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2010年12月21日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
柳亭市馬師匠が「落語協会副会長」に就任した記念で、
何か落語関係のネタを書こう…と考えていて、さっき
急に思い出したことがあった。

その出来事から、すでに3年以上経っているのだが、
いまだに思い出してもおかしい、腹の底から笑った
「ハプニング」が新宿末廣亭であった。

活字にすると大したことない話なのだが、今思うと
「あの事件」をきっかけに、若干寄席通いの頻度が
上がった気がするくらい(笑)、面白かった出来事。


今日はこの話で。

http://plaza.rakuten.co.jp/torazou/diary/200804030000/

上記のブログの下の方に書いてある、08年4月3日の
新宿末廣亭夜席でのこと。

トリが花緑、ヒザ前がたい平、その他白鳥、歌之介、
一朝、圓丈、権太楼という豪華メンバーだったのに、
2階席も開かない普通の入り(7割程度)だった。

いつもの下手側の桟敷席の定位置に陣取ろうと思ったら、
その場所に60歳代と思しき男女5人がいて、仕方なく
桟敷席の後ろの方に座った。

ヒザ前でたい平師匠が上がり、時事ネタを振りだした


その男女5人が、いきなり立ち上がって帰り支度を
堂々と始めたのだ。ガサガサ音を立てながら(笑)。

たい平師匠は、それを見てすかさず…

「あっ!ちょっと、ちょっと!何で帰っちゃうの!?
花緑兄さん、楽屋入りしたのに!」


それを無視するがごとく、帰る支度を続ける一行。

そしたらたい平師、高座のマイクを掴んで…

「業務連絡、業務連絡!花緑兄さん、花緑兄さん!
お客5人帰りました、お客5人帰りました!」




「ちょっと~!何で帰るの!こっちはこれから
トリで落語やるのに!」


2人でそのグループに向かって、非難の嵐!

この時点で、私を含めた他のお客は大爆笑!

そしたら、末廣亭の入口の辺りで、そのグループの
リーダー格(?)と思われるオヤジがおもむろに
口を開いた。

「たい平ちゃん、ごめん!俺たち、これから新潟に
帰るんだよ。もうバスが出る時間だからさ」

おまけに「たい平ちゃんの落語聴きたいからさ、
今度新潟に来てよ!」だって。

ったく、田舎もんは図々しい(笑)。

たい平師「分かりました!え~っ、他のお客さま、
これから新潟に帰る、あの皆さんに拍手を!」

わーっ!と笑いながら拍手する我々。

そしてそのグループは末廣亭の外へ…。

そのとたんに…。

「ああやって、途中でお帰りになったお客さまは
無事に家まで到達できない確率が高いんで…」


もう、ホントに笑い転げた。

お客だけでなく、従業員の人も、楽屋の芸人さんも、
全員がドカーン!と、一体になって笑った。

この瞬間、私は「ああ、寄席っていい空間だな」と
心から思ったのだ。

落語という「作品」を噺家が演ることでで、楽しさを
共有することは、どんな空間でも可能だが「その瞬間に
起きたこと自体」を笑いで共有するのは、ホールでは
難しいと思う。

ホールで似たようなことがあったら「単なる事故」に
なってしまうから。

たとえ退屈であっても、寄席は私にとって、どんな
マッサージよりも「癒される」空間である。





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最終更新日  2010年12月21日 23時41分11秒
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