~っとり...がっつきだからこれを真剣に答えるとエッセー化してしまう。あ、憧れの、日本の屋台の塩ラーメンでも嬉しい。「のっぺらぼう」風にお堀の柳のそばで、だったら最高。carryちゃん、おでん屋さんに連れてってぇ~。25 大地震です。先ず何を持ち出しますか?何度も何度も何度も言われてますが持ち出す前に持ち出されるそうです26 宇宙人から『アダマペ プサルネ ヨリカ』と問いかけられました。何と答えますか?のりすけ嬢の答え、「とりあえず『アダマペ プサルネ ヨリカ』と繰り返してみる」が正解だと思う。伝わらなかったらにっこり微笑み、てきとーにバッハのフーガのテーマ(なるべく、聞いてるだけでいやでも数学の方程式が浮かぶ様なヤツ)などを「るるるるる♪」と歌いながら、正方形の中に円を描いて、それから円周率を30桁ほど書く27 人間は宇宙空間へ出てゆくべきだと考えますか?同時に地球上の問題を解決する努力をするなら28 あなたの人生における最初の記憶について述べて下さい。二歳半の時に見た夢。真っ暗な中、迷路を走っている。迷路の壁はピンクの光りを放つサンゴらしい。ゴツゴツして、淡い明りが奇麗だけれどそれどころではない。見つけなきゃ、大変なのだ。走る。必死でどこをどう曲がるなんか考えずに走る。探してるのは... もちろんトイレ。あ!あった!そして...朝、布団に見事な地図。こっぴどく叱られたのも覚えている。「もぅ、おむつとって一年にもなるんですよ!赤ちゃん(=妹)に恥ずかしいでしょ!」(今じゃこれは母親失格ですよ、母上~っ)ベランダから干されて近所にもバレてしまい恥ずかしかった。二歳半でよくこんな下らない事覚えてる。もっとマシな事に出来なかったのかしら。29 何のために、あるいは誰のためになら死ねますか?必要なら、こころよく30 最も深い感謝の念を、どういう形で表現しますか?何をどうしても足りません31 好きな笑い話をひとつ、披露して下さいませんか?今週の話。メイ(三歳)とオイ(一歳)がおもちゃの取り合いをしている。メイ:i wannit! i wannit!!! オイ:NO! NOOOOO! NOOOOOOO!!メイ:i wannit! mommy!オイ:NOOO! NOOO!メイ:オイィ~!gimme it! gimmeeee iiitttt!!オイ:NOO! NOOO!! チャーチュー!チャーチューーーーッ!...ちゃーちゅー?オイは顔を真っ赤にしている。必死だ。これを見ながら母の妹Jがゲラゲラ大笑いをしている。なに? ちゃーちゅーって??「チャーチュー」って、「さんきゅー」なの。でさ、何か手渡してくれると「あら、オイ君、さんきゅー」って言うでしょ、だから「さんきゅー」って「ちょうだい」だと思ってるみたい。ちゃーちゅー...32 何故これらの質問に答えたのですか?麗しきcarry御前が教えてくださった後、青春娘のりすけ様が掘り出して下さり、その上ステキな答案をなさっていたので。あんまり遅いから叱られちゃったし。なはは。
2006.08.18
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ふっ。キャットニップ入りピローは凶暴だぞ。要注意だ。これは俺のバトルだぜ。邪魔者は容赦しねぇ。チラッ右、オーケーだな。チラッ左もよし。ふっふっふ。はーっはっはっはっはっはっはっはっ。ガバァッ!!ギャハハハハハハッッ!しとめたぞっ!どうだっ!?がるるるるるるる。
2006.08.14
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[画像・ともに滅びる=ロマンチック?]それは、旅行先で借りたある海辺の別荘のキッチンにあった。手にしたとたん、思わずその場にしゃがみ込んで痛くなるほど笑ってしまった。あぁ、これって性悪な冗談なのだろうか。それとも本当に「バレンタイン」もしくは「ロマンチック・ギフト」として販売されていたのだろうか。真ん中の赤いハートの中にYou and Meとある。それはまぁ、クサイけれどいいとしておこう。問題はそれを囲むピンクのハートの内容である。「この歴史的な恋人達の様に私達も幸せで情熱的でいようね」という意味なのであろう。だが。殆ど全部、悲劇的・自滅的・戦略的などなどの大失敗例である。 samson and delilah 恐るべきサムソンの怪力を封じ込めるにはどうすればよいのか。その秘密を探りに敵陣は美女デライラに金を握らせ、送り込む。誘惑されて口を割るサムソン。彼は髪を刈り取られると凡人になってしまう。「勇気あるヒロイン」なのか「ヒーローを騙した悪女」なのか意見が分かれる所だが、デライラはサムソンが油断した所を狙ってその髪を切り、「ただの弱い男」にしていまう。その後サムソンは敵軍に簡単に捕らえられ、目をつぶされ、奴隷としてこき使われる。その最後にもまた自滅的な武勇伝があるのだが、これは幸せなラブ・ストーリーとはほど遠いのでは? napoleon and josephine ナポレオンはジョセフィーヌに一目惚れ、そしてめでたく恋愛結婚。けれど跡継ぎが生まれず、焦ったナポレオンは彼女を捨て、オーストリアのマリー・ルイーゼと政略結婚をしてしまうが、自分の愚かさを一生悔やむ羽目になる。ジョセフィーヌはマルメゾン邸で寂しく余命を暮らし、一人寂しく死去。ナポレオンも島流しにされた末「毒殺」されたか「胃癌」で死んだか。 antony and cleopatra 皇帝カエザルの愛人であったクレオパトラはローマでアントニーに出会う。カエザルの暗殺後、ローマの政権を握る三人(他オクタヴィアン、レピドゥス)の内の一人だったアントニーはクレオパトラの資金目当てに彼女を追うが、二人は恋に落ち双子が生まれる。けれどアントニーはその家庭を捨て、オクタヴィアンの妹オクタヴィアと政略結婚する。だがその後今度はオクタヴィアを捨てクレオパトラの元にもどる。最終的には内戦になり、オクタヴィアンが攻め込んで来たと聞いたクレオパトラは「自害した」という噂を広める。それを聞いたアントニーは悲しみ狂って自分に刃を向けるが、死に至る前に「クレオパトラは実はまだ生きている」と聞き、側近に抱えられ彼女の元へ担ぎ込まれ死ぬ。その後、オクタヴィアンと和解を試みるが失敗したクレオパトラは、毒蛇を胸に抱き自害する。 adam and eve 「私の世界にはあなたしかいない。」聞こえはいいかもしれない。論説も色々存在する複雑なミソロジーである。実はイヴは後妻であったとか色々な説がアポクリファ・聖書外典で語り継がれている。けれど、なにがともあれ、最終的には大失敗して、大天使に剣を突きつけられ、泣く泣く恥をさらしながら楽園を追われてしまう悲劇である。 scarlett and rhett 「frankly, my dear, i don't give a damn.」おメメ点々になるほど絶望的で衝撃的な捨て台詞で見事木っ端みじんになる「風とともに去りぬ」の主人公達の関係。「幸せなカップル」と聞いて彼等を連想する人はまずいないだろう。 lancelot and guinevere 様々な風に語り継がれて来た原型不明の伝説であるが、それらに共通点はある。まず、信心深いグイネヴィアは正義の味方アーサー王の妃である。ランセロットは騎士道の頂点、その武勇や忠義に勝る者ない勇者である。グイネヴィアとランセロットはいつしか許されない恋に落ちて泥沼の苦しみと罪悪感に悶え、ついに忠義を破り神に背き道ならぬ恋愛に踏み出してしまう。その結果国は零落れ、アーサー王を裏切ったグイネヴィアは民の怒りを買い、処刑されそうになる所をランセロットに救われるが、それがもとでさらに内乱になりかけ、ランセロットはグイネヴィアをまたアーサー王に差し出す、とういう不可解な結末である。「しあわせ」の「し」もない悲劇でしかない。 romeo and juliet 誰もがご存知の星回り悪い呪われた恋人達。うまく行かず、苦しむだけ苦しんで、行き違ってお互い自滅してしまう。ジュリエットは13歳の子供だし。よく読むと「実はロミオは誰でもよかったんじゃないか?」という論説も一理あり。ここまで「一見ロマンチックだけれど実は惨めに苦しみ滅びた恋愛」の例をそろえるとなると理知的で邪悪な悪戯にしか思えない。ただの不注意とはどうしても思えない。さらに最後の二例、cinderella and prince charmingmickey and minnieなどととぼけ込んでいるのが怪しい。もし日本で発売されるなら 安珍 and 清姫 とでも...? それとも、念情燃やす悲劇的な愛でこそ印象的なのだろうか。- - -やっぱりアタクシはバウシスとフィレモンの恋愛物語が大好き。
2006.08.12
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[画像・ビーチハウスのベランダ]本を片手にボーーーーーーッと波を眺めていると、砂浜の向こうから釣り竿をかついだ人がやってきた。おぉ。胸までウェーダーをはいている。もしかして、この寒いのに、波に入るつもり...?それもはるばる太平洋をわたって来てこの海岸に直撃する磯波ダッパーーーンッ!である。うわぉ。これは見物。迫力たっぷり。時々流されそうになりながら、足腰を踏ん張って釣っている。何が釣れるんだろう。あ!あ!もう釣れた!?大きい!我慢出来なくなって飛び出して行ってしまった。何が釣れるんですか?え?ウミタナゴさん!へぇ~。40cmはある。ふぅ~ん。釣りバカ祖父が喜んだろうに。すかさず横目で仕掛けをチラリ。ザリガニを使っている。ふぅ~ん。え?え?いえいえいえ、有り難うございます、せっかくですが頂く訳には... いえいえいえ、本当に。頑張ってくださいね♪「興味津々」の眼差しを「物欲しそう」だと思われてしまったのかしら。なはは。ビーチハウスに帰る途中、波打ち際にザリガニの理由をはっけん。グソクムシ君。波に転がされながら元気に泳ぎ回っている。なるほどぉ。祖父の声が聞こえそうな場面である。「よっしゃあ、タリアちゃん!これを十匹つかまえておいで!」おじいちゃ~んっ。いつかまた一緒に釣ろうね
2006.08.11
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[画像・カニさん、カニさん]きみは、迷子?それとも、晩ご飯?
2006.08.09
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[画像・古く豪華なラウンジに響く音楽は...?]「本の買い過ぎ」とは根本的に不可能だと思う。だが数日前、お気に入りの本屋でまた二人で抱えきれないほど買ってしまい、店員が心配して「ホテルはどちらですか?」と聞いてくれた。あ、大丈夫、すぐ近くの■■■ホテルです、とムーミンが笑顔で答える。「お~~、ステキなホテルにお泊まりですね!ボクらのクインテットが時々あそこのラウンジで演奏させてもらってるんです!あぁ、残念だなぁ、聞いてもらえなくて!」クインテット!何をお弾きになるのかしら?昨夜はたしかピアノのソロイストだったけれど、いい雰囲気でしたよ♪「■■■ホテル」の「ピアノ」と聞いてこのインテリ風の店員の表情が微妙に変わった。「あそこのピアノねぇ...」写真のラウンジの片隅にグランド・ピアノが置いてある。そして深夜、客がみな寝静まったころ、ラウンジからピアノを静かに弾く音が聞こえてくるそうだ。深夜と言っても由緒あるホテルなのでフロントに従業員が配置されているし、ケータリングのスタッフも動き回っている。フロントは写真の右端からはみ出る所で、ピアノは反対の左端からはみ出る位置にあるため、フロントから直接ピアノには目が届かない。だが二階のメッザニンのギャラリーから乗り出せば十分に見える。この話をしてくれた店員のガールフレンドが一時アルバイトで深夜ケータリング・スタッフをしていた時、「出る」事は皆承知で、ただし客には一切その事にふれない様にと固く注意されていたそうだ。「大学のラボでのパートよりこの深夜の仕事の方が収入がいい」と睨んでいた理知的なガールフレンドは、「出る」なんて言われても鼻で笑っていた。ケータリングの深夜の仕事は主に客がドアにかける「朝食注文票」を集める事や、稀に夜中のルームサービスで頼まれた食事を運ぶなどらしい。ラウンジとは関係ない所を駆け回る仕事だそうだ。だがある夜、早朝からの会議・朝食会の用意が出来ておらず、これを頼まれた。二階メッザニン・ギャラリーの奥にその会議室があり、食器などを運んでいると急に♪ぽろろんろんぽろろろろん♪すぐ下のラウンジからベートーベンの曲が聞こえてきたそうだ。ガールフレンドはクインテットのメンバーでバイオリンとピアノを弾いていて、知っている曲だったので印象的だったそうだ。フロントのヤツがふざけて弾いているんだろう。...にしては上手過ぎる。...そういえばアイツは楽器が弾けない。...いや、それどころかフロントがふざけて深夜にうるさく音をたてる訳がない。と思って食器のトレイを持ったそのまま手すりに駆け寄り覗いてみたとたん音が止んだそうだ。鍵盤のふたが閉まっている。同時に「P!おまえだろ!冗談じゃないぞ、こんな時間に!」とフロントの青年が右下から顔を出し、彼女がピアノのそばどころか「上」にいる事に唖然としている。上と下で「ロミオとジュリエット」風にまじまじとみつめあう二人の従業員。もちろん他には誰もいない。ありがちな話だが、誠実そうな青年が生々しく語ってくれたのでちょっと背筋が寒くなった。- - -こわいお話が好きな方はこちらもどうぞ。洋館の幽霊洋館の幽霊・目撃者編K嬢・職場の恐怖- - -どうやらこのビーチハウスのお隣のワイアレス・ネットを失敬している様子。ベランダでないと繋がらない。それも時々途切れる。潮風が冷た~~いっ!長袖・ジャケット・ジーンズで熱い紅茶。手袋が欲しいほど手がかじかむ。ひぃ~~。
2006.08.04
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[画像・「ゲド戦記」の作家がよく散歩している砂浜]カヤック遠征で空っぽの晴天のもと空っぽの砂浜で空っぽの頭をさらに空っぽにした直後、洋館に舞い戻り荷物を大急ぎでひっつめ今度は北米西海岸旅行。ムーミンが大好きで海の幸が美味しくてステキな宿ばかりで、胸も心も胃も満腹。海が見渡せるベランダでいびきをかいてお昼寝のムーミン。くぅぅぅぅ。すぴぃ~。くぅぅぅぅ。すぴぃ~。可愛い可愛い。隣で眺めてるとついついお鼻をつまみたい衝動に負けてしまいそうなのでパソコンを開いてみたら、おぉ、ネットに繋がっている。今日は水曜日なのね。こらこら。アタクシ達、何処まで行くつもりなんだろうか?アタクシ達、いつ帰るつもりなんだろうか?アタクシ達、こんなにだらけちゃってちゃんと職場復帰できるんだろうか?それにしても今日こそル・グインに会えないかしら、と目を光らせながらお散歩をしている。
2006.08.03
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