のんびり・ゆっくりダイエット

のんびり・ゆっくりダイエット

2026/07/21
XML
カテゴリ: 国内旅行






5時30分にふっと目が覚めました。
まずカーテンを開けてお天気の確認。
会津の夜明けは早く、この日もすでに澄んだ青が空に広がっていて、
「とってもいいお天気」という確信が、光の中から自然に伝わってきました。

クマさんも起きてきたので、ふたりでお風呂へ。
向かったのは最上階の展望露天風呂「遊月の湯」。
湯気の立ち方も、風の通り方も、昨夜とは違う静けさをまとい、
誰もいない湯を独り占めする時間が、
朝の空気とゆっくり溶け合っていきました。





湯に身を沈めるたび、今日の歩みが自然と整っていくのがわかります。

ホテルの朝食は7時30分からでしたが、
今日は7時には出発したかったため相談すると、
「では、お弁当をご用意しましょう」と
迷いのない、やさしい返事が返ってきました。

7時に受け取ったお弁当を車に積み、ホテルを出発。
朝のひんやりした空気の中を走り、7時43分に目的地へ到着すると、
早い時間にもかかわらずすでに数台の車が停まっていて、
同じように朝の旅を楽しむ人たちの気配がありました。





車内でお弁当をいただきながら、
ゆっくりと体を整えてから大内宿へ向かいます。





入口には、静かに佇む大内宿住民憲章の看板がありました。
朝の光を受けて木肌がしっとりと浮かび上がり、
少しかすれた文字のひとつひとつに、
この土地を守り続けてきた人々の思いがそっと宿っているようでした。

風が通るたびに草の音が足元でやわらかく揺れ、
その音が、書かれた言葉を静かに支えているようにも感じられます。
看板を読み終えたとき、
町へ向かう一歩が自然と慎ましく整えられていきました。





ここから大内宿へ入っていきました。
道はゆるやかに村へと続き、朝の光が屋根や木々の影を静かに伸ばしていました。
その空気のやわらかさが、歩く速度まで自然とゆっくりにしてくれます。





道を進むと、茅葺き屋根の家々が静かに並び、
その前を流れる細い水路が、さらさらと小さな音を立てながら朝の光を受けていました。





さらに奥へ進むと、
広い道の両側に古い家並みが続き、
その向こうには緑の山がやわらかく重なっています。
この場所に流れる時間は、どこか懐かしく、
歩くたびに足音が静かに吸い込まれていくようでした。





そして、町並みをひととおり眺めたあと・・
道の端で、おばさんが自宅前に水をまいている姿を見かけました。
ひしゃくをゆっくりと傾けるたびに、
水が地面に落ちて、しっとりと濃い色へと変わっていきます。

写真にはその姿は写っていませんが、
地面の色の変化が、さきほどのその動きを残していました。
乾いた砂の白さとは違い、
水を含んだところだけが静かに落ち着いた色をしていて、
朝のひとしずくの気配がまだそこに留まっているようでした。

おそらく、砂埃が立たないようにという心遣い。
その静かな手しごとが、
この町で暮らす人の時間と、
旅人として歩くこちらの時間を、
そっと重ねてくれるようでした。





町並みをゆっくり歩いたあと、
道は少しずつ上り坂へと変わり、
見晴台へ向かう静かな道がはじまります。
家々の影が後ろへ伸び、
朝の光が少しずつ濃くなっていくのがわかりました。





鳥居の前を通り過ぎると、
山へ向かう気配が静かに立ち上がります。

その先には、茅葺き屋根の家がぽつりと佇み、
屋根の一部が修繕されている様子も見えました。
この町が今も人の手で守られていることが、
歩きながら自然と伝わってきます。





さらに進むと、
石碑の前に静かに立つ建物があり、
その周りの緑がやわらかく揺れていました。
見晴台へ向かう道は、
町の暮らしの気配と山の静けさが少しずつ混ざり合う場所です。





階段のそばには案内板とお地蔵さまがあり、
赤い前掛けが朝の光に映えていました。
ここから先は、
見晴台へ向かう小さな山道がはじまります。





山道に入ると、木々の間から光がこぼれ、
階段の石がところどころ濡れていて、
朝の山の気配が静かに満ちていました。





その途中に、熊出没注意の看板がありました。
派手な色ではなく、木々の緑の中にそっと立つような佇まいで、
「この山は人だけの場所ではない」という
気配を伝えているようでした。

看板を見た瞬間、
森の奥に続く気配が少しだけ濃く感じられ、
歩く足取りが自然と慎ましく整っていきます。

階段を上りきると、
小さな社が森の中に静かに佇んでいました。
屋根の影がやわらかく落ち、
風が通るたびに木々がそっと揺れます。





社のそばには、由来を記した木の板が置かれていて、
その文字の並びが、
この場所が長い時間を静かに守られてきたことを
語っていました。





森を抜けると、
見晴台から大内宿の町並みが一望できました。
茅葺き屋根が並ぶ風景が、
朝の光の中でやわらかく広がっていました。





見晴台に立った瞬間、
胸の奥がふわっとゆるむように広がって、
思わず「わぁ・・」という声にならない息がこぼれました。
その景色が見たくて、
人のいない静かな時間に触れたくて、
早朝に出発したことが、
その一瞬で報われたように感じました。

誰もいない風景は、
ただ静かというだけではなく、
自分の呼吸の音がすこしだけ大きく聞こえるような、
そんなやわらかな孤独をまとっていました。

茅葺き屋根の並びが朝の光に染まり、
その光が身体の内側まで届いてくるようで、
背中のあたりがすうっと軽くなるのがわかりました。
景色を見るというより、
身体がその広がりを受け取っていくような感覚でした。

早朝の空気は、
肌に触れると少し冷たく、
その冷たさがゆっくり温度を戻していく間に、
心の奥のざわつきが静かに沈んでいきました。
その沈み方が、
「この景色がみたかった」という気持ちを
さらに深くしてくれたようでした。


続く


FC2・・はこちらから





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2026/07/21 08:51:35 AM
コメント(12) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ

利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:金婚記念の東北旅行・・(24)(07/21)  
歩世亜  さん
お早う御座います。

此の社の屋根を見るだけでも価値がありますね。 (2026/07/21 11:29:04 AM)

Re:金婚記念の東北旅行・・(24)(07/21)  
chiichan60  さん
こんにちは。

早朝の露天風呂、貸し切りで良かったですね。
私もどちらかというと誰もいない温泉や露天風呂が好きなんです。

大内宿へ行かれたんですね。
茅葺屋根の家が並んでいて静かな印象ですね。
水打ちをするおばさんがいたりして。

山の中へ入っていくとクマ出没注意と書いてある中を進んでいかれたんですね。
恐そう!
でもその山を越えると大内宿の茅葺屋根が整然と並んでいる風景が見られたんですね。
良かったですね。
いいねをしていきますね。 (2026/07/21 12:05:05 PM)

Re:金婚記念の東北旅行・・(24)(07/21)  
エンスト新  さん
こんにちは
お弁当の時間変更、受けてくれたのはありがたいですね。
熊に気をつけながら石段を上られたのですね。 (2026/07/21 12:12:04 PM)

Re:金婚記念の東北旅行・・(24)(07/21)  
大内宿には何回か行っておりますが、観光バスでの立ち寄りですからねえ

朝早くの誰もいない光景・・まさに独り占めでしたね

しかし朝ごはんを食べないで早く出発するとのことで、お弁当を作ってくださったんですね
ホテルの姿勢がすばらしいですね (2026/07/21 04:04:32 PM)

Re:金婚記念の東北旅行・・(24)(07/21)  
dreamrose  さん
こんにちは。

ホテルでお弁当を用意してくれるなんて優しいですね。
しかもおいしそうだし・・・

茅葺き屋根が並ぶ風景・・・今の日本でこんな景色を見られるところがあるんですね。驚きました。周りの山の緑もきれいです。
こういう景色が未来まで守られますように。 (2026/07/21 06:26:09 PM)

Re:金婚記念の東北旅行・・(24)(07/21)  
いつもありがとうございます。
会津の朝は早そうですね。
東に行くほど朝は早いし日が落ちるのも早いですね。
西日本の住人なので東京でもびっくりしました。
(2026/07/21 06:28:43 PM)

Re:金婚記念の東北旅行・・(24)(07/21)  
やすじぢい  さん
こんばんは

朝の光や静けさを感じながら大内宿を散策する様子がとても素敵ですね
朝の時間をゆっくり楽しむのは心が落ち着きます
この旅行記、楽しそうですね

今日も一日お疲れさまでした

(2026/07/21 06:48:51 PM)

Re:金婚記念の東北旅行・・(24)(07/21)  
chorus mama さん
大内宿、検索🔍しました。7/2半夏まつり、2/14.15の雪まつりに行ってみたいです。
朝早くからお弁当作る🍱ホテル🏨はホスピタリティに溢れていますね。

江戸時代からの風景が残るのは東北だけだし、茅葺き屋根の管理とか大変でしょうね。観光地化してもお金を落として、保存に協力しなきゃいけない。

熊怖くて山には、入れません。腰に鈴🛎️付けましたか?

息子が晩御飯にUber eats頼みました。レタス🥬クラ@の献立は、嫌いみたい。ゴーヤ鶏の梅和えや、ごぼうガーリック🧄バター🧈とか弁当🍱に入れたから、全部食べてあるけど、怒れたみたいです。笑


(2026/07/21 09:43:13 PM)

Re:金婚記念の東北旅行・・(24)(07/21)  
かずまる@  さん
teapottoさんお晩でございます!
訪問先はもちろんですがw・・・訪問する時間帯まで計算し尽くされているとは!
ツアコンも顔負けですね?ポットさんには敵いませんね!d( ̄  ̄)
いいね! (2026/07/21 11:00:33 PM)

Re:金婚記念の東北旅行・・(24)(07/21)  
odetto1990  さん
わ~~~なんかタイムスリップしたみたい
ちょっと怖い~~~
でも素晴らしいですね
お弁当おいしそーーー
(2026/07/22 02:56:00 AM)

Re:金婚記念の東北旅行・・(24)(07/21)  
naomin0203  さん
まあ、豪華なお弁当!!!
素敵なお宿の心遣いですね。

大内宿、婿殿のお父様に連れて行っていただきました。
すごく静かな昔の家家の並び。
素晴らしかったです。

子安観音堂の、静かなたたずまい。
ふっと心が安らぎますね。

大内宿を一望できる見晴台。
まるで時間が止まっているようです。
観光客のいない大内宿。
早朝に訪問した買いがありましたね。
(2026/07/22 04:18:09 AM)

Re:金婚記念の東北旅行・・(24)(07/21)  
きらら ♪  さん
朝早く人の少ない大内宿を目指されたのですね、
本当に素敵な空間に浸れましたね。
早くお宿を立たれて大正解でしたね!ひょっとするとこの秋、私も大内塾方面に行くかもしれません😃 (2026/07/22 03:44:53 PM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: