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2018年10月04日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「大陸物」となると、代表的な歌は…東海林先生の代名詞的な
歌である 『国境の町』 (昭和9年)が、まず思い出される。


これは、テレ東で最期に『国境の町』を歌ったときの写真。
後ろの指揮の水谷良一先生も懐かしい。


『国境の町』発売の1年前に、キングから 『キャラバンの鈴』
という曲も出ていたり(作詞は川島芳子!)、昭和11年には
これまたキングから 『北の国境線』 という歌も出ている。

でもまあ、やっぱ『国境の町』だろうネ、極めつけは(笑)。
ソ満国境のスケールの大きさと寂しさ、侘しさがダイレクトに


東海林先生の歌…というだけでなく、歌謡史全体を見たとき
「『上海』をテーマにした流行歌」の中で(個人的には)
3本の指に入るのが、昭和13年の 『上海の街角で』!

私ゃこの歌ァ好きなのョ。当時としては珍しかったであろう、
男性の台詞入りという歌で、オリジナルの台詞は佐野周二。

昭和40年代以降の再録音では、キングが小池朝雄、ビクターが
黒沢良、テイチクが渡哲也と、様々な役者が台詞を入れていた。
クラウンは、なんとオリジナルの佐野周二が改めて入れている!

オリジナルを除くと、個人的には小池朝雄がいいかもしれん。
頭の中にゃピーター・フォークの顔が浮かぶけど(笑)。






『麦と兵隊』 (昭和13年) 『あゝ草枕幾度ぞ』 (昭和16年)の
2曲がツートップという感じになるが…。
その次にお馴染みなのは、コミカルな調子の 『陣中髭くらべ』
(昭和13年)と、森赫子の台詞入りでヒットした 『軍国舞扇』


好きなのは 『戦場初舞台』 (昭和15年)。若き歌舞伎役者が
出征して戦死、という実話を基に作られた美しくて悲しい歌。
また、1~2番の間奏が長唄の『老松』で、落語&演藝好きは
ここを聴くと、別の意味で泣いてしまうという…志ん朝師匠の
出囃子だったからネ。

あと 『軍事郵便』『黒龍めざして』 (昭和12年)の裏表2曲も
捨てがたい魅力がある。 『黄昏の戦線』 (昭和12年)も好い。

クラウンで最晩年(昭和46年)に吹き込んだ 『ある少尉の遺書』
『わがいのち暁まで』 の2曲も、戦後26年目ではあったけれど、
立派な戦時歌謡と言っていい佳曲である。




これ以外のジャンルでも、東海林先生は数多く佳曲を残している。

特に戦後のキング~マーキュリー時代は、ヒットには至らずとも
「こんな歌を歌ってたの?」と言いたくなるような、物凄い歌が
たくさん(苦笑)。

キング時代では、岡晴夫か小畑実が歌いそうな 『アメリカ空路』
(昭和25年)もあるし、灰田勝彦っぽい 『アルプスの屋根の下』
(昭和26年)も、東海林先生には珍しいジャンル。

中でも本当に珍しいのが、演歌調の 『屋台の月』 (昭和28年)!
矢野亮作詞・渡久地政信作曲という…春日八郎の歌でありそうな
コンビが作っている。でも、聴くと”東海林節”が冴え渡っている
メロディーラインだから、これが不思議。




マーキュリー時代も凄い!最も(懐メロファンの間で)有名な
歌は、昭和30年の 『楡の花咲く時計台』 であろう。サンバの
リズムで、殆ど”早口言葉状態&ブレス丸出し”で歌っている
『わたしのリモン』 (昭和29年)という珍曲もある(苦笑)。

『高原の回想譜(スーベニア)』 は、”亡き妻を偲んで”という
サブタイトルが付いている、昭和29年発売の歌。
王道の流行歌調の 『泪の数寄屋橋』 も、昭和29年に出ている。

個人的には、上記の 『楡の花咲く時計台』 は当然大好きだが、
ほかには 『ジャワ旅愁』 (昭和28年)、そして昭和32年の
歌手生活25周年記念曲 『東京物語』 『アイヌの子守唄』!
これがいい!

特に『 東京物語 』。この題名だと、小津映画を思い出す人が
殆どだと思うが(苦笑)格調高いタンゴの美しいメロディー
ラインに、叙情性溢れる詞が冴え渡る傑作だと思う。
『アイヌの子守唄』 は、東海林版『イヨマンテの夜』という
ムードの歌で、チャーさんと違う「声量と別の」静かな迫力が
感じられる。ただ、2番の歌詞でミスがあるのが難点(笑)。

時代物だと、揺籃期の”NHKのテレビ放送劇主題歌”として
作られた 『義経の唄』 (昭和30年)が個人的には好い。
この年の大晦日の『第6回NHK紅白歌合戦』でも歌われた、
知る人ぞ知る佳曲。




いや~…ただの羅列だけなのに、こんなに時間がかかるとは
思わなんだ(苦笑)。それだけ曲の吹込数も多く、また歌った
曲のジャンルも幅広いっつうこった!





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最終更新日  2018年10月06日 01時18分43秒
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