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2009年11月01日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
久々に、身を切られるような辛い訃報を聞いた。

古今亭志ん朝・いかりや長介・植木等という各氏の
訃報と同格の、非常に大きなショックを受けた。

落語というものを4歳の、まだ幼稚園児だった私に
初めて知らしめてくれたのは、今も続く日テレの
「笑点」。

今の今まで、毎週殆ど欠かさずに見続けている、
数少ない番組だ。

私は昭和54年生まれのため、家元の司会は勿論のこと、

罵倒合戦の時代も知らない。

三波伸介司会の、本当に終わりの頃のギリギリを
うっすら覚えている程度が、個人的なこの番組の
最古の記憶。

明確に覚えている最古の記憶は、圓楽師匠が司会で、
ピンクの着物が古今亭朝次(現・桂才賀)師匠で、
座布団運びは、まだ山田隆夫ではなく、松崎真…
というメンバーの時代。

たぶん昭和58年の終わりか、59年の頭くらいでは
ないだろうか?このメンバーだったのは。

おぼろな記憶だから、間違っているかもしれないが、

後年とは全然違っていたような…?

まだ、この頃は「笑点」は40分番組だったから、
前半は演芸が2本だったり、圓楽師匠が薀蓄を語る
「よろずガイダンス」(だっけ?)があったり…。

たまに、小さん・志ん朝・柳昇といった師匠連が、

そういうときは、テレビにかじりついて見ていた。

志ん朝師匠の「酢豆腐」を聴いて、大笑いした記憶も
しっかりある。小学生のときだったと思うが…。

でもまあ、つまるところ、どうしても「笑点」イコール
「圓楽」という方程式が、頭の中で固まっている。

歌丸師匠の司会も好きだし、昇太・たい平という
若い血が(さほど若くないけどね)大喜利に入って、
今の「笑点」は非常にいいと思う。

しかし、何というか、いつまでたっても…

「今は臨時の状態」

…という感じで、毎週見ている自分がいるのだ。

圓楽師匠、噺家を引退して、様々な病と闘う日々を
続けていることは知っていても…

「またいつか、圓楽司会の笑点に戻る日が来る」

…と、心の片隅で僅かに思いながら、見ていたような
気がしてならない。

何となく、あの顔を毎週見ないと落ち着かない。

それほどまでに、圓楽師匠の存在は自分の中で大きく、
また「噺家の代表格」として、刻まれていたんだな…と、
今さらながらに強く思う。

だから、私はこんなにショックを受けたのだろう。

圓楽師匠の生の高座は、3回ほど観ることが出来た。

ひとつは忘れてしまったのだが、もう2回は明確に
覚えている。

4年前の5月31日の新宿末廣亭「明日の寄席」の
トリで聴いた「中村仲蔵」。

もうひとつは、よみうりホール「東西落語研鑽会」で
聴いた「浜野矩隨」。

2席とも…私がたまたま「いい高座に当たった」
からかも知れないが、渾身の一席、という感じで、
素晴らしさに感動したのを、今も記憶している。

特に「仲蔵」は、圓楽師匠が27年ぶりに末廣亭に
出演!ということで、大騒ぎになった余一会で、
2階席の隅のほうで、小さくなって見てた(笑)。

なんせ、夜の部の当日券を目当てに、朝の5時から
(だったかな?)並んでいた人がいたと…(冷汗)。

私も本当は、この会は昼夜通しで見たかったのだが、
それどころの騒ぎじゃなかった(笑)。

で、そのときの「中村仲蔵」だが、客席を一気に
自分の空気に取り込むような、力のある語り口で、
非常に素晴らしかった。

そのとき、何気なく、フッと2階席の階段のほうに
目をやると、力強い真剣な眼差しで、高田文夫先生が
圓楽師匠の高座を見ていたのが、忘れられない。

…談志・志ん朝・圓楽・柳朝・圓蔵という東京落語
ビッグ5のうち、存命は「歌謡合戦」のコンビのみに
なってしまった。

一昨日は、談志門下の文都師匠も、49歳という
若さでガンに倒れた。

文都師匠は、今年3月31日・新宿末廣亭の余一会で
元気な高座を見ていただけに、一層ショックだった。

いちばんの親友と、弟子を同時に失った、家元の
心中は、察するに余りある。本当に辛いと思う。

最後に圓楽師匠、本当にお疲れさまでした。

落語と闘い、晩年は病魔と闘い、本当にお疲れだと
思います。ゆっくりお休み下さい。

あの世には、名人上手が大勢おりますし、三波伸介・
小痴楽・小圓遊・つば女といった、元笑点メンバーも
待ってますよ。

私もいつか死ぬんで、そのときは、天国名人会で
「浜野」や「野ざらし」、「町内の若い衆」あたりを
是非とも聴かせてください。

家元は、まだまだ、そちらには行かせませんからね!

当人が「行く」っつっても、無理矢理引き止めますから!





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最終更新日  2009年11月01日 22時28分35秒
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