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2005/06/14
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カテゴリ: ひとりごと
少しずつ、少しずつ、できることが少なくなってきている妹。

看病していると、
それでも奇跡が起きて治るのでは?という思いと、
一秒でも長く、という思い、
でも痰を吐き出せず、飲み込めもせず、
鼻から管を入れられて血まみれになりながら痰を吸引されるような
つらい治療を見ていると
いっそ早く楽にしてあげたくなる瞬間もあり
さまざまな思いが交錯する。


早く楽になりたいなどとは決して思ってはいないだろう。

悔しくて、無念で、
絶対に死にたくないと。

土曜日には、叔母が見舞いに来てくれて、
帰り際にホスピスの喫茶コーナーで二人でコーヒーを飲んだ。
「この歳になると、昨日まで元気だった友人が突然、というような
 不幸に次々と見舞われるの。
 それでも、その悲しみをきちんと受け止めれば、
 悟りにも似た強さを得ることができるから。
 そうして生きていくしかないの。
 逃げないで、受け止めて、ね。」


私はあなたの悔しさ、無念さをきちんと受け止められているだろうか?

日曜日、病院のデイルームで
妹のだんなさんのお母さんにお会いした。
初めてお会いしたのだが、
強くて優しくて、凛としたとても素敵な方だった。

「本当に妹さんに似てらっしゃる」
と声を掛けてもらったときには、涙が溢れて仕方なかった。

妹の前では誰も絶対に涙を見せない。
たくさんの人たちが妹の助けになろうと集まってくれて、
力になってくれる。
そうした人たちの気持ちに、救われる自分もいる。

----
ただ、やるせない思いをする瞬間もある。

例えば、先週末、治療のため大阪に滞在していた妹の病状が悪化し、
北海道へフェリーで連れて帰ることになったのだが、
フェリー乗り場で車椅子を借り、朦朧として歩行できない妹を乗せて
乗船したところ、
若い船員が「船内はこちらの車椅子に乗り換えてください」
と言う。

ひと目見ればひどく具合が悪いことはわかるだろうに、
まったく同じタイプの車椅子に乗り換えろと言う。

恐らくマニュアルどおりの対応であり、彼に悪意はない。
だからこそ、やり切れない怒りがこみあげる。

すぐに船長さんが遮り、「そのままでかまいません」と
言ってくれた。

業務マニュアルは絶対に必要。
無ければサービスの質が低下したり、
従業員が同じ過ちを犯したり、
業務効率が落ちたりしてしまう。
それは顧客にとってマイナス。

しかし、マニュアルに当てはめてはいけない状況下では
それを察知して、自分の判断を下すことが重要だとつくづく思う。

あの若い船員は学んでくれただろうか。





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最終更新日  2005/06/14 12:30:10 AM


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