温故知新

2004.03.31
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hiro_nao_99さんの日記を拝見していて思い出した。


その頃、娘はまだ小さく、経管栄養でミルクを1日5回注入していた。
経管栄養の子供はいざお腹が空いても簡単にミルクをあげることができない。ただでさえも症状がどう変わったか気になる上に何時間も拘束される大学病院の日は、娘にとっても私にとっても苦痛以外の何物でもなかった。

ずっと伏線はあったのだが、きっかけになったあの日。
私は次の日の大学病院への通院のために頭をフル稼働していた。
着替え。
ミルク用具。
オムツ。

受診時間から逆算してミルク時間を調整。

そんな時、彼は帰ってきた。
そして、笑顔で言った。
「明日、休みになったよ!どこか遊びに行こっか?」

どこかのテレビ局のキャッチコピーではないが、絶対に負けられない戦いがある。

「君にはデリカシーがないんだよ。私が今、何を考えていたか君に分かるか?」

私は訴えた。

「今は私が彼女のマネージャー役も務めるのが仕事だから、病院のスケジュールを管理して連れて行き、責任をもって医師との交渉を果たす。この件に関して、私が頼んだこと以上に何をしてくれなくていい、仕事中忘れていてくれても構わない。
が、私たちがそういう時間を過ごしている、ということを君が意識していてくれないのなら、孤独で戦えないよ。」

絶対に譲れない勝利がある。
ここが私のデッドラインだった。


私の必死さが伝わったのか、彼はすぐに非を認めてくれた。
今では、「病院はいつ?」「どうだった?」と彼から聞いてくれるようになった。

この「デリカシーがない」という言葉は我が家で流行っており、今でも(私が一方的にであるが)多用されている。





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Last updated  2004.03.31 15:32:23
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