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2013年11月29日

EPSON製GPSウォッチSF-510T ファーストインプレッション

カテゴリ：走ること全般

Facebookではすでに投稿した内容なのですが、広く興味を持たれている方に少しでも参考になればとブログに転載します。

少し手直ししましたが、内容ははぼ同じです。

--

GPSウォッチを買いました！

「神宮外苑24時間チャレンジ」での思わぬ快走ができたので自分へのご褒美です。

正直に言うと…、衝動買いです。

購入したものはコレ。
↓
EPSON SF-510T

（画像はEPSONサイトのものです。）

http://www.epson.jp/products/wgps/sf510t/

月刊ランナーズ最新号にデカデカと広告ページが組まれていますね！

EPSONの初期モデル(SSシリーズ)は随分と辛口評価されていました。

でも、記事にもある通りかなり改善されたハズ！

「Made in Japan」を期待し購入に踏み切りました。

多分、多くのランナー、特にウルトラランナーの方々が興味津々だと思います。

そこで、少しでも参考になるように、ウルトラランナー目線で評価してみました。

まずは外見です。

私の手持ちのモノたちと比較してみました。

GPS大きさ比較

左から、「GARMIN Forerunner 310XT」(FR310XT)、「GARMIN Forerunnner 405」(FR405)、今回買った「EPSON SF-510T」、「SEIKO スーパーランナーズソーラーモデル」
※SEIKOのものはGPSウォッチではありません。

GPS厚さ比較

大きさも厚さも普通のスポーツウォッチです。

購入の決め手は、

◎充電池の持ち時間が30時間と長い。
◎薄くて軽い。(厚さ約11.8mm、重さ49g)
○GARMINほど高価でない。（スポーツウォッチとしては…）

SUUNTOのアンビットやGARMINのフェニックスも50時間持ちますが、GPS電波の捕捉間隔を長く設定して無理やり長持ちさせただけ。

しかもデカくて重くて高価…。カッコ良くて欲しいですけど。(笑)

今まで、ウルトラマラソン用に使っていたデカくて重くて高価だったFR310XTでさえ20時間(後継機種の910XTも同じ)ですから、凄い進歩です。

アラームや操作音を鳴らしたりライトを使ったり、電波の届きにくいトレイルでは30時間は持たないでしょうけど、現時点ではGPSウォッチの中ではトップかも？

これなら250km未満のウルトラまで重さや電池切れを気にせず使えそうです。

私よりも速い人なら、さくら道や萩往還の250kmでもOK！

これを機にGARMINのFR310XTとFR405の出番はなくなりそう…。

累積標高や勾配の表示ができ、バイブレーションもある上位機種のSF-710Sがあります。

でもSF-510Tでも標高は表示できるし、私はトレイルランナーではないのであまり必要性は感じません。

＋1.8mmの厚さ、＋10gの重さ、＋5,000円の値段を考慮し、このモデルにしました。

遠回りしましたが、本題の使用感レポートです。

↓↓

まだ、長時間、または、トレイルでの耐久テストはしていませんが、街中を10km走ったレベルでの報告です。

カタログに載っている情報は蛇足になるので、これは！というネタ以外は書きません。

なお、あくまでも私の主観です。

◆装着感：◎。

直につけても全然痛くないです。腕時計なら当たり前か！

手持ちのFR405は角が立って痛く布製に取り換えて使っていました。

ただし、女性モデルはないので、腕の細い女性はフィット感が弱いかも？

◆ライト：◎。

明るくとても見やすい！

表示時間の設定ができず10秒固定なので、24時間走や徹夜ランなどでライトを頻繁に使うと電池の減りが早くなると危惧されます。

でも、100km超のウルトラマラソン以外では全く心配する必要はないので、オートライトにしておくと便利かもしれません。

24時間走くらいは持つのでは思っていますが、どうなんでしょう？誰かやってみて下さい！

◆画面表示項目：◎。

行数（1～3）と表示項目がカスタマイズ可能です。老眼などで見にくい人でも、ある程度見やすくできると思います。

◆GPS電波の捕捉時間：◎。

初期設定時は2分くらい掛りましたが、以降はFR405より早い感じです。

◆電源：○。

電源を切ることが出来ます。

大会の移動中などに誤操作でGPSの捕捉やライトの点灯とかで無駄に電池を消費してしまう心配がないです。

◆GPS電波の捕捉：○。

室内（屋根のひさしあり）の窓際で捕捉できませんでした。FR405は時間は掛るけど捕捉します。

精度を上げるため、反射電波は拾わないようにしたのが裏目に出たのか？まだ試していませんが森の中だとロストするのでは？

◆GPSの精度：○。

街中で使用した限りでは、FR405と同等のようです。

しかし、凄いことにｍ単位まで表示します。FR405などは10ｍ単位です。ただ、同じコースを走っても数メートルの誤差が生じることから、その必要性には疑問があります。

◆音量：○。

初期モデル(SSシリーズ)は走っていてアラームが聞き取れないと聞いていましたが、特に聞き取れないことはありませんでした。

◆画面：○。

液晶自体は見えづらいことはなく、コントラストも変えられるので見やすいです。

◆スライドセンサー：○。

GPSの電波が届かないトンネルやインドアなどでは計測中のピッチ情報などから距離を割り出せるそうです。

ただし、歩数、ピッチ幅の情報は画面表示項目の設定を変更しないと見れません。万歩計のように使うにはちょっと面倒かも。

◆タップ操作：△。

画面を軽くたたく操作を、画面の表示の切り替え、ライト点灯、ラップ区切り、なし、に選べて便利。

しかし…、スマホをタップするような指だけの軽いタップでは反応しません。スナップを効かせ強くたたいたら反応しました。

ウェアとかが触れたりしただけで反応しないためと思われます。

ラップを取ったり画面表示を切り替えるならボタン操作する方がいいかなと思います。反応しないで何度もたたくとイラ付きますから…。

でも手袋をしていても反応するのはいいです。反応レベルをユーザーで変えられるようにできたら合格でした。

◆心拍計：△。

購入していないので分かりません。

個人的にはGARMINのANT+心拍計を使っていたので流用できるか試してみましたがダメでした。

独自仕様ではなくGARMINやSUUNTOなどの海外メーカーのようにANT+標準仕様で作ってもらいたかったです。残念。

◆目標ペース：△。

目標ペースと振れ幅が設定でき、そのペースゾーンから外れるとアラームを鳴らすことが出来るのですが、ペース設定が10分刻みと大きいです。

福岡国際Bの参加資格である2時間40分を切るペース(キロ3分45秒)や、サブ3ペース(キロ4分15秒)や国際女子の参加資格である3時間15分切りのペース(キロ4分35秒)などの設定が出来ない。

是非5秒刻みにして欲しい！ちなみにサブ4ペースはOKでしたが、サブ5ペースはNGでした。

◆時計：△。

曜日の表示ができません。

必要性は少ないかもしれないけど、腕時計として使えるならあった方がいいのでは？残念。

◆データ分析：△。

PCやiPhoneの専用アプリ経由で専用Webサイトにデータをアップロードし、Webアプリで分析するのみで、ネットに接続出来ない時は分析できないです。

登録できるトレーニング数は 3000 件でそれ以上登録する場合は古いデータをエクスポートし削除しなければなりません。

現在、アンドロイド用のアップロードアプリはないですが、将来的には対応されるらしいです。また、Webアプリでは個別のデータをGPX形式ファイルでエクスポートできるので、Google earth やカシミールなどの地図ソフトで表示することが可能です。

◆履歴管理：×。

履歴だけを削除できません！

マニュアルには履歴の削除をするには初期化すると書かれています。初期化したらデータが削除されるだけでなくすべての設定が初期化されてしまいます。

是非、履歴データを個別に削除できるようにして欲しい！ファームウェアの更新で対応されることを期待します。

データがメモリいっぱいになったらどうなるのか？初期化して削除しなければ計測できないのか？古いデータが消されていくのか？11/25にサポートセンターへメールで問い合わせしましたが、現在まだ返答がありません。電話でですべきだったかな？

【初見での総合評価】

とても期待していたので、少々辛口評価してしまいましたが、現時点ではロード中心のランナー（ウルトラ含む）にはお勧めできる良いものだと思います。

サポートセンターの回答とトレイルや長時間の使用のレポートは、後日アップしたいと思います。

【おまけ情報】

実は、比較写真には撮りませんでしたが、FR405の代替機としてGPSウォッチ(Pianta GPS-22HRW+2)を昨年末に購入し、普段の練習と100kmまでの大会で使い込んできました。
↓
cardio60

（画像はPiantaサイトのものです。）

詳細はこちら↓
http://pianta.ne.jp/product/pr_gps-22hrw+2.html

当時、FR405の電池が2時間50分しか持たなかったので、フルでも使えない状況で何かを買うしかない状況だったのです。

フルでFR310XTを使うのはね…。

大きさや重さはFR405と同等なのに、充電池が16時間持ち心拍計も付いて20,000円以下と超格安な上、充電池がヘタっても格安(3,500円)で充電池の交換をするサービスがあるので購入しました。

コストパフォーマンスはとても高いのですが、GPSの精度や捕捉に関しては若干劣るようでトレイルランニングには不向きかもしれません。

片側が切り立った林道やビルが立ち並ぶ街中では、GPS電波を捕捉できないことがありました。

でも、一般的な郊外型のマラソン大会ではそういうことはないので、ロード中心の私はまあまあ満足しています。

ただ、99LAPしか取れませんし、心拍計が一世代古いタイプで厚くて重く、100kmのウルトラマラソンでは胸が痛くなってしまいます。

また、オートラップ機能はあるのですが、オートポーズ機能がないので練習時に信号待ちや給水休憩で押し忘れて計測漏れしたりすることも…。

大会では不必要な機能ですけど、個人的には練習の時は欲しい機能です。

安っぽくてカッコ良くないですが、値段が格安だし多少のことは目をつぶれます。

でも、当時、BrytonのCardio60が売られていたらこちらを買ったでしょう。
（これを買っていたら今頃はEPSONモデルは悔しい顔して眺めていることに…。）
↓

（画像はBrytonの販売サイトのものです。）

詳細はこちら↓
http://item.rakuten.co.jp/bryton/cardio_60e/

今回は心拍計は購入せず、SF-510T本体のみです。

予算の都合もありますが、心拍計を購入したらPiantaのGPS-22HRW+2の存在価値がなくなるので…。

GPSウォッチはまだまだ高価です。後悔しないようよくチェックしてから買ってください！

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