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2024年09月21日
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カテゴリ: オペラ



 3階正面
 東京オペラシティコンサートホール 19:00〜. (9/19)
 2階右側

 ヴェルディ:歌劇「マクベス」

 マクベス:セバスティアン・カターナ
 マクベス夫人:ヴィットリア・イェオ
 バンクォー:アルベルト・ベーゼンドルファー
 マクダフ:ステファノ・セッコ

 侍女:但馬由香
 新国立劇場合唱団
 東京フィルハーモニー交響楽団
 指揮:チョン・ミュンフン

 こないだの連休は日月とマクベス、アッティラと聞くことになりまして、まぁ、禁断症状は恐ろしい....
 それでどうだったか?まずは東フィルから。言ってしまえば、ついつい行けるかどうかわからない木曜日の公演も追加で買ってしまう程度には興味深かったです。ふむ。我ながら引っ掛かる言い方....

 マクベスはヴェルディの初期のオペラとしては比較的よく上演される方だと思います。まずは原作がシェークスピアなので、なにしろ知名度の点でも内容的にもアドバンテージがある。実のところ、オペラの台本としてはそれほど素晴らしいとは言えないとは思うんですけどね。ちょっとつぎはぎ感は否めない。それでもあらすじとしての話は知られているというのは強い。加えて、なかなかに聞かせるアリアもある。マクベス夫人の1幕と4幕のアリアはよく知られているし、マクダフのもなかなか。外題役がアリアよりも重唱と演技で魅せる役なのも奥行きを出している。
 国内でも藤原が以前出したことがあった筈。新国はどうだったろう?やったことある気がするのだけれど。海外でも去年ザルツブルクで見たし、そんなに一生懸命追っ掛けてなくても機会はあると思います。

 今回は東フィルの定期。最近恒例になってきたチョン・ミュンフンの演奏会型式オペラシリーズ。くどいようだが個人的にはバッティストーニでも聞きたいんですけれどね。定期演奏会で二人に1シーズンでオペラやらせるのは無理なんでしょうけれど.....カルミナ・ブラーナもいいんだけどさ......

 この間、この前日に聞いたN響の話で、日本のオケは軽い、重心が高いよ、というような話をしたのですが、じゃぁこれはどうだったか。かなり良かったと思います。これ、何がどう効いてるのか、難しいですね。東フィルがいい、ということなのか。NHKホールの傍の方とオーチャードホールの正面との場所の差なのか。ホール自体の差もあるのか。ファビオ・ルイージとチョン・ミュンフンの差....はあるような気はしないというかむしろ逆でも驚かないけれど........ただ、そもそもヴェルディの音楽が、ブルックナーなんかに比べれば、与し易いというか仮に重心が軽くても気にならない、目立たない音楽だということはあるやもしれず。まぁ、その程度でオケとしての重心の高さは誤魔化し効かない気はしますが。ただ、マクベスでコントラバスが確か6本、5本だったかも知れないけれど、これは相対的には厚いと思います。
 それと、かなりチョン・ミュンフンが練ってきたろうなというのは感じます。少なくとも今回の合唱は何を歌ってるのかは分かる程度にはちゃんと発声していた。オケも、ある程度大き目の編成であったにせよ、力みかえる事もなく、確りした演奏で通せたのは、やはり練れていたのだろうと思います。この辺は最近のチョン・ミュンフンの回は概ねこうなってますね。あと、この時期のヴェルディの曲としては、粘りのある響きであったなと。これ、前に書いた「重心が高い」というのとも関連すると思いますが、そんなに響きで勝負するような曲ではないにせよ、よく響かせてすっぽ抜けない演奏だったなと。これはかなり意外ではありました。そういう意味ではやはりオーチャードの方が響きは良かったなと思います。オペラシティは、容積はあるにせよ、拡がりというのにどうしても欠く部分はありますのでね。


 ただ、これはもう仕方ないのだけれども、歌唱陣は総じて悪くないけれど、やはり圧倒的というわけにはいかない。マクベス夫人、マクダフ、マクベス、このへんは力のある人が歌うと面白いのだけれど、聞いていて圧倒される、という感じではなかった。まぁ、今時難しいのでね、仕方ないんだけれども。
 合唱は最近聞いた中ではいい方だったのではないかと。何歌ってるか一応分かりましたのでね。

 評価としては、オケが良かったな、ということになるのでしょうか。敢えて申さば。それと、そこまで練った指揮者と。実のところオーチャードで翌日聞いたアッティラがあったので、そこで当初の印象から変わってる部分はなくもないのですが、ね。





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最終更新日  2024年09月21日 20時15分16秒
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