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南海電鉄の高野線は、正式には、大阪汐見橋-極楽橋間をいうのですが、実質の起点駅は、南海のターミナルである南海なんば駅で、汐見橋-岸里玉出間は、通称、汐見橋線と呼ばれ、高野線とは、直通運転さえできない構造になっています。
高野線といいながら、実際には、河内長野や林間田園都市、橋本からの通勤、通学輸送がその多くを占め、定期利用者や沿線居住者にとっては、高野線は、大阪市内への通勤、通学路線というイメージが強いでしょう。
かつては、1時間あたり2本の急行が高野山極楽橋への直通していましたが、今では、直通列車は、1日数往復の特急「こうや」と快速急行のみとなっています。

これは、極楽橋発なんば行き直通の快速急行が下古沢付近の勾配を下ってくるところ。
勾配標には、30‰、手前の曲線半径は、240m、制限速度は、33km/h。
九度山を過ぎると、山岳区間に入り、勾配50‰、半径100ほどの曲線が続きます。そのため、最高速度は、33km/hに抑えられます。
次の高野下-極楽橋間は、直線距離で5kmほどに過ぎませんが、標高差が400m以上もあって、線路は、大きく迂回して10.3kmもの距離をかけて登っていきます。
橋本-極楽橋間に入れる車両は、「こうや」号を含め、ズームカーと呼ばれ、平坦線での高速運転性能と、勾配区間の低速での牽引力を確保した性能を持つ車両であり、かつ、半径100mのカーブでも走れる車体長18mのものに限られます。
写真の2100系は、直通運転用のVVVF制御車ですが、今では、なんば-橋本間の急行などでも使われています。

高野下-極楽橋間は、昼間は、無停車の特急を除くと、1時間に1本程度の列車しか走っていません。しかし、1駅を除き、駅員が配置され、簡易型ながら、全駅にICカード対応の自動改札機を設置しています。
この写真、かつてあった交換設備を撤去した下古沢駅の構内で、極楽橋方からなんば方を見たところ。
この駅のみが無人駅になっています。
なお、この写真の奥の方には、事業用か、貨物用の、スイッチバック式の引き上げ線があった跡があります。

下古沢駅ホームと駅舎。
この区間の各駅は、すべて1930年の開通時からのものと思われる木造駅舎が残っていますが、駅の前のスペースが狭い上、崖になっていたりするので、駅舎の写真を撮るのは、なかなか難しいものがあります。
高野下、下古沢、上古沢とも、駅周辺には、民家もそこそこにありますが、下古沢と上古沢は、集落から斜面を登った山の中腹の僅かな平坦なスペースにあります。

集落から、かなり登ったところ、山に張り付いているような上古沢駅。
右は、山の急斜面、左は、崖。
山の北側斜面にあるため、今の時期、ここは、夕方の限られた時間しか陽が当たらないとか。
駅員さんが出入りするたび、ガラスの入った木造の引き戸のガラガラという音が響く。
そんな音が懐かしいと感じるようになったのは、いつからだろう。

上古沢駅構内から駅舎方向を見る。
写真を見て気づいたんですが、駅舎、傾いてます。

上古沢駅にて、運転停車の特急「こうや」。
10月までなら、ここで上り特急「こうや」と交換しているはずでした。
駅構内でも、このカーブ。
まったく、この区間には、直線は、なく、駅構内以外は、ほぼ、勾配という感じです。
さよなら「はやぶさ」 2009.03.13 コメント(6)
南海高野線訪問3 2008.11.24
南海高野線訪問1 2008.11.23