売り場に学ぼう by 太田伸之

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Nobuyuki Ota

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2023.12.30
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今日は地下鉄銀座線も日本橋、銀座の通りも百貨店の地上階もアジア系外国人でいっぱい、耳に入ってくる言葉は日本語ではありません。人気ラグジュアリーブランドの路面店やインショップではインバウンド客の行列が当たり前、ものすごい購買欲です。インバウンド客にとっては円安天国、買い物しても高級レストランで食事してもいまは値段の安さを実感するでしょう。かつて1ドル80円台の時代、私たちはニューヨークでもパリでも強い日本円の恩恵を受けましたが、いまはその逆です。


シャネル路面店の行列


インショップのシャネルにも行列


ルイヴィトンも


ラグジュアリーはインバウンド人気

ロンドンのハロッズはロシア系と中東系のお金持ちが多く、売り場ではほとんど英会話は耳に入ってこなかったことがありました。ニューヨークのサックスでは巻き舌スパニッシュアクセントの日焼けした奥様たちが高級婦人靴売り場のソファに腰を下ろし、クリスチャンルブタンやロジェヴィヴィエの靴箱をどんどん積み上げていく光景を何度も目撃しました。パリのギャラリーラファイエットは中国人観光客の団体さんがブランドショップの前で行列、ここは本当にフランスなのかという空気でした。なので東京の中心部で日本語以上に外国の言葉が耳に入ってくるのはごく普通の光景と言うべきでしょう。

恐らく世界の主要都市の中心部にある商業施設は売上の半分あるいはそれ以上がインバウンド客ではないでしょうか。地元のお客様であろうがインバウンド客であろうが、お客様であることに変わりありません。都心部でインバウンドが増えたらいけないという考え方はどうなんでしょう、私はもっと増えてもいい、この先もっと増えると思っています。もちろん昔からの常連のお客様を大切にケアするのは当然ですが。

銀座4丁目松屋通りの元ランバン路面店のあった場所に面白いポップアップがありました。オニツカタイガーと鉄腕アトムの期間限定コラボショップです。聞けば2週間前に立ち上がり、6週間ほど営業だそうです。手塚治虫さんの鉄腕アトムとほぼ同じ時代にオニツカタイガーは誕生、期間限定にしないで積極的に世界市場に送り込めば良いのにと思いました。


このイベント用のショッパー







まだ1日残っておりますが、今日私は仕事納め。皆様1年間お世話になりました。コロナウイルスで海外出張ままならず3年間じっと我慢しましたが、今年は10月に台湾の台北、12月に中国の杭州と寧波に出張することができました。招聘してくださった台湾及び中国の皆様、ありがとうございます。

来年もどうぞよろしくお願いします。





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Last updated  2023.12.31 14:36:15
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