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僕は、パンツを履かない。小学校のときに、「なんで古館君はパンツ波いてないの?」と聞かれたことが2度ほどある。僕はこう真顔でサトシ君に言った。「うちは、貧乏だから、パンツも買えなんだよ。」と。あれから、40年。僕も、パンツを十分買えるくらいの年齢になった。今日もパンツをベランダに干した。小学校のときに誰もが履いていた純粋向くな真っ白の白鳥が飛びたつ前のようなブリーフ。僕のマンションの10階から見える景色は、そんなに良くない。ビルの隙間から時折見える青空が唯一僕のお気に入りだ。居間の座卓に座って寛いでいると、そのわずかな隙間から見える青空に僕は癒される。季節の変わり目は天候が荒れやすい。今日も強風が吹いている。 ベランダの白鳥のようなパンツをしまおうとした、そのとき、「あ!!」斜め向かいのマンションのベランダに若奥さんだ。僕は、やはりお金はあってもパンツはいまだに履かない主義だ。ただ、パンツを干さないと、パンツを履いていない男と思われるのがたまらなく嫌で、いつもパンツは履いていない。奥さんは目を点にしながら、僕を訝しげに見ている。パンツを履いていない事が信じられないような顔をしている。その時、奥さんの手元から、黒のランジェリーのパンティーが風にゆられて飛んでいった。「アディオス!」僕はそのパンティー目掛けて手を伸ばしながら、すかさず、後ずさりして、窓を閉めた。居間に座り、小さな声で座卓を前に、ごちそうさま・・と、一言つぶやいた。
2015年07月20日
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ある日、僕は、青山通りを歩いていた。そう東京の有名なちょっとコジャレタ若者や、マダムが歩くあの有名な通り。ちょっと坂になっているのが、ナウイし、中途半端に傾斜がきつくて、くるぶしが、コロコロと音を立てて外れそうになる。そんな坂道にある本屋さんで、僕は茶川賞を受賞するかもしれないという話題の「絶歌」が目に入った。話題性抜群、こんな本を本屋に置くなんて、その本屋のオーナーは余程頭が可笑しくて、きっと、心が魔物に躍らされているか、金に目がくらんだ人の気持ちを踏みにじる悪魔のようなケダモノだと僕は思った。そう僕は「FXck You!」と、お店のむかつく顔した店員に、中指を立てながらつい言ってしまった。しまった!と思ったときには、警備員が、僕を取り押さえに駆けつけた。だから、僕は隣のかわいい顔した店員さんの女の子、小指を立てながら、「あなたは、とても綺麗です。」と、習いたてのアラビア語で言ったんだ。結局、僕は、近くの交番でこっぴどく叱られながら、心にこう呟いた。”ちょっとばかしの革命家なら、やっちゃうよね。”と。その日は、近くの中日大使官で勤める「ポークン」に電話しながら、中華鍋のお店にいって、僕とポークンは、鍋をつついた。それで、彼が言うには、中国ではあのような本はまず販売にならないし、そんなことを作者が書こうものなら、消されちゃうね。っと純粋向くなムクドリのような顔したポークンは、僕の耳元で小声で囁いた。お店のカリブ海から出てきた海人みたいな顔をした立派な小鼻を引くつかせた店員が、鍋の具財をつぎつぎと持ち込んできた。牛の金玉とか、なんかよくわからない腸なのか、心臓なのか、そのグロテスクの塊みたいな料理に僕は思わず、絶句しそうになった。鍋料理がそこそこ美味しくて、45分くらい入店して経たころ、赤と金の模様の入り混じる天井を眺めると、天井の隅のほうに、ドアが見えた。ドアノブがついている。PUSHと書いている。ということは、真上に向かって押す入り口だ。つづく。
2015年07月20日
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