定価並で購入した日記（天空の城）

2022年02月15日

新政酒造鵜養蔵（仮称）特約店はどうなるのか　新特約店網をつくるのか？

テーマ：たのしいお酒飲んでますか。(12224)

カテゴリ：雑記帳

NHKEテレで放送された「たんぼ物語」。
ドキュメント中で、新政酒造の佐藤社長が言葉にされていた「3年後に鵜養地区に新政酒造の蔵を作る」というコメント。

巷では「dancyu日本酒2022」にも新政酒造が取り上げられて盛り上がっています。

鵜養蔵（仮称）の初代杜氏は古関弘さんと推測しています。

昨年春に「新政の本」を読んだときは、その程度のことしか予想していませんでした。

ただ、昨年秋に熊本県の「花の香酒造」が、約70件ほどあった特約店を解散し、全国十数件の新たな特約店とともに新しいブランド「産土（うぶすな）」を立ち上げました。

この時、私のなかで気になっていたことが何点かあります。

新政酒造は、鵜養蔵（仮称）の特約店を既存特約店とは切り離して考えるのではないか。

（新政酒造鵜養蔵（仮称）のイメージ）※個人の予想です

上記の考えに至った根拠を何点か提示します。

・新政酒造と花の香酒造は、松本日出彦氏の武者修行にともに協力した蔵であり親交がある。
・2020年12月に「大地（アース）」として発表された新政カラーズの漢字が後ほど「産土（アース）」に変更された。
　花の香酒造の新ブランドは「産土（うぶすな）」、新政酒造のアースと同じ漢字が使用されている。
・新政酒造の特約店は、2019年時点で全国で85店舗。
　昨年のNo.6十周年記念酒は、有力特約店数店舗での先行大量販売が実施された。
　全特約店に平等にというより、大量に扱える都心部特約店の優遇措置が明らか。
　（全国一斉発売日等を告知したため、入荷量の少ない特約店は問い合わせ対応等に追われるというマイナス効果が色濃く生じた）
・2018年の対談で蔵元が以下のようにコメント
　「一部の酒屋さんは実際に進化してきてますしね。リスクを背負ってでも、高級な複合商業施設などにどんどん出てきている。こうした流れが加速していくことは、望ましいことだと思っています。」
　（小口で複数の特約店を相手にするより大口特約店に大量に出荷したいとの意向に感じました。） →関連記事へのリンク

無論、新特約店グループが、No.6水野学タイプ、六號酵母生誕九十周年記念酒、全国新酒鑑評会出品酒、佐藤卯兵衛のような、高級酒に限定した特約店であれば、お付き合い先の酒販店が選抜に漏れてもやむなしとして受け入れます。

しかし、定番生酒でもあるNo.6の流通先を新特約店グループに集約したり、プライベートラボやカラーズの限定酒である「涅槃亀、水墨」などを新特約店グループ専用にされると悲しいですね。希少限定酒「紫八咫」はあきらめていますが。

飲食店限定販売の位置づけの「見えざるピンクのユニコーン、異端教祖株式会社、農民芸術概論」は新特約店グループに移行でしょうか。

新政酒造は、かつて日本名門酒会という問屋グループをつうじてお酒を酒販店に卸していましたが、現在では新政酒造独自の販売網にお酒を卸されています。

出荷調整を行っているため、各地の特約店には例年以上に新政酒造の入荷は少ないようですが、毎年、新規の特約店が誕生したり、大手特約店には大量のお酒が出荷されているらしいので、鵜養蔵（仮称）に対する新政酒造の今後の采配には非常に興味を持っています。

佐藤社長の頭の中には緻密な計算があるんでしょうけど、いまだ公表されていませんので、一つの分岐点の備忘録としてブログに記します。

花の香　特約店解散だそうです。
初期の花の香は、特に刺さらなかったけど、最近飲んだ九号生酛が良かったので、個人的に注目度は上がっていたのですが…
大きな射程で日本酒流通に関しては我が身を切ってメスを入れるという事かな？と感じました。 https://t.co/9PNl36wzdn
— いけひろRevival (@Revival41227145) October 22, 2021

特約店解散しての新ブランドリリースに驚きでしたけど、ストーリー、味わい、ブランディング、メディアの露出…緻密な計算があったんでしょうね！蔵元の世代交代が進んで、この手の酒蔵さんが増えそうですね。
— りっきーの日本酒探し (@montblanc1971) February 11, 2022

本気で守る、発展させるということなら、フランスのワインのように、国を巻き込んで、法律作るなり、資格作るなりしないと難しいでしょうね。
— りっきーの日本酒探し (@montblanc1971) February 7, 2022

ついに友達の「花の香」蔵元・神田くんが馬耕栽培を始めるとのことで、興奮しています。名前は「菊之進」だそうです！ pic.twitter.com/dndCvh6ugD
— 新政酒造　佐藤祐輔 (@aramasayamayu) October 31, 2021

カラーズに新色が仲間入りすることになりました。原理米は、陸羽132号。鵜養産、無肥料無農薬の自然栽培米です。アース(大地)という名称になりました。可能なら数は少ないですが毎月定量を、来年春頃からリリースしたいですね。 pic.twitter.com/uPv2lDl3jq
— 新政酒造　佐藤祐輔 (@aramasayamayu) December 14, 2020

立春朝搾りですが特別純米・純米吟醸クラス全国一律同一価格1600円とのことで、名門酒会さまとうちで折り合いがつかなくなってしまいました。我々としても発売したかったですし、名門酒会さんも全国同一価格を崩すことが難しかったので、お互い苦渋の選択になりました。たいへん、申し訳ありません
— 新政酒造　佐藤祐輔 (@aramasayamayu) November 26, 2019

無名時代を支えた初期メンバーの地酒屋には過去の実績通りの5ケース,10ケースしか卸さないのに、ブレークしてからすり寄ってきた有力酒販店には200ケース卸すって日本の商習慣からいって非道ではないのだろうか？アイドルお坊ちゃん蔵元達には「義理、人情、恩義」って言葉は通用しないのだろうな。
— 黒かどや (@kadoya1) September 4, 2019

当店は新政やまユ初期メンバーと取引があったから人気がない頃の新政を「応援」していた。売れ残りの佐藤卯兵衛やクソ不味いエコ純米、秋田限定のプロトタイプや純米歳時記など多数扱っていた。新政がブレークして嬉しかったが新政は飲食店切り捨ての４合瓶しか売らなくなった。これが酒蔵の本性です。 pic.twitter.com/6DLn9UVuUk
— 黒かどや (@kadoya1) March 3, 2019

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