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2015年07月11日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ここ数年は高座に上がっておられず、関係者サイドからも
「寝たきりで、もう復帰は難しい」と聞いてはいたが…。

私が寄席通いを始めた16~17年ほど前、寄席の高座に
頻繁に上がっていた大ベテランの訃報は、骨身に堪える。

本当に沢山の高座を観ていたもんなぁ。

飄々とした佇まい、滋味溢れるいぶし銀の語り口、
江戸前のさっぱりとした高座を魅せてくださった
入船亭扇橋師匠が亡くなった。

享年84。


お歴々の句会「東京やなぎ句会」の宗匠としても有名。

亡き森田芳光監督の劇映画デビュー作『の・ようなもの』に
出演されているのをご存知の方も多いだろうか。

とにかく、個人的な思い出というと「ホール落語よりは
圧倒的に『寄席で観た噺家』」ということになる。

私の行くときが、やっぱ「小三治主任」「市馬主任」というのが
多かったから、必然的に(??)扇橋師匠も入る番組になると
いうことだったからなのか…。

とにかく、寄席に行くたびに高座を拝見していたと言っても
過言ではない。何回聴いたか記憶がないほどである(苦笑)。

十八番の「茄子娘」「麻のれん」「弥次郎」。『湖畔の宿』の

作ったとかいう歌を歌って終わる「二人旅」。あと「穴どろ」。

主任やホールでは、黒門町直伝の「富久」や「ねずみ」などを
本当によく聞いた。13年くらい前、紀伊国屋寄席のトリで聞いた
「富久」は、素晴らしい出来だったのを覚えている。

漫談だと、浅草の喫茶店「アロマ」のジュースがどうとか、

延々とされていた覚えがある。確か末廣亭だった。

後年は、ご病気のせいか体が常に揺れていて、口跡も
正直「何言ってるんだか分からない」ときも多かった。

声量も落ちて「お客さんも笑いたいんだけど、笑い声で
高座の声が聞こえなくなるから、水を打ったように
静かにせざるを得ない状況」というのに、何度となく
私は出くわした。

それでも、私は扇橋師の高座は好きだった。

ネタ云々でなく「扇橋師の高座を見ていれば幸せ」だった。

…ここ数年、落語協会はベテランの戦線離脱が増えている。

圓蔵師匠・扇橋師匠・志ん駒師匠…。

私が寄席通いを始めたころ、寄席のエースとして毎日のように
高座におられた師匠方が、どんどんいなくなってしまう。

たけ平さんはじめ、若手真打や二つ目の大活躍も喜ばしいが、
やっぱりベテランがいなくなるのは寂しい。仕方ないけど。

扇遊師・扇治師・扇辰師・扇里師など、たくさんの弟子を
育てられ、本当に素晴らしい功績を残された扇橋師匠。

小三治師匠も深く悲しんでおられることだろう。

入船亭扇橋師匠のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
長い間お疲れさまでした。


宣伝をさせていただきます。

5月9日(土)に神保町らくごカフェで催した「第6回
昭和歌広場」が取材を受けたという話を書きましたが…。

その模様が明日放送になります。

7月12日(日)朝の8時からのBS朝日『熱中世代』
という番組で、私が映ることになるようです…。

ああ、物凄く照れくさい(冷汗)!!

私自身は恥ずかしくて間違いなく見ないと思うので(苦笑)、
もしよろしかったら、ご覧になってくださいませ。





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最終更新日  2015年07月15日 00時23分13秒
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