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ゲストのAlan Daleは普段、悪役のイメージが強いのですが、今回はちょっと違う印象でした。判事に視点を置くというのも、珍しいエピソードだったかも知れないですね。途中からは、思いがけない展開でした。もう一人、鑑識の小さな役でしたが、Linda Parkが出ていましたね。「スタートレック・エンタープライズ」のホシ役で日本では知られていますが、準レギュラーくらいで定着してくれても良いのに。パム・ガリアーノが部屋に侵入してきた男にレイプされそうになったと通報したが、犯人のオーウェン・ウォルターズはレイプ願望があるというパムの要求通りにしただけだという。オーウェンによると、2人はインターネットの妄想サイトで知り合い、詳しい手順までパムが指示してきたというが、パムはそんなサイトには登録していないという。パムのPCにはポーズを取る写真や、ポルノの動画などが保管されていて、パムは全く覚えがないという。調べたところ、PCにトロイの木馬が仕掛けられており、何者かがパムに成り代わり嫌がらせをしていたらしい。パムは2年前に別れた元恋人のタイラー・ブランソンからストーカー行為を受けていて、ロードアイランドからNYに逃げてきたという。オリビアはNYでも接近禁止命令を取るように計らう。タイラーはパムのアパートの向かい側に越してきていた。しかしタイラーは全て「偶然」だと主張する。コンピューターが専門のタイラーのNYでの仕事が国の機密を扱うため、タイラーのPCを令状を取ることもできない。やがて、公園を散歩していたパムとタイラーが遭遇し、パムが脅されるという事件が起こる。タイラーはパムが飼い犬に自分を襲わせたので、正当防衛だったと弁解する。ステイブラーはタイラーが偽造した写真をロードアイランドの警察に鑑定依頼していると嘘を言って、自供へと追い込む。弁護側はステイブラーの尋問方法に問題があったと主張して、コーラー判事は審問を行うことにする。審問でのタイラーの態度は全く酷く、勝手に法廷から逃走しようとしたので再勾留されることになった。コーラー判事に対してタイラーは暴言を吐くなど、正に手に負えない状態だった。その後、ステイブラーはコーラー判事に直々に呼び出される。判事はステイブラーの過去を調べた上、内々の頼み事をしたいという。コーラー判事は30年前に幼い息子のマーシャルが行方不明になり、7年後に小児性愛者のロイ・リー・ドットソンが誘拐殺人事件逮捕された時に、自分の息子も被害者だったと知ったという。しかし、ロイは取引の材料にしたかったのか、マーシャルの遺体の場所だけは言わなかった。コーラー判事はステイブラーに年老いて病気のロイから、息子を埋めた場所を聞き出して欲しいという。ステイブラーはかなり強引な方法でロイから自白を引き出す。その間、コーラー判事は個人的な捜査にタイラーの裁判にも身が入らない様子で、ロイが自供したと聞いて裁判を中断してしまう。しかし、ロイが自供した場所にあった遺体は動かされたようで、残っておらず、しかもワーナーはそこにあったのはマーシャルではなかったと結論づける。週明けに再開されるはずのタイラーの公判で、コーラー判事が姿を現さないというので騒ぎとなる。判事は週末に拘留中のタイラーを訪ねていることが判った。そこでタイラーの生い立ちについて質問していたという。フィンがコーラー判事の自宅に向かうと、判事はグレゴリー・ブランソンという男を痛めつけていた。グレゴリーはタイラーの父親で、タイラーは16歳の時に家を出て以来、会っていないという。タイラーは判事から父親から性的虐待を受けたかどうか質問されたといい、判事は自らワーナーにマーシャルとタイラーが同一人物であるか、DNA鑑定して欲しいと頼んでいたことがわかる。タイラーは何とグレゴリーに誘拐されたマーシャルだった。コーラー判事は法廷でタイラーが口走ったイソップ童話「オオカミと子羊」の一節が、自分がマーシャルに読み聞かせたものだったので疑いを持ったという。自分がマーシャルを育てていれば、こんな人間にはならなかったという判事は、信じられないような偶然の重なりにより、再び息子と再会したのは運命だという。自分の犯した罪はきちんと法により裁きを受けるというので、ステイブラーとオリビアはタイラーに実の父親に面会させる。アレックスのなじみの判事がいなかったので、ほとんど代理で頼んだというので、コーラー判事が意地悪したり、悪人だったという展開かと思いましたが、違いましたね。ステイブラーに対しても、ネチネチと過去の事件をほじくり返すのかと思いました。(爆)まあ、判事も人間だということですね。自分の行方不明の息子の事については動揺して、法廷でも心ここにあらずという状況。しかも、真実を聞き出すために自ら犯人と接触してステイブラーも真っ青な、拷問を行ったらしい。そこまでしてマーシャルを探し出したかった、というのは法を扱う立場の人としてジレンマもあっただろうし、また最低な男に育ってしまったマーシャルをせめて更正させたい、そのためには判事としてではなく父親として接したい、という気持ちもあるだろうし、奥深い余韻を残したエピソードだったと思います。パムは全くのとばっちりで気の毒でしたけど、マーシャルには過ちを正してやり直すという余地が残されたのは、珍しい展開だったと思いました。次週でシーズン10も終わりですね。本国放送でステイブラーが去っていくエピソードがそう遠くない時期に近づいてきました。改めて、長いシリーズだなあと感慨深いです。
April 30, 2012
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『二つの顔』「Without a trace」のダニー・テイラーこと、エンリケ・ムルシアーノがゲスト出演と聞いていましたが、なるほどそういう役柄だったのか。シーズンフィナーレに臨んでか、ちょっと強引な展開のように感じましたね。タイトルの2つの顔を持つのは一体誰なのか、ということですね。冒頭の人形の声はデイヴィッド・マッカラムの声だそうです。農場にラップでくるまれた水兵の遺体が見つかる。被害者は指紋から一等水兵デレク・バルフォーと判るが、なぜか海軍大佐の制服を着せられていた。死後4~5日ほどで、のどを深く切り裂かれており、足首を縛って、別の場所で殺されたらしい。また、わざと眼球をいじってDCの町の方に向けていた。バルフォーはまもなく中東に派遣される予定で、木曜の夜に友人とバーにいたところが目撃されていた。ジヴァの恋人レイ・クルスがNCISを訪れる。レイはトニーに対してジヴァを愛していると言い、今夜伝えるので今はそれを秘密にしておいて欲しいと頼む。犯人はバルフォーの身体に一切証拠を残していない代わりに、珍しい消毒薬を使っているなど、専門知識の高い人間と思われる。ヴァンス局長は直々にモルグに現れ、早く解決するように命令する。バルフォーの身辺を洗っていたマクギーは、死後にバルフォーのクレジットカードが使われており、自宅に何者かが出入りしている情報を掴む。NCISが自宅に向かうと、室内はきちんと片付けられていたが、冷蔵庫の中に花が置いてあった。これもまた犯人のメッセージなのか。EJバレット特別捜査官が現れ、これは海外で3人の水兵が殺される連続殺人事件「ポート・キラー」だという。ギブスはこの件について黙っていたヴァンス局長に激怒するが、逆にヴァンス局長はにバレット捜査官の指揮の下に事件を解決するよう言い渡す。スペインのロタ、佐世保、グアム、そしてヴァージニアと、それぞれ同じ手口だが被害者には関連性がなく、犯人は思わせぶりな置き土産をしているという。バルフォーの家にあった花はアメリカの東海岸では絶滅危惧種となっているランの種類で、凶器はメスのような鋭利な刃物、消毒薬はカナダ国内で製造されているものと判る。ギブスのチームがバレットの口出しに反抗する中、バルフォーがブライス・ライトナーという男から脅されていた事が判る。ライトナーの尋問では、ギブスとバレットが捜査の方針を争って激しく対立する。ライトナーは自分の女にバルフォーが言い寄ったので、言葉の綾で脅しただけだと言うが、血液からスペインにいたことがわかり、バレットはライトナーが犯人だと確信する。トニーはバレットと男女の関係を続けてが、ギブスには刃向かわないように話す。そのバレットとレイ・クルスが知り合いであることが判り、ジヴァは今まで嘘を付かれていたと激怒する。レイはCIA捜査官として、仕事の話はできなかったと言い訳し、ジヴァにはライトナーは別件で監視中なので、ポート・キラーではないと言って立ち去る。ジヴァは情報元を隠した上でギブスにその情報を伝え、ギブスは改めてベルフォーの来ていた制服の勲章に注目する。空軍の物が含まれていたことから、ギブスは航空関係者と見て、4つの事件発生都市に就航する航空会社の従業員を絞り、その中で海軍出身者を探る。すると、元パイロットで引退したネイサン・フィニーの名前が挙がる。フィニーの自宅を調べたNCISは、例のランの花が置かれた冷凍庫の中に、ラップ巻きされたフィニーの遺体を発見する。同じ手口で殺されており、すでに死後6週間だという。手がかりが途絶えてしまい、ギブスはバレットにトニーとはプライベートでは近づくなと言いつける。ジヴァはレイの事を信じられないとトニーに言うが、トニーは彼はジヴァのことを大切に思っていたから、身分を隠していたのだと言う。バレットについては、トニーは理解を示す。酒を飲んでいるトニーとジヴァに、目玉の氷漬けが入ったグラスが届けられる。どうも、しっくり来ない事件ですね。犯人はマニアのような連続殺人鬼で、次の犯行を予告しているようでもある。航空機の関係者だとしても、なぜ海軍関係者を殺しのターゲットにするのか。そしてたまたま、水兵たちは罠にかかっただけか。フィニーはどうなのか。彼が被害者第1号なのか。後、グラスに目玉を入れるとは、犯人はトニーたちのそばにいることになります。気になる置き土産ですが、トニーたちが狙われているのか、それとも挑戦しているのか。医療関係者だとして、犯行現場はどこなのか。バレット捜査官のプロファイルのように、全く絞り切れていません。バルフォーが着せられていた軍服の出所を最初に探らないのも不思議。それにしても、バレットとギブスの争いは見ていてとても見苦しい。ギブスともあろう者が、「俺のやり方に従え」とバレットに同じレベルで張り合っているように見える。アビーやジヴァたち、「ギブスの子供たち」がバレットに反感を持つのはしかたないとしても、わざわざギブスの上にバレットを据えるなんて、何か企んでいるのはヴァンス局長ですよね。本当に、彼は何をしたいのでしょう。その一方でついに登場したジヴァの「マイアミの恋人」ですが、何だか似合わないなあ。エンリケさんもソフトタッチのなのが持ち味ですが、ジヴァが彼のどこに惹かれたのだろう。とにかく、話を聞いてくれるから?そしてレイは本当にジヴァの事を愛しているのか、それとも彼女を利用するために近づいたのか。自分も捜査官なのに、あんなにあっさりと「彼の事信じられない」と言い切るジヴァと、捜査上トラブルが生じるのに、バレットとの疑わしいのに関係は辞めるつもりのないトニーが、out of characterで、無理ぽくてとても居心地が悪いです。誰かに二つ目の顔があるということでしょうか。とりあえず犯人もこの回では見つからず、前後編でもなさそうなので満足度は低いですね。
April 28, 2012
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ゲストのJames Remarはやはり渋くて良いですね。かっこいいわ~彼ならば絶対、悪人ではないと予想できてしまいます。(笑)もう一人のゲストがJon Sedaとは、本当に楽しい。あえて言えば、もっと出番があったら良かったのに。住宅地で家の中で、どこからか飛んできた流れ弾に当たって死亡者が出る。大口径の銃なのか、壁を突き抜けており、チャーリーが弾道を計算し発射した倉庫まで辿る。現場に落ちていた薬莢に付いていた指紋から、犯人はアーヴィン・リンデルと判る。リンデルのアジトを見つけ張り込んでいると、戻ってきたアーヴィンはシンクレアたちに向けて発砲する。その威力が想像以上で、車さえ突き抜けてしまう。リンデルの銃はベルギーのメーカーが開発したBNT35ではないかという。1丁12,000ドルと、非常に高価で、5,000丁がサウジアラビアに送られたことになっているが、それらの受け取りが不明で銃は行方不明になっている。銃の取引を行ったのは武器商人のランドール・プリーストで、FBIに対して納期に間に合わなかったので別の銃をサウジアラビアに送ったという。BNTについては受け取っていないとうので、武器取引に関する情報を求めると、税関で止められている暗視ゴーグルを動かしてくれたらしゃべると取引を持ちかける。シンクレアは取引には渋い顔をするが連邦検事のロビンは口頭で約束し、プリーストは港のコンテナヤードで配置を換え、監視を逃れて目的地へ送り出されるという。コンテナヤードには20万個のコンテナがあり、その中でたった2個を探し出すために、チャーリーは4Dマッピングという手法を使うことにする。オットー・バーノフが計算の手伝いに現れ、チャーリーに協力する。オットーはチャーリーの弾道の計算とBNTの仕様書を見て、この銃の欠陥を指摘する。BNTは1分間に1,100発撃てることになっているが、銃身が熱に耐えられないという。やがて、リンデルが銃の暴発で死亡しているのが発見される。メーカーから納期が遅れたのも、欠陥のためかもしれない。4Dマッピングで絞り込んだコンテナを調べるが、悉く無関係とわかる。ドンは改めてプリーストから情報を得ようとするが、プリーストは秘密を漏らすと業界に留まることは出来ないと口を開かない。シンクレアはどれだけ金を儲ければ満足するのか、と怒りを見せる。住宅街で再びBNTによるものと思われる銃撃事件があり、多くの死傷者が出る。欠陥品でも、住宅地では非常に強力な武器となり、FBIでは海外ではなくLAに向けて送りつけられたのかと考える。チャーリーとオットーは計算間違いだったと気づき、被害者を出した事に責任を感じる。シンクレアはプリーストを現場に連れて行き、悲惨な状況を見せてお前の売った武器が世界中で罪もない人々を殺しているかもしれない、と責める。銃撃事件で目撃された車に乗っている男が、銃創で病院を訪れたことが判り身柄を逮捕する。ドンらは、犯人と取引し、銃を購入した相手を聞き出す。プリーストはその男モーゼスに安い値段でBNTを丸ごと買い戻すと、取引を持ちかける。取引場所に現れたモーゼス一味を逮捕し、残りの銃の在処を聞き出すのに、プリーストが協力する。プリーストはシンクレアの言葉で心を動かされていた。アミタとチャーリーは結婚式の日取りを決めるのにずっともめていた。最後にアランの助言で、10月9日に決まる。ドンは遠距離恋愛を続けているロビンに、一緒に住もうとプロポーズするが断られる。2人は気まずい雰囲気になるが、ロビンはあなたにはまだ結婚する時期に達していないから、その時を待つという。真面目で理想主義かも知れませんが、シンクレアが良かったですね。武器の売買は手続きさえ踏めば、違法でもないということですが、そのこと自体は我々から見ると異様です。書類が揃っていれば、子供に対してロケット砲を売る事だってできるのだという。そして、企業はさらに強力な武器を開発しそれを欲しがる者がいる。ダークな世界を生き抜いてきたプリーストは、シンクレアの言動に心を動かされ、FBIに情報を与え危険な銃を回収した。彼にとっては罪滅ぼしの一助になったかも知れない。本当にシンクレアが成長したなと感じました。一方、プライベートではお決まりの結婚式のゴタゴタで、アミタがイライラする。(笑)式の日取りを数学のアルゴリズムで決めましょうというのは彼ららしかったですね。そして、ドンが仕事の合間にさらりと「結婚しよう」と言ってしまうのですが、さすがにそれはロビンも納得しないでしょうね。まあ、跪けとは言わないが、チャーリーに影響されて、お互いの家を行ったり来たりするのが面倒だから結婚するというだけでは、覚悟が感じられない。(爆)大型バイクを買って中年の危機か、とからかわれるくらいなので、まだドンが落ち着くには早いのかも知れません。でも、残り数話ですから、最終回でどうなるのかが気になります。
April 26, 2012
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仕切り直しの新シーズン。今シーズンのBig Badはあの「ギャラクティカ」のアダマ艦長役で有名なEdward James Olmosと、その弟子(?)Colin Hanksを迎え、何やら「神」、「宗教」がテーマになりそう。そういえば、シーズン4のトリニティもreligious manだったかな。今回はデクスター自身が「信仰」と向き合うのでしょうか。Colinは「Mad Men」で神父役でしたよね。EJOは外見はすっかり変わってしまいましたが(笑)、古巣のマイアミでカステロ警部補を思い起こさせるストイックなしゃべり方でした。穏やかなところはちょっとアダマ艦長みたい。それにしても、何を考えているのやら。ユーモアが多く、全体的にライトになった「デクスター」との対比が面白いです。デクスターはアパートの隣の部屋にラゲルタと別れたエンジェルが越してきて、エンジェルの年の離れた妹ジェイミーに息子のハリソンを見てもらっている。そのエンジェルの紹介で、ハリソンの幼稚園の面接を受ける事になった。この幼稚園はカトリック系で、シスターから何を信じているのかと質問されて、デクスターは無宗教だと答えてしまう。デクスターにとって、トラブルを避ける方法を信条とすることしか信じるものはない。デブラは父親なのだから、ハリソンのためにしっかりしてほしいと諭される。ラゲルタは警部に昇進する。マシューズ本部長代理の具合の悪い秘密をもみ消したことと引き替えに昇進を得たが、マシューズは男の世界だから、足をすくわれるなと釘を刺す。ラゲルタは警部補代理となったエンジェルを警部補に昇進させるつもりだ。デクスターの次なるターゲットは、高校の同級生で、当時のアメフトのキャプテン、ジョー・ウォーカーだ。ジョーは同じく同級生のジャネットと結婚したが、3年前にジャネットが自殺したという。その事を最近知ったデクスターは、自殺と見えるように偽装されていると見る。ジャネットの爪の間に血液が検出されたというので、デクスターは20年ぶりの同窓会に出席して、ジョーの血液を採取し、襲ったのがジョーかどうか、確かめるつもりだった。高校生の時は暗くて目立たないデクスターだったが、今はみんながリタの悲劇を知っており、デクスターは人気者になっていた。ジョーの血液を採取しようとしたが失敗してし、交流のためのアメフトの試合で、デクスターはジョーを殴って鼻血の血液を手に入れる。露天で果物を売っている男が姿を消し、代わりに店の量りに人間の腸が入れられていた。後に海岸に遺体が打ち上がり、腹にアルファ/オメガの形に切り込んで縫い合わせる傷があった。その縫合口から、7匹のミズヘビの幼生が這い出す。殺人課の刑事たちは犯人が何かのメッセージを伝えようとしているのか、と考える。デクスターはアマチュアの仕業ではないと直感する。ハリソンの幼稚園がなかなか入園を認めない事から、デクスターは心配になり、シスターに直接救いを求め、神について教えて欲しいと頼む。採取した血液が一致し、やはりジャネットは夫に襲われたと思われる。元プロムクィーンのトリシャの携帯を借りたデクスターはジョーを呼び出し、始末する。単に離婚するより金がかからないから殺したという。クィンはデブラにプロポーズしようとして、タイミングを逸する。「教授」は弟子に一つ一つ慎重に教えながら、おぞましい殺しを行い、「これが始まりだ」と言う。デブラは相変わらず良い味を出していますよね。あの胡散臭い男だったクィンがすっかりデブラに惚れてしまい、プロポーズを考えるまでになった。なのに、デブラはそんな隙も与えずに飛び込んできた暴漢にバンバン弾を撃ち込んで、実に勇ましい。今シーズン、2人は結ばれるのでしょうか。これまで散々男運の悪いデブラにもやっと幸せが巡ってきたということになるのでしょうか。ハリソン君、幼稚園といってもまだ年少さん以下の年齢ですよね。それでも、その後の進学に有利だというので、入りたい人が多くて、世の東西は同じですね。デクスターも人として、一応高校へは行っていた。(爆)動物の死体を解剖していた科学オタクだというと、まるでBONESのエピソードじゃないですか。(笑)結局、デクスターも昔に比べて、妻が殺された事を除けば、ハンサムになって、今は勝ち組なのかも知れません。ダンスもするのですね。「ハマー・タイムだ」とか、ちょっと笑わせる台詞があって、そのうちハリソン君が言葉をしゃべるようになったら、もっと明るくなるかもしれないですね。ラゲルタとマシューズとは同じ殺人課の中でエンジェルと付き合うのなら転勤させるという話しだったでしょうか。それを秘密裏に結婚し、今は別居?新たに加わったジェイミーですが、かわいいですね。一緒にディナーするにしても、まるで父親のようなエンジェルです。もしかして、今シーズン彼女の身に何かあるのでしょうか。もちろん、無表情の弟子に対して、あくまで和やかな教授の2人組が何をしようとしているのか、これがとても気になります。
April 25, 2012
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今週は「正」検事補のアレックスが出ない代わりに、市の法律顧問がクローズアップされました。この人どこかで見かけたなと思ったら、「マッドメン」のシーズン2でドンと交際したボビー役の人でしたね。それに、2度目のイギリス人弁護士役でアレックス・キングストン。あと個性的なスウージー・カーツ。迫力ある女性たちのやりあう場面が多かったですね。今回は彼女たちの存在感に圧倒されました。15歳のキム・ガーネットが学校の廊下から転落する。事故に思われたが医師はキムの身体に残る痣や肋骨の骨折、肩の脱臼、脳に残る硬膜下血腫の痕跡を診て日常的な虐待があると通報してくる。キムの両親は肩の脱臼は事故によるものといい、虐待を否定する。キムにはボーイフレンドのスティーブがいて、スティーブは週末のデートを断られたという。スティーブはキムが周囲には内緒でボクシングをならっており、怪我はそのためだという。ジムでキムに好意を持つリックが振られた腹いせに練習中にわざと怪我をさせていたが、虐待とは無関係だった。キムの携帯に自分のセクシーな写真と共に「殺してやる」と脅すメールがあった。学校中にその写真が出回っており、なぜか自分が自分宛に送信していることになっていたが、スプーフィングという方法で、誰かがキムのIDを盗み本人を装ってメールを送ったのではないかという。履歴を調べると、グランドビュー高校のイーサンに先に写真を送り、次にスティーブに送っていた。おそらくキムは送信先を間違えたと思われる。イーサンはキムに片思いをしており、週末にキムがイーサンの家の近くに出かけていった可能性があった。イーサンはカッとなりやすく喧嘩などの問題行動があるという。ペンシルベニア駅でキムとスティーブが別々にイーサンの住む駅行きの切符を買っているのが監視ビデオに映っており、市の法律顧問サマンサ・コープランドは、スティーブとイーサンそれぞれに事情を聞くよう求める。スティーブはキムからイーサンと会うのが怖いと相談され、彼女を守るため尾行していたといい、イーサンはキムからは間違って写真を送信しただけで、あなたとは付き合う気はないといわれたという。SVUはキムに振られたイーサンと、キムに浮気されたスティーブのどちらかが暴力を振るったのではないかと疑う。キムの意識が戻り状況を聞き出そうとするが、キムは事故だったと主張する。オリビアは犯人が野放しになっているので、何としても話をして欲しいと頼むが、サマンサは話をしないキムに対して、児童ポルノ所持と配信で逮捕するようオリビアに命じる。キムの弁護士ポンドは、年齢的に低く個人的な行動で、故意に写真をばらまいたわけではないと主張するが、マースデン判事は女子学生たちが安易に自分のセクシーな写真をネットで出し問題となっている事への警告として、裁判で扱うという。その後、退院したキムがまた酷い怪我を負う。やはり事故だというが、オリビアは誰かをかばっているのではないかと聞き出そうとする。キムは力になると言っていたオリビアが逮捕したことで、すっかり態度を硬化させてしまう。クレイゲンは個人的な行為でも、メールに送信した瞬間に個人の行為ではなくなるという。裁判では度重なる質問に対して、キムは怪我をした理由をしゃべらなかったため、法定侮辱罪で拘束されてしまう。オリビアはステイブラーの娘キャスリーンに頼み、心を開いてもらい裁判で証言をさせる。やはり、殴ったのはスティーブで、イーサンに写真を送ったことで浮気をしたと思い込み、キムの写真を学校中にばらまき殺すと脅したという。そして、それを証言するなと殴られたのだった。ポンド弁護士は訴訟取り下げを要求し、サマンサも同意したが、マースデン判事はそれを認めずにキムを性犯罪者としてオハイオ州に少年更正施設へ送る措置を命じる。オリビアも弁護側も強引な判決を全く理解できず、キムを救い出すためにマースデン判事の過去の判例などを調べ始める。しかし、すぐにマースデン判事に知られるところとなり法定侮辱罪で拘束されてしまう。始めは判事をかばったサマンサだが、マースデン判事には軽犯罪にもかかわらず多数の被告をオハイオに送り込んでいる事実を掴む。判事のいとこがオハイオの施設を経営していて、収容者一人につき手数料をもらうため、主任書記官のマンジーニが判事から金をもらって書類を書き換えている事を白状したため、ステイブラーらはおとり捜査を企てる。判事は権力の乱用だけでなく、収賄などの罪で逮捕される。ここだけ登場のホアンや、このために演劇部の設定だったのか、イーサンの活躍で最後はそんな事ができるのかと半信半疑、でもスカッとする終わり方。NYにいて、ステイブラーほど顔が割れた刑事のことを知らないのかい、と突っ込みたくなりましたが。(笑)キャスリーンがすっかり立ち直っているのが良かったです。それにしても、マースデン判事、逮捕されても「今に見ていなさい」と懲りないですね。怖いわ~D.E.ケリーのドラマを見ていても驚きますが、アメリカの判事て何て人間的なんだろうと思います。自分が法律であるとして権力を持つと、怖い物がなくなるのかも。やはり良心が問われるわけですね。キムのような恋人からのDVに苦しむ少女が多いということと、例え恋人に対してでも自分の裸の写真を送れば児童ポルノ扱いされる、というのは覚えておきたいと思いました。
April 23, 2012
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『バードソング作戦』1シーズンに何回合同捜査があるのか、またまたFBIのフォーネル登場。おじさん同士がつるんでいるのは微笑ましいですが、アクションが少なかったかな。犯人は出てきた瞬間にすぐ判りました。「Alias」のCarl Lumblyが出てきましたが、なるほど諜報機関つながりか。(笑)山中でパトリック・ケイシー少佐が遺体で見つかる。複数の銃創があり、射出口がないことからダッキーはホローポイント弾ではないかという。財布などは残っており、ケイシー少佐が書いたと思われる「バードソング」という血のりの文字が残されていた。ケイシー少佐は国防情報局(DIA)に出向していて、機密の任務に就いていたと思われる。上官のヒンドリー大将は口先では協力すると言いながら、機密情報を楯に何も語ろうとしない。検死の結果、弾丸はフランジブル弾と判る。しかし、近射で撃たれていない事から、特殊な銃で撃ったのではないかという。犯人はケイシー少佐を苦しめるつもりだったのか。ケイシー少佐が死亡する直前に女性とレストランで食事していたのが目撃されていた。マクギーはDIAのサーバーを調べ、3日前に法律顧問が機密事項を含んでいる事を理由に出版を差し止め原稿を押収したという事実がわかる。その本のタイトルは「バードソング作戦」で、出版社の責任者マデリーン・デュモンに話を聞く。マデリーンはDIAの捜査官だけでなく、ヒンドリー大将まで乗り込んでオフィスを捜索していたという。内容は武器取引や汚職、陰謀などで著者は匿名のDIAの捜査官だと伝えたという。内部告発らしく、著者の名前は明かせないといい、ギブスがケイシー少佐の写真を見せると、2部のコピーのうち1部はFBIのエリーズ・アーチャー捜査官に渡したという。NCISがアーチャー捜査官の自宅に向かうと、アーチャー捜査官は首を絞められて殺されていた。側に落ちていたロープはケイシー少佐の手を縛っていたものと一緒だった。防御創がなく、顔見知りの犯行の可能性がある。FBIのフォーネル捜査官によると、アーチャー捜査官は国内テロ組織を担当しており、過激派に武器取引を持ちかけて話に乗ってきたところを逮捕する任務についていたという。昨年DIAに出向してからは、どういう仕事をしているのかわからないという。アーチャー捜査官の夫、デリックは緊急救命士で昨夜は仕事に就いていたと言い、妻がその原稿を読んでいたのを見たと認める。原稿は暖炉で燃やされていた。NCISは燃えかすをラボに持ち帰り、内容を読み取ることにする。アビーはフランジブル弾を発射したのは、流通していないフリントSCRという試作品ではないかという。国防総省が開発を命じたが、欠陥が見つかってお蔵入りしたことになっていた。マデリーンから著者を聞き出したところ、最近除隊したサム・キーラー中尉だという。キーラー中尉を探しだし話を聞いたところ、本を書いたことを認め知人宅に隠れていたという。キーラーとケイシー、アーチャーは共にテロ対策班のメンバーで、キプロスでの「バードソング作戦」で危険なフリント銃を使って取引を行おうとしていたといい、内部告発するつもりで書いたという。原稿は貸倉庫に保管してあるというので、取りに行くと先回りしていたDIAが倉庫を開けようとして、突然爆発してしまう。キーラーは国内のテロリストに武器密売を持ちかけ逮捕しようとしていたが、DIAの幹部に作戦をぶちこわされただけでなく、500丁のフリント銃が消えたという。その銃によってアフガンで民間人が多数殺された事をキーラーに責任をなすりつけられ、復讐のために除隊して内部告発しようと決心したという。キーラーのパソコンを調べていたアビーは、武器商人たちをひとまとめにする「ジン」と呼ばれる陰の存在があるという。NCISはヒンドリーが「ジン」ではないかと考えるが、アレクシスという大学生だと判る。つい最近、アレクシスに頼まれて爆弾を仕掛けたという男が逮捕されるが、アレクシスはギブスとフォーネルの取り調べに対して、武器を売るでアメリカ政府とどこが違うのかと言うだけで、「ジン」かどうかはぐらかす。アビーはケイシーとアーチャー殺害に関しては、アレクシスは無実だという。爆弾を仕掛けた容疑はあるが、アレクシスがキーラーの原稿を手に入れたのは2人が殺害されてからだった。アレクシスのパソコンにはキーラーの原稿が残っており、献辞には「E.A.」という名前があった。ギブスはこれはエリーズ・アーチャー捜査官の事を示しているのではないかと、迫る。2人は不倫をしていたのか。アーチャーの血中から筋弛緩薬を用いた痕跡が発見され、殺された時にアーチャーが抵抗できなかった事が判った。薬を手に入れることができるのは、ERに出入りできる緊急救命士の夫で、取り調べでデリックは本を読んで妻が不倫していると察してケイシーが相手だと勘違いし殺したと認める。自宅からデリックの指紋の付いたフリント銃が見つかる。ギブスは2番目の妻だったダイアンから結婚式の招待状が届くが、フォーネルに対して自分は行かないという。フォーネルもギブスに付き合うことにする。最後のギブスのにやっとした顔が良いですね。ダイアンはギブスの次にフォーネルと結婚して、フォーネルとは離婚しただけでなく、次は国土保障省の男と結婚するという。まあ、何と世渡りが上手な人か、と思いますが、ギブスとしてはフォーネルもまたダイアンを他の男に奪われた事で、「良い気味だ」という事なんでしょう。これで2人は同じ立場?(笑)ダイアンは一度顔を見せましたね。(Angel of Death)フォーネルとしては、娘がいるので思い入れもあるのでしょう。3通も招待状を出してきて、ギブスとしては「誰が出てやるものか」という事でしょうね。「お前の話はここ数年出た事はない」などと、ギブスとの間で同じ女性を巡って意地の張り合いが2人を繋ぐ絆のように見えることもあって、こういうのはいつになっても楽しいです。事件の方はいつものように「犯人かも?」と思わせるキャラクターが見え見えで、もっと早く犯人が判ったのじゃないかという気がしました。トニーはいつものように職場の詮索魔ですね。でも、ジヴァにはバレット捜査官とのことも知られているようで、この辺は伏線でしょうか。
April 21, 2012
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今週はスクラッチくじという、いかにもNUMB3Sらしいテーマのエピソードでした。高額賞金が当たった人たちのその後が悲惨というのは、興味深いですね。日本にもそういう大当たりした後のケアをしてくれる場があるのかしら。コンビニ店に4人組の覆面強盗が入り、スクラッチくじを大量に盗んでいった。店主が反撃して、1名を射殺する。国内で8件連続で同様の強盗事件が続いている事からFBIが捜査を担当し、宝くじ委員会のボイド・キーナンが捜査に協力することになった。死亡したのはウェイン・ピーターソンという昨年スクラッチくじで15万ドルを当てた男だった。しかし今は家賃もためるほどで、「宝くじ当選者の会」という集まりに参加していたことが判る。ドンらは、販売する店でシリアル番号が控えられているのに、わざわざ武装して強盗する理由がわからないという。捜査には宝くじ専門のハケット捜査官が加わる。ハケット捜査官は数字に強く、チャーリーと話が合う。2人はパターン確立で次の強盗場所を予測し、絞り込むことにする。宝くじ当選者の会を主宰するスコット・ウィルソンによると、突然の大金は金銭感覚を狂わせ、結局無一文になってしまうこともあるという。そのため、ウェインにはサラ・ルイスという資産アドバイザーを紹介したという。ルイスはウェインに会ったときにはすでに財産をほとんどなくしていたと言い、運用資料などの提出を拒む。逃げた3名が犯行に使ったバンが見つかるが、車内には盗まれた1万枚のスクラッチカードが全て削られていた。犯人は600ドル以下の低額の当たりくじを7枚持ち出していることが判る。その金額だと、どの店でもその場で換金することができるが、それにしても大がかりな強盗の割には盗んだ額が少なすぎて、FBIチームは不審に思う。チャーリーが次の犯行ターゲットを絞り込むことが出来ない中、犯人の目的は当たりくじではなくて、くじ1枚ごとに付いているシリアル番号であることに気付く。当たりくじのシリアル番号は、コンピューターが発生させる乱数列をコードにして割り当てるが、そのコードを解読するには膨大な情報が必要で、そのために大量のくじを盗んだらしい。やがて、奪われた7枚の当たりくじが換金されたという通報があり、現場に向かったところ、ウィルソンの息子、ザックが犯人だった。ザックは父親も1500万ドルを当てて金を使い果たし、破産したと言う。実は宝くじ当選者の会のグレアムとブラウンという2名も同じく破産しており、強盗事件が発生した後に行方不明になっていた。ここで、当たりくじのシリアル番号が判ったところで、それをどの店で購入出来るのかを知らなければならないことに気付く。ザックの取り調べにウィルソンを呼び、厳しく追及したところ、ウィルソンは強盗を認め、換金はウェインが担当だったと明かす。次の強盗の対象を聞き出し、待ち構えていたところグレアムとブラウンが犯行を行い逮捕される。彼らも換金の方法については知らないという。一方、宝くじ委員会のコンピューターに内部関係者がアクセスし、当たりくじを含むロットがどの店で売られるかを知った者がいるという。使われたのはハケット捜査官のIDとパスワードで、ハケット捜査官は逮捕される。ドンはハケット捜査官の犯行とは信じられず、捜査陣が内部関係者の存在を疑う前にキーナンがアクセスログの調査を命じていた事を掴んだ。キーナンはウェインとも連絡を取り合っていた事がわかったが、ハケット捜査官にはアクセス時のアリバイがあった。キーナンはサラ・ルイスも仲間だったと認める。ハケット捜査官の容疑は晴れる。ルイスは高額当たりくじを換金しようとしているところを逮捕される。ウェインら4名はルイスの顧客で、真面目に投資しようとしないで、浪費することに腹を立てていたという。シアトルからロビンが戻ってきて、ドンとロビンは2人の関係を今後どうするか、考える。当たりが印刷してある「くじ」というなら、それは盗むことを考える人が出てもしかたないですよね。その欲に負けない人でないと、勤まらない。始めからあの責任者の人が怪しかったです。宝くじ警官のハケットさんによると、6枚に1枚の割合で何らかの当たりがあるというので、日本の宝くじよりは当たりやすそうですが、最高は500万ドルが3つ出る、つまり1500万ドル(日本円で約12億円)というのはやはり魅力です。しかし、当たったら当たったで、まず会社を辞めて浪費をし始めるとあっという間に使い果たしてしまう。そうなると、当たる前よりも深刻な状態に陥る人が多いという。なるほど、使い切れない金額を持つと人間というのはそういうものだのだなあ。私ならまず貯金して、などと考えますが、それは「捕らぬタヌキの」ですね。(笑)ロビンとドンの関係は、一旦終わっていたのですね。遠距離恋愛でも良いじゃないかとか言っていますが、最終シーズンらしく、そろそろ方向が見えてくるのかも知れませんね。まさか、最後は兄弟揃って華燭の典、ということかな?ハケット捜査官は楽しかったので、また登場して欲しいところです。女チャーリーという感じかな。
April 19, 2012
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途中からまたストーリーが変わって、別物になるお得意のパターンですが、後半は日本でも共通の話題ですね。ゲイル・オグレイディとヒラリー・ダフの親子役は似たもの同志で、感情的な演技が迫力がありました。この支配的なおかーちゃんが家族に悪影響を与えていたんじゃないかと思ってしまいました。分署に11ヶ月になる孫娘シエラが行方不明になったと届け出があった。ルース・ウォーカーの娘アシュリーは、週末に旅行に出ると言って、戻ってきた時にはシエラがいなかったという。車からは死体の臭いがしたというのでSVUがアシュリーに会いに行くと、トランクを掃除していた。アシュリーとルースはSVUの前で激しい親子げんかを始める。アシュリーは子守りのマリアに預けたというので、マリアの家に行くと、全く無関係の住所だった。SVUは誘拐事件として捜査を開始する。マリアの身元がわからないため、出会ったという公園に行くと、マリアがシエラらしき赤ん坊を連れているのが目撃されていた。その時にマリアが現れたために逮捕するが、連れているのはシエラではなく人形だった。マリアは心を病んでおり、シエラのことは一切知らないという。ただ、マリアのクレジットカードがホームセンターで使われて、シャベルを購入していることがわかり、追及するとマリアはカードを盗まれたという。実際、シャベルを購入したのはアシュリーで、監視ビデオに映っていた。ステイブラーはシエラを殺して埋めたのではないかと疑う。アシュリーはマリアに子供を奪われたというが、ルースは子供の頃からアシュリーは嘘ばかり付いて、親に反抗してきたという。生活も親がかりで、ネットに男とクラブで騒いでいる写真をアップしており、ステイブラーの追及にカードを盗んだ事を認めたため、とりあえず窃盗で逮捕する。シャベルは父親へのプレゼントだったという。ステイブラーはアシュリーの父親ラルフに話を聞きに行く。ラルフはアルコール依存だったが、シエラが産まれたことで心を入れ替え、禁酒してよい人間になるよう努力しているという。そして確かにアシュリーからシャベルはもらったが、すでに使われた形跡があると認める。シャベルに付いていた土からガソリンの成分が検出され、ガソリンスタンドの近くの土ではないかと考える。アシュリーが日頃良く行くガソリンスタンドの周辺を掘り返したところ、シエラの遺体を発見する。アシュリーは殺人罪でも起訴されるが、ワーナー検死医は死因は「はしか」による脳炎で、病死だという。シエラは1歳未満だったので、ワクチンを打っていなかった。アレックスははしかだったことを伏せて取引を持ち込み、アシュリーが自分が泣き止まないので叩いたから死んだと思っていたという自供を引き出す。一方、SVUでは地域でシエラ以外にもはしかの感染者が報告されており、今現在感染者が野放しになっているのを突き止める必要があるという。アーミッシュの青年が最近はしかで治療を受けており、アシュリーらが遊ぶ公園ではしかに罹った母子がいるというので探すと、モニカ・スチュアートという母親が子供に予防接種を受けさせておらず、はしかにかかった子供に免疫治療を行ったことが判った。モニカは予防接種を受けるかどうかは親の選択の自由だと主張するが、マスコミにその話が流れて、アシュリーの弁護士がNY市の公園でシエラがはしかをうつされたとして市を訴えることになった。アレックスは予防接種の問題は今年が選挙の年だけに、大きな争点になるのではないかという。予防接種をしなければ感染を防ぐことは出来ず、いくら選択の自由でも他人に危険を及ぼすとして、市民からの反応を恐れシエラ殺害の犯人としてモニカを逮捕することになった。裁判では予防接種を受けさせるかどうかの選択の自由が争われた。モニカは予防接種(MMR)による副作用を恐れたという。NY市では予防接種をしていないと小学校に入学できないというが、受けていないからといって違法というわけではない。宗教的な理由で予防接種を受けない人々もいる。ただ、モニカがアシュリーの日頃の言動から「いずれシエラを殺しただろう」と言ったことが影響して判決は無罪となった。ルースは弁護士と共にさらに戦い続けると宣言し、モニカの自宅前で騒ぎを起こす。アシュリーを支えると言っていたラルフは銃を持ってモニカの家の中に入り、自殺してしまう。妻からボロカスに言われていたお父さんは、酒を断ち孫のために良い人間になろうとしたが、その望みの綱であるシエラを奪われてしまい、元に戻ろうとしてステイブラーに諭され、今度はいきり立つ鬼嫁に代わって、騒ぎをおさめるべく自殺した、ということでしょうか。あるいは、シエラの命が失われたことを広く世の中に問うことで、せめてもの父親、祖父らしいことをしたかったのか。ところで、後半のはしかの予防接種の話ですが、これはとても身近な問題ですね。日本でもMMRの副作用を恐れてはしかの予防接種率が落ち、その結果はしかが流行した時期があったようですね。実際、罹ると場合によっては重篤な症状になるので、ぜひ予防接種は受けさせたいが、年齢制限があるので1歳未満だと受けられない。一方で、予防接種による副作用を恐れる親もいる。インフルエンザもそうですが、公衆衛生、国民の健康を守るという意味で多くの人が予防注射を受けることが必要。そこに、アメリカだと宗教の問題が入ってくるのがさすがに違いますね。そして、従わない人を黙認すると、市は何をしていると責められるので、これを裁判で問うというのがSVUらしい展開だと思いました。いずれにしても、アシュリーの子育てにはもっとサポートが必要で、弔われることなく冷たい土の中に埋められてしまったのはかわいそうです。今回はオリビアの出番が少なかったですね。予防接種の問題では子供がいないし、ステイブラーの方が適任だったのかも。
April 16, 2012
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『自白』ゲストの子は良かったけれど、全体的に納得できない、NCISらしくないエピソードだと感じました。まあ、たくさんエピソードが必要なので、たまにはこういうこともあるのでしょうか。でも、せっかく良いイメージになってきたヴァンス局長がまたダークになってしまいました。退役軍人のイェール・ペイトン大佐が自宅で全身を斧で斬りつけられ殺されているのが見つかる。2週間前に市警が捜査したが、検事は証拠不十分で容疑者を釈放していた。ヴァンス局長は連邦裁判官の候補となっている友人の検事のために、容疑者から自白を引き出すと言い、資料を引き取る。容疑者のニック・ペイトンは大佐の息子で現場で目撃されており、これまでにも薬物中毒で何度もリハビリ施設を出入りしていた。凶器の斧はガレージにあった。ギブスとトニーはニックに自白させるため、厳しく取り調べる。ニックは表情がうつろだったが、殺す動機がないとして一貫して殺していないと主張していた。ダッキーは検死し直して、顔見知りの犯行ではないかという。アビーは血痕は全て大佐のもので、ニックの血液から処方されていない薬の成分が見つかった。犯行時、ハイだった可能性がある。リハビリ施設のグレイシー医師によると、ニックは錠剤薬品の依存症で、実は治療を終了していないという。しかし、人を殺せる子ではないという。ニックの家庭には複雑な事情があり、学校でも問題を起こしており、父親とも激しく喧嘩を繰り返していた。ギブスらは父親を憎んでいたのではないかと迫る。家族ビデオを見せたところ、ニックは目を背け感情を見せようとしない。母親のドナは2年前に家を出て行ったまま、行方不明になっているため、隣人のマーク・スタフォードに話を聞く。それによると、昨夜8時に自宅に車を乗り付けたニックはハイの状態だったと言い、出かけて10時頃戻ってきた時には車はなかったという。スタフォードの娘も薬物依存による過剰摂取で死亡していた。自宅の裏庭にハンバーガー店の袋があったので裏を取ると、ハイの状態で店に現れたという。ニックは映画に行っていたとアリバイを主張するが、それが嘘だと判る。ヴァンス局長はギブスに早く自白を引き出すように迫る。ダッキーは死因に関して、斧ではなく後頭部を丸い棒状のもので殴られたためだという。斧は死後振り下ろされていた。大佐のPCを調べたところ、グレイシー医師からロマンチックなメールが来ていることが判る。また、殺害時刻の10分後には自宅からグレイシー医師に電話をしていることが判った。尋ねられてグレイシー医師は、ニックの父親である大佐と関係があることを認める。しかし、ニックは2人の関係を知らなかったという。グレイシー医師はニックからの伝言で、殺害をほのめかすようなメッセージがあるという。待ちきれなくなったヴァンス局長は、そのメッセージと斧を持ち出し、強引に自白を迫る。誘導尋問とも言える取り調べに、ニックは自分がやったと認めてしまう。ギブスは大佐がヴァンス局長の友人で恩師だったと聞き、利害の対立ではないかと反論する。ニックの自白は信じないと言い、ギブスは改めてニックと話をする。ニックは母親が飲んでいた薬に手を出し、その後のトラブルで母親が出て行ったと言う。ニックは自分を責める。また何度もリハビリ施設に行ったのは、そこに近所の女の子がいて会いたかったためだという。その子は過剰摂取で死んでしまった。ギブスは再びスタフォードを取り調べ、娘を失ったのはニックのせいで自宅に戻ってきたニックを見てカッとなったと認める。そこに大佐が現れて息子を守ろうとしたというが、その後のことは弁護士を要求するという。ただ、ニックの母親も昨夜自宅を訪れていたというので、電話の履歴を調べたところ、母親から6件の着信があったことがわかる。戻ってきた母親を捜し出し、ニックと面会させると、ドナは2週間前に町に戻り夫と話をしているうちに口論となり、逆上して何かで殴ったことを認める。後から怖くなり、隣人に罪を着せるため斧を盗んできて大佐を滅多打ちしたことを認める。一体ヴァンス局長はどうしてしまったのでしょう。自分の友人のために借りを返すためといい、その上被害者が恩師だというだけで、少年にあんな非道な尋問をして良いのでしょうか。NCISは警察とも違うので、正義を求めるドラマとは違うのかも知れませんが、日頃からこういうことがあるのかと思ってしまうほどです。ギブスも「忠実であれ」というモットーの元で、命令には逆らわないからしかたなく捜査を続けるわけですが、最初に自白ありきではなく、まずNCISとしてきちんと科学捜査をやり白紙の状態から事件を調べ直すくらいの自己主張が欲しかったですね。もちろん、ギブスだからこそ頑なな少年の心を開き、真実を引き出す事ができたわけですが、とにかくニックはかわいそうでした。俳優さんが上手かったですね。ちなみに退役軍人はNCISの管轄外だというのは初めて知りました。トニーのおふざけも少なく、アビーとギブスのいつものアレもなく、ユーモアというかNCISらしさに欠けていたと感じました。ラストにバレット捜査官からヴァンス局長に意味深な電話がありましたが、前回と併せ、彼は一体何を考えているのでしょうね。今シーズンのヴァンス局長はギブスの過去を葬ったところから始まり、ダヴィード局長との関係や自分自身の過去のミッションなども描かれた。その間、良い人になったように見えたヴァンス局長ですが、そうは簡単にはいかないように見えます。さて、一体これから何が起こるのでしょうか。
April 15, 2012
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1971年に実際にあった「D.B.クーパー事件」をNUMB3RS流に取り上げたエピソード。「プリズンブ・レイク」に出てくるチャールズ・ウェストモアランドがD.B.クーパーじゃないか、という台詞があったらしい。なるほどね。これで3度目となるロジャー・ブルーム捜査官の登場ですが、印象の強いゲストキャラクターを引っ張り出すというのは、最終シーズンらしさを感じますね。ただ今回は個性的で「バトルスター・ギャラクティカ」で有名なマイケル・ホーガンの存在感が抜群でした。彼とアランを対比させて、更にアランの過去の話も聞けたので良かったと思います。連続強盗犯の逮捕のためFBIチームが待ち構えるところに、強盗犯が現れ連邦準備銀行が襲われる。ドンらの活躍で犯人は逮捕され、現金輸送車の金を回収したところ、古い印付の20ドル札が見つかる。それらは1971年に起こったハイジャック事件で、J.B.クーパーが要求した身代金として使われた金だった。クーパーは乗客を降ろし、飛び立った飛行機からパラシュートでオレゴン州の上空9800フィートから20万ドルをもったまま飛び降りた。その後、クーパーの行方を捜索したが死亡したと言われていた。チャーリーは今の技術でクーパーが生存している可能性を計算し直すという。強盗犯はこの札のことは知らなかったらしく、該当の札は乾燥した熱風に晒されていた痕跡があり石膏の粉が付いていた。当時、この事件を担当したのは、今はコンサルタントの仕事をしているロジャー・ブルームで、さっそく親しいコルビーが話を聞きに行く。ブルームは支払った身代金は20万ドルではなく、実は100万ドル近かったと明かす。当時、飛び降りたと思われる地域の捜索が行われた結果、3週間後に森の中で遺体が発見されたという。死んでいたのは元パラシュート部隊の隊員でプロの強盗犯エディー・ソーヤーだった。ハイジャックしたときに乗客はクーパーの顔を見ていないため、クーパーとエディが共犯で、飛び降りる前クーパーがエディを殺してつき落とした、という説もあるという。連邦銀行では古い札を廃棄するときは必ずスキャンすると言い、FBIは唯一一人っきりになる輸送車のドライバー、ウェズリー・ティルに容疑を向ける。チャーリーはブルームの協力を求め、クーパーが飛び降りた場所を探る。アランは60年代に反体制活動をしていて、言葉のあやで軍出身のブルームと対立する。その時代はベトナム帰りの兵士は子供や女性を殺したと非難された。シンクレアとニッキーがウェズリーの自宅を訪れると、ウェズリーは殺されており、地下室を調べたシンクレアは壁の中に札束が埋められているのを見つける。その時、シンクレアはウェズリーの伯父と名乗るレイから銃を突きつけられる。レイはキャンプするために訪れたと言い、壁の中の金については知らないという。レイは実は病気で余命4ヶ月と伝えられていて、元ベトナム帰還兵でパラシュート部隊を訓練したスペシャリストだった。壁の中から見つかったのは16万ドルで、ウェズリーはクーパーの金をこの11ヶ月間に少額ずつマネーロンダリングしていた。その額は63,000ドルで、本当に支払われた金額のうち残り77万ドル以上の金が行方不明になっていた。ニッキーはウェズリーが毎月リトルサイゴンの教会に花を贈るため、花屋に送金しており、その総額がほぼ63,000ドルに達しているのに気付く。レイはこの25年間オレゴン州の山の中に住んでいた。レイはベトナムのヌバク村で起きた虐殺事件で戦争犯罪者として起訴されたという。その仲間にはエディ・ソーヤーも含まれていた。コルビーとシンクレアはレイを尾行し、図書館で古い新聞を調べているのに注目する。その後レイは、社交クラブを経営しているテディ・アンテルの店で男を撃ち殺す。男はテディの右腕ガイ・ルッソで、レイは正当防衛だったと主張する。ルッソの車からはウェズリーの血痕と書類が発見され、復讐かと思われたが、レイはブルームに対して女を捜していたと答える。実はレイはヌバク虐殺を隠蔽しようとする軍に逆らったため、危険な前線に送り込まれ、その後傷病除隊となり軍での記録を抹消されてしまった。その復讐のために1971年にハイジャックを起こしたのかと尋ねられて、レイは自分はD.B.クーパーではないと答える。ブルームはレイを泳がせることにする。コルビーとシンクレアはアンテルの店に行き、レイを釈放したと伝える。もしレイが殺されたら、アンテルを疑うと釘を刺しておく。ウェズリーが送金していた花屋のオーナー・ティナは、氏名不明者から63,000ドルの送金があったことを認め、返そうと思っていたという。チャーリーはクーパーが盗んだ金は海外、ベトナムで使われたのではないかという。もしかして、レイが探していた女性は娘なのか?レイが図書館で調べていた新聞には、エディにはベトナム人の妻ポーリーンと息子がいることが書かれていた。97年にポーリーン・ソーヤー・アンテルは死亡し、息子のテディが生きているという。花屋のティナは父親がアメリカ兵で、母親に金を渡してアメリカに行かせてもらったと認める。ということは、やはりティナはレイの娘なのか。ウェズリーは、アンテルの父親を殺したと思われるクーパー(レイ)を暴くために殺されたのか。その頃、ティナはアンテルに誘拐されてしまう。レイは単独で図書館でアンテルと対峙する。アンテルは父の敵を追っていた。レイは、エディに引き入れられてハイジャック事件を起こしたと話す。エディはベトナム戦争中、ブラックマーケットなど様々な悪事を働き、ベトナムでも悪名が高かった。ティナはエディの娘だという。つまりアンテルの妹ということになり、自分たちがヌバク村で起こした出来事の埋め合わせをするために、ベトナム復興に金を渡してきたという。アンテルとレイは撃ち合うが、そこにFBIが到着し、両者を捕らえる。ブルームは5万ドルの検証が賭けられているクーパーとおぼしきレイを釈放する。ブルームとアランは、共に生きた70年代を思い出しつつ、チャーリーたちの仲立ちでお互いを理解し合う。シンクレアのデートのための洋服選びというのは、何なのでしょうね。相手は秘密、特にニッキーには秘密、て気になります。結局アミタが渡したのはアランが70年代に着ていた「いかにも」なジャケット。あれじゃ、笑いものですよ。(爆)あのころ、ベトナム反戦運動が激しくて、アランはそちらの方の側で正義を主張していたけれど、ブルームは国のために尽くした側で、レイ・ティルとは通じるものがあった。謎の存在D.B.クーパーをプロファイルしたら、レイのような人物が浮かび上がったということかも知れません。レイは優秀な兵士だったのでしょうが、非道な虐殺の現場を見て自分の意志で動こうとしたという。後にエディを殺してその親子をアメリカに呼び支援した。一つ一つのエピソードがその時代を描いた作品を思い起こさせて、感慨深いです。今もレイが山の中で暮らしているのは「ランボー」を思い出しますね。マイケル・ホーガンも現世とは縁遠いレイを演じて、良い味を出していますよね。それとアメリカ史上有名な「D.B.クーパー」と結びついたという訳で、話の筋を追うのが大変でしたが、見応えがありました。
April 13, 2012
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大物ゲストのDelroy Lindoがステイブラーとコンビを組んだためか、オリビアは丸々お休み。そして、スタートレック・ヴォイジャー以降、何かと弁護士役の多いジェリ・ライアンもゲストでした。 女性を縛って酷い拷問をしたあと殺す事件が2件連続して起こる。ケイシー・チャップマンの方は唇を接着剤で塞ぎ、背中には熱湯がかけられていた。証拠を隠滅する目的もあると思われ、犯人のDNAは見つからなかった。唯一、床に陰・毛が落ちており鑑識に回す。死亡時間は発見の34時間前と推定されるが、窓が開いていた。もう一人のエイプリルの場合はレイプされていたが、ケイシーはレイプされているようには見えない。しかし直腸に接着剤が入れられていた。2人はハーレムに住んでいるが、別の地域にも同様の3件の被害者がいることが判る。重大犯罪課のビクター・モラン刑事がSVUに現れ、刑事部長はクレイゲンにモランに協力するよう求める。一匹オオカミで頑ななモランは、犯人逮捕に執念を燃やしつつ、高圧的な態度を取りSVUの刑事たちは反発する。ケイシーの事件で目撃者が現れたため、ステイブラーはモランに知らせずに話を聞く。同じアパートに住んでいるデブラは気味の悪い若い不審な男を見たというので、似顔絵を描き新聞で公表する。それらしい男が見つかり逮捕するが、アレックスは容疑者の怯えた様子に疑いを持つ。凶器は見つかっておらず、男は不法侵入とのぞきの過去があるだけで、弁護士を求める。クレイゲンは刑事部長に「もう手を出すな」と言われながらも起訴する決意を固める。しかしステイブラーたちが目を話した隙に、容疑者は自殺を図ってしまう。その頃、仕事に没頭するあまり妻子が離れ、交通事故で娘が重体で入院しているモランをステイブラーが見舞う。ステイブラーの声かけでモランは少しずつ心を開く。新たな被害者が発生したため、真犯人は外にいる事が判る。今回は生きながら放火され、犯人は犯行をエスカレートさせた。改めて事件を見直したところ、レイプするかどうかは被害者が髪を染めたり、整形を受けたかどうかの違いで決まるらしい。DNA検査でデータベースにヒットするものがなかったため、範囲を広げて家族を捜すことにする。すると、被害者がいずれも旅行から帰宅したばかりだったという事が挙がり、航空会社の紛失物配送係のマーク・オクーロが捜査線上に挙がる。女性刑事のおとり捜査でオクーロを逮捕する。DNAはオクーロと一致した。自宅には縛られた女性の写真や犯罪関係の本などがあった。オクーロの弁護士は6人の被害者の内、ケイシーを殺した時間帯に母親に会っていたというアリバイがあるという。オクーロは不起訴となるが、ステイブラーとモランはオクーロの母親に会い、犯罪を起こす兆候を察する。犯罪マニアのオクーロなので、殺害時間を操作した可能性がある。ケイシーは陶芸家で自宅で電気釜を持っていた。それで腐敗を早めた事が確認され、配達中に女性を襲っていたオクーロを逮捕する。モランはオクーロに激しい怒りをぶつける。その後、病院を見舞ったステイブラーはオクーロが娘を失い臓器移植の手術を受けた事を知る。状況証拠はたくさんあるが、用心深いオクーロの犯行を決定づけるものがない。ロープも接着剤も持っているのに彼の犯行だと言えないのですね。ただまあ、犯罪捜査マニアだったことが逆に墓穴を掘ったとも言えるかも。ジェリ・ライアンvs.ステファニー・マーチのブロンド対決はゴージャスでした。両方とも、本当にできる女という感じで、もっと見たかったです。(笑)そして、モラン刑事はステイブラーを思わせるようないかにも仕事漬けの刑事で、最初は反発していたステイブラーも心当たりがあるだけに、自分の方から折れて行きました。家庭への不満や自分の不運を容疑者逮捕にぶつけ、怒りを爆発させる姿はもうステイブラーにとって過去の物になったと言えるでしょう。モランは何かも失ったが、ステイブラーにはまだ妻も子供もいる。もちろん、オリビアという最大のパートナーもいる。まだまだ、辞める必要はないですね。それにしても、最低最悪の犯人でしたね。子供の頃から動物虐待をしていたというので、裁判ではどう扱われるのかを見届けたかったです。
April 9, 2012
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『奪われた押収品』偶然なのですが最近、このレビュー集の中でも詐欺の話が続きますね。アメリカで大型の詐欺事件が話題になったのでしょうね。詐欺の話はどうしても説明が多いので、特に判りにくいことも多いです。いつものように付いていくのが大変。(笑)今回はマイケル・ウェザリーの監督デビューらしいのですが、とこういうややこしい話ではない方が良かったのかも知れません。それにしても、いつも以上に映画のネタが多かったですね。それも納得かも。NCISの臨時職員、オリバー・フローマンが駐車場の車の下で刺されて死んでいるのが見つかる。フローマンは詐欺捜査班の臨時職員としてレオナ・フェルプスの大型詐欺事件の捜査を行っていたが、職員削減の一環で2週間前に首になっていた。フローマンは車の中にNCISで押収した捜査に関わる品物を大量に持っており、盗んだらしい。犯人は刃物の扱いに慣れたプロで、素早く何度もナイフで腹部を刺して、死後車の下に死体を隠した。フェルプスは海軍の信用組合を架空の金融機関に作り上げたと言って、多くの年金生活者たちから金を預かり、昨年逮捕されたが、投資したはずの数十億ドルはまだ見つかっていない。しかも、軽い罪にのみ問われ、本人は上訴しているところで、ヴァンス局長は裁判の邪魔をするなとギブスに釘を刺す。ヴァンス局長はチームに新たにEJ.バレットというスペイン支局の捜査官を入れる。ギブスはバレットを無視し、彼女も独自でフェルプス事件の捜査を続ける。フローマンが見つかった車の下から、動物の革が見つかりアビーが犯人の手袋ではないかと捜査する。マクギーはフローマンのPCを調べ、押収されたフェルプスの財産が収納されている倉庫の見取り図と侵入するための情報を見つける。どうやら印刷されたらしいが、その紙は見つかっておらず、総額7500万ドルとも言われる財産の情報を売るつもりだったのだろう。NCISはフローマンを殺した犯人とフェルプスが共犯ではないかと考える。トニーとジヴァは倉庫に強盗団が盗みに現れると考え、監視任務に就く。ギブスは拘置中のフェルプスを訪ね、押収された財産リストを見せる。フェルプスは自分の財産が押収されたことは知らないようだった。ギブスはフェルプスの反応を見て、すでに大切な物が盗まれていると気付く。倉庫の中を探して、ウィリアム・フォークナーの机に仕掛け扉があるのを発見する。すでにこじ開けられており、中は空だった。フェルプスに何が入っていたのか問いただすと、犯人を教えるので刑務所から出して自宅軟禁に欲しいと取引を申し出る。フェルプスは2005年にオットー・ブラッキンという男からビジネスの提案を受けたが、その時にフォークナーの机にとても興味を持っていたという。一方、マクギーは過去10年間の未解決事件を見直し、6年前にアトランティックシティのカジノの金庫に強盗が入った事件に注目する。犯人の一部は殺されたが、2700万ドルを持った犯人が運転手とともに逃走し、今も行方が判っていない。その時に死亡した犯人と刑務所で同じだったのがオットー・ブラッキンで、オットーは数時間前に死体で見つかったという。殺され方がフローマンと似ていた。ということは、運転手はまだ野放しになっているということになる。NCISは、オットーらが盗んだ金を資金洗浄するためにフェルプスに投資し、その金をフェルプスに騙されて失ったために、取り戻そうとしているのではないかと考える。アビーは机の中に入っていたのは、鹿革のイタリア製の帳簿だという。おそらくフェルプスがだまし取った金の流れが記入されているに違いない。自宅に戻ったフェルプスは、壁の中の隠し扉から帳簿を取り出す。その時、忍び込んでいた犯人のメディーヤがフェルプスを襲う。ギブスはフェルプスの家にメディーヤが隠れているのを察して、待機していたが、外に出てきたため後を追って逮捕する。トニーは前任のシェパード局長からオファーを受けて断っていたスペインのロタ支局長を引き受けたバレットに興味を持つ。ギブスが見ていた被害者の証言DVDの中に、元トラック運転手のメディーヤがいたわけですね。そりゃ、泥棒から盗んだら怒るわ。(笑)おばさんはたった一人で豪邸に住み、一つも家具がない状態でも帳簿だけあれば幸せという、守銭奴の固まりみたいな女だった。願わくば、奪った金がみんなの手に戻ると良いですね。マクギーが被害者に感情移入するなか、冷静に捜査をしたギブスが印象深かったです。ところで、ヴァンス局長はフェルプスの詐欺事件を捜査するために、バレットを呼んだらしい。元々、彼女がフェルプスに目を付け捜査を始めたという。いきなり現れた美人捜査官がいかにも怪しくて、何か意味があるのかと疑いたいところですが、トニーの新たな恋のお相手出現ということだったのでしょうか。それだとあまりにも取って付けたような…まあ、残念ながらトニーとジヴァはお互いの恋愛ネタでしか盛り上がることが出来ない状態ですから、しかたないとは思いますが、それならもう少しヴァンスの陰謀だとか絡めてほしいですね。あの倉庫「ナイトミュージアム」というよりも、「ウェアハウス13」を思いだしてしまいました。スティーブ・マックィーンの「ブリット」格好良かったですね。今はギブスがブリットなのですね。(笑)
April 7, 2012
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シーズン5に出てきたバスジャック事件の犯人バックリーが再登場。よほど、魅力的なキャラクターだったということでしょうね。前回の事件の内容を思い出すと、今回も虚々実々の駆け引きに惑わされるドンの気持ちが理解できます。バックリー役のFisher StevenはLOSTのミンコウスキーでした。個性的な役者さんですね。バスジャックによる身代金要求事件が起こり、その手口が昨年バックリーによって起こされたバスジャックに似ているため、ドンはバックリーを聴取する。バックリーは関わりを認めようとしなかったが、次は宝石店が襲われるとだけ話す。ドンははったりだろうと考えるが、実際に貴金属取引所に3人の強盗が入り、人質を取って立て籠もってしまう。監視カメラの映像は別の映像に差し替えられて、妨害電波により本当のカメラの映像を見る事ができない。かろうじて、最初の数分部分を見ると、犯人は人質に自分たちと同じ帽子とつなぎを着せていた。人質は26人で周囲はSWATが固める中、FBIが指揮を執る。そのドンの元に、刑務所のパソコンからバックリーのウェブコールが入る。入り口のドアに爆弾が仕掛けてある可能性があり、自分の犯罪が盗まれたと言って協力を申し出る。確かにドアには爆弾が仕掛けてあったため、ドンはやむなくバックリーの意見を聞くことにする。犯人側は小型ジェット機の用意を求め、ドンは乗っ取られているIPカメラのコントロールを取り戻すよう、チャーリーに頼む。対策班ではビルの電源を落とせばドアの起爆システムをオフにすることが出来るという。取引で病人を一人開放する代わりにスナイパーの配置を撤退させる。犯人側は食料と水を持ってくるように要求する。やがて、IPカメラが復旧し内部の様子がわかるようになる。現場に到着したバックリーは、同じ房にいたレン・マダックスという男が犯人だという。バックリーが調子に乗ってしゃべっていた事をヒントに犯罪を起こしたらしい。バックリーは爆弾の電源を切ると自動自爆装置が起動して止められなくなると言う。犯人側もそれに気づき、電源を戻すよう求める。追い込まれたドンにバックリーは減刑の取引を申し出る。取引が認められ、バックリーはマダックスに女性の内部協力者がいることと、小型ジェットでの脱出は目くらましで本当は地下の下水道から逃げるつもりだとアドバイスする。また、いざという時のためのダミーの爆弾が一カ所仕掛けられているという。バックリーはMITに入学が決まっていたほど、数学が得意でチャーリーと話が合う。バックリーのゲーム理論を用いた推論にアランも協力して、犯人の脱出ルートを探る。食事は指定されたピザ店の店員が警官一人に伴われて中に入る。脱出ルートが確認され、ダミーの爆弾の場所が判ったため、食事を届けたメンバーが外に出たのを機に、FBIチームは突入を開始する。ところが、中にいたのは変装した人質だけで犯人たちは、先ほどの食事班を殺し衣装を着替えて脱出していた。入れ替わりは大きな鏡で絶妙に隠されていた。一方、刑務所に戻ることになったバックリーを犯人たちが拉致して、指揮車を奪い逃走してしまう。犯人は地下の金庫にあるはずのダイヤには手を付けていなかった。全てこれはバックリーの計画だったのか?マダックスは警備会社のIPカメラ担当の女性、ローラ・サッコと連絡を取り合っていたというので、職場を訪ねると、ローラの同僚がマダックスと関係を持ち脅されてハッキングやIPカメラのコントロールについて教えたという。マダックスはメインフロアのカメラに何かの装置を仕掛けていたらしい。やがてバックリーがマダックスらの車のトランクの中から電話をかけてくる。自分の捜査協力を見越して連れ去られたという。バックリーは足を撃たれており、居場所について目撃情報を寄せる中、やがて電話の電池が切れてしまう。捜査陣が逃走車を見つけたときには、トランクの中にはマダックスの2人の部下が意識を失った状態で閉じ込められていた。意識を取り戻した犯人は、マダックスはバックリーを苦しめて殺すつもりだという。今回の強盗の目的は先日のバスジャックで手に入れた1600万ドルをケイマン諸島の口座に入れたが、その金を取引所でマネーロンダリングするため、口座No.とパスワードを盗むためだったという。実際にはコンピュータープログラムで取引を行い、メインフロアに仕掛けたカメラでキーボードを監視し、レーザーリーダーで打ち込まれた数字を読み取るという。チャーリーはカメラに仕掛けたれたメモリーに、口座番号だけでなく、資金洗浄のプログラムも含まれている事に気付き、金の流れを追う。その結果、マダックスは金を地球規模で動かした末、また取引所に戻していた。そして今日、購入したダイアを受け取る予定になっているという。受取人は例のローラ・サッコで、張り込んでいたところにローラとマダックスが現れる。マダックスは全てバックリーの計画で、刑務所でバスジャックや今回の強盗事件を持ちかけられた上、女スパイを騙して逃げるつもりだと言っていたという。マダックスはローラを待ち受けてダイアを奪うつもりだったが、ローラもバックリーと一緒に国外に逃げると信じ込んでいた。実際には、現金をダイアに交換したときの手数料1.5%を盗んで海外のバックリーの口座に盗んでいた。バックリーが用意していたホテルには、エプス家宛のPCが残されており、バックリーはリヒテンシュタインに逃げて悠々自適だとメッセージを寄せる。「レバレッジ」では無念の思いの依頼者に代わって、プロの詐欺師集団が金を盗んだり悪者を懲らしめたりするわけですね。それが痛快だったりしますが、今回は逆のパターン。騙されたのはFBIだけでなく、刑務所の仲間や協力者もまんまと騙されてしまった。脱獄し、バスジャックで支払われた身代金はダイアとして残ったが、代わりに取引所の金を盗んでいった。警官やデリバリーの人など人的被害もあった。このバックリーという男は確かに頭が良くて、チャーリーとは意気が合うほど。いずれは大学の講義を担当させて欲しいなど、言いたい放題ですが、やっていることは凶悪です。それにしても、自分をあえて撃たせるなど徹底的にプロでしたね。シンクレアたちは始めからすっかりバックリーの言うことを信じ込んでいました。ドンが今ひとつ信じなかったのはさすがでしたが、詐欺には起承転結があり壮大なドラマなんだなあと思いました。ちなみに、今回も過去に使った「経路最適化理論」などを持ち出し、印象の強かったキャラクターの二度目のおつとめという、新味が無くていかにも終わりが近い印象ですね。24万ドルを使い果たしたら、また登場させるつもりだったのでしょうか。エプス家は兄弟プラスパパで、最強ですね。チャーリーとアミタの新婚旅行がどこになるのか、気になります。(笑)
April 5, 2012
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SVUは長く続けているので、本当は踏み込まない海外の問題にもあえて取り上げるのだと思います。恥ずかしながらつくづく、海外ドラマを見ていて知らないことが多いなと気付かされます。勉強になります。ゲストのRobert WisdomとGbenga Akinnagbeは熱演でしたね。2人とも「The Wire」に出ていたのは偶然でしょうが、見応えのあるエピソードで最後は涙ぐんでしまいました。ゴミ捨て場でのどを切られ瀕死の状態の少女が発見される。継続して性的虐待を受けていた痕跡があり、数多くの骨折や殴打の痕も見られた。身元がわからず、しゃべれないため絵でコミュニケーションを取ろうとする。少女は「悪魔」にやられたという。前夜少女を目撃したという食料品店の店長によると、被害者は深夜1時に一人でやってきたが怪しいと思って追い出したという。その時に身に付けていたリュックを発見したホームレスの男が持っていたため中を調べると、地下鉄カードが残っており、スタテン島のスティプルトンから出てきたらしいと判る。その近くの教会で悪魔崇拝をしていると通報があり、ステイブラーたちが訪れると、バーデッド司祭が被害者の少女は養女のミリアムだと認める。ミリアムとはケニアの難民キャンプで出会い、わずか8~9歳ほどにして性的奴隷だったらしく、アメリカに連れ帰ったという。教会にはミリアムと共にウガンダからアメリカに亡命を求めやってきたイライジャがいて、昨年の秋から一緒に賛美歌を歌っているという。ミリアムは司祭には内緒でイライジャに会いに出かけていたのだった。イライジャは祖国で子供の頃、抵抗軍に目の前で母親を殺されて拉致されてから少年兵士にされたという。19歳の時に抵抗軍を抜け出しアメリカにやってきた。司祭はイライジャは戦争の被害者だという。ステイブラーは兵士として多くの人を殺した残虐性を重視する。ステイブラーとオリビアはイライジャの住まいを訪問するが、イライジャは逃走してしまう。イライジャは通っている大学の図書館に隠れているところを見つかり逮捕される。昨夜は訪ねてきたミリアムと散歩し、人と会うために食料品店でミリアムを一人待たせていたという。ミリアムは大切な友人なので傷つけるはずがないというイライジャに、ステイブラーは聖書の言葉を引用し、自白を迫る。イライジャは少年兵として殺人を強要された事で、今も罪悪感に苛まれているといい、昨夜はミリアムから頼まれて、「悪魔」を殺すつもりだった明かす。ミリアムは祖国で3年間自分を性的奴隷にした男をNYで見つけ、イライジャに相談したという。その男はウガンダから正式な手順で亡命し、市民権を得たサミュエル・ムバジと言い、食料品店の近くに住んでいたため、ミリアムが見かけてイライジャに知らせる手はずだった。令状を取ることはできないため、アレックスは友人の国連難民弁務官に相談する。ムバジがウガンダで行った犯罪は国際刑事裁判所が行うことになっており、資料はハーグから取り寄せることになった。それによると、抵抗軍の指揮官のジョセフ・セルマがムバジだと思われ、セルマは戦争犯罪で起訴される前に姿を消していた。セルマの隊は「グルーの悪魔」と言われていたという。ステイブラーはセルマを逮捕するが、アレックスはNYの警察ではセルマを起訴することはせず、ハーグに送ってそこで裁判をすることになるという。分署に移民税関捜査局のトラスク局長が現れ、イライジャは18歳を過ぎて抵抗軍を抜けたため、戦争犯罪人の扱いを受けることになるので亡命は却下され、ウガンダに送り返されることになったと告げる。ステイブラーは何とかイライジャを救う手立てはないのか、アレックスに懇願する。アメリカはローマ規程を批准しておらず、国内に留め置く事はできないという。ただ、国内の慣例で就労ビザのない外国人が教会に逃げ込むと政府も手を出せないというのがあるらしく、イライジャも当面の間バーデッド司祭の教会に籠もることを勧める。しかし、すでにトラスクが部下と共に教会に踏み込んだため、イライジャは銃を人質を取って教会に立て籠もってしまったという。SWATチームが突入態勢を敷いており、ステイブラーとフィンが交渉人を買って出て、イライジャに投降を求める。イライジャは自由を求めてアメリカに来て努力を重ねたのに、本国送還という扱いを受けるのは受け入れられないと腹を立て、国に帰れば抵抗軍に殺されると絶望した状態だった。自殺も辞さないイライジャだったが、ステイブラーとバーデッド司祭の説得に折れ投降することになった。しかし、外に出てSWATチームから一斉に銃を向けられたイライジャは恐怖が蘇り逃走しようとする。無情にもイライジャに銃弾が撃ち込まれてしまう。「国際刑事裁判所に関するローマ規程」というのは初めて聞きました。ジェノサイドや人道に反する犯罪、戦争犯罪などに関わる個人の刑事責任を追及するという。日本は締結国です。今回は架空の事件を設定しているのだと思いますが、NYに逃げ込んだ犯人の犯した罪について関心を持って欲しいということでしょうね。少年兵が18歳を過ぎても自分から逃げ出さなければ被害者から犯罪者側になってしまい、裁かれるというのもL&Oらしい視点で、助けたいと尽力したステイブラーの目の前で、イライジャが殺されたのは本当に辛い結末でした。そもそも、教会で人質を取った段階で、もう彼が受ける処罰なり処分は最悪だということは予想できました。そして、ミリアムについては犯人がどこで裁かれようと、被害者であることに違いはなく、か弱い彼女が唯一セルマに対してつばを吐きかけたというところが、せめてもの意思表示だったということを重く受け止めたいと思いました。
April 2, 2012
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