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みなとみらいホール 15:30〜 2階右横 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37 <独奏アンコール> ショパン:マズルカ 嬰ハ短調 op.63-3 ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98 <アンコール> モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲 ピアノ:アレクサンダー・ガジェヴ NHK交響楽団 指揮:秋山和慶 というわけで順次7月以降を書いていこうと思います。実は結構あちこち聞いているので。 取り敢えず7月最初の方の、N響オーチャード定期。みなとみらいホールなのにオーチャード定期.....とか今更何を言うかと。因みに、正月の126回以降ブログに書いてないんですが、実は127回も128回も聞いてます。書いてないだけ。別に他意はなくて面倒なので...... 大体が定期で買ってるので、演目はそんなに真面目に見てないんですよね。これは他でもそうなんだけど、実際行ってみて「今日はこれか...」みたいなパターンが結構あります。この日も、秋山和慶でブラームス、はそのつもりだったけれど、他はあまりチェックしてないという.... なので、ベートーヴェンの3番か〜、という感じ。悪くないですけどね。でも、好きなのは4番。どうせなら3番じゃなくて4番、というところではあります。 独奏はアレクサンダー・ガジェヴ。名前は聞くなぁ、と思っていたのですが、浜松で2015年に勝っていて、2021年のショパンコンクールで2位。あの反田と同着2位ねぇ.....とはいえ、浜松で勝ってるから、まぁイロモノよりはマシかなぁ、という程度の認識。 まぁ、実際聞いてみると、割とリリカルな演奏で面白うございました。率直に言うと、これで4番だったらどんなにか.....というところではありましたが、演奏は音の粒立ちも良くて、退屈する暇はなし。アンコールはショパンのマズルカで、これもまたなるほどという感じ。でも、ベートーヴェンのアンコールにショパンか.....と思ったのは、聞いてる時は経歴を認識してなかったので。そうか、ショパンコンクールねぇ.......そういう人なのか...........と。 ガジェヴはこの夏結構付いて回るのでありましたが、これが最初。ま、これにしてもこの後も結局自分で選んでるんだけどさ。 後半はブラームスの4番。 秋山和慶は東響とかで聞くことが多くて、N響は久し振りな気がしますが、さすがに手堅い。ブラームスの4番ってこうだよね、という、王道というのとはちょっと違うけれど、こうであって欲しい通りにやってくる演奏。いい演奏でした。 とはいえ、実は、この日一番感心したのはアンコールのフィガロの序曲。普通は、ブラームスの4番の後にあまりアンコールはやらないと思うんですよ。やるとしても、ハンガリー舞曲とか、その辺じゃないかと思うんですが、敢えてのフィガロ。これがかなり良かった。軽やかさと速度、爾して速過ぎず軽過ぎず。そしてN響らしからぬ響き。ブラームスの後でこれか、という、これはなかなか快い驚きでした。申し訳ないけど最近聞いたN響の中では一番気分良かったのではなかったかなと。まぁ、そんなにアンコール褒められてもね、というところかとは思いますが、面白かったです。
2024年08月28日
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またも前回に続いてバイロイトの備忘録。 幕間。まぁ、開幕前もですが。 なにしろ暑いので、開演前はいいタイミング、30分以上前を狙って行くようにしてました。 バイロイトはオランダ人以外は全演目16:00開演だそうで、終演もそうなると大体22時過ぎになるようです。で、幕間の休憩は1時間。パルジファルもトリスタンも3幕なので、1時間休憩が2回あります。私が行ったのは丁度お盆の頃ですが、これくらいだと、どちらも2幕の終わりが大体19時半頃になりますが、まだ明るいんですよね。開演は20時半くらい。この時間になるとちょっとたそがれたかなというくらい。 晩御飯どうする?というのもありますが、そもそも暑いのであまり昼間は食欲も出ないし。でもこういうスケジュールだと、開演から終演まで6時間、流石に何か食べないと持たないな、と。 で、幕間のバーだのなんだのですが、祝祭劇場の周りはほぼ何もないようなので、劇場に設営されるところしか行くところはありません。ただ、これがかなりしっかりしていて、別棟のかなりしっかりした2階建て仕立ての建物が右側に、左側には簡単な売店と公衆トイレと、テント仕立てのエリアがあります。観客は2千人も入らない感じだと思いますがそれに対して人数分とは言わないまでも、混雑はしていても座るところが全然ない、ということはない感じです。加えて、ずっといずっぱり、という人も意外と少なくて、皆何か買って食べて、暫くしたら席を立つ、という感じ。なので、1度だけキチンと食事を摂りましたが、一人なのもあって大して困りませんでした。 但し、冷房があるのは、右側の建物の、比較的高いエリアだけの模様。ただ、夕方なのもあって、日陰ならばそれほど暑くは感じませんでした。 で、料金ですが、これは上を言うとかなり高いです。一日ずっとテーブルを予約、料理も幕間毎にセットで用意される、みたいなのだと、一人200ユーロ超えるとか。予約がいるのはそういう世界で、しかしさすがにそれは少数派の様子。多くの人は予約無しで、ビュッフェやバーで飲み物食べ物を買って、場所を見つけて楽しむと。ざっくり言うと、コーラが500mlペットボトルが5ユーロくらい。ビュッフェでグーラーシュが20ユーロしないくらい、ホットドッグ、といってもドイツ風のBrtawurstをパンに挟んだものが7.5ユーロだったか。アイスクリームサンデーが10ユーロくらい、アイス1スクープが3ユーロ。......まぁ、高いは高いですね。170円/ユーロ換算でコーラ850円とか、そりゃきついっすよ。ただ、今のドイツだと、ちゃんと食事しようと思ったらそこそこ掛かりますからね。ザルツブルクで一番コストパフォーマンス高いと思ってるのは、Sternというビアガルテンがあって、レストランもあるのですが、屋外でセルフサービスのところだと、ビールがジョッキ一杯5ユーロくらい、シュニッツェル(豚)がポテト付きで13ユーロとか。20ユーロでそこそこ食えるのはかなり安上がり。まぁこれはチップも要らないしでかなり安くて、普通は3〜40ユーロくらいを考えると思うのですが。それと比べるとそれほど高くはないのかなと。安くもないですけどね。 ちなみに私は会場では軽食程度にして、終演後、ホテルのバーでピザ(冷凍でしょうけど)食べてました。これとビールで15ユーロ。安上がり。熱いけりゃまぁ美味しいし。 1時間の休憩は長い気もしますが、そこそこ混んでいるので、買うまでに少し時間は掛かるし、1時間といっても15分前からブラスアンサンブルで開幕を知らせるのを聞いてたりする内に時間は直ぐに経ちます。持て余すということもないですね。 そして、お客ですが.....まぁ、お前が言うなって話ですが......... 客観的な話をすると、結構「?」ってお客はいたようですね。時折携帯の音が聞こえたし。つまり電源はおろかマナーモードにもしていないわけで。まぁ、この辺、今の欧州だと割とよくある話かも知れません。ザルツブルクでも、演奏中に携帯いじってる奴いますしね。去年秋に回った時もそうだったし。暑いから集中力も落ちるだろうし、とか、そういうのはあると思いますが、結構集中力のないお客はいたような。 まぁ、私のようなおっちょこちょいでも闖入出来てしまう状況なのだろうから、どうしてもゴリゴリのお客っていうばかりじゃないんだとは思うんですけれども。ただ、今やバイロイトでもこうなのか、と思ったのは確かですね。いいか悪いかでなく、そういうものであると。 インターネットで買えてしまい、発売開始後でもそれなりに取るチャンスがある、というのは、昔に比べると確かに聞きに来る方の熱量は変わるんでしょうしね。ただ、どちらがいいのかはなんとも言えないですが。勿論、指環をツィクルスで見ようとすると話は違うとかあるのかも知れないですが。ただ、まぁ、それほど特殊な世界というわけでも、もうないのかな、という気はしましたですかね。
2024年08月24日
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前回に続いてバイロイトの備忘録。 バイロイトの祝祭劇場についてはいろんな話も聞いていましたし、いろいろ書かれてる方もおられるようなのですが、どうもピンと来なかったのですよね。「オケピットに蓋が被さっていて、客席から見えない」だの「でも音は聞こえる」「くぐもっている」「不思議だ」などなどなどなど..... 今回行ったのは「たまたま買えたチケット」でした。なので、事実上選んでません。その時買えるチケットで一番安い所を買ったまで。結果、どちらも200ユーロ台、と結構高いチケット。それでもバイロイトでは多分中くらいだろうと思うのですが。で、それはどんなところかというと、パルジファルは、Logeの3列目、一番中央に近い端。トリスタンは平土間の一番後ろの方の列、右側。で、どんな塩梅だったか。 まず、祝祭劇場に入ってみて、特に平土間側に入った二日目に思ったのは、「あ、結構狭いんだ」ということ。この劇場の構造は、平土間が一番前からずっと上がってきて、平土間後ろ(Parkettという表記でしたが)のチョイ上にLogeがあり、よく知りませんがその上にバルコンなのかガレリーなのか、2階・3階席に相当するエリアがある、という構造。で、その平土間の一番後ろあたりはどのくらいの感覚かというと、舞台との距離感(高さも含めて)だと、新国立劇場の2階席1番前くらいじゃないかと思います。それより少し近いかも。つまり、高さ方向も奥行きも、新国立劇場より全然小さいのだと思います。 これは凄く大事なことで、つまり、バイロイトって、今の大劇場、例えば新国立劇場だけでなく、東京文化会館、或いはウィーンの国立歌劇場やバイエルン、コヴェント・ガーデンやメトなんかより小さい空間なんですね。だから、「バイロイトで歌った」=大音声で爆発的に歌える、ということではないんですね。聞く方は無意識にそういうイメージを持ってしまうのかも知れないし、ヘルデン・テノールみたいな言い方をする通りヒロイックに響く人をイメージするのかも知れないけれど、多分実際にはそこまで大音声で歌うことが身上ではないのではないかと。言い換えると、声のでかいやつを据えればそれでいいというものでもないのだろうと。これはちょっと考えないといけないことなのかも知れません。まぁ、なんとなくそんな認識はあったにせよ、改めてこうやって聞くと、なるほどと思うことは多々ありました。 で、この劇場の構造ですが、これも「他に類を見ない」的なことを書かれる方は居られるのですが、多分本当に独特なのは、ピットに蓋がされていて客席から見えない、というくらいかと。平土間がずっと迫り上がっていく、というのは、言えば現代のホールでは普通の構造ですし、ここまで迫り上がるのは珍しいけれど類例はあって、馴染みのあるところでは神奈川県立音楽堂。あそこはそもそも平土間しかないけれど、平土間がずっと一番後ろまで迫り上がってる形式で、あそこの一番後ろはビルでいうと概ね3階よりやや低いくらい。バイロイトも高低差は多分同じくらいかもう少し低いくらいなので、そこまで珍しくはないです。無論バイロイトの方がオリジナルですし、劇場としてのサイズはもっと大きいですけどね。 で、ピットに蓋がされている、の方。どういう構造か遠目にしか見えてないのでやっぱりよく分かりませんが、結論から言うと、普通の劇場とそれほど変わらないイメージです。ただ、日本も含めて大抵の劇場と違う響き方かな、と思うのは、音が直接突き刺さってくる感じがない、ということ。これ、オケの良し悪しもあるのでしょうが、刺々しくはないのですね。といって格別くぐもった音でもなさそう。多分ピット奥の金管とかはワンクッション入るのでしょう。で、確かに、この響き方だと、歌手の声はオケを超えて届かないと、というのがあまりないので、届きやすいでしょうね。ワーグナーというのはもっとインティメイトな音楽を志向していた、という説を聞いたことはありますが、なるほどと思わなくもないです。 で、実際それでどんな感じに聞こえるの?というと、難しいですが、まぁ、「聞きやすい」といっていいのかなと。なんだそれ、って感じですが、尖って聞こえず、声は前述の通り聞きやすいし、全体に無理無理大音声でがなるという感じではないんですよね。これは勿論この日の演奏がそうだったから、ということなのかも知れませんが、それで十分聞こえる、ということでもあるのだと思います。因みにパルジファルはパブロ・エラス=カサド、トリスタンはセミョン・ビシュコフの指揮。多分この辺は誰がどうこうではないんだと思うんですけどね。ついでに言うと外題役のテノールはどちらもアンドレアス・シャーガー。どちらも、です。つまり、連夜の登板。そんなこと出来るの?と思ってしまうんだけれど、歌ってましたね。どちらもちゃんとしてました。これも、バイロイトだから出来るんじゃないかなとちょっと思います。メトじゃ無理だろう....みたいな。 で、座席の話。「バイロイトは拷問」みたいな話も聞くのですが、こと座席に関する限り、そんなことはないんじゃないかなという。 まず、1日目は、Logeの3席目。ここはまぁそもそもが貴賓席ですから、どうやら座席が違うんですね。バイロイトの椅子は硬い、というのが拷問と言われる所以らしいのですが、そもそもLogeの椅子は普通にクッションのある適度に柔らかい椅子。しかも、結構大きいんですね。幅方向に。Logeの中央に近い席、と言いましたが、具体的には左側のエリアの中央寄り。ここは中央のエリアと仕切り壁がありまして、実は、なので、パルジファルは舞台全部見えてません。ざっくり3分の1から4分の1くらいが右手の壁に阻まれてまして。いわゆる見えない席ですね。まぁ、珍しい話ではないし、むしろ舞台中央はよく見えているので、見えない席としてはいい方ですが、それで200ユーロ以上ってのは強気だよな、とは思います。 で、そんな席なので、右隣は誰もいなくて空いてるんですね。かつ、椅子は結構広いので、幅方向は余裕。前方向も別に苦しくないし、後ろはいないし、という事で、非常に快適な観劇環境でした。暑いですけどね。でも、これだけ余裕があると、あまり蒸さないし、ハンカチで扇ぐくらいは楽勝なので、快適とは言わないまでも覚悟していたよりは楽だったかなと。 2日目は平土間の一番後ろの方、右側。今回は件の硬い椅子の筈なのですが..... これも、言うほど辛くないんですよね、実は。率直に言うと、東京文化会館とかNHKホールの椅子よりだいぶ良いと思います。 日本人って、あまりキチンと椅子の座り方を教わってないんじゃないかという気がするのですよね。よくコンサートとかでも浅く座ってる人っているじゃないですか。で、ああいう座り方って、確かに疲れたりお尻が痛くなったりするんですよね。でも、そもそも日本の椅子って、そういう意味で、座面が小さいんですよ。 椅子っていうのは、本来は深く腰掛けなきゃいけない。深く腰掛けることで、お尻でなくて太腿全体で体重を支える。こういう座り方すると痛くなりにくい。ベストは、膝裏まで座面が来て、背中が背もたれにフィットすると、一番楽なんだと思います。ここまでいくと体格の問題、それが自分に合うか、というのはあるんですが、それにしても日本のホールの椅子は小さい。 で、バイロイトですが、まず、平土間の椅子は、多分全部そうなのだろうと思いますが、跳ね上げ式です。その座面は確かに硬い。ちょっとモケットが貼ってあるけれど、クッション性はほぼ感じないです。でも、座面が大きいんですね。奥行きがある。幅もあるし。だから、私の場合、ちゃんと深く腰掛ければほぼ膝裏までサポートしてくれる。だから痛くなりにくい。ちゃんと分散してくれるんです。これが前述のような日本のホールだと、そうはいかない。新国とかサントリーとかでもダメですね。日本でこのくらいの座面があるのは、国際フォーラムのホールAくらいじゃないかなと。ホールCも結構座面はゆったりですけど。あと、座面が前側に傾いていないのもいいですね。当然ずり落ちることもない。 一方、背もたれはただの板なので、痛いといえば痛いですが、これもそれほどではない。1幕で1時間半くらいですしね。むしろ体重をちゃんと支えてくれる方が有難いし、向こうの体格のいい、特に手足の長い人はともかく、170cmで90kgくらいの短足体型の私に言わせれば、これで痛い痛い言うのは座り方が悪いんじゃないかなと思うんですが。 もう一つ。この座席には肘掛けがないんです。これ、多分、人を出来るだけ効率的に入れるためだとは思うんですが、確かに肘掛けっていらないんですよ。あると使うものだと勘違いして無駄な争いが起こる。でも、肘掛けがなければ自然と手を前に置くなりするので、別に問題ないんです。むしろ横方向にスペースも出来るし。 勿論、覚悟して行ってるから、思いの外、ってことはあると思うんですけどね。でも、皆が拷問拷問って言うほど酷くもあるまい?とは思ってしまいました。まぁ、指環見てないですからね。黄昏の1幕とか見るとまた違うのかも知れませんが。
2024年08月20日
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この盆休みも海外に行っていました。コロナで2020年から2022年の間は外に出ませんでしたが、今回は去年に引き続き海外へ。まぁ要はヨーロッパで、普段その話は書かないのですが、今回は初めてバイロイトに寄ってみたので、備忘録として。基本的には、海外で観るなんて珍しい話ではないし、バイロイトなんて私より遥かにマニアックでファナティックな人が沢山いるので、烏滸がましいのですが、実は内容そのもの以外をちゃんと客観判断出来る材料として提供している人は多くないようなので、書いてみることにしました。なので、基本内容については書きません(笑) そんなん荒れる要因にしかならないし、所詮個人の意見。私はそんなにワーグナー好きでもないので、書いてもしょうがなかろうと。それでも、周辺情報は書けば書くなりに後々参考になると思うので。もっとも私はもう行かないんじゃないかと思いますが.... なので、これが普遍的な意見というのではなく、ある特定の環境下で、特定の個人が感じたことだというのはご理解頂きたく。あくまで個人的備忘録です。まぁこのブログって全部そうなんだけど。 まずは、なんでそんなテンション低いやつがバイロイトなんて行ったのか、行けたのかという話。 そもそもこの10年15年ほど、毎夏盆休みに海外に行っている訳で、なんやかやで特典航空券を取って遊びに行くのを主にしています。陸マイラー、というほど徹底してないですが、まぁ陸マイラー的なところで。で、主に行くのはザルツブルク。これは効率がいいからなんですが、大体毎年ザルツブルク+αで何処かに行ってます。コロナ前はペーザロに行ってました。ロッシーニフェスティヴァルですね。コロナ明け去年は、まだどんな様子か分からずおっかなびっくりだったので、勝手のわかるザルツブルクだけでした。で、今年。ザルツブルクの予定は春先に固まって、さてどうしたものかと。今年は帰国便がブリュッセル発でしか取れなかったので、ペーザロ行ってもいいけど、帰国便に近いところで何処か面白いものやってるとこないか、と春先に色々探していた内に、つい出来心でバイロイトをチェックしたのですね。バイロイトからブリュッセルも結構遠いんですが、まぁアルプス越えるよりはアレだし。もっとも実際ブリュッセルまで一日掛かりでしたが。 昔からバイロイトは長年申し込んでもなかなかチケットが取れないと聞いていたので、何も期待していませんでした。ワーグナーそんなに好きではないしね。今は、そうは言ってもオンラインでチケットが買える。ふむ、と思って見てみたら、丁度いい日程で、パルジファルとトリスタンが取れる。チケット代は安くないけれど、多分中間くらいの価格の席、それでも200ユーロ台ですが、買える。.......行ってみるか!一度!というわけで、つい出来心で買ってみたら、買えちゃったんですね。 これが闖入することになった顛末。実際、チケットは、指環は売り切れ状態だったみたいですが、他はちょぼちょぼ割と最近までチケットは若干枚はあった様子。 お宿は、当初はまぁまぁ2万円くらいの市街地の方の宿を取っていたのですが、冷房がないので、結局6月頃に駅近くのibisを取りました。これは冷房がある。但し、ibis budgetで、冷蔵庫もコーヒーメーカーも何もない部屋で、150ユーロ超えてました。これでもバイロイトでは取れるだけよかったと言ったところかと。バイロイトの祝祭劇場は、駅を挟んで旧市街とは線路沿いに南北真逆の位置関係にあって、ibisは駅の北側なので、祝祭劇場に歩いて行くには好都合。15分くらいの距離でした。まぁ、途中は何もないので終演後のお楽しみはまるでないんですが、正直疲れたので、それで別によかったかなと。 で、内容は措くとして、問題は、「一体どんな格好して行ったらいいのか?」という話。いや、実際、この夏日本でも35度超えとか普通じゃないですか。じゃぁ欧州はどうなのかというと、ブリュッセルはたまたま曇りだったのもあって25度行かないくらいでしたが、ザルツブルクで30度とか31度とか。これは正直暑いです。なにしろ、ザルツブルク辺りは、昔、といっても行き始めた頃、15年くらい前か、その頃はせいぜい25度くらいでしたが、最近は普通に最高30度。いや日本より涼しいだろ、と思うかも知れませんが、日本はなんだかんだ言って空調完備。町中もホールとかもがっちり冷房入れてますが、ザルツブルク辺りだと冷房設備を持ってないところもあり、あってもそんなに効かさないんですよね。ちなみにがっつり冷房入れるのは美術館だったりします。 で、そんなところで、音楽祭ですから、ドレスコードが.....という話になりますよね。実際、どういう格好をして行くかは、ザルツブルクでも毎々出る時から悩みどころです。ましてや行ったことなくて聞くところでは一番うるさそうなバイロイトは.....というところ。 私はザルツブルクに関しては、基本、襟のあるシャツは着る、になってます。その時の公演内容によりけりですが、Tシャツはさすがに辛い。ポロシャツはOK、ということにしています。下は、そもそもバリエーションがあまりないので、チノパンなりなんなり、まぁ、普通に黒紺灰色系のもの。靴は一応黒のもの。言い換えると、ジーンズは履かない。これは音楽祭でなくてもヨーロッパでは基本避けます。あれはやはり労働着だから。私はなんなら日本でも勤め先の作業着で電車に乗れるような人間なので、あまり頓着しないし、日本ではコンサートにTシャツにジーンズでも行きますが、そうは言ってもせめてポロシャツは、という思考だし、やはり欧州では私は闖入者なので、あまり眉を顰められないような格好を試みます。そうすると上下はこれが最低限。靴は、合皮でもいいので黒系を心掛けます。一時期スイスでトレッキングも行ってた頃は、靴の替えを持って行くのが大変なので、濃紺のトレッキングシューズで通してましたが、まぁ、あれはスイスとかザルツブルクなら通るとしても.... いや、実際、ザルツブルクはそこそこラフです。観光客が多いのもありますが、ザルツブルク自体そこそこの人口圏なので、周辺も含めて住んでる人もそこそこ来るんですよね。ウィーンフィルの公演とかオペラとかはハードル上がりますが、ピアノリサイタルとかゲストオケとかだとまぁまぁラフ。ザルツカンマーグートなのかチロルなのか、の民族衣装的なものを着ている人もいるし。そういう中でのザルツブルクの最近の格好は、これは男性に限ってですが、まぁ、正装2割、ネクタイ3割、上着着用率半分、あとはノーネクタイのシャツ姿2割、ポロシャツとかが2割、中にはTシャツも含めた相当ラフな格好が1割あるか、といった感じかなと。ちゃんと統計取ってる訳ではなくて、個人的な偏見です。なので、よほどでなければ、私はポロシャツかYシャツ系を着て行き、上着はYシャツ系の時は持つ(着ない)、ネクタイも持つ(付けない)、って感じです。これで、まぁ、歓迎はされないとしても、嫌がらせもされないかなと。 多分、前述の通り、この何年かで、暑さが深刻化していて、ラフな方向に傾いているとは思います。それと、観光客が当日チケット買って入るということもあるので、そこそこラフな格好してるのもいます。実際、私が初めてザルツブルクで聞いたのはウィーンフィルでしたが、これ、ロンドンのテロ事件があって、相当騒ぎになった年で、丁度テロがあった日に日本を出たところでした。で、色々予定も変更しつつ、調べたらウィーンフィルの公演のチケットが100ユーロもしないのが買えたので、多分アメリカあたりのお客がキャンセルしたんでしょうね、それを拾って聞きに行ったんで、確か上着は持ってなかったかも知れない。一応襟付きシャツで入ったと思うけど。 で、バイロイト。結論からいうと、私が行った2日間での見た感じは、正装3割強、ネクタイ3割、全体で上着着用率6割以下、ノーネクタイが多くて、あとポロシャツや襟付きとはいえラフなシャツが1割程度。Tシャツは数人見掛けた程度で、なんかバイロイトのシャツ着てジーンズっぽい日本人見掛けましたが、はっきり言って浮いてました。楽なのは分かるけどさ。 確かにザルツブルクよりドレスコードあるなって感じですが、やはり暑さには勝てないのか、そこまでドレッシーじゃないな、と、ちょっと意外な感じはしました。昔、もう20年以上前に、グラインドボーンにも潜入したことはあるのですが、あの時は今より涼しかったのもあるけれど、正装普通、ネクタイ着用率は正装入れて9割くらいじゃなかったか。で、そこまで行くと、ノーネクタイやTシャツはむしろある種の主義主張みたいになってくるので、その意味で浮かなかったですけどね。ちなみに私はその時はネクタイ・上着着用でしたが。 で、今回バイロイトでは、私の選択は、Yシャツ(1日目は長袖、2日目は半袖)で、上着とネクタイは持って行ったけど未着用でした。一応これでそこまで恥ずかしくはない感じ。平気でその辺うろついてましたが、この格好で眉を顰められることはなかったかなと。 で、この選択の理由は、もっぱら暑さ。確かに暑いです。ザルツブルクは少なくとも祝祭大劇場とかHaus fuer Mozartは空調ありますが、フェルゼンライトシューレは空調無いか、あってもかなり弱め。今回一度聞きましたが、あまりの暑さに気が遠くなりそうだったなと。ところがバイロイトはそもそも空調が無いそうで。外気を入れるだけで、いわゆるエアコンは無いと。確認はしませんでしたが、確かに冷房が入ってる形跡は無かったので、多分本当なんでしょう。じゃぁ死ぬか、というと、これが、覚悟して行ったから、というのもあるのですが、意外となんとかなった。暑いですけどね。開き直るとどうにかなる。 開き直る、というのは、もう暑くて倒れそうだから、色々諦めよう、ということなんでして。つまり、もう汗かくのは止めようがないから、きっと大変なことになる、でもきっとそれはお互い様。だから「汗を抑える」のじゃなくて「汗みどろになる」のを前提にどう乗り切るかを考えました。 で、結果的にこの二日間のバイロイトの気温は、1日目最高28か29度、2日目は27か28度。そこそこ暑いですが、数日前からザルツブルクで慣れたところなので、暑いけど暑いなりに身体は慣れている。そこに、いわゆる肌着なしでYシャツを直に着る。なのでYシャツは水色系の色付きにしました。皆気にしないだろうけど白だと透けてみえやすいので。で、水分補給は万全に行う。その為に、小さいショルダーバッグに水のペットボトルを忍ばせて、いざとなれば公演中でも飲めるようにしつつ、開演前と幕間ではがっちり水分補給。ポケットには1幕1枚前提で大判のハンカチのようなものを持ち、スペアも用意。扇子も持って行って、開演直前とかは使いつつ、公演中は音が出るので控えて、我慢出来なければハンカチで密やかに扇ぐ。これで、1時間以上ある各幕、最初は汗だくで大変だったものの、後半は汗も出なくなって、でも脱水症状までには至らずに乗り切りました。.....まぁ、ホテル帰ってシャツ脱いで、翌朝チェックしたら、凄い汗臭さでしたけどね。でも、そういうものだと割り切れば、気にはならないかなと。 女性はまた話が違ってくるでしょうけれど、まぁ私にはよくわからないので。一所懸命チェックしなかったし。ただ、パンツ姿の人はバイロイトでは少なかったし、ザルツブルクでもあまり見た覚えがないですね。やはりドレスアップして行こう!というのが基本にあるのだと思いますし。とはいえイブニングドレスとかスタイリッシュな格好ばかりというのでもなく、普通にワンピース(それがまた普通が大変なのよ、という話だろうとは思いますが)がそこそこ多かったかなと。あ、一人、タンクトップに下はデニムのハーフパンツ、という人が居たにはいましたっけ。 場内は確かに殆ど風はなし。まぁ屋内ですからね。ただ、意外と乗り切れるのには、皆が言うほど鮨詰め環境じゃない、というのがあるのかも知れません。空間も広いですし。で、休憩が各幕間毎に1時間あるので、水分補給とか体調の調整も取りやすいし。 暑さと服装でこれだけになるとは....... 他の話はまた次回。
2024年08月19日
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東京オペラシティコンサートホール 19:00〜 3階右横 パレストリーナ:ミサ曲集 第9巻《主よ、われ御身に依り頼みたり》 -キリエ モラレス:天の女王、喜びませ (レジーナ・チェリ) パレストリーナ:ミサ曲集 第12巻《汝はペテロなり》 -グローリア フェスタ:あなたは何にもまして美しい カルパントラ:哀歌 パレストリーナ:ミサ曲集 第2巻《教皇マルチェルスのミサ》 -クレド アレグリ:ミゼレーレ (神よ、われを憐れみたまえ) パレストリーナ:ミサ曲《主よ、感謝を捧げます》より-サンクトゥス ジョスカン・デ・プレ:万物の連なりを超えて パレストリーナ:ミサ・ブレヴィス、 -アニュス・デイ <アンコール> パーセル:Hear my prayer, O Lord タリス・スコラーズ 指揮:ピーター・フィリップス なんだかんだと忙しくて、と言いつつ先月は実は色々聞いてるのですが、書かずじまい......ぼつぼつ書いていこうかと。 タリス・スコラーズ。そういえば聞いたことないんですよね。今年結成50周年だそうで。とはいえ平日なので、あまり聞きに行く気はなかったのですが、これまた例によって安いチケットが出ていたので買ってみたのでした。実際に行ってみたら完売ということで.....なんかすみません.............実際、空きはあったものの、実際には売れてはいたんでしょうね。当日券もなかったみたいだし。 正直、そんな公演なのに、改めて聞いて思ったのは我ながら不勉強........ なんでしょうね。こういうの、それなりに聞いてきているつもりではあるのだけれど、体系的に誰がどうで、みたいなのは、分かってるようで実は分かっていない。アレグリとか、パレストリーナとか、ジョスカン・デ・プレとか、名前は分かるけど、具体的にいつ頃、どこで、どういうことをして、というのが体系として入ってない。バロック.....古典派.....くらいまでですかね。たとえば、ハイドンやモーツァルトが古典派としてウィーンで活躍していて、みたいな分かり方が入ってないんですよね、自分の中に。だから、聞くのは好きだし、面白いと思うけれど、それが自分の中で自分なりにせよ位置付け出来てない。楽曲も、分かってるようで全然分かってない。モーツァルトのピアノ協奏曲だったら、あ、まず序奏が来るねぇ、この後いよいよピアノ独奏が入って、提示部で....みたいな、取り敢えずこういう風に取っ付けばいいんだ、みたいなのがね、どうもね。取っ付きにくいとか、だから苦手、なんてことじゃなくて、取り敢えず出鱈目に飛び付いてるんだろうな、自分は、というのがよく分かってしまい......反省....... よくわかんないなりに、よかったですよ。そうは言っても聞いてりゃ綺麗で楽しいと思えるのが魅力ではあるし。ただ、もっと勉強しておけば、もっと面白いのかも知れんなぁ、と反省しきり。言い出すとキリないんですけどね。オペラ観るからには言葉がわからなきゃダメだ、みたいな話になるし。それはある程度正しいけれど、結局程度問題だしなぁ......ましてや中世ルネッサンス期の音楽ときたら、ラテン語か、各国語であるにしても古語だったりしますからね。 こういうの、そういえば、LFJではよく聞くのだけれど、普段のコンサートで、ちゃんとした団体で聞くのは珍しいかな。分かってないなりに好きなんですけどね。
2024年08月02日
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