ネコふんじゃった
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ピアノといえば忘れちゃならないグリーグ(忘れてはならない人が多すぎる・・)グリーグのピアノといえばピアノ協奏曲か叙情小曲集でしょう?といわれるかもしれませんがさにあらず。あまり知られていない「スロッテル」です。(いつか、パチンコネタをやりましたがこれはスロット、ではありませんので悪しからず・・・)「スロッテル」はハーディングフェーレ(またはハルゲンダル・フィドルともいいます)というヴァイオリンみたいな民族楽器で演奏する農民舞曲をピアノに編曲したもので編曲する際、装飾、調性、リズム、ポリフォニーにもこだわったそうですがそれ以上に「人が踊るための機能をそなえた音楽を観衆が静かに座って聞くことを要求されるコンサートで、音楽に飽きることなく、この手の音楽の創り出す魂や雰囲気を失わずに演奏することができるだろうか」ということに苦心したようです。私の愛聴しているCDはノルウェーの1927年生まれのピアニストエヴァ・クナルダール女史のものですが、(非常に残念なことに去年お亡くなりになりました。あまり知名度は高くないですが、根強いファンがいたことと思います)もとの民族楽器の音色をおもわせるような音色で弾いています。叙情小曲集もふくめて、いろいろなピアニストがグリーグを弾いてますがこの人ほど「滋味にあふれる」という表現がぴったり来る人もいないと思います。グリーグの音楽がこうありたい、というのをすべて表しています。ひとつにはベーゼンドルファーの楽器のせいでもあるのでしょうがこういう音で弾いて欲しい、というのを具現してくれています。素朴で、暖かく、包み込んでくれるようなピアノです。私は相当以前に買ってますのでBISのレーベルはかなり高かったのですが現在はグリーグばかり12枚組みで7000いくら、という安価でCDが発売されています。さて、この「スロッテル」は17曲の短い曲からなるのですが、その8曲目、「婚礼の行列」というのがあります。題名だけ聞けばさして気にも留まらないのですが実は好きだった女性が結婚してしまい、その行列を見送りながら奏でる、という音楽です。祝う気持ちと、悲しい気持ちが綾を織り成すような切なくなる音楽で、グリーグなら私はこの曲が「この1曲!」です。これと作品番号は別なのですが「明日は君の婚礼の日」というのがあり、この「婚礼の行列」と同じ曲なのかどうか調べようと思っています。またピアノ曲として「スロッテル」作品72となってますがこれを管弦楽に編曲した物もあるようなのでそれも聴いてみたいと思っています。ピアノを語るのにグリーグの叙情小曲集ははずせないのでこれも含めて「北欧の結婚の曲、3題」というのを近いうち書きたいと思います。
2007年06月05日
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