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2007年11月23日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
またまた新文芸坐に行ってきた。

勿論「演技者・小林桂樹映画祭」、
今日で3回目…。

我ながら「よく続くなあ…」と呆れるが、
も~っと熱心な映画ファンだったら、
毎日行ったって、おかしくないんだから。

今日は成瀬巳喜男監督作品の2本立。

昭和26年公開の「めし」と、昭和41年
公開の「女の中にいる他人」。


小林桂樹さん本人のトークショー!

今日は1人じゃなく、友人2人と一緒に
観る約束だったのだが、大混雑を予想して
11時50分からの回を観るのに、揃って
11時に文芸坐内で待ち合わせした。

それでも大混雑だったんだから、まあ凄い!

結局3人並んで観る事が出来ず、てんでに
散って、「女の中にいる他人」から観た。

出演者は「社長もの」の面々と、ほぼ同じ。
だが、内容はコワ~イサスペンスだった。

小林桂樹がひょんなことから、友人の

うえに、絞殺してしまう。

全くバレないかと思いきや、若林の友人の
草笛光子が、小林桂樹が怪しいのでは?と
三橋に告げる…。

だんだんと、精神的に追い詰められていく


ただ、主役は勿論、小林桂樹なのだが、
本編見たら、これはもう殆ど、小林桂樹の
奥さん役・新珠三千代の独壇場!

サスペンスものだから、結末を書くのは
避けるが、一言で言えば、「女性のほうが
開き直ったら怖い」という映画だった…。

細かいストーリーは、ネットで検索して
調べてみてください(苦笑)。

そして、13時45分から、お待ちかねの
トークショー!

夏の熊井啓監督のトークショーの時より、
若干元気そうに見受けられて、ホッとした。

正直言うと、夏のときは、本当に「体調を
崩している」といったふうに見受けられて、
相当心配していたのだ。

だが、今日は非常に顔色も良く、声も大きく
歯切れも良くて、本当に安心した。

84歳の誕生日、ということもあって、
様々な方から花束やプレゼントを貰って、
非常に喜んでおられたようだった。

今日の2本の映画の話、戦時中は、俳優に
なるには国家試験を通らないとなれなかった
話などを、ジョークを挟みつつされていて、
お客も結構受けてた。

ところが最後、「社長シリーズ」の仲間の
話になったとき、言葉を詰まらせていたのが、
印象的だった。

「森繁さんは元気ですが、加東大介さん・
三木のり平さんが亡くなって…」

加東大介・三木のり平の2人とは、映画を
越えた仲だったようで、特に加東大介の話が
印象的だった。

森繁久弥の友人、山茶花究が亡くなったとき、
森繁が葬儀全般を取り仕切ったという。

それを見ていた加東大介が…

「ねえ桂ちゃん、ああいう友情っていいね。
自分が死んだら、誰に頼もうかと考えたら、
桂ちゃんしかいないよ」

「だから、桂ちゃんに自分の葬儀全般を
取り仕切ってもらいたいんだ」

…と伝え、それからすぐに加東は亡くなり、
その言葉どおりにした、という話だった。

そういう亡くなった方たちのエピソードを
生き残った私が、伝えていかなくては…とも
語っておられ、万感胸に迫るものがあった。

そして、夏のトークショーのときに
言わなかったことを、いちばん最後に
ポツリと告げられたのだ。

「実は7月に女房を亡くしまして…」

そう言うと、唇を震わせ、目に涙を溜めて
絶句されてしまった。

「(涙声で)妻にも、この映画祭を観せて
やりたかった…。すみません」

随分と痩せられたのも、最近あんまり
メディアで見なかったのも、原因は全部
これだったのだ、おそらくは!

「そんなわけで、仕事もしばらく断って
いたんです」とか言っておられたし。

でも、最後にこれからの仕事を発表(?)
していたので、徐々に仕事も再開しつつ
あるようだ。よかった、よかった!

20分の短いトークショーだったけども、
非常に濃い内容で、とても感動的だった。

仲間や、奥さんが先に逝く寂しさってのは
本当に辛いだろうと思う。

でも、日本映画界の至宝として、ましてや
東宝サラリーマン喜劇の生き残りとして、
これからもお元気でご活躍ください!

日曜日も行きたいけど、仕事で無理!
悔しいけど、しょうがないもんな、これは。





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最終更新日  2007年11月23日 22時49分36秒
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