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シリーズフィナーレ。10シーズンにわたる長い旅が終わりました。最終回についてはまあ、いろいろ意見はあるでしょうが、私は思ったよりは良かったと思いました。ただし、あってもなくてもほとんどやらなくても良いような最終回でもあったわけで、まあ、身内向けのものだったのかなという印象です。瀕死の重傷を負ったデンベをレッドは最寄りの介護施設に運び込み、自分の血を輸血すると外科医を呼び寄せ緊急手術を施させる。デンベが連れ去られた現場では親友のハドソンを殺されたニクソンが、クーパーのチームがレッドの急襲を知っていたのだろうとクーパーらに詰め寄る。レスラーは防弾ベストに3発撃ち込まれ、肋骨を折ったが、それもニクソンから見るとラッキーだったと言えるのかどうか。レスラーはデンベはレッドと一緒に行くことを拒否したと言い、その場にいたイシュウッドも証言するが、敵意むき出しのニクソンは納得しない。デンベが担ぎ込まれた介護施設が判明し、FBIが駆けつけるが、レッドの姿はなかった。デンベの手術は成功し、医師は輸血をしたレッドの体調を指摘する。レッドには休息が必要で「旅に出る」と言っていたという。感情的になったニクソンは、レッドを見つけたら殺すという。ハービーはその言葉を聞いて、レッドを探すのに手を貸せないと自ら降りてしまう。クーパーは残ったマリクとレスラーに意志を確認する。今のところ、レッドが国外に飛んだという証拠は掴んでいないが、NYの公衆浴場に何か手がかりがあるかもしれない。クーパーはニクソンにレッドを殺すというなら、ニクソンも責任を取らなければならないと念を押すが、ニクソンは敵意むき出しでクーパーに悪態をつき、クーパーは思わずニクソンを突き飛ばしてしまう。ニクソンには言わないまま、クーパーとマリクがレッドの根城を調べていると、デンベの意識が戻ったという連絡が入る。そこにクーパーらを尾行してきたニクソンが突入し、この場所の事を黙っていたチームを疑う。クーパーは探したければここを探せと言って立ち去る。レッドはとあるヴィラで体を休めていた。徐々に体力は回復しており、オーナーのアンヘラに散歩に行きたいという。マーケットを訪れたレッドは果物などを買ってヴィラに配達するよう頼む。デンベと電話で話していたシーヤは、先程の公衆浴場でなくなっていたものを思い出す。レッドが伝説の憧れの闘牛士を倒した牛の頭蓋骨をメキシコから手に入れ、持ち帰っていた。レッドはその牛の頭蓋骨を故郷のスペインの牧場に戻すつもりなのかも知れない。セビリヤの近くにレッドお気に入りのヴィラがあり、レスラーが向かう。レッドはアグネスに様子を聞く電話をかけた後、クーパーにも連絡を入れる。デンベの枕元にいたため、レッドはデンベの無事を喜ぶ。レスラーがヴィラに到着し、アンヘラに中を見せてほしいと頼むが、そこにレッドの姿はなかった。レスラーからの連絡に、デンベはマーケットに行くべきだとアドバイスする。レッドはレスラーが訪ねてきた事を知り、アンヘラにミウラ牧場の場所を聞く。ミウラ牧場に何かあるのかと問われ、レッドはそこにいまはないが、あるべきものが大事だと答える。司法省の極秘会議で、レッドに情報を流したデンベは起訴されないことになった。しかしデンベは免職となり、クーパーは力が及ばなかったと詫びる。デンベはレッドについて、冷静に死と向き合い、いかに生きるべきかを追及したレッドが好きだったという。ディラン・トマスの詩「穏やかな夜に身を任せるな」を引用し、レッドが害を及ぼす敵に対して怒り、愛するものを守るために怒ったという。光が消えゆくと知りながら平和と喜びと楽しみを見つけ、避けられない終わりが来ることを知りながら情熱を燃やして生きる。レッドと過ごした我々の時間は「どう終わるか」ではなく、レッドはどう生きるか「怒ること」を我々に示したのだった。レスラーはマーケットで聞き込みをし、レッドが一昨日に訪れ、ヴィラの離れの方に泊まっていたという情報を得る。すぐにヴィラに戻るが、レッドは散歩に出た後だった。牛の骨も銃も残されていた。レスラーは現地警察に連絡を取り、周辺をヘリコプターで捜索する。美しい景色を眺めながら牧場に到着したレッドは、雄々しい黒い牛と対面する。レスラーが駆けつけた時、レッドは事切れていた。レスラーは「彼を捕まえた」と連絡する。(完)実際スペインでロケをしたようですね。本当に美しい景色で、レッドの死に場所としてはふさわしいというか、結局彼はどういう死に方を選ぶのかという点では、満足できたのではないかな。憧れのマタドールと同じように牛に殺されたのですし、あの牛だってマノレテ?の子孫だったかも知れません。個人的には交通事故の巻き添えとか、流れ弾に当たるとか、惨めに路地に倒れていて誰も気が付かなかったとかの方がノワールな感じで好きなのですが、さすがにそうはいかないですよね。(笑)バックで流れていたスペイン語の「My Way」はあまり深い意味がないのかも?失恋の歌らしいですが、英語で「これが私の生き方だ」だとベタすぎるような気もします。ともあれ、レスラーが最後に"I've got him!"と叫ぶ終わり方も映画ぽくて、良かった。落ちていた帽子を被せてやるのは彼なりのリスペクトだったでしょうし、個人的にはレスラーがレッドとの関係に終止符を打った事が満足です。その後のチームのことはわかりませんが、きっと彼はリズの墓にそのことを報告して、新たな人生に向かって行くのでしょう。10年たっても美しいスタイルを維持し続けたディエゴが良かったなと思います。もちろん、このエピソードの山場は涙を流すデンベでしょうね。寡黙なキャラクターだけに、しかも寝たままだし、見せ場となりました。レッドから輸血を受けて生き延びたのだから、彼の中にレッドは生き続けるような気がして、デンベはレッドを思い続けながら生きるのでしょう。クーパーはそれなりに政治力を使って生き延びるのでしょうね。アグネスを一人前のしなければならないし、もう危ないことはしないで穏やかに生きてほしいです。で、結局レッドは何者か分からなかったというのが、多分多くの期待を裏切ったのだろうと思いますが、これも想定内かな。レッドの遺体がFBIの秘密基地に保管されて、あれこれ調べるという終わり方も想像しましたけど。(笑)制作側もさじを投げてしまったというか、誰でもないし、誰でも良いのですよ。ジェームズ・スペイダーだったということが意味があって、10年間彼なりのレディントンを演じきったことに感謝したいです。
December 20, 2023
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ゲストが豪華で、個人的にはお楽しみエピソードでした。(笑)始めは困った警官の話と思っていると、途中からニックに飛び火してしまいましたね。今後の伏線にもなりそうです。バート・ガンゼルの裁判を前に、用心棒をしていたキャシディが証言をすることになった。キャシディは巡査に降格されて、裁判所の夜勤をしている。そのキャシディに4年前にレイプされたというヘザー・リグスが訴えて出た。クレイゲンが休暇中なので、マンチとニックがキャシディの部屋を訪ねると、そこに交際中のオリビアがいた。キャシディはヘザーについて、ガンゼルの前に潜入していた売春組織に新人として入ってきて、ボスのアンドレの命令でレイプしろと言われたが、何もしなかったという。ただ、潜入捜査がばれないように、2人きりで部屋に籠もり、その時の事は当事者以外誰も見ていないという。バーバ検事補はキャシディが潔白ならば、ガンゼルの裁判は問題ないということで、SVUは内密にヘザーの裏を取ることにする。ヘザーはポールダンスの講師をしているというが、校長のナバロと深い関係にあるようだ。ナバロは多くの前科があり、現在は中華街のギャンブルで2万ドルの借金があった。偽名を使ってガンゼルに面会している疑いがあり、キャシディに証言させないようにガンゼルに買収されたのではないか。内部調査部では、すでにナバロの情報を掴んでいたが、買収されたという証拠がないのでレイプ疑惑を否定することができない。ヘザーの描写は詳しく、また、刑務所にいるアンドレは、キャシディにレイプを強要した事を認めているという。バーバ検事補はオリビアがキャシディと深い関係であることを聞いて驚き、内部調査部はキャシディを逮捕する方針であるという。裁判はウェストチェスター郡で行われる事になり、キャシディの弁護にはガンゼルの代理人のケルンズが付いた。ヘザーの証言に対してケルンズはナバロとの関係や、買収の疑いをぶつける。一方、検察側のストラウス検事補はニックを証人に呼ぶ。ニックは同じく潜入捜査をしていた立場から、強要されてもレイプはしないと答える。ケルンズは弁護方針を変え、ニックがかつてドラッグカルテルに潜入していたときに、ボスの妹と親密な関係だったことを追及する。その女性シンシアとニックは真剣に付き合っていたというが、シンシアはニックの任務を知らず、勝手に姿を消した事を激しく非難する。ニックは自分の過去を利用したとしてキャシディをなじるが、キャシディも弁護士のやったことだと言い返す。ストラウス検事補はキャシディに対して、ガンゼルの愛人で売春婦だったカリッサと関係を持っていたと厳しく追及する。カリッサとは合意の上の交際だったというキャシディに、ヘザーについては強要されていると判っていたのかと問われて、キャシディは認めてしまう。ケルンズによると、裁判上は認めると不利になるといい、レイプそのものを認めてその正当性を訴えるべきだという。キャシディはやっていないことを認めるわけにはいかないという。一方、シンシアはニックと市に対して、養育費の支払いを求めて訴えた。実はニックが知らない間に、シンシアは9歳になる息子を生んでいたのだった。ショックを受けたニックはシンシアの家を訪ねるが、同居人に追い返される。ニックはもし息子の事を知っていたら、マリアと結婚していないだろうし、娘も生まれていなかったと動揺する。とりあえずはマリアに知らせる事にする。シンシアの同居人のロベルトはドラッグディーラーで、ニックは息子が運び屋をさせられているのを目撃する。ニックは改めてシンシアと会い、息子のために現状はふさわしくないと訴える。キャシディはニックに息子がいたことを聞き、お互いに困った状況を協力して乗り切ろうと申し出る。キャシディとアマンダは、ロベルトにドラッグの購入を持ちかけ、マンチとニックはナバロに借金を返せと迫る。ナバロがロベルトに金を持ってきたところで、麻薬課の刑事が2人を逮捕する。さらに、SVUはナバロにヘザーにレイプされたと嘘を付かせたのではないかと追及し、ガンゼルに買収されたという自白を得た。キャシディのレイプ容疑は晴れ、オリビアとキャシディはこれからの事を考える。ニックはシンシアの家を訪れる。オリビアの秘密の恋人がキャシディだったというのは、想定内でした。(笑)元々付き合っていて、キャシディもレギュラーだったですし(しかもマンチの相棒)、ステイブラーがいない今、特別扱いも有りですね。キャシディ格好良すぎるだろう。オリビアがBad Boyが好きとはちょっとイメージが違うかも知れないけれど、もう人生のベテランですから、いずれマリスカが降板するとか、シリーズが終了するときに、オリビアの幸せを残して置いてあげて欲しいです。ゲストですが、「アリー」のグレッグ・ジャーマンが久々に見る法廷シーンで「異議あり!」を言うのは楽しかったですね。また、ケルンズ役のReg E. Catheyは、「Oz」でも同じ役名(ファーストネームは違うようですが)だったり、ディーン・ウィンターズの実の弟が麻薬課の刑事役だったりと、豪華メンバーでしたね。撮影の時はみなさん、顔なじみで楽しかったのでは?個人的には何よりも、不気味な借金取りのマンチとサイドキックのニック、そしてあばずれがお似合い、アマンダねーさんとか、 楽しくて仕方なかったです。ニックは妻とずっと上手く行っていなかったですし、今後、本気だったというシンシアと実の息子が現れた事で、夫婦関係も変わるかも知れないですね。SVUが続くなら、やはりニックのストーリーが必要ですから。クレイゲンは休暇で魚釣りを楽しんでいるそうですが、そろそろ本当に引退しても良いのでは?(笑)
March 3, 2014
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大変盛りだくさんの内容でしたね。後半の強引な展開はSVUの独断場。久しぶりにオリビアのうれしそうな顔を見ましたが、出演者が幸せを味わう時はその裏返しが辛いです。ジルの自宅で開かれたパーティで、23歳のケイトリンが後頭部から血を流し倒れているのが見つかる。レイプの可能性も見られた。ジルによると、ケイトリンをパーティには呼んでおらず、ケイトリンは仲間から嫌われていたという。救急車でERに運ばれたケイトリンはその後発作を起こして死亡する。部屋の鏡に頭を強く打ち付けて硬膜下血腫を起こしたことが死亡原因で、その前後に性交したようだがレイプかどうかは判らないという。ただ、青い潤滑剤と微粒子を検出したのでワーナー検死医は検査に回すという。オリビアにとっては預かっているカルビンがすっかり自分に懐いたことがうれしいが、ステイブラーは早くカルビンの両親を捜してしかるべき対応をするべきだと心配する。ケイトリンが嫌われているのは、自分の男性関係を事細かに記したレポートがネットに出回ったからで、それによって迷惑を受けた者もおり、ケイトリン自身も嫌がらせなど反動を受けていた。SVUはレポートに載っていた男性を順番に聴取していくが、その中に当時ジルと交際していたアッシュがいた。レポートのせいで2人は別れる事になったという。SVUの聴取に対してジルは、恥を掻かせるために、一旦は閉め出したジルを携帯でパーティに呼び出したと認める。その後、ジルとケイトリンは口論となりもみ合って、ジルはケイトリンを突き飛ばして鏡にぶつけた事を認める。殺すつもりはなかったという。一方、レイプ事件については、青い液体と微粒子が救急救命士の使うジェルや手袋のものだと判り、当日ケイトリンを運んだ救命士2名を尋問する。56歳のオドゥールは真面目でこれまでの経歴には傷はない。もう一人のティンタが過去に女性に対して犯罪歴があることがわかったため、SVUは慎重に2人の背後関係を洗う。2名が出動した場所の近くでは、レイプや窃盗などの犯罪が起きており、今回指輪の盗難届を出したドノホ宅に話を聞きに行くと、家を売ろうとしてオープンハウスをしていたという。そこに訪れた救命士のオドゥールはドノホ家のバスルームに陰・毛を落としており、トイレを借りたかっただけだというが、わざわざ奥の部屋のトイレを使っていた。またケイトリンの搬送では同僚のティンタが救急車の中で付き添っていたという。しかし同僚をかばっているのか、車内で何をしていたのかは知らないと言い、窃盗の容疑を突きつけられて、ついに自分たちの犯行について認める。SVUはオドゥールにおとり捜査をさせ、ティンタが搬送している間に女性をレイプしているという言質を取って逮捕しようとする。ティンタは逮捕を免れようと逃走し、救急車に立て籠もってそこで薬剤を使って自殺してしまう。一件落着に見えたが、ドノホ宅ではバスルームからカルビンの母親ビビアンの指紋が見つかった。女の友人と共に薬物依存のビビアンが薬を盗むためにオープンハウスに入り込んだと見られるが、クレイゲンとハードウィック検事補は、カルビンとの関わりが深いオリビアと、同僚を心配するエリオットに捜査から外れるように言う。エリオットはカルビンの父親を捜すためDNA検査を行うと言っていたオリビアが、まだカルビンのサンプルをラボに送っていない事に気付く。オリビアがカルビンを手放したくないのだと考えるが、オリビアは担当を外れたにもかかわらず、マンチとフィンに先立ってビビアンを捜していた。同じ薬物依存者でリハビリで出会ったサラとホームレス状態で暮らしているビビアンを捜し当てたオリビアは、カルビンのために立ち直って欲しいという。ビビアンはオリビアがカルビンを手放したくないので、自分をバーロック殺しで逮捕するのかと暴れる。やむなく逮捕するが、尋問ではビビアンはバーロックを殺したと素直に認める。しかし、署を訪れた同居人のサラが自分がビビアンの苦しみの原因であるバーロックを殺したと自首してくる。2人は完全に依存関係にあり、ビビアンは自分の金でサラを保釈させてしまう。オリビアはビビアンに今のままではカルビンに会わせることはできないと告げる。ビビアンは自分の人生を邪魔する存在としてオリビアを遠ざけようとする。その時、駐車場にいたサラが何者かに射殺されてしまう。防犯ビデオにはバーロックに支配されていたギャンブルが写っていて、すぐに逮捕されるが、ギャンブルは復讐したのではなく、バーロックを殺したサラに礼を言いたかったのだという。そして、真犯人は現場に残されたDNAからカルビンの父親デイビッドだと判る。デイビッドは自宅でSVUを待ち受けており、自分から妻と息子を奪ったサラが憎かったので殺したという。依存症になったのもサラのせいだという。その後、オリビアの法定後見人の立場がデイビッドによって取り消され、カルビンは祖父母の元に引き取られることになった。カルビンはオリビアと別れたくないと泣き叫ぶ。今回のストーリーの結末は大体読める展開ですが、カルビンに懐かれてうれしくなっていただけに、オリビアが気の毒でなりません。父親が殺人犯、母親が依存症でも、血の繋がった親族がいるのならそちらで育てられるべきですね。勝手に預かろうものなら、いくらカルビンがオリビアを慕っていても誘拐罪になってしまいます。望むべくは祖父母の元でカルビンが幸せに暮らせる事ですが、本当にビビアンが立ち直ってくれて母子で父親が出所するのを待つ事はかなり難しい事に感じられます。でも、それの一番難しい事が正解なのですね。大変だなあ。今回はオリビアに何でもかんでも「あんたのせいよ」と絡むMaria Belloが印象深かったです。薬物で人間性を失ってしまうようで、依存症というのはああいう感じなのでしょうか。熱演でしたね。前半の犯罪救命士はNYFDの名を汚す最悪の犯罪でした。何で今までばれなかったのか。ケイトリンのレポートで事細かに下半身が暴露されて、逆に女性にモテモテになったというケースがあったのはちょっと面白かったです。その逆は…名誉毀損になるのかな。オリビアをかばうステイブラーも、クレイゲンにすぐに報告しないマンチもフィンも、クレイゲンとしたら困った部下ということになるのでしょうか。そもそも、クレイゲンの存在意義がますます薄くなってきています。(爆)
February 12, 2013
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スピンオフ計画の前後編ですね。JAG→NCIS→NCIS:LAと、次の世代のメシの種を産み出してきた本シリーズですが、今回はさすがに上手く行かなかったらしい。今は本家NCISから別のスピンオフを考えているそうですね。そのCBSの判断は、後半を見てから検証したいと思いますが、それにしてアメリカのテレビドラマというのはドラマがドラマを生むという、面白い事をするものです。そして自分たちがスピンオフで誕生したドラマの側としては、お返しのために喜んで軒先を貸すということでしょうか。合同捜査の印象が強かったですね。アイダホ州モスコーの路上で、海兵のエヴァン・タイラー下士官が後頭部を撃たれて死んでいるのが見つかる。タイラーは緊急電話で誰かに追われていると助けを求めていた。一方、LAのグリフィス公園で射殺されていたラクメド・サントソはイスラム過激派の支援者で、部希少人ではないかと言われており、監視中の会話に名前が出始め、テロへの関与が疑われ始めた矢先消息を絶っていた。様子から物取りではなさそうだ。そして、この2件の殺人事件は同じ凶器で処刑スタイルで殺されているという共通点があった。ヘティは国家の安全を揺るがす事態であるとして、「レッド・チーム」がアイダホへ飛んだという。LAからもカレンとサムが向かう。レッド・チームはトレーラーで寝起きして、そのトレーラー自体が基地となっていた。現場にはグレンジャー副局長がすでに到着しており、カレンたちはリーダーのパリス・サマースキル特別捜査官らと合同で捜査をすることになった。LAではエリックが事件前後のサントソの車を確認し、レンタカーを借りていた事を突き止めた。サントソはウェストハリウッドの安ホテルを借りており、ケンジーとディークスが踏み込むと4人以上の人間が寝泊まりしていた痕があり、軍用の銃弾の空き箱が大量にあった。彼らはサントソから武器を手に入れて、用済みのサントソを殺したのか。レッド・チームはタイラーの携帯電話が見つかっていない事から雪の現場を再度探す。携帯を発見して帰還する途中で、チームの車に正面衝突してくるトラックがあった。辛うじて追突は免れるが、トラックの運転席は無人でトラブルでチームのダニー・ギャラガー特別捜査官が負傷した。トラックの運転手は道端で殺されているのが見つかる。タイラーの携帯からは、空港で撮影した動画に怪しい男が映っているのが確認された。男はロバート・スピアーズと名乗り、今朝LAに入っていた。スピアーズはタイラーに撮影されたことを気にして、殺す事にしたのか。一方、サントスのアパートの近くの店からサントソを殺害したと思われる4人組と運転手が出て来るところが映像で確認された。そのうちの一人がアリ・セイドで、4人はアフガニスタンの軍人として国防総省でパイロットの訓練を受けた後姿を消していた。スピアーズはLAでレンタカーを借りており、GPSで居場所が確認された。その車を殺してIDを奪った運輸保安局の担当官に合わせて偽装し、空港に向かっているという。レッド・チームとLAのNCISは空港でスピアーズの一味を待ち受け銃撃戦を繰り広げる。1名は逮捕できたが、その他は死亡、肝心のスピアーズは逃亡してしまう。グレンジャーは負傷で1名欠けているレッド・チームにある男を補充したいという。その男、ロイ・ヘインズは過去にヘティの指揮の下、パリスとコンビを組んでいて、負傷した。パリスはその後は一匹狼的な存在で、カレンは自分もそうだったがサムと出会って自分は変わった、と話す。ロイは元に戻るのは罪滅ぼしだという。スピアーズの通話を監視していたところ、国外に出してくれるという人間と会話しているのをキャッチする。NCISは密会場所のエルセントロのホテルへと向かう。To be continued...「レッド・チーム」のメンバーは「サードウォッチ」「24」などのキム・レイヴァー、「ER」のスコット・グライムズ、「ジェリコ」のケネス・ミッチェルなど、おなじみの顔ばかりで、こちらも楽しくなりそうなのに、シリーズ化しなくてちょっと残念ですね。そして、いつもは鉄壁のコンビ愛を強調するのに、新ドラマの紹介ということで、サムがパリスと絡むシーンが多かったなという印象です。女性がリーダーというのもありでしょうね。まあ、ヘティが正にそうなのですが。彼らがトレーラーで常に寝泊まりしているというのが新鮮で、食事を作っているのなど、ちょっと「サードウォッチ」の雰囲気も感じました。24時間、常に任務だという彼らのプロフェッショナルな面が感じられますね。より専門化、細分化されたと言えばよいのかな。潜入がメインのLAチームとの違いも引き立って良かったと思います。LAは仲良しクラブのような緩い雰囲気も違いますし。パリスとロイが何やら因縁がありそうだ、などというのもお決まりの展開ですかね。ちなみにLAのパイロット版ではギブスがその役割でした。(笑)逃げた男の行方は後半で解決するとして、あの大きな箱がまた戻ってきた。ケンジーは遅れていたディークスの誕生日プレゼントだといって、ディークスは最高に幸せだというのだけれど、開けずにいる。みんなもディークスが開けるのをじーっと待ち続けているから、簡単に開けるのは危険が伴う。さて、今シーズン中にあの箱を開けることになるのかなあ。どうでも良い事で、引っ張りますよね。
November 15, 2013
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OMG!×10。もう何回言っても足りません。脚本家のストライキの間に、今シーズンにかける全てのエネルギーを注入したような、入魂のエピソードです。あっと驚くネタと、Continuity(継続エピソード)がてんこ盛り、しかもお馴染みの人たちがフルキャスト出演、アクションとサスペンスとシッパーと、あとは久しぶりのエバーグレイズがもう、おまけにしか見えなくなるくらいの大盤振る舞いです。しかも、本国では2夜連続の前後編とくれば、これはもう燃えずにはおられません。シーズン5でEricが撃たれた"No Man's Land"など、この比じゃないですね。もう何度叫び声を上げたことか。(爆)エアボートで傍若無人にエバーグレイズを走り回るバカ者たち。爆薬を使って魚を捕るなんて、ダメじゃないかと思っていたら、案の定、人間の腕が浮かび上がる。その瞬間まで私はすっかり忘れておりました。そう、それは1週間前"Rainsing Caine"で、何者かにエバーグレイズに沈められたKathleen Newberryの腕でした。(でも水中の遺体には腕が残っていたのは、CGで消し忘れたのか?)彼女はKyleを有罪にするために証言に立つはずだったが、大金をもらって姿を消してしまった。金を渡したのは限りなくKyleの母、Juliaだと思われるが、殺害時間にはJuliaは裁判中だったので実行犯は別人なのでしょう。しかし、その金は盗まれていた。Hが「指紋が残っているかも知れないからダクトテープをチェックしてくれ」とAlexxに言ったのはいつものことですが、なんとHoratioが自らテープを処理する?しかも白衣を着て?思わずわおーと声を上げてしまいました。それは私だけではなかったようで、このシーンについての書き込みだけでもCSI:FILESのBBSは大興奮、「祭り状態」でした。(爆)そもそも、Hが現場でラテックスグローブをはめているだけでも、久しぶりでしたからね。そして、見つかったのは予想通り、Juliaの指紋。「誰かが私をはめようとしたのよ。動機のある人はたくさんいるわ。私は殺していない。どうして信じてくれないの?」「まだ真実が得られていないからな。」落ち着き払うJuliaが憎たらしい。視線はどうしても胸の谷間へ。前回も登場のJuliaのアシスタントもSuspectの一人ですね。Horatioの元にKyleが現れてHがうれしい顔をしたのは一瞬で、「母さんをいじめるな!」と言う。「俺と母さんの間を裂こうとしても無駄だからな。」と息子は母親のやはり肩を持つのですね。(泣)一方、Calleighはエバーグレイスの現場で、撮影した証拠写真の入ったメモリーカードを何者かに盗まれてしまう。これでは証拠が使えなくなってしまう。どうやらKathleenの金を盗んだのは発見者の若者2人と判るが、写真を盗んだことは否定する。やがて盗まれた写真を使ったと思われるCalleighのストーカーサイトを発見!そこには、彼女のこれまでの男性関係(死んだHagenのいきさつやJakeよ、次はお前だ、Black Widowとはなんとも。)や、今日のCalleighの情報などが書かれている。誰がそんな酷いことをするのかは、ゲストの名前を見たので、すぐにピンと来ました。そう、Speedleのカードを無断使用して、ラボを辞めることになったDan Cooperでした。CalleighはRyanの分析で、Cooperがサイトの管理者だと知って乗り込むが、この男もどこまで根が腐ったのか、「インターネットは公的な場だからね、誰が投稿しても良いんだよ。俺は何も法律を破っていないぜ。」といけしゃあしゃあと言う。憎たらしーい!!奴は、あの時の恨みをこんな形で晴らしていたのですね。ところで、そのサイトの投稿動画でCalleighがEricのメモを拾って読んでいる姿が流されていましたが、メモにはCSIとして絶対に忘れてはならない捜査プロセスのABCが書かれていていました。やはりEricはまだ頭の怪我の影響が残っているのでしょうか。(涙)Kathleenを誘拐し殺した犯人を追うEricとFrankは、Sun Pass(フロリダ版ETCみたいなもの?)の記録から、トラック運転手Ted Wallaceと、Ron Sarasという男を探し当てる。このRonは、不動産詐欺の片棒を担いだという犯歴があるが、非常にふてぶてしい。「(彼女を殺したと)証明できるのか?(Prove that ?)」「それが仕事だ。(That's what I do.)」とここはいつものHoratioですね。そしてHoratioが証明するためにHummerを飛ばして内密に会いに行ったのが、個人的なことを何でも頼めるYelinaでした。(感涙)HはJuliaについてもYelinaに調べさせていたのですね。JuliaとRonは5年前から関わりがありグルだったらしい。「それだけじゃないのよ。Juliaが私に会いに来たの。彼女の元で働かないかと頼まれたわ。」「何のために?」「特にマリソルのことについて…そしてなぜあなたがブラジルに行ったか。彼女は詳しいことを知りたがっている。」おーおーおーおー!!!!そうか、やっぱりね。"Rio"でHoratioとEricがやってはいけないことをして、まあお咎めなしでもいいじゃないかと軽い気持ちでおりましたが、そうじゃなかった。脚本家たちはちゃんと、その時の事を後で使うつもりだったのですね。「私はリオで何があったのかあなたには尋ねなかったけど…まあ、良いわ。とにかく彼女には助けるつもりはないと答えたわ。Horatio、私はこの人のことは信じられない。簡単に諦める人だとも思わない。」「俺もだ。」もう、H/Yこの2人の信頼関係が良いです~ためらいがちにも、Horatioがかつて愛したという女性について、率直な意見が言えるYelinaが良い。彼女なりにHoratioを守ろうとしていますね。しかし、JuliaはHoratioの遥か上を行く悪女でした。「あなたの私立探偵さんは必要なかったわ。お金さえあれば、どんな情報でも買えるのよ。」JuliaはHoratioにRiazの写真を突きつける。「あなたが彼を殺したのでしょ?」Horatioは何も答えられない。「(うふっと笑って)Julia、そんなことをしても無駄だ。(This isn't going to work.)」というのが精一杯。「私のことは放っておいて。(Leave me alone)」こんな劣勢一方のHoratioを見るのも初めてですね。証拠に立ち返り、今日白衣を着るのが二回目。それで運転手のTedがRonと関わりがあったことが判りましたが、RonとJuliaも相当深い関係のようです。「あいつにはいい加減反吐が出るぜ、これからは俺のヤリ方でやる。あいつを殺してやる。」「だめよ、警官は殺せないわ。」「どうして奴の肩を持つ?まだあいつを愛しているのか?」あれだけのタマでもRonの前では、しおらしいところを見せますね。あるいはKyleに真実を話すと言われ脅されているのか?「私は彼を消せるわ。私が一緒にいたいのはあなただけ。電話をかけさせて頂戴。」そこでJuliaが取った行動とは…「君は殺人犯をかくまっている。(中略)俺は君を守りたいんだ。これが最後のチャンスだぞ。」「あなたに守ってもらう必要はないの。それにもう手遅れよ。ごめんなさい、Horatio。」そこにただ事ならぬ雰囲気で、割って入ったのは、Stetlerでした。なんと、ブラジルの連邦警察の要求でHoratioに逮捕状を請求されたという。Horatioは殺人罪でブラジルへ移送されることに。Juliaは惚れた男を守るために、かつての男をブラジルに売ったわけですね。これまでCSIマイアミを見てきて、信じられない光景が繰り広げられました。デイド署の正面でHoratioに手錠をかける?さすがにそれは必要ないと言われましたが、Horatioは拘束されブラジルへ連行されていきました。最後に言葉を交わしたのはCalleigh。「あなたにどんなことがあっても、私たちがいることを忘れないで。」「いいか、Kathleenの事件に集中するんだ。」しかし、見送ったCalleighもまた消息を絶ってしまう。全てはCooperの企みだと思いこんだEricは、Cooperの部屋のドアを蹴破って、殴りかかる。「彼女の身に何かあったらお前を殺すからな!!(If anything happens to her I will come back here and kill you) 」そしてブラジル再び。空撮映像は使い回しでしょうね。(爆)あの時、Riazを釈放してしまった地元警察の署長がものすごい自宅で出迎えました。(背景は合成か?)「まさか、君がブラジルに戻ってくるとはね。」「Riazは私の妻を殺したんです。」「だから君も彼を殺した?」さすがにHoratioも言い逃れはできないですね。「Riazは自分から向かってきたのです。」「それを証言するのかね?」「ちゃんとした法廷なら。」「法廷など必要ないよ。私はただ、君に認めて欲しいのだ。」「私は何も認めません。」そこで、署長はHoratioを釈放すると言う。「そういうことですか。Good Luckということですね。」「そうだ。しかし、君は前回リオに敵を多く作ったことを忘れるな。」Horatioにピストルを渡して「Good Luck」言う署長。この屋敷を一歩出れば、Horatioの命はない。さあ、サバイバルゲームの始まりだ!Hは果たしてアメリカまで戻れるのか?そして、何者かに捕らえられたCalleighの耳に響く銃声は? To Be Continued.....もう、語りたいことは山ほどあります。Calleighに向けられた悪意は、本当にCooperが犯人なのか、Ericは愛するCalleighを助けることができるのか、あるいはHoratioがCalleighを救うのか、また出番が少なかったRyanやNataliaはどうRonを逮捕するのか。無事逃げ出したとしても、ブラジルでの事で今後Horatioは罪に問われないのか、Kyleはこのまま母親の真実を知らずに行くのか。etc..その他、StetlerがHoratioを心配してるところが印象的で、今やすっかり良い人になってしまいましたね。また、Valeraも1シーンですが出番があって良かったです。次回が待ち遠しい!!
February 1, 2009
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メインの方は以前ならお楽しみの話題だったでしょうが、実は現実的には真面目な問題なのかな?ペンタゴンが動画を未確認飛行物体の動画を公開しましたからね。見慣れた顔がゲストですが、だからこそ怪しく見えてしまいます。国防情報局(DIA)のアンダーソンがペンタゴンのビデオ会議を無断欠席し、行方がわからなくなっている。軍の機密に関わるのか、ペンタゴンは各機関に捜索を要請した。アンダーソンは同僚のサラ・レインズと2人でオフィスに努めているが、表向きにはDIAのオフィスとは名乗っていないという。実は先端航空宇宙脅威特定計画(AATIP)で、F-18戦闘機が遭遇した未確認飛行現象(UAP)の特定を行っており、今朝の会議ではアンダーソンがその件を報告するはずだったという。しかし、レインズはアンダーソンが最近隠し事をするようになって、資料やデータを非公開にして見せなくなっていたという。2人は映像に映ったものが宇宙から来た物体かどうかで、言い合いもあったようだ。アンダーソンの自宅を調べたケンジーとディークスは、アンダーソンが宇宙人やUFOに関してかなり執着して資料を集めていたのを見つける。アンダーソンがマリナ・デル・レイのカフェに通っていたことが判ったことから監視カメラ映像で確認すると、エリア51での逮捕歴があるジェイソン・ウォードと会っていることがわかった。ウォードはアンダーソンの自宅にあった写真を提供したようで、アンダーソンもウォードに機密情報を渡した可能性がある。ウォードを尋問したところ、2人はUFO研究会で出会い、アンダーソンが政府機関の人間ということは知らなかったという。先日会ったときには、ウォードがエリア51の軍事機関で撮影してきた写真をアンダーソンが欲しがったが、ウォードは断ったという。その後、ウォードの自宅が侵入され、写真やコンピュータ、記録などのデータがすべて消去されたと主張する。アンダーソンは慎重で、自宅に侵入者を監視するシステムをしかけていた。昨夜、自宅を訪れた人物はいないようだが、ケンジーは監視カメラの録画が37分飛んでいるのを見つける。しかも、家中の時計という時計が37分間進んでいた。これは、アンダーソンが宇宙人に誘拐されたということなのか?しかし、ディークスは野外のスプリンクラーのタイマーは正常なのを見つけ、何者かが「宇宙人誘拐」を装ったのではないかという。場合によっては、アンダーソンの自作自演も有り得る。アンダーソンの自宅の向かいに家の監視カメラには、深夜に家の前に37分間停車したSUVが映っていた。ネルがそのSUVの行き先を追ったところ、廃業したレストランの前に停められていた。このレストランの持ち主はダミー会社が転々と変わっている。ケンジーとディークスは、レストランから出てきた男たちが乗ったSUVを追跡する。サムとカレンはレストランに侵入し、捕らえられているアンダーソンを発見、拘束しているアジア系の男の身柄を確保する。男の一人は中国の国家安全部所属のラウ・チアンで、アンダーソンを拉致したスパイと見られる。中国はDIAの調査の状況を知るためにラウを送り込んだのか。あるいは、あのUAPは中国の新型機なのか。捜査に協力するよう説得するが、口を割らない。アンダーソンには自白剤が打たれ、ラウらはAATIPのアクセスコードを聞き出そうとしたことがわかる。すぐにオフィスに残っているエリックに連絡するが、エリックはデータをダウンロードしようとしていたレインズに銃を向けられていた。アンダーソンの調査の結果、UAPは最新照準システムのエラーと結論付けられ、今朝の会議でそう報告するはずだった。レインズはアンダーソンにデータを盗んだ罪を着せ、殺すつもりだったという。レインズはエリックを殴りたおすと、データを中国安全部に売り渡すために急ぐ。再度ラウを尋問し、恋人の身柄を保護するという条件で、レインズの取引場所を聞き出す。NCISが現場に到着して、データとレインズら、容疑者を逮捕する。アナはCIAがアナの犯歴や刑務所に入っていたこと、脱獄した事実などの記録を消去する間、カレンの自宅で待っていた。ジョエルは約束したというが、4週間経ってもまだ結論は出ていない。このままの状態を続けると、匿っているカレンも罪に問われるかも知れない。思い込んだアナはアルカディに別れの言葉を告げると、自らLAPDに自首する。しかし、アナは連邦検事補のウィリアムズから逮捕状そのものがないと告げられ、自由の身になった。カレンはヘティかジョエルが手を回したのか、と疑うが、そうではなさそうだ。一介の連邦検事補がアナに関する犯罪の記録を全て消し去ったとは思いにくいのですが、そもそもアナと脱獄したケイト・ミラーと名乗っていた女はロシアのパヴェルとつながっていたのですね。ミラーはロシア財閥に関わるカルモナの情報などを手土産にロシアに戻ったんだっけ。脱獄した、させたのはCIAのオペレーションで、ジョエルが立案し、カレンの父ギャリソンの動向を探っていた。ジョエルはわからないが、アナの本心はギャリソンを取り戻すことだったでしょう。パヴェルもギャリソンも死んでしまったが、司法省は脱獄したままのミラーを野放しにはしないということかな?「自由になったんだね」と喜ぶアルカディや仲間たちに対して、カレンが気にするのももっともだと思います。ミラーがアナに接触する可能性があるということでしょうか、ということはバッドエンドもあるのかな~と思ったりして。やはりヘティがおかしいと疑うはずで、ジョエルも「私は関係していない」となると、ひと悶着ありそうですね。bulletproofのエリックは今回も無事でした。でも、いつまでもラッキーが続くわけはなく、危ないですよね。ウォードが持っていた写真が「例のアレ」だった?らしいので、楽しい気分になりました。
November 6, 2020
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何となく昔のスタイルをなぞっているようですが、いかんせん、気が抜けた感じはしますね。ブラックリスターよりも、個人のストーリーが始まるようで、そちらがメインになるのでしょう。レッドは相変わらずレッドだな。さすがです。クーパーは退職パーティに参加して酒を飲んだ後、記憶がないまま駐車場の車の中で目覚める。助手席には自分の銃があり、自宅に戻ると妻のシャーリーンから、妻がかつて交際していたダグ・コスターが射殺されたと知らされる。自分の弾倉をみると、1発足りない。クーパーは独自に捜査を始める。レッドはデンベを呼び、新たなブラックリスターを調べるようにいう。IT企業のCEOマケンリーが創業以来の幹部から知的財産権を盗まれたと訴えられ、裁判に勝ったが、その後相手に謝罪する動画を残して飛び降りて死んだ。この背後には「復讐の天使」がいるという。もともと、戦時中に略奪された美術品を盗んで元の持ち主に戻すということをしていたが、最近では手荒になってきた。おそらくマケンリーは殺されたのだろう。マケンリーを訴えたフリーソンを呼び話を聞くと、殺しを否定し殺害時には自宅にいたという。フリーソンはとある掲示板に、悩みなどを書き込んでおり、その掲示板のスレ主は「復讐の天使」というアカウントを使っていた。人々は心の痛みをその掲示板に書き込み、神の裁きを求めるという。「天使」はここで正義を下すターゲットを見つけていたのか。レッドはビジネスを任せているオレグのNYの高級アパートに入る。そこであるものを盗むつもりだが、留守のはずのアパートにオレグの息子アレクセイがパーティを開いており、レッドはしばし長居する。クーパーはダグの捜査をしている地元警察の情報を手に入れるが、凶器の弾は記録がないとあった。クーパーはさらに、知人に自分の銃と線状痕が一致するかどうか、調べてもらうことにする。アラムはクーパーが何か困った状況にあると察し、手伝わせて欲しいという。レスラーは2度めの尿検査をパスするために、パクからサンプルの提供を受け、それを体内に仕込む手段を取ることにする。「天使」のアカウントから自宅が判明し、家宅捜索に入る。壁には次のターゲットらしい人物の情報があり、捜索でロザリオと出産時のブレスレットが見つかる。ブレスレットの持ち主はミケーラ・ベルッチと書かれており、1983年にローマ郊外の病院で出産したらしい。さらに、ロザリオには病院の近くの修道院の名が記されており、未婚のために修道院に身を隠し出産した女性ではないかという。しかし、その子供は強制的に取り上げられて養子となることから、「天使」は奪われたものを取り戻すことに執着し始めたのではないか。レッドはオレグのアパートに飾っている絵を息子から預かる。実はその絵の裏側に、もう一枚ゴッホの絵を隠していた。戦争で焼失したと思われていたその絵は、オレグが手に入れてレッドに見せていた。レッドはこの絵を本来の持ち主に戻すつもりだが、この絵をおとりとして「天使」と会うという。家宅捜索で「天使」の次のターゲットが大金持ちのハントリー、病院経営者のコンラッド、そしてグリーンという人物であることがわかる。3人とも現在行方不明になっており、「天使」に先を越されたようだ。グリーンの妻によると、心臓の病気を患っていた夫が薬局に行ったまま戻らないという。そもそも、心臓移植の待機者リストのトップだったグリーンが、血液検査の結果、突如順位を下げられたという。このままでは余命数ヶ月だ。グリーンが手術を受けるはずだった病院はコンラッドのもので、グリーンに移植されるはずの心臓はハントリーに移植されていた。ハントリーは小児科病棟を作る代わりに順位を上げて手術を受けたのだった。その頃、「天使」は誘拐した3名に、グリーンに行くはずだった心臓をハントリーから取り出して移植すると告げた。アラムはグリーンに装着されているペースメーカーの信号を追い、居場所がわかるという。レッドはクーパーから捜査状況を聞き、ゴッホの絵を本来の持ち主エイダに渡した後、「天使」に会いに行く。今にも手術が始まるところで、レッドは「天使」がしようとする復讐をこれは勧善懲悪ではないと、止める。コンラッドの病院に作られた小児科病棟では難病の子どもたちが救われ、その金で研究が進み治療法が開発されている。それでもグリーンは死ぬべきではないという「天使」に、レッドは同じ血液型の「天使」から心臓を移植すれば良いという。レッドは「天使」を撃ち殺し、その後突入したFBIはすでに手術が終わっているのを確認する。クーパーはレッドの行動の説明を求める。恩を売ることができそうなハントリーの名前を聞いたので助けた、というレッドだったが、悪人を裁く基準について、最悪の日、最悪の罪で裁くのではなく、心に天使が宿っている日に裁くのだという。レスラーは膀胱内にパクの尿を入れての検査だったが、その結果は薬はクリーンだったが、ガンの可能性があると出た。クーパーの銃とダグを殺した凶器は一致した。クーパーはDC警察の前にいた。雇われたわけでもないのに、他人の恨みを晴らしてくれる、ありがたい存在なのかもしれませんが、大天使ミカエルを標榜するのは恐れ多い。部下もいてそれなりに組織力もありそうですが、お金はどうしているのでしょうね。クラウドファンディング?こういう原理主義のような悪人はレッドには邪魔でしょうね。レッドの善悪の判断は自由自在で、逆にミケーラより健全なのかもしれません。なぜか、今頃になってシャーリーンの不倫相手を殺害したという容疑をクーパーに押し付けようとする動きがあるようだ。犯人も動機はまだわかりませんが、FBIだからこそ、クーパーは自ら出頭して筋を通すのでしょうね。アラムがしつこく、僕が助けになりますと言っているのが気になる。下手に関わるとアラムの立場も悪くなるので、クーパーはしゃべらないでしょうが。情けないのがレスラーで、そこまでして検査をパスするのかと、こちらはFBIらしからぬ行動ですね。しかし、スポーツの現場ではざらにやっていることらしい。いくら他人のクリーンの尿を入れても、時間が経てば自分のが混ざるのだから効果は疑問ですね。でも、パクの健康に赤信号がというのが言いたかったのですね。最初は妊娠しているのかと思いましたが、それが出たらますますレスラーの立場が危うくなります。(笑)今シーズンはキャラクターにそれぞれ掘り下げるストーリーを探るようです。エイダさん、90代というのはちょっとお気の毒でした。デスメタルとの組み合わせは興味深かったです。
June 22, 2022
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残りの話数を考えると、きちんとまとめてくれるのかなあと不安半分、期待を込めて見ていました。しかしこれはなかなか大変ですよね。タイトルは「寝た子を起こすな」というイディオムからでしょうね。今週はケンジー&ディークスがお休みです。気密性の高い国防総省のシステムを使って、NCISに2人のアメリカ人のIDと暗号のような数字が送られてきた。ソフトウェア会社CEOのジョン・ジェンキンスと、FBI分析官パトリック・ハーテル、そして8、11、22という3つの数字で、ジェンキンスもハーテルも今朝LAで殺されていることがわかる。それぞれNCISの管轄外の事件ではあるが、送信された場所がトルコとシリアの国境にある機密情報隔離施設で、ヘティが最後に確認された場所であることから、カレンはこの件を捜査するべきと主張する。キルブライドはしぶしぶ、公式捜査には干渉するなと念を押した上で捜査を認める。ハーテルは自宅の庭で殺されており、ラウンドトゥリーの友人サマー・モアハースト特別捜査官が捜査にあたっていた。ラウンドトゥリーとファティマが現場で情報収集に当たろうとするが、サマーはジェンキンスの件との関連性が認められないといい、捜査への参加を断る。ジェンキンスは犬の散歩中に襲われたが、強盗による犯行にも見える。ただ、ジェンキンスは実質ビジネスをしておらず、会社も名ばかりのもだった。それなのに金が入ってきているということは、資金洗浄をしていたのか。飼い犬がジェンキンスが投げ捨てた携帯の一部をくわえていたことから、残りの部分を探すことにする。同年代のジェンキンスとハーテルに孤児だったという共通点が見つかり、ハーテルも強盗を装った殺人のように見える。ジェンキンスは以前はNSA分析官だったというが、シャイラ・ダーの情報では、その記録がデータベースにないという。キルブライドは資料を調べて、ハーテルの腰に痣があるのではないかと言う。数字は日付ではなく、ドローナ計画の被験者番号8、11、22を意味する。ジェンキンスもハーテルもカレンと同じく子供の頃に被験者として過酷な実験に関わっていた。キルブライドはFBIとの合同捜査を認め、カレンは11番ことリア・ノヴァクにも危険が迫っているという。カレンがリアに連絡をすると、通話中に銃撃音がありリアの消息が途切れた。すぐさま現場に向かうが、リアは銃撃を受けており、辛うじて「14番」と答えた。命はあるが危険な状態だ。ドローナ計画の被験者が次々と襲われることは、カレン本人も危ないということになる。キルブライドはまず回収したジェンキンスの携帯を分析するよう命じる。リアは逃亡する準備をしていたようで、カレンはペンブルックが3人を襲った犯人だという。ジェンキンスの携帯には「ドリシュタデュムナ」というメールが残っていた。これはインドの叙事詩「マハーバーラタ」に登場する戦士の名前でドローナを殺した。彼らに危険が迫っているという意味の暗号か。ジェンキンスの携帯にはリア、ハーテル、そしてアンソニー・ベルトランという人物の番号があった。ベルトランは歴史の教授で、元陸軍レンジャー隊員であることから、このベルトランが14番なのではないか。カレンとサムがベルトランの自宅にむかうと、ベルトランはいきなり銃撃してきた。カレンは自分もドローナ計画の被験者でNCIS捜査官だと名乗り、訪れた理由を話す。ベルトランもまた「ドリシュタデュムナ」のメッセージを受け取っており、逃亡しようとしていた。リアから仲間の2人が殺されたと連絡があったという。リアらは、ペンブルックから受けた虐待について情報を共有し、受けた被害について法的制裁を与えようとしている、だから狙われたのだろう。こうなったのも、1年前にカレンがリアと接触してからで、リアはカレンが嘘をついたので仲間にしなかったと、ベルトランはいう。カレンがペンブロックに接触したため、ペンブロックは正体がバレたと恐れ、脅威を排除しようとした。しかし、それならなぜカレンを狙わないのか。ベルトランは活動の中でリアと親密な関係になり、リアを見舞いたいとうったえるのでカレンは病室に連れて行く。ハーテル、ジェンキンス、リアが襲われた現場から逃走した車が特定され、ダウンタウンのビルに向かったことがわかり、サム、ファティマ、ラウンドトゥリーが向かう。そこは倉庫のような内部に、サーバーが立てられ、基地のようになっていた。壁にはカレンの写真と地図があり、サムがカレンに危険を知らせようとするが電波が妨害されてできない。ファティマがサーバーにログインすると世界の紛争地域での隠密作戦の資料があった。音声データがあり、リアとジェンキンスがお互いを番号で呼び合い、何かのミッションを実行している様子が録音されていた。指揮は14番のベルトランで、ターゲットを攻撃している。ということは、彼らはペンブルックの手先なのか。そこに覆面をした男たちがサムらを銃撃し始める。そのころカレンはベルトランの身柄を保護するため病院から移動しようとするが、ベルトランは「自分のことは心配していない」と言い、カレンはメッセージの中に「14番」がなかったことを思い出す。リアが「14番」と言ったのは、犯人はベルトランだと言いたかったのだろう。ベルトランはリアを殺すつもりだと認め、カレンと自分は同じ側にいるという。ペンブルックを殺す事を望む。ベルトランの手下が病室に現れ、カレンは鎮静剤を打たれてしまう。サムらを銃撃したのはやはりドローナ計画の被験者だった。カレンはベルトランと被験者たちを取り逃がしたことについて、ベルトランがペンブルックを殺してくれるのを望んでいる自分もあるという。そうなったら自分の責任だ。サムはその前にペンブルックとベルトラン双方を捕らえなければならないという。しかし、あのメッセージがヘティからのものだとして、なぜ被験者が危険だとわかったのだろうか。キルブライドは息子に会うため、空港へ向かう。よく分からなかったのですが、リア、ジェンキンス、ハーテルはペンブルックの脅威になったから排除されたのですよね。それを実行したのがベルトランと、同じく被験者の部下で、彼らはペンブルックの手下ということになりますが、ベルトランは被験者としてペンブルックから酷い仕打ちを受けて、ペンブルックを殺したいと思っているんですよね。どっちなんだい、という感じ。音声データにはリア、ジェンキンス、ベルトランがチームとして同じ作戦を実行している様子があったので、もしかすると彼らは工作員として国内外で活動していたのかもしれない。それが洗脳が解けて、仲間割れしだしたということかな。リアが意識を取り戻したら、詳しい情報が得られるのでしょうけど。で、「ドリシュタデュムナ」というメッセージを送ったのはペンブルック本人?裏切り者を殺せということか?さらに謎なのが、ヘティか誰かわからない人物が被験者の情報を送ってきたことですね。3人が危ないとなぜわかったのか。しかもJWICSという、セキュアなネットワークを使っているのが気になる。一時期、カレンが子どもをスパイに養成したヘティの過去を暴こうと嗅ぎ回って、ペンブルックを突き止めたことが、ついに決着するのかと思いましたが、何だか曖昧なまま終わりそうな気がしてモヤモヤします。サマー・モアハースト特別捜査官が再登場して、ラウンドトゥリーと微妙な関係なのがわかりました。ファティマ、妹のジョーディンも含めて、仲良し交際をしているのは良かったと思います。キルブライドはやっと重い腰を上げて、息子に会うわけですね。シャイラの世話焼きなところがとても大事だと思います。そうでなければ、またキルブライドは仕事を優先してしまいますから。カレンの結婚式の準備に対する気持ちは、ヘティの消息ありきなのだから、進む気がしませんが、付添人はサムで決まりでしょう。それにしてもキャスターの名前が何度上がったことか。特別の扱いですよね。
October 12, 2023
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三部作の結末編。喜びと悲しみと、複雑な気持ちですが、よくぞやった!と言いたいです。大満足。前話の続き。ケンジーは脚を切り落とそうとするフェリスに語りかけ、優位に立とうとする。サバティーノの携帯を調べたエリックは、電波の出処からコリアタウンの教会にフェリスがいると判断する。カレンからの電話を受けたフェリスは、急遽ケンジーに注射を打ち場所を移動する。教会に突入したカレンたちは、頭巾を被って椅子に縛り付けられているジョエルを発見する。ジョエルは今朝、車のトラブルに巻き込まれ、いきなり拉致されたという。ヘティはサバティーノを尋問するが、サバティーノはケンジーの居場所は知らないと言い続ける。実はシャロフとフェリスを追っていたのだが、彼らが作戦を変更して後には引けなくなった。自分は黒幕ではなく、ヘティ立ちの味方だという。ディークスはいらついてサバティーノを殴るが、状況は変わらない。代わりにカレンが取り調べるが、CIAの不正を正すつもりだったと開き直り、自由にしてくれたら一緒にケンジーを探すという。フェリスは病んだ男で、CIAに入ったのも愛国心からではなく、侮るべきではないという。そもそもヘティがケンジーをアフガニスタンに送り込んだのが発端で、そのためにCIAは費用が増大して作戦のためにNCISを始末することになった。ヘティがケンジーのターゲットを明かさなかったために、警告することもできなかったという。サムは妻のミシェルがサバティーノを信用していたことなどから、サバティーノを受け入れる事にするが、ディークスは逆にもしケンジーの身に何かあったら、ヘティの責任だと言い出す。ネルは教会の地下室を調べ、車椅子のタイヤ痕を見つける。タイヤ痕はジョエルが捕らえられていた部屋にもあった。支局を一人守るエリックの元に、JAGを引退したチェグウィデン少将が姿を表す。指揮官不在のLA支局の援軍となるため、友人であるヘティに呼ばれたという。グレンジャーの病室に捜査官の女が現れ、殺害を試みる。グレンジャーは隠し持っていた銃で反撃し、相手を倒す。サバティーノは心当たりがあるとして、CIAのセーフハウスを教えるがそこにはケンジーとフェリスの姿はなかった。ヘティはジョエルがCIAの捜査官であった事を突き止め、尋問にかかる。ジョエルはカレンの監視の任務で近づいたが、本当に思うようになり、カレンを守るため身を引いたと弁明する。そんな言葉に揺るぎないヘティにジョエルが銃を向けたところ、チェグウィデンがジョエルを殴る。新たな隠れ家に連れて行かれたケンジーは、反撃の隙きを待ちフェリスに襲いかかる。傷を付け優位に立ったその時に、フェリスの部下がやってきて、ケンジーは再び拘束されてしまう。カレンはジョエルが工作員だったことを知りショックを受ける。ジョエルはあなたを守るためだったと謝るが、カレンは仕事上の嘘は許すが裏切りは許さないと答える。しかしジョエルはあなたもこれまでは裏切ったことはないのかと言う。ネルはグレンジャーを襲った女の携帯を調べ、2つの携帯が同じ場所にあることを突き止める。NCISが隠れ家に突入し、ディークスがフェリスを撃ち殺す。ケンジーは無事救出されたが、サバティーノは逃亡してしまう。ヘティはチェグウィデンにもう少しLAに残って、弁護士として後始末を手伝って欲しいと話す。グレンジャーを見舞ったヘティはゆっくり休んで欲しいと語りかける。何と言っても、A.J.チェグウィデン少将の登場に快哉を叫びました。本家にもちょこっとゲスト出演をしていましたが、病気のミゲル・ファーラーの役割を補って代わることができるのは確かにJAGの御大に登場してもらうことほど、素晴らしい解決策はありません。キャリアから言ってヘティの友人だったと言っても不思議ではないし、ゆるゆるのLA支局がピリッと海軍スピリッツで引き締まったのを感じてうれしかったです。ただ弁護士として、ということなので本当に後始末ですね。できればレギュラーになってほしいくらい。フェリスが何かしらケンジーに執着していたとしたら、それはそれで納得です。CIA局員なら精神鑑定など、何らかの措置を受けているはずですが、その辺はいつも悪役のCIAなので放置状態だったのでしょう。ジョエルの再登場は上手いと思いました。なるほど、姿を消した理由も納得だし、それでカレンが荒れまくるという落ちまでついて、今後に何かありそうですね。サバティーノについては、彼が内通者の一人だとしても、本当の黒幕ではなさそうな印象ですね。やはり、このまま潜伏してしまうのが本性なのでしょうね。随分前のアフガニスタン編を上手く復活させて、一応、内通者問題は関係者が全員死亡ということで解決したと思って良いのかな。後、何よりも印象的だったのは、グレンジャーの病室に入ったネルの涙目でしたね。多分、若い役者さんなのでこれが最後のシーンになるだろうと思っていたんだろうなと思いました。私も、このシリーズで初めてもらい泣きしそうになりました。もちろん、ヘティとの会話も実際に亡くなっているので別れの言葉として受け取りました。ベッドの上あのアクションは大したものです。ただただ胸を打たれました。
October 28, 2017
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わからなくなってきたなー。面白くなったとも言えますが、予測できない展開についていくのが精一杯。このシリーズはこんなドラマでしたっけ?どう納めるつもりかな。カレンは取り憑かれたように、カティアのフィルムを見続けている。殴られる少女たちに「最後までやれ」と命令する男の声を聞いていて、カレンはそこに「17番」の少年の姿を重ね合わせる。引っ越し作業中のアナは、男の声について、聞き覚えはなくロシア人ではないという。殴られているのはカティアのようだが、アナが高貴な乙女の女学院に来た頃にはこのようなセッションはしていなかったという。「ペンブローク」というタイトルにも心当たりはない。アナはあまりにカティアに執着するカレンに、引越し後はアルカディの家に泊まると切り出す。カレンのことを愛しているものの、カティアに振り回されることは望まない、しばらく距離を起きたいという。キルブライドはカレンに、ディープフェイク・カレンが不適切な電話をかけてきて、さらにヴァンス局長も被害にあっていると告げる。この24時間に同様の動画やメッセージを連邦職員のSNSやメールに送りつけるなど、カティアがフィルムを盗んだカレンに復讐を仕掛けていると思われる。問題はそれらがNCISのメンバーであるカレンの法的資格を脅かすようになったことで、ヴァンス局長は今後カティアが及ぼす害を考え、ディープフェイク問題が片付くまではカレンを現場に出すなと言ってきた。海軍情報局のアキル・アリが局員の1人が行方不明になったので、NCISのシステムを使って探したいと要望してきた。局員マリア・ヴァルサは、情報源となるような外国人をスカウトする仕事をしていた。特に最近は、イラン人の客員教授ロクサナ・ジャラヒにアプローチしていたという。ジャラヒは遺伝学の専門だが、CRISPR研究の先駆者でもあり、この分野での貢献が顕著だ。そしてイラン軍がジャラヒに出資したらしい。特定の遺伝子を持つ対象を選んで攻撃する、遺伝子兵器が開発されることが懸念される。ヴァルサは昨夜関係構築のため、ジャラヒとレストランで食事をした後、消息を絶った。アメリカ以外の国がジャラヒを情報源にした可能性もある。ヴァルサの自宅は、玄関が開いたままでPCも携帯も残されていない。防犯カメラにはレストランを車で出て25分後に自宅ガレージに入ったところが映っていて、車はガレージに残ったままだ。NCISはヴァルサが国を裏切る動機があるかどうかも調べる。現場を外されたカレンにネイトが力になりたいと声をかける。プロファイルすると、カティアは執着心が強く、その対象をアナからカレンと次々と変えていく。カレンはネイトに例のフィルムを見せることにする。カティアたちに命令していた男の声をカレンは聞き覚えがあるという。ということは、この男はKGBの高貴な乙女プログラムにも、CIAのドローナ計画にも関わっていたということか。カティアは、この男を追っていたのかも知れない。ネイトはカレンがこじつけているのではないかというが、ドローナ計画はそもそもソ連の計画を元にしていると言って、カレンを驚かせる。この情報をキルブライドはカレンには伝えていなかった。2人はキルブライドにドローナ計画の事実について問い詰める。カティアはLAで、ドローナ計画に関わる人物を探していたのではないかという疑念をぶつけると、キルブライドはやっと高貴な乙女学院とドローナ計画の関係を認める。ペンブロークという名前には心当たりはないが、それがヘティから聞いた全てだ。キルブライドはネイトがカレンを出口のないトンネルに追い込んでると批判するが、ネイトは自分のほうがカレンを長く知っている、彼は一人でもやり遂げると反論する。ファティマは学生を装ってジャラヒに接触することになった。ヴァルサの車のデータから、ヴァルサとジャラヒが食事中にトランクがレストランの外で開閉し、帰宅後に再び開閉していることがわかる。ヴァルサはトランクに侵入した人物に誘拐されたのか。レストランの外のカメラにはヴァルサとジャラヒの後をつける不審な男2人が映っていた。身元はわからない。カレンは独自で調べたドローナ計画の被験者の中で、唯一連絡がついたリア・ノヴァクにネイトを伴い会いに行く。カレンは国土安全保障省に務めていたリアに正体を隠して2,3度食事をした。ドローナ計画の男の声をリアに聞かせてみるが、よくわからないという。リアは注意欠陥障害で特別教育を受けたことは覚えていた。カレンに嘘をつかれていたことを知り、リアは2人に引き取るようにいう。話を合わせてジャラヒの関心を引いていたファティマはヴァルサについて、さらに深く聞き出そうとする。その時、ヴァルサを誘拐したと思われる男が2人、接近してきた。監視していたサムとアリが対応し2人を逮捕する。2人はイランの諜報員と見られ、、何も語らない。ジャラヒの身柄を保護してヴァルサについて話を聞くが、ジャラヒはそのパワーを知っているからこそ、遺伝子武器を狙うどの国の軍とは仕事をしないと断言する。ヴァルサの居場所についてはわからない。ジャラヒに出資したのは、イラン系アメリカ人のビジネスマン、レザ・シャヒーンとわかる。身柄を確保している男たちはシャヒーンと携帯で連絡を取っており、シャヒーンは今アブダビにいる。LAにシャヒーンの所有する倉庫があることがわかり、ケンジーらが向かう。リアからカレンに連絡があり、以前里親のところに残されていた特別教育の申込書を思い出したという。そこに書かれていた住所に向かうと、植木や植物を栽培し売る人物の家だった。カレンは盆栽の世話をしている男の声を聞いて凍りつく。アーノルド・ベインズという男はあのフィルムで命令していた男の声と同じだ。カレンがロシア語で話しかけるとベインズは言葉はわからないという。シャヒーンの倉庫には何も手がかりがなかった。しかしヴァルサが錯乱状態で見つかり、キルブライドは国務省から拘束している2人のスパイを開放し、シャヒーンから手を引くように言われたという。イランとの核交渉が重大な局面を迎えたという背景があり、この件はもう捜査終了となる。ヴァルサには自白剤が使われたようで、この24時間の記憶を失っていた。亡命を希望するローザの仲間ピラーのために、ケンジーとディークスは力を尽くしていた。故郷で両親を殺されるなど、過酷な体験をしたピラーは亡命できる可能性があり、相談相手が必要だということで、ネイトに頼む事を考える。ケンジーは親戚に引き取られたローザと久しぶりに電話で話す。アーノルド・ベインズの家の前の持ち主は行動精神科医ハワード・ペンブルックだった。つまり「ペンブローク」のことか。ペンブルックは死んだことになっており、今はアーノルド・ベインズを名乗っているようだ。ネイトはカレンが暴走しそうになるのを落ち着かせようとするが、カレンは一人ベインズの庭にいた。植木鉢などはすでになくなっており、そこにアナから考え直した結果、一緒に新居に住みたいと電話がかかってきた。カレンは取り憑かれていたことを認め、それももう終わりだと答える。カレンを見つめる防犯カメラのむこうに、男が「17番」とつぶやく。「ウォーカー」のラストも同じでしたね。(笑)孤児院の子どもたちに目的のわからない実験をして、被験者だった女性が失われた記憶を次第にとりもどしていく「アブセンシア」を思い出しました。そして怪しさ満載のベインズを演じるのは「バーン・ノーティス」でアンソン役の人だった。この人物、スパイ養成の世界では有名でソ連とアメリカ両国で子どもたちに訓練をしたということか。なぜそんなことが可能だったのか。でも考えてみると、カティアとカレンの年齢からカレンの方が先か同時期だったようにも思います。となると、ペンブルックがソ連を抜けてアメリカにやってきた、という説明が成り立つのかなとも思いますね。今は身元を隠して生きているペンブルックですが、今回カレンの存在を知って、さらに地下に潜った。盆栽というのは日本趣味で、ヘティと共通するなと思いましたが、ヘティはこの男に訓練を任せたということか。どういう経緯で?謎が謎を呼ぶ展開。カティアはこの男にきっと恨みをもっているんだろうなあ。となると、アナじゃないけれど、カティアも被害者という感じに見えてきます。アナがカレンに愛想を尽かして出ていくのは良いことだと思いました。(笑)ケンジーとディークスがいろいろあった中で、ついに家族を手に入れるのかという印象をもちました。ピラーを養子に迎えるかどうかはわかりませんが、この活動の延長線にきっと答えがあるのでしょう。メインの捜査の方は後でまた出てくるのかどうか不明ですが、少なくともアキル・アリとファティマが仲良くなりそうで良かったです。前回アリが出てきたエピソードでもキルブライドはダークでし、アリは善意の監察官でしたね。
October 26, 2022
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先週までの潜入捜査が終わり、切り替えのためのクリスマスエピソードかと思ったら、どこがクリスマスか、という印象です。一気にシーズン1に戻った内容で、それはそれで「いよいよか!」と思います。SVUとのクロスオーバー「People vs. Richard Wheatley」の続きと考えて良いですね。イーライが祖母の薬を持って出ていき行方がわからず、一家は電話をかけ続ける。その頃、イーライは一人遊歩道で他人のクリスマスパーティを眺めていた。そのイーライに声をかけたのがミアという女性で、何を悩んでいるのかと話を聞く。意気投合した2人はミアの部屋に行き、酒を飲む。イーライは持っていた薬をミアに渡して、やがて酔いつぶれた。明け方目覚めたイーライは、ミアがベッドで死んでいるのを見つけパニックになる。とにかくその場を離れようとして、廊下で住人に姿を見られてしまう。怯えたイーライは公衆電話でステイプラーに連絡し、ステイプラーは迎えに行くのでその場にいるようにいう。ステイプラーはオリビアを伴い、ニュージャージーのフォートリーに向かうが、イーライの姿はなかった。イーライはジョージ・ワシントン橋のたもとで柵を乗り越え、今にも飛び降りようとしていた。それに対応したニュージャージー警察のブオノ巡査が説得し、イーライは無事保護された。連絡を受け、ステイプラーとオリビアがNJPDを訪れ、イーライから話を聞く。一緒にいた女性が死亡したと聞いて、オリビアは情報収集にあたる。しかし管轄が違うため、直接オリビアとステイプラーが捜査にかかわることはできない。現場を訪れたオリビアは、被害者が窒息死でイーライに殺人の容疑がかかるというのを小耳に挟む。面通しが行われ、イーライを目撃したスオフォードが本人だと特定した。すでに事態はステイプラーらの手が届かないところできており、NJPDのラミレス刑事はイーライを逮捕して送検するという。ステイプラーは息子を拘置所には入れたくないが、イーライが自殺をしようとしていたと判断され、精神科鑑定を受けることになるという。ステイプラーは特捜班に戻りジェットにミアについて調べろという。ベルは管轄外であり、ステイプラーを止めようとするが、結局押し切られる。ジェットによると、ミアは短大生で、風俗関係の仕事もしていた。彼女の部屋かと思った場所はレンタルルームで、レビューにはオーナーへの不信感が綴られていた。どうやら部屋にカメラが仕込んであるという。ジェットは上手くそのオーナーの撮影した動画を手に入れ、イーライがミアを見つける前後の隠し・カメラの映像をチェックした。そこには、ベッドに倒れているミアを枕で窒息死させるスオフォードの姿が映っていた。ベルはすぐにラミレス刑事に映像を送り、イーライへの容疑を取り下げさせる。病院にいるイーライを迎えに行ったステイプラーは、担当医師からイーライが不安を抱えていると告げられる。ミアを死に至らしめたのではないかと責任を感じる一方、そのことが妻を失い苦しむ父親を更に苦しめるのではないかと思っていた。ステイプラーはイーライと帰宅する。スオフォードはあっさりと、自分が雇われてミアを殺したことを認める。ミアを殺してイーライに容疑がかかるように画策したが、ライカーズでスオフォードの名前を聞いたという人物からメールで依頼を受け支払いは暗号通貨だったという。ステイプラーはそれを聞いてウィートリーの仕業だと考える。しかしウィートリーは面会に現れたステイプラーの質問をはぐらかすと、自分の暗号通貨を動かせるのは娘のデイナしかいないと答える。ベルとステイプラーがアンジェラの家を訪れ、デイナの所在を尋ねる。アンジェラは夫に薬をもられた後遺症で、認知機能も運動機能も悪化している。特に手がかりもなく帰るステイプラーに、アンジェラはまた来てくれる?とすがった。しかし、アンジェラは体が不自由なのも認知機能が落ちてきているのも、ステイプラーの前で演じていたのだった。アンジェラは姿を隠していたデイナに、しばらくは身を隠したほうがよいという。家に戻ったイーライは、父のことを思いやりながら、裁判に買っても母親が戻ってくるわけでもなく、今の状態が続くのが不満のようだ。検察側はウィートリーの起訴を諦め、ウィートリーは晴れて自由の身となった。クリスマスでステイプラーの家族が集っていた家に、ベルが訪れ、事実を告げる。イーライが姿を消すのは偶然で、彼に殺人容疑を着せるのは逐一監視していないとできないですね。しかも、手配するスピードが早すぎる。このエピソードにはいろいろミスリードする要素があるような気がしますが、まあウィートリーが何かしら関わっているのは間違いないでしょう。衝撃はアンジェラがすでに心身ともに回復しているところ。裁判中はあえて不調であるふりをして、夫に不利な証言をしないようにしていた。夫を守るためなのか、自分の身を守るためなのか、振り返って本気でキャシーを殺せと指示したのはアンジェラだったのか、ステイプラーの関心を引いたのも計算ずくだったのか。デイナはアンジェラの実の娘なので、疑いをかけられたら守らなければというのは母親の本能で、ウィートリーに長男を殺されたというのは、今も恨んでいるのだろうとは思いますが。とにかく、他所の管轄であろうと息子のためにガンガン突っ走るステイプラーがいかにも、ですね。ジェットに令状なしに情報を取らせたとして、それを根拠にイーライを釈放させるのはニュージャージー警察の面目丸つぶれですね。同じ警官のよしみで聞いてくれたけれど、一般人じゃそうはいかないでしょう。ブオノ巡査は決して新人じゃなくて、見事にイーライを引き止めてくれて(このシーンの撮影はどうやったのか)、ステイプラーはもっと感謝しないとだめでしょう。最初はこの巡査がクリスマスの奇跡なのかと思いましたが。さて、先週まで熟女と濃厚なシーンを見せていたのが、急にオリビアとの関係を追及?という雰囲気になるのは、SVUの「あれから何があったのかも聞きもしない」を受けているのでしょうね。タッカーの名前を出すのは賢い、彼は死んでしまったのでそれ以上突っ込めない。この関係を友情と呼ぶのであればそれもよし、とにかく必要とする時にオリビアがそこにいてくれてありがとう、ステイプラーはバランスを取りたい。ということで、多少の匂わせはありましたが、再会からの揺れは一応収まって、家族ぐるみのお付き合いに落ち着きそうですね。オリビアの側はどうなのかわかりませんけど。
May 3, 2023
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レイプ事件がきっかけではありますが、裁判がメインになって、Law & Orderの醍醐味を味わうことができました。ゲストのYvonne Zimaは「ER」のレイチェル役だったのですね。しかも、初回に出ている。成長した姿を見ることができましたが、演技は今ひとつだったかなあ。もう一人、プロボ役のEnver Gjokaj(ジョーカイと読むらしい)は、「ドールハウス」でジョス・ウィードンに抜擢されて、その後はあちこちで活躍しています。彼は本当に演技力のある人だと思うのですが、実は「ドールハウス」より先に「クリミナル・インテント」にでていたのですね。4ヶ月前にレイプ被害でオリビアが担当したジェシー・スタージスがサフォーク郡で殺人容疑で逮捕された。恋人のトミーに呼び出されて、家の中に入ると死亡していたというが、現場では銃が発見され、隣人が女性の叫び声を聞いたと通報し、匿名でも銃声を聞いたという通報があった。ジェシー本人は自身が911に通報していて、その途中にパトカーが到着したという。前回のレイプ事件の時に、ジェシーは泥酔状態で道端に倒れており、レイプされたと訴えたが、その後トミーを恐れて偽証したため、起訴を取り下げざるを得なかった。トミーは過去にDVの通報が3回あり、始めは通りすがりのタクシー運転手にレイプされたと言っていた。しかし、その後トミーと喧嘩してバーで大酒を飲んだ後、マイケル・プロボという男に連絡していたことが判ってから、ジェシーはプロボにレイプされたと話した。実はトミーと上手く行かなくなると、プロボと浮気をしていたのだが、呼び出したプロボを拒むと殴られたという。プロボには妻子がいて、密会途中に電話がかかってきてそのことを知ったジェシーが拒んだのだった。プロボは、元ATFの捜査官で私立探偵をしており、ジェシーを脅したという。プロボは過去に不法移民の女性とレイプ容疑があったが、起訴は取り下げられた。トミーにはアリバイがあったことから、プロボにSVUは疑いを持つが、サフォーク郡の検事パム・ジェームズの事務所から迎えが来てそれきりになった。後に、その事務所で情報提供者をしていたことが判った。今回のトミー射殺事件では、ジェームズ検事が直接乗り込んできて、バーバ検事にジェシーの関係の資料を全部手渡せという。不法移民の女性でも、ジェームズ検事の事務所が起訴を取り下げさせ、さらにプロボが女性を本国に送還するよう、通報したのではないか。しかし、サフォーク郡で始まった裁判ではジェシーは殺人では無罪を訴えて保釈を認められなかった。このままでは一人息子のマシューが里子に出されてしまう。オリビアはジェシーがレイプ被害者であることを見逃せないとして、事件を見直す事にする。SVUはジェシーが呼び出されて現場に到着した直後にDVや銃声の通報があり、さらに銃にはジェシーの指紋や発射残渣が見つからなかった事を疑う。凶器とされる銃の登録は、NYの銃砲店主ゴロミーニとなっているが、ゴロミーニはそれはジェシーと懇ろになって盗まれた物だと証言する。バーバ検事は、ジェシーが銃を欲しがっていたのに盗難を通報しなかったのは共犯になるとして、免責を条件に事情を聞き出す。すると、ジェシーとの話は嘘で、1週間前にプロボから頼まれて銃を渡していたことが判る。10年前にプロボがATF時代に世話になった恩があったという。また、DVを通報した隣人もまたジェームズ検事が飲酒運転の起訴を取り下げていた。SVUは、プロボがトミーを脅してレイプを訴えるジェシーを呼び出させ、殺害の罪を着せようと下と考える。バーバはプロボを殺人と共謀で逮捕するが、ジェシーはこのままレイプ裁判を続けるとさらに息子に会えなくなる苛立つ。結局、NYとサフォークで同時に2つの裁判が行われることになった。サフォーク側で銃声を聞いた女性が証言すると判り、SVUが接触するが協力を得られそうにない。プロボと何かあるのではないかと調べると、夫がプロボのせいで刑務所に入ることになったが、刑期が短くなって出所していた。妻にも弱みがあるらしいという。プロボは夫が刑務所にいる間に妻と寝て、浮気をばらすと脅していた。SVUはそれぞれの証拠を得て、ジェームズ検事にジェシーへの起訴を取り下げるよう求める。プロボの強引な行いが明らかになれば、事務所の扱った過去の捜査を再調査せざるを得なくなる。バーバ検事とジェームズ検事の間で、トミー殺害についてはサフォーク郡で扱い、ジェシーへの起訴は取り下げるという取引が行われた。プロボの関係した裁判も内部調査が行われるという。しかしそれはプロボのレイプ容疑をこちらも取り下げるということになってしまった。オリビアは子供と一刻も早く暮らすためのやむを得ない手段で、あなたは勝ったのだと告げる。「キモノの中を見せる」という言葉があるとは意外ですね。彼らにとって、日本女性のキモノの奥は神秘的なのかな。プロボはとんでもなく悪者なのですが、そこを良い人を演じるEnverが上手いです。そして、出世欲のあるジェームズ検事はプロボに上手くつけいられたわけですね。安易に取引することは、後々に借りを作ることになって怖いですね。「俺はお前をどうすることもできる」と言われると、一般人は弱い。それが下っ端の小役人であっても、権力を持つと乱用されることもある。最終的には大物同士の取引で幕を引いたわけですが、こちらもウィン&ウィンの解決法を探って正義よりも、必要とされる事を得る事になる。こちらも、すっきりとは言えませんね。SVUでありながら、レイプ被害を追及できなかったというのは苦渋の選択といえるでしょう。あとは、ジェシーが酒を断ち、しっかりと息子と生きていく事を期待したいですね。仮に一度でも殺人の容疑者だったということは大きな事でしょうし、今の生活を大切にして欲しいです。
January 20, 2014
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ストーリーが佳境に入った、というまでには至りませんが、後残り4話ですから、お膳立てが整いつつあるなと感じています。レディントンの戯れ言は本当にアラン・ショアを思い出すなあ。スパドラの毎話出演者紹介のコーナー、18話になってマリクというのは遅すぎません?ERを見ている時は吹き替えでしたので、パーミンダのイギリス英語が新鮮です。というか、ERも字幕で見ると、ニーラの浮き加減が強調されますね。リズはトムに疑いを持っている事を気付かれないようにしているが、それを察したのかトムは2回目の結婚式をしようと言い出す。リズはイエスと答えるものの、感情をコントロールできなくなる。リズは場所を借りて、トムについてプロファイリングを始め、レッドに情報を求める。レッドは、数年前からトムが仕事の邪魔をし始めて、リズと近づいた頃からトムを監視していると認める。リズは自分が含まれる理由をレッドに尋ねるが、レッドは結婚式を受け入れ、トムの正体とトムを派遣した雇い主を捕らえるチャンスだという。リズの変化を周囲に気付かれないために、レッドは新たなリスト者を挙げる。「アンダーテイカー」と言われる、死のブローカーだ。アンダーテイカーは一般人を暗殺者に仕立て上げ、本人も一緒に死亡することで完全犯罪をもくろむ。タクシー運転手ワヒードが暴走して衝突炎上し、女性客が死亡した事件は、ワヒードが脳腫瘍で認知症だったとして交通事故として処理された。また、ガソリンスタンドで火だるまになって死んだディー・トレスとコクランの場合も、ディーが子宮ガンで余命1ヶ月と診断され、精神的に不安定だったと見なされた。しかし、ワヒードもディーも、直前に思いがけない寄付や遺産を受け取り、家族の手に渡っていたことが判る。クーパーはその金の出所を洗えと命じる。リズはトムに先んじて、今日自宅で結婚式をすると決め、トムの「兄」クレイグを呼び寄せる。パーティでクレイグが手にしたグラスをデンベに渡して指紋を調べて欲しいと頼む。FBIは暗殺実行犯の銀行口座にケイマン諸島の銀行から金が振り込まれているのを突き止める。それだけでなく、同じ人物から世界中の数十の口座に何年にもわたって、総額数千万ドルの金が振り込まれていた。口座の持ち主はいずれも死亡しているが、一人だけ生存している男がいた。心臓病で治療費がかさみ、苦しい生活をしているダニー・モスで、自宅に向かうとトラバース候補の集会に出かけていったという。ダニーはそこに来ていたライト氏に向かって銃を向けるが、レスラーらが間に合って銃を下ろさせる。ダニーは家族に金が入り、借金も返せると言われて引き受けたという。しかし、アンダーテイカーはどうやって死期の近い暗殺候補者を選び出すのだろう。リズはDCに滞在しているクレイグの部屋に忍び込み、戻ってきたクレイグを締め上げて雇い主の名前を吐かそうとする。レッドが加わって、指紋からクレイグの本名がクリストファー・マリーだと迫る。レッドは仕事に戻ったリズに代わって、クリストファーの母親を連れ出し脅す。ダニー・モスと他の暗殺者の接点を探していたFBIは、彼らが同じ保険代理店を利用している事を突き止める。その代理店を訪ねると、モスやワヒード、ディーらのファイルがなくなっているという。実務を担当しているのは、ミルトン・ボビットという男で、ミルトンはウェストポート墓地に花を届けているという。席を外しているミルトンの家に向かったレスラーらは、ミルトンの次のターゲットがフレデリック・オズボーンだと知る。オズボーンは15年前に内分泌科の部長として、糖尿病の新薬の治験を監督していた。一番目にタクシー事故で死んだミッチェルは、当時オズボーンの助手をしており、コクランは新薬が認められるようにロビー活動をし、イアン・ライトは開発に資金提供をしているという関連があった。ミルトンはその治験の被験者だった。その頃、ミルトンはオズボーンを誘拐していた。オズボーンは自ら暗殺者となっていた。FBIはウェストポート墓地にミルトンが向かったと考え、現場に急行する。ミルトンは死ぬことで被害者たちは家族に金を残したので悪い事ではなかったというが、やはりオズボーンらのやったことは許せないという。現場に到着したレスラーは、武装を解いてミルトンとオズボーンに近づいていくと、オズボーンを治験の証拠改ざんや企業と結託して殺人を行ったとして逮捕するという。ミルトンはその場から動かず、自爆してしまう。リズとレッドはクリストファーから聞き出そうとするが、しゃべるくらいなら死んだ方がましだと答える。その時トムから様子をうかがう電話がかかってきて、これからホテルに行くという。トムが口にした「ベルリン」という言葉をレッドが追及するが、クリストファーは自ら窓を破って飛び降りてしまう。リズは「リンゴ男」が残したキーン家の監視ビデオを見て、トムが何かの鍵を隠しているのを見つける。クリストファーはこの鍵についても、何も答えなかった。トムとの化かし合いをもうこれ以上は耐えられないというリズに、レッドが「ベルリン」に注目せよ、と励ます。糖尿病で鼻がもげるというのは信じられませんが、とにかくこのミルトン・ボビットが気味悪かったですね。日の当たらない家の中で育てているのはエノキダケ?エリンギ、シメジ?彼にとっての民間治療法だったのかも知れませんね。役者さんはあちこちでよく見かける人でしたが、確かに「アンダーテイカー」というにはピッタリというイメージ。ちなみに、卑近の3件の依頼金は、ミルトン本人の金なのでしょうか。オズボーンらを殺したいのなら、始めからできたでしょうに。以前の暗殺事件は、残された家族に金の苦労をさせないという「善意」だったのか。リズが今回はキレまくっていましたね。訓練を受けたとはいえ、相手も腕の立つスパイでしょう。それをねじ伏せて、殴る蹴るの大暴れ。レッドに甘えるかと思ったら、このキレ具合はいかにもリズらしい。(笑)しかも、初夜だねと言われて、愛してる~という演技。案外、女性はこういった嘘は得意かも知れませんが。結局、クリストファーからはほとんど何も聞き取ることはできず、しゃべるより死んだ方がましって、どういうこと?身内が人質に取られているから、命令には逆らえないという事なら多少わかりますが、どういうルールの下で彼らが動いているのか、早く知りたいと思います。今週はレスラーが良いところを見せて、ミルトンの無念を晴らしてやるつもりなのか。レスラーの言動がミルトンの心を動かしたのは確かですね。でも、あの距離で爆発があると衝撃波で内蔵がジュースみたいになるというのを、昔CSIマイアミで言っていたっけ。耳だって聞こえなくなりますよ。リズのホワイトボードは、まだ情報不足でスカスカですね。メイクでチークが濃いのが気になるのですが。(笑)
May 28, 2014
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どうせ浮気を巡るゴタゴタなのだろうと高をくくって見ていたら、途中から意外な展開になり、それでもマイアミで小児性愛犯罪者を取り上げるのも珍しくないのですが、最後にショッキングなシーンがあって、印象に残るエピソードとなりました。始めは完全なFiller Episode(穴埋めエピソード)かと思いましたが、前回のラストシーンを思うと、実は違うのかも知れません。妻と離婚裁判中の弁護士が車でひき逃げされた。その車は妻の名前でレンタルされており、妻は何者かが盗んでいったという。運転していたのは夫婦の娘だと思われる。夫はオンラインで「ティファニー」という名前の女性と浮気をしていた。同じ日にカフェで狙撃事件が起こり、やがて被害者はひき逃げされた弁護士と共通点があることがわかる。実は、2人は"Predators Among Us"という、小児性愛者を誘い出して「はめる」テレビ番組に顔を出していたのだった。一方、ティファニーとは、少女だと思われ、好き者が集うチャットではティファニーを巡って男たちが奪い合いをしていた。事件は小児性愛者に対する憎しみからの犯罪なのか?あるいは、小児性愛者同士の張り合いなのか、あるいは?この番組の放送局の担当者が、シーズン5でRyanが仕事をクビになっていたときに、犯罪番組のコメンテーターをしていた時の女性だというのが上手いですね。「私は警察に関わってくれと依頼したのに、何もしてくれなかった。」「娯楽番組をやっているんだろう?」というRyanとの会話もよろしい。(爆)このティファニーは放送局が仕組んだオトリだったわけですが、疑わしい男たちが次々と浮かび上がってきて、そこに実際にチャットで男と会おうとしている少女がいることがわかり、彼女を狙っている者、彼女を救おうとする者、少女を守る自警団など入り乱れ、最後に見事に騙されました。Horatioについては、見所満載でしたね。今回も、ひき逃げ現場で片膝突いて証拠を見つけ、またまた白衣を着てラボでそれを処理する。もう、こうなると意地で白衣を着ているかのよう。私は別に毎週やってくれなくても良いのですが、これまでの批判がよほど堪えたのでしょうか。(爆)そしてNYのMacは全力疾走しますが、Horatioは絶対に走りませんね。(爆)容疑者を見つけると、Ericに走らせて、自分は無線で連絡。しかし、捕まえたのは小児性愛者ではなく、逆に娘を小児性愛者に殺された気の毒な父親でした。ここで、Horatioの表情がさっと変わります。ここがまたすごい。「あなたは娘さんのような少女をもてあそぶ男を殺したのか?」「警部補、あなた、お子さんは?(Are you a parent, Lieutenant ?) 私は誰も殺していない。ただ、こういう奴らが心配なのです。少女たちを私の娘の時の間違いから守りたいだけです。」Alexxが近所に危険人物がいるからと、ビラを貼ったことを思い出します。親の立場なら判るはずと言うことですよね。そして、小児性愛者側の家族が辛いのは、以前のエピソード"Deviant"と同じですね。(泣)ラストシーンで少女を狙っていた容疑者と対峙したHoratioは、一線を越えた。「運が悪かったな。(You really picked the wrong week for this.)」サングラスを置き、腕時計を外すHoratio。「お前は逮捕に逆らうのか。(You're resisting arrest)」「いいえ、私は殺していません、抵抗していません。」と心底怯える容疑者。「まだな。どこまで保つか、見ようじゃないか。(Not yet. Let's see how long that lasts.)」Horatioが容疑者に向かっていくところで、THE END。 うわ~これはしゃれになりません。これまでもカッとなって掴みかかることはあったかも知れないが、こんな悪意に満ちたHoratioは初めて。相手は悪者かも知れない。しかし、無抵抗。Horatioは私的制裁を加えようというのか?それもこれも、今シーズンは「息子がいる」ということなのでしょうか。親の立場となればHoratioといえども、遵法精神ではいられないのか?しかしこれは本当の意味での冷血で、これまでのHoratioのキャラとは全く違います。いわゆるこれこそが日本で受けている吹き替え版ホレイショですね。もしかしたら、この始末は後で問題になるのかも?CSI:FILESのBBSでも、こんなHoratioはもう嫌だ、彼が悪人になるのならもう見たくないというような書き込みを多く見ました。考えると、"All In"の時のブラジルでの殺人など、Horatioがどんどんダークになってきているように感じます。妻を殺され、シーズン5以降、Horatioの心が何か違う方向に進み始めたような気がしてなりません。もしそうだとすると、どこかで止めて欲しい、元の心優しい正義の味方に戻って欲しい。その結末をシーズン6の最後で見せて欲しいと願います。その他、先週進展が期待されたE/Cには何も変化はなし。Hがラボにいると、どうもRyanが手持ちぶさたのようです。(笑)
February 15, 2009
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『迷える若者』ギブスの苦悩が深く描かれたエピソードでした。「コーリング」は実在するテロ組織をイメージしているのでしょうね。若者が権力や社会に反抗したり、いじめに苦しむのも現実ですが、それがなぜテロに繋がるのか。なぜ、人々の命が奪われるのか。ラストシーンは200話を思い起こさせますね。バヤルはこれで4回目の登場ですが、やはりドーニゲットと同じ回に出ているのですね。ブラッドがバスで自爆テロを起こし、ビショップは少年を止められなかった事を後悔する。ギブスは現場を見守る少年に気付き、後を追うが逃げられる。ダッキーはブラッドの腕にタトゥのような模様があるのに気付く。ブラッドがネットで関係していた人物を分析すると、テロ組織と関係ある人物が見つかった。ドーニゲットは海外の捜査機関と結び、イラクに本部がある「コーリング」が海外の子供にインターネットで影響を与え、リクルートしている実態を掴む。フランスで、コーリングの通信担当をしているマシュー・ルソーがSマインという地雷をブラックマーケットで入手しようとしているという情報があるという。このSマインは第2次世界大戦で使われた地雷で、今も取引されているという。ギブスは兵器の闇取引をしているアガー・バヤルを呼び出し、取引を持ちかける。ブラッドの腕にあった模様は、4ヶ月前に仲間と共に導師を暗殺しようとした、ランドール・ホワイトのタトゥと同じ絵柄だった。(The Enemy Within)ホワイトもまた3Dプリンターで銃を作り、ブラッドも起爆装置を作っていた。その背後にはコーリングがあるのではないか。ホワイトと共に逮捕されたサラ・グッドに話を聞く事にする。ヴァンス局長はインターポールのシンクタンクの会合がカイロで開かれることになり、NCISの代表としてマクギーとドーニゲットが参加するよう命令する。ギブスが当てにしたバヤルは、DIA(国防情報局)の取引相手でもあり、NICSにバヤルから手を引けと言ってきたという。サラによると、コーリングは、シリアで信仰目的で参加した後、全く別の組織になったという。彼らは世界の混乱をもたらすため、権力や社会システムに刃向かうよう、若者を送り込む。ブラッドのチャット相手の中で、SSビルダー48については、爆弾を作る天才エンジニアの、サディク・サマルだという。サマルは2年前にデモ活動で逮捕されており、サマルの口座から偽名を使って廃ビルの購入代金が支払われていた。現場の地下室に向かうと、血の付いた広刀のナイフがあり、ウィルト少尉を刺した凶器と思われる。ギブスはそこで爆発現場で見かけた少年を発見する。少年はギブスに銃を向けるが、ギブスは落ち着かせ逮捕する。少年は養父母から失踪届が出ている、ルーク・ハリスと判る。ルークはギブスに心を閉ざし、何も語ろうとしない。ルークの実の両親はイラク出身で、ルークは生まれてすぐに養子に出された。やはりサマルたちとチャットをしていたようで、ビルの地下室へ行けと指示されていた。その地下室の隣には、40年代に地下壕として使われた施設があり、アビーたちが現場を捜索する。すると、爆弾の性能を実験した痕跡があり、設計図の一部が回収された。彼らはSマインを改造して、それを持ち出したようだ。本当のターゲットはどこなのか。ルークの養父母によると、ルークは2年前から様子が変わったという。中東系のためいじめられ過激なチャットをするようになった。セラピーに通うなど努力していたが、学校でいじめを受けてキレてしまい、姿を消してしまった。ギブスは自宅にルークを連れ帰り、頑なな心を開こうと努力する。アビーによると、サマルらはSマインを6つ繋げてレーザー光線を使う地雷を開発しているという。ギブスはヴァンスにやはりバヤルの情報が必要だと言い、母親の存在を匂わせてバヤルを脅して協力させることにする。ギブスはダッキーのプロファイリングで、ルークがまだ両親に愛情を持っていることを重視し、心を開かせる。ルークはサマルから地下室に行くよう命じられ、その後侵入者を殺す任務が与えられていた。そのルークが失敗したという情報はサマルに知られてしまったようで、ルークの身が危険となった。ルークの自宅に向かうと、すでに両親が殺された後だった。そのころ、マクギーはフランスで逮捕されたマシュー・ルソーを移送中の空母で尋問していた。ルソーは、カイロで行われているパーティが見物だとほのめかした。危険を察したマクギーがドーニゲットに連絡を入れ、ドーニゲットはすぐに人々の避難を指示する。しかし、ホテルの植木鉢に設置されたSマインが爆発し、ドーニゲットは死亡してしまう。ギブスは黒幕の姿が見えてこない事に苛立つ。バヤルはSマインを購入したがっている人物3人を特定したという。カイロの一件は、テストに過ぎないという。しかし、その場に現れた車がバヤルを銃撃する。バヤルは命を取り留めた。ドーニゲットの遺体が空港に着き、母親でCIA局員のジョアンナ・ティーグがギブスに犯人を早く捕まえて欲しいという…ドーニゲットの件については、先にネタバレを見てしまって重い気持ちで見ていました。急に台詞が増えたり、活躍するとこういうことになるのかな、という感じです。しかし、ママがすごい人だったのね。もしかすると、今後CIAとの合同捜査でお母様が出演するのかしら。愛してくれていた両親を殺されたルーク少年がこの先、どういう人生を歩むのか、さらにダークサイドに進むのか気になるところです。できれば、ギブスが父親代わりになって支えてあげられればよいのですが。ラストーシーンで殉職した職員たちが出てきましたが、その中でクリストファー・パッチ特別捜査官というのが、私は全然記憶がなくて、申し訳ない。やはり過去エピの時に登場していましたよね。NCISの捜査官は本当に危険と隣り合わせで、人々の安全を守るために自らの命を犠牲してでも任務を全うする。せめて、英霊として敬意を持ってお迎えするということなのですね。それにしても、コーリングの連中は何をしたいのか。大義だ、何だと言っていながら、本当は不安定な少年たちを利用して裏で金儲けをしているとか、ドーニゲットににやりとした若い男がサマルなのでしょうか。何とか、捕まえて欲しいです。
July 17, 2015
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うーん、持って回ったような展開だなあ。とはいえ、アクションもあり緊迫したエピソードでした。前話の続き。カレン宛に送られてきた指はCIAが照合を中止しろと警告してきたところを見ると、ジョエル本人のものだと考えられる。アルカディとは今の所連絡が取れない。カールソンはアナを尋問し、マキシムとの協力についてしつこく聞く。アナはカティアの目的は刑務所で行ったアナの潜入捜査の復讐であり、カティアはアルカディの存在やカレンとの関係を知っているという。始めは明かさなかったが、カティアが戻ってきたという情報の出どころについては、ジョエルからだったと答える。カティアの亡命に関してはCIAが関与し、ジョエルはアナに相談した。しかしCIAを欺いて、ロシアのスパイと手を組んだことについては、愛する人達を守るためだったという。誰もカティアをコントロールできず、信じることはできない、そのことをよく知っているという。アルカディの自宅に向かったNCISチームは、何者かが侵入し、ボディガードを殺しているのを見つける。アルカディはパニックルームの中に隠れていた。連絡が取れないのは電波を妨害していたからだった。カティアは慌てて逃げたようだが、アナは誰かが情報を漏らしたのではないかという。ロシアはアメリカ側に手渡すくらいなら殺すと考えているようだが、いずれにせよ、カティアが殺されるとジョエルの命が危険になる。カティアはCIAに確かな情報を提供し、自分に価値があることを信じさせた。カールソンがカレンをロシアのスパイではないかと尋問したとき、実証済みだと言った情報はカティア経由だったのか。アナを追う前にカールソンを利用して、カレンを厄介払いしたかったのだろう。アルカディはマスクを付けた女にやられたと証言するが、昨夜の犯行を一人で全部やれたと思えず、共犯者がいたのではないか。アルカディはアナに会わせろと要求するが、NCISはアルカディをセーフハウスで保護することにする。サムとカレンの追及に、カールソンはカティアに騙されたことを認め、ジョエルはカレンがロシアのスパイの疑いを持たれていることに関して、かばっていたという。ジョエル救出に関して、ネルは海軍長官の力を借りるというが、おそらくロシア側は何も認めないだろう。サムはカールソンに裏のルートを使えという。カティアには協力者がいるはずだ。サムとカールソンは昏睡状態から覚醒したゴロンチャフ大尉から話を聞くことにする。カティアから送りつけられた携帯電話が鳴り、カレンに人質交換の場所と時間を告げた。NCISはジョエルの生存確認を求める。自分が代わりになるというカレンの申し出にも、カティアはアナが欲しいという。1時間後にアナが来なければジョエルは死ぬ、カレンはアナとレクリエーション公園に向かう。アナはカレンにどう思われるか心配で全てを話せなかったと言いかけるが、カレンは止める。NCISが監視する中、アナが約束のパビリオンの前に向かうと、一台のバンが止まった。アナが近づくと、中から爆弾ベストを身につけたジョエルが突き出された。アナは逃げろと言って抵抗するが、マスクをかぶった女はジョエルの足を撃つと、強引にジョエルを降ろし、アナはバンに乗り込んだ。NCISチームが猛スピードで逃げるバンを追う一方、サムは人のいない場所に移動するジョエルを確保し、傷を手当して爆弾を解除しようとする。ヘリを動員し、逃げたバンを追ったカレンだったが、追い詰めたバンから降りてきたのは何も知らない運転手で、アナとマスクの女はモールの裏で降りたという。バンはカレンたちの目の前で爆発する。サムは何とかベストの爆弾を解除しようと試みるが、タイマーのスイッチが入った。ジョエルはサムにすぐにここを離れるようにいうが、サムは諦めない。厳しい状況でサムはジョエルの肩を脱臼させてベストを脱がせ、間一髪で爆発から逃れる。モールに逃げたというカティアとアナについてその後、全く手がかりを失ってしまった。防犯カメラも30分前からスイッチを切られていたという。ジョエルは最初の傷で出血し、感染していることなどから膝から下を失うことになった。全ての捜査機関をあげてカティアを追っているが、ネルはアナの命が危険になったことを責任を感じる。みんなでアナを守ると約束したにも関わらず、カレンはアルカディにアナが連れ去られたことをまだ伝えてはいない。アナはコンテナの中で目を覚ます。2人組の女がカティアは今保険をかけているのでここにいないという。Red Roverというのは子供の遊び(花いちもんめみたいだけれども、ルールはちょっと違う)らしいです。「アナが欲しい」「ジョエルが欲しい」という意味だったのかなあ。ジョエルのスパイとして自己犠牲的な姿勢には驚きました、という見直しました。真の諜報員というか、兵士だなあ。あれほど痛めつけられても人的被害を少なくしようと最後まで行動する。決して見捨てないサムも立派でしたけど。そういえば、ジョエルはサムの娘の先生だったですね。カレンのお相手としてミシェルが紹介したんだっけ。その時のキャムランは士官学校に入学したという、過去を振り返る憎いセリフを織り交ぜて、シールズのサムが爆弾を解除しようとするシーンはなかなかの見ものでした。たまたま先日BSでやっていた「ハートロッカー」という映画を見たばかりでしたので、感情移入しやすかったです、カティアはなぜ顔を出さないのか、もしかすると前回演じた役者さんの都合なのかなと思いましたが、えらく用心深いですね。手下としてアナと同じアカデミーにいたという女たちを雇い、こちらの情報も抜かりなく手に入れいているようです。アナにはまだカレンの知らない部分がある、これは気になりますね。作戦失敗の責任を負うネルにケンジーからの慰めなどは通用しない、仲間同士の会話ではないのです。歴然とした立場の違いがあり(でも、ma'amとは言わないで)、これはネルはやりたくない仕事だった。ヘティにまんまと押し付けられてしまった、いかにも、ヘティらしいやり口だ。やはり今シーズンにネルが去るんだなあと思いました。ケンジーの頭の中には、未だにケスラーがいて緊張が続いている。ディークスが子作りは一旦休みにして、まずはケスラーを捕まえないかという提案にケンジーは肩の荷が下りたでしょうね。まあ、恩赦を受けたケスラーを刑務所に入れるためにはなにか手が必要でしょうが、そちらもまたストーリーを作ってくれるのでしょう、まだ話は続きます。サイコパス的なカティアとアナがどうなるのか、早く結末を知りたいです。
January 6, 2022
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ドラマ上では2年経っていますが、こちらは懐かしくも何ともないところが残念ですね。チーム復活だと言っても「the band back together」ではブルース・ブラザースですから、これは神のミッションだとでも言いたいのかな。新シーズンは軽いノリですね。グレアム・アンダーソンの名前を得たデンベは、レスラーと共にDCのアンダーソンの住居を調べる。しかし名義だけで住んでいる様子はない。クーパーは今は上院議員となったパナベイカーに懇願し、誘拐されたチェンとその家族を救出するため、元の郵便局を取り戻し資金を手に入れる。レッドはレスラーに言われた言葉で翻心し、クーパーにリズの遺志を引き継ぐという。アンダーソンはSGCのDCオフィスから、チップのソフトウェアを手に入れるようチェンを脅す。高性能のマイクロチップはこのソフトウェアとそれを使いこなすチェンが揃わないと製造することはできない。今のところチェン一家が誘拐されたという通報はなく、チェンはDCで開かれる会議に参加していることがわかる。アラムとパクはプログラムのダウンロードに成功したチェンを追跡し、身柄を確保する。レッドは前「スキナー」のヴィンセントを再び訪ね、アンダーソンを排除する方法を提案する。700年続く組織には、まだ一度も行使されたことのない「憲法」があり、そのためにヴィンセントの前任者アルバータ・ギルバートを仲間に入れるという。アルバータは老人ホームで認知症が進んでいると言われているが、レッドがその専門家だと主張してアルバータを連れ出す。パナベイカーは台湾でしかできない高性能チップを手に入れるチャンスが目の前にあると知り、国のために奪いたいという。FBIはチェンに偽物のプログラムを持たせて、妻子を解放させる作戦に出る。アンダーソンの手下の車に乗り込んだチェンは、プログラムが本物かどうかチェックすると言われて、FBIの作戦を何もかもしゃべってしまう。巨大な倉庫にSWATを送ったものの到着までまだ時間がかかり、監視しているデンベとレスラー、パクしか動けない。アンダーソンはFBIをおびき出すために、チェンの妻を撃ち、次は娘を傷つけると叫ぶ。しかたなく、FBIがアンダーソンの前に姿を見せて時間稼ぎをしていると、ヴィンセントとアルバータを連れたレッドが現れた。前任者、前前任者の合意があれば、アンダーソンをスキナーの座から引きずり下ろすことができるという。アンダーソンの部下は組織に従うと言って、アンダーソンを殺してしまう。クーパーはチェンにプログラムを返却し、身柄を解放する。レッドはパナベイカーに掛け合い、免責契約を取り戻す。同時にクーパー以下レスラー、アラム、パクもFBI捜査官として元の地位を取り戻す。レッドはアグネスのためにここに戻ってきたと認め、やり残した仕事があるという。レッドは次の「スキナー」になることを認められ、その席につく。久しぶりに良いことをした、昔を思い出したなど、アラムとパクはブラックリストを懐かしく思い、クーパーもまた問題解決にチームが必要だと考える。国家の危機となるマイクロチップを奪うことなく、人助け、正しいことをしたい。パナベイカーはまあ、自分のためにレッドと手を組んだのでしょうね。今後は私が金を出したでしょう、とクーパーに圧をかけてくるかな。レスラーは一番辛い立場で(リズの選択を理解しているからこそ、彼女の死を受け入れられず)、素直に捜査官に戻れるのか、あるいは今までとは違う面を見せてくれるのでしょうか。デンベがFBI捜査官になったのは、レスラーがその理由だという。レスラーの人となりに感銘を受けたとか、レスラーがやろうとしていたことを自分が引き継がなければならないと思ったのか。とにかく、新シーズンは無口だったデンベのセリフが多くなりましたね。肝心のレッドはアグネスを見守りたい、だけでなく、答えを探しているらしい。何の答えなのか、思わせぶりに引っ張るのでしょうね。だめなら諦める、最後のチャンスということか。歴史ある犯罪組織を引き継ぐのは、意のままに動かせる手足が欲しかったのと、品性のある犯罪組織が良かったのかなと思いました。レスラーのリズの遺志を引き継ぐという言葉に感銘を受けたようなので、レッドも心に期すところがあるのでしょう。前前任者が健在ということは、比較的短い間隔でリーダーが交代しているので、レッドも繋ぎなのかもしれませんね。まさか、アグネスに継がせるなんてことになるんだろうか。ところで、パクの夫は電話だけで登場するというパターンなのかな、ネタだったりして。
June 8, 2022
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これもSVUらしい、真正面から事件と向き合ったエピソードで見応えがありました。ゲストの熱演も見物でしたね。SVUに話したい事があると訪れ、署内が混乱していたためそのまま帰宅してしまった元英語教師のハロルド・ラシターが首を吊っているのが見つかる。遺体の側にはカートという人物から、性的な被害を受けたとしてラシターを責める内容の手紙があった。ラシターは自分の罪を告白するためにSVUを訪れ、罪の意識で自殺したのか。しかし、カートが恨みに思って殺したかも知れない。ラシターが30年間勤めていたマノアヒル校は金持ちの子弟が通う私立学校で、卒業生は各界で活躍している。SVUはマノアヒル校を訪ね、レノックス校長から事情を聞く。校長が着任前にラシターが退職したため、事情はわからないが、学校として訴えがあれば法に従って対処してきたという。在校生、卒業生の名簿の提出を拒まれたため、フィンの知人で奨学金をもらってマノアヒル校を卒業したデイモンに会い話を聞く。デイモンもまたラシターの被害者だった。しかし、奨学金をもらっている手前、訴える事はできなかったという。デイモンの協力で卒業生の名簿を手に入れたところ、カート本人を特定、話を聞く事ができた。カートは性的虐待を受けた事で精神的に傷が残り、人間関係でも問題があり、セラピストの薦めで手紙を書いたと認める。しかし、殺してはいないという。オリビアは被害を受けたまま黙っていては苦しみを乗り越えることはできないと話し、同級生を集め被害について話をさせて欲しいと頼む。カートの呼びかけに集まった卒業生たちに、ラシターについて聴取すると、そのうちの一人ネイサンがそんなことはバカげていると帰ってしまう。実はラシター以外にも、ストレペック、モートンという教師も性的虐待を行っていた事が判る。検死の結果ラシターは自殺と断定されたが、カートの元には次々とマノアヒル卒業生の被害者が集まってきたため、SVUは起訴に向けて捜査を続けることにした。12人の被害者がラシターを含め4人の教師から虐待を受けたと申し出るが、バーバ検事は5年間の訴追期限や年齢などから起訴は難しいという。しかも、前校長とストレペック、ラシターも死亡している。唯一国内にいるモートンは認知症で詳しい話を聞く事もできない。ところが、元マノアヒルの教師のウォルター・トンプソンという男がSVUを訪れ、話をしたいという。トンプソンは40年間の教師生活で生徒と恋愛関係になったという。70~80年代は今と違ってゲイであることは公表できなかったが、上級生と密かに恋愛することはそれほど悪い事という意識はなかったという。しかし、トンプソンの行為がその後の学校の中に悪しき風習を容認させたかもしれない。今回、ニュースで性的虐待という話を聞いてショックを受け、生徒を被害から救えなかったことに後悔しているという。トンプソンの告白はカートらの被害者に驚きをもたらす。しかし、トンプソンを性的虐待で起訴することもできず、学校が被害を知っていて黙殺したとしても証拠はない。バーバ検事は学校が知っていて被害を隠蔽したなら、起訴する事はできるかもしれないという。被害者の一人はストレペックにレイプされ、淋病をうつされ、父親が学校に通報したという。それに対して、学校側は名誉毀損で訴えると脅してきた。それならば学校は無視できないはずだが、あいにく当時の校長も父親も死亡している。被害者たちは何よりもこういう事があったという事実を世間に知って欲しいし、できれば学校側の謝罪が欲しいと言う。それが彼らの立ち直りにも寄与するはずだ。バーバ検事は学校側との会談の場を設け、被害者から苦情を受けていたことを隠蔽していたら、出訴期限は適用されないと話す。ところが、学校側は評判を落とすような事をあえてするはずがないと言い、フォレスター理事長は学校が各界のリーダーを排出してきたことに触れ、被害者たちは自分が人生の落伍者になったことを性的虐待を受けたからだと言い訳しているにすぎないと厳しい。ロリンズはストレペックが60歳前にマノアヒルを辞職し、公立の学校に再雇用されている事実を見つけ、何かあるのではないかという。その公立校では、ストレペックは1ヶ月で首になっていた。ストレペックがロッカールームで男子生徒と一緒にいるところが見つかり、校長が悪い予感がして前任校に連絡すると、レノックス校長とは話すことはできなかったが、秘書から「予感にしたがうべき」と言われたという。地方検事局は大陪審を開く事に踏み切り、理事長や学校関係者に召喚状を手渡す。大陪審では、証人たちは微妙な発言を繰り返し、真相に踏み込むに至らなかった。ストレペックにレイプされ、淋病をうつされたというヴィンセントは証言の前に娼婦とドラッグをやってしまい、証言の信頼度が下がってしまった。検察側はヴィンセントとストレペックの医療記録を証拠とすることにするが、弁護側から個人の不名誉を暴く事は州法に禁じられているという。やむなく自ら行為を認めているトンプソンに証言してもらうことにする。トンプソンは教師と生徒の交際が日常的だったために性的虐待が通報されなくなったというが、医療記録は使えないという裁定が下される。フォレスター理事長は学校として声明を出し、ラシターに全ての罪を被せ、学校側には責任がないという。ニュースを聞いてトンプソンの交際相手だった男性がSVUを訪れ、ストレペックにレイプされたという。男性の母親はそのことを手紙で学校に通報し、フォレスター名で返事が来たという。確かに28年前に男性の母親から訴えがあり、フォレスターが返事を出していた。大陪審で「何も知らなかった」というのは偽証罪にあたるというが、フォレスターはあくまで学校を擁護する。フォレスターの息子ネイサンが先の被害者の会に参加していた事に気付いたオリビアは、再度ネイサンに聴取することにする。ネイサンはストレペックから虐待を受けた事実をなかなか認めようとしなかったが、親の家に同居するネイサンが、他の被害者と同様、心に傷を負い社会に適用していないという。ネイサンはストレペックが担任になってから、どんどん成績が落ちていき、父親に被害のことを話すと、どうせ他の被害者のように弱虫だと責められるので言わなかったという。フォレスターは息子が被害者だったことにやっと気づき、マノアヒル校として事実を公表し、被害者のために心のケアを行い、再発防止の取り組みを行うという声明を出すことに同意する。フォレスターは学校を代表して謝罪する。フォレスター役の役者さんの演技が光りました。キャラクターとしても、このエピソードの鍵で、学校の名誉、ひいては自分の名誉の前では息子の苦しみが見えていなかったと言うことが、とても印象的でした。最後は息子のために決断できて良かったですね。これで、息子まで隠蔽しようものなら悲劇です。今回は自殺で終わらせてよさそうなのに、他殺を疑ったり、オリビアが被害者の心のケアまで踏み込んだのはSVUならではですね。その前の晩のSVUの混みようは特別だったのか、と突っ込みそうになりましたが。(爆)実際には難しいでしょうが、有名な学校が自ら間違いを認めて再発防止を誓い、被害者の心に寄り添うというのは全ての根本ですね。変えたい事があるとしたら、ここから始まるわけです。トンプソンの「昔は良かった」発言は今なら反発を買うでしょう。当時は自由恋愛だけでなく、ドラッグも自由にやっていたのではないかな。そして、それを知っていた教師たちが自分勝手な理由で犯罪を続けていたとしたら、確かにトンプソンの罪は深い。時代は変わりました。大陪審で嘘を付くと言うことの意味が大きいというのはよくわかりました。位置づけが違います。こういう展開はさすがLaw & Orderです。バーバ検事もやりますね。
December 29, 2013
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トールマン州上院議員と、精神科医のデイビスがそれぞれ人前で射殺され、いずれの犯人も直後に自分に銃を向け自殺を図る。一見関係がない被害者と犯人だが、どちらの犯人もアンフェタミンを過剰に摂取しており、国から年金をもらっていた。ドンの元へCIAのレイモンド捜査官が現れ、上院議員を撃ったミンはもとベトコンでアメリカの捕虜となり、30年前にCIAの極秘任務に関わっていたという。また、デイビスはチノ刑務所で精神科医をしており、犯人のコスタボは元キューバ難民で、チノで服役していたことがある。デイビスは、囚人に「ブルータス・プロジェクト」という実験を行っていた。やがて、2つの銃の出所を探ると、「マーカス」という男が銃の代理買いを依頼したことが判り、ミンとコスタボに銃を渡していたと思われる。レイモンド捜査官によると、かつて敵の工作員を捕らえ、特殊な催眠実験を行うことによって、彼らをスリーパー・エージェントに変え、本国に戻ったときに指導者を暗殺し、自殺するようにし向ける実験が行われていたという。ミンもコスタボも敵のスパイだった。実験はその後打ち切られ多くの「被験者」が野に放たれたという。誰かが、被験者に銃を持たせて、実験を再開したらしい。次のターゲットは誰なのか。そしてマーカスとは?冷戦時代に、相手のスパイにあらゆる人体実験をして洗脳し、国に戻ってから殺人マシーンにするとは、まるで「バトルスター・ギャラクティカ」のサイロンのようではありませんか。(それをモデルにしたのか!)それが上手くいかなくて中断していたのに、再開することになったというのは、やはり昨今のきな臭い国際情勢のためなのか?CIAは捜査協力を求めてきたのに、犯人が分かると後は機密として今後の実験についても、何も教えてくれない。こんな非人道的な実験を許すのか!、とドンは怒り狂っていました。彼らしいですけどね。なかなか凝った展開でしたね。「ブルータス作戦」というのは、信頼していた仲間に裏切られるということですよね。今回、あっと驚いたのはラリーが宇宙ステーションのペイロードスペシャリストに選ばれていたということです。実際は、何年も前から準備して訓練に入るはずなので、「来週から訓練に行くよ」というような気軽なことはないでしょう。でも、チャーリーにとっては、ラリーが自分の知らないところへ行くというのは許せないことなのでしょう。それこそ、ブルータスに裏切られた思いかも?コスタボ役は、デクスターのエンジェル刑事でした。(この間もクローザーで見かけたばかり)また、「マーカス」役はエバーウッドのアボット医師でした。やっぱりお医者さん役でした。(笑)
August 28, 2008
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『ニューオーリンズ支局(後編)』スピンオフということでいうと、CSIからCSIマイアミが生まれたときに、マイアミの風景が映った瞬間に見事に新ドラマの違いが描かれていたのを思い出します。やはり背景となる場所というのは大きいですね。そういう意味で、今回のニューオーリンズも土地の魅力、風景を意識して演出していたなと感じました。登場人物(の組み合わせ)はそれほど違いはありませんから、ニューオーリーンズの魅力で見せていくのでしょうね。特権キラーの模倣犯と思われる犯行がまた起こった。湿地で見つかったのはヘンリー・ウェインズガードという人物で手口は特権キラーと同じだ。しかし、今回の被害者は軍人でも公務員でもない。被害者の爪の間には線維が見つかり、現場にはタイヤ痕があった。ニューオーリンズの鑑識のホッブスが調べ、古い軍服の線維だという。目撃者の通報で、ドイルの車からは白い上着の男が降りた事が判る。DCでは、刑務所で無実を訴え続けたヴィクター・ロータが外部の支援者と交わした手紙を分析する。すると、殺されたマクレーン議員の有力な後援者、ジョセフ・ハンロンの名前があがった。ハンロンは警備チームを送ってマクレーンを警護した中に、要注意人物としてエミール・タイタスという男がいたという。タイタスは祖父が海軍大将で、航空会社を経営し、長年特権キラーを追及した後、ロータは無実だとマクレーンに訴えていた。ダッキーはロータの手紙の中で、マクレーンが証拠を隠滅ねつ造して、自分に罪を押しつけたと訴えている事に注目する。フォーネルもヴァンスもその説に同調し、当時新人だったプライドやギブスには恩師のマクレーンが犯人に買収されていたことは判らなかったのではないかという。ギブスはフェド5と呼ばれた元NIS捜査課のベッツから話を聞く事にする。南部で隠退生活を送るベッツは、マクレーンの汚れた過去について口をつぐむ。湿地で見つかったタイヤ痕からはジェット燃料が検出され、FBI捜査官のドイルの車から見つかったものと同じ成分だという。ギブスとプライドはタイタスが特権キラーの真犯人と見て、自宅に踏み込む。しかし、タイタスは頭を銃で撃たれ死亡していた。自殺のように見えるが、ウェイド検死医は自殺ではなく他殺だという。タイタスは日頃から祖父の白い軍服を着ており、爪の間の繊維もタイタスをはめるため犯人があえて仕込んだのではないか。マクレーンが買収された可能性を調べていたNCISは、海外口座などにマクレーンが大金を持っていた事を突き止める。娘がガンで義母も病気がちだったという。やはりマクレーンは買収されていたのかと、プライドはショックを受ける。マクレーンは下院議員に再選を目指すにあたり、そのことを自白しようとして、発覚を恐れた真犯人が大金を口止め料として政治献金していたと思われる。最大の資金提供者はジョセフ・ハンロンで、ハンロン本人はDCにいるが、息子のスペンサーがニューオーリンズに工場を持ち、社用ジェットであちこち仕事に出かけていた。ハンロンにマクレーンの資金集めの資料を提出して欲しいと訪問したマクギーは、ハンロンに殴られて意識を失う。トニーとフォーネルがハンロンの家に到着した時には、ハンロンは息子に電話をした後、自殺していた。ハンロンは息子が特権キラーとして犯行を重ねるのをマクレーンに見逃してもらっていたのだった。ニューオーリンズ組はスペンサーの行方を追い、軍人バーから女性兵士を連れ出したスペンサーを射殺する。事件が解決し、ブロディはプライドにチームに残るよう要望される。スペンサーが20年前から犯行を重ねていたとすると、かなり若い頃から始めたという事でしょうか。栄光のマクレーン捜査官がダーティな事に手を染めていたというのは残念ですね。フランクスやベッツもそれを知っていて見逃していたんでしょうか。それならば、ロータは無実を訴えながら無念のまま死亡したことになり、そんな酷い事はありません。今回、特権キラーは死亡したけれど、ロータの名誉は回復されるのでしょうか。マクレーンを尊敬していたプライドは辛いですよね。でも、彼の無念はニューオーリンズの街や文化、自然が癒すのでしょうね。エバーグレイズのような湿地帯があったり、フランス語が飛び交い、料理も旨い。ブロディの過去の躓きも過去は過去、クイズ番組のボタンを押しても、上手く動かないときがある、正解は知っている、とかばう。良い上司ですね。レゴが趣味?「愛人」はシャーメイン。(笑)銃に女性の名前をつけるネタはありますね。検死官は高尚なウンチク語りではなく、熱いハートを持ちニューオーリンズに魅入られた人。一方、ラボは音楽漬けのやはり変わった人、とメンバーが揃ったところで第2のスピンオフ始動ですね。ちょっとしたトニーのブードゥー人形ネタが笑わせてくれました。本当なら、アビーが絡みそうな話題ですが。
June 15, 2014
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SVUには問題提起的に「それで終わるのか?」というタイプのエピソードが多いですが、今回は本当に「へ?それで終わり?」という感じでした。次週がシーズン最終話なので、力を抜いたのかも知れませんけど。NYだから危険だとか、そういうことでもなかったですね。市長官邸の裏の水路で、ボートに乗せられ意識を失った女性が発見される。頭を殴られて服が破られていることなどから、何者かに襲われ、レイプされたと思われる。身元を示すようなものは見つからず、服装は派手で売春婦ではないかとニックは言う。通報者は少年2人が被害者の持ち物を漁っていたのを目撃しており、詳しく聞くと、少年の一人から処方薬を購入するために、その場所にいたのだという。検視によると、凶器は鋭い木製のもので、アルコールとエクスタシーが血液から検出された。ワーナーは被害者に子供がいるはずだという。手術痕や歯の治療などがアメリカ国外の可能性を示していたが、移民局に問い合わせても手がかりがなかった。被害者から盗んでいた少年を特定し逮捕して話を聞くが、ただ金目の物を奪おうとしただけだと言い、ホテルのキーカードがあったという。被害者が宿泊していたホテルが判明し、カナダ人のアリエル・ランドルフと判る。アリエルの部屋は、激しく荒らされていた。どうやら何者かがアリエルの携帯とiPadを持ち去ったようで、アリエルがインターネットに接続した記録から、特定の番号とビデオチャットしていた事が判った。相手先はアリエルの自宅で、2人の息子たちが呼び出しに答えた。アリエルの夫ナットは、アリエルよりかなり年上で、カナダでは有名な番組司会者だった。アリエルがNYに来たのは、音楽ブログをもっているアリエルが、ポッドキャストで音楽をライブ配信するためで、実際多くの音楽を録音していた。ただ、夫はNYでの詳しい行動や友人関係については知らないようで、SVUはアリエルがNYで連絡を取っていた人物を順番に聞き込みを行う。フィル・デサピオはライブ録音の編集を頼まれていたと言い、アリエルに最後に会ったのは数日前だという。もう一人、小学校の入学担当をしているチャールズ・ランドリーは、アリエルがNYに息子たちを転校させたいという相談に乗っていた。被害者は相変わらず昏睡状態で、検出されたDNAはデータベースや2人の少年とは一致しなかった。ただし、身体の表面からは2人分の唾液、また爪の間からもう一人のDNAが検出されたという。アリエルは複数の犯人に襲われたのか。カナダからやってきたアリエルの家族が面会に現れ、夫は夫婦仲は円満だったという。ただ、若くして家庭に縛られていたアリエルが自分のキャリアを積むために自由になりたいと言えば、認めるつもりだったという。病院にフィルが見舞いに現れたため、オリビアはその関係に疑問を持つ。ナットがアリエルのお気に入りのミュージシャンを覚えていたので、聞き込みに向かう。サンティアゴ・モラレスはアリエルの地元でコンサートがあったときに一緒に写真を撮ったという。そこに、女装したチャールズ・ランドリーが現れ、2人はいとこだと判る。家宅捜索でサンティアゴの部屋からアリエルのiPadが見つかった。DNA検査で見つかった唾液がチャールズのものと一致し、2人はアリエルが襲われたというニュースを見て、慌ててアリエルとの写真が入っているiPadを盗んだのだと認める。チャールズは既婚者で女装は単なる趣味だが、ライブ会場でサンティアゴと絡み、アリエルがチャールズの性別を知って、パニックになって出ていってしまったという。2人はレイプを否定する。アリエルが乗っていたボートがどこから流れてきたのか、川の流れなどから分析すると、アストリアの公園付近からではないかという。一方、監視カメラの分析からアリエルの動きが次第に明らかになってきて、ライブ会場を飛び出したアリエルが一人で歩いているのをフィルが車に乗せた事が判った。さらに腕には引っ掻き傷があった。フィルは先の聞き込みで嘘を言っていたことになり、SVUの厳しい追及に、動揺していたようなので、送って食事をしただけだと答える。そして、別れ際にキスをしようとしたら断られ、川のある公園の方へ行こうとしたので引き留めようとしたら、突き飛ばされたという。ナットは妻がNYに子供たちと移住しようと考えている事は知らなかったという。それでも、妻の意向なら行かせてやるつもりだという。クレイゲンはアリエルの目撃者を捜すよう命じ、ダイナーで食事をしているアリエルとフィルの様子が監視ビデオで確認された。2人が店を出ると、外にいたホームレスの男性とやりとりをしているのが写っており、現場付近の聞き込みを続けたところ、ホームレスの男性がアリエルの所持品を持っていたため逮捕する。男性の服からはアリエルの血液が検出され、男性のDNAが唾液と一致した。親切心からホームレスに食事を恵んでやったが、尾行されて襲われたという。犯人逮捕を待っていたかのように、アリエルは息を引き取る。アリエルは襲われる直前に夫と子供たちに向けたビデオを録画していた。メッセージの中で、アリエルは家族への愛を伝えていた。ナットは妻を信じていて良かったとオリビアに感謝する。オリビアが被害者側の立場に立つのはいつものことですが、今回は微妙にニックと対立していましたね。ニックがアリエルの自業自得だと言わんばかりの考えを口に示すと、オリビアはアリエルを援護するような発言を繰り返していた。年が離れていて優しい夫は、初めて知って驚いたことも多かったでしょうが、夢に向かってがんばる妻を信じて悪口や後悔を一言も言わなかった。偉い人ですね。でも、やはり無理な展開だと思いました。(笑)派手な衣装でクスリをやりながら、ライブでは憧れのミュージシャンとギリギリな線で楽しむ。買い物三昧もしていたんでしょ。それを見せて置いて、あのビデオメッセージでお母さんはがんばっているよーというのも何だかなあ。家出するつもりなら、判りますが。NYに来なくても子供たちは幸せに暮らせたと思います。だんなが気の毒でした。チャールズの女装の趣味は別に構わないけれど、本当に女性だと安心させておいて、3pしましょ、というのであれば、やっぱり悪い奴ですね。
April 14, 2014
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テーマがはっきりしていて、オチがそれか?といういかにもSVUらしいオーソドックスなエピソードでしたが、やはりちょっと理屈ぽかったかな。オドワイヤー役のロバート・ショーン・レナードは2度目ですね。前回が嫌みな役回りだったように、今回も余計な事をしてくれました。トランスジェンダーのエイブリーがスカートをはき、公園の橋の上でカメラを操っていると、通りがかった少年たちにからかわれる。その中で、15歳のダリウス・マクレーがエイブリーに罵声を浴びせ、スカートの中を見ようと近寄った。一緒にいたキーオンとマーカスも加わって、服を引っ張ったりカメラを奪おうとして騒ぎになり、ダリウスが手にしたカメラをエイブリーが取り返そうとした時に、ダリウスがエイブリーを突き飛ばし、橋の下に落としてしまう。近くにいた子供たちは驚いて姿を消し、通報を受けてSVUが呼ばれた。エイブリーは命は助かるが、重傷を負っていた。現場を撮影した少女らが動画をアップし、犯人グループの学校が判明する。キーオンとマーカスは、ダリウスがやったと言い、ダリウス本人は、もみ合ったときに上にのしかかられて怖くなって突き放したという。3人にはトランスジェンダーに対する知識や理解も少なく、オリビアは慎重を期して回復したエイブリーに3人を面通しさせる。翌日、市の法律顧問事務所で処罰が下されるが、他の2人が保護観察処分なのに対して、ダリウスについては、少年院に3ヶ月入るという処分が告げられる。ダリウスの母親は不公平だと訴え、何とかして欲しいとフィンに頼む。ダリウス自身は、自分がしたことの意味を真剣に受け取り、エイブリーに謝りたいという。ダリウスが書いた絵と謝罪の言葉は病室のエイブリーに届けられ、エイブリーはダリウスを許すという。しかし、エイブリーの容態が急変して、死亡してしまう。大腿骨骨折が原因で、脂肪塞栓症が起こったという。SVUにオドワイヤー検事補が現れ、ダリウスを成人として裁き、憎悪犯罪で起訴するという。今回の事件は、性的マイノリティに対する攻撃が後を絶たない現状で、厳しく裁いて注目を集めることで攻撃を抑制する効果が期待できるという。ダリウスは妹思いの優しい子供だが、それとエイブリーが殺されたのは別問題であり、検察局と市長は憎悪犯罪に毅然とした態度を示さなければならないという。エイブリーの葬式が行われ、エイブリーの両親は「娘」への理解と寛容に感謝し、ダリウスが厳しい罪に問われる事に同情を寄せる。オドワイヤーにもその意向が伝えられるが、ダリウスの弁護側が冷静な判断が出来る裁判官裁判を求めたので、そこで話ができるという。審問では、ダリウスが才能ある良い生徒であったこと、ゲイの生徒を差別するようなことはなかったなどが証言される。担任の先生は、初めてトランスジェンダーの人を見て困惑したのかもしれないという。専門家証言として、リンドストロム医師が少年期の行動の不安定さについて話し、ダリウスを成人として裁くべきではなかったという。エイブリーを突き落としたのは憎悪からではなく、恐怖を感じ衝動だったのだという。オドワイヤーは、動画でも明らかなように、ダリウスが自分からエイブリーのスカートを引っ張り、罵声を浴びせているではないかというが、リンドストロムはそれは友人たちの前で、男らしさを示す必要があったのだという。ダリウスも証言で謝罪したが、エイブリーの父親が、エイブリーの死によってダリウスが家族から奪われる事は、新たな悲劇だと、慈悲を求めた事が多くの人の心を打つ。しかし、判決は憎悪犯罪による第2級故殺罪でダリウスは有罪となった。判事は、どんなにダリウスが良い人間で被害者の父親が許していようと、守られるべき人への暴力が適切な法的処置なしに消えることはないという。ダリウスは18歳になるまで矯正施設に入り、その後は刑務所に入ることになる。日本なら当然未成年として裁かれる事件なのに、市長と検察の政治的なもくろみのために見せしめにされることこそ、追及されるべきですよね。オリビアたちはなぜもっと反発しない?判事に期待するよりも、陪審員裁判で感情に訴えた方が良かったのではないか。でも、仮に家庭裁判所で扱ったとしても、エイブリーの死をなかったことにはできない。からかわれ、はやし立てられて、大勢に取り囲まれたエイブリーはどれだけ怖かったか。そんなことをしてはいけないと口に出したのは、幼い妹だけではなかったか。場所が違えばエイブリーは死ななくても良かっただろうが、そんなことは言い訳にならない。どうしてそういうことになったのか、衝動だけで防ぎようがなかったのか、みんなで考えなければならないですね。リンドストロムが久しぶりに登場したと思ったら、こういう形でしたか。男性の前頭葉は20歳代でもまた完成していない、という話は聞いたことがあります。だからと言って、20代も未成年として扱えという訳にもいかないですよね。エイブリーの両親は立派だと思いました。子供を失って、そこまで寛容でいられるなんて。エイブリーも心が広く、酷い目に遭ったのにダリウスを理解しようとした。ご両親には、今後は性的マイノリティへの理解を広める事に関わって欲しいですね。
March 22, 2016
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新シーズンはやはり様子が違いますね。制作トップが変わったことも関係あるのかな、個人的にはそうよそうよ、と言いたい事を言ってくれていると思います。ついにあの人が登場。レッドはアグネスに面会したいとクーパーに申し出る。クーパーは妻のシャーリーンと相談してみると答える。古い歴史を持つ宗教過激派、スプレーモ・プリオーリ騎士団(SPK)が、最近急激に過激さを増したという。彼らは偶像崇拝に反対し、過去の宗教的遺物を奪っているが、聖母マリアの身につけていた聖なる帯(サクラ・チントラ)を奪うのに人殺しまでも始めた。その遺物が闇オークションに出品されるらしい。SPKの変化は最近ジョヴァンニという男がリーダーになってからだという。レスラーはデンベが今もレッドと通じていると疑う。レスラーとパクは正式にFBI捜査官になるため、薬物検査にパスしなければならない。アラムの起業は、投資家の出資が本決まりになり、この事件を解決すればアラムはFBIを去ることになる。サクラ・チントラが奪われた教会で、警備員が殺されたが、強盗団の協力者だったようだ。警備員への金の流れから、デイヴィッド・カンガスという男が浮かぶ。レスラーらがカンガスを取り調べようとすると、カンガスはいきなり焼身自殺を試みた。妻はSPKに出会ってから夫は変わってしまった、SPKはカルトだという。レッドはオークションでサクラ・チントラを大金を払って手に入れる。出品者を紹介しろと主催者に迫り、レッドはジョヴァンニに会う。しかし、ジョヴァンニはかつてレッドから大金をだまし取った詐欺師ロバート・ヴェスコだった。ヴェスコは非暴力がモットーで、SPKの信者に世界の終わりを語り、過去の遺物を盗ませて眼の前で燃やすと見せかけて、実はそれを売って金に変えていた。最近では、信者たちの中に虐殺など過激な思想を持つものも出てきて、抑えているという。レッドが早く教団を解散した方が良いというと、ヴェスコは次の「預言者ヨハネの首」で終わりにするつもりだと答える。レッドはヴェスコに騙されて失った金を回収するため、今から金を預けているマルタの銀行にヴェスコを連れて行くという。カンガスの妻が夫の行動に不審を抱き、携帯の位置情報を記録していたことから、SPKが会合を行っていた建物が判明する。デンベは何気ない部屋に隠しドアがあるのを見つけ、レスラーとアジトを捜索する。そこには爆弾を製造した痕跡があり、オールドホーリークロス教会の青写真があった。SPKの次のターゲットが生中継中のミサ内で披露される、ヨハネの首とわかり、採取した指紋からヴェスコの存在が浮かび上がる。FBIは教会に向かうが、すでに教会内はミサの参加者で満員で簡易爆弾は設置されたもようだ。アラムは信徒席に爆弾が仕掛けられているのを見つけるが、それを排除しようとすれば騒ぎになり、生中継を見ている犯人らが起爆スイッチを入れてしまう。アラムは爆弾の種類がわかれば、起爆の周波数がわかり妨害することができるという。ジョヴァンニがヴェスコだと知ったレスラーは、以前レッドがヴェスコを逃しFBIを騙したとデンベを非難する。デンベは爆弾の正体をつかむ秘策があるという。レッドはヴェスコの部下が裏切って、爆弾をしかけたことを知り、彼らを説得してテロを辞めさせろとヴェスコに迫る。もはや、信者たちはジョヴァンニことヴェスコの言葉を聞き入れなくなっており、詐欺師ヴェスコが指名手配されていることを知り、銃を向ける。そこにレッドが乱入して、ヴェスコを救う。信者の男は起爆装置のスイッチを押そうとするが、間一髪アラムが周波数をブロックして危機を免れる。デンベはマルタに飛ぼうとしていたレッドに、FBI捜査官としてヴェスコを逮捕すると告げる。デンベはレッドは友人だが、ヴェスコを逮捕するのは友情の証なのだ、今はわからないかもしれないが、いつかわかってほしいという。レスラーはまだデンベの忠誠心を疑っているが、デンベはレスラーの承諾や信用を試してはいないという。レスラーは薬物検査でごまかしをして、パクに知られてしまう。クーパーにはまだ伝えていないが、再検査となるので今度はきっぱり薬を辞めなければクーパーに伝えるという。アラムは投資家から出資を勝ち取り、億万長者になるはずだったが、今回の任務で人を救ったことで再びFBIに戻ることを決意する。パートナーに権利を売り、彼にはアラムの名で奨学金を設立させたという。レッドは2人だけでアグネスと面会することは認められず、シャーリーンの立会もやむなしと受け入れる。クーパーはそれならば今この場で面会させるという。アグネスは母が死ぬ前日、セントラルパークで母とレッドと一日を過ごしたことを覚えていた。アグネスがレッドのことを「ピンキー」と言ったのは向こうでも答えは見つかっていないようですね。「レッド」がピンキー。うーん。リズを失ってアグネスに繋がりをもちたいのはわかりますが、それ以上の意味合いを想像するのはやめます。今更、血の繋がりが…とか言われてもねえ。アラムの両親が初登場ですね。素敵な家庭だなと思いました。彼もチームに戻るのはわかっていて、ビジネスで大成功するよりも正義を求め人を救うことを選んだ。レスラーが「ウージンのことを覚えているか」と言いましたが、アラムは第3話から登場したのですね。オタクっぽい変な奴、でも天才でその能力をFBIで発揮することが喜び。彼は変わりませんね。レスラーはレッドには偉そうなことを言いますが、自分自身はとことん堕ちてしまった、こちらはイメージチェンジ。元に戻れたらあのヒゲは剃るのでしょうか。何と言っても、デンベの変わりようが一番大きくて、これまでレッドに人の道を説いていただけでなく、それを行動で示すようになった。悪で悪を制するということはせず、法の執行者として明るい世界を歩む。だから、レッドの手助けはしない。というか、レッドが更に罪を重ねるのを阻止するという感じかな。その姿勢はインチキで薬物検査をすりぬけようとするレスラーには理解できないが、レスラーもまたデンベの姿にかつての自分を取り戻すのでしょうか。さすがにレッドも自分のルールでなければ認めないという態度から妥協するようになった。これもデンベの影響かなとも思いました。ヴェスコはシーズン6のお楽しみエピソードの人でしたね。また出てくることもあるのかな。
June 16, 2022
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シーズン8までのリズの役割をデンベが担うわけですが、レッドとのやり取りもリズとの間に交わされたものを、繰り返している感じがします。まあ、デンベとレッドの関係はそんな複雑じゃないのでデンベがレッドを殺そうとすることはなさそうですが。レッドはデンベの存在がヨヴァン・ロヴィッチとの飛行場のビジネスの支障になっているという。今やFBI捜査官のデンベは、裏の世界のことを知りすぎているから、いくら心配ないと言ってもヨヴァンは信じてくれない。壁をすり抜ける指向性の高出力エネルギー波を使った武器をDARPAで密かに開発しており、そのプロジェクトリーダー、ベンジャミン・オカーラ博士が技術を持ち去った。もともとハバナで開発されていたものだが、アメリカでも開発しており、オカーラは盗んだ技術を闇マーケットに売るつもりなのか、あるいは敵国に寝返ったのか。パクとレスラーがDARPA本部で事情を聞こうとするが、局長はプロジェクトの存在の有無すら話せないと門前払いの状態。しかし、秘書はオカーラの同僚5名のうち、スタン・ロジャースが自動車事故で死亡したと明かす。その他の4名についても、現在姿を消しているという。クーパーはダグ殺害の容疑で警察に自首することを辞めた。シャーリーンは自首を勧めるが、クーパーは薬物の影響があったかどうか、検査結果を待つという。スタンは例の武器によって脳を損傷していることがわかる。チームの一人オリビア・マルティネスが夫にかけた電話から、アラムは居場所のモーテルを突き止める。レスラーらが到着すると、オリビアは耳から血を流して死んでおり、支配人や部屋の両隣の宿泊者も重傷を負っていた。現場はDARPAが仕切ることになったが、レスラーはオリビアが書いたメモをオカーラが持ち去ったようだという。メモには「砂漠、灰、用心」と書かれていた。アラムは3つの単語でGPS座標を示していると言い、ウェントワース通りのジャンクヤードがその場所にあたる。他の技術者はそこに隠れているのか。デンベを殺せというヨヴァンに、レッドは取引をもちかけるが交渉は物別れとなった。その後、ヨヴァンはレッドに殺し屋を差し向けるが逆にレッド側にとらわれてしまう。レッドは拷問の専門ジェフリーに、ヨヴァンの意図を探らせる。クーパーをDC警察のヒーバー刑事が尋ねてくる。クーパーがダグの殺害を知って現場を訪れた時、車の写真を撮っていた。すでにダグとシャーリーンが不倫をしていたことを知っており、クーパーを疑っている。クーパーはその夜は自宅にいたと、アリバイを主張する。デンベとパクがジャンクヤードに向かうと、技術者のハンス・フィールダーが隠れていた。ハンスによると、オカーラ自身がハバナで武器の被害にあい、後遺症に苦しんでいるという。オカーラは危険な武器を使うべきではないと考え、抹殺するために武器を盗みデータを消去した。そのオカーラが同僚まで殺そうとしている。パクはハンスを保護すると申し出るが、すでにオカーラは近くに潜み武器を作動させようとしていた。ハンスはパクを殴って逃走しようとしたが、その時にエネルギー波が発射されてハンスは死亡する。パクも瀕死の状態となり、デンベは緊急救助をレッドの手下に求める。レッドは別の世界に生きると決めたデンベがルールを守らなかったことを怒る。ヘリをよこしたハーバートはすでに首にしたという。クーパーはオカーラの金の流れを追い、コンスタンティン精肉チーズ店という店に行き着いたためレッドに答えを求める。コンスタンティンは人を隠す場所を貸すビジネスをしており、レッドがオカーラの居場所聞き出すことにする。レッドはコンスタンティンに、スキナーになったことを示し信頼を得る。ヒーバー刑事から連絡があり、シャーリーンは夫のアリバイで真実を言わなければならないとクーパーに告げる。クーパーは口裏を合わせてくれと頼む。ヨヴァンの部下はレッドとデンベを殺害する命令を受けていた。レッドはデンベを守ろうとするが、ウィーチャは危険だと止める。FBIがオカーラの居場所に駆けつけるが、オカーラは自爆スイッチを握っていた。装置を破壊することはわかるが、なぜ同僚を殺すのかと問われて、オカーラはこの装置の威力と効果を知れば、誰もがそれを作りたくなるという。だから作り方を知っている人物は自分も含めて死ななければならない。それでも今後のことはわからない、お前たち次第だと言ってオカーラは死を遂げる。レスラーはDARPAに非人道的な武器の開発を追及するが、局長は相変わらず肯定も否定もせず、偉大な発明発見は同時に発生すると言って他にも開発チームがあることを匂わせる。デンベを狙った殺し屋をレッドが始末した。これでレッドはヨヴァンに狙われることになるだろう。レッドはデンベにヨヴァンを殺せというが、デンベは拒否する。都合よく立場を使い分けるなと非難されたデンベは、逆になぜそれがだめなんだという。パクは命を救われ、夫にまだアカデミーの教官をしていると嘘を言っていたことがばれる。ガンかと疑われた血液検査は、妊娠をして「いた」という事をしめしていた。パクを心配していた夫はショックを受け、パクはレスラーに自分がコントロールできなくなるのが怖い、だから自分の中に全てを閉じ込めているという。シャーリーンは夫から言われた通り、ヒーバーには嘘の証言を行った。レッドはウィーチャにヨヴァンを殺させる。デンベはレッドから渡されている箱をついに開けることにする。それはデンベがレッドから去ると決めた時、いつでもそれを開けてほしいと言っていた。レッドは引退からカムバックするべきではなかったとつぶやく。・Music"Dark Matter" by SERATONES何が入っているのでしょうね、あの箱。レッドとデンベの過去、思い出のアルバムとか。ブラジリアの一件が何を意味しているのかわからないですが、デンベはもうそれを開けたのだから、心の中でレッドと決別したということですね。レッドの方こそ、デンベが袂を分かったのだからもう頼ってくるな、などと言いつつ、実は未練タラタラですね。スキナーという伝統的な犯罪組織のトップになっても、アグネスと会うことを許されても心は満たされず、やっぱり再引退しようかな、という考えも頭をよぎるでしょう。ここはレッドの心境の変化をじっくり見守りたいところです。そして、レッドを幸せな引退生活から引き戻したクーパーは、不利な展開を予測して自首しなかった。しかもアリバイも嘘を言ってしまい、正義の側とは言い難い、グレーゾーンの人になった。もちろん、彼がダグを殺したとは思えないが、無実を証明する証拠が見つからないとなると、最後の最後で「実は殺していました」という衝撃のエンディングもありかな。いや、一番真実を言うべきだと言っているシャーリーンが犯人というのも、ありかな。クーパーの失脚を望むのは誰か、というのがわかると良いですね。パクはやはり妊娠していたか。でも、今は違う。顔を見せないかと思っていたprotectiveな夫も登場し、幸せな結婚が壊れそうな予感。この人は爆発すると手に負えないという過去があったんだっけ。レッドに暴行の後始末をしてもらったり、彼女なりに苦しんできたということがわかりました。仮面をつけているキャラクターとして、掘り下げがありそう。検査をズルするレスラーの嘘は小物感漂い、やはりまっとうなのはデンベだけですね。
June 29, 2022
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『愛憎』はあ~激しく脱力、初登場の海軍長官の家庭事情なんてどうでも良いじゃないかと思っていたら、何よりもショックだったのが、別のゲストの人が目玉だったということに気が付かなかったこと。まあ、どちらのお家もいろいろありますが、NCISの手を煩わせることのないようにやってください。フェリックス・ラシターという男性がNCISを訪れ、妻に命を狙われていると訴える。その妻とは海軍長官のタラ・フリンで、今週に入り命の危険を感じたのは3回だというので、チームが対応することになった。フェリックスは発明家で鉄道模型が趣味、結婚して30年以上経つが、離婚を求められており、別居している。先週長官が住んでいるアパートを訪れ、貴重な鉄道模型を壊したという。殺されそうになったというのは、車のブレーキが壊され事故を起こしたこと、アパートの暖房機が一酸化炭素の異常を示したこと、今朝、散歩中に緑のキャデラックが突っ込んできて轢かれそうになったことで、おそらく妻は殺し屋を雇ったのだろう。どれも偶然か故障か判明しない。海外出張中の長官の秘書に話を聞くと、フィリックスは善い人だがかなりの変わり者で、妻を愛するがあまり外国の国王と妻との浮気を疑ったり、陰謀や妄想にとらわれて長官は随分苦しめられてきたという。今のところフィリックスは離婚に同意していない。ヴァンスはこの事がマスコミに知られれば長官のキャリアは終わりだと、外部への情報漏れを気にする。とりあえずフィリックスに自宅に帰ってもらおうとすると、突然口から泡を吹いて倒れてしまう。病院で検査したところ、心臓の持病による発作でいろいろストレスがあったので発作が起こったと見られる。毒物も検出されず、NCISは見舞いに来ている娘夫婦に話を聞くことにする。アーリーンは父親に心臓の持病があることを認め、命を狙われているとしても、母親が命を狙うことはありえないという。フィリックスは複雑な人で善い人だが人を怒らせることが多く、母親ともケンカは多かった。それでも恨みを買うような、敵はいないという。ブレーキが壊れていたという車はすでにスクラップになっているので調べることができず、アパートの熱交換器に見つかった傷も、古くなって劣化によるものなのか判断できない。ケイシーはフィリックスの血液検査の結果を見直し、毒物は検出できなかったものの、有機リン酸化合物の過剰吸収の証拠があるという。殺虫剤にも含まれる毒物で、さらにケイシーは独自に微量の新経済を検出していた。それはロシア軍が開発した神経ガスの成分で、アメリカ軍も研究用として所有している。厳格に管理されているが、それにアクセスできる人物は限られており、長官はその立場にある。自分たちの上司のそのまた上司でもあるが、マクギーは普段の容疑者と同じように、直接長官に質問すべきだという。長官は開口一番、夫が迷惑をかけてすまないと謝罪する。結婚してから、フィリックスの言動にずっと誤ってきたという。しかしさすがに殺そうと思ったことはない、離婚したいと思い、何でサインしてくれないのかとアパートを訪ねた時は、夫の態度に腹を立て、模型を壊したことは確かだ。NCISが毒が検出されたと告げると、長官は夫の身を心配する。神経ガスに関しては否定するが、夫を狙うものとして、心当たりがあるという。フィリックスにはギャンブル癖があり、一家の金に手をつけるなど苦しい時期があった。ロシア人のオレフ・ゴズロフという胴元が違法カジノを主催しており、フィリクスには借金があったという。質屋の店の奥で行われている違法カジノを突撃すると、オレフはフィリックスのことを良いやつだと言い、今は自助グループに通いギャンブルから足を洗っているという。オレフは緑色のキャデラックを所有しているが、車を運転できず、店番をしていたゼロという男が今朝、フィリックスを襲ったことを認める。ゼロは何とフィリックス本人から心臓病や離婚など、行先を憂いて2000ドルで殺してくれと依頼されたという。ただ、今朝は轢き殺そうとしてフィリックスが避けたので、未遂に終わった。自作自演でありながら、死を妻のせいにしようとしたのか、事情を聞こうと病院を訪ねると、フィリックスは姿を消していた。NCISは長官に護衛を付けることにするが、長官はそれを断った。夫を恐れることはないという。フィリックスの行方を探るため、アーリーンを訪ねると、ゼロに送ったという殺人依頼のメールを見て、これは父親のものではないという。父はこんな文章を書かない。父はこの1年、ギャンブル依存から立ち直ろうと努力し、アーリーンの夫であるヴィクターがスポンサーになっていた。では誰がその依頼メールを送ったのか。ケイシーは病院から脱走したフィリックスの行方を追い、タクシーに乗りこんだフィリックスが人里離れた場所でタクシーを降車したことを突き止める。その場所は貨物列車が通る場所で、フィリックスには鉄道の知識があった。おそらく通過する貨物列車に飛び乗り、沿線にあるモーテルに向かったと見られる。トーレスとナイトが時間が止まったような、古臭いモーテルを訪れると、フィリックスらしき男が宿泊していることがわかった。部屋に入ると、室内は争った跡があり、フィリックスの姿はなかった。フィリックスがそこにいたことは確かで、床には血痕があった。襲われて連れ去られたのか。NCISに長官が現れ、夫の身を案じて離婚を求めながらも大切な家族だと訴える。ケイシーはモーテルで見つかった血液を調べ、ABマイナス型だという。フィリックスとは一致しないが、長官は思い当たるという。アーリーンの夫ヴィクターはギャンブル依存が治らず、フィリックスのスポンサーを努めながら、オラフに5万ドルの借金があった。裏付けを取ると、NCISはヴィクターの逮捕に向かう。借金を返せなくなったヴィクターはフィリックスに生命保険をかけ、自分を受取人にした。ヴィクターの腕にはナイフによる傷があり、逮捕される。その時、フィリックスからヴィクター宛にメールがあり、居場所を伝えてきた。マクギーはフィリックスに電話をかけ、アーリーンと直接話しをさせる。ヴィクターはダークマーケットで毒を手に入れ、義父を殺そうとしたことを認める。フィリックスと長官は再開を果たし、仲の良いところを見せる。何と、オレフがバドだったとは気が付かなかった~何でそんな役柄で出るんですか、NCISにはバド・ロバーツとして何度も出演しているのに。確かに違法ギャンブルの胴元としては、人の良さそうな人物でした。まあ、バドもそろそろ退職しても良さそうな年齢なので、全く別のキャラクターとして登場することもあるのかな。海軍長官は長年女性ということでしたが、今回は家庭の事情まで明かしてくれました。大学時代に出会い恋をして、結婚。出産してロースクールに通ったのだから、弁護士の資格をもっているのでしょう。今は何と海軍長官ですから、ちょっとやそっとのキャリアじゃありません。夫は妻を支える存在のはずですが、ほとんどお荷物だったわけですね。それでもお互い愛し合っているようだ、ちんちんかもかも、結構なことじゃありませんか。まあ、貫禄のあるものわかりの良さそうなおばちゃんでしたので、今後も顔を出してもらえれば良いなと思います。犯人はすぐわかりましたけど、こちらは即離婚でしょうね。例え義理の関係とはいえ、長官もこの事件は結構仕事に影響しそうですが。
June 9, 2023
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またまた、クリミナル・インテントのイームズ警部補がゲスト出演。ストーリーに直接絡むわけではないですが、他の組織との連携で彼女の姿が見られるのは嬉しいことです。本家の人もたまには出て来れば良いのに。そして、本編は堂々のフィンのエピソードでしたね。中国系売春組織を摘発したSVUだったが、組織の元締めを移送しようとしたアマンダが警察の前で突然狙撃される。弾は肩を貫通して、アマンダは命は取り留めた。犯人は向かいの建物の屋上から撃ったと思われるが、使われたのが高性能の拳銃で、相当の腕の持ち主と考えられる。SVUは元締めの女性を取り調べるが、アマンダを狙う動機がないという。アマンダは同僚には内緒で、ギャンブルの借金の取り立てや妹の友人からのメールで脅されていたという。しかし、それらも狙撃と無関係と判り、次の狙撃が起こる。狙われたのはフィンの麻薬課時代の上司の息子で、レスベア社のプラウラーという特殊な銃が使われた。どちらもフィンの関係者が撃たれ、クレイゲンは麻薬課の過去の事件を見直す様に言う。フィンは当時、ルイスとコンビを組んでエスコバールの組織に潜入しており、フィンの身元がばれたときに、ルイスが身を挺してフィンをかばって負傷した。久しぶりにルイスに会いに行くと、ルイスは負傷して傷害が残ったため、今も苦しい生活をしていた。妻は病気で亡くなったという。ルイスを撃ったエスコバールは最近、仮釈放の公聴会があり認められなかった事をフィンは知らない。刑務所でエスコバールを問い詰めると、15年刑務所に入っていて、部下を動かす力はないという。ところが、刑務所の中ではエスコバールは受刑者を牛耳っており、担当の看護師に子供も産ませるなどしていた。看護師で子供の母親のアナは、エスコバールが何か企むはずはないという。しかし、アナが面会直後にエスコバールの元部下に連絡を取っていた事が判る。元部下は最近仮釈放されたカルビンで、フィンらが厳しく取り調べるが、口を割らない。第3の狙撃事件が発生する。殺されたのはアナで、公営住宅の近くで撃たれており、その辺りの監視映像を入手するため、イームズ警部補と連携を取ることにする。フィンはもう一度ルイスに話を聞く事にするが、ルイスは凶器がレスベアだと聞いて反応を示す。その銃は1997年のギャングの抗争で使われており、後にルイスは自分が所有していると打ち明ける。それだけでなく、3件の狙撃事件は自分がやったと自白をする。しかし、脚が悪いルイスが現場から素早く立ち去ったとは思いにくく、動機の説明も筋が通らない。フィンは医療保険が受けられず、十分な治療なしに死んでいったルイスの妻の事を考え、ルイスの娘のグロリアの犯行ではないかと注目する。グロリアは軍を普通除隊したあと、警察学校に入ってがんばっていた。ところが、最近心の健康を乱したということで、退学になっていたのを、ルイスは知らなかった。フィンをかばったルイスなら、娘の代わりに自供する事も理解できる。姿を消したグロリアを追うSVUだったが、彼女の車が焼かれて、中に焼死体が見つかった。死亡していたのは、グロリアに違反切符を切った交通警官だった。NYPDと緊急活動部隊がグロリアを探して、緊急手配を行う。一方、ルイスはこの場に及んでやはり自分が犯行を行ったと譲らない。グロリアが盗んだ車が、彼女の母親が死亡した病院で見つかり、SVUが現場に向かう。警備員が一名殺されており、正に母親が死亡した病室にはグロリアの犯行声明が残されていた。父親が職務で負傷して、その後の警察の扱いや、母親が死に至った経緯、軍を辞めざるを得ず、また警察学校も退学に追い込まれた事などに強い不満を表明していた。次の犯行が危惧される中、新たに奪った車がルイスの手放した家の側で見つかった。グロリアはかつて自分が育った家の住人を人質に取り、立て籠もっていた。SVUが電話をかけると、グロリアは父を呼んで欲しいと要求した。ルイスは娘に考え直すよう説得するが、グロリアはそもそもの原因であるフィンをここに呼べという。フィンはグロリアに自分があの時死んでいたら、こうはならなかったと理解を示し、ルイスが退職してからは連絡を取らなかったことなど、謝罪する。このまま外に出ると射殺されるというグロリアと銃を取り合ってもみ合い、暴発したため、武装していた警官らが突入する。グロリアは生きて身柄確保され、ルイスはフィンに礼を言う。ルイスの娘が軍出身で警察学校に行っていると聞いただけで、すぐに疑いました。フィンが命の恩人で元相棒を全くほったらかしにしていたのは、ちょっと彼らしくないですよね。ルイスが汚職警官ならともかく、とても良い人だったので、それを苦労しているのに見てみないふり、というのは信じられません。また、ルイスも娘に対しても、フィンのことをきちんと説明していればこんなことにならなかったのに。お父さんの怪我は勲章ものだ、誇りに思っているとは言わなかったのか。警察も表彰しなかったのでしょうか。確かに幼い頃に受けたショックが大きかったのでしょうけど、違反切符を切った警官や手放した家に住んでいる母子は全く無関係でとばっちりも良いところ。優れた狙撃の腕を持っているだけに、本当に残念。いずれにせよ、あそこまで確信犯として組織を訴えて無関係の人間を殺しているので、重罪は免れないでしょうね。ルイスが本当に気の毒です。今度こそ、フィンはケアしなければ。「俺を撃て」というところは、久々にフィンの見せ場でした。イームズはゲストとしても、なじんできましたね。指揮官として風格も出てきたし、この先も時々顔を見せて欲しいです。
April 7, 2014
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シーズンフィナーレ。クリフハンガーですが、すぐにシーズン15が見られます。これでついに本国の放送に追いついた。マンチの出演は、シーズン15が最後だそうですね。心して見なければ。今回の敵役は、久しぶりに闘い甲斐のあるキャラクターですね。憎たらしい~刑事たちの休日、セントラルパークで旅行者に下半身を露出したという騒ぎに遭遇し、アマンダが男を逮捕する。男は身元を証明するものを持っておらず、両手の指を火傷しているのをアマンダは自ら犯行を行うために焼いたのではないかと考え、チームを招集する。男はウィリアム・ルイスと名乗り、更正施設に住んでいるという。目撃者の一人、アリス・パーカーは以前から男を見かけていたと言い、犯行現場を写真に撮っているという。ルイスは勘違いだと言いのらりくらりと、取り調べをやり過ごす。バーバ検事は証拠の写真も公然わいせつ罪にはなりにくく、起訴に消極的だが、アマンダはルイスが何か隠していると確信する。バーバは動かされて取引をもちかけるが、ルイス側は自信たっぷりに争う構えだ。クレイゲンがアリスの自宅にカメラを返しに行くと、アリスの応対はぎこちなかった。後に、忍び込んでいたルイスに縛られ、拷問を受けてレイプされて見つかる。ルイスの住まいである更正施設に向かうと、同室の男は2日ほど姿を見ていないという。ルイスが特定の店で酒を買うと知って、監視していると、ルイスが現れたため逮捕する。しかし、今回もルイスは全く悪びれる様子もなく、オリビアを挑発しつつ、自白とも思われる犯行内容を語ったかと思うと、今のは仮説だという。アリスの部屋にはDNAも含め、ルイスの犯行を示す証拠はたくさんあった。SVUはアリスの回復を待って面通しをすることにする。ところが、ルイスは移送直前に自分で鎖で首を絞め、病院に搬送されてしまう。弁護側はルイスの精神鑑定を要求し、認められる。アマンダは執念で、ルイスの過去を探し出す。本名はルイス・ウィリアムズで、ルイスは15年前に交際していた恋人の母親を誘拐してレイプしたが、母親がジャンキーだったので起訴を免れていた。その後、各地を転々としながら、犯罪を重ねていったが、なぜか運良く不起訴となったり、名前の記入ミスなどで、なかなか前科が見つからなかった。3年前に自分の弁護をしてくれた女性と交際し、その後殺した容疑で、逮捕されたが、結局無罪となった。裁判で、バーバはこれらの過去に触れるが、ルイスは逮捕されて虐待を受けて精神的に不安定になったと訴える。再勾留は認められたが、証言をする事になっていたアリスが、自宅で死亡しているのが見つかった。ワーナーは心筋梗塞で、直接の死因は判らないという。それでも、バーバはアリスの殺害も含めた複数の罪名でルイスを追及することにする。オリビアは相手の弁護士に、過去にルイスが弁護士と交際して殺したのを知らないのかと噛みつく。裁判ではSVUの刑事たちも証言を行うが、弁護側はSVU側に偏見があったと言い、DNAの証拠についても、処理の仕方にミスがあったと主張、相当の抗弁を行う。この弁護士とルイスの関係も親密に見えたが、弁護士の支払った保釈金で、ルイスは保釈されたという。再審理に持ち込むのは難しい見込みだが、帰宅したオリビアを待っていたのはルイスだった。ルイスはオリビアに銃を突きつけた。To be continued...本当に憎たらしくて、アマンダの言うように「私が撃ってやる」と言いたくなるような、存在感のある犯人でしたね。この人、「The Wire」などでもおなじみ。L&Oシリーズにも度々、ゲスト出演をしています。どうやら、この先も出るらしい。自分の指を焼くところは、痛みを感じない体質なのか、あるいはサイコパスなのかと思いましたが、罪を逃れる方法をちゃんと身に付けている、狡猾な奴でした。それにしても、目撃者や刑事の家を調べ上げて忍び込むのは尋常じゃない。プロの殺し屋ですね。アリスについては、弁護士か誰かが、痕跡が残らないようにして殺したんじゃないかという気がします。オリビアは百戦錬磨なので、銃で脅されたくらいでは容易に言いなりにはならないと思いますが、できれば、キャシディに助けに入って欲しいですね。せっかく、あれほど仲が良いのですから、良いところを見せて欲しい。SVUの休暇の過ごし方は、それぞれ、彼ららしいところがありましたね。クレイゲンが人手不足で野球にかり出されるて、どうなのよ。それと、バーバは「ヨットでも乗っていた?」というのが、ツボですね。確かにそれらしい。(笑)マンチの昨夜のデートが気になります。
April 21, 2014
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冒頭のロールプレイは、実際のセットなのでしょうか。昔のドラマに見たような演出ですね。シリアスなSVUですが、たまにはこういうのも良いかも。ロリンズの妹役の人、本当に上手い。こんな妹がいたら、人生ボロボロになりますね。精神科医のオリヴェット医師は、本家でずっと出ていたのですね。SVUにも久々の登場でした。アマンダ・ロリンズ刑事が帰宅すると、妹のキムが入り込んでいた。恋人のジェフにまた殴られた上に、妊娠しているという。前回の一件で、2人は別れたがまたヨリを戻したらしい。ここにいることを知ってジェフは追いかけてくるに違いない。アマンダはSVUの仲間に協力を仰ぎ、ジェフを探し出したフィンとニックは接近禁止の警告を伝える。しかし、ジェフは買い物中のキムに近づいて来て、次はないと脅す。アマンダは妹のために一時的な接近禁止命令を取る。オリヴェット医師とのカウンセリングを終えて帰宅したアマンダは、室内からキムの悲鳴を聞く。ドアを破って中に入ると、ジェフがキムを襲っており、アマンダは離れるように命じる。ジェフはキムに呼ばれたと言い返し、銃を取り出したためアマンダはジェフを射殺する。アマンダは今年2件目の発砲事件となったため、内部調査部のタッカー警部補が現れ、取り調べることになった。SVUもアマンダの代理人も、アマンダの精神状態を心配し、慎重に行動するように言う。カウンセリングでアマンダは子供の頃から自分はキムの尻ぬぐいばかりで、今回の事についても腹が立っているという。医師は無理に平静を装わないで経過観察が必要だという。IABの聴取では、キムもアマンダは事実を話して無事に終わったかに見えたが、その後キムは勝手にタッカーに連絡を取り、アマンダがジェフと以前に何度も会っており、その度に逮捕するなど脅していたと話す。キムの行動に驚いたアマンダが問い詰めると、キムはジェフに生命保険をかけており、受取人が姉妹になっているが、事故でなければ保険金が支払われないと説明する。キムはアマンダの筆跡を真似て契約を結んでおり、アマンダはタッカーに事情を説明するが、精神状態やギャンブル依存の過去など、都合の悪い事をあれこれ蒸し返されてしまう。その結果アマンダの立場が悪くなり、保険金殺人で逮捕される。SVUはキムの行動に疑問を持ち、NYに滞在している間にキムが何度もジェフと連絡を取っていた事を掴む。保険金欲しさに、あえてジェフを焚きつけてアマンダに殺させたのではないか。アマンダは保釈され、妹の裏切りに動揺して精神科医に助けを求める。ニックの元にキムが現れ、話がしたいという。食事をおごることにしたニックは、キムの口から姉をはめたという言葉を聞く。妊娠はだめになったという。それをこっそり録音していたため、タッカーに申し出ると、アマンダの起訴は取り下げられたが、今度は妹を殺人罪で起訴するという。アマンダが帰宅すると、家財はごっそり丸ごと持ち出されていた。キムからの「愛している」というメモが残っていた。最後の口をあんぐり開けて、OMG!という感じが秀逸でした。アマンダには悪いけれど、そこまで持っていくか、と言いたいですよね。結局、ニックに会いに行ったのは姉の容疑を取り下げさせるためだったのでしょうね。別に姉が逮捕されて欲しいわけではない、というか、集るための金づるとしていてちゃんとしていて欲しいのでしょう。「お姉ちゃんは大丈夫だから」って、自分の事しか考えないのかな。ニックににじり寄る態度などを見ていても、この子は男に支配されるタイプというよりは、男を手玉に取って生き抜いていく、天性の才能を持っているような気がします。もう、ソシオパスのレベルでは?SVUのメンバーにも、仲間の身内だからと善意で接してもらっているのに、結局利用できるかどうかしか考えていないようです。姉は何度振り回されても、そんな妹を放り出すわけには行かず、その度に自己嫌悪に陥るのでしょうね。本当にアマンダには同情します。この先はしばらくアマンダのストーリーが続くのかな。「私はバッジを取り上げられたのよ!」とタッカーの来訪にピリピリするオリビアが印象的でした。
February 20, 2014
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これはもう、SVUならではの問題提起エピソードで、非常に見応えがありましたね。「生まれつきのサイコパス」というのは、「デクスター」を思い起こさせます。あちらはエンターテイメントでしたが、こちらはリアルに重いテーマで、決して絵空事で見過ごすことはできないなと思いました。クレジットを見た時、懐かしいゲストの登場が待ち遠しかったです。メスナー家の5歳のルビーが虐待の疑いがあったため、SVUに通報があり、子守りのイリーナを取り調べることになった。イリーナは不法移民で、ルビーはこれまでにも何度もERで治療を受けいていた。ルビーは「モンスター」に押されたという。イリーナは洗濯室に行っている間にルビーが階段から落ちたらしいというが、10歳の兄のヘンリーも目撃していない。イリーナは応急手当はしたが、母親には連絡していなかった。一時的に児童福祉センターで預かって話を聞くと、やっとヘンリーはイリーナがルビーにタイツを履かせているときに、「黙れ」と言って突き飛ばしたという。検察はイリーナを逮捕するよう指示し、話を聞くがルビーがヘンリーの事を「モンスター」と呼んでいる事を知り、改めて母親に話を聞く。ヘンリーはかんしゃくを起こしたり、暴力を振るう事もあったが、今は落ち着いているという。学校のカウンセリングでは「第一子症候群」と言われ、他人の痛みを想像できないのだという。ヘンリーへの聴取では、ルビーが憎くて、階段から突き落とすとどこまで落ちるか実験したと説明する。まるで罪悪感がなく、明らかに強い怒りがあることが判るが父親はいずれおちつくだろうという。学校のカウンセラーはヘンリーについて、他人を傷つける事もあったが、今は落ち着いている。ただ、頭が良くて教師たちを試すような事をするという。小児科医と連携を取って薬を与えた事もあったが、やはり精神科医に相談するように勧めると、両親は前科が付くのを嫌がって受け入れないという。検察は少年拘置所に入れる弊害を心配し、両親の元で療育するべきという。SVUは精神科医の診察を受けるよう両親を説得する。両親は投薬の副作用を挙げ、今後は母親が仕事を辞めてしっかりヘンリーの面倒を見ると主張して、SVUを退ける。その夜、ヘンリーは母親に反抗してナイフを向け怪我をさせる。オリビアがERで説得すると、さすがに始めは息子をかばっていた母親も考えを変え、オクラホマからDr.ホアンを呼び診断をしてもらうことになった。ホアンは、ヘンリーは10歳にしてサイコパスだと診断する。本人が感情がなく、他人の感情を理解せずに操作しようとする。いくら愛しても彼にとっては十分ではなく、今後は施設に入って行動をコントロールするように治療を行うべきだという。両親が施設に入れるのもしかたないと決断した翌日、ヘンリーからオリビアに電話があり、煙が出ているので911に通報したという。消防が急行すると、母親は洗濯室に閉じ込められ、ルビーはベッドに括りつけられていた。ヘンリーが施設に入れられるのを嫌がってかんしゃくをおこしたらしい。その後、ヘンリーの姿が見えないので探すと、遊び仲間の家で、友人をクローゼットに閉じ込め、飼っている犬を溺れさせていた。その際に、ヘンリーが銃を持っていったというので緊急手配でヘンリーを捜す。ヘンリーは遊戯室で近所の男の子に銃を向けていた。ニックに「銃を貸して」というので、人質を開放するかわりに銃を渡そうとする。その瞬間ヘンリーがニックを撃った。幸い防弾ベストのせいで命は助かったが、今度ばかりは検察はヘンリーを起訴するという。その場合、18歳になるまで施設で治療を受けることになる。ニックはシンシアとの間に生まれたギルに伯父として会っていたが、ついに真実を話すことにする。ヘンリー役の子役が凄かったのは言うまでもなく、こういったテーマを真正面から扱うのがさすがSVUだと思います。「クリミナル・インテント」でシリアルキラーには脳に共通の特徴があるなどという話がありましたが、ヘンリーの場合も親の育て方とは関係ないのでしょうね。多少、父親が激しやすい雰囲気でしたが、殴ったり虐待したという話ではありませんでした。ヘンリーは父親に対しては「愛している」というのですね。それも自分を装って、父親を騙しているのは明らかです。母親が真摯に向き合って愛情を向けていても、「嫌だ」「憎い」と、反発してナイフを持ち出す。友人の犬もうるさい、嫌いだという理由で冷淡に殺してしまう。銃に関心を持って、なんとしても手に入れる。ニックの説得が届いたかと思っても、やはりヘンリーは撃ちましたね。オリビアが「頭を撃たれたらどうするつもりだったの」と驚いていましたが、かなり危ない橋渡ってしまいました。こういう子供に対しては、やはり専門家のサポートが必要でしょうね。感情を持たせる事はできなくても、行動を抑制することはできるというは、つまり、デクスターに「掟」を与えたハリーのような事をするのですね。彼が18歳で施設を出てきた時がどうなっているのかが気になります。ずっと家族や専門家のサポートに支えられて生活していけると良いのですが。ちょっと怖い気持ちもします。Dr.ホワンは久しぶりでしたが、「Awake」以来、髪の毛が元に戻っていました。(笑)ニックは実の父親というのを黙って、ギルと交流を深めていくうちに、やはり真実を告げるべきだという。混乱するかも知れないですが、血のつながりがあるのですから、別に隠すメリットもないと思います。ニックなら上手くやっていけそう。となると、シンシアとヨリを戻すのかという感じですが、最初から軍人の奥さんとは別れる設定だったのでしょうか。そういえば、始めからケミストリーがなかったですからね。
March 17, 2014
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毎年、この時期になると(アメリカではSpring Breakで若者たちが旅行やパーティで騒ぎに巻き込まれる)、必ず取り上げられるテーマですね。同じテーマだからといっても、事件は起こり、新たな被害者が生まれていきます。SVUが真正面から立ち向かう姿を私たちもしっかりと見守りたいと思います。有名大学の男子寮「タウ・オメガ」のパーティで、新入生のリンジーが酔って飛び降り自殺をしようとする。寸前で他の学生に助けられたが、リンジーは集団レイプされたと母親に連絡し、SVUに通報があった。母親のよると、リンジーは高校まで自宅学習だったので、大学生活を心配していたという。大学の警備員はレイプはなかったというような応対をする。リンジーは、女子寮の入寮テストで人気者のトラビスの下半身の写真を撮ってこいと言われていた。ショックでシャワーも浴びてしまい、騒ぎを起こすと女子寮に入れなくなるのではないかと心配し、訴えないという。周辺に話を聞くが、みな見て見ぬ振りで、大学も保身に走る。その後、リンジーのハダカの写真が大学の裏サイトにアップされ、大勢からからかわれたり嫌がらせを受けるようになったという。レイプ後、トラビスが会いたいというので2人だけの間だと思って写真を送ってしまったという。それでも、リンジーは過去に同じトラビスを訴えたレネのように、誰からも信じて貰えずに心を病むことになってしまうと、ためらう。レネは昨年訴えた後に、取り下げていた。SVUは重度のうつ病で入院しているレネに面会して、話を聞く。レネは始めはどうせ信じて貰えないと、頑なな態度だったが、オリビアらの説得で、大学の内部調査が十分でないと反論したところ、学長が大学の倫理規定を破ったとして、事実上退学処分になってしまったという。どうやら、大学ぐるみで犯行を隠蔽しようとしているらしい。学長も面会すると、レネの家庭環境や素行に問題があったとして、レイプの事実を認めようとしない。スクールカウンセラーからも話を聞くが、トラビスは犯行を否定したという。ただ、タウ・オメガはレイプ事件が多いことが知られているのに、学長は伝統ある寮なのであまり深入りしたくなさそうだという。このままではトラビスは優等生としてオックスフォードに進学してしまう。レネに対しては、審問の準備をしてやったが、起訴しても無駄だと理解して忘れる事にしたと説明する。SVUは再度、レネから当時の状況を詳しく聞く。トラビスの部屋でクスリを盛られたようで、拒否しても周囲に誰もおらず、その後、かなり時間が経ってから大学の警備員に話すと、もう遅すぎると言われた。学長はまともに取り上げる様子はなく、眠れずに睡眠薬と酒を一緒に飲んで騒ぎを起こし、そのまま精神病院に入れられてしまった。バーバ検事はレネの告発について、そのままでは起訴するには難しいと見て、幅広く、同様の被害者がいるかどうか情報を募ることになった。リンジーはやはり証言はできないという。しかし、3年前にトラビスらにレイプされたというアリソンが現れる。それによると、トラビスはレイプの常習犯で、3年前に一度だけ参加したジョーに話を聞く。ジョーはリンジーの自殺を止めた学生だった。ジョーはセックスした後に混乱してあれはレイプだったのかと警備員に話を聞いたという。警備員は後で誘ってOKだったら、それはレイプじゃないと答えたので、自分はレイプはしていないという。その警備員はSVUに、パーティなど学生たちの羽目を外す行動には全責任は取れないという。しかし、大学は独自で捜査を行っており、隠蔽体質は確かだ。バーバは大学を訴えることにして、大陪審を開く事にする。アリソンとレネが証言して、大学側の不誠実な対応を訴える。スクールカウンセラーはタウ・オメガの非行については大学に報告していたことを認め、それでも寮を擁護していたと証言する。学長はタウ・オメガが行っている「noは認めない」という入寮儀式やいじめなどについては、言論の自由だと容認しているという。バーバ検事は学生から出された訴えを大学が取り下げた事があるのかと質問し、なかったと言質を得たので大陪審での手応えを感じる。その後、リンジーが自殺したという連絡が入る。前日面会していたロリンズはショックを受け、レイプを否定していたジョーも、トラビスと2人がリンジーをレイプした後に動画で報告しているものを警察に提供する。大学にはリンジーの死後、多くのレイプの告発があった。学長は辞任して責任をとるという。トラビスらは、レイプ罪で逮捕された。学長と警備員は従犯で逮捕されることになる。レネは大学に復学し、同じような被害にあった人をサポートする活動をしたいという。母親が施設に入っているので、オリビアに監督者をお願いしたいという。最悪の経験をしたのに、守ってくれるべき大学が事なかれ主義や体面のために、犯罪を隠すというのは本当に切ないし、こちらまで悔しくて腹が立ってきます。この大学のフラタニティやソロリティの入寮テストというのは、ドラマや映画で良く見かけますが、そこまでして入りたいのかなと思いますね。入れば、生涯にわたってメリットがあるのでしょうか。卒業生に政財界の有力者が多くて、大学も援助や寄付を得る事があるとなると、手を出せないのでしょうね。そんな過去からの風習で、レイプ事件が頻発し飲酒やドラッグなど、非行の温床になるのは本当に残念ですね。中には命を落とすケースもあるでしょう。せっかく大学まで行ったのに、親としたらやりきれません。レイプに関しては、女性だけでなく、男性も被害にあっているでしょう。ラストにプラカードを掲げて、声なき声が訴えかけているシーンは印象的でした。若いからしかたないとか、酒のせいだからとか、自己責任だとか言わないで、みんな辛い思いをしないですむに越したことはありません。それともう一つ、個人的な写真を相手に渡す事も危ないですね。いったんネットに出てしまえば、もう消すことはできないし、嫌われるかもしれないと思っても、強い気持ちでNoと言いましょう。リンジーは可哀想でしたが、レネが前向きになれて良かったです。ところで、ちらりと出て来るオリビアとキャシディですが、キャシディのママも同席でディナーて、これはかなりステディな関係と言う事じゃありませんか。アマンダはまず家具を買わなきゃ、て、一切合切持ち逃げされたんだから、本当に気の毒。今はまだ床に寝ているのかしら。
March 24, 2014
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これも先週と同じく、若者たちの行動範囲に予測できない危険が潜んでいるという背景がありましたが、それだけでなく、ニック絡みのストーリーも織り込まれていて、いつものように見応えがありました。フランク役の人見たことがあるなと思ったら、「Once upon a time」のオーガスト役の人でしたね。しかも、SVUは2回目だったんだ。友人とライブに来ていた高校生のギャビーが、会場の盛り上がりの中、暴走化した観客に襲われ集団レイプされた。警備員もいたが、群衆に遮られ止められなかったという。全身に骨折や打撲、擦り傷などの怪我をした上意識不明で病院に収容される。ギャビーをライブに誘ったブリットとボーイフレンドのジェイクは、現場でギャビーを襲った犯人たちの特徴を伝え、9名が拘束される。容疑者たちはギャビーが上半身ハダカで誘ってきたので成り行きだった、というような弁明を行う。市長からも早く起訴するよう要請があり、目撃証言に基づき6名に絞るが、ギャビーの体内からDNAが採取できず、現場を撮影した動画も犯人を特定するに至らない。ギャビーが目覚め、容疑者たちの特定を行うが、その中で警備員のフランク・パターソンが上に乗ってきたのを覚えているという。その冷酷な目は特徴的だった。SVUがフランクに話を聞こうとすると、フランクは意味不明のことを口走って逃亡しようとする。フランクは元陸軍レンジャーで、中東に従軍し名誉除隊していた。ニックが話を聞くが、当日のことは記憶が断片的で、被害者がそういうならそれが正しいのだろうという。ギャビーもフランクを面通しで認めるが、バーバ検事は実行犯全員の自供を取れという。容疑者らを移送車に乗せようとしたとき、フランクが急に怯えて暴れ出す。ニックはフランクの様子が戦場でのPTSDだと気づき、再勾留を求める。アマンダは自白したと考えるが、マンチは再尋問を認め、ニックが戦争での体験にじっくりと迫る。フランクは夜襲で仲間を自分の腕の中で亡くしており、その時の爆弾の映像が、ライブの花火の演出で蘇ったという。ギャビーの姿も仲間の姿に重なり、助けようとしたのだという。レイプ事件の記憶が徐々に戻ってきたフランクは、青白い顔をした少年がギャビーの服を脱がし、人混みに押し込んだところを目撃していた。少年は監視カメラに写っていたため、身元を確認すると、ギャビーと同級生のルイスだと判る。ルイスはライブ会場での行動を否定し、問い詰められて「あれはアクシデントだった」と答える。ギャビーはルイスとはそれほど親しい訳ではないが、恨まれる覚えもないという。SVUはなぜそういうことをしたのか、ギャビーにルイスに電話をさせる。ルイスは悪戯で、写真に撮るからチューブトップを脱がせろと言われたという。誰から言われたのかは言えないが、彼らはその写真を投稿してギャビーをからかうつもりだったという。SVUの追及にルイスは、ギャビーの元彼アレックから500ドルで頼まれたと明かす。他にも、ジェイクとブリットもその仲間で、ブリットはわざわざ脱がせやすいチューブトップを着せたという。ギャビーはアレックが拘束したがるところが嫌で別れたというが、アレックら、3名の言い分は違った。いずれも内気で家が貧乏なルイスに罪をなすりつけようとしていた。容疑が晴れて、フランクは釈放されるが、ニックは退役軍人の施設でPTSDの治療を受けるように勧める。SVUはアレックら3名について、集団レイプを引き起こした原因を作った事で、責められるべきと考える。バーバ検事は、レイプの共謀罪で3人を起訴する事にする。ただし、ルイスの証言は関係者なので使えない。フランクの断片的な記憶を証言で使えるのかどうか、バーバ検事はフランクをライブ会場に連れて行って、記憶を辿らせることにする。フランクは服を脱がせたルイスのことだけでなく、ブリットがルイスに耳打ちし、ギャビーを指さしたことやジェイクの行動なども思い出した。法廷で、アレックらの弁護人はフランクの記憶があいまいで、始めは犯行を自供していたことなどを指摘し、証言途中でフランクが現場を撮影していた者がいると言ったことなども、信じられないと切り捨てる。バーバ検事は、本当に撮影者がいたかどうか、確認するよう命じる。撮影者が兵士のような髪型をしていたということから、ルイスの兄で兵士のラルフではないかと考える。ルイスは兄をかばっていた。ラルフはビデオを撮影しただけだという。そのビデオはすでにネットにアップされていて、アレック、ジェイク、ブリットの決定的な証拠となった。3人は有罪を認め、ギャビーは仲良くしていた友人らに裏切られた事にショックを受ける。オリビアは見ず知らずの人間があなたを助けようとしたことも忘れないで欲しいという。アマンダはニックの判断を疑っていた事を謝罪する。ニックは妻のマリアが帰国して典型的なPTSDだったのに、それを見逃していたことに後悔しているという。どういうバンドか知りませんが、ライブ中に集団で襲いかかってレイプするという獣の犯行に、被害者がどれほどの苦痛、恐怖を味わったかを想像すると、本当に辛くなります。彼女こそPTSDで苦しむのじゃないか。オリビアは不安を持つギャビーに、手助けする専門家もグループもあるという風に言っていましたね。そんな酷い事になっても、計画した3人は単なる遊びだった、振られた腹いせ、というような感覚でいるというのが、空恐ろしいです。ルイスに対しても、貧しい事や内気なことなどでいじめをしているようですし、他人の痛みなんかわからないのでしょうか。フランクについては、始めからかなり不安定な様子が見えて、確かに証言させるにはリスクがありましたね。ニックだからこそ、気がついたと言うことで、アマンダが聞く耳持たなかったのが意外でした。あのまま裁判を続けても、勝てなかったかも知れません。結果的に動かぬ証拠が出たことで取引になったのでしょうが、ビデオを撮影していたのが兵士だったというのも情けない話です。彼は罪の問われないのだろうか。相手を貶めるためにネットを利用すると、その分、自分たちの犯行の証拠になってしまうと言うことも知るべきですね。とにかくギャビーには立ち直る力を持って、災難に負けないで行って欲しいです。
March 31, 2014
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壮絶な第1話のその後。本国では2時間スペシャルで前話とこれが放送されたようですね。ダメージを受けたオリビアが心配ですが、これまで何度も厳しい状況を乗り越えて来たのですから、きっと大丈夫でしょう。早く、通常のオリビアに戻って欲しいですね。オープニングにバーバ検事役のRaul Esparzaが加わりましたね。 あれから2ヶ月、キャシディの家で過ごしていたオリビアが初めて自分の部屋に戻った。今は仕事復帰のためにセラピーを受け準備をしているが、セラピーではまだ事件について怒りを感じていると答えている。自宅に戻っても、あの時の事がフラッシュバックで蘇ってしまう。それでも、自分は元の職場に戻ることが必要だ。ただ、仲間から「本当に大丈夫?」と言われるのが嫌だ。2ヶ月ぶりに職場に戻ったオリビアをSVUの仲間たちは「お帰り」と迎える。タイムズ・スクエアで父親とはぐれたという10歳くらいの子供が保護された。警察官の問いかけに子供は自分の名前も父親の名前も答えようとしない。精神的な病気があるようにも見えない。同年齢の子供が行方不明になっているという届も出ていなかった。オリビアがじっくり向き合って心を開くと、自分は「バディ」と呼ばれていて、おばさんと姉と住んでいて、「パパ」は時々家に「住む」という。身体に虐待された様子は見あたらない。良い子にしていると、パパは姉のシシーと自分をNYに連れてきてくれるというので、バディの記憶を頼りに自宅を探す。すると、一軒の家が自宅だという。留守だったが、隣人によると、そこはアンジー・ミネッティの家でトニーという一人息子が母の面倒をみているという。SVUが家の中に入ると、地下室があり、そこに大きな檻があった。女性が鎖で繋がれた状態で監禁されていて、彼女がおばさんのアンティらしい。アンジーは隣人によるとここ何年も姿を見せていないというが、年金は支払われていた。女性の保護は大きなニュースとなり、マスコミが駆けつけた。オリビアは自分が救出された時の事を思いだし、バーバ検事に噛みついてしまう。アンティは2002年に誘拐されたロンダ・デイビスと判る。ロンダは長い間の監禁で、「パパ」に支配されていて聴取に応じる事が出来ない。トニーが見つかったので身柄を拘束するが、20年間家には戻っておらず、ロンダの事も知らないという。ロンダもトニーの事は知らないと言い、パパはシシーと寝ていると話し始める。もう一人、一家には「ママ」がいて、ママとシシーは逃げたという。シシーは9年前の感謝祭の時に行方不明になったケイラ・グレイランドと判る。アンジーは現在85歳で、息子の指紋はトニーとは異なった。一体世話をしていた男は何者か。ケイラの両親は娘が生存している可能性があると聞いて喜ぶ。アンジーはバディの家の庭から遺体で見つかったが、殺されたのかどうかは判らないという。ケイラがスーパーマーケットで万引きをして捕まった。一緒にいた男と女は逃げたという。ケイラはわざと捕まったと見られ、バディの行方を気にしていた。今は両親のところに戻りたいと話す。実はバディはパパにレイプされて出来た子供で、バディには母親は「ママ」だと思い込ませていたという。ケイラが誘拐されたとき、「ママ」も車の中にいた。その後鎖で繋がれ、ママに逃がして欲しいと頼んだが、彼女もパパを恐れていたので逃がしてくれなかった。その「ママ」が店に居座ってるのが見つかる。パパがきっと戻ってくると言いはるが、この女性を被害者とみるか、ケイラを誘拐した犯人と見るかでオリビアはアマンダと対立する。尋問でオリビアは女性に対して攻撃的な態度を取り、追い詰めてしまう。クレイゲンはまだ復帰する段階にないとして、オリビアにこの事件から降りろと命令される。しかし、オリビアは諦めきれずに再びバディとケイラを訪れ、バディがママを恋しがっているという話を聞く。あくまでバディの気持ちを優先するケイラに、オリビアはクレイゲンに仕事に戻りたいと直訴する。女性は18年前に行方不明になったエイプリル・ヘンドリックスと判る。オリビアは女性にバディに対するケイラの母性について語り、パパの名前を教えて欲しいと説得する。エイプリルは母親の恋人に虐待されたため、何度も家出を繰り返していた。エイプリルが最後に失踪したとき、当時容疑者として捜査の対象となったのが、学校の用務員をしていたマイケル・ウィリアムズで、エイプリルから好意を持たれていたという。当時のことを知る人に、マイケルとエイプリルの事を尋ねると、マイケルは今も学校の職員をしていて、ここ数日は休んでいるという。しかも、結婚して妻子もいるというのでオリビアを驚かせる。マイケルの自宅が判明し、SVUはマイケルを逮捕する。マイケルの妻はグリーンカード目当ての外国人で、マイケルがアンジーの家の地下室で何をしているのか知らなかった。SVUの追及にも、マイケルは女性たちを救い世話をしてきただけだと言い張る。ただケイラは特別な存在で、彼女と出会ったことで他の女性たちはどうでも良くなったという。アンジーは母親の友人で、ずっと面倒を看てきたが、ある日突然に死亡してしまい、殺していないという。エイプリルは自分の意思でマイケルに付いていったと思われるが、やはり共犯者というよりは被害者と考えられるとオリビアも認める。ケイラは実家に戻るのにあたり、不安があるという。オリビアは、強い意志と支えがあれば、チャンスを掴んで耐えしのぐ以上の人生を得る事ができると励ます。最後は自分自身へのメッセージでしたね。メインの事件は久しぶりに、実際の事件をモデルにしていて、実際「アリエル・カストロ」という名前も出ていましたが、これ以上の恐ろしい体験はないという被害者のケイラがやり直そうとする姿がオリビアに重なりました。オリビアも簡単には元の戻れない状況でしたが、やはり仕事の中で立ち直るきっかけを掴んだようです。そういう意味ではキャシディとの安らかな生活も、選択肢としては安易というか、消極的な道なのですね。彼と一緒にいて、心地よいと感じてもそれだけでは足りない。彼は何もかも判っているので、オリビアと争う事もなく、選択するのは常にオリビア。男としては、ステイブラーと正反対の描かれ方なのだろうなあと思って見ていました。セラピスト役の人は、CSIのハスケル役の人でしたね。そう思ってみると、ただのセラピストではなくて、裏があるのかしらと疑いたくなります。(笑)久しぶりに戻るとニックの指から結婚指輪が外されていた、というのも、今シーズンの変化なのでしょう。ともあれ、仕事をしないとオリビアではないし、SVUも始まりません。
May 5, 2014
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『パパ友』先週が「家族の事情」で今週が「父親問題」、何だか内向きな印象がしますが、その間に「NCISハワイ」とのクロスオーバーで盛り上がったのなら、こういう展開になるのかな。それにしても、子供をきっかけに父親同士仲良くなりましょうというのは、少し古いような気がしました。家族の形はいろいろなので、一くくりに「親(おや)友」で良いような気もしますが。政府の厳重に管理されている貯蔵庫で、男が死んでおり、たまたま議員の秘書による視察のため中に入った下士官が確認しようとすると、隠れていた覆面の男に殴られ逃げられてしまう。現場で検視を行ったパーマーは、死後36時間以上経っているという。死んだ男と逃げた男は何らかの理由で貯蔵庫に入ったまま閉じ込められ、ドアが開くのを待っていたとみられる。秘書は逃げた男は白人で足を引きずっていたと証言する。セキュリティ万全の貯蔵庫に不法侵入の痕跡はなく、正式に入ったとしてもその記録がなかった。倉庫の中には国家の安全にかかわるものがあるので、入ってはならないという秘書を押し切って、金庫を開けると、何とそこには大量のチーズが保管されていた。ヴァンスには議員から見たことを口外してはならないと念を押される。しかし侵入した2人はチーズを盗もうとしたのではなく、別の倉庫に保管されている武器を盗もうとしたのではないか。死亡した男は窃盗などの罪で前科があるタイソン・パーキンスとわかる。タイソンに乳製品に対する特殊なアレルギーがあったのが死因と考えられる。ケイシーは施設のセキュリティシステムのコードを調べ、入口の扉を記録を残さずに開けるには、プログラムを開発した者が持っている暗号キーがなければ無理だという。しかも、このシステムは非常に高度で洗練されており優秀だ。セキュリティ会社の情報によると、主任開発者はカーター・ランデグリフとわかる。マクギーはカーターは自分の子供たちが通う学校でボランティアとして、駐車場の世話をしているおしゃべりで、マクギーの仕事に興味がある男だと気づく。マクギーがカーターに声をかけ、NCISに同行を求めると、目の前でカーターの車が爆発炎上してしてしまう。それでもカーターは屈託なく、NCISの取り調べに応じ、貯蔵庫のセキュリティアルゴリズムを見て自分のものだと認める。泥棒に暗号キーを渡すはずがないというカーターは、友達にPCを貸したと明かす。実は最近暗号通貨で大金を盗まれ、友人がそれを取り戻してくれるといった。友人とはキングストン・ラインハートというギャングで、ラインハートが自分を裏切るはずがないという。カーターの車にも爆弾がしかけられ、プロの仕業とみられる。ラインハートは武器の窃盗や密売、使用などの前歴があり、今回の泥棒として疑わしい。マクギーはカーターの命が狙われたと見て、犯人逮捕まで身柄を保護することにする。しかし、そのラインハートが心臓発作で死んだという。葬儀直前の遺体をパーマーが調べると、タトゥに紛れるように注射した痕があった。そこに、ラインハートの親族のジュリアンが姿を見せ、身体の特徴から貯蔵庫から逃亡した男ではないかと詰め寄った。ジュリアンは伯父の友人カーターのために、貯蔵庫に武器を盗みに入って間違い、閉じ込められてしまったと認める。ラインハートとカーターは親しく、自分にとってラインハートは父親同様だった。伯父はカーターが盗まれたと主張する金を取り戻すつもりだったというが、カーターこそ学校の金を盗んだのだという。マクギーはカーターが嘘をついたと知り、厳しく取り調べることにする。カーターはボランティアでマクギーの子供も通う学校のラボ設立のための寄付を募っており、50万ドルを目指していた。しかし、資金はなかなか集まらず半分の25万ドル集まったところで、さらに集めるためその金を暗号通貨に移したのだが、盗まれてしまった。カーターの車を狙ったのはジュリアンではないと信じたマクギーは、カーターのPCがあれば暗号通貨の口座を調べられるという。ただ、PCは見つかっていない。カーターは同じ保護者の一人で、爆破事件の日近くで見かけたオーウェン・ベルフォードに投資の相談をしたことを思い出す。オーウェンには不動産投資で約30万ドルの損失があった。パーカーは証拠を揃えてからオーウェンに立ち向かうべきと言い、姿勢が良いことから、姿勢の崩れを検知して知らせるデバイスのことを思いつく。このデバイスは、コードにセキュリティホールがあることをマクギーが調べていて、近くにいれば姿勢のデータを携帯に知らせるときにデータを盗むことができそうだ。事件当時のオーウェンの位置がわかるという。オーウェンのSNSには今夜自宅で父親保護者の集まりがあることがわかり、マクギーが参加することになった。他の保護者との付き合い方に悩むマクギーに、ヴァンスは交流を深めてこいと送り出す。「ファンタジーボール」について語り合うイベントと思いきや、オーウェンは理想の父親像について語り合おうという。マクギーは素直に話すことができずデバイスの電波を切る。意外にもオーウェンは良識のある社会人だとわかり、マクギーは他の父親からはお高くとまっているという評価を受けた。オーウェンの携帯情報から、カーターの殺害未遂容疑はなくなった。カーターの暗号通貨口座の取引から盗んだ犯人を絞り出すには、やはりカーターのPCが必要だ。結局、カーターはクセがあるが善良な人間で、気さくに腹を割って話すことが情報を聞き出すきっかけになると考え、マクギーは世間話を始める。他の父親たちの話をしている間に、カーターはPCを操作するのはジュースバーの周囲に誰も客がいないときだとわかる。マクギーは客ではなく、オーナーのサムが怪しいと見て、カーターが雑談で捜査情報を漏らす。慌てたサムが逃亡しようとしたところで、NCISが逮捕する。サムことハンス・ビジュル・ストロムはストックホルムで巡査をしている時、2名を殺してアメリカに逃げてきた。店のインターネット回線で客のPCの情報を盗み見ているうちに、25万ドルの暗号通貨のことを知り盗んだが、カーターがギャングの友人に相談したことから怖くなり、車に爆弾を仕掛けてラインハートに罪を着せようとした。事件は解決したが盗まれた金は戻らない。マクギーはカーターにハンスが盗んだ金を自分の口座に移した先を見つけ、52万700ドルだったという。いろいろ裏で手を回して、寄付金の目標を達成することができそうだ。マクギーは次回はカーターと共同で委員長になるという。ダ・ヴィンチというほどのセキュリティのプロの脇の甘さが、全体の緩さに通じていると感じます。善い人だというのと、仕事の質は関係ないのかもしれませんが、ありえないよな、と思います。暗号キーを盗んだ男も相当なプログラミングの技術があるのでしょう。そういうモヤモヤしたのをなごませるためにか、同世代のパパたちとあまり上手く交流できないマクギーがちょっとした話(small talk)を試みるというのを絡ませていた。聡明なマクギーには苦もない事のように思いますが、今回はいろいろと感じるところがあったようです。まあ、子供の成長と共に親も成長しますので、これまでとは違うマクギーの姿を見ることができるのでしょうね。アメリカではPTA活動も本格的でしょうし。というか、ボランティア精神に基づくPTOという組織のほうが主流なんですね。マクギーの学校もそっちかな。冒頭の政府が密かに余剰チーズを貯蔵していることに驚きを感じたり、税金を使って!と不満に感じたり、そういうところはリアルな感じで興味深かったです。ナイトのチーズのギャグ「no gouda」はよくわかりませんでした。ゲイリー・コールの「The West Wing」ネタとか、モンティ・パイソンのスペインの異端審問とか、すっと笑えるのがアメリカ人なのでしょうね。
May 6, 2023
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タイトルを見て気が付きました。次が記念すべき200話か。だからか、以前の顔ぶれが続々と出てくるのかなと思いました。パナベイカーが再選ための演説集会を野外で行っている時、何者かに発砲され、護衛のアイヴスが撃たれた。セキュリティをくぐり抜けてどうやって犯行に及んだのか疑問だが、襲撃の直前に2人の護衛アイヴスとウィルの銃と無線機がなくなっていた。レッドは聴衆に紛れ込んだスリの集団「フォー・ガンズ」が盗んで、それを真犯人に渡したという。まずはスリ集団を追えというので、クーパーが捜査を始める。クーパーは「友人」であるパナベイカーのために、自分が護衛につくと申し出る。昨年殺人容疑などでやばかった時にパナベイカーに助けられた借りを返すつもりだという。パナベイカーはそれはレッドが脅したからだと答える。レッドは古書屋で貴重な本と交換で、ヴィクトリア朝時代に装丁された本を求める。装飾をヒ素で装丁されており、カバーを外すと人体に害が及ぶ本だ。レッドはカバーを外したその本を刑務所のロバート・ヴェスコに送る。演説会場の周辺を捜索した結果、ゴミ箱から盗まれた護衛から盗まれた銃と無線機が見つかった。「フォー・ガンズ」は慎重に指紋などの証拠を拭き取っており、辛うじて親指の半分だけを検出できた。しかしそれでは容疑者を絞ることはできない。レッドは以前リズに埋め込まれた発信機を分析させたハービーを呼び、指紋からDNAを検出させる。指紋の主は犯罪者クェンティン・ドッドのものとわかる。居場所はわからないが、ドッドは高級腕時計に目がなくDCで一仕事を終えた後、高級腕時計のオークション会場などに出没する可能性がある。レスラーが偽の時計を身につけ張っていると、まんまとドッドが現れ腕時計を盗もうとしたため逮捕する。しかし、ドッドは法律などに詳しく、パナベイカー襲撃のためにスリ集団を雇った人物の名前を吐かない。やむなくレッドに任せ、ブリムリーに商売道具の腕を切り落とさせると言って脅す。ドッドはスリの仕事をしている時に、その様子を撮影していた男に脅されて彼のイカれた計画に協力させられることになったという。男のオフィスに踏み込むと、国旗が逆さまに飾られており、壁には前大統領との写真などが飾られていた。どうやら変装の達人らしく、その写真を集めて本来の顔を特定することにする。男は元シークレットサービスで23年勤め上げたルーカス・ロスで、定年を1年残して辞めていた。シーヤはロスが書いた文章を見てシリアルキラーの字に見えるという。レッドはフォー・ガンズのメンバーを集め、仕事を依頼する。パナベイカーは対立候補と討論会に出席すると譲らないので、レスラーが同行することになった。その会場にロスが変装して侵入し、非常ベルを鳴らした。パナベイカーは護衛のウィルと共に脱出口へ向かうというが、レスラーは同行を断られる。会場は古い劇場でロックダウンとなり、レスラーはロスが元シークレットサービスであることから、脱出の手順を知っていると気づく。FBIが会場を捜索するが、その間にパナベイカーとウィルがロスに捕らえられた。ロスは3Dプリンターで作った銃を持ち込んでおり、パナベイカーとウィルを小部屋に閉じ込める。シーヤはロスの文章の中に、パナベイカーの名前は出てこない代わりに、ウィル・ストリックランドの名前が何度も出てくると報告する。ロスの標的はウィルだったのか。すきを見てパナベイカーが隠し持った銃をロスに向けると、ロスはこれを聞いてほしいと携帯を出す。それは対立候補が収賄容疑で令状が出るという話題をパナベイカーがウィルにしたもので、ウィルが密かに録音していた。ロスは上司であるパナベイカーを裏切り、この情報を流すことで対立候補が証拠隠滅などの時間を稼ぐ事を目論んだわけだった。ロスは銃をウィルに向けたままで、パナベイカーはロスを撃つ。FBIが踏み込むと、パナベイカーはロスとウィルを逮捕するようにいう。ヴェスコはレッドの本で体調を崩し、病棟房にいた。そこにフォー・ガンズの面々が侵入し、ヴェスコを脱獄させる。ロスはシークレットサービスの心得として、何があっても警備対象を守らなければならないという。感情は切り離して、身を挺して対象を守る。ウィルはそういう意味でこの仕事を汚した。しかし、パナベイカーは議員として不適格だ。ロスはウィルのことで上司にも報告しようとしたが、もみ消され自分は闇に葬られたという。スキャンダルや秘密の漏洩は国家を危険にさらすから葬られるのだ。だから公然とパナベイカーの護衛を撃ち、真実が明らかになるように仕組んだ。それしかシークレットサービスの信念を取り戻す方法はない。パナベイカーは窮地に陥ったと思われたが、護衛が逮捕され対立候補も事件に関わったとして情報が暴露されることになる。ついでに暗殺未遂までとなると、相手はこれで終わりだ。巷ではパナベイカーが「拳銃シンシア」として話題になっている。これで再選も間違いない。ヴェスコはレッドに自分は客なのか、囚人なのかという。もちろん客だというレッドはヴェスコに「宝島」の本をプレゼントする。フォー・ガンズは次に仕事を頼む時のために、追跡装置入の腕時計をドッドに盗ませてある。レッドがNYを拠点にするのは、そもそも撮影をNYでしているから経費削減のためかなと思ったりしますが、レッドのうんちくを披露するネタが増えるという風にも見えますね。今回のニューヨーク市公衆浴場の話もほー!というトリビアでした。こんな記事もありました。とりあえず、レッドの住処はそこらしい。クーパーのチームはDCにいて、自分たちでどうにもならない捜査は簡単にレッドに回す。存在していないチームなので捜査も何をしても良いというわけです。とはいえ、距離は飛行機で1時間半くらいですから、クーパーが気安く呼び出すなというのもわかります。ブリムリーとかハービーとか、あれはレッドがDCに出張してきているのでしょうか。イケメンのドッドは「スニーキー・ピート」のジュリアの旦那ですね。チーム「ガンズ(イェディッシュ語で泥棒)」の仕事ぶりは漫画チックでいかにもレッドの雰囲気に合いそうです。ヴェスコを脱獄させたのは、ウージンと戦うためというよりは、一人の道行が寂しいからという感じかな。この人と組むと楽しい事が多いですから、期待ですね。それでもいくら一人とはいえ、プライベートジェットを利用するのに馴染みのスタッフがいるでしょうけどね。脱獄させるのにわざわざ「オリバー・ツイスト」を持ち出して、あれは少年にスリを教え込む話じゃないか、などとニヤリとさせますね。ちなみに、本とヒ素というと「薔薇の名前」を思い出します。パナベイカーの選挙でポロッと喋った事が相手側にプラスになるかと思いきや、妙に志の高い元シークレットサービスの男に救われた。悪運が強い女ですが、自ら銃で決着を着けたところなど、さすがレッドとやりあっているだけのことはあります。ただし、彼女は議員にふさわしくないとはどの観点からなのでしょうね。具体的に語ってほしかったです。
August 10, 2023
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ゲストに「ウォーキング・デッド」などでおなじみのLauren Cohanと、「Homeland」では良い人のDavid Marcianoが出ていました。彼については、ちょっとヴァージルのイメージが被ってしまって見ていて嫌でした。(爆)テーマはいかにもSVUだなという、問題提起的な内容でしたね。スポーツレポーターのエイブリーが同僚のカメラマン、リックにレイプされたとオリビアに相談があった。レイプがあったのは1ヶ月前だが、告発すると仕事に差し障るからと泣き寝入りして、通常通りの仕事をしていた。しかし、リックが盗み撮りした写真を送りつけ、ストーカー行為を始めたので何とか接近禁止命令を出して欲しいという。オリビアは事件の後も変わらずに仕事をしているので誤解されているのではないかという。事件当日には、合意だったと反撃される点もあり、とりあえず証拠のシーツを提出してもらって、リック本人から話を聞く事にした。リックは法学部出身なので、法律知識があるようだ。リックはレイプを認めるどころか、エイブリーには他にもボーイフレンドがいて、彼に知られたから訴えたのかという。相手は既婚の人気キャスターで、これはスキャンダルになりそうだ。キャスターのジェイソンは、2週間前に匿名で2人のセックス映像が送りつけられたので別れたという。今のところ、金を要求されたということはないが、その事実を知ったエイブリーは恐れをなして、起訴はしないで映像を破棄して欲しいと言い出す。バーバ検事補は逆にこの映像でレイプ事件として立件できるとして、リック逮捕に踏み切る。ところが、エイブリーが妊娠していることが判り、父親がリックの可能性が出てきた。エイブリーは前の夫とは不妊症が原因で離婚しており、子供を産む決断をする。レイプ裁判では、エイブリーは仕事を辞めざるを得なくなり、プライバシーも晒された。大きなお腹を抱えて証言することになり、バーバ検事補はジェイソンにも証言を求める。リックは不利になってきたと感じ、自ら弁護を行いエイブリーやジェイソン、さらにオリビアにも意地の悪い厳しい質問をぶつけてくる。エイブリーは精神的に苦しい立場ながらも、子供を産む事にした決意を語る。弁護側は「本当のレイプ犯」は被害者を妊娠させることはできないという、持論を主張する元医師を証人に呼び、合意の上だったという事を証明しようとする。バーバ検事補は簡単にやり込めるが、評決はレイプは無罪、ストーカー行為は有罪となってしまった。陪審員に元医師の意見を信じてどうしても譲らない女性がいたという。エイブリーは判決を聞いて直後に出産するが、リックは今度は自分の息子の親権を申し立ててくる。レイプ犯が親権を認められる事もあるというが、今回は無罪判決が出ている。バーバ検事補は接近禁止命令が出ている間に何とかしようと、有力な弁護士を付けて戦わせる事にする。しかし、エイブリーは仕事を失っており、精神的にも病んで治療を受けていて、そこをリックが責めてくる。家裁では、親権はエイブリーに与えられる事になったが、それでも第三者の立ち会いの中で、最低限の親子の面会は認められるという。エイブリーはショックを受けて、初めての面会日に街を出るという。オリビアはそれをすると、逆にエイブリーが犯罪者になってしまうと説得を続けるが、エイブリーはリックには絶対に息子を会わせたくないと言い張り、本当に出ていってしまった。オリビアは子供が病気で小児科に言ったとクレイゲンに伝えたままで、SVUではリックが面会のために待っていたが、そろそろ限界のようだった。オリビアはニックに自分の父親の話はそれほど「長い話」ではないと話し出す。レイプされて妊娠した場合に、生むかどうかは個人の問題だと思いますが、エイブリーは一人で育てていこうと決めた。そこに、レイプした相手が「父親」として関わってくるというのは、とても耐えられない事だろうと思います。本当に子供が欲しいのか、単にエイブリーに付きまとい行為を続けたいだけなのか。これ、仮に親権が認められなくてもストーカー行為は続けるのじゃないでしょうか。場合によってはエイブリーは命の危険を感じるかもしれない。逃げたくなる気持ちも判りますね。それでも、法律的にはエイブリーが誘拐した事になって、逮捕されてしまうんですね。オリビアは警察官として、何が何でもエイブリーを止めるべきなのでしょうが、それでも見逃したということは、法律に従う事はやはり問題があるという事なのだと思います。ちなみに31の州でレイプ犯に対しても親権を認める事があるという。そんなことが子供の福祉になるのかどうかということですね。不倫していたとはいえ、エイブリーはとても気の毒だと思いました。何とか生き延びて欲しいです。ところで、レイプ犯の子供がその事実をどう受け止めることができるのか、というところでオリビアはやっとニックに自分の生い立ちを話す気になったらしい。長い時間がかかりましたが、2人の間に信頼関係が築かれたようですね。オリビア自身、家族の問題を乗り越えた境地なのだろうと思いました。ラブライフもきっと充実しているからでしょうね。(勝手に妄想してみる)
March 10, 2014
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マイナーリーグの試合で、元大リーグ・スラッガーのビック・ジョンストンがステロイドの過剰摂取で脳内出血を起こして死ぬ。ビックが使用していたのは、市中に出回らない30倍の濃度のソラサイクリンで、ビックは薬物使用を公表するという脅しのメールを受け取っていたという。メールにはセイバーマトリックスという、野球の戦力分析用の数式が添付されていたため、チャーリーはオンライン野球ゲームに詳しいビルに相談する。それによると、オズワルドというオンラインゲーマーのサイトに数式がアップされているというので、ドンらはオズワルドを逮捕する。オズワルドは何者かに家を荒らされ、危険を感じて逃げ回っていたという。数式は薬物を使用している選手を見やぶるためのものだった。オズワルドはビックを脅していなかったが、ビックについてつい口を滑らせた友人のクリスが遺体で発見される。ビックに脅迫メールを送ったのはクリスで、何者かがクリスを呼び出して殺したと思われる。ドンらは、ビックの薬物使用を隠すためにクリスを殺したと見て、捜査を続けるが…今度は野球の話。日本でも野球はセオリーのスポーツだとよく解説者が言っていますが、NUMB3RSでも「確率のスポーツである」と言うことで、オンライン野球ゲームの一ゲーマーが勝つためにチャーリーもびっくり!の数式を作り上げたというお話でした。それを作ったオズワルド君は高校中退で、ある意味「天才」でチャーリーと通じるところがあり、チャーリーは盛んに科学者として数式を発表しないかと誘っておりました。オズワルドにとっては生活のための数式なのですが、使い道は非常に有益で、FBIからも顧問になってくれないかとお誘いがあるし、どうやらまたゲスト出演するチャンスがあるようです。(笑)ゲストというと、ラリーとキャッチボールしていたビル・ナイは、シーズン2に続いて登場ですね。向こうでは誰もが知っている「科学者おじさん」。NCISでアビーが言っていた人ですね。今回はドンがマイナーリーグで有望な野球選手だったという話がありました。なぜドンが野球を始めたかというと、子供の頃に警官ごっこで銃を振り回していたのを見て、パパがこれではいかんと思って野球をやらせたという。そのまま野球を続けていれば、メジャーリーガーでも通用しただろうというのだからすごいですね~才能豊かなエプス家でした。肝心の事件ですが、なぜビックとクリスが殺されたのかを考えれば、製薬会社が怪しいのはすぐに判ります。大親友だという代理人はあくまで選手を「商品」としか思っていなかったということでしょうか。ビックの奥さんと子供を守ったということではないですよね。オズワルド君によると、ステロイドで身体を巨大にしても必ずシーズン中に怪我をするということで、女性化などの副作用もあるし、やはり使うべきではないですね。それでもメジャーリークではみんな使っているのかな?リトル東京の「変な日本」の風景は、向こうではそういう風に思われているというべきか。でも、LAの地元なのでみんな知っていると思うのですが。
August 14, 2008
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「タッチング・イーブル(Touching Evil)」は、日本でもブレイクの予感がある「BURN NOTICE(バーン・ノーティス)」に主演しているジェフリー・ドノヴァンが主演していたドラマです。ミステリチャンネルで放送していた時に見逃して今地上波で見ていますが、これ、なかなか良いですね。元々はイギリスで制作された同名のドラマ「捜査官クリーガン」のUSリメイクらしいのですが、ジェフリーにはまりつつある私としては、リメイクでは彼の魅力が発揮され、しかもドラマの演出が独特の雰囲気があって見応えがあって結構気に入っています。残念ながらUSAネットワークが12話で(Pilotを1話とすると)でキャンセルしてしまい、アメリカ本国でもまだDVDが出ていません。ということで、BNファンは見るチャンスがあったらぜひ見逃さないように!(笑)ちなみに、USリメイクではサンフランシスコが舞台。捜査中に額に銃弾を受け「10分間ほど死んでいた」デイヴィッド・クーリガン捜査官が蘇生し、その後FBIのOSC(Organized and Serial Crime unit)(組織犯罪・連続犯罪捜査局)に復帰する。銃撃の後遺症などで幻覚をみたり、感情をコントロールできずに暴走したり、パートナーのスーザン・ブランカ捜査官とぶつかったりと何かと問題児ではあるが、捜査では成果を上げていく。ただし、妻とは離婚して非常に寂しい。その辺のやさぐれた感じをジェフリーがとても上手く演じています。shirtlessのサービスショットも多いし。(爆)プロデューサーがブルース・ウィリスなのはあまり関係ないのかも知れませんが、とにかく話が非常に暗いですね。クーリガンが悲惨な事件に感情移入し、他の捜査官や被害者に対しても気持ちを寄せていくのですが、事件が解決しても爽快感は全くない。「霧のサンフランシスコ」がいかにももやもやとした頭の中を象徴しているようで、クーリガン自身がかかえる正気か、狂気かという悩みなどが重くて引き込まれます。エピソードはスタンドアローンでなく、前の話が繋がっていますので途中から見ると判りにくいです。ぜひ、DVDを出していただきたいですね。
September 11, 2009
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証人保護プログラムで潜伏中、シーズン6(Ghost)にちらりと顔を見せたアレックス・キャボットがレギュラーとして戻ってきました。彼女が検事局のチーフとして本格的にカムバックしたのは、その後の短いスピンオフシリーズ「Conviction」でしたが、その後のブランクが長かったですね。法を適用するのに厳しい彼女の強さが懐かしいです。エピソードの雰囲気もSVUの初期を思い出させました。こちらで連続して見ているのであまり疑問は感じませんが、さすがにシーズン10にもなると、毎年脚本の質が下がったり、継続か打ち切りか、メインキャストが契約するかどうか、そういう話題が多くなっていたでしょうね。ステイブラーとベンソンの家族エピソードが印象的だったシーズンもあり、改めててこ入れして初心に返った感じがしました。それにしてもグレイラック検事補はまだシーズンは半ばなのにレギュラーが交代とは、一体どういう事情があったのかと思ってしまいます。小児科のケプラー医師が未成年の患者に対する4件の第4級制定虐待罪で起訴され、有罪となる。ケプラーはモニター付で保釈が認められる。しかし弁護をしたグレンジャーは、SVUが逮捕を送らせたために犠牲者が増えたとステイブラーたちを訴える。内部捜査で確実な証拠を得るために時間が必要だった事と、別件で教師に対して虚偽の被害を訴えていた被害者がいたなど、事情が明らかにされた。一方、ケプラーは病院側が自分の性虐待を知りながら評判やトラブルを気にして見てみない振りをしていた、として病院を訴える。病院の弁護士コールドウェルは係争中なので何も話せないという。ケプラーに話を聞きに行ったステイブラーとベンソンは、そこで惨殺されているケプラーを発見する。9発の銃弾が発射され、そのうちの1発しか命中しておらず、ゴルフクラブを使って殴られていた。致命傷は銃で頭を殴られた事だという。グレイラック検事補が司法省で新たな仕事に就いたため、代わりとして以前にもSVUと仕事をしていたアレックス・キャボットが担当することになった。玄関の鍵は壊されておらず、顔見知りによる犯行かと思われる。現場に落ちていた手袋を鑑識に回す。今回の裁判の被害者が復讐を行ったかもしれないので、再度聞き込みを始めるが、被害者の一人の母親の情報で、病院側から免責の署名を求められて、ある看護師から署名をしないように言われたと判る。看護師のリリアンは、ケプラーの犯行を目撃して病院側にも報告していたが、コールドウェルから目撃情報だけでは逆に病院が訴えられると、取り合って貰えなかったという。しかも、警察に通報すると仕事や年金を失う事になると脅されて通報できなかったという。キャボットはリリアンを脅した件でコールドウェルを逮捕することにする。ケプラーの検死で、頭部の傷から金メッキが見つかり、手袋に付いたDNAから、クライブ・リンウッドという男の名前が挙がる。クライブは該当の銃を登録していた。自宅を訪れたオリビアとステイブラーは、息子のジェフと話し、空の銃のケースを見つける。しかし、DNA検査の結果は一部しか一致しておらず、不十分だとして起訴は取り下げられてしまう。鑑識では現場に落ちていた薬莢についた指紋を調べ、犯人は息子のジェフだと判る。ジェフには知的障害があり、自発的に何でも話すが、ケプラーの診察を受けて虐待されていたことを知らなかったという。最近テレビ報道でケプラーの事を知り、事実を確かめに自宅に行ったところ、ゴルフクラブで防戦し、自分をバカだと罵倒したのでカッとなり、殺したと自白する。検察側は知的障害は考慮する必要はないとして起訴する方針を固めるが、またもや弁護士のグレンジャーが現れ、ジェフはレイプトラウマ症候群だと主張する。Dr.ホワンがインタビューしたところ、ジェフはホワンが「医師」だと知って急に暴れ出し、ホワンを怪我させる。ホワンはジェフに関して、発達障害があり感情のコントロールができないと指摘する。あくまで責任能力はあるというキャボットは裁判で厳しくジェフを追及することにする。ジェフはキャボットの質問を攻撃と感じて感情を露わに反応し、ストレスを感じて持っている鉛筆を口に入れてしまう。判事は法廷でのトラブルを重視、検察側、弁護側の双方に注意し、ジェフには判断能力がないと退ける。改めてキャボットはジェフの母親と話をし、ジェフが5歳までは順調で、ある日突然発作に襲われ、脳が膨張しその後別人のようになったという。主治医だったケプラーはてんかんだと診断したが、ホワンは異食症があることから、別の原因を示唆する。ジェフの父親が幼い頃に与えたミニカーをしきりに口に入れて舐めていたことから、脳のMRIを撮影すると、慢性的な鉛中毒の症状が認められた。それが脳発作と脳膨張の原因だという。その結果、感情を支配する脳の部分が損傷して怒りっぽくなり、乱暴な行動が止められなかったと思われる。キャボットはジェフの裁判におもちゃメーカーのCEOを証人として呼び、今は禁止されている鉛成分を含んだ塗料が、今でも中国で生産されたおもちゃに使われていると指摘、逮捕する。ジェフには精神障害で無罪という判決が下され、監視下で治療を続けることになった。また、おもちゃメーカーのCEOが司法取引に応じ、ジェフに対しても和解を申し出てきたという。お見事アレックス!という感じでしたね。医師の立場で診察が性虐待と認められるかどうかという論点もあったし、知的障害と責任能力などが論じられるのかと思っていたら、後半は「Dr.ハウス」のような展開で、また「プラクティス」のような終わり方でもありました。本当に、アレックスGJ!判事が「以前の君ならジェフを有罪にはしない」と言ったのは、やはり証人保護プログラムで別人として暮らさなければならなかったという経験からでしょうか。てきぱきと動き、最後には大物経済人を社会の敵として裁き、ジェフにもやり直しのチャンスを与えるという、1話の中で盛りだくさんの内容がありました。ホワンも最近では出番が減っていましたが、優しい面、プロとしての面が見られて良かった。SVUはどちらかというとbad endが多いですが、本当に久しぶりのスカッとする終わり方でしたね。それが新しいSVUの方向性だとすると、シリーズが長続きする理由もわかります。アレックス・キャボットがNYの検事局に復帰した「Conviction」全10話は日本では放送されていないのが残念です。結局あれは無かったことになり、復帰はこのシリーズが初めてということになるのかな。
March 21, 2012
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『憎しみの炎』今シーズンはやっと、トニーのボルティモア時代の話題を取り上げキャラクターを掘り下げる事にしたようですね。メインの事件と絡めて、いかにもベリサリオのドラマだなと思えるしんみりした場面で締めました。トニーの成長をギブスが見守り、トニーの悩みをジヴァとマクギーが聞いてあげるという、その雰囲気がNCISの良いです。ボルティモアで電気製品を製造しているユナイテッド・イクワノックス社の倉庫で火事があり、焼死体が見つかる。そこで海軍の機密ファイルが見つかったため、NCISは地元警察と合同捜査をすることになった。放火捜査官のジェイソン・キングとトニーは顔見知りだというが、2人はどこかぎこちない。遺体は損傷が激しく、おそらくここが発火点だという。発煙筒が見つかり放火が考えられるが、遺体は犯人ではないと考えられる。さらにガソリンよりも強力な燃焼促進剤が使われたという。イクワノックス社は実は軍に納める最高機密の武器を作っていた。倉庫には税務記録など、特に機密とは関係のない書類が保管されていたという。キャビネットの鍵が壊されており、犯人の目的はこれだったのかと考えられる。社員のカーター・プリンプトンが午前4時半に倉庫に入ったという記録があり、被害者はプリンプトンの可能性が強い。ギブスは事件と海軍の関係を強く疑い、プリンプトンはウォッチャー艦隊のファントム8のメンバーだという。だとすると、さらにこれで「ファントム8」のうち3名が殺された事になる。ダッキーは遺体の皮膚の状況を見て死亡前後に二度焼かれているという。被害者は拷問を受けてその途中で何かをしゃべったようだ。プリンプトンの上司は、ウォッチャー艦隊については何も知らないと言い、プリンプトンは製品の欠陥を調べる仕事をしていて、倉庫には重要度の低い書類が保管されているという。アビーは遺体に残る成分などから、「テルミット反応」が行ったという。テルミット反応が起こると非常に高温で燃焼するが、今回は反応を遅らせるために何かを加えているという。ただの放火犯ではなく、燃焼をコントロールしていた可能性があるという。マクギーは海軍情報部のデータベースをハッキングし、イクワノックス社の倉庫に「アクアマリン」と呼ばれるウォッチャー艦隊の機密任務に関するファイルがあった事を突き止める。しかし現場からは見つかっておらず、犯人はそれを持ち出したらしい。プリンプトンは作戦が始まったちょうど4年前に、イクワノックス社に入社し、それ以前はウォッチャー艦隊にいたことが判った。紙ばかりの倉庫でなぜテルミット反応を使ったのか、ギブスはテルミット反応を使った放火犯で、すでに終身刑になったビリー・ウェインに話を聞くように命じる。ビリーは反応を遅らせるのは逃げるためだといい、本番前の予行演習だったかもしれないという。そのビリーに自伝を書くために連絡を取ってきた女性がいたことがわかり、身元を洗う。その頃、倉庫の近くに停泊する貨物船から不審火が発生したというボルチモア警察から連絡が入る。甲板のシートが燃えただけだったが、強力な燃焼促進剤を使ったと思われ、トニーとジェイソンが船内を調べると、とある船室の中にあるケーブルボックスがくすぶっていた。開けたとたん激しい火花とともにケーブルが燃えだしたため、ジェイソンは急いで部屋を密閉し火を止める。ケーブルボックスからはテルミット反応が見られ、甲板の火事は注目を引き付けるためだったと思われる。気がつかなければゆっくりと燃え始めた火はワイヤを伝って船全体に回っていただろうという。このワイヤとケーブルはイクワノックス社製で、プリンプトンはワイヤに欠陥があることを指摘する内部文書を書いていた。NCISは改めてプリンプトンの上司に、あえて欠陥を隠してワイヤを売り込んだ疑いを追及する。上司は、欠陥を知ったプリンプトンがリコールを求めていたと認めるが、その段階でワイヤが原因となる火災がまだ一件も起きておらず、リコールに応じなかったという。製品は一般市場に供給していたこともあり、ウォッチャー艦隊との関係はないという。ビリーに電話をかけてきた女性はC4爆薬を売る化学会社の営業社員で、コントロールしたテルミット反応を利用し、特許で稼ごうと考えビリーに近づいたと説明する。プリンプトン殺害については犯行時にアリバイがあることが判る。ジェイソンとラボでテルミット反応に加えられた物質を調べていたアビーは、ついにリン酸アンモニウムだと突き止める。つまり消化剤で、森林局にだけ納入されているという。その消化剤を購入したブルース・ジョンソンは今回の現場に消防局の調査員として出入りしていたが、全くの偽の役職を名乗っていた。ジョンソンは過去にも雇われて火を付ける容疑があり、自宅を訪れたNCISの前で「取引をする」と言いつつ、車ごと爆発炎上してしまう。エンジンを切るとC4爆弾が爆発する仕掛けがなされており、プリンプトンがワイヤの情報を吐かないので殺した、という事だけ判った。家の中からは行方が判らなくなっていたイクワノックス社のファイルが見つかり、そこには欠陥のあるワイヤの納入先リストがあった。実は民間船ではなく海軍の船に数多く納入されており、プリンプトンはその脆弱性を海軍に知らせていた。ウォッチャー艦隊が対応したが、いまだ3分の2の船が対応していないという。「アクアマリン」とは、海軍の船を守るための極秘任務だったが、ジョンソンが知っているということは情報が誰かに漏れているのではないか。トニーはまだバスケットボールの選手になろうとしていた学生の頃、火事に遭遇して幼いジェイソンを救い出していた。その時、火の手が回りジェイソンの妹を助け出すことができなかった。ジェイソンはその時の事でトニーに屈折した思いを抱いていて、許してはいないという。トニーは全員を救うことはできなかったと言い、その時の思いが今の仕事に繋がっていると話す。ギブスとマクギーはウォッチャー艦隊のメンバーが体内に埋め込んでいたチップに今回の情報が入っていたのではないかという。しかし、チップは全部回収したはずだ。その頃USSブルワーでは爆発が起こり、火災が発生していた。例のウォッチャー艦隊の話がまた出てきますが、さすがに判りにくいですね。レヴィンとレイサムは殺され、ストラットンが逮捕され(Housekeeping)、プリンプトンが死亡。残りの4名がまだいるということ?チップに関しては、命を賭けて守ったバレットが持っていたレヴィンのもの以外に全部回収したというのはどこまで正しいのかな。シーズンプレミアでとっくの昔に忘れていた話題と無理矢理つなげますね。(笑)そういえば、ストラットンがギブスの過去を知っているような口ぶりでしたし、どうなることやら。大学生のトニーはさすがに若返りメイクなのか、コンピューター処理なのか若かったです。(笑)字幕には出てこなかったですが「姉妹のことでまだ許さないのか」と言っていましたから、始めはトニーが姉妹に手を出したのかと疑っていました。ただまあ、20年まえに9歳ですから、いくらなんでも無理ですよね。放火捜査官ならあの時にどうしようもなかったと理解できるはずですが、気持ちの上ではまだトニーを恨んでいる。妹を救えたかも知れない。でも、最後はジェイソンにポジティブに考えさせるようアドバイスした。トニーはこの間の従軍牧師にも一人で抱え込む必要はないと話をしていたし、最近は「兄貴」的な物言いが多くなりました。これもまた成長でしょう。
May 17, 2013
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ゲストがなんとマイク・タイソンだったのですね。アメリカのアスリートはよくドラマに出演しますね。演技の上手い人もいますが、今回はどうだったかなあ。少年を個人指導する体操コーチ、ベリヤコフが何者かに刺される。職業や下腹部を狙われている事などから、SVUは過去にトラブルがあったのではないかと疑う。ベリヤコフは犯人の顔は見ていなかったが、清掃員のようなつなぎをきていたという。教え子を虐待したという噂はあったが、そんなことはしていないという。個人レッスンの時に必ずビデオを撮影しており、それを見れば潔白は証明できる。ただ、ベリヤコフに近づくなと言いふらしているジョニー・ドブチェックという男がいた。清掃員の仕事をしており、前科があって今は仮釈放中だが、話を聞くとベリヤコフが生徒に不適切な行為をしているのを見たという。そのジョニーが罪状認否に向かう途中、別件で逮捕された囚人の首を絞めてしまう。その男は小児性愛者でジョニーは同じ車に乗るのを酷く嫌がっていた。ジョニーの母親によると、ジョニーの父親はジョニーが10歳の時に死亡して、荒れた十代をすごしたが、近所に越してきた男がキャンプに連れて行ってから、ジョニーは別人のようになったという。キャンプで虐待を受け、そのPTSDが今頃になって爆発したのか。ベリヤコフ襲撃事件はこれで終了だたが、オリビアはジョニーを追い込んだ犯人を放置できないという。その男はキャンプのコーチをしているマーティン・シュルツで、50年間にわたり貧しい家庭の子供や、父のいない子供たちをキャンプに連れて行き、世話をしたり父親の代わりをしているという。シュルツはオリビアに話をしているうちに、君も父親がいなくて苦労しただろうと言い出す。オリビアはシュルツの態度や話し方から、優しく接して相手を観察し何かを隠そうとしているソシオパスだと感じる。しかし、シュルツに対する苦情は出ておらず、逆に母親たちからは感謝されているという。それでも、シュルツの世話になった子供たちの中から多くのジョニーのような犯罪者が出ていて、幼い頃に虐待を受けて、それを表に出すことができず社会に適応できなくなっていったのではないかという。クレイゲンは証明が難しいので、まず証言してくれる人間を捜せという。犯罪者の中に、強盗殺人であと10日後に死刑が執行されるレジー・ローズがいた。今更証言しても、失う物はないだろう。しかし、オリビアが面会してもレジーは拒絶する。オリビアは弁護士のエリスに協力を求め、レジーの裁判を見直す事にする。レジーは行きずりでダンフォースの家に押し入り、殺したというが、部屋は荒らされておらず、またダンフォースは黒人男性を買春していたという事実があったのに、そのことについて裁判では言及されなかった。もし陪審員がそれを知っていたら、刑が軽くなったかも知れない。エリスはまず仮釈放委員会に訴え、知事の恩赦を求めようという。レジーはもう手遅れだと、態度を変えない。シュルツのキャンプであったことは弁護士にも話していないという。オリビアとエリスは裁判のあったクリーブランドを訪ね、今の弁護士に話を聞く。レジーが虐待を受けていた事は、最初の弁護士は知っていたが、殺した事は自白していたため、陪審員には伝えていなかったという。レジーはやっと、重い口を開き始める。子供の頃は伯父に性的に虐待され、その後は母親の恋人や学校の先生、シュルツに虐待された。ずっと狙われていたので、家を出てクリーブランドに来たが、ダンフォートとは1年間金をもらって相手をしていたという。ところが、事件の前の日にダンフォートが別の3人の男から金を取って、自分をレイプさせたため、殺す事になった。弁護士はそのことを陪審員に聞かせるべきではないと、止めたという。レジーの姉は、子供の頃の虐待について事実と認め、弟を助けるため協力するという。シュルツはSVUに対して、子供たちの面倒を看てやったと言い、防御姿勢を見せる。レジーの裁判を担当したレイスロップ検事は最初の案件で、上司の指導の下に進めたという。そして、弁護士から検察側に伝えておくべき「軽減事項」はあったと認める。また、ダンフォースの性的嗜好についても、弁護側は知っていた。それでも恩赦は認められないと答える。エリスは仮釈放委員会で姉を証言させ、十分な裁判が行われなかったと訴える。当時の陪審員たちも、もしその事実を知っていたら死刑判決は出なかったと思うという意見も取り付ける。手応えはあったが、4対5で恩赦は認めないという結論が出た。仮釈放委員会の委員長は、レイスロップ検事の上司だったハリソン検事の妻で、委員の中にも元刑事や刑務官が多かった。エリスは最後の手段として、意図的に証拠を排除したとして、検察側の違法行為を訴えることにする。証拠を見直したところ、現場写真に何かを持ち去った跡があった。レジーは、ダンフォースがレイプ現場や自分たちの行為を撮影した写真を持っていたので、カメラを取り戻そうと迫ったと説明する。過去の男たちも写真やビデオを撮影して、それを脅しに使ったという。ジョニーもシュルツにビデオを撮られたというので、令状を取りシュルツの敷地を捜索する。今現在、シュルツの家に住み込んでいる少年がシュルツの命令で写真やビデオを焼却するように言われたと認める。虐待の事実があっても時効だが、児童ポルノの所持なら逮捕できる。エリスはレイスロップ自ら書いたメモに、ダンフォースとレジーが金銭を介した関係があったと書いてあるのを突きつけ、それを意図的に裁判で排除した事を証明する。レジーの死刑執行は延期され、判事はすぐにレジーの裁判のやり直しを命じる。シュルツはジョニーと同じ刑務所に入ることになった。20年前は同性愛に対する偏見があって、男性への性被害はなかった、あってはならなかった、という事だったのでしょうか。子供への性的虐待がその後の人格や行動に影響を与えるという研究もなかったかも知れません。そういう意味では前のエピソードと同じような視点ですね。立場の弱い子供を利用して、思いのままにするというシュルツのような人間が、なかなか捕まらずにのさばり続けるのは問題です。実際、逮捕するのは難しいのでしょう。児童ポルノの所持というのは、なるほどと思いました。あの終わり方では、ジョニーは刑務所の中で、シュルツに恨みを晴らすのでしょうか。それにしてもこんな、ややこしい複雑なストーリーを作るのはSVUならではですね。ただ、最強の男にレジーの役を演じさせるのは何だかな~。どうしてもタイソン本人のイメージが強くて、被害者ぽく見えませんでした。でも、検察側の違法行為でこちらの主張が認められ、死刑が延期されたのはすきっとしましたね。エリスは相変わらずお見事です。ところで、冒頭のゴージャスなオリビアは何ですか?あんなデートをする相手って。タキシードでも着ていたんでしょうか。クリスマスにはバハマに行くと言うし、リッチな彼氏かな。早くお顔が見たいです。(笑)
February 3, 2014
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なんか、変なエピソード。女の人ばかり、それもアジア系のゲストが多かったと思いながらも、LAチームと縁遠い印象のアートを取り上げると、こうなるのかなというのが感想です。ゲストのムーン・ブラッドグッドさんは「フォーリングスカイズ」に出ていましたね。とても魅力的な女優さんですね。ビバリーヒルズの高級住宅で、2年前に盗まれた「Cube」という絵画がそこにあったという事が判明した。この絵は作者は不明だが、4000万ドルの価値があると言われ、かつてサダム・フセインが所有していたという。ヘティはこの絵が闇取引に使われて、テロリストの資源になることを恐れ、NCISに調査を命じる。絵のかつての所有者ジーン・チュウの情報を得て、ボートハウスに呼び話を聞こうとするが、ジーンは全く協力する様子はない。夫婦喧嘩騒ぎで最初に関わったLAPDが捜査権を主張し、サムとカレンは門前払いされそうになるが、そこに絵画の保険会社の営業担当だというキャサリンという女性が現れ一緒に家の中に入る。「Cube」が見つかった家のガルシア夫妻はなぜか「Cube」について、あまり話そうとしない。キャサリンは夫妻からは情報が得られないので、オークションハウス「ブーシェ」の担当クリスティーナ・インと話すべきだという。キャサリンをボートハウスに連れていくと、ジーンの態度がまるで変わり、「Cube」の裏話を明かす。この絵はオークションハウスで落札者の名前を伏せて売却され、極秘扱いでNYに届けられ、その後厳重な警備でLAに移送された。しかし、到着して2週間後には盗まれたという。キャサリンは4000万ドルの保険金を払いたくないので、LAPDには秘密だという。サムとカレンがアドバイス通り、ブーシェのクリスティーナと会う。ガルシア夫妻については特に情報はなかったが、クリスティーナはあの絵がもし見つかってジーンが売る気があるのなら、自分が扱いたいという。ネルの調査で、ガルシア夫妻は輸出入のビジネスを営んでおり、その影で闇マーケットに偽の処方薬を売りさばいていたことがわかる。夫妻もボートハウスに呼び、絵の梱包材の中にドラッグを入れて密輸していたのではないかと追及すると、夫妻はあいまいな答えを繰り返し、仲買人の存在をほのめかす。キャサリンにその仲買人に接触するよう依頼すると、ケンジーを潜入させてほしいという。キャサリンの指示に従って独特のファッションで身を包んだケンジーが、キムという女のギャラリーを訪ねると、キムは気取った様子で白紙のキャンバスの前でアートについて語るが、まるで要領を得ない。珍しいものが欲しいと言うと、キムはしばらく待つように答える。「Cube」がハリウッドにあるという噂を掴んだカレンとディークスがその家に向かうと、何者かが中にいたようだが逃げ出し、家の中は空だった。キムはケンジーにここに連絡をしろと、電話番号を渡すが、キャサリンはそれはクリスティーナの番号だという。ということは、クリスティーナが「Cube」を持っているのではないか。先程、カレンとディークスが調べた家にクリスティーナがいたことが確認された。クリスティーナの行き先を追跡すると、最初に会った公園に向かったことがわかる。NCISが急行すると、クリスティーナは2人の男と面会中でナイフで脅されていた。すぐさま男たちを逮捕するが、クリスティーナは「Cube」が消えたという。次の買い手に中国の不動産王オリヴァー・ヤンが決まったのだが、ハリウッドの家から「Cube」が消えたことがわかり、怒ったヤンの護衛がクリスティーナを脅した。「Cube」の前の持ち主はサウジアラビアのアジャム家で、彼らは爆薬の資金にするため絵を売った。NCISはハリウッドのホテルを訪れているアジャム家の関係者を追い、絵の取引現場に出くわす。アジャム家は「Cube」を使ってコロンビア人から爆薬を買おうとしていたのだった。一同は逮捕され、「Cube」はジーンの手に戻った。キャサリンは保険会社の社長で、自ら得を取り戻したかったのだという。アートといえば、やはりNYですよね。分かる人には分かるという上から目線で、白紙のキャンバスを並べて、これは何々の絵です、と言われても、それを有難がる人はLAには少ないだろうなあ、などと思います。(個人的見解ですが)でも、ケンジーの昔のパリコレみたいなファッションは面白かったですね。普段はコットンのシャツにジーンズというケンジーが、メイクも含めて別人になる、それだけで見る価値がありました。(笑)ところで、ジーン役のミキ・イシカワさんのメイクを見て、いかにもアジア的だなあと思います。BONESに聖子ちゃんが出た時も、こういうメイクでした。なぜ、あなたのような若い人がこういう高額の絵画を買えるの?ということには、答えがなかったですね。単に実家が裕福だとか?キム役の人は、性別を超えたノンバイナリー、Xジェンダーという人らしく、アートを語るには象徴的だったのかも知れません。クリスティーナが顧客に売った絵を盗み返し、別の顧客に売ろうとしたというのは分かるけれど、盗んだのは元の持ち主アジャム家の仕業ということでしょうか。中国の不動産王からは爆薬を手に入れられなかった?子供でも描けそうな絵というのは、大人には描けませんよね。いくらでも金を積んでその絵がほしいというのであれば、その絵に価値があるのかも知れない。「Blacklist」のレッドならあれこれうんちくを語るかも知れませんが、特に心動かされることがないLAのチームは素敵だなと思いました。キャサリンはどうも、この先も出演がありそうです。まさかサムのお相手とか?
August 8, 2020
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新シーズンプレミア。リズがいなくなり、複雑なところはありますが、オリジナルのクリエーター、ボーケンカンプもいなくなりましたので、一から仕切り直して新しいドラマくらいの気持ちでも良いのではないでしょうか。もう、レッドが誰かのかなどということはどうでもよくなりましたし、制作側もつじつま合わせをする必要はなくなったのでは?あれから2年というパターンは、Blacklistらしいリセットの仕方だと思います。リズの死から2年、デンベはFBIの特別捜査官となり、台湾から輸入されるマイクロチップを強奪する犯罪グループを捕らえるため潜入捜査している。その取引の現場に立ち会ったデンベは、正体を見破られ相棒を殺されただけでなく、強奪を阻止しようとして自身も大やけどを負った、FBIを去ったクーパーはテレビで犯罪に関するコメンテーターをしており、アグネスの後見人となっている。アラムはパートナーとベンチャー企業を興し、投資家を探す毎日、パクはアカデミーの教官となり結婚生活を送っている。レスラーはFBIを辞めて故郷のデトロイトに戻り、車のメカニックとして働く日々。入院したデンベはクーパーを呼び、2年間の潜入捜査でかろうじて手に入れた、犯罪組織の証拠を見せる。謎のタトゥがわかるのはレッドしかいないが、デンベでさえレッドとは1年半前に話したきりで、連絡も取れないという。クーパーはデンベの依頼で、レッドにコンタクトを取る。ハバナにいるレッドに会いに行ったクーパーは、世俗からかたくなに距離を取り隠遁生活を送るレッドに協力を求める。レッドは心の平和を求め闇の世界を遠ざけていた。タトゥを見て「700歳の海賊」だという。クーパーはそれを手がかりに、アラム、パク、レスラーに声をかけるが、レスラーはレッドに関わることならば引き受けられないと断る。次世代のマイクロチップは台湾でしか作ることはできず、アメリカはそれを守るためには戦争も辞さない、これが手に入らないとすれば国家の危機だ。レッドによると、15世紀に遡る盗賊、無法者「スキナー」が今回の事件に関わっており、レッドはその先代「スキナー」と知り合いだった。レッドはNYのクーパーの自宅を訪れるが、クーパーはレアグネスに会わせないと告げる。元特捜班のメンバーは先代スキナーこと、ヴィンセント・デュークと接触することに成功する。ヴィンセントは「スキナー」を引退しているが、荒っぽいやり方をする後継者には釘を刺したという。ヴィンセントから後継者の情報を得て、その男がベックという名前でNYに来ていることがわかる。デンベのためなら、というレスラーも仲間に加わり、ベックことスキナーを公園で監視する。スキナーはアジア系の親子3人を狙っているようで、その父親は台湾の半導体メーカーのCTO、チェンと判明する。しかし、チェン一家はクーパーたちの目の前でスキナー一味に誘拐されてしまった。レッドはデンベを見舞った後、ハバナに戻るという。クーパーたちがデンベの見舞いを行い、デンベは死んでしまった組織を剥がすのには痛みがともなうが、時間をかけて治すしか治療法はないという。チームは私的にブラックリストのターゲットを追い始めた。レスラーはハバナに戻ろうとするレッドに、ブラックリストを引き継ごうとしたリズの遺志を自分たちが引き継ぐのが使命だという。新「スキナー」はグレアム・アンダーソンという人物で、レスラーはレッドにリズの死を無駄にするなとファイルを渡す。解散したチームが再結成というわかりやすい展開でした。そのきっかけがどうやってFBI捜査官になったのか謎ですが、レッドの良心たるデンベで、リズの死で激しく心を乱されたレッドを説得したのが、筋を通す男、レスラーというのも、非常に納得できるものでした。リズの不慮の死でレッドがブラックリストを諦めてしまい、その結果チームも目的を失って分解してしまった。リズを愛していたレスラーは別として、レッドがその気だったらチームは存続していたのではないかな。「俺が戻ってきたのは、俺はあんたが大嫌いだが、それ以上にリズを愛していたからだ。」きゃーかっこいい。リズがレッドを殺して、ブラックリストを引き継ぐ覚悟をした、それは叶わなかったが、彼女を愛していた我々は遺志を引き継がなければならない。言うじゃないの。ちなみに、やさぐれたレスラーは、髪もヒゲも伸ばすと、マット・デイモンみたいだなと思いました。レッドは更に太って(あれは後で痩せるための肉布団?)、頭を剃るとテリー・サバラスみたいでした。心の平安を得るために、チベットの僧院で修行したというのは、バフィの死(後に復活)でショックを受けたエンジェルがスリランカの僧院にこもっていたのを思い出して、ニヤリとしました。アグネスをクーパーが引き取ったというのは、まあ分かるのですが、本来ならトムの実母スコティに預けるべきだんだろうな。シーズン10も更新が決まっているので、成長したアグネスがストーリーに絡んでくるの可能性はありますね。アラムの副業というか、本業?のベンチャーは上手く行きそうで、こちらも辞めてしまわずに、NCIS:LAのエリックみたいに、大金持ちになって悪の退治をするのも良いのではないでしょうか。そういう感じで、自由にできそうですね。
June 1, 2022
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振り返りはある程度あるかなと思いましたが、過去に戻ってやり直すようなくどい感じですね。今シーズンから見始める人は少ないと思うので、説明する必要はないし「あれは終わった話じゃないの?」という思いがどうしてもしてしまいます。まあ、それが「Blacklist」なのですけど。下院議員の暗殺未遂事件が起こり、近くいた環境保全の活動家メアリー・パロットが狙撃され死亡した。しかしレッドは本来の狙いは議員ではなくパロットの方だったという。パロットは街の景観を壊すような建設計画に反対して、計画を反故にしてきた。彼女を恨みに思う者も多い。最も疑わしいのは犯罪組織の元締め、ヴィトー・デカニオで、彼の組織は最近強力になってきている。その背後には、組織のメンバーにロバータ・サンドというセラピストにセラピーを受けさせていることがあるとレッドはいう。犯罪者も罪悪感などの心の問題があり、セラピーは必要だ。レッドはアグネスと楽しい時間を過ごし、アグネスから「あなたはロシア人でしょ」と言われて驚く。ヴィトーは自身にまつわる3件の殺人事件で裁判があり、明日証言が行われることになっている。Dr.サンドに関する情報はなく、FBIは先日のパロット殺害の犯人を追うことにする。パクは殺人電波を受けて以来、まだ後遺症が残っている。夫に仕事の内容を告げていなかったパクも、さすがに現場に出ていることを話し、夫は「郵便局」に見学に現れる。結婚相手のことを何も知らなかったという夫に、パクは謝罪を繰り返す。デンベ、アラムらはパロットを狙撃した場所をNYPDが想定している場所よりも、さらに遠い場所だと推定し、防犯カメラに映る楽器ケースを持った男の姿を見つける。その男をデンベの知る射撃場で聞き込みをすると、ビーズリーだという。デンベとパクがビーズリーの自宅を訪れ、銃撃戦の上ビーズリーを逮捕する。レッドはリズがアグネスに「ピンキーはロシア人」と話していたことを知り、カタリーナから預かっている手紙を取りに行く。この手紙はレッドが死んだ後にリズに渡すように、と言ってデンベに託した。リズがアグネスに話したことはこの手紙を読んだからだろうというレッドは、知人の法医学者にリズの指紋があるかどうか調べてもらうことにする。ビーズリーの家宅捜索で頻繁に犬のトリミングを予約していることがわかる。しかし、住所は交差点やペットショップとは無関係の場所ばかりで、そのうちの一つはパロット殺害の現場近くで、犯行時間の1時間前だった。取り調べでビーズリーは、サンドのセラピーを受けていたことを認め、FBIは新たな予約を入れさせる。予約した場所に現れたのは、ペットの絵が書かれたトラックで中からサンドが現れる。クーパーは友人のルー・スローンに預けた銃の弾道検査が凶器ではない、と出たことに驚く。頼んでもいないのに、ルーは証拠を改ざんして、立場が逆ならお前も同じことをするだろうという。お前はダグを殺していないというルーは、誰かがクーパーをはめようとしていると言い、すっきりしないクーパーに感謝を求める。サンドは守秘義務を理由に話そうとしなかったが、誰にもダークな衝動があると言い、パクは自分にもその衝動があって自分を嫌っていると答える。サンドの指紋から、フィラデルフィアで開業医をしていたエレノア・ルッツという人物であることがわかる。エレノアは5年前に姿を消した。その理由は一人息子のダンテが悪の道に走り、犯罪を犯して逮捕され時にヴィトーに救われたからだった。ヴィトーはサンドに部下のセラピーを任せる代わりに、ダンテを身近に置き守ってきた。しかし、今日意見の相違がありヴィトーはサンドを首にしてしまった。もう守ってもらえないのでFBIに保護を求めるという。リズが死ぬ前に手紙を読んで真実を知ったのは良かったのではないか、というウィーチャに、レッドはそれを知ったからこそ、リズはレッドを殺すことをためらい、そのせいでヴァンダイクに殺されたと答える。サンドは今日、3人組のセラピーを担当したが、彼らはヴィトーが所有する建物でパロット殺害に関する仕事をするらしい。その建物を特定すると、明日ヴィトーに対して証言するハーマン・リーヴィが身柄を保護されている建物の近くだとわかる。ハーマンの口封じをすると考えられ、クーパーはすぐに身柄保護の手配を行う。一方、サンドと息子のダンテに関しては取引をして身柄を保護するつもりだ。ヴィトーの部下はハーマンのセーフハウスを襲い、ハーマンを連れ出そうとするが、到着したFBIに阻止された。ヴィトーも逮捕され、サンド親子の免責も認められるが、レッドはサンドの能力を買って移送中の親子を誘拐する。FBIはヴィトーが手を回したと考えるが、レッドはクーパーに自分がサンドを専属のセラピストとして預かったと報告する。アラムは抑えられない衝動を持つパクに、自分を嫌わずに愛するべきだとアドバイスする。パクは夫に自分を愛することができるようになれば、あなたにも愛されるかもしれないという。クーパーに匿名の電話があり、クーパーがダグ殺害の証拠を捏造したという情報を持っていると告げる。レッドはカタリーナの手紙をリズが読んだという結果を聞いてショックを受ける。さっそくサンドに自分の心に巣食う闇について話す。光を見つけても、人生の良いものを危険にさらしてさらなる闇に向かってしまう。最近、最も親しい古い友人が自分を裏切ったことを知り、怒りがあまりにも深く大きいことを理解している...うーん、別に母の手紙を読まなくても、今までの流れで十分にレッドがロシア人であることはわかると思うんだけど。そして読んでも読まなくても、リズがレッドを殺すことなんかできるはずないじゃない。まあ、殺したいという気持ちになったことはあったでしょうが、帝国を引き継ぐためだからと言ってもまともな神経なら相手の顔を見て正面から撃てませんよ。血の繋がった肉親であるかどうかも別として。デンベが手紙をリズに渡したかどうかは謎ですが、封印はしていなかったのかな。仮に渡したとしても、どうやってリズから回収したかですよね。あの時はすぐにでも逃げなければならなかったし。その辺はレッドがデンベと決別したことによる、被害妄想みたいなものなのかも知れません。レッドの苦悩を描くシーズンなのでしょうね。アグネスに翻弄されるレッドも楽しいです。悪人専門のセラピストというのは、なかなかおもしろいアイディアで、レッドの心の中を覗くだけでなく、パクが自分の衝動に向き合うなど、上手くつながったと思いました。クーパーについてですが、一番怪しいのは友人のルーじゃないでしょうか。目的はわからないけれど、金とか長年の隠された恨みとか、妻の浮気のことなど、クーパー家の事情を知った人物の犯行でしょうね。レスラーはお休みの回、来週はがっつり描かれるようです。
July 6, 2022
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今回もカレンはいないものの、ほぼ全員が活躍して内容も山盛りでした。プロレスラーのゲストあり、言及だけで登場の存在とか、何でもありですが、まあにぎやかで良かったのでは。ディークスとケンジーの家に、LAPDのホワイティング刑事が助けを求めてやってくる。昨夜LAPDのショーン・ターナーから内密に会いたいと連絡を受け、指定の場所に行くとターナーは射殺体で見つかった。それだけでなく、報告しようとすると自分も背後から襲われ、殺されそうになったところを逃げてきた。相手は誰か分からなかったが、おそらく警官だろう。ディークスはキルブライドを呼び出して、事情を聞く。ホワイティングは自分は嵌められたと主張し、その根拠は、逃亡してすぐに自分がターナー殺害の容疑者として指名手配されたことを上げる。ホワイティングはラウンドトゥリーが妹と一緒の時に警官に車を止められ、不当な扱いを受けた件で、捜査情報を漏らしたことで内部の反感を買い、さらに上層部からラウンドトゥリーの訴えを取り下げさせろと圧力をかけられことから、一線を引いたという。それで身内の恨みを買ったと思われるが、さらに、ホワイティングがラウンドトゥリーの件でマクニール巡査を捜査している時に、フェンタニルを取引している警官の噂を耳にした。密かに聞きまわったことが彼らの痛いところを突いたのだろう。殉職に見せかけ殺そうとしたとも考えられるが、今のところターナーとの繋がりはわからない。もはやLAPDを信じることができず、自分の無実をNCISに証明してほしいという。キルブライドはフェンタニルが市中に出回っていることを危惧し、DEAと連絡を取りホワイティングの訴えを調べるよう命じる。ディークスもラウンドトゥリーも因縁があり、ホワイティングについては素直に信じることはできないが、サムはフェンタニルにより水平が2名も死亡していることから、まずは真実を突き止めようという。ただ、LAPDに動きを知られてはならない。ラウンドトゥリーはボートハウスでホワイティングを監視する。ディークスはホワイティングには大きな借りがあり、ヘティをかばって首を撃たれたことなどをラウンドトゥリーに話す。ホワイティングはラウンドトゥリーの訴えを報告し、それによってマクニール巡査が処罰されたが、結局自宅待機のみだった。ラウンドトゥリーは不満を表明するが、ホワイティングはここにいるよりは現場で真相を探る方が早く問題が解決することができると言ってラウンドトゥリーと外に出てしまう。LAPDはターナー殺害の容疑者としてホワイティングの映像を公開した。手に銃を持って店に入っていく姿は衝撃的だ。待ち合わせ場所の店は警察に封鎖され、周辺の防犯カメラは何台も止まっていた。犯人が止めたと思われる。ホワイティングが犯人なら、わざわざ自分の姿を残すはずがない。ホワイティングはフェンタニルの問題でギャング麻薬対策部門のプライス刑事に目をつけており、自宅からプライスを尾行する。サムはターナーの妻に直接話を聞くことにする。妻は警察から夫の死について詳しい説明を受けておらず、夫は最近体調が悪く帰宅しても心ここにあらずという様子だったという。サムとディークスはターナーがオピオイド依存症の症状を示していると判断し、扱うブツに手を出したために殺されたと考える。プライスはとある場所で長髪の男と会っていた。ラウンドトゥリーがファティマに身元照会を求めると、キルブライドに2人が外に出ていることがバレてしまう。長髪の男は薬物を扱うギャング「アンウォンテッド」のスコット・アプトンで、組織はDEAの捜査対象だった。プライスとは抜き差しならない関係のようだ。娘のローザを安全なところに避難させようとするケンジーの元に、顔に傷がある男が現れる。ホワイティング刑事を探しており、強引に家の中に入ろうとするのでケンジーが追い返す。この男はプライスの相棒ニック・シルス刑事だった。ホワイティングはシルスの顔の傷は自分が襲われた時に引っ掻いた傷だという。ホワイティングとラウンドトゥリーはスコットの身柄を確保し尋問する。スコットはフェンタニルの売買については関与を否定するが、全てを把握している黒幕に「オーディン」という人物がいると明かす。スコット自身は地下格闘技のギャンブルでブッキングをしており、プライスはオーディンが「アンウォンテッド」をLAから引き上げるという話が不満だったようだ。オーディンの本名も居場所も不明だが、マクニールの処罰の件はオーディンをナーバスにさせたようだ。キルブライドはフェンタニルを一掃するため、DEAの協力を仰ぎ、素手による地下格闘技試合にサムを潜入させ、オーディンを捕らえる作戦に打って出る。ファティマがサムに付き添い、会場内の人物を探りオーディンを確認次第、突入する。サムの対戦相手は赤毛の大男で、会場内ではギャンブルではなくなにかの取引がなされているようだ。ドラッグを客にさばいていると見られる。サムは戦いながら対戦相手の男がオーディンだと気づく。キルブライドの号令で、NCISが突入し、会場にいたプライス、シルスをケンジーらが追い詰める。サムはオーディンを倒し、客は一斉に逮捕され、フェンタニルを回収することができた。ホワイティングへの令状は取り下げられることになるだろうが、かなりの事務作業が必要になるだろう。ラウンドトゥリーはマクニールも今夜の件に関係しているのだろうかという。ホワイティングはわからないとしつつも、プライスらの仲間ではあるだろう。もし関係があるのなら証明して見せるというホワイティングに、ラウンドトゥリーはお互い別の組織としてやっていくだけだという。ホワイティングはこの借りは必ず返すという。キルブライドは善戦したサムを労い、自分もかつてはファイターだったと明かす。しかし息子が生まれて家族と時間を過ごしたいと思って引退したという。結果的に家族と関わる時間は作れず、息子はフェンタニルなどのドラッグで人生を壊してしまった。最近息子に電話をしたが、話は弾まなかった。サムは弾まない会話だから価値があるという。赤毛のファイターの人は有名なプロレスラーだそうで、アメリカの視聴者にはおなじみなのでしょう。サムにねじ伏せられるなど、よくやってくれました。気になったのは、プライスがホワイティングとラウンドトゥリーに「お前たち気をつけるんだな」と言ったことで、LAPDにはまだまだ悪の組織があって今回のことでさらに恨みを買ったのじゃないかという気がしました。マクニールも処分が明ければ、復帰して復讐してくるかもしれないし、上層部が圧力をかけてくるというのも心配です。ホワイティングは内部監査だから憎まれて当然、受けて立つということなのでしょうが、ラウンドトゥリーは「あんたとは組んでない」という事でしょうね。でもラウンドトゥリーは人間的には理解したようで、まあ、ファイナルシーズンでイメージアップした感じですね。息子がスティーブンということは、ローザのデート相手なの?というオチも良かった。サバティーノほどではないですが、彼女も結構出演したわけですね。Dママはローザの保護に狩り出されたことになっていても顔を出さず、さらにDEAの人も大勢いるはずなのに、そのシーンは省略というのがちょっと笑いました。ローザはもうかなり大人で、ケンジーの仕事のこともそれなりに分かっているはず。キルブライドが今回のフェンタニル騒動に熱くなったのは、息子の件があったからということですね。本来の仕事の範囲ではない上に、逮捕令状が出ているホワイティングを匿ったり、合同で捜査するのはかなりやばいことだったと思います。キルブライドがベトナム戦争の時に乗ったUSS Iwo Jimaというのは、イオー・ジマ級強襲揚陸艦の船なんだそうで、日本人には深く心に刺さる名前ですが、おそらく双方の兵士に敬意を持って着けられたのだろうなと思いたいです。ちなみに実際のイオー・ジマの1番艦はアポロ13号の回収に関わったとは、ふーん。また、キャンプ・レジューンはノースカロライナ州ジャクソンビルにある海兵隊の軍事基地で、特殊作戦コマンドがあるんだって。覚えておこう。
October 5, 2023
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FBIが悪徳企業と闘い、いつもより、力が入ったエピソードに感じました。(爆)連邦検事補役は「ホワイトハウス」のウィル・ベイリー(Joshua Malina)。保護者の一人として出ていたのは、「The Wire」のディアンジェロ役、Larry Gilliard Jr. ですね。今回から登場の新学部長見るドレッド(ミリー)はパワフルなおばちゃんですね。しかも、アランと息があってデートまでするので、今後重要なキャラクターになりそう。そのミリーからチャーリーは博士課程の入学委員会の議長を命じられ、アミタは終身在職権を与えられる。これまでのように、チャーリーのアシスタント兼恋人というおもしろくない立場だったアミタは、学者としても独立できるし、対等な立場でチャーリーともつきあえるのかも知れません。小学校の校庭で補修工事をしていたところ、急に地面が陥没し、児童や監督人が落ちて死傷者が出た。校庭の工事を担当したのは、ケントウェル建設という会社で、違法建築や贈賄など不法行為の疑いがあるため、内偵中だった。連邦検事補のミークスは、今回の事件をきっかけに過失や手抜き工事でケントウェル社を厳しく追及するという。専門家の立場でアランも捜査に協力することにする。チャーリーは地下水流のせいで陥没したのかどうか、調べる。ケントウェルの代理人の弁護士は捜査に協力すると言って、膨大な資料を持ってくるが、舗装材料として有毒廃棄物をリサイクルして使っていたことがわかる。実はケントウェルの親会社が化学廃棄物を舗装材料に加工していた。毒性は処理されているはずだが、なぜか小学校では白血病やガンを患う子供の数が多く、穴に落ちた子供は発疹が出たという。ケントウェルの工事を認めた教育長は、環境庁の検査をパスしたというが、ケントウェル社から賄賂をもらっている疑いがある。陥没した穴の周辺を調べると、処理されない廃棄物が入ったドラム缶が大量に埋められており、そこから発生したガスが岩を溶かし穴を開けていた。しかし、それだけでは企業の責任を追及する証拠とはならない…子供が日常過ごす場所は一番安全でなければならないのに、そこに産業廃棄物を埋めるというというあくどさに驚きです。しかも、アメリカのシステムなのか、教育委員会を丸ごと買収して息のかかった教育長を送り込む、また環境庁の役人に賄賂を送るなどなど、出るわ出るわ。その上、証人となった教育長を暗殺するなど、まるでスパイ映画の世界でした。だから「007」の映画を見に行くことになったのかしら。(笑)本当はもっと長い期間慎重に捜査をするのでしょうね。いずれ、保護者たちからも訴訟を起こされることでしょう。ラリーの住宅問題はエキセントリックになってきました。教室の次はスチーム・トンネルに寝泊まりするって、次はどこで寝るのか。
August 19, 2008
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シーズンプレミア。先シーズンの「RAW」で強烈な印象を残したスター・モリソンFBI特別捜査官が再び登場。さすが、彼女が出てくると話が込み入って、テンションが上がります。ソーシャルワーカーからレイプ被害者の疑いの通報を受けたオリビアが、病院で対面する。その女性は、頭髪を剃られ見るからに傷ついていたが、名前も言わず捜査に協力することを頑なに拒み去っていく。オリビアはタクシーの後を着けて自宅に行き、再度被害届を出すように説得するが聞き入れられず、オリビアは脱ぎ捨ててあった下着を勝手に持ち帰り、検査に出す。被害者ヘイリーは動物愛護の活動を行っており、同じグループ活動をしているボーイフレンドのジャスティンがいるというので、会いに行くと、前夜、ミーティングの後に、グループの仲間とヘイリーは帰って行ったがレイプのことは知らないという。オリビアが再びヘイリーの自宅に向かうと、室内は酷く荒らされて、そこでFBIのモリソン捜査官と出くわす。実は、ヘイリーは環境テロリスト「コーズ」というグループに参加しており、その上位グループの「エッジ」の活動が爆弾を使い過激化しているため、ヘイリーを潜入させ、情報提供を受けているという。ヘイリーとモリソンの関係は、コロンビアのドラッグカルテルを壊滅させた時からで、オリビアはヘイリーのレイプ犯人を捕まえたいが、モリソンは環境テログループ捜査を楯に、メンバーの情報提供はできないという。SVUではヘイリーが敵に通じた罰として髪を剃られ、暴行されたのではないかと考える。やがて、姿を消していたヘイリーからオリビアの行動について苦情が持ち込まれ、クレイゲンとノヴァク検事補はFBIとの合同捜査はできないという。DNA検査を行ったワーナー検死医も結果を教えることを拒否する。オリビアとモリソンはこっそり協力することにして、「エッジ」のメンバーの中で前科のあるミッチェルの自宅を捜査することになった。ミッチェルはミーティング後、ヘイリーと帰ったメンバーで、山の中の小屋に住み、動物を守るために破壊工作を行っていた。ステイブラーとモリソンが自宅に入ったところ、冷凍庫の中に手製のダイナマイトがあり、爆発してしまう。ステイブラーは一時危険な状態になる。ミッチェルの恋人のペルセフォーンは温室で有機栽培の野菜を作っており、ミッチェルの居場所を話す。食品会社の前でデモ中のミッチェルを逮捕したモリソンとオリビアは、ミッチェルを厳しく取り調べる。ミッチェルはミーティングから帰る途中、ヘイリーは別の男にSVUに連れ込まれたという。「エッジ」は次に何か計画しているという。クレイゲンとノヴァク検事補は、ヘイリーを救うためDNA検査の結果を聞く事にする。そこに、ヘイリーをレイプし連れ去ったザンダー・オーエンスの遺体が運び込まれていた。額に銃弾を撃ち込まれており、ザンザーはドラッグディーラーで2週間前に出所しており、ヘイリーがFBIに情報を漏らしたために逮捕された。今回のレイプ事件は環境テロとは関係ないのではないか。やがて、ヘイリーからモリソンに連絡があり、出てきたところを逮捕される。ヘイリーはザンダーが逮捕されたときに受け取った50万ドルを返せと脅され、殺したと認める。その金はすでに寄付して手元にないというが、エッジの計画については何も話さない。モリソンとオリビアはペルセフォーンが次のミーティングに参加すると聞いて、彼女が爆薬の原料となる肥料を入手可能なことから、彼女に変わってオリビアがブツを持って行くことにする。ヘイリーはノヴァク検事補の反対を押し切って保釈される。護衛の潜入警官と共に食品会社に入ったオリビアは、持っていた爆弾の原料をヘイリーに奪われる。急に裏切ったヘイリーは動物実験には断固として反対で、逮捕も嫌だと、作業を始めたため、突入したモリソンがヘイリーを撃ち殺す。エッジのメンバーは一斉に逮捕され、オリビアもメンバーとして連邦拘置所に拘束される。モリソンはオリビアにそのまま潜入して欲しいと言い、エッジの首謀者アンディの行方を訪ねる。ステイブラーはオリビアの代わりに新しいパートナーと組むことを知らされ、オリビアに連絡を取ろうとするが、電話は繋がらない。撮影時、マリスカはまだ妊娠中だそうで、オリビアが潜入捜査に入るということは、多分産休になるのでしょうね。それにしても、スター・モリソンとオリビアが組むと本当に火花が散るほどの激しさで、そんなことは全く忘れてしまいます。ステイブラーは今回も爆弾で吹き飛ばされて、モリソンに「君は疫病神だ」と。(爆)本当に散々でしたね。環境テログループはリアルに感じられて、それを取り締まろうとするFBIの働きは興味深かったです。髪を剃る行為は昔、ナチスに協力した女性に対してレジスタンスが行ったというのは、あまり意味がなかったかな。サディストの犯行と見せかけるための「釣り」ですね。さて、しばらくはまた気の乗らない相手とコンビを組むステイブラーを見る事になるのでしょうか。
February 17, 2011
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遊園地の室内遊技場で衆人環視の中、幼い子供が誘拐され殺されてしまう。異常が見つかると、すぐに出入り口を封鎖するのに、どうしてそんなことが可能なのか? テーマとしては、幼児に対する性犯罪を絶対に許すまじ!ですが、アメリカにはこれをドラマと高をくくっていられない現状があるのでしょうね。メーガン法によって、性犯罪者のデータを公開するのはそれだけの必要があるからなのでしょう。 日本では、まだそういう制度はありませんが、子供が犠牲になる状況は昨今あまり変わらないように感じます。社会全体で守るべきは幼い命ということでしょう。それでもあらゆる手を使って子供に近づく犯人の異常さは身も凍る思いがしますね。 母親でもあるAlexxにとっても、辛い検死だったと思います。こんな愛おしい存在を誰があんな悪魔に渡すでしょう。 こういうケースにはHoratioが俄然、怒りを見せます。ラボの緊迫感がまた違うようなじ。やはり、見ている方も感情移入してしまいます。被害者の母親に対するHoratioの思いやりもいつもながらじーんと来ますね。 そしてメーガン法のおかげで犯人逮捕に繋がりました。ラストシーン、公園で遊ぶ子供たちをベンチに座って見守るHoratio、あなたは子供の守護神、ガーディアン・エンジェルか、はたまたお地蔵さんか?でも、上から下まで一寸の隙もない黒ずくめ、というのはちょっと怖いんですけど。(爆)もしかしたら、子供に何か思い出があるのでしょうか。 "Life is filled with this disappointment."「人生に絶望はつきものさ。」いつもなにか言ってくるれHoratioですが、「まだやっていなかったのに」と開き直る容疑者に対してこの一言、「お前たちの自由にはさせないぞ」というHoratioの意思表明にも見えました。そして、この犯人はこれだけでは終わりません。 ラボで徹夜、つい眠り込んでしまったCalleighに、「コーヒーを入れるけどどうする?」というHoratio。彼女は"Sugar"と答えていましたが、良いな~。大変良く気が付く上司です。(笑)確かに、Calleighとはケミストリーが良いようです。Horatioの返事の甘いこと。(壊) ところで、スピードが作業中に鼻歌交じりに聴いていた曲は、Lynyrd Skynyrdの"On the Hunt"。The Whoと言い、制作者の好みなんでしょうね。CSI Miami Files本館へ
December 26, 2006
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今週はちょっと外れかなあ。事件よりはオリビアの心情に触れたエピソードで地味でした。連続4件のレイプ犯として、マイケル・ガードナーが逮捕される。犯行手口は被害者の首を絞めて失神させ、レイプした後、身体を切るというもので、現場に残っていた指紋が唯一の証拠となった。ただ、4人目のキャリーは途中で意識を取り戻し犯人の顔を見たので、オリビアは面通しに立ち会わせることにする。その時、キャリーにレイプカウンセラーのベサニーが付き添っていたが、面通し前のカードナーにベサニーを見られてしまう。キャリーは面通しでガードナーを犯人であると認め、保釈後のガードナーを恐れる被害者たちは保護命令を申請した。これは、自分たちの居所を裁判所に届け出て接近禁止を求め、その際にガードナーにも住所を知らせることになるのだが、保釈されたガードナーは案の定被害者たちの前に現れ、再び逮捕されてしまう。4件まとめて起訴されたガードナーは、自ら弁護すると言い、分離審議を求め証拠の有無などから、キャリーの事件しか起訴に値しないと主張して認められる。補助に弁護士のラスがついていたが、ガードナーは法律をよく調べてキャボットと闘い、キャリーの面通しについても、自分を見かけたベサニーがキャリーに入れ知恵したのではないかと追及する。判事はベサニーから証言を得ようとするが、レイプ被害者のプライバシー守秘義務を重視したベサニーは態度を硬化させる。それでも、オリビアの説得で判事に証言し、ガードナーの承認要請は却下される。その後、ガードナーは失踪してSVUはやけになったガードナーが次の犯罪を起こすのを防ごうとするが、新たにレイプ殺人が起きてしまう。被害者の手首に残っていた歯形から、犯人がガードナーであると特定され、小切手を監禁していた情報を得たSVUは、監視ビデオからガードナーが弁護士のラスと一緒だったことを確認、ラスの自宅へ逮捕に向かう。しかし、すでにガードナーはラスに刺し殺されており、彼女は凶器が車内にあったことを問い詰めたのにガードナーは認めなかったので殺したと答える。要するに弁護士はガードナーの愛人だったわけですが、自分の女には乱暴しなかったのでしょうか。どうせなら、最後までこの男に裁判で闘わせたらよかったのに。弁護士が殺してしまう理由がよくわかりません。犯人はレイプするだけでなく、「二度と顔を見たくない」という被害者たちの心情を逆手にとって、あえて弁護士となって裁判で被害者と顔を合わせ、証人質問で嫌な質問をするというのが楽しみだったわけですね。ところで今回は珍しくオリビアが弱気になって、ステイブラーに対して「私は何のために仕事をしているのだろうか」と言わせるのがメインだったのかも知れません。そのきっかけになったのは、無理矢理証言させたベサニーが他の事件からも証言を求められることになって、レイプ被害者たちから信頼できないと、カウンセリングを断られたということ。うるうるしているオリビアに、自分も家庭を犠牲にしているステイブラーが慰める。常に犠牲者を第一に考える君じゃないとこの仕事はできない、みたいに言われてしまいちょっと気の毒でした。マンチやフィン、グレイゲンらもいるのにね。それを思えば、キャボットは氷のハートですね。凹むことはなさそうです。(笑)
June 23, 2009
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今回も途中で話の方向が変わりましたね。SVUの得意技。(笑)ゲストのMaria Belloは、例えば「ER」のデル・アミコ医師でしたね。懐かしい。オリビアは一体何人の子供の後見人になるのやら。クリーニング工場で見つかった女性の遺体がマーシー総合病院から運び込まれた。クリーニング会社のトラックに何者かが遺体を運び込むところが病院の監視ビデオに写っていた。SVUは犯人の車を探す。被害者は拷問されレイプされていた。身元は環境活動家のサマンサ・ミラードと判る。サマンサは芸術家による環境保護活動として、グローブオイルという企業に対して抗議活動を行っていた。サマンサの抗議方法は相手が出すゴミを使ってアートを作るというもので、CEOのターナーの家のゴミ箱をあさっているところが確認されていた。サマンサの手を縛っていた電気のコードはターナーのゴミ箱にあったため、ターナーを聴取するが殺人は否定する。グローブオイル社の向かいの交差点カメラにサマンサの姿が写っていた。それによるとその後病院で遺体を運び込んだ男がやってきて遺体を運び出しているところが写っていた。犯人の車は9ヶ月前に死亡したローマス・ギャンブル所有のものと判り、オリビアとエリオットはギャンブルの家に向かう。息子のジェイソン・ギャンブルが帰宅して、おどおどした様子で車は兄の物だと言い家の中に入ってしまう。エリオットとオリビアがドアを開けるように求めると、中から発砲してきたため、2人は強引にドアを開けて中に入りジェイソンを逮捕する。ジェイソンは落ち着かない様子で、サマンサの思われるアート作品が入った箱を持っていたため、容疑者としてエリオットとオリビアは厳しく取り調べる。クレイゲンは発砲したステイブラー本人が尋問するのはふさわしくないとして、Dr.ホアンの心理鑑定を受けるように命令する。ジェイソンは横領により7年の刑を受け出所していた。保護観察官はジェイソンが自動車で遠出をすることはないというが、最近様子が変わったという。改めてジェイソンの自宅を調べると、地下室に拷問を行ったと思われる部屋があり、血液反応も見つかった。それでもジェイソンは犯行を否定する。「宝物」が入った箱の中には、他の被害者のものと思われる戦利品があり、被害者は5名だったことがわかる。しかし、新聞記事などからサマンサ以外の被害者は40年前にレイプ被害にあったことが判った。ハードウィク検事補はサマンサ以外の4人をを襲った犯人の名前を明らかにすることを求めるが、ポンド弁護士はサマンサ事件の免責を求め、取引は物別れとなる。ジェイソンが父親をかばっているのではないかと考え、父親の写真を持って被害者の一人、ジョアン・アーリスを訪ねると、すでにジョアンはアルツハイマー症で物を言える状態ではなかった。ジョアンの世話は娘のビビアンがしているが、オリビアの態度に不信感を持ったビビアンが母親がレイプされたと知って、自分はその時にできた子供だと知ってしまう。母親と不仲だった事はそのせいだというビビアンに、オリビアも自分の生い立ちを話し力になるように声をかける。ビビアンにはカルバンという息子がいて、息子を愛しているという。オリビアはジョアンと自分の母親との共通点に注目し、もしかしたらビビアンは自分の異母姉妹なのではないかと考える。一方、ジェイソンと刑務所で5年間同房だったウォルター・バーロックが出所し、その後保護観察官とも連絡が取れないことが判った。バーロックはレイプや盗みの犯罪歴があり、ギャンブルと暮らしている可能性もあるとしてギャンブルのクレジットカードの使用状況を調べると、ストリップクラブにいるバーロックが見つかり、身柄を拘束する。ギャンブルの家の地下室からはバーロックの指紋が検出され、SVUはギャンブルを共犯として2人共厳しく取り調べる。ギャンブルは発砲したのはバーロックだったと主張し、ポンド弁護士はギャンブルの身柄の保護を訴える。それによると出所したバーロックはギャンブルを脅して地下室に居座ったという。実は刑務所でギャンブルはバーロックから暴行、レイプを受けていた。しかしハードウィク検事補はSVUによるバーロック逮捕は無効逮捕だったとして、2人とも釈放されることになってしまった。その時、前の晩にジョアンが死んだのでビビアンがオリビアを訪ねてやってきて、偶然バーロックと廊下で鉢合わせしてしまう。話の流れで自分がバーロックの娘かも知れないと察したビビアンは、オリビアが事実を隠していたといい、激しく動揺して立ち去っていく。ステイブラーはギャンブルの家に戻ったバーロックを監視していたが、戻ってきたギャンブルが手を血に染めて家から出てきたため逮捕する。家の中では、惨殺されたバーロックの遺体があった。殺されたのは数時間前で、犯人はギャンブルではなく、ビビアンかとも考えられる。ビビアンは姿を消し、分署に息子のカルバンを残していった。オリビア宛の手紙が残されており、そこにはカルビンの後見人をオリビアに任せるという書類があった。「え?それで?」という終わり方は久しぶり。バーロックを殺したのは限りなくビビアンぽいが、検察はギャンブルを犯人だとして起訴するのでしょうね。オリビアとしては、カルバンを預けられても育てるわけにもいかず、遺棄したともいえるビビアンを捜し続けなければなりませんね。2人の父親が同じだとすると今後の展開も見込めましたが、オリビアの父親の話はもう過去に終わっているし、やっぱりもう望めないか。でも、同じ立場だからこそ理解し合えるだろうし、ビビアンとの絡みをもうちょっと作って欲しかったと思いました。ギャンブルは本当に気の毒だと思いました。本当に怯えてどうして良いのか判らないという様子なのに、SVUの2人が畳みかけるような取り調べて、あれでは潰されてしまいそう。SVUもかなり暴力的になりましたね。クレイゲンが何度もホアンのところへ行けと言っているのに、ステイブラーは全く気にしておらず、存在感の薄い上司であるのがありありでした。(爆)40年前のレイプ殺人犯がバーロックであるかどうか、サマンサを殺したかどうかについてもDNAなどで確認しないと、かなり粗いですよね。まあそれらは置いておいても、及第点のエピソードでした。バーロック役の人、かなり怖かったです。
January 21, 2013
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久しぶりにLaw & Orderらしい、起伏のある展開でしたね。ちょっと、昔のソープみたい。ゲストのスコット・バクラはベテランで良い人、正義の味方というイメージがあって、悪い人じゃないと思いながら見てしまいました。公園で1歳の娘を遊ばせていたレディ夫妻は、ちょっと目を離した隙にテッサを見失う。たまたま父親が撮影した映像には、近隣に住む性犯罪者の姿が映っており、すぐに誘拐の疑いで逮捕する。男はテッサはブロンドの母親と一緒だったと言い、自宅にもテッサの姿はなかった。その女はテッサの母親ジョシーとは別人で、監視カメラに写っていた女性の姿を見ても、レディ夫妻は見たことがないという。日中、テッサの面倒をみていたシッターに話を聞くと、公園で子供の写真を撮影していた女性がいたという。その女性からもらったという写真を手がかりにディア・ノーブルという女性のスタジオを訪れると、ディアがテッサを抱いていた。ディアはテッサは自分が産んだ子供だと主張し、養子に出した時の書類も全て揃っているという。SVUはディアが妄想で話をしていると考えるが、レディ夫妻は実は夫の精子で代理母に生んでもらったと明かす。生んだのは大学生のエリン・マーフィーという女性で、夫妻には養子縁組の書類が揃っているという。一方、ディアは確かに出産の記録が確認され、騙されて子供を奪われたと主張する。その2件の出来事に共通して関わっているのは、ウェンデル・フィニーという弁護士だった。クレイゲンの反対を押し切って、SVUはフィニーから話を聞く事にするが、フィニーは最近手術をして死亡していた。フィニーの共同経営者によると、事務所では養子縁組を扱うことはないと言い、フィニーの契約書のサインを見て、偽造ではないかという。さらに、レディ夫妻もディアもクライアントではなかった。ただ、エリンについては、スーパーマーケットでの転倒事故で相談に応じていた。レディ夫妻はエリンとは直接会ったことはなく、連絡も取れないという。通っていた大学もすでに辞めて、現在は行方不明になっていた。フィニー弁護士との接点について、レディ夫妻は親戚の集まりでフィニーに会ったという。フィニーは義理のいとこで、不妊について相談に乗ってもらったのがきっかけだったという。ディアは養子に出した理由を聞かれて、テッサの父親がしばらくのあいだ養子に出せと言ったからと答える。しかしもう1年も経つのに、父親はテッサを返してくれず、その父親というのが、有名なクラーク判事の息子、ケント・ウェブスターと聞いて一同は驚く。ディアとケントは機関紙の撮影で知り合ったと言い、ディアは保釈が認められた。レディ夫妻の持っていた養子縁組の書類は全て偽造と判明し、ディアが持っていた出生届は本物と判る。SVUはレディ夫妻の夫ブレイドンのDNA検査を行う事にする。ケント・ウェブスターはディアの事は知らないと言い張るが、ケントの自宅にディアが現れ大騒ぎとなる。ディアはあくまでケントと交際していたと主張し、携帯のやりとりや「証拠写真」を見せる。もみ合った時にディアがケントを引っ掻いたので、そのDNAも検査に回す事にする。ケントの妻ジリアンは脳腫瘍で余命が残り少ないと言い、ケントは撮影で知り合ってから、しつこくディアに付きまとわれるようになり、困っているという。実は、ケントの娘ハナがエクソサイズのクラスでディアと知り合い、親しく話をしていたことが判る。ハナにとっては、母親の事などでいろいろ話を聞いてもらう姉のような存在だったという。DNA検査では、ブレイドンはテッサの父親ではないと判明した。まだケントの結果が出ていないが、はったりをかませることになり、SVUがケントに迫ると、ケントは渋々ディアに誘われて、マッサージを受け「発射」してしまったと認めるが、それでもウェンデル・フィニーについては、全く知らないという。DNA検査の結果を知ったレディ夫妻はショックを受ける。自分たちはフィニーに騙された被害者だという。しかしディアが親権を求め訴えている事から、裁判ではフィニーの詐欺が証明されるまでは、テッサは一時的に児童福祉局が預かることになった。レディ夫妻はテッサを引き取った日、フィニーが電話で「終わりました裁判長」というのを聞いていた。再度、家族で食事中のケントにフィニーについて聞くと、父親とフィニーが長年懇意だったらしいという。そこに、ハナが父親のスキャンダル写真を持って来る。何と、今日、ケントとディアがキスをしている写真が撮影されたという。実はディアがパパラッチを自ら雇い、撮影させたものだった。クラーク検事は早々と、フィニーとは近年疎遠だったとコメントを出し、予防線を張った。そこに、ディアの自宅で騒ぎがあったという通報があり、SVUが向かうと、ディアは頭から血を流して倒れており、現場を漁るケントの姿があった。ケントは今到着したばかりだとい言い、ハラスメントを辞めさせようと言いに来て、ディアが死んでいるので、彼女が世間にばらまくという2人のセックス・ビデオを回収しようと思ったという。そのテープのことはディア本人からジリアン宛てに3時頃電話があったというが、ケントは6時に電話があったと妻から連絡があったと言い、証言が食い違う。ケントのアリバイが確認されたため、容疑はジリアンに向かうが、体調の悪いジリアンが重い凶器で何度もディアを殴るのは不可能に思えた。しかし、6時頃にジリアンの声で911にディアの異常を伝える通報があり、オリビアはジリアンに話を聞く。ジリアンは自分がやったと自白するが、矛盾点もあり娘のハナをかばっているのではないかと疑う。それでも、ジリアンは余命短い自分が娘を守ると言い張り、オリビアとニックは何も言わずに立ち去る。ハナにカウンセリングを受けさせて、いずれ自白させる事も考えるが、裁判でジリアンは有罪を認めてしまう。ケント・ウェブスターは本当に妻を裏切っていたのか、ディアが妄想を抱き、ストーカー行為をしているのか、という点では最後までケントがはめられているという気持ちがありました。一度の過ちだったとしても、奥さんが病気だというのに酷い奴でしたね。何を言っても信じられない。結局、次期最高裁判事の呼び声高い父親に救ってもらい、かつての恩を返そうとしたフィニーに事後策を押しつけた。しかし、フィニーは死んでいるし確認のしようがない。フィニーのサインが偽造じゃないかというのは、誰がやったのでしょうか。ケント本人かな?ジリアンは娘のために命を賭けたのでしょうね。それは判っているが、状況証拠だけで決定的な証拠はないし、ハナのためにはこのままの方が良いのかも知れない。クレイゲンもさすがに嘘は判っているのですが、やはり事を荒立てたくはないでしょうね。これで生みの母が死亡し、テッサはレディ夫妻の方にくるのかな。テッサに取ってみれば、何も責任のない運命なので、何も覚えていないで幸せになって欲しいと思います。両親については仕事で忙しいかも知れないですが、今度は子供から目を離して欲しくないですね。
December 22, 2013
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