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2話続きのシーズンフィナーレをサム目当てに見ていたので、ちょっと肩透かしを喰らいました。(笑)タイトルはもう、モーツァルトやヴェルディの「レクイエム」でもおなじみのアレですよ「怒りの日」。最後の審判を前に、全ての人は恐れおののくわけです。過去のエピソードは全く覚えていなくて、ストーリーはともかく、全体的な感想などぼやっと書き残すことにします。簡単なあらすじテナントのCIA時代の任務で情報提供者エイドリアン・クリールとのトラブルが今になって現れた。MI6のエージェントに会いに行くと殺されており、現場にはテナントの過去の偽名のパスポートがあった。監査特別捜査官のスイフトという男がホノルル支局に現れ、テナントは説明を求められる。テナントはすきを見て、ケイトを伴いヴェネズエラのカラカスに向かう。そこでテナントは旧知のチャーリー1に救われるが、チャーリー1は死んだはずのクリールに殺され、テナントはクリールに拉致された。クリールはテナントのメンターで当時のCIA上司マギー・ショウに復讐しようとしており、テナントを拷問してマギーの居場所を聞き出そうとする。マギーはクリールが誤った情報を提供してアメリカの工作員に多くの犠牲が出たことで、クリールを無き者にしようとした。テナントはクリールは金が目当てだと考え、現在国を裏切って刑務所に入っているマギーの居場所について、曖昧な情報を与える。一方、テナントの行方を追って、ケイトはアーニーら手がかりからテナントの乗った車を追跡する。ケイトとテナントの危機を救ったのは、LA支局のサム・ハンナで、テナントのオフィスに陣取るスイフトが送り込んだものだった。ハワイに戻ったテナントはスイフトの監視の元、マギーを囮に使ってクリールを逮捕するべく動く…LL Cool Jはクレジットされていませんでしたね。完全なサプライズ登場で、撮影はハワイにも行っていないのでしょう。モロッコからハワイは相当な距離だと思いますが、どうやら出演はこれだけではなさそう。スイフトのいう増員は多分サムのことなのでしょうね。なので、今後サムがハワイのエピソードに登場すれば取り上げることにします。その際にヘティの情報などが出るかもしれません。ちなみに、カレンは出ないのでしょうね。ヘティ探しの方が大事なのかもしれません。スイフト役のヘンリー・イアン・キュージック、しかもハワイというと「LOST」のデズモンドですね。非常に怪しい存在ですが、今回もいかにもなキャラクターでした。一体どこの誰と話をしているのか、今後テナントとそのチームは何をさせられるのか。マギーはきっとテナントを裏切るだろうなと思いながら見ていましたが、想定通りだったのかな。テナントの事を娘のように愛している、というのは事実なのでしょうが、どこかで見たような設定ですね。姿を消したことで、今後また登場することもあるのでしょう。ところで、今シーズンの途中、ルーシーの出番が少ないなと思っていたら、「The Chosen」というドラマに出ていたのですね。イエス・キリストの物語のようです。そちらの出番はもう終わったのかな、とにかくそのおかげでケイトの出番が増えて、存在感が増したような印象でした。FBIなのでよそ者ですが、単なるルーシーの恋人以上のキャラクターになったな思いました。NCIS:LAのディークスみたいな感じかな。このシリーズはキャラクターのバックストーリーがしっかりしていて、だんだん良くなっていく感じがします。テナントもブレないしね。本国では2月からシーズン3が始まるので、そう遠くない頃に日本でも見られる事を期待しております。
January 16, 2024
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シリーズフィナーレ。10シーズンにわたる長い旅が終わりました。最終回についてはまあ、いろいろ意見はあるでしょうが、私は思ったよりは良かったと思いました。ただし、あってもなくてもほとんどやらなくても良いような最終回でもあったわけで、まあ、身内向けのものだったのかなという印象です。瀕死の重傷を負ったデンベをレッドは最寄りの介護施設に運び込み、自分の血を輸血すると外科医を呼び寄せ緊急手術を施させる。デンベが連れ去られた現場では親友のハドソンを殺されたニクソンが、クーパーのチームがレッドの急襲を知っていたのだろうとクーパーらに詰め寄る。レスラーは防弾ベストに3発撃ち込まれ、肋骨を折ったが、それもニクソンから見るとラッキーだったと言えるのかどうか。レスラーはデンベはレッドと一緒に行くことを拒否したと言い、その場にいたイシュウッドも証言するが、敵意むき出しのニクソンは納得しない。デンベが担ぎ込まれた介護施設が判明し、FBIが駆けつけるが、レッドの姿はなかった。デンベの手術は成功し、医師は輸血をしたレッドの体調を指摘する。レッドには休息が必要で「旅に出る」と言っていたという。感情的になったニクソンは、レッドを見つけたら殺すという。ハービーはその言葉を聞いて、レッドを探すのに手を貸せないと自ら降りてしまう。クーパーは残ったマリクとレスラーに意志を確認する。今のところ、レッドが国外に飛んだという証拠は掴んでいないが、NYの公衆浴場に何か手がかりがあるかもしれない。クーパーはニクソンにレッドを殺すというなら、ニクソンも責任を取らなければならないと念を押すが、ニクソンは敵意むき出しでクーパーに悪態をつき、クーパーは思わずニクソンを突き飛ばしてしまう。ニクソンには言わないまま、クーパーとマリクがレッドの根城を調べていると、デンベの意識が戻ったという連絡が入る。そこにクーパーらを尾行してきたニクソンが突入し、この場所の事を黙っていたチームを疑う。クーパーは探したければここを探せと言って立ち去る。レッドはとあるヴィラで体を休めていた。徐々に体力は回復しており、オーナーのアンヘラに散歩に行きたいという。マーケットを訪れたレッドは果物などを買ってヴィラに配達するよう頼む。デンベと電話で話していたシーヤは、先程の公衆浴場でなくなっていたものを思い出す。レッドが伝説の憧れの闘牛士を倒した牛の頭蓋骨をメキシコから手に入れ、持ち帰っていた。レッドはその牛の頭蓋骨を故郷のスペインの牧場に戻すつもりなのかも知れない。セビリヤの近くにレッドお気に入りのヴィラがあり、レスラーが向かう。レッドはアグネスに様子を聞く電話をかけた後、クーパーにも連絡を入れる。デンベの枕元にいたため、レッドはデンベの無事を喜ぶ。レスラーがヴィラに到着し、アンヘラに中を見せてほしいと頼むが、そこにレッドの姿はなかった。レスラーからの連絡に、デンベはマーケットに行くべきだとアドバイスする。レッドはレスラーが訪ねてきた事を知り、アンヘラにミウラ牧場の場所を聞く。ミウラ牧場に何かあるのかと問われ、レッドはそこにいまはないが、あるべきものが大事だと答える。司法省の極秘会議で、レッドに情報を流したデンベは起訴されないことになった。しかしデンベは免職となり、クーパーは力が及ばなかったと詫びる。デンベはレッドについて、冷静に死と向き合い、いかに生きるべきかを追及したレッドが好きだったという。ディラン・トマスの詩「穏やかな夜に身を任せるな」を引用し、レッドが害を及ぼす敵に対して怒り、愛するものを守るために怒ったという。光が消えゆくと知りながら平和と喜びと楽しみを見つけ、避けられない終わりが来ることを知りながら情熱を燃やして生きる。レッドと過ごした我々の時間は「どう終わるか」ではなく、レッドはどう生きるか「怒ること」を我々に示したのだった。レスラーはマーケットで聞き込みをし、レッドが一昨日に訪れ、ヴィラの離れの方に泊まっていたという情報を得る。すぐにヴィラに戻るが、レッドは散歩に出た後だった。牛の骨も銃も残されていた。レスラーは現地警察に連絡を取り、周辺をヘリコプターで捜索する。美しい景色を眺めながら牧場に到着したレッドは、雄々しい黒い牛と対面する。レスラーが駆けつけた時、レッドは事切れていた。レスラーは「彼を捕まえた」と連絡する。(完)実際スペインでロケをしたようですね。本当に美しい景色で、レッドの死に場所としてはふさわしいというか、結局彼はどういう死に方を選ぶのかという点では、満足できたのではないかな。憧れのマタドールと同じように牛に殺されたのですし、あの牛だってマノレテ?の子孫だったかも知れません。個人的には交通事故の巻き添えとか、流れ弾に当たるとか、惨めに路地に倒れていて誰も気が付かなかったとかの方がノワールな感じで好きなのですが、さすがにそうはいかないですよね。(笑)バックで流れていたスペイン語の「My Way」はあまり深い意味がないのかも?失恋の歌らしいですが、英語で「これが私の生き方だ」だとベタすぎるような気もします。ともあれ、レスラーが最後に"I've got him!"と叫ぶ終わり方も映画ぽくて、良かった。落ちていた帽子を被せてやるのは彼なりのリスペクトだったでしょうし、個人的にはレスラーがレッドとの関係に終止符を打った事が満足です。その後のチームのことはわかりませんが、きっと彼はリズの墓にそのことを報告して、新たな人生に向かって行くのでしょう。10年たっても美しいスタイルを維持し続けたディエゴが良かったなと思います。もちろん、このエピソードの山場は涙を流すデンベでしょうね。寡黙なキャラクターだけに、しかも寝たままだし、見せ場となりました。レッドから輸血を受けて生き延びたのだから、彼の中にレッドは生き続けるような気がして、デンベはレッドを思い続けながら生きるのでしょう。クーパーはそれなりに政治力を使って生き延びるのでしょうね。アグネスを一人前のしなければならないし、もう危ないことはしないで穏やかに生きてほしいです。で、結局レッドは何者か分からなかったというのが、多分多くの期待を裏切ったのだろうと思いますが、これも想定内かな。レッドの遺体がFBIの秘密基地に保管されて、あれこれ調べるという終わり方も想像しましたけど。(笑)制作側もさじを投げてしまったというか、誰でもないし、誰でも良いのですよ。ジェームズ・スペイダーだったということが意味があって、10年間彼なりのレディントンを演じきったことに感謝したいです。
December 20, 2023
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ついに最後の2話、タイトルもリストナンバー付きのレッドですので、10年続いたドラマの看板を下ろす時が来ましたね。ところで、レディントンが「00」なのはなにか意味があるのかなあ。単なる「0」じゃなくて。ちなみに、リズがNo.1、カタリーナ・ロストヴァがNo.3、、ミスター・キャプランがNo.4、アイヴァン・ステパノフがNo.5、トム・キーンがNo.7、ベルリンがNo.8、ロバート・ヴェスコがNo.9、そしてその次にデンベ・ズマがNo.10ということになります。欠番はありますが、当然番号が若いほどレッドの過去に強い繋がりがあることになりますね。そういう意味では、デンベの立ち位置はどうなのだろうと考えたくなります。ニクソン捜査官らはレッドがクーパーの自宅に立ち寄った事を知り、DCに非常線を張り道路を封鎖し検問を強化した。レッドが乗っている車も特定されたので、まもなくレッドを捕らえることができるだろう。しかし、デンベを始めチームのメンバーはレッドが逃亡するのに長けていることを指摘し、案の定、レッドも逃亡用の車と同じナンバーの車を複製し、運転手も多く雇って捜査の撹乱を狙う。今のところ本物のレッドは規制線の円の中にいると思われる。レッドをよく知っているデンベはチームがレッド逮捕に力を貸すと主張する。マリクもハービーもニクソンたちと組むことに抵抗を感じるが、クーパーはチームの使命は犯罪者を捕らえることであり、レッドを捕らえると告げる。チームはレッドの交友関係やモルガナ関連の会社や家などから、17か所を絞り込みニクソンに情報を提供する。デンベは思い当たる場所があるといい、マリクを伴いグレンの母親ポーラの自宅に向かう。レッドはポーラの焼くケーキが好きで、休ませてくれと言って訪れたという。しかしレッドはここであったことは全てFBIに話すようにと告げていた。レッドが不動産屋のアンドレアに電話をしていたことがわかり、アンドレアが今ウェストオーバードライブの物件を訪れているらしいということで、再びデンベとマリクが向かう。しかし、その物件では火事が起きており、消防車が出動した。実はレッドはその消防車に乗っており、検問を突破していたのだった。その後消防車が乗り捨てられているのが見つかったが、すでに9時間以上経っており、レッドの手がかりは失われた。ハドソンとニクソンはクーパーのチームがレッドの逃亡に手を貸しているのではないかと疑う。レッドが飛行機で飛び立つ直前に、この郵便局からレッドに警告した者がいるとわかり、その張本人を突き止める。デンベは過去のレッドの行動から、海に逃げるため東に向かったと断定する。複数の埠頭の中で、レッドが投資している漁船があり、それに乗った可能性がある。クーパーが捜索に出るよう命じた時、ハドソンはイシュウッド捜査官を尋問するといい、ニクソンはデンベと共にティルマンズ・ワーフに向かう。レッドへの通話はイシュウッドの携帯から行われたが、もちろんイシュウッドがかけたはずがない。郵便局内の監視カメラの映像で確認したところ、デンベがイシュウッドの携帯を盗んでもとに戻す様子が映っていた。デンベがレッドの乗った漁船を特定して沿岸警備隊の出動を求めた時、ニクソンにも連絡が入り、デンベはニクソンに逮捕されてしまう。その頃レッドは漁船を沈めて、ボートで目的地に到着していた。待ち受けていたウィーチャと車で水上飛行機の待つ場所まで移動する予定だ。そこにデンベが逮捕されたという連絡が入る。ニクソンとデンベが郵便局に戻ると、デンベはレッドに警告したことを認め、飛行場でレッドを捉えようとしてレッドが抵抗し、レッドや捜査官たちに死者が出るのを防ぎたかったという。クーパーは何とかデンベを支えるつもりだが、デンベはすでにレッドは逃げおおせたとして刑務所行きも厭わないという。デンベはクーパーに感謝の言葉を述べ、FBI本部に連行されることになった。レスラーも同行し2台の車で移動中、レッドとチャックのチームがデンベを救出するために車を体当たりさせる。レッドはデンベを救い出し車に載せようとするが、デンベはレッドと逃げることを拒む。意識を取り戻したハドソンが銃を向けると、デンベは自分はレッドの手下ではなく、議員の側にいると理解を求める。レスラーもチャックに銃を下ろすよういうが、ハドソンが近づいてくるデンベの首を撃ってしまい、レッドもまたハドソンの頭を撃ち抜く。レッドはレスラーの防弾ベストに弾を撃ち込むと大量出血したデンベを載せて走り去る。レスラーはレッドがハドソンを殺すのを目撃しているので、さすがに司法長官の口添えも期待できず、クーパーのチームは情け容赦なくレッドを捕えなければなりません。ハービーやマリクはレッドは犯罪者だけど情が湧くみたいな事を言っていましたが、レスラーはそう思っていないでしょう。レッドのせいでリズが死んだのですから、その恨みは今も持っていて、いみじくも若い時はレッドを追い、この10年はレッドと仕事をして、レッドを逮捕しても俺のキャリアは終わりだなという気持ちは複雑ですよね。レッドに呪われた捜査官人生ですね。デンベいわく、クーパーはグレーな法の世界で活動していた、自分はレッドの右腕だった、だから2人は同じではない、タスクフォースで責任を取るべきは自分である、というのは切ないなあ。まるで自分が犠牲になってレッドの罪を償うような感じに見えました。レッドに捜査状況を漏らしたのも、安全にレッドを逮捕するためだったという事は、当然ニクソンやハドソンには通じませんよね。クーパーら、チームは胡散臭さ満載で、FBI本部で取り調べようというのも当然の手続きかと思います。レッドがデンベのために戻ってきたのは予想通りでした。デンベは拒否したが、結果的にレッドに連れ去られたのでやっぱりレッドの手下だったと思われても仕方ない。以前からデンベはレッドの良心と言ってきたのですが、もしデンベが助からなければレッドはリズ以上のものを失うことになりますね。有り余る資産を保有しながら、ウィーチャと月を追って世界旅行などという気楽なことは言えないでしょう。個人的にレッドの贖罪を見たいと思ってきましたので、最終話でどうなるのかを見守りたいです。
December 13, 2023
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ボーイスカウト的正義を追及するハドソンにはさすがにリストナンバーは付きませんね。それにしても、ついにチームは解散となるのか、寂しいなあ。ハドソン議員とニクソン捜査官は司法省長官ストロムバーグに、クーパーのチームについて上申する。ストロムバーグはチーム836についても、レッドが情報提供していることも知っているという。しかし、ハドソンらは大騒ぎになっている議事堂417号室の情報漏洩を行ったのはレディントンであり、その証拠を持っているという。レスラーはスポンサーをしているプリチャードの妻から、夫の異変を聞きプリチャードを探す。プリチャードは再び薬物に手を出し、酒におぼれていた。介抱するレスラーに、プリチャードはハドソンに命令され、レスラーの携帯にスパイウェアを仕込んだことを口走る。パナベイカーとクーパーはストロムバーグに呼び出されることになり、パナベイカーは議事堂での情報漏洩を行ったのがレッドで、チームにあえて発見させた事を聞き驚く。クーパーとパナベイカーは、司法長官の前でレスラーの携帯から傍受したクーパーの発言を聞かされる。「国家反逆のパートナー」という発言の説明を求められたクーパーに、パナベイカーは彼こそは真の愛顧国者で、チームは大いに成果を上げたと弁護する。レッドの悪事の片棒を担いでいるではないかと追及されたクーパーは、これ以上の弁明をするつもりはないと開き直り、与えられた権限の中で最善を尽くしてきたのであって、バッジを取り上げるというのなら自ら返すという。その時、レッドはデンベからの連絡に応え、長官室のモニターをハッキングしてメッセージを届ける。レッドはハドソンらが責めるべきはクーパーやチームではなく、自分であるという。クーパーらはレッドの帝国の100分の1も知らない。監視のシステムはアメリカ国内のみならず、世界中の主要な国、機関にも仕掛けてあり、クーパーらは大きな犠牲を払って顕著な成果を上げてきた。責めるのなら前任の司法長官を責めるべきだろう。ストロムバーグは決断を下す。レッドは部下に財産を分け与え、アグネスにもリズの思い出を語りFBIのバッジを渡す。手入れをしてきた公衆浴場はニューヨーク州に寄贈することになった。レッドはウィーチャを呼び、今日4時に飛行機で世界を巡る旅に出るで一緒に来てほしいと頼む。クーパーは郵便局に戻り、タスクフォース836を解散して、レッドの逮捕のためハドソンとニクソンによる捜索が行われるので、チームに協力するよう求める。ニクソンのFBIのチームが家宅捜索を行い、あらゆる記録、書類などを押収していく。チームはレッドに関する情報を明かすよう尋問されるが、みんなまともには答えない。レッドがグリムリーの自宅からタダシの力を借りてストロムバーグのオフィスに侵入したことがわかり、レッドの飛行機の機体番号も突き止められ、逃亡のための飛行機の位置が特定された。デンベは監視のFBI職員の携帯を盗み、レッドに危険を知らせる。レッドはウィーチャの到着を待っていたが、時間に現れず出発する。ニクソンらが飛行場に到着すると、飛び立ったレッドの飛行機が空中で爆発した。現場の捜索が行われる中、レッドは機体に工作して無事ウィーチャと逃げ出していた。FBIの捜索で墜落現場で死体が見つからず、レッドが逃げたことが確認された。ストロムバーグはクーパーを訪ね、レッドを逮捕するため、クーパーのチームを復活させるという。ハドソンにはチャンスを与えたが失敗した。こういうことは秘密裏に行いたい。ハドソンにはそのことを伝えており、優秀なクーパーの部下たちの協力を求めたいという。責を負うのはクーパーとそのチームか、あるいはレディントンだ。残念ながらレッドを捕えないのなら全員を起訴するしかない。ニクソンとハドソンはレッドに警告して逃した者がいるとして、チームがレッドを逃がすのならば全員を逮捕するという。チームは解放され、レスラーはプリチャードから助けを求めるメッセージを見て駆けつける。プリチャードは過剰摂取で死亡していた。パナベイカーがクーパーとなし得てきた事を誇りに思う、クーパーは単なる夜警ではない、世界を安全にするためにクーパーが貢献してきたことを評価すると、メッセージをのこしていた。クーパーが帰宅するとレッドがいた。レッドは状況を聞くと、クーパーと自分は警官と泥棒だ、捕まえてみろと言って姿を消す。レッドの陽気なブレーンたち、最後の最後まで出てきますね。世話になった部下たちには惜しげもなく財産や資産を渡して、後は月を追って世界の旅、道連れはウィーチャ。レッドが逃げ回れば、復活したチームの寿命も伸びるということでしょうか。レッドに警告した奴を捕まえてやる、と言っても簡単に見つかりそうですね。ハドソンとニクソンはまんまとレッドに逃げられ、意地になってチームを締め上げてくるでしょう。どの辺りで折り合いをつけるのか。今更レッドが政府と取引をして罪を逃れることもなさそうなので、残り2話ではきちんと片がつくのでしょうね。郵便局のモニターがだんだんシャットダウンされ、セットもこれで取り壊しになります、という感じが出ていて終わりが見えてきました。さて、キャラクターはそれぞれどういう最後を迎えるのかな。レスラーはプリチャードを追い込んだハドソンを許さないという気持ちになるかな。
December 7, 2023
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驚きの暴露があって、そして改めて終わりなんだなと寂しさが募りました。グレンのママがちらっと出てきたのは、グレンへのオマージュかな、途中セリフにも「陸運局」という言葉あったのでそうかなと思いました。チームは早朝にレッドから呼び出される。先程まで知人と飲んでいて、フリードマン・レポートという空軍の機密文書が盗まれるらしいと聞いたという。レポートはアメリカ国内で多数存在する核ミサイルの地下サイロが老朽化し修理が必要にもかかわらず、多くが放置されたままで破壊工作の対象ともなりうるということで、安全上の血管と弱点を詳細に記述したものだった。盗むと言っているのが誰かについてはレッドは語らず、情報源についても言えないというだけでレッドは去っていく。クーパーはレッドの態度が変だと感じながら、レスラーとデンベを国家情報局へ向かわせる。ハドソンはプリチャードを呼び出し、さらにレスラーを探るように言う。「あなたは友人ではない」というプリチャードだが、レスラーがレディントンと関わっている疑惑が深まったとし、連邦判事から令状を取ってレスラーの携帯を盗・聴することにしたので、プリチャードにソフトウェアをレスラーの携帯に仕込んでくれと頼む。なぜ自分に?というプリチャードに、ハドソンはFBIや司法省には知られたくない、これはレスラーを悪党の手から救うことになるのだと言いくるめる。ラザフォード副長官はFBIの要求に当惑するものの、レポートは昨日フリードマン大将本人が会議のために自宅に持ち帰ったと明かし、レスラーらはフリードマン大将宅に急行する。そのころ、レポートが入ったノートPCを奪うため強盗団が妨害電波を出して工作中だった。大将に連絡がつかないため、デンベはビデオチャットを思いつく。FBIの警告を受けた大将はパニックルームに駆け込むが、強盗団も侵入してドアを開けようとする。ところがFBIの到着を知った強盗団が作業を途中で辞めて撤収してしまう。犯人の姿は隣家に2日前に取り付けられたカメラに写っていた。警備会社からくじに当選したので急遽取り付けられたという。犯人の男の身元は国会議事堂でメンテナンスの仕事をするシーモア・ジェイコブソンと判明した。昨日は職場に出勤しており、議事堂内のカメラで40分ほど所在がわからない時間帯があった。500もの部屋と長い廊下がある議事堂で、カメラの死角になっている417号室にジェイコブソンが入ったのではないかと考えられ、ドアを開けると、そこはおびただしい数のモニターが備えられた監視室だった。なんと、議事堂内のあらゆる部屋、場所に監視カメラが仕掛けられ、議員だけでなく連邦司法ビル内の映像もあり、DCの政治家の半数が監視されていた。さらに、古いFAX機があり使っていたようだ。履歴を見ると、最後のメッセージは「レポートが今夜コロンビア・ハイツに届く」となっており、この情報をレッドは傍受していたのか。レッドはFBIからの電話に応答しない。FAXの送信先を突き止めればジェイコブソンの雇い主が判明するかもしれない。ラザフォード副長官は事態の深刻さを受け止め各機関に連絡した上で犯人を突き止めるという。しかし、クーパーは情報源を明かさず自分たちでジェイコブソンを追うと押し切る。ハービーが議事堂のFAXが最後に送信した番号を突き止め、電気機械式交換機の会社に売却されているという。20年前に法人化されたイヴリン・ストラテジーズという会社で、オフィスにFBIが踏み込むと、無人で大量のFAX機が並んでいた。議事堂からのFAXが届くだけでなく、送信元は海外からのものがあった。つまりこれは、アナログなFAXを使った諜報情報のネットワークということになる。デンベはこれこそレッドの情報帝国だという。しかも、デンベでさえこれを今まで知らなかった。以前、レッドがリズに帝国を相続させるときにラトビアの情報センターに連れて行ったことがあったが、あそこでは、世界17か所から日々届く機密情報や権力を持つ人、犯罪者の秘密などを記録していた。つまりブラックリストの源の一つで、アナログであることが探知を避ける最大の武器だったわけだ。しかし、レッドはクーパーらが突き止めることをわかってフリードマン・レポートの強奪を告げたのか。偶然に隣家で防犯カメラが取り付けられたのもレッドの差金か。マリクはイヴリンという社名を実態のない企業を偽造するモルガナ・ロジスティクスのリストで見かけたことを思い出す。ガサ入れで逮捕されたカヴァーノは高額の保釈金で仮釈放されているが、レッドはFBIに調べさせることでロジスティクスと国内の情報拠点を自ら潰したことになる。プリチャードが仕掛けたソフトウェアで、レスラーの携帯からFBIでの会話がハドソンに筒抜けになった。クーパーが12年間レッドがタスクフォースの情報提供者であった事や、その間にレッドが国家を脅かす監視システムを仕込んだことなどでFBIも国家反逆罪の共犯になったと語ると、ハドソンは最重要指名手配犯を政府が保護していたことの揺るぎない証拠だと息巻く。帰宅したクーパーをレッドが待ち受けていた。クーパーは自分の帝国を崩壊させる結果になったのは、最初からの計画なのかと問う。レッドは犯罪組織の構成員が幸せに引退するため、FBIに追われているという危機感を与える必要があったと認める。帝国を崩壊させることについて、レッドは物事には終わりがあるという。最善の努力や意図をもって立ち向かっても、その努力や意図にも関わらず物事は終わるのだ。それはまた、始まりをもたらすとも言える。プリチャードは不安定になり再び薬に手を出す。何も知らないレスラーはプリチャードを新たな断薬集会に連れて行く。来週はついにタスクフォースに当局(といっても、どこの?という疑問がありますが)の捜査の手が入るということで、シリーズ最大の危機になりますね。みなさんお縄になって、最終回は刑務所の中ということはないように望みます。それにしても、プリチャードの不安定な行動はリアリティがあるなあ。彼はレスラーのことを善人だと信じて守りたいにも関わらず、ハドソンに強く言われると、公僕として断りきれない。その結果、レスラーは国家安全の敵という証拠が出て、自分を責めてしまう。彼が一番の被害者かも知れません。ハドソンは税金の無駄遣いを追及するまともな政治家から、今はレディントンとFBIの闇を暴くことに執着して変になっていく印象でした。レッドとしては先手を打ったはずだったのでしょうが、ハドソンとプリチャードの関係までは気が付かなかったのかな。でも、それこそハドソンの部屋に監視カメラを仕掛けることもできただろうに。ブラックリストのソース、システムは「Nachalo」で説明されましたが、今回のは映像的な衝撃がありました。FBIに出頭して情報提供者になることで、さらに政府への監視を深めたわけですね。まさにレッドの犯罪組織が一大帝国になるのを下支えしたようなもので、ブラックリストのネタが尽きることはなかった。さすがにクーパーは自分たちもレッドのスパイ行為の片棒を担いでいたことを知り、我慢の限界を超えた。レッドに「話のポイントはどこだ」ということにも、もうつくづく疲れ果ててしまったというのが、レッドとの決別を示していますね。だからといって、レッドへの怒りに震えることもなく、とにかく疲れたというのが切ないです。レッドはアグネスのためにも、クーパーを救ってほしいです。
November 30, 2023
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ヨモギというと、お餅の緑色のやつというイメージですが、こちらはニガヨモギですね。ニガヨモギはお酒アブサンの原料だとか、ヨハネの黙示録に出てくる星が落ちてくるやつとか、それなりにエピソードを知っているので、タイトルとしても文芸調で凝ったものだなあと思いました。監督がディエゴ・クラテンホフだったのですね。レッドはマイアミで、対立している2つのマフィアの和平会議の仲介役を買って出た。サンドバル家とモンターニョ家はドミニカのコバルト、アルミニウム鉱山を所有していたが、30年前サンドバル側のミスによる事故でモンターニョ家の家長が死に、すぐに報復が行われサンドバル家の2名が殺された。その後、両家は敵同士として対立し、レッドは鉱山の安定操業のために、その管理を申し出た。サンドバル家の別荘でサンドバル兄弟とモンターニョ家の当主と息子が食事をしていると、飲み物を口にしたヴィセンテとレオンが急に苦しみだす。アナフィラキシー症状のようだが、エピペンも効かず2人は命を落とす。毒を盛られたのかと緊迫するが、レッドは心当たりがあるという。ヨモギという殺し屋がターゲットの免疫システムに異常を起こし、僅かなアレルゲンでも命を奪うような状況をもたらす。何がアレルゲンになるかわからない。レッドは自分も含めこの部屋にいる者全員がヨモギの毒に晒されていると言い、この部屋で窓も開けずに待機するしかないという。レッドはハービーをマイアミに呼び、科学捜査で毒を突き止めるようにいう。しかしイサン・サンドバルに首を掴まれたラウル・モンターニョが苦しみだす。ハービーによると皮膚描画症という症状で、普通では死ぬことはないという。ハービーは食事が原因かと考え、免疫グロブリンEを大量に産出する化学物質を検出した。それらは血圧の薬をベースにしていることから、出どころを追跡できるという。別荘にはヴィセンテの娘ガブリエルがいて、父の死を知りショックを受ける。室内に残された者同士で緊張状態が続くが、外気を吸おうとダビド・モンターニョが窓を開けると急変して死亡する。ついに、部屋の中はレッドと跡目を継ぐマイケル・モンターニョとイサン・サンドバルの3人となった。マイケルは父と出席するはずの伯父のティトが欠席することになったため、急遽代理で出席していた。今回の食事会のシェフはレッドお気に入りのナオミで、自分自身が味見をしているので毒が入っているはずがないという。ただ、ヴィセンテとティトが言い合いをしているのを目撃していた。ティトはモンターニョとの和平に反対しており、デンベとマリクがティトを探し出し身柄を確保する。ヨモギとの関係については知らないと答えるが、急に苦しみだす。会議に出席せず食事も食べていないティトが同じような症状を見せたのは、シェフの前で激高して皿を割り手に怪我をしたからだった。問題の毒は皿に仕込まれたようだ。給仕は食事を出す時に手袋をしていたために、毒に侵されなかった。そうするように指示したのはガブリエラだった。レッドはガブリエラにヨモギをどこで雇ったのかと追及する。ガブリエラとマイケルは恋人同士で、ロミオとジュリエットのような関係だった。ガブリエラは和平に賛成のマイケルを家長に据えるため、殺し合いを続ける両家の父親を殺すことをいとわなかったのだった。ガブリエラはヨモギから渡された瓶の写真を提出し、瓶の出どころがヘリオドRX社とわかると、マリクとデンベが聞き込みにいく。マイケルはイサンに過去のわだかまりを水に流し、和平を申し入れる。ヨモギの一件で無実だという証拠がほしいというイサンに、レッドは犯人は「愛」だと明かす。マイケルは私達のためにやったというガブリエラに、失望の言葉を投げつける。Dr.ハリスが開発したアドゥマークという薬品が動物実験で失敗しており、FBIの目から逃げようとしたハリスをマリクが逮捕する。ハリスはアドゥマークについて、解毒剤はなく、24時間で自然に薬が排出させるのを待つしかないと明かす。少なくとも後7時間は生き残った3人は検疫状態で過ごさなければならないが、レッドは用があると言って姿を消す。レッドはアグネスのバレエの発表会に駆けつけたのだった。レスラーがスポンサーをしているプリチャードにハドソン議員が接触し、レスラーとレディントン、エリザベス・キーンの関係について聞き出してほしいと頼む。それはレスラーを助けることでもある。プリチャードはレスラーに困った立場にあると打ち明け、レスラーが過去に再び薬に手を出した時のことを教えてほしいという。レスラーが大切な存在だった女性が目の前で殺されたと答えると、プリチャードは女性の名前を聞き出す。プリチャードはハドソンにレスラーとリズとの関係を聞いた後、リズとレディントンについても調べたという。リズは司法長官を殺し、レディントンと逃亡した。そんなレディントンのために働くタスクフォースにレスラーは所属している。プリチャードはそんなことは今すぐ辞めさせなければならないという。クーパーは命の危険を顧みず姿を消したレッドを心配する。レッドはクーパーこそアグネスのバレエを見るべきだったという。クーパーはあれだけ用心して生き延びてきたレッドが、なぜ突如運任せになったのかと問う。レッドは今日一日で悪人を捕え、マフィアの数世代に及ぶ対立を解消し、アグネスのバレエを見ることができた。誰が見ても良い一日ではないか。レッドは人生の今この時に、世界が表す良さや美しさを思い出させるものがほしいという。アグネスのバレエほど、自分の命をリスクにさらして良い理由など思いつかない。ハドソンの悪魔の囁き?にあれほどレスラーに感謝していたプリチャードが乗ってしまった。というか、真面目なプリチャードはレスラーを自分が今度は助ける番だと思ったのでしょうか。そう、リズの悪名は今も消えることなく、レッドは重要指名手配犯のままで、信頼するレスラーはリズにたぶらかされたと思ったかな。あるいは、自分がレスラーに騙されたと思ったかな。せっかく断薬を頑張っているのに、これでまた薬に手を出すことがなければ良いが。それにしてもなるほど、レッドにとって最後の敵ハドソンと上手く絡めましたね。今回は絵面が久しぶりにゴージャスで、密室犯罪の謎の回でしたね。対立する一族と毒というところで、ハービーが「デューンだよね」と言ったところでツボでした。映像の方でディヴィッド・リンチのも見ましたけど(パトリック・スチュアートやブラッド・ドゥーリフが出ていたり、今思うとリンダ・ハントも出ていた)、Sci-Fiチャンネルのシリーズも見ましたけど、最新のジェイソン・モモアが出ているのはまだだったな。若手がマイケルという「ゴッドファーザー」風の設定が、ハービーの一言でぐっと文芸色が出て、両家を説得しようとするレッドの言葉にも重みが出たように感じました。レッドも懸案を一つ一つ片付けていくようですね。毒薬で命が危ない状態なのに、危険を犯してアグネスのバレエを見に行く、バレエを愛でるシーンは過去にもありましたね。女の子にバレエをさせるのはレッドの夢なんだろうな。そして人生を達観したようなレッドの姿には一抹の寂しさを感じ、クーパーとの会話は胸に迫るものがありました。ジェームズ・スペイダーの存在感が際立つ、それもディエゴの演出だったのでしょうね。追加。ウィーチャはまあわかるとして、クーパーに無断侵入されるレッドのセキュリティって。(笑)
November 23, 2023
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残り何話かになりましたが、いよいよ終わるのかなという雰囲気が漂ってきましたね。エリザベスが去った時に似た感じがします。そしてレッドは徐々に重荷を下ろしてより淡白になっていくように見えますが。NYのレッドの住まいにウィーチャが忍び込んで、レッドを驚かせる。クーパー宅のアグネスを訪ねたレッドに、クーパーはセキュリティを強化するべきだという。レッドは警備を手配する間、デンベを貸してほしいという。レッドが情報提供した海運会社トランスウィスク・インターナショナルについてチームで調べたが、積荷関係では特に問題は見つからなかったという。レッドは1万を超えるコンテナの中に2個の問題あるコンテナがあるという。エンタロン・エレクトロニクスというフロリダが本拠地の企業があるが、登録上は正式に存在するものの、実際は製品を作っているわけではなく、従業員も偽物でゴーストのような実態だ。それでも税務報告はしており、その背後には、モルガナ・ロジスティクス社という存在があるという。モルガナは実体のない企業を合法的に存在するように偽装する企業で、政府から正規の文書を入手して、従業員の身分も詳細に作り上げる。こうして作った企業は数千社に上り、エンタロンもトランスウィスクもそのうちの2つだ。大半の企業は密輸のためのカモフラージュで、モルガナの実態を暴くことでアメリカ市場最大の犯罪組織を潰すことができるだろう。エンタロン社が公表している役員の写真はAIによる合成だが、そこにどうやって現実の免許証や確定申告などの届けが行えるのか。レスラーとマリクがエンタロンの荷物を運ぶ海運会社の船を訪ねる。船長はエンタロンはお得意で、運ぶもののチェックはいちいちしていないという。エンタロンの実態が掴めない中、ハービーは税務処理をしている実在の会計士を見つける。しかし役員の連絡先にその人物は存在せず、エンタロンのタンパ本社を捜索してもオフィスには誰もいない。会計士が最近エンタロンの幹部と食事をしていたというので、レストランを捜索するが、使用されたクレジットカードの記録でDCの会社のものが使われたことがわかる。FBIがノースマイヤー社に踏み込むと、偽企業を作るための認可申請書類があり、あらゆるデータを扱うオフィスだった。ここで数千から数万の会社が作り出されていると見られ、それらを結ぶ輸送路は全米に及んでいる。従業員の姿はなく、責任者らしい男が一人いたため身柄を拘束して話を聞くが、ジェローム・カヴァノーと名乗る人物は実在しない。FBIは匿名のまま数千件の企業詐欺で起訴することはできると迫るが、この男は動じることもなく、さっさと送検してくれという。久しぶりにデンベと一緒の時間を過ごすレッドは機嫌がよく、昨夜の侵入者はウィーチャだったと打ち明ける。レッドは不動産屋のアンドレアに大切な客を招いてパーティを開きたいと、準備を依頼する。クーパーはノースマイヤー社の倉庫がモルガナの施設だと考え、大量の証拠を押収したことをレッドに告げる。ただ身柄を確保した男がIDを確認できないため、レッドに特定を頼みたいという。ハドソン議員は旧知のFBI特別捜査官ジョーダン・ニクソンに、タスクフォース836について調べてほしいと依頼する。しかしニクソンでもFBI内部から情報を得ることができなかった。クーパーはこの10年ほどで、200件の捜査を指揮しており、もたらされた情報の出どころが不明だ。ただ気になる会議の記録があり、クーパー以外にも3本部長が集まっていたという。ハドソンは他のメンバーから話を聞くことにする。レッドの情報で、FBIで拘束中の男はパリ在住のアンリ・ギョームとわかる。しかし、この男には各国で別の名前で正式なパスポートが見つかっており、それらも偽名だという。偽名でも正式なパスポートであることから、発行国から情報を得ることができ、出入国の記録を問い合わせることはできる。その結果、この男は様々なパスポートを使ってパリを訪れていたことがわかった。そこに拠点があると見られ、タクシーを利用した際に「LT&Z」という会社のビルに立ち寄っていることがわかった。酒類の倉庫のような場所であるが、クーパーは現地での捜索令状を取りレスラーとマリクをパリに送り込むことにする。そこはDCの倉庫とよく似た設備を持つもので、しかも運輸システムは世界中をカバーしていた。レッドがこれまでに提供した犯罪組織の中でも最大の規模のものだ。従業員は政府発行のIDを持ち、合法な機材で違法な商品を運ぶ大きな組織だったが、慌てて現場を去ったようだ。偽の会社を作って支社は世界中で数十か所あり、クーパーはこのシステムを停止させる。しかし、各地で従業員を捕らえることはできず、大した情報も押収できなかった。例のカヴァノーは本人が望んだように送検され、罪状認否まで済んでいる。レッドは一日デンベと過ごし、昔を思い出すと懐かしむ。デンベを家に送り届けると、レッドは裁判所に向かい、多額の保釈金を支払って出てきたカヴァノーを車に乗せる。レッドの拠点ではモルガナ・ロジスティクスの幹部が世界中から集まり、パーティが開かれていた。彼らは急遽「空輸」されて集まった。レッドは摘発を知って一足先に幹部を集め、モルガナ・ロジスティクスを終わらせると告げる。レッドが自分の組織の一部として設計し維持してきたが、存在していても見えず、一国のGDPを超える価値の物資を運んできた。レッドは共に生きた仲間に、大きくしてきた財産を分かち合うという。ハドソンは本部長の一人、シェーファーに本部長4人が集まった極秘会議について尋ねる。ファイルをちらつかせ、議事録がリークされたら困るだろうと迫るが、逆にシェーファーは危険になるのはハドソンのほうだと答え、連邦議会記録に「ズマ」とささやくだけで司法省長官から連絡がくると助言する。ハドソンはズマはFBI捜査官で、6年前はレイモンド・レディントンと一緒にいたという写真を手に入れた。そんな人物がFBI捜査官になるのには4人の本部長が極秘の会議が必要だったのだろう。そして、レディントンを中心に、クーパーのタスクフォースが結びついていることに気づく。彼がタスクフォースを堕落させた鍵なのだ。レッドがモルガナのボスだというのはカヴァノーの保釈金のあたりで気づきました。レッドが自由自在に物を動かし、人を動かす原動力みたいな屋台骨ともいうべきシステムを自らクーパーに差し出したわけですね。これまでのリスト者の中で最大級の犯罪組織というのだから、まあ言ってみればレッド自らを差し出したようなものです。でも、クーパーたちは首謀者がレッドだとは気がついていない?レッドとすると、30人程度の関係者は企業活動をするだけでなく、共に人生を歩んできた仲間で富を分かち合う存在だという。今までの商売仲間以上の信頼する存在があったのですね。あのパーティ参加者はよくある制作陣を含めたお別れパーティだった、ということかなと思いました。レッドのスピーチ、つまりはジェームズ・スペイダーの言葉は10年間を共にした制作陣関係者への感謝の言葉だったのかも知れません。それにしても、規模の大きさと複雑な洗練されたシステムを作り管理する能力はすごいとしか言いようがない。たった一人の犯罪者がコントロールするのだから、そこはファンタジーかな。架空の人物が書類上は存在して当局からは感知されずにいられるアメリカ社会とは、やはり違うな。でも、役員の顔写真はAIで作り上げるなどは、今の時代らしいですよね。で、ハドソンに接触したブレア・フォスターはレスラーの情報を耳に入れたわけですね。かつてFBI特捜班でレッドを追っていた情報などはどこから入手したのかわかりませんが、エリザベス・キーンの名前はネットで検索したらすぐ出てくるはずです。(笑)こうして、ハドソンはあくまで透明性を求め正義の側からレッドに立ち向かってくる。最後の最後でレッドの敵は正義となるのだなあと感慨深いです。デンベと昔みたいに一緒で、無邪気に楽しんでいるレッドも切ないですが、ウィーチャの侵入はなかなかおしゃれで大人の雰囲気でした。彼女に抗うのはさぞ大変だったでしょう。全てを手放したレッドにウィーチャは付いてきてくれるのだろうか、かすかな期待を持ちますが。
November 17, 2023
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シリーズフィナーレ。あ~良かったですね。愛があったな。個人的には「バフィ」の最終回を思い出すような、満足感でした。カレンとサムは武器商人から賄賂を受け取っていたアダムス特別捜査官らとの激しい銃撃戦を制する。しかし、潜入中のニューサムが濡れ衣を着せられていたのか、あるいは本当に武器商人の一味なのかが判明しない。どちらにしても、ニューサム本人、あるいは監視任務中のケンジーとディークスが危険となる。海軍弾薬司令部のコリンズ中佐によると、流通している武器の9割はアルゼンチン軍が使用しているものだという。キルブライドはすぐに現地の諜報機関に武器リストを送るように命じる。武器商人のニーナ・バーンズはまだ首謀者の名前は掴めないというが、彼らが使う闇の送金システムがあり、ニーナはその口座を持っているという。売り手の情報は連中が持つ外部から遮断されたPCにあるということで、ニーナとサムが拠点に客として潜入することになった。ニーナが連れのサムに借金があり大金を支払うため金を下ろしたいというと、ブライアントという男が確認のため奥に下がる。カレンは建物の屋上から侵入し、PCを操作するブライアントを襲いデータを盗む。ニューサムの監視をしているケンジーとディークスはキルブライドの命令を無視して、武器商人のアジトに停めてある車に直接カメラを仕込み、中を確認する。アルゼンチン軍からの武器と表示されている証拠もあるが、キルブライドは2人の命令違反を知り武器の回収は組織の首謀者が判明してからで、ケンジーらは元の監視任務に戻れと叱責する。カレンが盗んだデータでアルゼンチンとのつながりを示す取引があり、LAの起業家マキシミリアン・デイナという人物が82万5000ドルを支払っていることがわかった。キルブライドは2つのチームに突入を命じ、カレンが一味の男に見つかり銃撃を受けたのをきっかけに、ニーナとサムも反応して敵を倒す。ケンジーとディークスは敵のアジトに侵入して手下を制圧する。ニューサムも身近にいた2人の手下との厳しい戦いに勝つ。ニューサムはディークスらに礼を言う。ラウンドトゥリーの妹は面接で医学部入学の良い手応えを得る。警察への苦情を申し立てているラウンドトゥリーに、警察側から示談の申し出があった。不本意ではあるが高額の金を手にすることになり、ラウンドトゥリーは現実的な解決を受け入れることにする。結婚式のあれこれにストレスが高じるアナに、カレンは今日市庁舎で結婚式を挙げようという。ドレスは職場で借りれば良い。付添人はケンジーに頼むつもりだ。ケンジーに医師から連絡があり妊娠していることがわかった。ディークスとローザも思いがけない喜びに涙する。親しい仲間が集まり、市庁舎で結婚式が執り行われた。そこにカレン宛てにヘティから手紙が届く。カレンとアナの結婚を祝し、自分たちには素晴らしい家族がいることを感謝していた。ハネムーンのためにミコノス島の別荘を用意すると共に、サムとカレンにはその前にモロッコで手伝ってほしいことがあるという。2人がモロッコに到着すると、なんとそこにネルがいた。ネルはヘティが今困った状況にあり、助けるために自分のチームを連れてきたという。そこにはサバティーノとネイトと新人がいた。ヘティの状況については未だ手がかりはない。情報も不十分だ。信頼できるのはサムとカレンだということで、彼らはチームとして動き出すことになった。(完)大体は予定調和的に多分そういう形で終わるのだろうなと思ったら、ラストにまさか、サプライズゲストのネルとネイトとは!ネイトには私は思わず涙ぐんでしまいました。サバティーノは最後なのになあと思っていたところ、そしてnew guyは一見してわかるクリス・オドネルの息子ですよね、声もそっくり、名前もオドネルなので間違いないでしょう。ヘティの手紙については録音してあったのかなあ。形の上ではネルが書いたように見えますが、まあそれはそれで声の登場ということで良かったなと思います。ハネムーンの前にやっつけ仕事で片付くかどうかわかりませんが、新しい冒険というのが単にヘティを探すだけではないのかなと思いました。将来的にはネルが指揮を取るような立場になるということか。ラストシーンのバックに流れていた曲は"Hold On, I'm Coming" (Sam & Dave)ですが、個人的には大好きな「ブルース・ブラザース」の印象が強くって、まるで神聖なミッション「ヘティを探せ」なのかと笑ってしまいました。それにしても、各人にそれぞれ見せ場がって、ケンジーがガラス戸に飛び込むところなどはスタントの人かも知れませんが、アクションが凄かったですね。クリスとLLの2人きりの会話も、多分感極まるものだったでしょうし、あのFOXの番宣でダニエラが来ていたドレスは結婚式のシーンの撮影直後だったんだろうなと思うと、これまた感慨深い。14年間もよく続きましたよね。オープニングの若いキャストもご愛嬌。みなさん、仲良さそうだったし、こういう風に一つ一つ綺麗に終わってくれるのは本当に作品に対して愛があるなと思いました。
November 15, 2023
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今回のリスト者は番号が若いだけに、かなりの実力者だと見て良いですね。これって、女レディントンでは?と思ったら、まさにそうだった。(笑)クーパーのタスクフォースの予算問題で、ついにハドソン議員とドーフ議員がパナベイカーとクーパーと直接会って話すことになった。FBIの総予算の3%未満とはいえ、2億8270万ドルを費やす部署が一体何をしているのか。クーパーは世界的な犯罪者を捉え、犯罪、テロを阻止するなど成果を並べるが、もちろんハドソンたちは満足しない。具体的な内容を公表することはFBIの極秘活動に支障をきたすとパナベイカーが援護射撃するも、ついに議員たちはチームの記録の開示命令を求めるという。しかしその記録がレッドによって消された事を初めて聞かされたパナベイカーはクーパーに何とかしろという。クーパーは困ってレッドに泣きつく。最近はレッドからの紹介がないので、議員たちに示す成果も少ない。今日判事の前に立つというと、レッドはボルティモア港に入港するコンテナ船と、ブレア・フォスターという弁護士の名前を挙げる。フォスターはDCのフィクサーとして悪名が高いといわれ、闇のサービスで稼いでいるらしい。その隠された不正を暴くことで、チームをアピールできるだろう。フォスターの顧客には「モーダー&サンズ」という化学メーカーがあり、製品に発ガン性物質が含まれるとされているが、現在訴訟は1件も起こされていない。フォスターの法律事務所はスキャンダルなどを示談に持ち込んでしまい、そのためなのか、大勢の調査員を雇っている。実はモーダーの社員ウィテカーが交通事故で一命をとりとめていたが、彼は内部告発をしようとして口封じをされそうになったと見られる。チームは早速ウィテカーの妻に話を聞く。夫は何か会社の秘密を知ってしまい、辞めるしかないと言っていた。尾行されているとも言っていて、精神的に参っていた様子だったという。確かに怪しい男がウィテカーを付け回していたことが監視カメラに写っているが、人物を特定することができない。デンベはレッドに男の写真を見せ、タトゥからキューバの特殊部隊の男だと割り出す。レッドはハバナのマニーに尋ねるという。ウィテカーの意識が戻り、会社の製品「スプリング・シャイン」に発ガン性物質が含まれるという機密文書をなにかの間違いで入手してしまったという。会社としては売上トップのクリーナーで、CEOは危険性を知りながらリコールもせず出荷し続け、結果死者が出た。ウィテカーはいたたまれなくなり、公表したいと同僚に話したところフォスターがやってきたという。最初は買収しようとしてきたが、断ると今度は脅してきた。告発しようと持ち出した文書は車の中にあるという。ウィテカーの車は廃車置場に移動され、レスラーらが駆けつけたが、一足先にキューバの男に文書の入ったカバンが持ち去られてしまった。ハバナのマニーはレッドの持ち込んだ写真を見て、危険な男でしゃべれば殺されると口を閉ざす。レッドは歴史的ボクサーのグローブをプレゼントすると言い、ウィーチャに連絡をとって欲しいと頼む。モーダーのCEOはFBIが動き出したことでフォスターに解決を依頼する。フォスターは良い方法があると言い、依存症の会に出席していたレスラーを訪れてウィテカーは嘘をでっち上げようとしているという。レスラーが取り合わないとわかると、今度はレスラーの地元デトロイトで議員にしてやるという。レスラーはきっぱり断ってFBIに戻る。ウィテカーが見た製品調査書は、7年間モーダー社の製品分析をしていたファインバーグ博士が作った。FBIがファインバーグの自宅を訪ねると、すでにフォスターが弁護士としてその場にいた。スプリング・シャインについての分析については、中途で完了していないという。さらなる質問はフォスターを通してくれというが、レッドはマニーから調査員のフローレスの名前を聞き出し、本人に接触して親族など7人の亡命に手を貸していた。フローレスはフォスターに不利なことをしゃべるという。クーパーのタスクフォースの記録開示について判事はクーパーの主張を認めた。極秘活動の安全性と機密保持を守ることはFBIの透明性に勝ると判断したわけだが、ドーフは逆にここまで隠そうとするのは当に金鉱ならぬダイヤモンド鉱山を掘り当てたに等しいといきり立つ。これからハドソンと記者会見を開くという。しかし、フローレスの証言でフォスターが数々の連邦法違反で逮捕される。フォスターは慌てることなく、取引を言いだしたため、レスラーはフォスターが持っている顧客リストを全て渡せば話に乗るという。フォスターはFBIがここまでやるには背後に相当な大物がいるのだろうと言い、個別の案件なら相談に乗るという。記者会見を開くドーフ議員に、万策尽きたクーパーはレッドに助けを求める。レッドはフォスターに2013年12月31日の記録を求めろという。フォスターはモーダー社とその記録で手を打つという。ドーフはクーパーの脅しに屈し、記者会見で上院議員を辞めると表明してしまう。ドーフの息子はアルコールの影響下で2013年12月31日に交通事故を起こし、被害者に大きな障害を与えた。その際にフォスターが動いて血液検査をさせず、刑事責任は問われなかったのだった。クーパーはドーフに被害者の少女に対して生涯医療費を払うという取り決めを認めさせた。ハドソンは突如ドーフが降りたことに納得がいかない。ドーフもまた、将来があるハドソンはこの件から降りろと勧める。しかしハドソンは諦めず、そこに取引で自由の身になったフォスターが近づく。弁護士事務所の調査員という仕事は「グッドワイフ」で初めて詳しく知りました。法律スレスレの事をして情報を手に入れたり、頼めばなんでもやってくれる。優秀な彼らがいなければ裁判には勝てない。それが傭兵みたいな存在だったら怖いです。ウィテカー役の人は「ウォーキング・デッド」で長らく中心的な役柄を演じていましたね。なかなか死なないで生き残った。(笑)今回のリスト者は当にレッドの縮小版ですよね。最初は甘い言葉、便宜を図ってやると言って、それが通用しないと脅しにかかる。そして、悪人でも普通の人間でも自分の身を守るためだったら簡単に宗旨変えする。マウントの取り合いのようでおもしろかった。これは際限がないですね。もしかして、判事にもレッドの手が伸びていたのかなとも思いましたけど。正義の側のはずのクーパーも使う手は同じで、パナベイカーから正義とチームを手に入れたわねというところが皮肉が効いていてよかった。ハドソンはそれでも諦めないというのだから、パナベイカーもクーパーもそういうハドソンを称賛するというわけです。もちろん、そのハドソンも目的達成のためにはフォスターの力を借りてしまうのかな。レッドは叩いてもホコリの出ないハドソンを陥れるのを辞めましたが、さてハドソンはいかに。でも、正義を振りかざして一歩も引かないから戦争が起きるわけで、問題の解決法は裏で取引することなのだろうなと思ったり。マニーはシーズン1からハバナの人として出ていますし、最終シーズンにはふさわしい。しかも、そこにウィーチャを持ってくるわけだ。レッドからのラブレターをウィーチャは「諦めの悪い人」と言って、まんざらでもない様子ですが、レッドが落とせない存在というのもかっこいいかな。最後はこの2人どうなるのでしょうね。
November 10, 2023
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いよいよ、最後の2話となりましたね。でも、全然そんな感じがしないです。シリーズフィナーレでも、マイペースというか、捜査官たちの日常をメインの事件とほぼ同じくらいの分量で描く、それがこのシリーズのスタイルなんだなあと改めて思いました。邦題の「船出」はフィナーレにふさわしいかも知れませんが、みんなで一緒に船に乗っているのか、それぞれが別の船なのか、気になるところです。多分、カレンとアナの結婚式に引っ掛けていると予測。原題にはシリーズは終わるけれど、キャラクターたちには何かが始まるのだという感じがして、良いなあと思いました。ATF・LA支局ケリー・アダムス特別捜査官からキルブライドに、部下で潜入捜査中のウィリアム・ニューサム特別捜査官の件で協力依頼があった。ニューサムは経験豊かで優秀な捜査官で、軍用の盗まれた武器が売買されているのを捜査している。出どころを知りたいので、国防総省の保管状況を調べてほしいという。ニューサムに関しては定期的な連絡が3回連続でなく、アダムスはニューサムが潜入した組織の側に寝返ったのではないかと懸念していた。ニューサムは人生をかけてこの仕事に取り組むタイプで、その度合が強い。娘を薬物の事故で亡くしており、妻とは離婚したが、最近の行動に変化が見られるのが心配だという。そのことに留意した上で真相を探ってほしいといい、合同捜査としてNCISはニューサムをボートハウスに呼び捜査の進捗状況を聞く。潜入している組織のメンバーが薬漬けで、ニューサムは自分も武器ディーラーとして商売をしつつ、組織の首謀者と武器の出どころを突き止めようとしている。今のところ、隠し場所は不明だという。売買される武器は高性能のものでNCISは武器商人のニーナ・バーンズに情報を求めることにする。一方、組織は山間地域にアジトを持っており、ケンジーとディークスが身柄がバレた時のこともありニューサムの監視を始める。ニューサムの金銭面での動きを探ると、収入がないのに娘が高級車を乗り回していたことがわかる。ニューサムのサラリーでもまかないきれない。ニーナによると、潜入している組織の人間はサイコパスだという噂で、閉鎖的で近づいたものは殺されるという。リーダーの名前は不明で、組織に近づこうとする人間は姿を消すことになり、それを恐れて情報が得られにくい。ニーナは組織が当局内に情報提供者を持っていると考え、探っているという。ニューサムは自分に疑いが持たれている事を知っているのかどうかわからないが、なぜあっさりと合同捜査を受け入れたのか。監視されることで逆にアリバイ工作にしようとしているのか。ファティマがニューサムの臨時収入を見つけ出し、上司が部下を疑う理由にも疑問を持つカレンがATFのアダムスをボートハウスに呼んで質問する。何か隠していることがあるのではないか。例えばATF内部の情報漏洩など。アダムスによると常に捜査の一歩先を行く犯罪組織について、ニューサムが捜査の情報を漏らしているのではないかという。ニューサムは地元当局との合同捜査を行っていて、そこに汚職警官がいるのかもしれない。ニューサムの娘のカネの出所は祖父の教育資金だった。組織のアジトには盗まれたものと見られるブツが大量に運び込まれた。海軍弾薬司令部のコリンズ中佐は闇で出回っている武器のリストにある武器のほとんどは施設に保管されていると言い、厳しく管理をしているという。問題になっているのは対戦車ミサイルや対人地雷などだが、機関銃などは他の軍でも使われており改めて調べるという。ケンジーとディークスが監視しているアジトに組織の人間が入っていたため、内部の様子を探る。家の中で男たちはゲームなどをしているようだ。ボスがOKしたので、前倒しでブツを届けなければならない。ニューサムが武器はどこにあるのかと問うと、仲間がいきなり襲いかかった。ニューサムは力で相手をねじ伏せるが、その様子を見てケンジーとディークスは疑問を募らせる。ファティマは決定的な情報を掴む。アダムスが何年もにあたって、賄賂を受け取っていたというのだ。しかし、令状請求しないで知ってしまった情報なので、これを裁判では使えない。アダムスが武器を手にしているところを押さえれば逮捕できるだろう。カレンとサムはアダムスを追い、地下駐車場で部下を連れたアダムスの前に立ちふさがる。しかし、アダムスはいきなり強力な武器でNCISに向かって銃を向け撃ち始める。to be continued.チーム最後の戦いが盗まれた軍の武器商人が相手、ということですが、ちょっと物足りないかな。(笑)アダムスはなぜNCISに関わらせたかったのでしょうね。自分の立場を脅かすニューサムを裏切り者に仕立ててNCISとの追跡の中で殺させたかったのかな。まあ、真の首謀者がよほどの大物だということ次週を待ちますが、アダムスがそれだったらもう終わっています。(笑)それ以外の、カレンとアナの結婚式あるある(マリッジブルーになるアナとか、ぶちこわそうとするアルカディとか)、サムと認知症を抱えた父との日々、警察との訴訟でナーバスになっているラウンドトゥリーと医学部進学を目指す優秀な妹、そしていつものままのケンジーとディークスのいつも通りの話題が続いて、これがまあそれなりの終結を迎えるのかなという感じですね。次週を待ちます。
November 9, 2023
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最近はリストナンバーのないエピソードが多いですね。そして、終わりに近づくということは「ブラックリスト」から毒が抜けて、らしくない形になっていくのかと思いました。クーパーは距離を置かれているレッドに直接「事件」を提供するようねだる。レッドはまとめて3件を紹介し、自分自身はタスクフォースの予算問題を追及しようとするハドソン議員の対応をするという。一つ目は不妊治療を行うクリニックで停電が起こり、温度管理ができなくなって預かっていた受精卵がだめになったというもの。採卵には高額な費用がかかるため、クリニック側に問題があるとなると裁判が起こされるだろう。レッドは、ハッカーによる犯行ではないかという。その目的は不妊治療に対する抗議活動か、あるいは特定の顧客への攻撃だったのか。2つ目は入院中の患者が次々と不自然な死を迎えた事件で、「救いの天使」と言われる存在が疑われるという。3つ目の事件は、依頼人の和解金を盗んでいるという弁護士、レベッカ・アンダース。数百万ドル単位の和解金を勝ち取る弁護士だが、依頼人にはその金額が渡っていないという。アンダースは盗んだ金をどこに隠しているのか、あるいは投資しているのか。なぜレッドが3件も一度に渡したのか分からないが、クーパーはチームで分担して捜査を行うよう指示する。アンダースの依頼人クライブは100万ドルの和解金を勝ち取ったアンダースに感謝しているというが、実際は350万ドルが支払われており、その額についてはクライブは知らされていない。アンダースは秘密保持を建前にして居直り、額の違いについては法廷で証明して見れば良いと、余裕を見せる。レスラーは奪った金をどこへ流したか情報を提供すれば、取引に応じるというが、アンダースは個人的な消費生活、子供の教育費、野生動物保護協会の理事などに使ったと説明する。それが真実なら事件解決だ。ウェクスフォード不妊治療クリニックでは、嵐の夜に停電が起き、予備発電機も作動しなかったという。温度の異常を示す警告システムも稼働しなかった。クリニックのシステムを担当するアダボ・コムテック社の責任者ワグナーが対応し、シーヤとデンベはハッキングの可能性をFBIのサイバーチームが調査すると告げる。ハービーの知り合いの情報で、死亡したという3人の検視では心不全が死因となっている。さらに詳しく調べたところ、いずれも塩化カリウムが投与されていた。これは大量に与えられると死亡する、処刑にも使う薬品だが、一般に死亡した場合人間はカリウムを過剰摂取したような状態になり、それが生前に摂取されたものかどうかが検視では見分けられないという。不審死を起こしたDCの医療機関で働く医療従事者の中で、複数の職場を転々とするドーン・ジャコバスという看護師がいることがわかった。人員不足の科を渡り歩いており、レスラーが現在の職場へ出向き身柄を確保する。レッドはハドソンの自宅に不法侵入し、鍵のかかったキャビネットからシカゴの監視対象の女性の情報を入手する。それを調べた私立探偵を脅して、女性の名前を特定したレッドはシカゴへ向かう。不妊治療クリニックのシステムを調べた結果、ハッカーではなく内部から発電機が停止されたことがわかった。これは保守作業用のバックドアを使ったもので、犯人は内部の人間ということになる。しかも、メンテナンスをしているアダボ・コムテック社のCEOアレクサンダー・アダボ夫妻が受精卵を預けていたことがわかる。アダボは若い妻と結婚し、自身のガンの手術の前に受精卵をクリニックに預けていた。攻撃の対象になるような心当たりを問われ、妻はアダボの実子を挙げる。実はセキュリティ担当のワグナーはアダボの前妻の子で、会社の技術最高責任者だった。父のために一生懸命働いてきたのに、新たに兄弟を作って財産を分け合うことが許せなかったという。ジャコバスは患者を楽にしてあげたかったというが、塩化カリウムを点滴したことは否定する。ハービーが輸液を調べたところ、病院にはラベルに表記されている量の10倍の塩化カリウムを含むパックがあった。ジャコバスはそれには触れておらず、製薬会社が間違った製品を医療現場に納入していた可能性が出てきた。クーパーがFDAに通報しリコールが行われることになり、レスラーがコルベック・メディカル社に向かう。ハドソンが監視していたアビー・ライダーは大学生で、逮捕歴があった。ハドソン議員について尋ねると、彼に人生を壊されたという。アビーの両親は犯罪に関わり、8年前当時連邦検事局にいたハドソンにより刑務所に入れられた。その後アビーは身寄りがなくなると施設に入れられ、それも転々としたという。しかし、ハドソンはアビーを気にかけ、福祉の担当者を通じて学校や生活に必要な物を送っていた。18歳になるとアビーが福祉のシステムから外れ、ハドソンが連絡が取れなくなったため、私立探偵を雇って再びアビーに支援を始めたという。アビーはハドソンの支えに感謝していた。コルベック・メディカル社の経営陣は輸液の不良問題について曖昧な態度をとる。隠蔽しようとする姿勢に見え、シーヤは不良品が出荷された1週間後に工場を閉鎖したのは実態に気づいていたのではないかと追及する。品質管理部長は工場を閉鎖したのは通常のメンテナンスだったと答えるが、帰り際に免責を条件に事実を話すという。実際は数ヶ月前からCEOは不良品について知っており、すでに何十万個も出荷していることから1%未満の不良には目をつぶる事にした。おそらく今回の捜査がなければ表には出なかっただろう。これで3件とも事件は解決したが、ブラックリストの犯罪者としてはタスクフォースが捜査するレベルではない。なぜレッドはこれらをクーパーに紹介したのか。デンベはレッドには考えがるはずだという。レスラーは3件ともに「野生動物保護協会」の共通点があると気づく。ワグナーもアンダースもコルベック・メディカルのCEOも理事としてパーティに参加していた。クーパーは本当の捜査はこれからだとして協会の理事に面会し、事情を聞く。すでに当該の3名は除名されたが、クーパーは大口寄附者の名簿を見て、5250万ドルの匿名の寄附者がいることを指摘する。10年間顔を出さず寄付を続けてきた人物は一度だけ姿を見せた。名前がスティーブン・ホーマンだと聞いて、クーパーはレッドだと理解する。新世紀に協会をつなげるため、理事を徹底的に調べ、3名をFBIに片付けさせたのか。それであっても、クーパーは気分が良いという。レッドはデンベにハドソンを調べたが空振りだったという。手を付けずに置いておく方が良いこともある。ハドソンの人生を邪魔してまで自分の人生を守る価値があるのだろうか。最近財産を手放しているが、アグネスの未来のために自然環境や野生動物を守りたい、自分の力が及ばないことには寄付をしているという。レッドはこれまでも気前が良かったが、今度のは桁違いだ。今回の3人の犯罪者たちは権力も尊敬も自由も持っていたのに、金に目がくらんだ。人は足るということを知らなければならない。心配するデンベにレッドは自分は大丈夫だという。私はレッドはドーフ議員の方を陥れるのじゃないかと思いましたが、ハドソンの方に行って落ち度を見つけようとしたわけですね。どんな人にも叩けばホコリが出てくるので(特に政治家なら)それを狙ったのでしょうが、ハドソン議員はまともな人で、正義感だけでなく思いやりのある人でした。もちろん、それでも以前のレッドならハドソンを陥れるとか、何か細工ができたでしょうが、正直、そういうことに疲れたのかな。疲れたというか、ばかばかしくなったというか。アグネスの未来のために、少しでも自然破壊を止めてこの地球を守りたいという、人類の叡智を目指し、人類愛にあふれるレッドに変わったような感じです。となると、レイモンド・レディントンは静かに舞台から去るということになりますね。仕事にやりがいを感じることができたチームは、レッドがいなくても大丈夫だと感じられたかな。レスラーはスポンサーとして面倒を見ているプリチャードの相談にのり、適切なアドバイスを与える。弱気になるプリチャードの悩みを親身になって聞いてやり、支えになっている姿は長年見てきて良かったなと思います。彼にとっても、真っ当な人生を送るのに支えとなっているのではないでしょうか。
November 3, 2023
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少し前の「Sleeping Dogs」の後日談。タイトルからして、ここで某かの決着が付くのだろうなと思いました。サムの不在は言及があったにしても、ディークスは途中からどこへ行った?カットシーンでもあったのかな。身柄を保護されているリア・ノヴァクの意識が戻りそうなので、リハビリ施設に移動することになった。CIAのクリス・ベアとエイヴリー・ラミカが搬送を担当し、行き先はカレンには知らされない。そのラミカを含む4人が広場で何者かに狙撃され、リアを運ぶ救急車はベアと共に行方をくらました。ドローナ計画とも関係があると見られ、カレンは殺害現場に向かう。NCISにはCIAのラファエル・コルテス局員が現れ、カレンに捜査の指揮を執らせないという。現場はFBIが捜査を担当することになっており、カレンがリアの病室でベルトランを取り逃がした事を聞きたいという。ラミカもベアもドローナ計画の被験者で、広場で同じ被験者たちと会っているところを狙われたと見られる。ペンブルックはベローナ計画で子供を対象に工作員を養成してチームを作り、隠密作戦で国防総省やCIAやNSAなどに雇われた。ペンブルックはモンスターを作り上げることになったが、ベルトランらがペンブルックから虐待されたことを訴えようとしている中、内部で殺し合いをしている。カレンもまた元CIAで被験者であることから、モンスターの一人であり命を狙われる恐れがある。ケンジーが狙撃現場を調べ、ヘリコプターから狙ったのではないかという。その時間帯に広場の上空を飛んでいたヘリコプターがカマリロ空港から飛び立っていることがわかり、乗客の情報を求める。支局に戻れと言われたカレンに、ペンブルック本人から「話がある」と連絡が入る。もし自分を苦しめ、殺そうと思うのならその機会を与えよう。一人だけで指定の場所に来いという。ペンブルックは広場にいたのだった。指定された一軒家のプールに次の指示が沈められており、カレンはNCISとの連絡を遮断してプールから車の鍵を回収し、停めてあったバンに乗り込む。ペンブルックはバンの後部座席から銃を向け、カレンに話を聞いてもらいたいという。ヘリコプターの乗客の映像には、ベルトランの他に3人が写っていた。コルテスは残り3人の身元をCIAで突き止めるという。カレンがプールから所在がわからなくなり、NCISはバンの行方を追う。CIA情報でベルトランの連れはロシアの傭兵とわかる。とあるビルの地下駐車場に車を停めると、ペンブルックはカレンと話をしてその気持を理解したいと言い、お互いの命もリアの命も守りたいんだというが、カレンはセラピーは必要ないと反発する。カレンは怒りに駆り立てられ、長年答えを求め続けた結果、執着することになった。ペンブルックはベローナ計画で自分がしたことは否定しないという。当時は訓練方法を正当化し、社会や国家の大義のために子どもたちを訓練した。それは今は過ちだったと認め、日々自責の念に苦しんでいるという。ペンブルックはこの35年間、ずっとカレンを始め被験者たちを見守ってきた。もし今回無事に生き延びることができれば、カレンに全ての情報が詰まった個人ファイルを渡したいという。反省や言い訳を重ねるペンブルックに、カレンはもっと前に渡すべきだったと言い、自分の人生から根本的な要素を壊されたと訴える。人を信頼できるようになるのに何年もかかった。各職場を渡り歩いたのも、過去から逃げるためだった。謝罪の言葉を口にするペンブルックに、カレンは許さないという。ファティマはコルテスが提供した情報を調べ、ベルトランの部下がロシア人ではないことに気づく。キルブライドがコルテスをオフィスに呼び、真意を問いただすがコルテスはCIAなので真実は明かせないとはぐらかす。それでもキルブライドはペンブルックとベルトランに関して全て話せと迫る。カレンはペンブルックが被験者たちを気遣うのに、なぜ殺すのかと疑問をぶつける。ペンブルックは被験者たちのチームを率い、隠密作戦を行ってきた。ベルトランもそのメンバーの一人だが、他の工作員と暗殺依頼を受け始めるようになったという。金目当てで民主党候補者の家族をまるごと殺すなどしたので、ペンブルックとしては殺すしかなかった。その結果、ペンブルック本人がベルトランらの標的となってしまった。その時、カレンとペンブルックが乗ったバンがベルトランらの激しい銃撃を受ける。カレンはペンブルックと協力し、車を脱出するとビルの中へと逃げる。その際、ペンブルックが撃たれて怪我をしてしまう。ファティマはコルテス本人も隠密作戦チームと組んでいることに気づく。その事をキルブライドに知らせると、キルブライドはコルテスも被験者の一人でベルトランと組んでいることを追及する。開き直ったコルテスはキルブライドに銃を向けるが、ファティマは支局の職員を配置した上でオフィスに入る。コルテスはキルブライドを人質にして支局から出ていくつもりだが、キルブライドが身を伏せた瞬間、キャスターらがオフィスに銃弾を撃ち込んだ。ファティマは隠し持った銃でコルテスを撃つ。カレンとペンブルックはサーバー室に立てこもるが、ベルトランに見つかってしまい、鍵をこじ開けようとする。しばらくは時間を稼げるが出口がない。コルテスはペンブルックの位置をベルトランに送っており、携帯の位置からケンジーとラウンドトゥリーが現地に向かう。ペンブルックはヘティがドローナ計画の訓練内容を知って、すぐにカレンを連れ戻したという。ついにサーバー室のドアが開き、ベルトランが虫の息のペンブルックに銃を向ける。しかし、天井に張り付いたカレンがベルトランを撃ち、ケンジーらが到着して部下を捕らえる。ペンブルックは救急車で運ばれることになり、カレンは回復した後にドローナ計画について尋問するというが、国防総省とNSAが現れペンブルックの身柄を引き取るという。ベアは自分たちの仲間はたくさんいて、ペンブルックが自分たちを作り上げたのは事実だという。その後ペンブルックはカレンに会いに現れた。あの場ではそうするしかできなかったという。約束通り分厚いカレンのファイルを手渡し、ヘティはカレンをドローナ計画に参加させたことを悔やんでいたという。優秀で才能があるカレンの成長を期待しての親心だったが、ヘティにとってカレンは当に息子同然だったと本人の口から聞いたという。ヘティはカレンを深く愛した。これからは過去にとらわれず、今、未来を生きて幸せになって欲しい。カレンの相棒としてサムをヘティに紹介したのも自分だ。サムなら親友になると思っていた。君を守りたかった、償いたかったと言い、ペンブルックは去っていく。おじさん同士が涙目という珍しい展開でしたが、結局ペンブルックは悪い人ではなかったということですね。やったことは酷いことだったが、それも国のレベルでいうと必要悪というか、この国の法執行機関、政府機関、軍関係の人材を大量に作り出した功労者ということになるのでしょう。一応、先日のエピソードで感じた疑問は解決して、長いカレンの自分探しに終止符が打たれました。優秀なエージェントを使ってBlack Opsをする人が、血の付いた手で自分のいる証拠を残すというのは、なんだかなーと思いましたけど、まあ良いでしょう。ただ、国に雇われた暗殺部隊が独自に動き出すという展開は、この前の3シリーズクロスオーバーと似たような感じになりましたね。ヘティがカレンの事を息子のように愛しているというのは、言わずもがなですが、ペンブルックとヘティのつながりは結構強い、今も続いているという感じですね。この先もペンブルックはカレンを見守るのでしょう。良かったじゃん。後は、ファティマの頑張りとキャスターが活躍の場が与えられたのが良かったかな。現役のCIA局員をNCIS捜査官が殺害したことは、後で問題にはならないのかな。ケンジーが「ディークスを待てない」と言っていたので、ディークスはどこかで別件の仕事があったということにしておきます。
November 1, 2023
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やっとシャーリーンの顔を見ることができました。その分、アグネスの出番はなかったですが、クーパー夫婦が仲良く暮らしているようで良かったです。(笑)エピソードはしんみりしてしました。タスクフォース存続のため頭を悩ませるクーパーに、シャーリーンが「事件」を紹介する。食堂のボランティア活動で、シャーリーンの仲間の若い女性が結婚したばかりなのに夫が失踪したという。ケニア出身のドゥニが帰宅すると、夕食を作っていたはずの夫オケロ・オコロ(ケル)の姿はなく、部屋の中は何者かと争ったような跡があった。チームはレッドが持ってきた仕事ではないことに消極的だが、レッドが自分に関する文書を全て消し去ったのでハドソン議員らに責めたれられても根拠がない。クーパーはチームが終わるならせめて人助けがしたいと、捜索を命じる。ドゥニとケルはデートアプリで出会い、ケルから心を打つメッセージが大量に届き、すっかりその気になったドゥニは4週間前にアメリカにやってきて結婚したという。愛し合っているというが、ケルの銀行口座からは失踪した日に全額が引き出されており、それらはドゥニの持参金だという。親が全財産を持たせてくれたのに奪われ、ドゥニは途方に暮れる。シーヤはレッドから紹介されたキャスリーン・サットンと会う。夫のナイジェルはシーヤの母親ミーラの相棒だったが、キャスリーンは仕事のことはよく知らないという。ナイジェルが殉職した時に葬式に参列したレジーナ・セイントという女性から、力になると言われたという。レジーナはCIAに長年在職し、ミーラの上司だった。レジーナはフロリダに住んでおり、レッドは自分の仕事にシーヤを伴いフロリダに連れて行ってやるという。レッドはフロリダの海岸線強化事業で、南米で力を持つサントロという人物に商売のアドバイスをするつもりだった。しかし窓口担当の男が代理として現れ、サントロが事業を組む相手はもう決まっていると、レッドの提案を拒否する。レッドはカイル長官直々に連絡を取り、ブラジル人のサントロという人物はカルテルなど犯罪組織と関係があると告げる。オケロは特に脅された様子もなく、ドゥニが通報する1時間前に金を下ろしていた。社会保障番号は他人のもので、経歴や書類は偽造されたものだった。これは持参金目当ての大掛かりな結婚詐欺の疑いがあり、他にも被害者がいるようだ。オケロは自分の痕跡を消していったようだが、ハービーが消しきれなかった指紋を採取する。それによると、オケロ・オコロことケル・アモンズは仮釈放中で、別に家があった。レスラーとデンベが自宅に向かうとケルは逃亡しようとしているところだった。捕らえて尋問すると、仮釈放事務所で働くジェンマ・パリークという女から詐欺をもちかけられたという。アプリでパリークが架空のキャラクターを作り上げ、持参金制度のある海外の女性に恋愛感情を抱かせるようメッセージを送る。実際に会うことになればケルのような「夫」候補が女性と結婚に持ち込み、持参金をせしめて姿を消す。他にも夫役がいるようだが、ケルは知らないという。地元警察によると、この5年で12人の外国人妻の夫が失踪していることがわかる。主犯格のパリークを追うため、彼女の車を追跡する。GPSで現在、銀行の前に停車していることがわかったため、逮捕にむかうと、金を下ろしたばかりの男性がいた。アン・チェンはケルのようにアプリで出会ったメイと結婚したが、本当に愛してしまい、この詐欺から抜けようとしていた。パリークはメイを誘拐してアンに持参金を手に入れろと脅したという。FBIはアンをそのままパリークのアジトへ送り込み、メイの無事を確認して突入する。レッドはサントロから状況が変わったと交渉を泣きつかれ、キューバに向かう。レッドの根回しで地域環境担当官がやめさせられ、サントロの契約に遅れが出た。サントロはレッドの申し出を受け入れるという。その場にウィーチャがいた。2人は会いたかったとキスを交わす。逮捕されたパリークは20代のころアメリカ人と結婚するためインドからやってきたが、持参金を相手に持ち逃げされ「置き去りの花嫁」になっていた。時代遅れで女性差別的な持参金を盗むようになったというパリークに、デンベはなぜ苦しむ花嫁たちを助ける側に回らなかったのかという。アンは取り調べでメイを愛していると訴えるが、それを見たメイは騙されたことが許せず、夫は好きになった人とは別人だという。これからどうすればよいのかというメイに、レスラーはドゥニを紹介することにする。持参金も全額ではないが返却することができた。これから、新たな人生を歩むことができるだろう。クーパーとシャーリーンは人助けができたことを喜ぶ。フロリダでレジーナの自宅を訪問したシーヤは、母のことについて尋ねる。ナイジェルとミーラはコルカタ以来パートナーを組んでいたという。ナイジェルが殉職したことは今も機密扱いで、ミーラは責任を感じていた。しかしミーラは調査を受けたが結局責任はなかったと判断されたという。それ以上は分からず、シーヤはレッドに母親が語らなかった秘密を知りたいという。レッドは1997年のコルカタで、若いミーラが人身売買捜査の任務についていた時、路上に捨てられた赤ん坊を見つけギャングの抗争から命からがら逃げてロンドンに連れ帰ったという。実の親については何もわからない。ミーラが出生届などの書類を偽造してシーラを自分の娘にしたが、その事を知っていたサットンはミーラを操ろうとした。ミーラは子供に害を及ぼす者を許さず、任務中危機が迫ったサットンを助けなかったのだった。レッドは親が子を守ろるためどんなこともするのが理解できるという。シーヤは涙を流す。FBIチームというか、クーパーはこうして、自分たちで事件を見つけてコツコツと成果を上げていくことが大事だよと、今更気がついてどうする、という感じです。(笑)でもこれのために、監査なしの多額の予算が認められないでしょうね。クーパーが最終的に映画「生きる」の小役人みたいに、細々と善きことをなすということになるのかなあ、などと思ったりして。(笑)シーヤの出生の秘密は意外というわけでもなく、ミーラは人として何かに突き動かされるように行動したのでしょう。(お前が見たのか?と突っ込みたくなるのですが)マザー・テレサのような心ですごいなと思いますが、でもサットンが死んだのはミーラが意図的にそうしたのであって、これは相当罪深いですね。他にも方法があったんじゃないかと思いますが。まあ、すでに死亡した10年前のキャラクターをこうして深掘りできたのは良かったなと思います。後はフラットな状態でシーヤがタスクフォースに残るかどうかですが、残りわずかですからね。それよりもこのエピソードで重要だったのは、ウィーチャの再登場かな。私もウィーチャが恋しかったですが、今はサントロの用心棒になっている?レッドは知らなかったのでしょうか。ちなみに、雇い主に忠実なウィーチャがレッドに恋愛感情を持っていたかどうかは、わからないなあ。占い師だったウィーチャの姉の方が愛人だったんじゃないのかな。まあ、そちらの登場ではストーリーに絡めないし、やはり最終シーズンはウィーチャに出てもらわないといけないということかな。
October 27, 2023
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邦題が「昆虫」なので、ちょっと嫌だなあ~と思いながら見始めましたが、なかなかの力作だったのではないでしょうか。カレンは不在でしたが、シリーズの終わりをイメージするエピソードでしたね。キルブライドは自分の代理として、カレンではなくサムを考えていると告げる。デスクワークは苦手だというサムだが、キルブライドは真剣に考えてほしいという。大学のラボで、元海軍予備役のダリル・ハワード博士が侵入者に襲われ重体となった。ハワードは昆虫学の終身教授で、殺虫剤の研究をしていたという。ラボ内は激しく荒らされており、何か盗まれたものがないか地元警察が調べている。昨年別の大学のラボでも同様の事件があり、大量の殺虫剤が盗まれ、それを元に爆弾が作られた。実際に市庁舎で使用されて負傷者も出ているが、犯人は捕まっていない。FBIでは過激な反政府組織の関与を疑っており、NCISも捜査を開始する。ハワードが扱っていた薬剤には使用制限が厳しい化学物質が含まれており、濃縮されていればパイパワーの爆弾を作ることもできるだろう。現場のラボからはハードディスクが奪われているが、他に何が奪われたのかよくわからない。ハワードの助手のアージュンに盗まれたもののリストを作ってもらう。ハワードの元妻レイラによると、5年前にハワードと別れたという。ハワードは仕事熱心で虫で世界を変えると考え、化学物質が環境に与える影響を研究していた。ただ、最近誰かに追われているとか、ハッキングされたとか、電話を盗・聴されているなど、おかしなことを言っていたという。講演会にいつも同じ人が来ているなど、心を病んだのではないかと思い心配していたという。アージュンによると、飼育している蛾のケージがなくなり、最近の研究で使っている殺虫剤がなくなっていることがわかる。ハワードは殺虫剤が昆虫や爬虫類などに及ぼす悪影響について研究しており、メジャーな科学雑誌にも投稿していた。これは農薬メーカーからすると、死活問題になりえる。反政府組織のメンバーは今回の事件とは関わりが見いだせなかったが、ハワードの講演会で迷惑行為で退場させられた女性がいたことが確認された。ハワードが研究していた殺虫剤のうち、毒性が強くトカゲの細胞構造を変化させるとして、やり玉に挙げたものが2つあった。それぞれ製造しているメーカー、アルロムとジェンバイオシスでは、ハワードの研究発表の影響かどうかわからないが、3ヶ月前から売上が落ちているという。ハワードの講演会で騒ぎを起こしたのはジェンバイオシスで働くナターシャ・グレアムとわかる。自社の製品を守るため、ハワードに対してあらゆる誹謗中傷を行っていたようだ。ケンジーとディークスがジェンバイオシスに潜入し、ナターシャに声をかける。ナターシャは嫌がらせをしたことは認めるが、ハワードを襲ってはいないという。元々は会社の命運をかけて、ハワードに殺虫剤の研究をするよう契約し、始めはハワードも問題ないと言っていたのに、突然薬には毒性があり催奇性があると言い出した。ハワードは別のところにも雇われているという話も聞いたという。ハワードのラボの来訪者の名簿を調べると、連日クレア・ウィンチェスターという研究者が訪れていたことがわかる。話を聞くため自宅を訪問すると、何者かが侵入しPCを盗んで逃げ出すところだった。後を追うと、ウィンチェスターが男2人に誘拐されるところだった。サムらが捉えようとするが、ウィンチェスターは連れ去られ、誘拐犯の一人は逃げ遅れて車に轢かれて死亡した。死んだ男はアジア系で今のところ身元不明で、ウィンチェスターとハワードの接点もよくわからない。キルブライドは自分のアクセス権を使って、ウィンチェスターが国防総省の極秘プロジェクトで研究を行っていたことを掴む。その研究にハワードも参加していた。誘拐犯の一人は中国から学生ビザで滞在しているジャン・チンとわかる。チンのビザは、中国の人材派遣会社「ニューオリジン・タレント」という会社が保証人となっており、その会社はいわゆる海外から機密情報や知的財産を盗む人材を派遣し、また諜報活動の隠れ蓑になっているということから、ハワードの研究を狙ったのかもしれない。ウィンチェスターの身が案じられる。サムとラウンドトゥリーがウィンチェスターの自宅を捜索し、スマートウォッチで本人を追跡できることがわかる。国防総省のプロジェクトの主任技術者によると、2人の博士が誘拐されたことよりも蛾が盗まれたことが深刻だという。プロジェクトでは農業害虫を駆除するために遺伝子組換えの昆虫の実験に成功したが、これらはウィルスを運ぶ蛾であり、殺虫剤が不要になる反面、悪用されると作物に病気をもたらす。もしアメリカで虫を放たれたら、食糧の半分が消えることになり、武器になり得る。中国側がなぜ極秘プロジェクトのことを知っていたのか、NCISは助手のアージュンへ疑いの目を向ける。今のところアージュンとニューオリジン社とのつながりは見えないが、最近暗号通貨の口座に5000ドルを送金していることがわかった。さらにこの3ヶ月間に毎週アメリカの「フロージェンス」という会社から入金がある。アージュンはニューオリジンからの金を隠すために暗号通貨を使っていると見られる。サムとラウンドトゥリーはアージュンの身柄を確保し、真相を追及する。アージュンはニューオリジンからハワードの研究を見せろと言われたが、ハワードはそれを拒んだという。ニューオリジンから多額の助成金がラボに入ることも言ったが、ハワードは国防総省の仕事をして、危険性を知っていた。事の重大性を理解していないようなアージュンだが、反逆罪だと言われ、ウィンチェスターが彼らの上海のラボに連れて行かれると明かす。スマートウォッチの追跡で誘拐犯はサンタモニカ空港へ向かっているようだ。NCISが逃亡するSVUを追い詰め、ウィンチェスターを救出する。盗まれた蛾も回収された。事件を解決し、キルブライドはサムにかつてヘティから渡された封筒を手渡す。キルブライドは仕事を引き継ぐ覚悟ができるまでは封筒を開けてはいけないという。サムは以前ならすぐに断っていただろうが、この先の人生の目標を考え直す時期に来たと思うようになったという。キルブライドは返事が決まったら言ってくれという。他の道を探るのに遅いことはない、それは息子から学んだことだ。サムはまだ封筒を開ける気はない。サムがLA支局の管理責任者になるかどうかはわかりませんが、いかにも終わりが見えてきたという感じがしますね。サムなら何でもできるでしょう。サムパパを「ベニハナ」に連れて行くんだから、親孝行でもある。あの封筒の中には何が入っているのか、秘密の指示やら情報提供者などがあるのかな。キルブライドにとって、LAでの仕事が必要だったという辺り、ヘティの大いなる采配のもとに物語は終焉を迎えるという感じがします。今となると、クロスオーバー時のキルブライドの言葉、パーカーを引き抜こうとしいたのは伏線だったのかなという感じですね。ラウンドトゥリーは投資の才能があるようで、次の投資先は信念に見合う、世界を変えるようなものと夢を語る。誰の影響なの?とファティマに言われて口ごもるところは、まー、普通に考えると「君だよ」と思うのですが。ケンジーとディークスが子育てを始めたばかりで、もう夫婦2人の時間がほしいと言っていたのはご愛嬌ですね。ディークスが言うように、1年でローザは巣立っていくわけですから、それまではせっかくの貴重な時間を優先したいというのも理解できます。でもまあ、恋心を失くしたくないというケンジーのために、ディークスが考えた心憎い演出についニヤニヤしてしまいます。そんなこんながあって、メインの事件は中国による産業スパイの話題で、こういうことは日常茶飯事なのかな。害虫や害獣の被害はもっと大きな環境の変化の中で起こっていることで、本当は敵味方なく協力して問題を解決してもらえば良いのですが。ハワード博士にはぜひ健康を取り戻して、世界に貢献してもらいたいです。ラウンドトゥリーもこういう人に投資すれば良いんじゃないの。
October 26, 2023
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本家、LAとのクロスオーバーの2話目。途中までダラダラとした流れで興味を失いそうでしたが、最後はなかなかだったかな。「NCIS」シーズン20第10話『チームプレー』の続き。DCから誘拐されたテナントとジミーは、サム・ハンナも捕らわれている事を知る。監禁されている場所は移動の時間からハワイと見られるが、そこにスタンガンを持った黒尽くめのグループが現れ、リーダー格の女がここは非友好国だという。女はCIAのメリーナ・デヴリンと名乗り、NCISのサイモン・ウィリアムズの捜査が迫り本人だけでなく周囲を危険に晒していると説明し、捜査内容について真実を話せば、テナントらの質問にも答えるという。パーカーがハワイ支局に到着する。サイモン・ウィリアムズの共犯者はハワイにいるはずだとして、FBIのウィスラーと共に捜査を始めるが、ヴァージニア州でサイモン・ウィリアムズを名乗って死んだ男の身元はいまだ不明だ。ただウィリアムズの暗殺事件で関連がある人物として、メル・カノという男の名前が上がった。フリーの工作員でFBIの監視対象となっており、パーカーがハワイ入りした数時間前に到着していた。アーニー・マリクがカノを追跡すると、空港でレンタカーを借り現在車はワイキキの駐車場にあるという。しかしカノは車のトランクの中で遺体で見つかった。そこにもう一人CIAのメリーナ・デヴリン(*)と名乗る女が現れ、カノは3捜査官を誘拐した事件とは関係ないという。パーカーやハワイの捜査官たちはCIAが国内で活動することに疑問を持つが、デヴリン(*)は見学と助言のためにここにいると言い、カノはウィリアムズの仲間だが、ウィリアムズに殺されたという。捜査側の動きはウィリアムズに筒抜けで、政府内にスパイがいるらしい。さらに、ハワイにはウィリアムズの本拠地があるという。FBIの鑑識がカノの体に付いていた土を分析し、ハワイでは珍しい微生物を含んでいることがわかる。ノーマン・デルが所有するノームズ・フローラという種苗店が輸入しているという。不思議なことにノーマンの情報が全くたどることができず、パーカー、ジェシー、デヴリン(*)が現地に向かう。テナントらの前で、デヴリンはサイモン・ウィリアムズに情報が漏れることを恐れ、安全のためにわざわざNCIS捜査官たちを誘拐して話を聞くという。死んだハーディングのメールも電話も傍受されていたが、ハーディングはCIAの元工作員だった。CIAは長年ウィリアムズを追っており、核心に近づく度に情報提供者や証人が死んでいるという。テナントやサムはデヴリンの言葉を信じられずに押し問答が続くが、デヴリンは妥協してパーカーにだけ電話連絡することを認める。テナントはCIAの施設でメリーナ・デヴリンに尋問を受けていると報告し、パーカーは戸惑う。テナントは誠意を見せると言ってデヴリンを安心させ、反撃に出る。サムもCIAの戦闘員たちを倒し、ジミーも参加してその場を制圧する。ノーマンのオフィスを捜索していると、デヴリン(*)がパーカーらに銃を向け、ウィリアムズの情報を教えろと脅す。その時、ノーマンが外からオフィスに銃弾を撃ち込み現場は混乱する。沈静化した時にはノーマンもデヴリン(*)の姿も消えていた。ノーマンがウィリアムズで、あの女はウィリアムズの手下だったのかもしれない。一同はハワイ支局に集結し、情報を共有する。サムはカレンと連絡が取れないと気にする。ノーマンがウィリアムズだとすると、なぜ彼は手下を殺すのか。テナントらが取り押さえたデヴリンを取り調べると、身元は10年間CIAに所属するメリーナ・ルース・デヴリンと確認された。しかし、もう一人CIAに7年所属するメリーナ・マリー・デヴリンも存在することがわかる。デヴリン(*)は偽物でモーガン・ミラーという名前だという。ただ、モーガンもまたある意味CIAで不正工作や諜報活動をする請負人なのだ。そのモーガンはウィリアムズの手下で、彼の手下があちこちにいるのでデヴリンは秘密裏に動かなくてはならなかったと説明する。アーニーが調べたところ、ノーマンは17もの偽名を使っていることがわかり、その偽名もメル・カノやハーディングが使っていたこともわかる。社会保険番号や職歴など手の込んだ経歴を使って身元を偽装していることなどから、政府が絡んでいることは間違いない。彼らの経歴に出てくる「ヘイヴン」という会社の名前は、デヴリンによるとCIAの情報センターで、潜入工作の支援をする組織だという。しかし、何年も前に閉鎖されており、それはハワイにあった。サムはカレンを探すためにLAに戻り、パーカーはヴァンス局長が尋問するためにデヴリンをDCに連れ帰る。モーガンが使う偽名で宿泊先が判明し、カイとウィスラーが侵入する。そこにNCISの捜査官の顔写真が貼られたボードがあり、突然姿を現したカレンがウィスラーに銃を向ける。カイとカレンが知り合いだったことでやっとお互い味方であることがわかる。サイモン・ウィリアムズのかつての基地という地下壕にテナントとジェシーが足を踏み入れると、そこは大量の資料と情報機器が並ぶ秘密基地だった。2人はいきなりノーマンに襲われるが、ノーマンはサイモン・ウィリアムズは人ではないという。サイモン・ウィリアムズは架空の殺し屋の名前で、CIAが80年代にテロ組織のリーダーや麻薬王を暗殺するために作り上げた計画そのものだった。工作員は軍の特殊部隊を中心にスカウトされ、ノーマンもハーディングもメンバーだった。標的を与えられた者がウィアムズとして痕跡を残す。しかしこの計画は1993年に政権交代の際閉鎖されていた。それが何者かが再開したという。本来の目的ではなく、もう20年もターゲットが私物化されていると見られ、初期の関係者が次々と死亡していった。ハーディングは国防総省からサイモン・ウィリアムズのデータを盗み消去したが、その件でハーディングはハワイに来るつもりだったと見られる。アーニーの情報では、3日後にサイモン・ウィリアムズ関係者について公聴会が開かれることになっていて、元工作員がサイモン・ウィリアムズとCIAの関係を証言するはずだったという。ハーディング以外にもう一人生き残りがいるらしい。ノーマンはその名前を明かず、ハーディングが仲間の名前を守ったように、自分もこの基地を爆破して消滅させるという。テナントとジェシー、ノーマンが基地の外に出ると、モーガンが率いる軍団が現れた。ノーマンが元工作員の名前が知りたければ中にあるというと、部下が中に入る。その時ノーマンが起爆装置を押して、爆発が起こる。それをきっかけにモーガン一味との間に銃撃が起こり、ノーマンは撃たれ死亡した。カレンとカイ、ウィスラーが到着して激しい銃撃戦を制するが、撃たれたはずのモーガンが姿を消した。地下壕からはほとんどの情報が失われたが、辛うじて手にした古い写真をジミーが修復すると、30年以上前のメンバー、ハーディング、ノーマンらの姿が浮かび上がる。このうち4人が数週間内に死亡しており、一人がキルブライドであることがわかる。生存している残りの一人はキルブライドで、命を狙われているという。一同はLAへ向かう。「NCIA:LA」シーズン14第10話『A Long Time Coming』へと続く。3つのシリーズのメンバーをシャッフルしていつもとは違う組み合わせを楽しむ回だったかもしれません。個人的にはテナント、サム、ジミーの組み合わせは全く機能していないなあと思いました。CIAだという女とのやり取りが退屈だったのと、あのサムまでが誘拐されたのが無理っぽい感じ。パーマーくんが単独で笑いを取っていたのが多少救いになっていたと思いますが、サイモン・ウィリアムズの本拠地があるというハワイにわざわざ連れて行くのも、余計に危険に近づくような気がするなあ。せっかくのハワイの風景を楽しめなかったのも残念。ジミーもアーニーとせっかく直接対決するのだから、もっと遊べたかも。まあ、中間のエピソードなので損なところはありましたね。ノーマンが殺されたのは残念でした。諜報の世界が説明されて、やっとストーリーが繋がりましたが、たまたまアクションチャンネルで「エージェント・ハミルトン」を見たばかりだったので、通じるところはありますね。作戦上工作員の名前をコードネームみたいに、個人の名前にするのって、リアリティはあるのかしら。現役のCIA工作員と元CIA工作員で請負人というのも、複雑ですよね。これだと、CIAは犯罪者を大量に養成していることになって、これで良いのかと思います。
October 25, 2023
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リストナンバーなし、ということでキャラクターエピソードですね。誰の?というところが、肝です。コアなファン向けのサービスなのかなあと思いました。NYのレッドの滞在先を監視中のシーヤは、ハービーから実の母のことを知りたいのならレッドに直接聞けば良いと言われる。シーヤはレスラーからレッドに借りを作るなと言われていると答える。寝込んでしまったシーヤに、レッドが声をかけ住まいの中で手作りの食事を振る舞う。レッドはメキシコ帰りで、伝説の闘牛の角を持ち帰っていた。シーヤは養子だったことをなぜ自分に黙っていたのか、母親の秘密を知りたいとレッドに話す。ハドソン上院議員がクーパーのタスクフォースについて調べているが、パナベイカーからは返事が来ない。ハドソンは歳出委員会のドーフ上院議員に追及の矛先を変えることにする。レッドは長年集め、世界中に預けてきた貴重な骨董品を一所に集めて、手放すことを考えていた。レッドは次の預け先にシーヤを伴うことにする。シーヤの母ミーラ・マリクは30年前CIAの捜査官として、MI6のナイジェル・サットン捜査官とコンビを組み、ロシアのミンコフについて捜査していた。サットンはチェチェン人のギャングと関わったことから、金が必要になったと言いミーラに10万ポンドを用立ててくれという。当時幼いシーヤを育てていたミーラは、CIA捜査官としてコルカタでの行動を問題視され、サットンの要求には抗えなかった。何とか金を工面するものの、再びサットンから要求され、サットン一人のミスだけでは済まないと脅される。コンビでの成果をあげたものの、サットンの良くない噂はミーラの上司も知ることになり、調べるという。世界各地を回って骨董品を持ち帰ったレッドは、それらを集めて販売会を開く。貴重なものであることを知らない客にも破格の値段で引き渡すレッドは、シチリアのエラー切手をある女性に渡すつもりで、情報を流していた。世界に2枚しかない大変貴重な切手について、今は亡き夫の思い出を語る女性に、レッドはわずか2000ドルで譲るという。ミーラはミンコフの監視任務で、室内に入ったサットンにミンコフが戻ってきた事を伝えなかった。サットンはミンコフの用心棒に殺されてしまう。ミーラはサットンを見殺しにしたことを隠して上司に報告し、避けられなかったことと処理された。一旦はドーフ議員に断られたものの、ドーフ議員は莫大な予算を使うチーム836のことをハドソンが委員会で質問すればメディアの注目を集め、票にもつながるだろうと言いこの件で協力することになった。クーパーとアグネスもレッドの販売会にやってくる。レッドはクーパーにはUSSコンステレーションのオリジナル画面を渡す。クーパーはレッドの心境を慮りながら、次のブラックリストがほしいという。レッドは待っていてくれと答える。レッドは今日一日の手当として、シーヤに2000ドルの小切手を渡す。そこに書かれたキャスリーン・サットンという人物が、シーヤの出自を知る手がかりになるという。さすがに過去シーンにミーラ本人は使えなかったのですね。サットン役の人は見覚えあります、「ダウントン・アビー」でイーディスの結婚相手だった。シーヤの父親はサットンなのかなとも思わせましたが、多分ミーラにはコルカタで何かあったのでしょう。ちなみに、カルカッタがコルカタになったのは2001年だそうなので、カルカッタで良かったんじゃないかと思いました。レッドは年を取って何かとシンプルにしたいと思って、お宝を処分しているのでしょうが、切手をサットンの未亡人に渡すのはシーヤにヒントを与えるために、わざわざ手を回したのですね。今シーズン、シーヤをキャスティングしたのは単にシーズン1から見ているファンへのサービスかと思いましたが、一応、掘り下げるわけだ。レッドに感謝ですね。まあミーラに何があったとしても、ブラックリストの本筋とは関係ないのでしょう。どういう風にふくらませるのか楽しみに待ちます。本筋はハドソン議員の本気の追及で、納税者のために義務を果たさなければならないと堂々と戦いを挑んでくるのが清々しいです。クーパーがもしハドソンと戦うならドーフ議員が狙い目かもしれませんが、やはりレッドが助け舟を出すのでしょうか。クーパーに渡したUSSコンステレーションというのは、ついついスタトレファンとしては反応してしまう。(笑)アメリカ海軍の帆船の軍艦なのですね、歴史に感動します。毎回レッドのウンチクが楽しみなこのシリーズですが、サッフォーにはそそられるなあ。古代ギリシャの女性詩人で芸術、音楽に影響を与えていて、ついついインターネットの海に漂ってしまいます。
October 19, 2023
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雰囲気のあるエピソードでしたね。らしくないというか「CSIマイアミ」にこういう余韻を感じさせて締めるエピソードがありましたね。「親とは」というテーマだったかな。ゲストのみなさんが、良かったと思います。20年前に失踪したブリトニー・ペレス下士官が湖に沈んだ自分の車の中から見つかった。トランクの中で縛られており、NCISの未解決事件殺人班から協力要請が入る。ペレス兵曹については、去年TVドキュメンタリーでも取り上げられ話題になっていた。未解決事件殺人班のデイジー・ヴァン・サント特別捜査官によると、本件に関しては全く証拠が出ておらず、当時の捜査もいい加減だったという。容疑者としては、ブリトニーが失踪する前日にアーロン・ベイカー下士官と口論しているところが目撃されていたが、アーロンは酒によっていてよく覚えていないと答えていた。また同室の男が失踪時のアリバイを証言しており、それ以上は追及されなかった。サムは遺体のそばに犯人のものと見られる歯を見つけ、鑑識に回す。ブリトニーの母カルメンはずさんな捜査をした当時の捜査官に不信感を持っており、娘と最後に話した時にはルームメイトのジェンと何かがあり、動揺した様子でいつもとは違ったという。カルメンは20年間娘が見つかる日を待っていたが、いざとなると知らない日をもう一日過ごしたかったと複雑な心境を話す。アーロンは18歳のときに脅迫や暴力の逮捕歴があり、DNAが登録されているので上手く行けば、見つかった歯と比較できるかもしれない。ジェン・アンダーソンはブリトニーの失踪直前に無許可離隊をしていた。カレンとサムがアーロンの自宅に向かうと、父親のジャックが同居していた。用件がブリトニーの失踪事件だと言うと、ドキュメンタリーの影響で自宅に誹謗中傷などの嫌がらせがあったと言い、嫌悪感を示す。しかしベイカー家は海軍一家で、サムが海軍出身と知るとジャックは2人を自宅に入れる。アーロンと妻が戻ってくるが、捜査には協力的ではなく、歯科データの提出にも妻が令状を要求した。デイジーからブリトニーの捜査資料が届き、その中に関係者を尋問したときの録音テープがあった。ファティマはキルブライドのカーステレオを使って内容を聞く。キルブライドは息子のアレックスのサンフランシスコの家を訪れる。久しぶりの親子の対話はぎこちなく、弾まない。仕事も生活も順調だというアレックスだったが、父が訪ねてきたのは母親に頼まれたからだろうという。これはお前の問題だ、親として与えられるものを与えたのに、アレックス自身がこの生活を選んだのだというと、アレックスは反発する。あんたの助けは要らない、帰ってくれと言われキルブライドは部屋を後にする。鑑識の結果、現場で見つかった歯はデータベースによるとアーロンのものとは一致しなかった。デイジーは法遺伝学の見地から家系図を作るという。アーロンと同室だったケヴィン・フィリップスは詐欺などで刑務所に入っていたことがわかる。アーロンと口裏を合わせていた可能性もある。20年前の尋問テープを聞いていたファティマは、ブリトニーが失踪前に上官にアーロンを告発しようとしていたという。上官は女性兵士からの苦情にいちいち付き合っていられないという態度で、結局ブリトニーは自らアーロンを追及しようとした。何か大きな事を考えていたようだ。ジェン・アンダーソンは5年前に薬物所持で逮捕され、仮釈放されていた。ケンジーとディークスが自宅に向かうと、いきなり家の中から発砲される。ジェンと同居している男が薬物を所持しており逮捕され、ジェンはケンジーたちが来た理由はわかっているという。ジェンの事でブリトニーはアーロンと口論したが、ジェンはアーロンに基地で襲われたと重い口を開く。それで海軍を離れることにしたが、ブリトニーに話すとブリトニーは憤りアーロンを告発した。その日ブリトニーは失踪し怖くなったジェンは海軍を去ったという。ケヴィンはアーロンとの共犯関係について、自分はブリトニーを殺す理由がないと説明する。アーロンは海軍一家というのを重荷に感じていて、父から受けるプレッシャーと期待にグチをこぼしていたという。一方で軍人はモテると言っていた。ブリトニーはこの件をマスコミに漏らすつもりだったらしい。改めてデイジーが歯のDNAを調べたところ、アーロンと50%の部分一致だったことがわかる。ということは父親が犯人か。ディークスが一家のゴミ箱から使い捨て手袋を見つけ出し、検査に回す。結果はジャックのDNAが一致し、逮捕に向かう。しかしジャックはライフルを持ち出し、ブリトニーが発見された湖に向かった。NCISが追跡するが、現場にはアーロンも現れた。父は恐ろしい事をするつもりだという。ライフルを手にしたジャックはサムの呼びかけに息子を守るのは父親として当然だといい、刑務所で死にたくないという。振り返って銃口をこちらに向けたため、NCISに射殺される。始めから殺されるつもりだったのか。他の犠牲者のために、ジェンは封印してきた過去を公表することを決意した。カルメンは娘の死を悼む。一旦は空港に向かったキルブライドだが、息子の元に戻る。やるべきことをするために戻ったという。父は息子の話に耳を傾け、アレックスは話を聞いてもらってよかったという。キルブライドは今夜は息子の部屋に泊まることにする。新米パパママのケンジー&ディークスが、ローザに過保護になってしまうのも「親とは」の一面でしょうね。軍人として厳しく息子に接してきたのはキルブライドもジャックも同じですが、息子が犯した罪を咎めるどころか正義の訴えをしようとする女性兵士を殺すのは親心と言えるのかどうか。息子の目の前で軍人として手本を示すことができたのか。仕事を優先し、親として息子に有利になるようなものを全て「与えてやった」というキルブライドは、後はお前の次第だと突き放した。こちらは妻や周囲からの指摘で最後のチャンスを踏みとどまり、やっと親の責任を果たすことができた。一方、いなくなった娘を20年間待ち続け、厳しい現実を受け入れた母親の悲しみの深さ。娘は人を気遣い、友人のために正義を行うような立派な人間に育った、それは母親の子育ての結果でしょう。いろいろ考えさせられる回でしたね。初出のキルブライドの息子はちょっとイメージが違いましたが、たった一回でそのキャラクターを作り上げてなかなか良かった。「コバート・アフェア」、「アグリー・ベティ」の人だったのですね。被害者の母親も非常に感情移入させられるような、上手い役者さんだなあと思いました。未解決事件担当のデイジーも、強烈な印象でしたね。一瞬、次のヘティかと思いましたが、この方もベテランですよね。まさかNCISにこのような、過去の事件をコツコツと解決しようとする部門があるとは思いませんでした。また、山火事や洪水などで資料が影響を受けたり、ジャックが家を失ったり、湖の水位が下がったりと気候変化のネタも盛り込まれていて、今の時代を感じさせました。重いテーマに対して、お気楽な付添人の話題でサムとカレンがあれこれ言い合って明るくしていました。カレンはサムにも次のお相手を世話してやろう、ということだったのかもしれませんが、「ワカモレ」て何だと思ったら、アボガドのサルサだったのですね。私はてっきりワカメのサラダか何かだと思いました。(笑)
October 19, 2023
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今回は、今シーズンで出色の出来だと思いました。「コールド・ケース」に近いクォリティで、デンベのキャラクターを深めてファイナルシーズンにふさわしいストーリーを見せてくれたのじゃないかしら。国土安全保障省予算検討小委員会のアーサー・ハドソン下院議員が、FBIの裁量支出に注目し、監査を受けていないクーパーのチームの予算について質問するという情報が入る。クーパーは政府も実態を知らないチームについて、どう説明するべきかパナベイカーに相談しなければならない。特に最近はレッドからリスト者の情報提供がないため、成果を上げていないのでそれを盾にして乗り切ることも難しい。レッドはチームに連絡をしなくなっているので、クーパーはシーヤにレッドの監視を命じ、自分はハドソン議員のことを聞くため旧友に会うことにする。デンベにかつて関係のあったアリッサから緊急の相談が入る。アリッサはデンベの娘イザベラの母親で、今はマイケル・アバーニ医師と婚約していた。そのマイケルがイエメンの人道支援診療所からテロリストとして兵士に連行されてしまったという。マイケルはアメリカ人ではないので政府は動いてくれない。デンベは力になると約束し、レスラーに相談する。マイケルは反政府のフーシ派に横流しをするテロリストとみなされ、軍の刑務所に入っているが、軍事法廷が開催され72時間以内には処刑されるという。デンベは診療所の運営に関わる人物として、NGOの事務局長で数ヶ月前にイエメンから戻ったジョン・ラプチンスキーに会って事情を聞く。マイケルは横流しするような人物ではないが、現地では去年の春から何者かの動きがあったようだ。兵士が診療所から子供の患者を連れ出して敵のスパイだとして射殺したという事件があった。マイケルはショックを受け、精神的に荒れたという。診療所は政府側も反政府側も接触があるため、双方の担当者の名前を聞く。デンベはレッドの手下として関わりだした頃に、フランスのマルセイユでアイッサと出会った。レストランの店で本を読むデンベとバーテンダーのアイッサは惹かれ合い、愛し合うようになった。デンベはレッドの仕事を詳しく話せないと言っていたが、命の恩人であり教育の機会を与えてくれた人物だと話していた。デンベはレッドに連絡を取り、マイケルを取り戻すよう助けを求める。レスラーの調べでマイケル名義でイスタンブールの銀行口座にこの半年で20万ドルが入金されていることがわかった。金儲けをしていたのなら、国務省も動かないだろう。デンベはアイッサに嘘をついて傷つけたことがあり、また彼女を傷つけることはできないという。ただ、フーシ派の支援勢力からマイケルの口座に入金があり、密輸ネットワークを明らかにできれば、マイケルを犯罪者引き渡し協定でアメリカに戻せるかもしれない。デンベはアイッサが最後にマイケルと過ごした時にキプロスにいて、その時にイスタンブールで金を引き出していたことに注目する。マイケルになりすました別人がいたことが証明できれば、マイケルは無実ということになる。デンベがアリッサと別れたのは、レッドが緊急に逃亡しなければならない夜だった。デンベはこれまで嘘を付いていたことを認め、一緒に飛行機に乗ろうと言うが、アリッサは断った。レッドは犯罪者なのだろう。デンベにとってレッドがどれほど大切な人かわかっているアリッサは、デンベがレッドの元を去りFBI捜査官になったことについて、辛かっただろうと思いやる。アリッサはデンベが立派な事をする人だとずっと思っていたという。国務省はFBIの情報でイエメン側と交渉を始めたが、イエメン政府はマイケルに共犯者がいたと主張している。しかし、イスタンブールの口座から金が引き出された2日前に、ラプチンスキーがイスタンブールに向かっていたことがわかり、今夜レバノンに発つ予定だという。クーパーは令状を取り、デンベとレスラーがラプチンスキーのオフィスに向かうが、その前にアイッサがラプチンスキーに会っていた。マイケルの名義で誰が口座を開いたのか必死で追及しているうちに、アイッサはラプチンスキーが横領した犯人だと気づく。ラプチンスキーは診療所に物資を回してもらうために反乱軍を助け、自分も自腹を切っているので多少の金を取り戻すつもりだったと認める。言い訳するラプチンスキーにアリッサが真実を話してほしいと要求すると、それはできないとラプチンスキーがアリッサに襲いかかる。デンベは娘のイザベラからアリッサがらプチンスキーの自宅に向かったようだと聞き、急行する。到着すると、アリッサはデンベの友人に助けられ、ラプチンスキーは連れ去られたという。レッドがコネを使ってイエメンの軍幹部に交渉したおかげで、マイケルは釈放されることになった。その代わり、レッドはラプチンスキーを差し出すが、彼の持っている協力者の情報で死刑にはならないという。デンベはアリッサの元を去ったあと、一度だけ訪ねて行ったことがあった。アリッサにはイザベラという娘が生まれており、研究職の仕事を得てアメリカに移住するという。デンベとは一緒に暮らしていけない、夜中に逃げ出して別の名前で生きるような人生は望まないという。しかし、その後デンベはイザベラとの関係を修復し、孫も生まれて交流を持つことができた。レッドはデンベにまだアリッサのことを愛しているのではないかと言う。アイッサはマイケルとドイツに行くことになった。彼が戻って本当に良かったというデンベに、アリッサは娘と孫と食事をしていってほしいという。クーパーは検察局でハドソン議員と一緒だったという友人から話を聞く。ハドソンは汚職事件を得意とし、その実績で議員となった。掴んだ真相は必ず公表するといい、クーパーはチームの成果を示して存続をはかるという。ただ、今後レッドが情報を提供してくれるかどうかは謎だ。シーヤにはレッドの動向の監視を続けさせるつもりだ。アグネスは今日訪れたレッドが、様子がちがったという。見えないものを探しているような、すでにそこにあるものを探しているような。それは「生か死」なのかもしれない。レッドの人生そのものだ。アグネスはクーパーがレッドのことを好きなのではないかという。デンベ版「カサブランカ」ですね。知的なデンベに努力家でしっかりしたアリッサはお似合いでした。でも、デンベはレッドとの縁を切ることはできずに、アリッサに本当のことを言えなかった。もちろん、言ったら言ったで、危険な目にあうでしょうし、若いデンベとしてはしかたなかった。今なら交際できるかもしれないのに、アリッサには別の人生があり、マイケルも彼女にふさわしい立派な人でした。そのマイケルを助けるデンベは男前だ。でもタイミングが悪い、それもまた人生だ。デンベがレッドから離れてFBI捜査官になったのは、愛するアリッサの言葉があったからなのでしょうね。過去シーンの役者さんは現在の本人によく似ていて、本当に「コールド・ケース」みたいだと思いました。クーパーの家はやはりシャーリーンはどこかに行ったようですね。体調の悪いアグネスを一人残して出勤するなんて、寂しいなあ。オヤジ殺しのアグネス、恐るべし。「柔らかくてかわいい」なんて言われたら、おじさんはメロメロになるでしょう。情けないのはレッドから情報を貰わなければ成果をあげられないタスクフォースそのもので、自前で大物犯罪者を捕まえることができないのなら、解散してそれぞれの道を進めばよいのじゃないでしょうか。
October 12, 2023
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残りの話数を考えると、きちんとまとめてくれるのかなあと不安半分、期待を込めて見ていました。しかしこれはなかなか大変ですよね。タイトルは「寝た子を起こすな」というイディオムからでしょうね。今週はケンジー&ディークスがお休みです。気密性の高い国防総省のシステムを使って、NCISに2人のアメリカ人のIDと暗号のような数字が送られてきた。ソフトウェア会社CEOのジョン・ジェンキンスと、FBI分析官パトリック・ハーテル、そして8、11、22という3つの数字で、ジェンキンスもハーテルも今朝LAで殺されていることがわかる。それぞれNCISの管轄外の事件ではあるが、送信された場所がトルコとシリアの国境にある機密情報隔離施設で、ヘティが最後に確認された場所であることから、カレンはこの件を捜査するべきと主張する。キルブライドはしぶしぶ、公式捜査には干渉するなと念を押した上で捜査を認める。ハーテルは自宅の庭で殺されており、ラウンドトゥリーの友人サマー・モアハースト特別捜査官が捜査にあたっていた。ラウンドトゥリーとファティマが現場で情報収集に当たろうとするが、サマーはジェンキンスの件との関連性が認められないといい、捜査への参加を断る。ジェンキンスは犬の散歩中に襲われたが、強盗による犯行にも見える。ただ、ジェンキンスは実質ビジネスをしておらず、会社も名ばかりのもだった。それなのに金が入ってきているということは、資金洗浄をしていたのか。飼い犬がジェンキンスが投げ捨てた携帯の一部をくわえていたことから、残りの部分を探すことにする。同年代のジェンキンスとハーテルに孤児だったという共通点が見つかり、ハーテルも強盗を装った殺人のように見える。ジェンキンスは以前はNSA分析官だったというが、シャイラ・ダーの情報では、その記録がデータベースにないという。キルブライドは資料を調べて、ハーテルの腰に痣があるのではないかと言う。数字は日付ではなく、ドローナ計画の被験者番号8、11、22を意味する。ジェンキンスもハーテルもカレンと同じく子供の頃に被験者として過酷な実験に関わっていた。キルブライドはFBIとの合同捜査を認め、カレンは11番ことリア・ノヴァクにも危険が迫っているという。カレンがリアに連絡をすると、通話中に銃撃音がありリアの消息が途切れた。すぐさま現場に向かうが、リアは銃撃を受けており、辛うじて「14番」と答えた。命はあるが危険な状態だ。ドローナ計画の被験者が次々と襲われることは、カレン本人も危ないということになる。キルブライドはまず回収したジェンキンスの携帯を分析するよう命じる。リアは逃亡する準備をしていたようで、カレンはペンブルックが3人を襲った犯人だという。ジェンキンスの携帯には「ドリシュタデュムナ」というメールが残っていた。これはインドの叙事詩「マハーバーラタ」に登場する戦士の名前でドローナを殺した。彼らに危険が迫っているという意味の暗号か。ジェンキンスの携帯にはリア、ハーテル、そしてアンソニー・ベルトランという人物の番号があった。ベルトランは歴史の教授で、元陸軍レンジャー隊員であることから、このベルトランが14番なのではないか。カレンとサムがベルトランの自宅にむかうと、ベルトランはいきなり銃撃してきた。カレンは自分もドローナ計画の被験者でNCIS捜査官だと名乗り、訪れた理由を話す。ベルトランもまた「ドリシュタデュムナ」のメッセージを受け取っており、逃亡しようとしていた。リアから仲間の2人が殺されたと連絡があったという。リアらは、ペンブルックから受けた虐待について情報を共有し、受けた被害について法的制裁を与えようとしている、だから狙われたのだろう。こうなったのも、1年前にカレンがリアと接触してからで、リアはカレンが嘘をついたので仲間にしなかったと、ベルトランはいう。カレンがペンブロックに接触したため、ペンブロックは正体がバレたと恐れ、脅威を排除しようとした。しかし、それならなぜカレンを狙わないのか。ベルトランは活動の中でリアと親密な関係になり、リアを見舞いたいとうったえるのでカレンは病室に連れて行く。ハーテル、ジェンキンス、リアが襲われた現場から逃走した車が特定され、ダウンタウンのビルに向かったことがわかり、サム、ファティマ、ラウンドトゥリーが向かう。そこは倉庫のような内部に、サーバーが立てられ、基地のようになっていた。壁にはカレンの写真と地図があり、サムがカレンに危険を知らせようとするが電波が妨害されてできない。ファティマがサーバーにログインすると世界の紛争地域での隠密作戦の資料があった。音声データがあり、リアとジェンキンスがお互いを番号で呼び合い、何かのミッションを実行している様子が録音されていた。指揮は14番のベルトランで、ターゲットを攻撃している。ということは、彼らはペンブルックの手先なのか。そこに覆面をした男たちがサムらを銃撃し始める。そのころカレンはベルトランの身柄を保護するため病院から移動しようとするが、ベルトランは「自分のことは心配していない」と言い、カレンはメッセージの中に「14番」がなかったことを思い出す。リアが「14番」と言ったのは、犯人はベルトランだと言いたかったのだろう。ベルトランはリアを殺すつもりだと認め、カレンと自分は同じ側にいるという。ペンブルックを殺す事を望む。ベルトランの手下が病室に現れ、カレンは鎮静剤を打たれてしまう。サムらを銃撃したのはやはりドローナ計画の被験者だった。カレンはベルトランと被験者たちを取り逃がしたことについて、ベルトランがペンブルックを殺してくれるのを望んでいる自分もあるという。そうなったら自分の責任だ。サムはその前にペンブルックとベルトラン双方を捕らえなければならないという。しかし、あのメッセージがヘティからのものだとして、なぜ被験者が危険だとわかったのだろうか。キルブライドは息子に会うため、空港へ向かう。よく分からなかったのですが、リア、ジェンキンス、ハーテルはペンブルックの脅威になったから排除されたのですよね。それを実行したのがベルトランと、同じく被験者の部下で、彼らはペンブルックの手下ということになりますが、ベルトランは被験者としてペンブルックから酷い仕打ちを受けて、ペンブルックを殺したいと思っているんですよね。どっちなんだい、という感じ。音声データにはリア、ジェンキンス、ベルトランがチームとして同じ作戦を実行している様子があったので、もしかすると彼らは工作員として国内外で活動していたのかもしれない。それが洗脳が解けて、仲間割れしだしたということかな。リアが意識を取り戻したら、詳しい情報が得られるのでしょうけど。で、「ドリシュタデュムナ」というメッセージを送ったのはペンブルック本人?裏切り者を殺せということか?さらに謎なのが、ヘティか誰かわからない人物が被験者の情報を送ってきたことですね。3人が危ないとなぜわかったのか。しかもJWICSという、セキュアなネットワークを使っているのが気になる。一時期、カレンが子どもをスパイに養成したヘティの過去を暴こうと嗅ぎ回って、ペンブルックを突き止めたことが、ついに決着するのかと思いましたが、何だか曖昧なまま終わりそうな気がしてモヤモヤします。サマー・モアハースト特別捜査官が再登場して、ラウンドトゥリーと微妙な関係なのがわかりました。ファティマ、妹のジョーディンも含めて、仲良し交際をしているのは良かったと思います。キルブライドはやっと重い腰を上げて、息子に会うわけですね。シャイラの世話焼きなところがとても大事だと思います。そうでなければ、またキルブライドは仕事を優先してしまいますから。カレンの結婚式の準備に対する気持ちは、ヘティの消息ありきなのだから、進む気がしませんが、付添人はサムで決まりでしょう。それにしてもキャスターの名前が何度上がったことか。特別の扱いですよね。
October 12, 2023
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明らかに「組織犯罪特捜班」とのクロスオーバーですので、冒頭を見て、ブロクにアップするのを諦めました。前話「Bad Things」からの3話続き、更に言うと、SVUのシーズン25の冒頭まで続きそうな雰囲気なので、スパドラさんで「組織犯罪特捜班」が来年放送される時に更新することにします。シーズン25の第1話はその時に更新することになるのかなあ。ちなみに「組織犯罪特捜班」のシーズン4は2024年まで始まらないようですので、SVUの方で決着するのかな。ともあれ、あしからずご了承ください。
October 8, 2023
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リストナンバーがなくても、帽子の男が誰かというのは想像できますので、今週はキャラクターエピソードです。短編小説風でもあり、ちょっとしたロードムービーの趣がありましたね。クーパーはウージンとその部下が「郵便局」でレッドに殺された件を今日、パナベイカーに説明することになっている。しかしレッドがFBIのデータベースの記録をどこまで消したのか、まだ確認しておらず、シーヤに精査するよう命じる。シーヤは自分の母がなぜ死んだのか、それを知るためにこのチームに加わったので、臨時でアクセス権を与えられるこの際に、真実を知りたいと考える。フィラデルフィアの片田舎でコンビニ強盗があり、人質を取って立てこもったが、たまたま客がライブ配信をしており、その画像にレッドらしき人物が映っていることからクーパーはレスラーとデンベを現地に送る。マスコミも集まっており、レッドがカメラの前で逮捕されれば、FBIといえど救い出すことは難しいだろう。レスラーとデンベが現場に到着すると、地元警察が対応していた。早速FBIが重要指名手配犯人がいるため、人質事件の指揮を執ると申し出て、状況把握を始める。強盗が入るのと同時に店を出た女性は詳しく事態を把握しており、犯人の男がリボルバーを持っていたことや、店内に従業員のジミン、ライブ配信をしていたサミー、帽子を被った初老の男性、女性、フィリーズの帽子を被った男性の5人がいたという。今のところ、レッドに連絡を取ろうとしても返信がない。レスラーはクーパーに戦術部隊を要請するが、地元警察はSWATを呼んで先に到着してしまう。責任者は銃が使われたら即突入すると譲らない。電話線が切断されていたのを復旧し、店内に電話をかけるとジミンが出た。犯人は人質を殺すと言って興奮しており、緊迫している。「郵便局」を訪れたパナベイカーは、ダミーの郵便局を作ってウージンを誘い込み捕らえる作戦が、本物の郵便局でウージンとその部下が殺されたという事態を聞かされ、連邦政府の施設でレッドが行った処刑について、もうレッドを野放しにすることはできないと激怒する。パナベイカーは明日、司法省長官に今回の事実を報告し、クーパーのチームを終わらせるという。その前にレッド本人から今日中に説明させるよう命じる。主導権で揉めている中、コンビニ店内で銃声が起こった。SWATが突入を主張するが、デンベはまず店内の様子を確かめると言って電話をかける。呼び出しに答えないため、レスラーがメガホンで負傷者の有無を問いかけると、店内からジミンが犯人が死んだと出てくる。レスラーとデンベが駆け込むと、店内には撃たれて倒れている犯人以外に、ジミン、サミー、帽子の男性、女性の4人しかいなかった。フィリーズの帽子を被った人物は見間違えだったようだ。しかし、帽子の男はレッドではなく別人だった。人質の話では、犯人がジミンを殴り、銃を奪おうとサミーが飛びかかり犯人とも見合った時に銃が暴発したという。しかし、デンベは犯人の銃がリボルバーではなく特徴的なレッドの銃で、初老の男性が身につけている帽子もジャケットもレッドのものである事を指摘する。レスラーはここにレッドがいたことは確かだと判断し、人質らがレッドの逃亡を助けたと追及する。やっと、人質らは犯人とサミーが揉めた時に、レッドが犯人を撃ち殺したと認める。レッドは自ら指名手配犯だと明かし、初老の男性とジャケットを交換した上でフィリーズの帽子を被り、裏口から出てバス停に向かったという。FBIはDCに向かったバスにフィリーズの帽子を被った客が乗っているのを確認して、終着駅で待ち構える。しかし、そのバスに乗っていたフィリーズの帽子の男はレッドではなかった。レッドの行方が不明なままで、パナベイカーにレッドを会わせることはかなわない。人質たちはその後、ジミンの行きつけのバーに集まる。レッドは当局に事実を隠し口裏を合わせてくれたら、後で遣いの者に大金を持って行かせると約束していたのだった。レッドはコンビニの床下スペースに隠れており、人気がなくなってから、停めていたレンタカーに乗ってその場を去る。シーヤは作業の途中でつい、母親ミーラのファイルを見てしまう。さらに、自分が養子だったという事を知ってショックを受ける。ハービーはDNA検査で確かめることができるという。シーヤはクーパーに、母のファイルを見て、死亡時の詳しい状況も知ったが、それが特別な死ではなく、他の犯罪と同じような印象だと話す。クーパーは犯罪に合理性や理由はないが、ミーラは善良な女性で立派な捜査官だったと話す。レッドはパナベイカーの自宅で待ち構えていた。パナベイカーが明日司法長官に事実を全て話すと覚悟を告げると、レッドは以前、パナベイカーの家族を救い出した一件で、拷問を行いその録音を持っているという。パナベイカーはそれにも動じず、メディアに流せば良いという。過ちを償う覚悟はできていると言うと、レッドはパナベイカーがクーパーのチームに手を貸すのは、彼らがいた方が世界が良くなると考えているからだ、という。全てはマーヴィン・ジェラードが仕組んだことであり、だからレッドはマーヴィンを片付けた。手に持っている録音データはパナベイカーに渡すと、好きに使えという。パナベイカーは明日の長官との面談をキャンセルする。クーパーが帰宅すると、アグネスがレッドから送られたバーンズコレクションの目録を読んでいた。手紙があり、レッドはフィラデルフィアの美術館で目録を手に入れるため訪れたという。レッドは直接手渡すつもりだったが、道中にトラブルがあった。いつか一緒にバーンズコレクションを見に行こうという。個人的にこの先、フィラデルフィアを訪れることはほぼないと思いますが、もしあれば行ってみたいですね。フランス印象派の作品が多いということで、好きな作家も多いです。フィラデルフィアの人々に愛されるピーナツバーのお土産と同時に、芸術の存在意義をアグネスに語るなど、レッドらしさが満載でした。身につけているものも高級品、といっても5000ドルくらいなら、レッドにすれば着心地の良い普段着ということなのでしょう。コンビニ強盗に対処するのに銃を使えば一瞬なのはわかっているが、後のことを考えると面倒だ。その場で最適なシナリオを考えて、登場人物に演じてもらう、しかも信じられないギャラを約束して。彼らが見事に演じたお陰で、デンベでさえ騙されてしまう。地下に隠れているかどうかは、人質事件のプロなら想像できそうですけどね。まあ、見つからなかったことでレスラーらの立場も守り、パナベイカーには切り札の個人的な要件でレッドに頼った事を持ち出し、好きにしろという。最初は脅すのならどうぞ、私は罪を償うと言っていたパナベイカーも、損得を考えればこれを有耶無耶にして、生き延びる方向を選ぶ。政治家なら当然でしょう、クーパーはそれこそささやかな正義のためですが、それをパナベイカーの言い訳にして、全てレッドの書いたシナリオの通りに収まりますね。それこそ美しいバーンズコレクションの世界なのでしょうね。Bストーリーでシーヤの秘密が出てきましたが、何か意味があればよいですが(コルカタは元『カルカッタ』)、それでモチベーションが下がってこのまま引き下がるのなら、代わりの方をすぐに来て頂きたいです。ところで毎週クーパー家はシャーリーンがどこに行った?という感じですね。よほど早寝なのか、夜勤でも行っているのか。こういうところで制作費をケチるから、おっさんばっかりで単調になるんだろうなあ。
October 6, 2023
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今回もカレンはいないものの、ほぼ全員が活躍して内容も山盛りでした。プロレスラーのゲストあり、言及だけで登場の存在とか、何でもありですが、まあにぎやかで良かったのでは。ディークスとケンジーの家に、LAPDのホワイティング刑事が助けを求めてやってくる。昨夜LAPDのショーン・ターナーから内密に会いたいと連絡を受け、指定の場所に行くとターナーは射殺体で見つかった。それだけでなく、報告しようとすると自分も背後から襲われ、殺されそうになったところを逃げてきた。相手は誰か分からなかったが、おそらく警官だろう。ディークスはキルブライドを呼び出して、事情を聞く。ホワイティングは自分は嵌められたと主張し、その根拠は、逃亡してすぐに自分がターナー殺害の容疑者として指名手配されたことを上げる。ホワイティングはラウンドトゥリーが妹と一緒の時に警官に車を止められ、不当な扱いを受けた件で、捜査情報を漏らしたことで内部の反感を買い、さらに上層部からラウンドトゥリーの訴えを取り下げさせろと圧力をかけられことから、一線を引いたという。それで身内の恨みを買ったと思われるが、さらに、ホワイティングがラウンドトゥリーの件でマクニール巡査を捜査している時に、フェンタニルを取引している警官の噂を耳にした。密かに聞きまわったことが彼らの痛いところを突いたのだろう。殉職に見せかけ殺そうとしたとも考えられるが、今のところターナーとの繋がりはわからない。もはやLAPDを信じることができず、自分の無実をNCISに証明してほしいという。キルブライドはフェンタニルが市中に出回っていることを危惧し、DEAと連絡を取りホワイティングの訴えを調べるよう命じる。ディークスもラウンドトゥリーも因縁があり、ホワイティングについては素直に信じることはできないが、サムはフェンタニルにより水平が2名も死亡していることから、まずは真実を突き止めようという。ただ、LAPDに動きを知られてはならない。ラウンドトゥリーはボートハウスでホワイティングを監視する。ディークスはホワイティングには大きな借りがあり、ヘティをかばって首を撃たれたことなどをラウンドトゥリーに話す。ホワイティングはラウンドトゥリーの訴えを報告し、それによってマクニール巡査が処罰されたが、結局自宅待機のみだった。ラウンドトゥリーは不満を表明するが、ホワイティングはここにいるよりは現場で真相を探る方が早く問題が解決することができると言ってラウンドトゥリーと外に出てしまう。LAPDはターナー殺害の容疑者としてホワイティングの映像を公開した。手に銃を持って店に入っていく姿は衝撃的だ。待ち合わせ場所の店は警察に封鎖され、周辺の防犯カメラは何台も止まっていた。犯人が止めたと思われる。ホワイティングが犯人なら、わざわざ自分の姿を残すはずがない。ホワイティングはフェンタニルの問題でギャング麻薬対策部門のプライス刑事に目をつけており、自宅からプライスを尾行する。サムはターナーの妻に直接話を聞くことにする。妻は警察から夫の死について詳しい説明を受けておらず、夫は最近体調が悪く帰宅しても心ここにあらずという様子だったという。サムとディークスはターナーがオピオイド依存症の症状を示していると判断し、扱うブツに手を出したために殺されたと考える。プライスはとある場所で長髪の男と会っていた。ラウンドトゥリーがファティマに身元照会を求めると、キルブライドに2人が外に出ていることがバレてしまう。長髪の男は薬物を扱うギャング「アンウォンテッド」のスコット・アプトンで、組織はDEAの捜査対象だった。プライスとは抜き差しならない関係のようだ。娘のローザを安全なところに避難させようとするケンジーの元に、顔に傷がある男が現れる。ホワイティング刑事を探しており、強引に家の中に入ろうとするのでケンジーが追い返す。この男はプライスの相棒ニック・シルス刑事だった。ホワイティングはシルスの顔の傷は自分が襲われた時に引っ掻いた傷だという。ホワイティングとラウンドトゥリーはスコットの身柄を確保し尋問する。スコットはフェンタニルの売買については関与を否定するが、全てを把握している黒幕に「オーディン」という人物がいると明かす。スコット自身は地下格闘技のギャンブルでブッキングをしており、プライスはオーディンが「アンウォンテッド」をLAから引き上げるという話が不満だったようだ。オーディンの本名も居場所も不明だが、マクニールの処罰の件はオーディンをナーバスにさせたようだ。キルブライドはフェンタニルを一掃するため、DEAの協力を仰ぎ、素手による地下格闘技試合にサムを潜入させ、オーディンを捕らえる作戦に打って出る。ファティマがサムに付き添い、会場内の人物を探りオーディンを確認次第、突入する。サムの対戦相手は赤毛の大男で、会場内ではギャンブルではなくなにかの取引がなされているようだ。ドラッグを客にさばいていると見られる。サムは戦いながら対戦相手の男がオーディンだと気づく。キルブライドの号令で、NCISが突入し、会場にいたプライス、シルスをケンジーらが追い詰める。サムはオーディンを倒し、客は一斉に逮捕され、フェンタニルを回収することができた。ホワイティングへの令状は取り下げられることになるだろうが、かなりの事務作業が必要になるだろう。ラウンドトゥリーはマクニールも今夜の件に関係しているのだろうかという。ホワイティングはわからないとしつつも、プライスらの仲間ではあるだろう。もし関係があるのなら証明して見せるというホワイティングに、ラウンドトゥリーはお互い別の組織としてやっていくだけだという。ホワイティングはこの借りは必ず返すという。キルブライドは善戦したサムを労い、自分もかつてはファイターだったと明かす。しかし息子が生まれて家族と時間を過ごしたいと思って引退したという。結果的に家族と関わる時間は作れず、息子はフェンタニルなどのドラッグで人生を壊してしまった。最近息子に電話をしたが、話は弾まなかった。サムは弾まない会話だから価値があるという。赤毛のファイターの人は有名なプロレスラーだそうで、アメリカの視聴者にはおなじみなのでしょう。サムにねじ伏せられるなど、よくやってくれました。気になったのは、プライスがホワイティングとラウンドトゥリーに「お前たち気をつけるんだな」と言ったことで、LAPDにはまだまだ悪の組織があって今回のことでさらに恨みを買ったのじゃないかという気がしました。マクニールも処分が明ければ、復帰して復讐してくるかもしれないし、上層部が圧力をかけてくるというのも心配です。ホワイティングは内部監査だから憎まれて当然、受けて立つということなのでしょうが、ラウンドトゥリーは「あんたとは組んでない」という事でしょうね。でもラウンドトゥリーは人間的には理解したようで、まあ、ファイナルシーズンでイメージアップした感じですね。息子がスティーブンということは、ローザのデート相手なの?というオチも良かった。サバティーノほどではないですが、彼女も結構出演したわけですね。Dママはローザの保護に狩り出されたことになっていても顔を出さず、さらにDEAの人も大勢いるはずなのに、そのシーンは省略というのがちょっと笑いました。ローザはもうかなり大人で、ケンジーの仕事のこともそれなりに分かっているはず。キルブライドが今回のフェンタニル騒動に熱くなったのは、息子の件があったからということですね。本来の仕事の範囲ではない上に、逮捕令状が出ているホワイティングを匿ったり、合同で捜査するのはかなりやばいことだったと思います。キルブライドがベトナム戦争の時に乗ったUSS Iwo Jimaというのは、イオー・ジマ級強襲揚陸艦の船なんだそうで、日本人には深く心に刺さる名前ですが、おそらく双方の兵士に敬意を持って着けられたのだろうなと思いたいです。ちなみに実際のイオー・ジマの1番艦はアポロ13号の回収に関わったとは、ふーん。また、キャンプ・レジューンはノースカロライナ州ジャクソンビルにある海兵隊の軍事基地で、特殊作戦コマンドがあるんだって。覚えておこう。
October 5, 2023
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いよいよ今シーズンも残りわずかとなって、ここにきてクロスオーバーですね。もうこうなると「組織犯罪対策班」と同時期に放送してもららわないと、話のつながりがわけが分からなくなります。そもそも、この2つのシリーズはかつての「Buffy」と「ANGEL」の関係以上に緊密で、それぞれ独立したストーリーが進むだけでなく、両方にまたがるストーリーをどちらか一方で結末をつけるような形になっており、特殊な関係になっています。ホテルで旅行客が部屋に侵入していた犯人にレイプされる事件が起こる。犯人はフロントで、被害者ケイトの恋人だと言ってカードキーを受け取り部屋に潜んでいた。ケイトは恋人と別れたばかりで母親とNYCを訪れ、ブロードウェイのショウを見てホテルに戻り、バーで飲んでから部屋に入った。その間付け回されるような記憶はないという。犯人は中肉中背の黒人で、ケイトの名前を知っていただけでなく、レイプの様子を自撮りして出ていった。公園のジョギングコースの途中で地中にに埋め込まれた檻に閉じ込められた男が救助される。何週間も閉じ込められていたと言い、辛うじてマーク・リードという名前を口にした。リードは「いい子にするから」とも言い、現場に大量のリコリスの袋が落ちていたのを見て、マンシーはプリヤが誘拐監禁された時のことを思い出す。リードは栄養失調で激しく衰弱しているだけでなく、こう丸を縛られており、病院に収容された後息を引き取る。マンシーは犯人はイライアス・オルセンだと主張し、こうなったのは自分の責任だという。オリビアは興奮するマンシーに落ち着くようにいい、プリヤの家族が証言を拒否して帰国して起訴が取り下げられたと説明する。しかも、イライアスが狙うのは少女で手口も違う。マンシーはリードが入っていた檻は手作りで、イライアスは溶接工だと指摘する。検視でリードの胃の中にはリコリスの塊が見つかった。死因は「ウサギ飢餓」という偏食からの栄養失調だという。妻のシェリーによると、1ヶ月前リードはカンノーリを買いに出たまま戻ってこなかったという。夫には特に恨まれる相手はいない。マンシーはイライアスが食べ物で監禁した少女たちを支配していたことから、本件もイライアスへの疑いを強める。レイプ犯はコンドームを使用して現場から持ち去っていたが、エレベーターシャフト内に捨てていた。1週間前にミントティーの店のオーナー、イーヴィーが開店前の店でレイプされたことがわかる。犯人はホテルの監視カメラに写っていた容疑者と同じで、やはりイーヴィーの名前を知っていた。行為を自撮りした上コンドームを持ち帰っている。イーヴィーがビリーという男につきまとわれていることがわかるが、犯人にレイプされている時窓の外に立って見ていたという。ビリーに話を聞くと、イーヴィーの店の前にはよく行くものの窓には自分の顔が映っていて中は見えなかったと答える。今のところ2人の被害者の関連はわかっていないが、同様の手口のレイプ事件がこの半年間でクィーンズ、ブルックリン、スタテン島で起こっていたことがわかる。不動産業を営むダーリーン・クィンランは、2月に客を装った犯人に自分の物件内でレイプされていた。手口は先の2人と同じだが、犯人は太り気味の中年だったという。ダーリーンは襲われる1週間前に突然婚約を破棄していた。相手に対して不満があり結婚式を自分からすっぽかしたという。しかし、今も元婚約者とは連絡を取り合っており、レイプ事件後には支えてくれているという。ダーリーンの元婚約者グレッグは犯人がダーリーンの名前や連絡先を知っていても、商売柄不思議ではないという。オリビアは女性に捨てられたり、拒否されたりした元パートナーがリベンジでレイプを依頼したのではないかと考える。リードがカンノーリを買いに行ったベーカリーで聞き込みを行うと、失踪した日にリードが店の外で白人の大男と話しているのを店主が見ていた。イライアスの写真を見せると、この男だという。マンシーはリードが閉じ込められていた檻を鑑識に回し、プリヤの父親の店の鉄柵のドアと比較してほしいという。もしイライアスが溶接をしているのなら、溶接の癖は一致するはずだ。鑑識は溶接したのは同一人物だという。更に、使われた鉄筋に製造番号が付いていたことから、供給元が突き止めることができる。ブルックリンでベビーシッターをしているマリア・ヴァーガスは1週間前に雇い主夫婦が出かけている間に、訪ねてきた男にレイプされた。男はラテン系でナイフで脅したが、マリア本人であるかどうかIDを確かめたという。やはり犯行を自撮りをしており、DNAで一致した人物がいたものの、地元警察はその人物が刑務所に入っているのでありえないと判断した。男性関係を尋ねると、前のバイト先の父親デレクに言い寄られて寝たが、翌日に仕事をやめたという。デレクはその後電話をしてきたがマリアは拒否した。デレクに話を聞くと、過ちを犯したことを謝ろうと電話しただけだという。クィーンズのローズ・バーグマンは、2ヶ月前に精神科クリニックの駐車場でレイプ被害を受けた。検出されたDNAにマッチする人物はおらず、ローズは夫に対して離婚を申し入れているところだった。しかしローズは事件以来、夫が変わり優しくなったという。いずれの事件も似た部分があるが、カリシはこの証言だけでは有罪は勝ち取れないという。ローズの事件も夫が犯人を雇った証拠が見つからない。カリシはアマンダが妊娠したことをオリビアに明かす。父親になる自信がないと弱音を見せるカリシに、オリビアはあなたなら大丈夫という。檻の鉄筋を追跡したマンシーはとある教会に納入されていることを掴み、チャーリシュと向かう。鉄柵を溶接した人物のことを聞くと、神父がその人物を地下に住まわせているという。マンシーらは地下室に入り、そこでリードの財布を見つける。イライアスが現れ、逮捕を告げると、イライアスはマンシーに頭を傷つけられたことを非難する。反抗する態度を見せるイライアスにマンシーは謝罪して、あなたを助けたいと言い逮捕に成功する。SVUに連れてこられたイライアスはマンシーと話をさせろと要求するが、リードについてはぶつかっても謝らず意地悪だったので暴行監禁したと認める。複数の誘拐や第一級膀胱、2件の謀殺とイライアスは終身刑になるだろう。オリビアはマンシーのはたらきをねぎらう。マンシーはイライアスに「助けてやる」と嘘をついたことに気をもんでいた。彼もまた幼少期に虐待されており、同情する余地もある。フィンはイライアスはこれから州の補助で精神鑑定を受けることができるのだから、助けたのだという。教会の地下室で、フィンから言われた警察官の祈りを繰り返して何とか乗り切ることができた。フィンはマンシーが自分で乗り越えたのだという。マリア・ヴァーガスのレイプ事件で犯人のDNAが別の殺人事件と一致したことがわかる。その事件を担当したのはステイプラーだという。オリビアはステイプラーにマリアの事件の犯人について尋ねる。この前会った時はお互いタイミングが悪かった。ステイプラーはオリビアを安心させようとしたのだとわかっている。ステイプラーは殺人事件でBX9の受刑者を捜査していた。看守を買収して一時帰宅した受刑者が、スタテン島で不動産業の女性を殺している。その受刑者がマリアをレイプしたことになるが、復讐のためにレイプを請け負うというのはお互い聞いたことがない。オリビアは自分たちが同じ事件を両端から捜査しているのではないかという。いろいろ内容がてんこ盛りでしたね。まずはカリシとアマンダの間にベイビーが!おめでとう、と言いたいです。なぜかこの続きの「組織犯罪特捜班」にアマンダがゲスト出演するようなので、現在の状況がわかることになっているのですが、こちらは見るのは半年以上待たされることになりますね。あー残念。そして、見つめ合うオリビアとステイプラーのその先はどうなる?と引っ張るのはわざとらしい。2人のタイミングが会う瞬間が来るのでしょうか。それは次週のシーズンフィナーレでわかるかもしれません。個人的には友人でいてほしい、と思いますけど。さて、この回はマンシーの成長が描かれましたね。イライアスの逮捕、その後の裁判でミスを続けたマンシーが、執念を燃やしながらも証拠を固めて再びイライアスを追い詰めていくのが良かったです。チャーリシュが一緒にいて暴走しそうになるのをコントロールしてくれたのも良かったです。問題児と優等生のコンビは上手く機能しそうですね。「私達、現代版キャグニー&レイシーね」となぞらえるところは、真面目なSVUとすると珍しいなと思います。マンチがいたころならあったかもしれませんけど。おばあちゃんと見ていた、などというチャーリシュは案外いい味を出していますね。ちなみにどちらがキャグニーでレイシーか、と言っていましたけど、キャグニー役のシャロン・グレスは「Burn Notice」のマイケルのママだったのですね。どこかでまた放送してくれないかな。
October 2, 2023
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先週もうこれでレッドとの関係は終わりか、と思わせておいて(誰も思わないですが)、それでもレッドとクーパーの個人的な繋がりで細々とシーズン後半も続く事が示されました。クーパーはチームの捜査能力を当てにせず、すぐに「レッドに聞こう」という態度なのでチームは活力を失っていくようです。まあ「働き方改革」ではあるのですけど。クーパーの過去に出てくる役者さんは、前回と同じですね。この人、そうそう「Seal Team」の爆弾処理の人でした。ハービーは完全にアラムの置き換えですね。レッドが「郵便局」でウージンとその部下を殺し、ウージンが脱獄させたリスト者の行方もわからない。クーパーはこの状態を司法省にどう説明し、チームの存在を継続する理由を見い出せば良いのかという。レッドとFBIとの関係は消去され、レッドは状況の変化に応じて、進む方向を変えていくだけだという。それでも関係を続けたいのなら、紹介する事件がある。サセックス州立刑務所でギャングのドンであるルーが、持ち込まれた銃で敵対する組織の囚人を撃ち殺した。巻き添えで看守と囚人も撃たれ、レッドの長年のチェス仲間も怪我をしたという。刑務所に銃を持ち込んだのは「ポストマン」という刑務所専門の密輸業者で、短期間で中部大西洋側を縄張りにした。これを逮捕、送検すれば司法省にクーパーはチームの存在価値をアピールできるだろう。「ポストマン」の本名はローレンス・ネルソンだと聞いたクーパーは30年前の裁判の事を思い出す。クーパーは殺人事件の陪審員として、ネルソンは勤務先のコンビニ店主を殺害した容疑で被告だった。クーパーは18歳のネルソンを無罪だと判断したが、結果的にネルソンは有罪となり25年間メリーランドの刑務所にいた。ネルソンは5年前に仮釈放されたあとは行方がわかっていない。チームはなぜこの件を捜査するのかといぶかるが、クーパーはネルソンのことをよく知っていて、危険な存在だと言い捜査を命じる。レスラーとシーヤはサセックス刑務所でルーに銃の入手先について質問するが、ポストマンにかかれば何でも持ち込めるので、それを恐れて何も言わない。レッドがポストマンが関わっていると見られる他の刑務所の囚人を指摘するが、皆口を閉ざす。サセックス刑務所内の監視カメラの映像の分析をハービーに任せ、ルーの金の動きを追うとルーの弟がアコーディア銀行の口座に1万ドル入金していることがわかる。アコーディア銀行はFBIに対して情報を提供しないため、クーパーはレッドに頼むことにする。ハービーは刑務所内の監視映像を分析し、ポストマンの配達は独房内で行っているという。決定的なシーンは見つからなかったが、特徴的な音声を拾い出し、静かなドローンによる配達でだという。ルーの独房の窓には何らかの細工があるはずだ。レッドの情報でジーナという女性がネルソンの調達係とわかる。ジーナはネルソンとは直接会ったことはなく、要望された品物を調達して渡すだけだという。他にも調達役がいるようだが、最近はなにかの装置や薬品を頼まれるという。クーパーはネルソンが最後に収監されていた刑務所の所長に話を聞く。ネルソンは前の刑務所で素行がよく、ここへやってきた。同房の囚人の影響を受け、電気工学を勉強して準学士号を取得したという。ネルソンは終始無実を訴えており、刑務所長も事実なのではないかと感じていた。ジーナがネルソンに調達した物資の中で、ハービーはロザリオに注目する。ロザリオの玉はマメ科の植物のアブラス・プレカトリウスから取られており、この豆にはアブリンという強い毒が含まれている。ネルソンはジーナからこのアブリンを抽出するための薬品を調達しており、その量は大量になるという。仮に刑務所の食べ物や水道に使えば数千人規模の死者がでるだろう。ネルソンは囚人がアブリンを作るのを手助けしているのか。しかし、どの刑務所で使うのか絞り込めない。デンベはジーナの顧客リストの番号を見て、囚人番号だという。特に多く注文がある囚人はピットマン矯正刑務所の囚人で、ネルソンが入っていた刑務所で、しかもネルソンの同房者だった。ユージーン・キャンポスの監房を調べると、窓ガラスが外れるようになっていた。実は毒が持ち込まれたのではなく、ユージーンが監房で精製したアブリンをネルソンがドローンを使って外に持ち出していたのだった、ユージーンはアブリンの製造は認めるが、ネルソンの攻撃対象やその目的については口をつぐむ。ハービーはアブリンを非常に細かい粉末にしてエアロゾル化すれば、化学兵器になりうるという。クーパーはレッドにエアロゾル・アブリンを購入しそうな客の情報を求める。レッドはネルソンのことはクーパーの方が知っているのではないかという。レッドはクーパーがネルソンの裁判の陪審員をしていたことを知っていた。クーパーが初めて刑務所に送った人物であり、彼は本当にそれが正しかったのか自信がなかった。クーパーは陪審員の中で一人無罪を主張し、ネルソンの恋人が彼が自白したと証言をしたとき、彼女は他の理由ですでに警察に勾留されていたことに注目した。しかしその情報は判事により記録から削除された。当時の記憶を思い出すクーパーはネルソンの隠れ家が所有する山小屋ではないかと気づく。レスラーとシーヤが山小屋に向かうと、すでにネルソンの姿はなく、工具や器具がたくさんあるラボのような状態だった。壁にボルティモアのどこかのビルの空調システムの図面があり、ここにアブリンを拡散させるつもりと見られる。政府のビルと見られるが絞り込むことができない。ネルソンの記録を調べていたクーパーは裁判の時に判事が削除したファイルを見つける。当時検察官だったクリストファー・ジェイは自らの政治的野心のため、ネルソンの恋人に嘘の供述をさせ、現在は州の検察総長となっている。クーパーはネルソンがジェイのいる建物を狙うと考え、現場で避難を呼びかけた。空調システムを触れるのは地元の4809支部であることから、レッドが組合のボスに頼みクレートに隠れたネルソンをそのまま「郵便局」に運ぶよう手を回す。隠れていたネルソンはここはどこかと驚き、クーパーはかつて裁判の陪審員だったと明かして、昔の恋人が麻薬容疑で取り調べられている時に、警察に話していた調書をネルソンに見せる。この供述は検察によって伏せられ、ジェイは殺人事件を早く片付けるために、恋人に嘘の証言をさせ、その代わりに彼女は刑務所行きを免れたのだった。クーパーは当時、自信がないままネルソンを有罪にしたことを詫び、今回の容疑でネルソンを送検するものの、過去の事件については記録を消して、ジェイの罪を追及すると約束する。今更それが何になるのかというネルソンにクーパーは大いに意味があると答える。レスラーはスポンサーとなったプリチャードに寄り添い、支えになろうとする。レッドはアグネスにチェス盤を送り、一緒に対戦できるよう教えるという。クーパーがクウェイトで秘密任務の際反乱軍に襲われて、同僚を置き去りにしたという出来事がありましたが、その後程なく除隊していたのですね。証拠も動機もそろっているという他の陪審員たちに対して、ネルソンが一貫して無実を訴えていることや若者の人生を壊してしまう決定に慎重になるクーパーは、青臭いというか正義感にあふれている印象です。そこで「12人の怒れる男」的な展開になるのかと思ったら、人生の先輩風の陪審員長から「人生では十分な情報があるわけではなく、与えられた事実を考慮して最善の選択をする、それが人を公正に扱うということ」と諭され従ってしまう。まさか、検察が嘘の証言をさせていたとは思いませんので、その場にいた人は有罪と判断するしかないのですね。陪審員の責任を問うことはできないし、そのせいで人生を壊された方はやりきれない。裁判は非情ですね。でも、そうでなければ人を裁くのはできないかな。こういう経験を重ねてきて、クーパーには自分にできる事で悪人を捕まえ正義を行うというスタンスになったのかな、と思いました。レッドに良いように利用され、騙されても今の仕事を辞めるつもりはない。でも先シーズン、自らに殺人の容疑をかけられた時は褒められない行動に出ましたよね。いろいろ矛盾はあるのですが、まあ人間的なキャラクターということになるのかな。そういうクーパーに対してレッドは100歳くらい年長者のような物の言い方で、何でも知っているし将来を見通している。それがまあ、レッドの魅力なんですけどね。アグネスとは相変わらず良い関係で、ゲーム機はできないけれど、チェスならできるだろうということで、激甘なおじいちゃんぶりを見せていました。アグネスもいつまで付き合ってくれるだろう。(笑)
September 30, 2023
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今回はヘティ以外全員登場していてユルユルした日常はいつも通りでしたが、テーマはLAにしてはシリアスでした。「NCISハワイ」の情報もちらっと含まれて、いずれそういう出来事があるんだなと思いました。ラウンドトゥリーが見事なパルクール?の技を見せていました。彼は運動神経がすごく良いのですね。USSアリージャンス館内でイーライ・ワスナー一等兵曹が船倉で首を吊り自殺しているのが見つかる。ワスナーは電気技師で、艦内では数ヶ月で2名の自殺者が出ており、海軍長官も懸念している。キルブライドもあとに続く恐れもあると考え、ケンジーとファティマを送り込む。人員配置を担当するマスターチーフ・ヒューズによると、すでに遺体は陸上に運ばれ埋葬されることになっているという。ワスナーの居室のベッドには遺書と見られるメモ書きが残されており、ワスナーを発見したのは直属上司のアデバイヨ兵曹長だった。ワスナーの妻ロビンによると、夫には自殺を思わせるような兆候はなかったと言い、夫婦は子作りを始めたところだった。数週間前に手紙もくれたというので、夫婦仲には問題はなかったようだ。アデバイヨ兵曹長は任務に厳しいことなどから、苦情が2件あった、部下には最高水準の仕事を求めるというアデバイヨは、最近集中力が欠けているのでしっかりしろと言ったというが、情緒不安定だとは思わなかったと答える。ケンジーは厳しい言葉で部下を追い込むだけでなく、精神面の管理もするべきだったのではないかと追及する。ワスナーの記録や経歴、金銭関係で問題は見つからなかったが、妻に宛てた手書きの手紙を遺書を比較して、別人が書いたのではないかという疑いが出た。ということは、アリージャンス艦内で殺人事件があったことになる。自殺に見かけることで捜査が深く及ばなくなることを想定しての偽装か。改めて妻のロビンにアデバイヨについて尋ねると、去年流産した時に夫の休暇願いを通してくれたと言い、誰よりも親切な上官であるという。犯行時間のアデバイヨのアリバイも確認され、ケンジーは間違った推測でアデバイヨを責めたことを反省する。しかし、アデバイヨは自身を顧みて、当日のワスナーの行動について聞いて回ったという。午前1時ころ、船倉の隣に接する通路を歩いていたブラッドショウという男を見回りの水兵が目撃しており、当直のリストにはないため聴取することにする。一方、検視官は死亡時刻を午前2時から3時と断定し、首の縄の痕の下に、薄く手で首を締めた痕があったという。ということは、自殺に見せかけて殺したということになる。下士官ブラッドショウはアラバマ州に妻がいるが、3ヶ月前に休暇を取得した時に、妻のもとには戻っていなかった。個人の口座には5万ドルあり、現金の入出金があった。ブラッドショウの携帯の履歴から、「ブラスブート」という店に行ったことがわかる。オーナーのロンデル・フライヤーは海軍の元水兵で、除隊後は国税庁の捜査が入っているが、特に有罪とはなっていない。ただ、中国にいる人物から送金があり、頻繁に通話を行っていた。ワスナーは仕事上レーダーやシステム機器に接し、機密情報にアクセスできる立場から、ブラッドショウがビジネスを行い、何らかの情報がロンデルに流れていたかもしれない。その取引のもつれでワスナーが殺されたのか。休暇中だったサムとラウンドトゥリーがロンデルの店に向かうと、ロンデルは逃亡しようとした。国税庁の嫌がらせだと思ったそうだが、ブラッドショウから海軍の情報を買い、ワスナーを殺したかという質問には、全く見当違いだという。実は「ブラスブート」は表立ってゲイと言えなかった時代の人々が安全に交流できる場所だった。今の時代ならゲイバーに行けばよいのだが、そういう簡単な問題ではない。中国からの通話については、双子の姉弟が中国で英語教師をしており、以前に貸した金を返済しているのだという。ブラッドショウとワスナーはゲイで、関係を持っていたがそれを公表して揉めたのか。ヒューズはブラッドショウが飛行甲板の事故で医務室にいるという。しかし、そんな事故は起こっていないことがわかり、ヒューズがNCISに嘘をついたのは明らかだった。ブラッドショウとヒューズが関係をもっていることをワスナーが知って殺されたか。ヒューズの居室に向かうと、ブラッドショウが閉じこもるヒューズを案じていた。銃を持っており危険な状態だ。ケンジーは部屋に侵入して、銃を手放すように説得する。ブラッドショウとヒューズは愛し合っていたが、ワスナーに知られ、ワスナーは口外する気はなかったものの、ヒューズは昇格と引き換えに口止めしようとした。ヒューズは事故だったといい、長年ゲイであることで辱めを受け疲れてしまったという。家族にこの問題を打ち明けることは難しい。ヒューズは1991年に入隊しており、キルブライドは「聞くな言うな」の政策が終了したのはその20年後であり、その間に多くの軍人が殴られ暴行され殺されるという事態が起こったという。もちろん、それらは記録には残らない。10万人以上が除隊となったと言い、キルブライドは今の時代の若い世代をほめるとすれば、自分と違う、理解できない相手を理解できることだという。サムの娘キャムが休みで自宅に戻り、休暇中のサムは何かと世話を焼く。キャムは素っ気ないが、サムはジョシュというボーイフレンドについて尋ねる。すでに別れているというが、サムは今女性の恋人がいるのではないかと水を向ける。親には言いにくい問題で、キャムも自分がゲイなのかどうかわかるまでは言いたくなかったという。サムは娘が幸せなら、娘が何者であっても愛しているという。ウェディングプランナーの店に行ったカレンとアナの痴話喧嘩は時間稼ぎですね。まあ、微笑ましいと言ったらそうですが、カレンの逃げ腰のような態度は気になります。アルカディが娘のために司式者になろうとするのは、まあ親心ですね。そして、サムの父とアルカディがつるんでいる、先日他のドラマでも出てきたピックルボールをするんだから、やはりピックルボールはかなり流行っているのですね。キルブライドが口にした「Don't ask, don't tell」ですが、昔JAGでその言葉を知りました。あれから20年は経っているのかな、世の中は変わりましたね。ヒューズこそメンタル面で追い込まれていたのでしょうか、軍法会議でしょうが一体どういう処分を受けるのか気になります。それと関連してかどうか、キャムがレポートとして女性学?のテーマを選んでいましたね。アデバイヨ兵曹長は良い人でしたね。ケンジーは上から目線で決めつけ追及するのは、ちょっと困る。ただ、その前に2件の自殺者が出たことについては調べなくて良いのかなあ。それに関して、今回艦長が出てこないのは不自然だなと思いました。直前まで「NCISハワイ」のタラが洋上勤務でアリージャンスに居たらしいので、またあちらではそういうエピソードがあるのでしょうね。ファティマはロマンチックデートをして、交際は順調のようです。
September 28, 2023
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これ、実際の事件を参考にしているのでしょうか。非常に気分が悪い(どの犯罪も気分が悪いですが)、途中で何度も「はぁ?」と言いたくなりました。ゲストの子が上手かったですね。ディベート大会に参加するためNYCを訪れていた女子高校生ナオミ・ヘイエスが、自校のスクールバスに放火し、ナイフを手にホテルの前で呆然としているところを逮捕された。対応した14分署の警官は、様子が変でズボンが裏返しになっていることから、性犯罪に遭った可能性も考慮し、SVUに通報した。ナオミは17歳で、非常に優秀、バーチフィールド校のディベートチームのスターだ。オリビアとマンシーの問いかけにナオミは関わってほしくないという態度で、放火した理由についても話そうとしない。トラウマを抱えると人は思いもよらない行動をするものだと、心を開こうとするが、議論の得意なナオミは言葉尻を捕えて反論する。同じホテルに宿泊していたディベート部のコーチ、ヤング夫妻が警察に付き添っているが、放火事件なのに性犯罪に巻き込まれたかも、という指摘にピンと来ていないようだ。今夜はトーナメントの第1戦に勝ったことでチームの男子は喜んで、酒を飲んで騒いでいたという。ナオミのその輪に加わって楽しそうだったので、やっと彼女も彼らの仲間になれたのかと喜んでいたという。マンシーがナオミに自分の若いころの経験を話すと、ナオミの腕にリストカットの痕があるのに気づく。ナオミは次第に心を開いたのか、隣の男子の部屋で酒を飲んでいやいやセックスをしたという。ただ相手にについては暗くてよくわからなかったなどと言葉を濁す。母親には知られたくないのというので、オリビアが自分がナオミの母親に話すことにする。母親が到着し、ナオミは釈放されレイプ検査を受けることになった。コーチのヤング夫妻は残された男子を守ろうとするので、まずはホテル内の監視カメラを確認する。監視カメラにはエレベーターに乗り込むナオミの姿しか映っておらず、レイプ検査で精子が検出されたので、オリビアは男子らにDNAの提出を求める。男子の両親らはDNAの提出に協力しようとせず、男子らもレイプはしていないという。その中でブッカーが犯人を知っていると言って、動画を見せた。その動画には何とヤング夫妻とナオミがセックスをしている様子が映っており、すでに学校内の誰もが目にし得る状態だった。ナオミは娘は完璧だと信じている母親には知られたくなかったという。ヤング夫妻との関係は複雑で、バス通学でクラブの男子たちにからかわれたりいじめられたりするのが嫌だったが、ヤング夫妻が車に乗せてくれるようになり、彼らはナオミを対等に扱って、食事やワインを楽しむようになったという。親しくなるうちに、妻のヘリーヌとキスをしてそれを夫のパーカーが見て喜んでいることがうれしかった。と同時に討論の技術も上達していった。昨夜は男子の部屋で酒を飲んだ後、夫妻の部屋に行った。トーナメントの勝利を祝ってヘリーヌは「夫の望みを叶えたい」と言い出し、いつもは2人でいちゃついているだけなのに、後ろからパーカーに触ってきた。パーカーは行為を始めたがナオミは同意していない。ヘリーヌはナオミを後ろから押さえつけ、パーカーにレイプされたという。初めての出来事にパニックになり、バスに火をつけた。男子とバスに乗るべきだったというナオミにオリビアはあなたは悪くないという。夫妻の尋問では、パーカーは指導する生徒との交際はよくない事だったが、お互い同意の上でナオミは17歳、犯罪ではないと主張する。ヘリーヌにナオミの主張はそうでないというと、ナオミの家庭環境などから彼女は常に怒りを抱いており、自分を守るために男子にレイプされたと言ったのだという。あくまでも夫妻の考えは車上生活の母親からナオミを救ってやったと譲らず、映像を突きつけても、彼女は自傷傾向がありマゾ的だと弁明する。カリシは映像だけではレイプを裏付けるのには十分ではないと考え、証言を前にナオミから話を聞く。裁判で証言することにナオミは自信を見せるが、カリシは証言台で法を語ってはいけないと念を押す。夫妻は共同被告となり、同じ弁護士を付けた。カリシは取引を持ち出すが、裁判所の外でメディアに向かってヤング夫妻を弁護する青年を見かける。夫妻の指導を受け、自らも性的な関係を持っていたというコリン・シャープで、それをみた弁護士は取引を却下する。裁判でナオミは最初に男子にレイプされたと訴えたことを追及される。状況が変わると供述が変わったことは心証が悪い。ヤング夫妻の弁護士はコリンに証言させるつもりで、ナオミはコリンの事を知っていた。ディベートチームのスターだったが、ハーバードに入ってからは落ちこぼれているらしい。オリビアはヴェラスコらにコリンの情報を集めるようにいう。裁判でもヘリーヌの主張は変わらなかった。夫妻はコーチの職を解雇され、すでに社会的制裁を受けている。カリシはヘリーヌの警察での供述と合意のセックスが一致しないと指摘するのが精いっぱいだ。コリンは大学で酒やドラッグに浸り、授業をさぼり成績不振で観察処分の状況だった。フィンはコリンをトイレまで追いかけ、「夫妻両方とやったのか」と声をかける。コリンはヘリーヌだけでだと答え、証言をすることになったのも、彼女から夫のためだと頼まれたからだという。よほどヘリーヌへの愛が強いと見え、ゲイを嫌悪しているように見えたので、オリビアは裁判で使えるかもしれないと考える。証言台でコリンは、ナオミと同じように家庭の事情でヤング夫妻に助けられ勉学を続けるうちに親しくなり、17歳の誕生日にパーティを開いてもらい、ヘリーヌはコリンにキスをした。始めは見ていたパーカーも加わりセックスをしたというが、弁護士は2人ともとしたのかと問いかけ、コリンの様子が変わった。カリシはすかさず大学に進んでからのコリンの心境を追及し、ヘリーヌがナオミがいるのでもうあなたとは会えないと突き放したことがショックで成績不振、素行不良などに繋がったと明かす。本当に夫妻両方とセックスしたのかと問うと、パーカーに関しては嫌だった自分はゲイじゃないと感情的になる。弁護士は急に取引を申し出て、レイプ未遂罪を認めることになった。量刑が言い渡される前にパーカーが発言を認められ、今回の事件は自分が優れた討論者であったことに起因するとし、コリンもナオミも私の事を指導者以上の存在になって欲しいと望んでいると自分をだましたという。残りの人生を償いに費やすという。オリビアはナオミにこれからは自分を第一に考えてほしいと話す。ナオミはカリシの仕事ぶりを見て、自分も正しいことをしたいという。フィンはコリンを煽ってしまったことを反省し、オリビアのアドバイスに従い、君の心は自分のものだ、まだやり直すチャンスはあると声をかける。この辛いことを乗り越えても、正しく生きていればまた辛いことは起こるだろう。それは確かだ。このコーチ夫婦の目的は何ですかね。ディベートクラブの指導で有望な子に目をつけ、その子を熱心に指導するのに性的な関係を手段として使うということでしょうか。その子が良い成績を出せば、自分たちのギャラもアップする。趣味と実益を兼ねてということか。17歳だと違法ではないと、自分の身を守ることも忘れない。悪魔のカップルですね。弁論の巧みさで未熟な世代を丸め込んだり、また家庭に問題があって悩んでいる子を選んでその弱みに付け込むとか、もう悪びれずに言い訳しゃーしゃー言うところが、本当にむかつきます。夫の最後のコメントも今一つ真摯な反省には感じ取れなかったし、妻の方は鬼の形相であれは絶対に反省していないでしょう。取引で比較的軽い罪になったのかもしれませんが、今はこの手のグルーミングはには注意を払う必要がありますね。そういう意味でのエピソードだったかも。スクールバスを放火した罪は問われなかったのか、あの「現場」の動画は誰が撮影したのか、気になるところはありましたが、ナオミが今後自分の能力を自分のため、正しいことのために使ってほしいと思いました。カリシがいまだに妻の事を「ロリンズが」と言っているのがほほえましかったですね。オリビアがアロマで瞑想していたり、お疲れモードなのは何かの伏線かな。フィンは最近オリビアの言いつけをよく守って、被害者に善いことをいうようになりましたね。
September 24, 2023
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『ブラックスカイ』シーズンフィナーレ。めでたく21シーズンもあり、本国ではそろそろ始まるのかな。エンタメ関連組合員のストライキがありましたので、放送スケジュールに変わりがあるかどうか、気になるところです。ちなみに20周年を記念した「NCISマラソン(連続放送)」があるみたいですけど。ダッキーが警告する不穏な計画を明らかにするため、刑務所に入っているユーリからトーレスが囚人として潜入し、聞き出すことになった。この件は刑務所所長は知っているが、看守たちは知らない。ケイシーは刑務所の監視カメラに侵入して様子を確認し、トーレスに危険が及んだ時は警報を鳴らすことはできるという。ユーリはモスクワにいる父親の命を受け、スパイ活動をしていると見られる。父親コスチャ・ヴァルコフは、元KGBで政府にもマフィアにも通じていると言われ、NCISは手が出せない。人質交換に応じず、国内に留まったスパイのエヴリン・ショーが昨夜同房者に襲われた。2週間前にユーリがエヴリンに面会していることから、ユーリは「計画」の事をエヴリンに話したかもしれない。コスチャはエヴリンの口封じを命じたのか。トーレスに、ユーリとそのロシア人子分が接触してくる。適当にあしらうトーレスにユーリは関心を持ったようだ。トーレスと同房のレオンはロシア人はやばいと忠告する。レオンは18歳ながら、詐欺罪で起訴されたが、自分は嵌められたという。エヴリンはコスチャについては命の危険があるのでしゃべろうとしない。ナイトは証人保護プログラムを持ち出し、ユーリの父親の大きな計画がもう動き出しているという証言を得る。さらに、ユーリは刑務所に捜査官が潜入しているという情報を得ているという。ヴァンスはすぐにトーレスを撤収させろと命じる。トーレスの房に手下を連れたユーリが来て、お前がネズミだろうと問い詰める。ユーリは刑務所内で自由に携帯を使っており、看守も息がかかっているようだ。トーレスはとっさに部下のボリスを殴って、その場を切り抜ける。パーカーはトーレスの弁護士を名乗って面会する。ヴァンスの命令で潜入捜査を切り上げろというが、トーレスは聞き入れない。ユーリがトーレスに計画について話す見込みもないが、トーレスはユーリがもっていた使い捨て携帯の製造番号を見ており、これをチェックするようにいう。ユーリはそれで父親とやり取りをしているようだ。トーレスはレオンの面会相手に注目する。親子のやりとりは数字を使った暗号でマクギーが解読を試みる。刑務所の運動場でユーリの部下レヴがトーレスに近づき、本名と生年月日、出身校を教えろと迫る。潜入に当たって経歴はケイシーが偽の情報を仕込んでいるが、レヴがしつこく聞くのでトーレスはなぜネズミがいると思うのかと返す。ユーリには特別な情報提供者、つまりコスチャがいるのは確かのようだ。コスチャは武器商人として世界を股にかけて暗躍している。ユーリは父親の力で刑務所から出られると考えているようだ。マクギーは暗号メールを解読し、コスチャがアメリカの送電網を狙って全国的に停電を引き起こす攻撃を計画していることを掴む。いわゆる「ブラックスカイ」という攻撃で、恐ろしい結果をもたらすだろう。しかしどうやって停電を引き起こすのか。トーレスが渡した経歴情報について、ボリスが聖バーナビーという学校に在籍した記録ないと因縁をつけてくる。トーレスは聖バーナビーには2つあり、自分は更生学校にいたと言い逃れをする。トーレスはケイシーに、ユーリがネットで確認するだろうから、もう一つの更生学校のサイトをアップしてくれと頼む。ユーリはメールで父親に「アナスタシア」という名前を出し、コスチャからそのことを注意されていた。なにかのコードネームかと見られ、ヴァンスは各機関に停電が起こるという情報を流す。トーレスがレオンに面会していた男について尋ねると、母親の恋人で真犯人を探してくれていると答える。しかしレオンは男のことを信用していないという。この男が現れてからはろくなことがない。ケイシーの機転で、ユーリがトーレスの身元調査をするのを乗り切り、ユーリはすっかり信じてしまう。トーレスに親しみを持ったのか、ユーリは姉がいて、父親は姉をプリンセス扱いをしていたという。その時ナイフを持ったボリスが近づいてきた。ケイシーはロックダウンの警報を発して、ユーリがボリスを止めようとするが、レヴがナイフを奪ってユーリを刺してしまう。ヴァンスは今すぐにトーレスを刑務所から解放しろと命じ、部下2人がなぜボスの命を狙うのか、NCISで取り調べるという。結局、ユーリに倒されて意識を失ったボリスを置いて、レブがNCISに連れてこられる。トーレスも潜入捜査を降り、レヴと向き合う。ボスを殺した理由はステーキを分けてくれなかったから、というが、コスチャの命令に従っていることは確かだろう。レヴは弁護士を要求し、呼んでもいない弁護士が到着したことがわかる。NCISはパーカーが弁護士と名乗らずに弁護士のふりをして先に面会させる。レヴは信じたのか、アナスタシア宛にメモを渡す。それには「ダッジ・チャレンジャー ナンバープレート RF20723E」と書かれてあった。暗号のように見えるが、ボンバルディア社製の小型ジェット機であることがわかる。ミンクスのダミー会社が所有する航空機が10時間前にモスクワを離陸し、DCの145キロ東を降下中だという。この機にコスチャが乗っているということか。その時、大規模な停電が始まった。変電所の襲撃や電磁パルス攻撃でもないとすると、ポリモーフィックのコンピュータウィルスによるものと思われる。携帯が使えない状態でも無線機は使えることがわかり、NCISはコスチャが到着するであろう空港に向かう。コスチャは危険なのになぜわざわざアメリカに来たのかを考えると、コード名のアナスタシアが女性の名前でプリンセスの名前でもあったことから、娘のためなのではないかという。ユーリは姉の存在に言及し、コスチャがプリンセス扱いしていた。コスチャが乗ったと見られる航空機がカルペパーの空港に降りたことがわかった。そこはエヴリンが証人保護プログラムで匿われている場所だ。エヴリンはコスチャの娘だったのか。マクギーはエヴリンならポリモーフィック型ウィルスを作ることができるという。一同がカルペパーのセーフハウスに到着すると、警護の保安官が殺されており、コスチャとエヴリンがPCを前に作業中だった。突入して銃撃してくるコスチャを射殺し、エヴリンを逮捕する。エヴリンことヴィクトリア・ヴァルコフは父コスチャと共にこの作戦を実行しようとし、身柄を保護されるよう刑務所内であえて襲われたのだった。ユーリ自身は役目が終わり、邪魔になったので排除されたようだ。コンピューターウィルスはマクギーと善玉ハッカーが対処し、大規模停電は回復し始めた。トーレスはある男の家に侵入する。その男はトーレス一家にとって因縁があり、トーレスはお前の死を見届けるといって銃を向ける。最近母と姉と連絡を取っていたトーレスが、刑務所で一家を不幸にした男を再会し、長年の恨みを晴らすのか、というところでクリフハンガーですね。ちなみに、顔を見ただけでどうやって住所まで調べたのかは気になるところです。あれからレオンに電話をかけて、住所を聞き出したのでしょうか。後、さすがにちらっと携帯の画面を見ただけでその個体番号を認識したというのはやりすでしょう。せめて電話番号くらいでないと。いずれにせよ、アクションと家族のストーリーができるのはトーレスだけなのかなあと思います。レオンに指摘されるまでもなく、もう若くもないし、そろそろシュッとした若手を入れたらどうだろう。個人的には「ハワイ」が若手が多くてうらやましい。ウィルマーも人相の悪い役柄のほうが似合うようになってしまって、残念です。まあ、それはそれとして、ロシアの大物犯罪者が護衛も着けずに娘と2人きりで作業をしているのは、ちょっと物足りないなあ。娘を溺愛していたとはいえ、お粗末な最後でした。エヴリンも爪を隠していたのですね、プログラムはどこかに隠してあったのだろうか。まんまと騙されたところは、恐れ入りましたというところですね。ダッキーは最後にリモート出演でノルマを果たして華を添えました。来シーズンはクーパーの永遠の恋人のストーリーとナイトとジミーの同居するとか、何とかが扱われるかな。ちなみに今シーズンから「NCISシドニー」というのが始まるようです。またクロスオーバーがあるならば、こちらでも取り上げることになるでしょう。
September 23, 2023
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最終シーズン半ばの山場というエピソードですが、うーん。なんとも。トロール・ファーマーことボー・チャンを、クーパーはパナベイカーの元に連れて行く。NSAが「ヘックスルート」を調べたところチャンが盗んだというプログラムはなかったことがわかった。すでにどこかにアップロードされていると見られる。政府が莫大な金と時間をつぎ込んだ国の財産であるヘックスルートを失うわけにはいかない。パナベイカーはヘックスルートを取り戻し、ウージン逮捕にも協力するようにいう。拒否すればCIAに引き渡し、秘密サイトでさらに尋問が行われるだろう。クーパーは2時間以内に決断しろとチャンに言い渡す。「郵便局」にチャンを連行してエレベーターを降りると、そこにレッドが待ち構えていた。レッドはFBIに全てを話すように促す。レスラーはウージンの所在などを追及するが、チャンはそれには答えず、ウージンの目的は真実を暴くことで、ヘックスルートは売って金にするつもりだろうという。レスラーが席を立つと、チャンはファイルに付いているゼムピンを使って手錠を外し、取調室のロックを解除した。チャンが逃走することに気がついたシーヤが郵便局をロックダウンし、デンベとレスラーが東通路に逃げたチャンを追う。チャンは地上に出る階段を上り、出口のドアを消火器で壊して出ていった。しかし、それはFBIが想定した通りだった。実は数日前にレッドが郵便局にそっくりの施設を準備してクーパーに提供したのだった。ウージンは郵便局に連れてこられたことはあるが、この場所に来るどのブラックリスターたちも途中のルートを知らず、ここの場所を知らない。逃げたチャンはウージンの元に戻り郵便局の場所を言うだろう。必ずウージンは自分の兵を連れてここを襲う。それに備えてFBIはSWATを配置し、ウージン一味を一網打尽にすればよい。レッドはこのためにDCで不動産を探していたのだった。ウージンはレッドの読みどおり、傭兵のオルフソンを連れ郵便局襲撃を計画する。チャンはFBIのシステムをハッキングして、侵入した事を悟られずに時間を稼ぐという。エレベーターを降りたウージンらは、無人のオフィスにレッドの帽子があるのを見つける。その頃、クーパーのチームは郵便局の上層階にあるオフィスビルを警戒していた。ウージンが帽子を手に取った瞬間、撃ち殺される。レッドは白旗を上げて姿を見せ、リーダーを失った軍団に話し合いの場を持とうという。背後からチャックら、レッドの部下が軍団に銃を向ける。レッドはウージンが言ったような、単にFBIに犯罪者の情報を提供するような存在ではない。最も複雑で儲かる犯罪組織を経営し、競争が激しく残酷な犯罪世界が形作るピラミッドの頂点を占め続けている。なぜそれができるのか、レッドは法執行機関と関係を維持しているからだ。レッドが情報を提供して逮捕された犯罪者たちがいる。犯罪者であっても、お互い超えてはならない一線があり、レッドは規範を守らない悪党に法執行機関との関係を使うという。法執行機関に捕らえられ裁かれる彼らは、レッド自らに裁かれるより幸運だ。雇い主を失ったオルフソンにレッドは、頼みたい仕事があるので君を雇いたいという。一方、ウージンの忠実な部下ザン・ウェイは無実の人を多く殺してきた殺人者であり、レッドは自ら手を下す。レッドの一団が姿を消した後、クーパーのチームが「郵便局」に戻ってきた。ウージンらの死体が残され、6時間分の監視カメラの映像が削除されている。チャンはウージンに、本来の郵便局の場所を告げた。クーパーらが複製された郵便局を守っている間に、ウージンは無人の郵便局を襲ったのだった。レッドからクーパーに電話があり、FBIを騙した事を詫びる。それはクーパーらを守るためで、郵便局はいずれ攻撃されるだろうとわかっていた。レッドはチャンを寝返らせたのではなく、ウージンよりも先にチャンに声をかけ、ウージンの計画を伝えたという。ヘックスルートについては、より大きな戦いのために必要で、FBIのシステムに入ってウィルスでアーカイブを削除するのに使った。実際にはレッドに関する記述、レッドの情報源や協力者の情報を削除したという。クーパーはアーカイブへの侵入は司法省が許さないと激怒するが、レッドはそんなことは意に介しない。それとクーパーとクーパーのチームは別の問題だ。レッドはこの先お互いの関係を続けられるかどうか、考えてほしいという。レッドもそうするという。先週の何もなかったような関係、というのがそういうことだったわけですね。レッドの方からFBIとそろそろ手を切りたい、という方向が見えてきたかなあ。これがレッドの本当の姿かなとも思います。クーパーについても、最初からいるレスラーについても、もちろん右腕だったデンベについても、レッドは個人的な愛着を感じていて、自分のビジネスの道具にして危険な目に合わせたくないというのは本音でしょう。シリーズのスタート時に、FBIに自首したのはリズを見守るためとか、悲劇の親子なのかとか、情緒的な面が強調されましたが、もうリズもいないわけだし、FBIとの関係も面倒くさくなってきたのではないかな。クーパーは自分なりの正義感でタスクフォースを維持しようとしていますが、レッドが排除したいと思う犯罪者の処分先みたいな構図になっているのをどう評価するのだろうか。一人でも多く犯罪者に法の裁きを受けさせれば、それで良いのだと思っているなら、もうそれはどうぞご自由にということになりますが。それでも次週予告にはしっかり2人で映っていましたけど。(笑)郵便局と全く同じセットを作る財力もすごいですが、ウージンを倒すためだけでなく、他所からは入れないアーカイブのシステムにアクセスするためクーパーらを騙して他所にいかせる、という発想はさすがスケールがでかい。ちなみに、本物の郵便局の所在については、傭兵のオルフソンに知られてしまっていますが、良いのか?雇うなら一生雇って忠誠を誓わせないとだめでしょう。あのエレベーターは降りるシーンは今までもありましたが、乗るシーンは今回珍しいなあと思って見ていました。オルフソン役のデンマーク出身の役者さん、「高い城の男」に出ていましたね。ナチスのSS将校でさすがにドイツ語が上手かった。
September 22, 2023
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タイトルは、最近も他ドラマで名前を聞いたばかりのヘミングウェイの作品で、ウクライナ侵攻を引き合いにして、シリアスな感じですね。LAチームの日常はいつものようですが、キルブライドに変化が?海軍の取引企業で、戦地で捜索救助を行うロボットを開発するAT社の共同創業者ショーン・ベイカーが滞在中のホテルで女性に襲われ、6メートル下のロビーに墜落して大怪我を負った。女は逃走し、AT社の技術が敵対国に渡ると逆にこちらの兵士を狩り出される恐れがあり、キルブライドは女を特定し、技術が盗まれていないか捜査を命じる。キルブライドは珍しく朝から姿が見えず、ファティマとラウンドトゥリーはなにかトラブルでもあったのかと心配する。キルブライドは30年前に別れた元妻が昨夜から自宅に泊まり、そのまま居座る様子でキルブライドは扱いに困っていた。ベイカーを襲った女はベイカーを投げ落とした後、彼のスーツケースを奪って逃げた。現場には血痕が飛び散り、格闘技でも習っているのか、プロの仕業と見られる。ベイカーの相棒で大学時代に会社を一緒に起こしたクライド・グリーンから話を聞く。AIを使った技術が注目され海軍から受注を受けるようになった。ウクライナ侵攻も影響を与えたらしい。ホテル住まいのベイカーは安定することが嫌いで、ホテルも転々としているが、特に恨まれるような人物でもない。ホテルの部屋二ベイカーのPCが残されており、落とし物のためのスマートタグがあったことから、盗まれたスーツケースに付いていると考え追跡する。ベイカーの口座を調べたところ、3ヶ月間画廊に支払いがあった。現場は作業場となっており、ダンボール箱の中に多数の人形が入っていた。ケンジーが人形の中にマイクロチップのようなものが隠されているのを見つける。それはAT社で開発しているチップで、ロボットを動かすマイクロチップだった。プログラム可能なゲートアレイで、カスタマイズできることから、自律ロボットやドローン、巡航ミサイルなどに使うことができる。どの国も欲しがるだろう。今のところ23個のマイクロチップが見つかっているが、ベイカーは他にも売るつもりだったのか。犯人の女に関する情報がなく、AT社からいくつのチップがなくなっているのかもわからない。ベイカーの相棒グリーンの行方もわかっていいないなど、捜査は行き詰まった。NCISは武器商人にツテがあるニーナ・バーンズに情報を求めることにする。グリーンは逃亡しようとしているところを、サムとカレンに身柄を確保された。ベイカーが会社を裏切って商品を横流ししようとして、それを止めるために殺人の依頼をしたのかと問い詰めると、予想外の出来事だったと弁明する。コロナの影響でチップの需要が高まったが、海軍しか売れないので、ダークウェブで裏取引をしたという。ベイカーは欲を出し、200個を売るつもりで、ホテルのバーで取引相手を待っていたが、その時に女に襲われチップを奪われてしまった。これらが敵国の手に渡れば、ベイカーもグリーンも反逆罪に問われるだろう。ベイカーのスーツケースのスマートタグの位置情報から、ダウンタウンの駐車場にあることがわかる。ラウンドトゥリーはスーツケースを手にする女の姿を映像からキャッチし、彼女のSUVが405号線からビクトリーで降りたことを確認する。ハイウェイ出口付近には民間の空港があり、女は航空機で国外に出るつもりか。ニーナは知人の情報で、女はポーランド出身のポリーナ・カミンスカというヨーロッパで活動していた犯罪者とわかる。パートナーと組んであらゆる階層の客を相手にしていたが、今は足を洗っている。それがなぜまた元の仕事に戻ったのか。カミンスカは捕まったことがないため、身元が割れていない。世界中の武器商人ともツテがあることから、何が何でも国外に出してはならない。しかし、カミンスカのSUVは空港ではなく、閉鎖したナイトクラブの近くで発見された。サムとカレンが現場でカミンスカが客と見られる男2人と会っているのを確認する。さらに2人の男が現れ、そのうちの一人は前ロシア対外情報庁出身の武器商人、アントン・クセフと判明する。NCISがクラブに集結して、ディークスが突入し逃げ出した一味を抑圧する。カミンスカも逮捕されるが、取引しようとしたマイクルチップはAT社の品番がついておらず、偽物であることがわかる。カミンスカはベイカーから奪った本物は全て破壊したと言う。カミンスカはウクライナ国境近くのメディカに別荘をもっているが、ウクライナ侵攻後何千人もの避難民が押し寄せた。自分はかつて悪事に関わって取り返しの付かないことをしたと思い知った。ベイカーがチップを取引しようしたことを知り、どの国であっても良い結果にはならないので阻止しようとしたという。偽物を掴ませようとしたのは金のためだ。カミンスカが処分した本物のチップが見つかり、一件落着となった。帰宅したキルブライドに、元妻のエリザベスは薬物依存から立ち直ろうとする息子アレックスの支えになってほしいという。キルブライドは家族を顧みず仕事に打ち込んだことなどから、息子との距離が空いた。父の方から何度も息子を助けようと試みたが、息子は父を寄せ付けなかった。アレックスはこの数年とても苦しみ、今はクリーンだが再発しないか母は心配している。この思いは一人では背負えない。家族の会にも顔を出しているが、キルブライドにも参加してほしい。キルブライドはわかった、と答える。経営者2人が犯罪まがいのことをしたのだから、海軍はこの会社との契約を打ち切るのでしょうね。あるいは、罪に問わないから技術をまるごとこっちに寄越せというか、あるいは海軍から経営者の立場の人材を送り込むかですね。捜査ではまたまた、その道のプロに教えてもらうというお気軽なことをしていました。「Blacklist」並みですね。堅実で決定的な情報は結局カレイドスコープを使うラウンドトゥリーが掴む。ナイスプレーです。そのラウンドトゥリーは「アークストーム(ARkStorm)」という歴史的に繰り返される「大気の川」によるメガストームのシナリオに暗い顔をしている。この大気の川とは聞き慣れない言葉ですが、日本の豪雨、線状降水帯と関係しているらしく、地球規模の水蒸気の流れで嵐や洪水をもたらし、アメリカを中心に研究されているらしい。これは気になりますね。キルブライドの息子の話は以前にちらっと出てきましたが、ついに元妻が顔を出しました。最近、やけにメンバーのプライベートに口を挟むなと思っていたら、こういう展開があったわけです。さすがに他のシリーズのように、実際の妻が出てきたわけではなかったけれど、いかにも最終シーズンらしい。(実際のご夫婦はすでに登場していますけど)このエリザベスという人もインパクトがありますね。そして何かがあった翌朝、ファティマもラウンドトゥリーも「大丈夫ですか?」を繰り返し、「何だか今日は大将、感じが違う」と言う。ハイライトを入れたとか誤魔化しても、すぐにバレるでしょう。実際は見の危険を感じていたわけだ。凶器はカニ足(笑)冒頭はカレンとサムの終活?の話題と、ケンジーとディークスの門限の話でした。
September 21, 2023
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ヴェラスコのストーリーが佳境に入る中、メインの方は最後に「なるほど!」とうなりました。いやはや、色々な人を掘り下げてくれますね。さすがだ。オリビアの調べで、フアレスにいるチリーの母親にエル・サンティーニという人物から送金されていることを掴んだ。その人物はヴェラスコには心当たりはないが、送金元がメイン州カムデンであることから、オリビアはヴェラスコに現地に向かうよう命じるオリビアはチャーリシュを同行させる。マクスウェル課長の現在の夫ロジャー・ブリッグスが会員となっている社交クラブで、夫が浮気をしているというアリスがショットガンを持って乗り込んだ。夫はどこにいるのかと、アリスが上の階の部屋に入ると、夫のハロルド、会員のフラー、ロバーツが少女を相手に性的な行為をしていた。アリスはハロルドの股間を撃ち、アリスを追いかけて部屋に入ったロジャーは売春促進の疑いで逮捕される。少女たちは15歳で、ロジャーはオリビアにこれは誤解だと訴える。もしマクスウェルの夫ロジャーが少女に関わっているとなると、彼女のキャリアにも影響がでるだろう。SVUにマクスウェルが現れ、一体何事かという。ロジャーは何も知らないと主張しており、オリビアも逮捕は取り消すが聴取すると答える。今日はマクスウェルにとって再婚の記念日で、夫の無実は自分が保証するという。少女たちは、ホステスとして雇われ、そのうち個人的な「配慮」をすると報酬を得られるようになった証言する。彼女たちはショッピングモールでフラーにバイトをしないかと声をかけられたが、フラーの方は15歳だとは知らなかったという。第3級犯罪的性・行為や児童虐待に問われると追及すると、黒幕の名を明かすと取引をもちかける。何と、ロジャーが少女たちの写真をトレーディングカードのように持っていたという。もし真実ならロジャーは性的人身売買の罪に問われることになる。一方、ロジャーはマクスウェルが弁護士が来るまでは喋らないようにと止めるのも構わず、彼女たちはホステスだと思っていたと喋り始める。ロジャーが性的接待を受けていた証拠はないため、カリシはマクスウェルの自宅でもある場所の家宅捜索令状を請求する。マクスウェルはオリビアとカリシに、あなたたちの立場を理解しており透明性を担保したいという。未成年の少女に対する罪で加害者の裁きを望むというが、夫の無実を信じるマクスウェルはフラーが夫を利用して罪を軽くしようとしているという。まずは夫と話をしてほしいというので、SVUは要望を受け入れる。エル・サンティーニはカムデンの中学校の教頭だった。ヴェラスコとチャーリシュがパメラ・メンドーサ宛の送金について質問すると、カトリック教会の慈善活動で、パメラが夫に先立たれ気の毒に見えたので助けようとしたと答える。ヴェラスコは学校構内を歩いて、ある教室前で足を止める。教師として子どもたちの前に立っている男が「チリー」だという。ロジャーはクラブがホステスやエンターテナーとして少女たちを雇い、クラブに設置されたギリシャ風のプールでニンフ役として立ってもらったという説明をするが、少女たちの証言と矛盾する。フラーが黒幕はロジャーだとしていることについては、一緒に不動産投機をしている関係で、ロジャーを脅して所有する株を売却させたいのだという。これを聞いてマクスウェルはロジャーは嘘を言っている断じる。不動産投機の話は去年破綻しており、ロジャーが失くした金というのはマクスウェルの金だ。マクスウェルはあらゆる令状を取って徹底的に調べるようにいう。ロジャーのクラブのロッカーから少女たちの裸の写真がみつかり、いよいよロジャーを逮捕せざるを得なくなった。写真は少女たちの同意なしに撮影され、フラーはロジャーがそれで少女たちを脅したという。マクスウェルは前の夫と別れた時にかなりの示談金を得たが、ロジャーは資産を持たず、小遣いを渡す生活だという。こうなったのは私の責任なのだろうかというマクスウェルに、オリビアはロジャー自身の選択だと答える。マクスウェルの夫への信頼はゆらぎ始めたようだ。ヴェラスコとチャーリシュはチリーを尾行して、生活状況を監視する。カルテルに忠実なはずの男にしては、冴えない地味な生活をしているようだ。チリーとエル・サンティーニはバーで酒を飲んでいた。ヴェラスコはチャーリシュを外し、一対一でチリーに向き合う。始めヴェラスコがかつての相棒だったことに気が付かないようだったが、チリーはフアレスの脅えた少年のことを思い出す。今はアンソニー・サンティーニと名乗っているという。児童ポルノの所持で取引を勧めるマクスウェルに、ロジャーは刑務所には行かないと拒む。性的人身売買で公判になれば実刑は免れないといくら説得しても、一旗上げようとして初めて妻に金の無心をしなかったから怒っているのだろうという。問題を解決してくれとすがるロジャーに、マクスウェルは便宜ははからないと突き放す。しかし、公判に進めば、マスコミも騒ぎ、上層部も見逃さない、マクスウェルも一蓮托生となるだろう。マクスウェルはあなたがわからないという。ヴェラスコはギャングの手下として殺しを命じられた夜の記憶に今も苛まれていると話す。フリーズしたヴェラスコをチリーは守ってくれた。そのことの礼を言っていなかった。チリーはやるべきことをやっただけだと言い、その後の人生について語り始める。翌朝、ヴェラスコはチャーリシュにチリーの供述を録音したという。チリーはその後売人を殺したり、多くの殺人事件に関与したことを認めた。このままNYに戻り、オリビアに報告するという。店を出たヴェラスコに、エルが銃を突きつけ、録音を聞かせろという。チリーは神に出会い、全てを告白し許された、だからヴェラスコにも許してほしいと語った。エルは携帯をよこせと迫る。エルとチリーはこのレストランで出会い、何かから逃げてきて生まれ変わって一生懸命に働くチリーを助けた。彼は変わることができると信じた。だから携帯をよこせというエルに、ヴェラスコは君は人を殺せない、チリーは殺人者だった、すまないと言って去っていく。マクスウェルが帰宅すると、ロジャーが結婚記念日のディナーのやり直しだと食事を用意して待っていた。食べる気はないというマクスウェルに、最後にもう一度だけ君と食事がしたかったんだという。マクスウェルの前夫は妻に正しい「しつけ」をした、君は夫を萎えさせるクソ女だというと、興奮したロジャーが食べ物を詰まらせてしまう。マクスウェルはその様子を傍観してから救急車を呼ぶ。検視官は事故死だったと結論づけたが、カリシはタイミングが良すぎるという。ヴェラスコはオリビアに録音データを渡す。ヴェラスコは正しいことをしたが後悔もあると打ち明ける。オリビアは心の重荷が取り除くことができたのではと言い、録音データは聞いて今後の対応は任せてほしいという。マクスウェルはオリビアに、ロジャーを助けようとしたがどうしようもできなかったという。それでも夫を愛していた、信じてくれるかというと、オリビアは確かめようがないと答える。私達はまたステルメイトだ。この件はまだ捜査すべきで、マクスウェルの証言以外のものが出てきたらオリビアは一番先に知らせるという。「正義の女神は法の下では平等に捌く、しかし心がないわけではない」オリビアは「この会話に悩まされることになれば、私はどこまでも冷酷になれます」と言う。マクスウェル氏も男運が悪いですね。なんでわざわざあんな男に惚れるのでしょうね。暴力は振るわないかもしれないが、嘘つきのヒモみたいな全く酷い男で、それでも愛していたわけでしょ、まあ信じたいと思いますよね。しかし、検察の重要ポストにいて身内が重罪に問われることになれば、きちっと筋を通さなければならない。最初は「夫がそんなことをするはずがない」と言っていたのに、信じたくない事実が明らかになってきた。そして、もうすっかり愛想が尽きたと思った時、ロジャーは目の前で死にそうになった。すぐに911にかけたところで助けることはできなかったかな。でも、優秀なオペレータが救命方法を指示していたら助かったかもしれない。未必の故意というやつでしょうか。マクスウェルの心の中には、どうせ有罪に問われることはないという思いと、この際情けない夫が死んでも自業自得だという気持ちがあったでしょう。オリビアは前回、子供が誘拐監禁犯を殺したかもしれないという事を知りながら、未解決事件としてあいまいに置いておいた。それに対してマクスウェルが言ったことをそのままオリビアが返したわけで、まさかここでそれを言うとは憎いですね。これできっとマクスウェル課長は終わりかな。お金はあるようですし、優雅に人生を送れば良いのではないかしら。それにしても15歳をホステスとして雇うクラブがありえないと思います。一応紳士の大人のクラブでしょ。一方、ヴェラスコのストーリーは上手く落としましたね。チャーリシュとの関係も、お前のやり方に倣ったんだ、警部への報告を見るのが楽しみか?ポップコーンいるか?とか、自虐的に言っていたのが、「あなたのことが心配なの」と言われて、「君がいなければできなかった」という気持ちに変わっていった。これは良かったですね。忠実でない相棒よりも悪いのは、盲信的な忠誠心を持つ相棒という、大先輩からのアドバイスは効いたでしょうね。チャーリシュもまた変化があったような感じです。チリーもギャングの道から抜けて、償いの道を歩んでいたことを知って、しかも愛する人がいるわけだし、そのチリーを突き出すことは辛いですよね。でも、その後のことはオリビアの手に渡って、もうヴェラスコは忠誠を示したわけです。心の重荷はオリビアが代わりに背負ってくれた、とでもいうのでしょうか。
September 18, 2023
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『4人のスパイ』シーズンフィナーレに向かって、今シーズンで仕込んだストーリーを回収にかかりましたね。注目すべきことがいろいろありました。次週のフィナーレが楽しみです。DCの国立公文書館で警備員をしている、海軍予備役ルイス・デイジーが勤務中に機密文書を扱うブロックで殺害されているのが見つかる。入館するには網膜スキャンが必要で昨日は42人が入館している。殺害された場所にはロシア関係の文書があり、犯人は機密文書を盗む目的で侵入したらしい。マクギーらは盗まれた文書を特定するべく、大量のファイルを調べる。ジミーは死亡時刻を30時間前と断定し、その時間帯に入館した人物を絞り込むことにする。先に帰るジミーがチームの面前で、ナイトに思わず「愛している」と言って、場は微妙な雰囲気になる。入館者を絞り込んだところ、コンスタンス・ミラー上院議員と判明する。ミラー議員は2ヶ月前にロシアのスパイに狙われており、マクギーがパーカーに連絡すると、何とミラー議員はパーカーの家にいた。NCISに現れたミラー議員は自分は公文書館には長らく行っていないと言い、犯行時のアリバイについて、パーカーと一緒だったと言って、一同を驚かせる。犯人は議員の網膜情報をコンタクトレンズにしてセキュリティを突破しており、監視カメラに映った男を見て議員は覚えはないという。この男がミラー議員になりすましてロシア関係の情報を奪い、一人殺したことにパーカーは立場上、説明を求められる。犯人の男はどのデータベースにも情報が見つからない。ジミーは人前でナイトに「愛している」と言った後、ナイトから電話に折り返しがないことを気にしている。仕事とプライベートを切り離しているつもりだったが、ナイトはどう思っているのだろうか不安だという。NCISは議員の自宅に侵入し金庫を破ろうとしたネイト・ビリングズに話を聞くことにするが、ビリングズはロシアから送還を申請されており、国務省がそれを拒否するという状況にあることがわかる。この件については機密扱いで国務省の参事官スチュワート・グレコに話を聞く。グレコはロシア側の送還申請を一旦拒否したものの、今朝、ロシアから政治犯の釈放を提案されたという。つまり、NCISが捕らえたロシア人スパイ4人(ワッツ夫妻、エヴリン、ビリングズ)と、ロシアで捕虜になっているアメリカ人4人を交換しようという。公文書館で侵入事件があった直後にこの取引は疑わしい。しかしグレコはアメリカ人が戻ってくる事を第一に考えるという姿勢を強調する。しかも、ビリングズはすでに護衛艦に載せられ大西洋を渡っている事がわかる。トーレスとナイトがヘリでUSSコートランドに乗り込むが、ビリングズはこれで国に戻れるとNCISに情報を提供するつもりはないという。そこで公文書館に侵入した男の写真を見せると動揺を見せ、自分のハンドラーである「ユーリ」だと明かす。ビリングズはハードドライブを盗むという任務に失敗し、ユーリ自ら汚れ仕事をこなしたことで、自分は国に戻れば殺されると怯える。ビリングズは国務省に交渉してほしいと訴える。ユーリが盗んだファイルは「イリヤ・ソコロフ1985」というものだった。ロシア人の亡命者で、その存在を調べている時に、グレコから捕虜の交換にNCISが干渉したと乗り込んできた。それだけでなく、ビリングズはトーレスたちが去ったあとに拘禁室で自殺した。国務省の取引が葬られてロシアとの関係を懸念するグレコは、上の立場からNCISにお咎めがあるだろうという。現在講演活動でエディンバラにいるダッキーからイリヤ・ソコロフに関する情報が寄せられる。NIS時代にソ連の優秀な科学者だったソコロフがアメリカに亡命して名を変え、大学教授として小さな町に住んでいるという。イヴァン・クリヤキンという名で、すぐにNCISが自宅に向かうが、ソコロフは拷問された上殺されていた。しかも犯人はその家のシャワー中で例の「ユーリ」だった。その場で逮捕するものの、ユーリは開き直った態度で裏切り者のソコロフを殺したことを認め、刑務所に入ることにこだわりはない。ソコロフから必要な情報を聞き出したと見られ、ユーリの通話を調べることにする。トーレスはナイトにジミーとの関係について聞き出そうとするがナイトは何も言わない。ジミーにその事を伝え、自分の気持をもっと口に出すべきだという。トーレスは最近母や姉に電話をかけることが多くなっているが、その理由をマクギーやナイトには言おうとしない。移民が絡んだ事件から感傷的になっているという。ユーリは何度もロシアと通信していることがわかる。暗号化された写真を解読すると、公文書館で盗んだファイルの写真の他に、ミラー上院議員とユーリの写真があった。高解像度の写真から網膜情報を得たと見られる。議員はユーリを知らないと言っていたことから、改めて事情を聞くことにするが、ヴァンスはあえてパーカーにその役を任せる。議員は選挙資金集めのパーティで撮影したので、撮影した全員を覚えていないという。捕虜交換でモスクワに戻ったワッツ夫妻がバルコニーから転落したという情報が入り、ロシア側は取り戻したスパイを口封じで殺した疑いが出てきた。ビリングズもそうだろう。しかしグレコ参事官は相変わらず、アメリカ人が釈放されればそれでよいという。残るエヴリンの身柄がどこにあるのが全く情報が得られず、ロシアとの取引も知られていない。パーカーがイライラを募らせる中、ナイトは全員に「私もジミーを愛している」と公表する。エヴリンの身柄がロシア大使館に移送されることがわかり、受け渡しの寸前にNCISが到着する。邪魔をするなというグレコを前に、帰国すれば殺されるかもしれない、ユーリを知っているかというとエヴリンの表情が変わる。エヴリンは大学を卒業する時にユーリに雇われたが、任務を実行できないとわかると離れていった。ユーリの目的は世界的な混乱だというが、どういう計画なのか判然としない。これ以上はエヴリンから情報が得られないと見きったところにグレコが現れ、誰がエヴリン移送の情報を流したのかと詰め寄る。情報を流したのはミラー上院議員だった。さらに、交換されるはずのアメリカ人捕虜は3週間前にすでに死亡していることがわかり、グレコの資産にもロシアとの関わりが疑われた。パーカーは議員に感謝するが、議員は2人の関係を終えるという。パーカーはまだ昔の恋人のことを思い続けている。ダッキーはソコロフの亡命前の研究に大量破壊兵器のような、不穏な計画があったことを掴む。30年前は実現不可能と思われた計画も、最新技術の進化で実現可能となった。もうプロトタイプを制作しているかもしれない。To be continued....フィナーレ前のダッキー出演!と喜んでいると、まさかのTVドラマにちなんで「イリヤ・クリヤキン」にはさらに盛り上がりました。いろいろの条件があってのリモート出演でしょうが、上手く機能していますよね。古い情報ならダッキーの出番ですよね。絵空事と思われたプロジェクトが技術の進歩で可能になったというのも、いかにも時代を現しているようだ。それが次週、最終回でわかるということですが、その前にモヤモヤしていたジミーとジェスの関係がオフィシャルとなった。これはめでたいですね。人事課に正式に報告することで、職務に差し障りはないと思いますし、やっと悲劇のカップルではない、安定した人間関係ができて、ドラマのテーマにもなるでしょうね。JAGのバドとハリエットみたいに。一方、モテ男のパーカーは女性の方から攻めてくるタイプで、まあギブスと同じですが、ギブスとは違い今も生きている人が心の中にいるということで、この先の展開は違うかもしれません。ギブスも始めは赤毛の女性と何度も結婚、離婚を繰り返しとネタ扱いだったのですが、途中から悲劇の人になってしまいましたからね。ということで、ロシアが目論む恐ろしい兵器開発を阻止することはできるのか、そのままシーズン21に持ち越しか、楽しみに待ちたいと思います。
September 16, 2023
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シーズン3で出てきた「トロールファーマー」再登場の回。あの頃からデジタルの世界ではものすごい進化がありましたね。別に彼でなくてもできそうな…DCの総合病院で銃の乱射事件があったとSNSにリアルタイムで投稿があり、警察や消防が駆けつける騒ぎになったが、デマということがわかる。レッドはウージンがトロール・ファーマーことボー・チャンを仲間に入れ、騒ぎを起こしたと考える。トロール・ファーマーはかつてはレッドの仲間で、レッドとリズが逃亡中に力を借りた存在だ。リアルで臨場感ある動画でトロール・ファーマーが人心を動揺させる間に別の犯罪を起こす。ボー・チャンはFBIに逮捕された後、最近出所したと見られる。シーヤが一連の投稿を分析し、ボー・チャンがディープフェイクを使い複数のアカウントをハッキングしていることがわかる。今のところ、トロール・ファーマーの陽動作戦の陰でどういう犯罪が行われたのかはわからない。事件の「現場」となった総合病院の駐車場で車上荒らしがあった。その車の持ち主がマクファーリー下院議員の秘書グレアム・フリンで、議員は特別情報委員会の共同委員長であることから、クーパーはフリンに話を聞くよう命じる。レッドの仕事請負相手フィルが荷物の受け取りを拒否し金も支払わないので、チャックは困っている。ロヘリオのネットワークでレッドが探している男がニューオーリンズで見つかったという。レッドはその男を捕らえ、DCに連れてくるようチャックに命じ、フィルに会って話をすることにする。フリンとマクファーリー議員は委員会の極秘の会合でNSAのティーマンのプレゼンを受ける。「ヘックス・ルート」という開発中の技術を委員会メンバーに説明することになっている。FBIもその情報を掴み、会合が行われるスティーブンソンビルに向かう。しかし、会議の途中で火災警報が鳴り、プレゼンは中止、避難を始めたティーマンの前に警備員を装った男たちが銃を向け、腕に結びつけていたアタッシュケースを奪ってしまう。レスラーとデンベはフリンとマクファーリー議員に何があったかを聞き出し、「ヘックス・ルート」の性能などについて説明を受ける。レッドはフィルに直接会い、これまでのように商売を続けるようにいう。レッドがFBIと手を組んでいるという噂は、その道の輩には知れ渡っているというと、レッドはあっさり噂を認め、自分は当局の機関それぞれに仲間がいて、判事を買収し国内外の警察組織に息がかかった者がいるという。FBIに犯罪者仲間を売り渡しているという噂について追及すると、レッドは開き直り、次はこんなに穏やかには話さないとフィルを脅す。NSAから奪われたアタッシュケースの現在位置の情報を掴み、クーパーのチームがNSAより一足先にアジトに乗り込む。ボー・チャンを逮捕、「ヘックス・ルート」も確保するとFBIはウージンとの関係について聞き出そうとするが、ボー・チャンもFBIとレッドとの関係を指摘して、簡単にはしゃべろうとしない。デンベはボー・チャンはレッドを恐れているのだろうと考える。ウージンがボー・チャンを脱獄させたのはフリーランサーと同じく、レッドとFBIの関係を暴くためだろう。「ヘックス・ルート」はどんな防御もくぐり抜けてネットワークに侵入するマルウェアプログラムで、FBIのシステムに侵入すれば、レッドの免責契約の文書も盗むことができるかもしれない。レスラーたちは方針を変え、レッドの存在をちらつかせつつ、ボー・チャンにウージンにヘリックス・ルートを渡すようおとり捜査させることにする。クーパーはウージンを殺す恐れがあるレッドには知らせないという。シーヤはレッドに隠して作戦を実行することに疑いを持ち、お互いを信じていないのにどうやってレッドの情報を元に悪人を逮捕できるのか、という。レスラーはレッドとFBIが相互に隠し事をするのは相手を守るためだと答える。シーヤの母ミーラもレッドと組むことに葛藤しただろうか。この仕事をしていたらミーラも含め、皆、葛藤する。しかしミーラは多くのことを抱え込んで表に出さなかった。レッドはミーラがタスクフォースに加わった時に詳しく調べていたので、秘密を知っているだろう。そもそもレッドは全員の過去について知っているようだ。引き渡し場所の公園で監視を続けると、ウージンの代わりにフリーランサーことヴェセリが現れた。やむなくヴェセリ逮捕に踏み切るがヴェセリは逃亡を試み、現れた車に乗り込んで去る。運転していたのは元CIAのディーヴァーだった。ディーヴァーはウージンに頼まれたと言い、ヴェセリをある場所に連れて行く。しかしそこに待っていたのはレッドだった。ディーヴァーはレッドに脅されて手伝ったが、レッドはお前を生かしておくと言ってシーヤに連絡する。シーヤのチーム加入のプレゼントがあるという。さかんにシーヤに連絡を取ってくるハービーに、レッドは直接会って事情を聞く。ハービーはクーパーのチームと一緒に仕事がしたいと望んでおり、レッドはクーパーにハービーを雇ってやってくれと頼む。レッドはウージンの逮捕を目論んだ作戦を自分に知らせなかったことに言及する。クーパーもディーヴァーの事を黙っていたではないかと返す。ちなみにフリーランサーはその後姿を消しており、クーパーはレッドに殺人は許さないという。レッドはこのまま賢く振る舞えばウージンとの戦いを終ることができだろう。そしてレッドとFBIの関係は、最初から何もなかったかのようにもとの闇の中にとどまるだろう。今更ですが、クーパーとレッドを対立構造にさせますね。信頼という言葉も嘘くさい、お互いに利用しているだけですが、一応ファミリーなのがこのドラマのスタイルで、ある意味クーパーはレッドと表裏の顔だと思います。それでもレッドを完全に蚊帳の外にするのは難しく、いずれはレッドが全てを知ることになってしまい、レッドが関わらないと作戦は失敗するというパターンが多い。レッドを出し抜いたのはリズが死んだと思わせたあの時期だけじゃないでしょうか。それにしてもアグネスのお菓子作りにレッドが参加するシーンなどは、完全に時間つぶしだなあ。昔の人を出すために、トロールファーマーを引っ張り出してすぐに決着を着けないで逃しておく(フリーランサーもそう)のでテンポ感がなくて、盛り上がらなくて終わりますね。今回シーヤがごもっともな意見を言うのが良かった。レスラーがそこまで言うなら、ミーラの秘密を掘り起こしてほしいですね。また、デンベが捜査をリードしているところが印象的でした。レスラーと組ませて「レッドとFBIが繋がっているならば」、「本当は違うけど~」と漫才のように掛け合うのも新鮮で、レスラーも随分変わったなと思いました。これまで何度も監視して待ち伏せする作戦がありましたが、フリーランサーにあっさり逃げられるのは情けない。ハービーがシーヤに何度も電話をかけて鬱陶しがられるところはもっと面白くできればよかったですが、結果的にチームの一員になりそうなので、期待しています。
September 15, 2023
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最終シーズンも折り返しになって、シーズンの始めを思い出す時期になったかという感想です。今回のメインはファティマだったかな。ゲストのトニー・ゴンザレスは本家NCISでフランシス特別捜査官として複数話出演していましたが、こちらでは別の役柄でした。原子力潜水艦乗員のザーラ・マフマッド大尉が失踪した。対潜戦訓練センターに所属し、この2年は請負業者に出向しており、原潜の被探知防止技術を開発中だという。上官によると、大尉は昨日の午後私用で早退した後、連絡が取れなくなり、今日も出勤しなかった。立場上機密へのアクセス権があり情報局は警戒しているため、早速NCISチームが状況を把握することになった。キルブライド大将が上官のアロンゾ大佐から話を聞く。マフマッド大尉の仕事ぶりも人柄も問題はないというが、実は先週、大尉は極秘偵察任務の会議に参加していたという。その内容については大佐の立場ではキルブライドにさえ明かすことはできず、もし任務が危うくなればSEALチームが敵地に送り込まれることになる。それは大変危険な任務であり、猶予は12時間しかない。大尉の銀行口座に動きがあり、昨日2万ドルの現金を引き出していることがわかった。自分から失踪するつもりだったのか。身を隠すにはもっと金が必要だが、その場合は軍の機密を売ることもできるだろう。大尉の両親はノースリッジでアフガン料理店を営んでいる。ケンジーとディークスが現地の言葉に詳しいファティマと店を訪ねると、大尉の両親は娘の失踪について何も知らず、最後に会ったのは土曜日でいつものように食事をしたという。大尉にはロンドンで大学院に籍を置く弟がいて、姉弟は仲がよく、父親は家族は絆が深いという。両親は30年ほど前にタリバンに故郷を追われてアメリカに渡った。親戚はパキスタンに逃れたが、夫妻は子供を暴力のない土地で育てたかったのだという。ファティマは母親の反応を見て、弟について何か隠しているようだと感じる。英語が話せないと言っているが、実は理解しているようだ。おそらく、NCISを信用していないのだろう、ファティマの両親も移民として当局を信用しなかった。ファティマがNCISに入って初めて信用するようになったほどだ。カレンとサムは大尉の自宅を捜索し、金庫の中からパスポートを見つける。貴金属など大事なものも残っており、自発的に身を隠したのではなく、誘拐されたのではないかという。大尉には7ヶ月間毎日のように電話をする相手がいた。テッド・ブラウンは少年犯罪歴があり、借金もあったようだ。両親には交際を隠していたのか。ラウンドトゥリーは大尉の行動を追跡し、車を修理に出し代車に乗っていたことを掴む。昨日銀行で2万ドルを下ろして、その車を駐車場に置いている。カレンとサムがその車を調べると、シートの下に「ロジャー、8、ブロード」と書かれたメモがあった。8番通りとブロードウェイの角というと、近くには両替所があり、そこで2万ドルを換金するつもりだったのか。キルブライドは元陸軍大佐で、現在は宇宙軍でコマンド戦闘統合局長となったジャクソン・ラッドに会いに行く。全軍の機微区画情報にアクセスできる立場となったラッドに、海軍の機密情報を知りたいと頼む。テッドの自宅を訪ねると、テッドが血を流して意識を失っている状態で見つかる。何者かに拷問を受けたと思われ、壊された携帯が落ちていた。近所の目撃情報で家の前にSUVが停まっていたという。大尉とテッドは愛し合っていた、テッドは愛する人を守ろうとしたのではないか。両替所のオーナー、ロジャーはNCISに警戒しながらも、大尉が1週間前に来て海外に送金するのを手伝ったと明かす。送金先はパキスタンで、現金は昨日持ってくるはずだったが大尉は姿を見せなかった。テッドの家の前のSUVはレンタカーで、偽の身分証明と現金で借りられていた。レンタカーを引き渡した場所はわかっており、駐車場の監視カメラの映像に大尉を誘拐する犯人の姿が写っていた。マスクをした2人の男と運転手でプロの仕業と見える。大尉の弟オマーと連絡が取れたが、実は大学を中退してサンフランシスコに戻っていることがわかる。両親とはイスラム教に関する考え方の違いで対立し、音信不通になっているらしい。姉弟の両親は厳格なコーラン主義だ。ラウンドトゥリーはレンタカーを借りた人物をムハンマド・ハサンと割り出す。ハサンはイスラム教の超保守派で武装集団と関係があるという。ラッド大佐の情報で大尉は海軍の偵察任務については内容を知らなかったことが判明する。そもそも誘拐は海軍の任務とは無関係だという。大尉の両親を探るとパキスタンの結婚式に行く予定であることがわかる。パキスタンでの農機具のメーカーの経営者バシール・カーンの息子と大尉が結婚する予定だという。両親は娘の自由な恋愛を認めず、故郷の結婚を進めようとしたが、大尉はそれを拒否し金を払って自由になろうとした。しかし結婚の拒否は家族にとって不名誉なことで、コミュニティからも締め出される。両親は娘に対して名誉殺人を仕掛けたのではないか。ケンジーとファティマが再度マフマッドの料理店を訪れると、店の中は乱闘した痕跡があり、怪我をして倒れている父親と介抱している母親がいた。ケンジーとファティマの前に銃を構えたハサンが現れる。ハサンは大尉のいとこで、残りの2名も出てきてケンジーとファティマは殴られて意識を失う。2人の異変を察し、カレンとサムが店に急ぐが、発信機がオフになりケンジーとファティマの生存が確認できなくなった。キルブライドの命令で司令室に残ったディークスは、大尉のいとこの親がロングビーチに廃品置き場を持っていることを突き止める。そこに大尉が囚われているのではないか。そのころ、ケンジーとファティマは廃品置き場で車のシートに縛り付けられていた。ケンジーはまだ意識を取り戻していない、車から火が出ている。廃品置き場に到着したカレンとサムを、ハサンらいとこの3人が待ち構えており、大尉も捕らえられていた。NCISとハサンらが激しい撃ち合いをする中、ディークスは車の火を消すため消化器の場所を伝える。その時車が大爆発を起こした。NCISに緊張が走るがその直前にファティマが縛られた縄をほどき、ケンジーと脱出していたのだった。大尉は救出され、ハサンらも逮捕された。大尉のいとこと叔父の間に交わされたメールによれば、誘拐と両親との関わりはなさそうだ。テッドが目を覚まし、大尉と再会を果たす。テッドは回復が見込まれる。ファティマは今回の事件で、イスラム教の女性たちが自由な思想や結婚相手の選択がなく、苦しんでいることに複雑な気持ちでいた。彼女たちの状況は不公平だ、とサムに打ち明ける。サムは世界を良くすることは可能で良いことが起こりつつあるという。ファティマの希望に反して、進歩は早くもないし楽でもない。焦らずに、答えはいずれ出るとサムはいう。それでもファティマの表情は晴れない。爆破シーンは派手でさすがでした。ベタな展開でしたけど。いつもは男性相手にびくともしないケンジーとファティマが簡単に倒されるのはちょっと残念です。海軍情報部のアキル・アリ監察官とファティマの交際は続いていたのですね。一緒に護身術を習うなど楽しそうですが、まだまだ友達止まりなのかな。ラストシーンを見ていると、それだけでもなさそうですが、これを機に関係が変化するかもしれませんね。アリは悪い人ではなさそうなのは確か、でも「この人でなければ」という熱も感じられず。ファティマの気持ちは変わるかもしれませんので、見守るしかないですね。酒の問題があったラッド大佐があっという間に重職に復帰できたのは、キルブライドの影響力でしょうか。世話になったとはいえ、ラッド大佐も危険をおかしたのには驚きました。キルブライドでも知ることができない機密を大佐が知っていて、今回は便利に使ったという感じがします。大将の立場なら他に方法がなかったのかと思いますが、ラッド大佐のその後を見せたかったのでしょうね。アロンゾ大佐へのキルブライドのコメントも意味ありげで、大佐は子供時代に何があったのだろうと思わせますね。演じている役者さんが実際に何かあって、みんな知っているのかなあ。サムもムスリムなのでファティマの相談相手になるわけですが、戒律をどれほど守って生活をするかでいうと、ファティマも戒律を知らないはずはなく、今更な感じもします。でも、それなのにかなりショックを受けていたもようで、大尉の事を自分ごととして捉えるようになったということなのかな。残り半分のシーズンでファティマが成長していく事になるのかなと思いました。
September 14, 2023
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「Blacklist」に比べれば、画面的にも内容も圧倒的に女、女していますね。ケースはこれまでにもあったと思いますが、そこにマンシーとチャーリシュの新人が張り合っているのが新鮮で面白い。彼女たちは早くもオリビアの若かりし頃の迷いを体現してくれていて、ドラマとして上手く動いていると思います。今回は何と言っても、ゲスト女優との一騎打ちが見ものでしたね。大手の建設会社に勤務するモナ・スチュワートが同僚で上司からレイプ被害を受けたと訴える。犯人は社長の息子のマーティン・パリシュで、オリビアはマンシーとチャーリシュに事情聴取を任せることにする。2人は対立状態から少し分かり合う関係になったようだ。マーティンの母コニーは父親から建設会社を引き継ぎ、息子には支配的に振る舞っている。親子の食事の時間を強制され、マーティンは息抜きに時々モナの家に行く。インテリアデザイナーのモナはマーティンの部下で、仕事の相談をするのが表向きだが、マーティンはモナに添い寝したり映画を見たりして時間を過ごしていた。いつも2人でマーティンが持ってくるコカインを吸うが、なぜか昨夜はマーティンが迫ってきて拒むとレイプされたと訴える。動揺したモナは同居人に早く帰ってきてほしいと電話し、メッセージを残した。帰ってきた同居人にマーティンに噛まれた胸を見せた後、通報した。モナは仕事を失っても、マーティンを訴えるという。コニーの元夫ピーターは子守と家を出てしまっており、コニーは夫相手に何度も訴訟を起こしている。胸の噛み跡や、レイプ検査でDNAが検出されており、同居人への助けを求めるメッセージなど証拠としては十分だろうが、パリシュ社は弁護士を立ててくるだろう。オリビアとフィンが会社でマーティンから話を聞くが、レイプ疑惑を否定しモナとは楽しく過ごしたという。すでにコニーはモナを解雇処分にすると決めており、その報復で訴えたのではないかというマーティンだったが、コニーが割って入り、息子に喋らせない。オリビアはフィンに「あれはモナへの嫉妬だ」という。カリシがモナがコカインを常用していることを心配していたところ、SVUにモナが現れ訴えを取り下げると告げる。すでにコニーがモナを買収したかと思われ、カリシはモナの証言なしに立件は難しいという。オリビアはレイプ検査の結果と同居人の証言をもとに、逮捕に踏み切る。令状を取りパリシュの家に入ると、母子は同じベッドにいて、マーティンはコニーの胸に顔を埋めていた。オリビアはコニーにも弁護士が必要だろうという。オリビアに怪しい男が声をかけ、モナは真実を言っていないという。コニーが以前から雇っている私立探偵らしい。カリシはモナの証言が得られないのなら、せめて同居人の証言がほしいという。その同居人は事件直後引っ越しをしており、こちらも買収された疑いがある。裁判所でコニーが直接オリビアに声をかける。同じ母親として、オリビアがBX-9の件でノアを守ったように、自分もマーティンを守るという。コニーはオリビアを仕事でも成功した母親と持ち上げながら、評判を保つためにマーティンを犠牲にするつもりなのかと言いがかりをつける。オリビアは落ち着いて立場の違いを説明してやりすごす。モナの同居人スタントンはやはりパリシュから金を受け取り、口封じさせられたようだが、マンシーとチャーリシュの説得でモナが残したメッセージを提出する。そのメッセージを聞かせ、さらに大陪審でスタントンが証言すると、マーティン側を揺さぶる。モナも召喚すれば証言を断れない。一方モナは証言するつもりはなく、マンシーとチャーリシュが説得を続ける。捨て鉢な様子のモナを見て、マンシーはあの状態で証言しても無理かもしれないという。ところが大陪審の前の日にモナが死亡したという知らせが入る。薬物の過剰摂取を疑われたが、コカインは少量しか検出されなかった。検視官がモナの肺のレントゲン写真に9.11の被害者と同じような瘢痕があるのを見つける。モナの死因は内部からの窒息死ということになるが、コニーが息子を奪うライバルを毒で殺したのか。モナはマーティンからコカインをもらっており、マーティンもまた肺を損傷している可能性がある。本人に確認すると、半年前にモナと出会ってから2人でコカインを吸い始めたが、マーティン本人は2ヶ月前から呼吸が苦しくなり、吸入器を使うようにいなったという。レントゲンと撮ると、マーティンにもまた肺に損傷が見つかる。コカインはロングアイランドのコニーの別邸近くに住むヘンリーという男から手に入れたという。ヘンリーはコニーの別邸の管理を引き受け高額の給与をもらっており、ただの管理人ではなさそうだ。コニーの父が建てたという別邸を家宅捜索すると、コカインが入った袋がみつかり、業務用の研磨剤が混ぜられていることがわかる。モナが使った最後の一袋はほとんど研磨剤が入っていた。これを渡したということはヘンリーは殺人罪に問われることになる。ヘンリーは弁護士を要求し、コニーに事情をきく。コニーはヘンリーを可愛がり2番めの息子のようにしていたといい、マーティンに毒を盛ることはありえないと主張する。オリビアはマーティンを支配し続けるためにあえてマーティンを弱らせ、あるいは死なせれば二度と離れていくことはなくなると指摘する。それでもマーティンは母親を信じ、裏切れないという。自分は父からから捨てられ、母から捨てられれば一人っきりになってしまうと考えている。SVUは父親のピーターに、証言するよう説得してもらうことにする。もちろん、マーティンはレイプ犯だが、ある意味彼も被害者だ。ピーターを探して連絡すると、すぐに妻子を連れてNYに来るという。オリビアがピーターに家を出た事情を問うと、コニーに殺されそうになったから、と答える。飲み物に研磨剤を入れられ、体調を崩した時に子守のビアンカが気づいてくれた。当時マーティンは12歳で、夫の浮気にコニーは寂しさを息子に求めた。2人で寝て授乳させたというので、ピーターは次第に妻と距離を取り始め、体調不良になって家を出たという。マーティンには一緒に家を出ようと行ったが、マーティンは拒否した。児童福祉局に連絡しなかったのは、息子が里親に育てられるよりはマシかと思ったからだ。これでも息子を愛している。そこに現れたマーティンは父親との再開を喜び、罪を償う支えになってほしいという。父親側についたマーティンを見てコニーは開き直る。オリビアはマーティンを幼児のままにして自分に従うようにしたのは子育てとはいえず、息子が最優先と言いつつ、実はコニーがマーティンを必要とし利用したのだという。それは愛でもなく母性でもなく、ただの自己愛だ。ピーターにも落ち度はあるものの、今はマーティンのために一緒に考えている、それこそ本当の愛だ。コニーは故殺で取引に応じることになった。息子のためかというフィンに、オリビアは自分の罪を軽くするためだと断定する。コニーが人格的に問題を抱えていることをオリビアは見逃さない。ピーターが説得し、マーティンは罪を認め収監されることになるだろう。オリビアは早く家に帰り、ノアにハグしてもらうつもりだ。冒頭の長い親子セラピーのシーンは、登場人物のキャラクターを説明することになりましたが、マーティンの犯行動機を説明するものだったのかな。マーティン役の人は最初、ニール・パトリック・ハリスかなと思いました。(笑)情けない感じがよく出ていましたね。コニー役の人はイギリスの俳優さんですね、ドクター・フーで注目されたようですが、なかなかの存在感です。シーズンに1話はオリビアとガチで対決するゲストがいるわけです。今回は、例のギャングとの抗争でオリビアもノアを守るためにグレーな事をしていたのが伏線になりました。母親なら~するはず、という論法で痛いところを突かれたというところだったのでしょう。私は違う、今日は疲れたから家に帰ってノアにハグをしてもらう、という安全圏内の愛情を求めるところが、まあ皮肉かな。もちろん、最初からこの母親がおかしいところはわかっていましたけれど、一抹の母性、愛情を見せても良かったのじゃないかと思いました。まあ、コニーをソシオパスと決めつけていましたから同情の余地はなかったのかな。タイトルはいわゆる「プチプチマット」ですね。建設中かリフォーム中のシートに囲まれた風景が気味悪かったです。マンシーはオリビアの受け売りか、被害者への共感が強くて感情的、チャーリシュは現実的で事実を積み重ねるタイプと、2人の色付けがはっきりしておもしろいです。オリビアもそのバランスで苦労してきたということかな、フィンに「私は現実主義者」と言っているところは、そう思わないとやっていられないんだろうなと思いました。
September 11, 2023
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『セカンド・オピニオン』冒頭のクマ刑事から実際の殺人事件発生、そして恒例の権力のある人の口出しやらいつものテンポで始まりましたが、ジミー絡みのゲストが出てきて、印象深いエピソードになりました。ちなみに、クマ(グリズ)刑事は、カートゥーンのキャラクター「犯罪犬マクグラフ」のパクリなんだそうで、いかにもアメリカだなあと思いました。日本だったら防犯などにヒーローもののキャラクターを使うでしょうね。公園内の森の中で女性水兵の遺体が見つかる。傷み具合から死亡日時や死因は今のところはっきりしない。所持品の駐車係控えから、被害者はグレイソン上院議員の自宅に立ち寄っていることがわかる。飾っている写真をみたパーカーとナイトは、被害者は上院議員の娘アマンダであることに気づく。グレイソン議員によると、アマンダは問題を抱えており、荒れて自己破壊的な行動を見せていたという。議員は仕事で忙しく、愛情が足りなかったのかもしれないと悔いる。最後に娘に会ったのは2週間前、選挙の寄付金集めのパーティで、突然姿を現し、最初は明るい様子だったが最後はいつものように酒を飲んで荒れて、喧嘩して帰っていったという。殺人事件として捜査を始めるパーカーに、議員は進捗状況を逐一報告するように求める。アマンダは16歳になるまでに飲酒運転や器物損壊、迷惑行為などの前科があり、ユタ州のローズウッドセンターという問題児を集めた寄宿学校に入れた。しかしそこでも効果がなく、議員はアマンダを海軍に入れたがそこでも素行不良などから、除隊になる予定だという。アマンダは「キュリオキャム」という、個人の動画配信の副業をしており、かなりの視聴者がいたようだ。議員は捜査の手助けにと、著名な法医学者をジミーの相談役として送り込むという。ベストセラー作家でもあり、テレビ番組も持っているマイケル・バウワーと聞いて、ジミーは驚く。バウワーはジミーの大学のルームメイトだった。しかしサポート役と言いながら、バウワーは勝手に検視を始めてしまう。ケイシーはバウワーのファンで、著書を全部読んだという。パーカーはあまり良い印象はないようだ。アマンダの動画はリラックスのための音を提供するという微妙なものだったが、すべての動画に気味悪いコメントを寄せる人物がいた。アーサー・ヴァーノンという男の自宅を訪ねると、アマンダの写真だらけのシュラインがありスカーフがあった。典型的なストーカーと見られ、NCISで話を聞く。ヴァーノンはスカーフはアマンダ本人からもらったと言い、死亡時の2日前の5~7時には仕事をしていたという。ただ、仕事場は遺体発見現場とほど近く、ヴァーノンは元妻へのDVで接近禁止命令が出ていた。状況的にはかなり疑わしいが、決定的なものがない。しかし議員は逮捕せよと圧力をかけてくる。バウワーはケイシーの検査結果も独り占めしていた。ジミーは血中にリモドリンが検出されたことに注目する。死因は頭部鈍的外傷で、凶器は石だった。マクギーが顔についたマスクの痕を指摘すると、バウワーはシカゴで連続殺人犯を捕らえた時にマスクが使われたという。ヴァーノンは軍放出品の店で働いており、店主はヴァーノンが殺したと考える。店内には第2次世界大戦で使われたガスマスクがあり、アマンダの顔に付いていた痕と一致しそうだ。ヴァーノンも興味を持っていたという。ジミーはケイシーにバウワーとの関係について、大学時代には自分の方が優秀だったという。就職を考える頃には、メイヨー・クリニックの面接でバウワーが時間変更の連絡をジミーに伝えず、いつの間にかバウワーがメイヨー・クリニックの実習生になっていたことがあった。ジミーはもう過去のことなので気にしないというが、ケイシーは憤慨する。バウワーはヴァーノンが犯人だと断定するが、ジミーはリモドリンの影響で体温が高かったとして、死亡時刻が6時間早まるのでヴァーノンは無実だという。アマンダも主治医に体温が高いと訴えており、自分の経験から自信があると主張する。間もなくヴァーノンの釈放を決断しなければならず、ヴァンス局長は捜査の責任者としてヴァーノンの釈放を決める。ナイトはジミーの心境を心配し、本当の気持ちを話すようにいう。ジミーは娘の歯列矯正の金であくせくしている自分と、金持ちの有名人となったバウワーの差を気にしていた。アマンダは死の直前にローズウッドの同級生に連絡し、ランチに誘っていた。それほど仲良くなかったというホリーはカメラの趣味があり、当時撮影していた写真をアマンダに渡した。アマンダには忘れたい過去があり苦しんでいたという。アマンダが見つかった同じ公園で、女性の遺体が見つかる。キュリオキャムで配信しているロリ・ネルソンで、殺しの手口は同じだ。釈放されたヴァーノンは行方が分からなくなっており、グレイソン議員はヴァーノンを釈放したヴァンスを責め、無実を主張したジミーを首にしろと圧力をかける。反論しバウワーに対して感情的になったジミーに、ヴァンスは帰宅するよう促す。パーカーはヴァーノンの身柄を確保すべきというが、チームは優先すべきことがあるという。ローズウッドは現在、性的暴行の容疑で調査が入っている。関連する法律事務所は誰かをかばっており、アマンダは自分が被害者として犯人を告発するために写真を欲しがっていたのではないか。ジミーはケイシーの力を借りて、ロリの検視を遠隔で行う。腕に塗り薬のようなものが付いており、犯人から移ったのではないかと見られる。法律事務所が隠そうとしていたのは、ローズウッドの出資者でレイラン・マーシュという石油王とわかる。マーシュは他のローズウッドの生徒からも訴えられており、議員の自宅に飾られた写真に映り込んでいた。キュリオキャムの管理者からアマンダのファイルにアクセスが認められ、アマンダがローズウッド時代にマーシュから性的被害を受けたことを告発する動画をアップしていたことがわかる。ホリーが撮影した写真の中にはアマンダに接触するマーシュの姿が写っており、これが証拠となればマーシュの立場は脅かされる。ジミーはアマンダの口封じをしたのは別の人物だという。ロリの腕から採取された塗り薬は乾癬の薬でその調合から、処方された人物がわかる。グレイソン議員の第一秘書、プリチャードだった。マーシュは議員の選挙運動で最大の献金者であり、先日の寄付集めパーティでアマンダはマーシュと再会してしまった。アマンダはマーシュを告発しようとしていた矢先で、マーシュが有罪となるとグレイソン議員のキャリアも終わる。プリチャードはアマンダを殺してヴァーノンに罪を着せ、バウワーを雇うように強要して捜査を混乱させた。NCISの判断ミスを演出するためにロリも殺した。プリチャードは「我々のためだった」と議員に言い訳する。ニュースではバウワーの活躍が報じられ、ヴァーノンは祖母の別荘に隠れていたことがわかった。バウワーは今回のことでジミーに迷惑をかけたと謝罪する。今も昔もジミーの方が優秀だった。ジミーは結果としてこうなってよかったと思っているという。一番のお楽しみはスマホを持ったケイシーがジミーのために検視台の被害者に接近、体内に落としちゃうところですね。ケイシーも手袋をしなくちゃ。バウワー役の人はブロードウェイで活躍していて、ミュージシャンでもあるのですね。イケメンでした。(笑)ジミーの大学時代の話など、今回初めて触れられてその頃から、真面目で努力家であったことがわかりました。人を利用して出世する人生より、お金で苦労しても今の生活に満足できることの方がジミーにとっては良い人生だと言えるでしょうね。当に「清貧」を地で行くジミーは高い使命感を持ち、恩師ダッキーから仕事カバンを譲り受け、たとえ壊れていてもこれはお金には代えがたいのですね。職場では家族のような仲間に囲まれ、ケイシーにもナイトにも本音を言うことができるのはすばらしい。とてもジミーらしい言動なのが良かったと思います。議員役の人はよくドラマでみるおなじみの方ですが、JAGでも議員役でよく出てきていたような。殺されたアマンダは問題があったとしても、本人にとって適切なケアや環境が得られずに苦しんだ上に母親の部下に殺されるという、本当に悲劇ですね。いずれにせよ、議員のキャリアは終わりだな。ところではアメリカでは子供の歯並びは親の責任ということで、相当なお金をかけて歯列矯正をするという話をよく聞きます。大学の費用も高いし、一人前になるのは大変ですね。
September 9, 2023
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巷の秋の気配を感じさせるように、そろそろ「終わり」を匂わせ始めましたね。レッドは今回は自分で運転してNYからDCにやってきた。その間のあれこれを語らせてうんちくを披露し、おじさんばかりの地味な絵面を彩っています。(笑)ボルティモア港のフェリーが爆発沈没し多数の死者が出た。レッドは独自の情報網で、「フリーランサー」ことヴェセリがフェリーターミナルで目撃されていたという。ウージンが脱獄させたヴェセリがいつもの手口で標的を特定されないように、大掛かりな事故を起こしたと見られ、早速標的が誰だったか捜査を始める。今のところ絞り込めない。NTSB捜査官は機関室から爆発音がしたようだと言い、今朝出港直前に沿岸警備隊の検査を受けていたことがわかる。運行責任者にヴェセリの写真を見せると、この男だったという。ゴミ箱に手袋を捨てていったというので回収すると、何らかの薬物を使ったようだ。レッドはフリーランサーの情報を、ロヘリオのホテル関係のネットワークから得ていたが、通報が遅れたことを指摘する。この件については報酬を3倍にしてでもネットワークに警戒を求めたい。レッドはロヘリオの自宅に泊まって事態を見守ることにする。FBIはヴェセリの残した手袋を緊急で分析するため、ハービーを郵便局に連れてくる。手袋に付いていた物質は鉄を食うという細菌であることがわかる。ヴェセリは機関室に爆弾を仕掛けるだけでなく、船体に穴を開けることも計画していたようだ。その細菌は廃棄物の洗浄用として販売されており、実態のない会社がラボから購入していることがわかる。しかし、取引の時間はフェリーの沈没事件より後で、ヴェセリはさらに次のターゲットを狙うのではないか。ロヘリオの情報で、DCのダウンタウンのホテルでヴェセリが目撃されたことがわかる。該当のホテルに警告を与えた上レスラーらが現場に向かうと、9階のフロアで火事が起こっていた。幸い、警告のせいで大事にはならなかったが、この回の住人にヴェセリのターゲットがいるかどうか聞き込みを行う。レッドはヴェセリの情報を寄せたホテルのメイドに話を聞く。しかし、実際はヴェセリ本人から1万ドルを渡され、ロヘリオに流すよう迫られたという。レッドはメイドを許すと、デンベに今回の攻撃でターゲットがいなかったことを伝える。ヴェセリは起こした事件にFBIがどう対応するのかを確かめたかったのではないか。デンベはホテル周辺の防犯カメラを確認し、フェリー乗り場でも見かけたカメラマンが火事の通報前に到着しているのを確認する。実は6年前にレッドとデンベがパパラッチに撮影されたことがあった。その時はロヘリオも一緒で、ヴェセリはその関係でロヘリオに情報を流したと思われる。レッドは「3つのルール」について言及する。関係ないと思われる出来事も3つ揃うと人々はパターンだと認識する。ということは、さらにヴェセリは事件を起こそうとしているのか。例のカメラマンはキース・ペリーというフォトジャーナリストと判明する。ハービーはペリーのカメラ機材にリアルタイムで撮影した写真をクラウドに送る装置がついているのを見つける。ということは、カメラの電源が入っていれば、いつでもクラウドに繋がる。令状を取りペリーのフォルダーにアクセスすると、現在進行形で写真がクラウドにアップされていた。現在地はアーリントンの12階建ての古いマンションとわかる。地下に爆弾を仕掛けられれば、基礎から崩れる可能性がある。FBIが現地に到着し、シーヤがペリーを発見、逮捕する。レスラーとデンベは地下に向かい、ヴェセリと向き合うが、ヒューズボックスに時限爆弾がしかけられ、穴を開けられたガス管からガスが漏れ出している。抵抗するヴェセリを何とか倒し、爆弾のタイマーを止める。気がつくとヴェセリは逃げ出していた。ペリーが6年前にレッドとロヘリオと撮影した時に、レッドの顔が写っていなかったことから話題にはならなかった。しかし数ヶ月前に男が訪ねてきて、その写真のことを質問した。男はウージンの手下と見られ、新たに撮影の依頼があったという。レッドはロヘリオがシーツの製造販売の商売を始めたことに感銘を受ける。投資をしようかというレッドに、ロヘリオはこれまでレッドのために全国的な情報ネットワークを築き上げてきたが、自分の夢の実現のためにそれを使うので金はいらないという。レスラーは薬物を断って1年経ち、自助グループ内でスポンサーにならないかと勧められる。アグネスが順調に成長し、すきな男の子がいるらしいということをクーパーは妻から聞いたとレッドに話す。クーパーはブラックリストと関わることで、「父親」としてアグネスと一緒に居られなかった事をそれで良かったのかと思うだろうという。ウージンはFBIチームの写真を撮ってどうするつもりなのだろうか。ウージンは3ヶ月前、ある男にレッドとFBIの特捜班との関係について話した。その男はレッドを倒すためにマーヴィンが雇った軍のリーダーだった。男はレッドとFBiの関係を証明しろと言い、ウージンはついにその証拠の写真を手に入れた。 男は「俺を雇うのなら高く付く」と答える。証拠がなければレッドとFBIの秘密の関係を信じられないといわれて、ウージンはコツコツと写真を撮って準備してきた。うーん、今どきフェイク画像でもAI画像でも何とかなりそうですが、ウージンは真面目だな。これで本当に免責の契約まで証明できるのか、というところですが、FBIチームの身柄が知られることでまたアグネスまで危険に晒されることがなければ良いですね。ちなみにフリーランサーはまた逃げたのですね。こいつの場合、1人を殺すために列車や飛行機、鉄道など大きな事故を装って無関係の人々を巻き添えにするというのだから、悪質度合いはかなり酷いです。クーパーのチームは責任を持ってヴェセリを捕まえなくちゃ。レスラーがヴェセリと戦うシーンはスタント丸わかりでしたね。そこを頑張る必要があったのか、というか、ヴェセリも結構強いじゃないか。ところで、レスラーが薬物から立ち直って、同じ悩みの仲間を支えてスポンサーになるというのは、これも最終シーズンらしくてよかったですね。リズの死を一番引きずっているのがレスラーと思うので、そろそろ立ち直ってもらいたい。ロヘリオのビジネスが世界的に発展するようになり、レッドの手を借りずに独り立ちする姿はこれも最終シーズンぽいです。レッドもいつもなら裏切り者は容赦なく殺すのに、メイドのマリアを許すなど丸くなってきましたね。
September 8, 2023
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前のエピソードがクロスオーバーの3話目ということで、色々大変な撮影だったのか、カレンもサムもディークスもお休みで、準レギュラーの人たちがその穴を埋めるみたいなエピソードでしたね。なのでまあ盛り上がりませんが、実は夫婦共演だったわけだ。サムのSEAL仲間で、現在は小説家として活躍しているトム・オルセンがユタ州のサウスバレーで殺人事件に関わったと見られ、姿を消した。現場はウェバー・ヤマダ氏の私有地で、ライフルを持った2名が死亡しており、その山小屋ではヤマダも死亡、トムの私物が残されていた。現在地元のレンジャーがトムの行方を追っているが、トムが2名に襲われ反撃して逃げたと考えている。司法省は元SEALを狙った同様の事件はなく、銃撃犯の特定をしたがっており、ハミルトン捜査官をNCISに送り込んだ。トムは小説を書き初めて有名になったが、特にトラブルの報告はないという。トムは除隊後CIAに入りサバティーノと知り合いだったことから、トムの捜索にはサバティーノも加わることになった。ユタ州へはハミルトンとケンジーが向かう。キルブライド大将はSEALの経歴を隠さずに小説を書いているトムに時代の流れを感じるという。トムの妻ローレンはサウスバレーは夫のホームグラウンドなので、何者かに追われているとしてもアドバンテージがあるという。ただ、本を出版するということで活発に宣伝活動が求められ、悩みがあり、知名度はリスクとなる。トムは妻と息子に危険が及ぶことを恐れていたといい、NCISは親子を保護することにする。サウスバレーで死亡していた2名は、すでに死亡した他人の名前を名乗っていたことがわかり、身元が判明しない。ケンジーはトムの小説を読破しており、主人公ダレンはトムのサバイバルと戦いの知識が織り込まれているという。レンジャーの捜索で、トムを追っているのは4名だとわかる。サバティーノはCIAの同僚であり、3番めの妻であるマリーナに情報を求める。トムの先月本のサイン会で危険人物がおり、排除されたという。ただ、トムにそのことは知らされなかった。問題のルーク・オースティンは拳銃などを所有し、オートバイクラブに関心があるようだ。ルークは若い男で単なるトムの小説のファンだった。物語の中で主人公以外のキャラクターが殺された事に憤慨し、それは間違いだとトムに訴えたかったという。ルークは見るからに、トムを襲うことはできそうにない。ケンジーとハミルトンが現場に到着し、殺された銃撃者の銃が未登録のゴーストガンとわかる。足跡を追うと、血痕が見つかりトムが負傷している事を示していた。トムは巧みに追手を混乱させながら、逃走しているようだ。また一人、矢が刺さり、木の枝で殺されている男を発見する。男が持っている無線機からブラジルのポルトガル語で通信が入る。彼らはトムを殺すと言い、あと3名がトムを追跡してすでに包囲していると見られる。ラウンドトゥリーは最初に死亡していた男の1人について、アメリカ入国時の足取りを掴む。メキシコ国境のニューヘイブン検問所を4日前に通過した一団の中に、外見的に同じ特徴のある5人の男性がいた。それぞれ死亡している人物の名前を名乗り、スーツケースのようなものは持っていなかった。キルブライドは国内に資金提供者がいると考え、彼らにゴーストガンを渡した仲介業者の情報を得るため、ニーナ・バーンズの力を借りることにする。ファティマとサバティーノはカップケーキの移動販売をしているニーナに接触する。それによると、仲介業者がゴーストガンを10人分、またサバイバルグッズなどを売った相手がいることが分かり、さらに2キロの積載量のあるドローンも売ったという。C4を載せて飛ぶ空飛ぶ爆弾だ。納品先は誘拐を家業とするロナルド・カンポスの農場で、石油会社の重役が誘拐され救出任務でSEALsがカンポスの兄弟を殺害したことがあり、トムのチームが関わったという情報がある。表には出るはずがない情報がなぜ漏れたのか、特殊作戦軍が調べているという。キルブライドはNCISチームをカンポスの農場へ向かわせる。敵はあと4人いることになる。ケンジーとハミルトンはまた一人を倒したトムに遭遇し、救出ヘリの着陸地点へ急ぐ。しかし3人の動きは敵のドローンに感知されていた。着陸地点に到達すると、敵が待ち構え銃撃をしてくる。ラウンドトゥリー、ファティマ、サバティーノは農場の母屋に突入する。中ではドローンのパイロットが操縦しており、ファティマがコントローラーを取り上げる。ケンジーたちが弾切れとなる中、ファティマはドローンを敵の近くに落として爆発させる。ロナルド・カンポスの身柄は確保したが、トムのチームの情報が漏れた事情は不明だ。トムは自分を招いたためにヤマダが殺されたことを悔やむ。ケンジーは仕事のためにローザとの遊びの約束を果たせず、ローザは友人と出かけていった。迎えはキルブライドが行って、食事も済ませたという。トム・オルセンことデイヴィッド・ポール・オルセンは、ダニエラの夫で、エリック・クリスチャン・オルセンの兄。エリックのスタントダブルを主にしてきたのが、今回初めて俳優としてクレジットされたのですね。身内が出てくるのはいかにも最終シーズンだなと思います。こうやって見ると、兄弟はあまり似ていないですね。また、ハミルトン捜査官の死んだ妻のことが久しぶりに触れられましたが、これも最終シーズンならではでしょうね。亡き妻が名付けた犬とか、しんみりきますね。本来、トムにしてもハミルトンにしても、サムが相手をしたほうが自然ですが、まあこうなりました。(笑)一方、サバティーノの妻の登場はちょとした驚きですね。元妻でもないわけだ。サバティーノはCIAの関係というよりも、単に人手不足なので出てきた感じで、時間潰しなのか、盛んに世代間論議をふっかけていました。サバティーノがミレニアム世代、ファティマやラウンドトゥリーがZ世代、ファティマに下手に冗談を言うと人事課に垂れ込まれるので下手に話しかけられない。キルブライドがLA支部で職員の管理で苦労するのは、土地柄だけではなく世代ギャップがあるということですね。少なくともサバティーノは日本のオヤジ世代という感じで、プライベートの話題は今の時代コンプライアンス的にはアウトでした。それでも、どうでも良い話題に時間を費やして、ネタがなかったのかなと思いました。キルブライドはローザのお迎え子守までして、随分変わりましたね。全体的には「SEAL TEAM」を重ねながら見ていました。正当防衛とはいえ、あれだけ殺してトムはお咎めなしなのかな。
September 7, 2023
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随分ドラマの雰囲気が変わりましたね。今やオリビア・ベンソン警部はクレイゲン警部の立場になったのですね。若い刑事たちが失敗したり、情けないことにいがみあったり、組織としては低レベルの問題に振り回されるオリビアは頭が痛い。学校の先生のようなオリビアを見るのは新鮮で、時代も変わったなと思いました。こういう面倒な時はフィンはお休みです。マンシーは隠し録音をオリビアに提出し、ヴェラスコを追い込んだチャーリシュに腹を立てており、SVUのチーム内の雰囲気が悪い。ブルーノはチャーリシュをマンシーとヴェラスコが飲んでいるバーに誘う。マンシーの弟テディが近くまで来ているので、飲み会に加わりたいという。ヴェラスコはマンシーにチャーリシュと和解するべきといい、ブルーノもヴェラスコとマンシーに酒を奢ってやれという。バーに現れたテディは一人でいるチャーリシュに声をかける。ヴェラスコはかつての相棒探しについてオリビアに状況報告をする。チリーを探したが見つからず、北東部にいるらしい。システムを検索したいが、自分が警官だと知られたくないのでオリビアに助けてほしいという。オリビアは先日はヴェラスコに厳しくしすぎたという。しかし、初めてヴェラスコの言動が一致したのを知り、誇らしくも思うと告げる。離婚記念パーティを開いていたアビーは、カウンターでテキーラを飲んだ後意識を失い、スタテン島の見知らぬ場所で気がつく。レイプされたと別れた夫のアレックに連絡して、通報する。オリビアはブルーノに指揮を任せ、4人はアビーが検査を受けている病院へ向かう。アビーはほとんど記憶がないというが、テキーラを飲み気分が悪くなってトイレで気を失い、気がつくと5番街のビルが見えるホテルのベッドの上にいたという。犯人は中年の2人組で、目薬を口の中に垂らされた。薬物を盛られたのは確かで、白人男性2人分のDNAを検出したが登録はない。パーティには知人を招いていおりリストがある。バーテンダーの名前がアーロ・グレゴリーわかったため、聞き込みをしようとすると、チャーリシュはアーロのSNSにテディと一緒の写真を見つける。弟が疑われると思ったマンシーがかばう発言をし、オリビアはブルーノとチャーリシュに任せるように命じる。テディはアーロと同じジムでスパーリング仲間だという。アーロが女性に薬を盛るなんて信じられないという発言にチャーリシュはかばっていると言い、マンシーと対立する。アビーはアーロは犯人ではないという。犯人の言葉には訛があり、自分をバーからホテルに運んだ人物がいるはずだが、今のところ手がかりがない。同じ手口の未解決事件も見つかっておらず、離婚パーティの出席者の中にもドラッグや性・犯罪の前歴者はなかった。手詰まりの状態だが、チャーリシュは今回の犯罪は統率されており、テディに潜入捜査をさせるべきと言い出す。テディを信じられるのかと問われ、マンシーは大丈夫だと答える。カメラを着けたテディがアーロに、友人の独身パーティの企画で女性をプレゼントしたいと持ちかける。口の達者なテディは女性の好みを聞かれて、チャーリシュの写真を見せる。何と、チャーリシュが自らおとりになる計画を実行するという。オリビアは相談されたら反対していたと、チャーリシュの行動を叱責し、チャーリシュは30日間でマンハッタンSVUで成果を上げオリビアに認められるために必死だったと弁明する。いくら優秀でも潜入捜査では素人だと指摘すると、チャーリシュはブロンクスSVUの悪い職場環境で耐え抜いたのは潜入捜査をしていたようなものだという。オリビアはチャーリシュにマンシーが正しいところがあるという。先が見えている時は野心はより良いものだ。それでも、作戦は決行されることになった。バーにSVUの刑事たちが客として張り込み、チャーリシュはアーロの前でテキーラを注文する。酒の飲めないチャーリシュはグラスに口をつけるふりをするはずだったが、アーロは塩を舐めたあとライムを口に含んで、一気に飲めという。マンシーが助け舟を出してチャーリシュはテキーラを飲まずに済んだが、トイレで気分が悪くなり倒れてしまう。その時SVUが手入れに入り、アーロを逮捕しレイプ事件の情報を求める。しかしチャーリシュの姿はなく、テディが待つホテルへ運ばれていた。ホテルには男女がチャーリシュを連れていき、男はチャーリシュの「味見」をさせろとわめく。テディは男を追い返し、本当に具合の悪いチャーリシュを解放する。チャーリシュはふらつきながらも証拠の尿を取り、SVUがホテルに乗り込み運び屋の男女を逮捕する。かじったライムに薬が盛られていたのだった。レイプ事件の黒幕はスニル・パティシュという男で、妹のアーシャが薬で正体をなくした女性をトイレから連れ出し、弟のラヴが車で客のところに女性を運んでいた。パティシュの家宅捜索でレイプドラッグや客とのやりとりの証拠が見つかる。テディはラヴがホテルに来た時の音声も録音していた。パティシュ一味はバーのバーテンダーを通じて「注文」を受けており、彼らは全員取引に応じるという。同様のレイプ事件十数件も確認された。退院したチャーリシュがSVUに顔を出し、オリビアは作戦を危うくしたチャーリシュの無鉄砲さを批判する。30日間でひたすらオリビアに認めてほしかったというチャーリシュに、今後は信頼を取り戻すようにという。マンハッタンSVUで働きたい理由が自分の昇進のためではなく、被害者のためであると知ってほしい。人は完璧ではない、だからこそ被害者に共感、同情をもって接することができる。完璧主義は犯人だけでなく、不完全な被害者に接するのに危険な方法だ。これからはチームワークを大切にしなさい。アビーを襲ったカナダ人の犯人が逮捕されたことを、オリビアはチャーリシュとマンシーに2人で伝えるように命じる。何だかNCIS的SVUでしたね、こんなのは珍しい。臨時ではあるが、現在のSVUはマンシーとヴェラスコが向かい合わせで座っていて、ブルーノとチャーリシュもセットで座っている。すぐに噛みつくマンシーを叱ったり、ここはディベートクラブじゃないと言ってみたり、学校のホームルームみたいな状態で、オリビアはマンシーとチャーリシュを仲直りさせようとブルーノに頼んだり、大変です。優等生ぶって嫌味なチャーリシュは、今回は暴走して勝手におとり捜査をテディと仕込んでしまった。これはオリビアは許せない暴挙ですが、重要参考人に約束を取り付けてしまった以上、やらざるを得なかったわけですね。テディも余計なことをする奴のようですが、マンシーよりも年下て、マンシーていくつなんだ?個人的にはマンシーのプンプン怒っている顔が好きです。(笑)ヴェラスコは地道にできることをしていて、さすがにオリビアも厳しいことを言い過ぎたと反省している。もうちょっと優しくしてやれと、フィンから言われたかな。ヴェラスコが過去と向き合い、大きな壁を乗り越える場面が見られそうですね。被害者の元夫婦はコロナ禍きっかけで結婚し、すれ違いが生じるようになって離婚したけれど、事件をきかっけによりを戻しそうな感じで、こちらも余計なお世話ですが災い転じて福となしてほしいです。それにしてもバーテンダーには要注意ということになりますね。一人で酒を飲むのは危ないということかもしれません。NYCはやはり危険だ。
September 3, 2023
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『スポットライト』JAGの懐かしいゲストが出てきて、長くこのシリーズを見ているファンにはうれしいですね。後は、家族がテーマでほのぼのしていて、いつものNCISという感じ、安心して見ていられました。ナイトが海軍工廠の入り口で検問待ちをしているとき、どこからともなく車が暴走してきて衝突して止まった。すぐ横にいたナイトは飛び出して、火が出た車から運転手の女性とその子供を救出する。しかし後部座席の男性については爆発が起こって救い出すことができなかった。ナイトの勇ましい姿を撮影していた人物がいて、すぐさまネットにあがってナイトはワンダーウーマンだと騒がれる。救出された母親と少年は警察官の姿を見ると脅え、立ち去ろうとする。ナイトは息子を失いたくないと訴える母親に何かを感じ、とりあえず病院に送ると、パーカーに自分がこの件を捜査したいと申しでる。母親は何かから逃げようとして車を飛ばしていたと見られる。病院で聞き込みを行うため、ナイトとトーレスが病室に入ると、11歳の息子アダムは父親が死んで自分が母親を守ろなければならないという態度を見せる。アダムはアメリカ生まれだが、レイナ・ヴァルガスは不法移民であるため親子は引き離され、アダムは里親システムに任されることになる。急いでいたのは負傷した兄のダニエルを病院に連れてくるためだったが、聴取はMRI検査に行くという看護師に中断されてしまう。レイナは脳震盪の疑いがあるため、ナイトとトーレスは検査が済むまでアダムを預かることになった。検視をしたジミーはダニエルが銃撃を受けて事故前にすでに失血死しているという。しかも、身元はDEAの捜査官ダニエル・タナーだとわかった。なぜレイナは嘘をついたのか。病院ではMRI検査に行ったはずのレイナが看護師を殴って逃げたことがわかった。あれほど警察を恐れているとはいえ、アダムを置いてなぜ。母親思いアダムはナイトたちがレイナを脅かしたといって、反発する。トーレスはレイナが「ナイト捜査官と一緒にいなさい」と言ったとなだめ、ナイトはアダムをNCISに連れ戻る。タナー捜査官から取り出された銃弾は、タナー本人の銃のものと判明する。ケイシーとその話題になっただけで、アダムは「ママは撃っていない」とナイトを拒絶してしまう。ナイトはレイナを信じていると言い、ダニエルとの関係を尋ねる。ダニエルはレイナの友人で、家から出かけ、戻ってきたレイナが動揺しており、ここを出なければならないと言った。車に乗るとダニエルが座っていたという。レイナがタナー捜査官を撃っていないとしても、撃った犯人を知っている可能性がある。DEA捜査官でタナーのパートナーのレイモンド・タナー捜査官がNCISを訪れる。すでに事件はDEAとの合同捜査となり、パーカーはフランクに情報を求める。レイナは移民申請をしていたが、急に手続きが保留となった。そこには居住権を認めることと引き換えに、レイナを犯罪組織に潜入させ情報提供者として働かせるという、DEAの事情があった。タナー捜査官はレイナのハンドラーで、レイナはセラーノ・カルテルに潜入していた。セラーノ・カルテルのマテオ・セラーノはDCを拠点に表向き合法的な商売をして、東部を支配している。兄のアイザックが汚れ仕事をしており、レイナはマテオのタコス店でウェイトレスとして働いていた。フランクによるとレイナは優秀な人材で、マテオのマネーロンダリングなどの証拠をタナーに渡すことになっていたという。レイナとタナーの関係については、良好だったらしいが、レイナはビザが下りないことを怒っていたという。レイナはマテオの店のオフィスに録音機を仕掛け、データをタナーに渡すことになっていた。ケイシーは焼けた車の中から録音データのデバイスを回収していた。残念ながら焼け焦げたデバイスからはデータを取り出すことはできない。トーレスが病院の監視カメラの映像を手に入れ、レイナが看護師によってMRI検査ではなく地下の駐車場に連れて行かれたことがわかる。レイナは看護師を殴って逃げようとするが、そこにバンから降りた男たちが現れ、レイナを連れ去った様子が写っていた。セラーノ・ファミリーは「ワンダーウーマン」ことナイトの動画から、レイナの居場所を掴み、看護師を脅して拉致したと見られる。当該の看護師は家族を襲うと脅され、仕方なく従ったという。アイザック・セラーノの写真を見せると、この男だったと認める。レイナは情報提供者の身分がバレたのだろう。男たちの乗ったバンを追跡すると、マテオの店に行ったことがわかった。フランク捜査官は今突入すれば、セラーノ・カルテルを検挙するに十分な証拠が得られるという。パーカーは相棒を殺されたフランクの気持ちを鑑み、NCISのリードで行い、ルールに従うなら作戦に参加するのを認めるという。今のところ顔が割れていないトーレスがマテオの店に行き、マテオの存在を確認した上で一般客を退避させ、突入する作戦を立てる。ナイトはアダムの身柄保護を任されるが、相変わらずアダムは心を開かない。しかし、アダムは11歳ながら様々な音源を使ってミックスする技術を身に着けており、ナイトは注目する。タナー捜査官も音源を提供してくれたという。トーレスの判断でタコス店にマテオがいると推定し、作戦が実行される。非常ベルを鳴らして一般客を避難させ、突入のタイミングを図るが、トーレスに銃を向ける高齢の女性がいた。パーカーは突入のゴーサインを出し、裏口から厨房に突入する。撃ち合いになり、冷蔵庫に隠れていたマテオがパーカーを狙う。フランクがマテオを撃ってパーカーを救い、冷蔵室に監禁されていたレイナは救出される。やっとレイナとアダムは再開を果たすが、ナイトはなぜマテオはレイナを生かし、タナーを殺したのだろうと考える。レイナによるとタナー捜査官が来て、録音データを渡すことになっていたという。なぜかそのことはマテオにバレていたが、レイナは得音内容について知らなかった。ナイトは失われたはずの録音データがアダムのミックスの中にあるはずだという。ケイシーはタナー捜査官がアダムに渡し、ミキシングで使わなかった音源を再現し、マテオがリンカーン公園に誰かを呼び出すメッセージが見つける。マテオはその相手にタナーを殺せと命じていた。指定された時間帯にリンカーン公園に現れたのはフランク捜査官だった。NICSはフランクがマテオに雇われ、タナーの銃をマテオのオフィスに置いて、マテオがタナーを殺したように見せかけたと考える。NCISがマテオの店に突入した時にパーカーからマテオを守ったのは、マテオが口を割るのを恐れて口封じしたからだっただろう。フランクの口座には5万ドルが振り込まれており、証拠は十分だった。逮捕されたフランクは司法取引してアイザックの情報を提供するという。これでセラーノ・カルテルは万事休すか。レイナは帰化申請の手続きが進むことになり、アイザックが野放しのため親子は保護されることになるだろう。アダムは自分が作ったミックスをナイトにプレゼントする。フランク捜査官役のスコット・ローレンスは2回めのNCISですね。(前回はこちら)今回の方がスタージス中佐のイメージに近いですが、捜査に関与したがるところが怪しい雰囲気もありました。ゲイリー・コールやロッキー・キャロルに対抗できる存在感はさすがでしたね。ちなみに、今回の監督はロッキー・キャロルでした。DEAのルーシーはNCISのケイシーだ、というのも良かったです。アダム少年がタナーから音源をもらっていたというところで、きっとここにお宝があると確信しました。ナイトには反発しつつ、ケイシーとジミーには理系?らしい興味を示しているなど楽しいシーンがありましたね。トーレスが子供は得意だというのは、そうなの?という感じですが、子役の子が達者でさすがでした。私もガル・ガドットの「ワンダー・ウーマン」は大好きですよ。カッコいいもの。もしかして、カトリーナ・ローにTV版のWWの話でもあるのかしら。ちなみに、DCコミックスもマーヴェルのシリーズもなるべくチェックしております。作品数が多いのでなかなか制覇できないですが、エンタメの一般知識として知っておくことは必要かなと思っています。一番の人気俳優が出ていますしね。
September 1, 2023
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かつてのブラックリスターが再登場する今シーズンで、過去の場面も再現されますね。今回も冷血ではなくて、対象者に共感する姿勢を見せるリスト者で、案外良い人だったなと思いました。ところで、よほど制作費をケチっているのか、セットが使いまわしできそうな地味なものばかりで、ちょっと寂しいです。ヘーゼルトン連邦矯正施設から、Dr.ペリロスこと、ケイラ・バンクスが脱獄した。ウージンの部下が手引したと見られ、ウージンはペリロスを使って誰かを拷問するつもりなのか。クーパーは脱獄に関わった業者や車を捜索するようレスラーに命じる。デンベにレッドの物流を任されているソレンから電話があった。港で受け取る荷物の積荷目録を失くしてしまい、デンベの助けを借りたいという。もうレッドの部下ではないというデンベだが、レッドに知られたくないというソレンに泣きつかれ、デンベはボルティモアの港へ向かう。ウージンは脱獄させたペリロスに、マーヴィンから聞いた話を告げ、ペリロスもレッドがFBIに逮捕させたと説明する。ペリロスが拷問したデンベは今やFBI捜査官になっており、レッドと関わる特別捜査チームに所属していると見られる。ウージンはペリロスにデンベを再度拷問し、特別捜査チームの拠点やメンバーなどを聞き出してほしいという。ソレンの作業を手伝ったデンベに、ソレンは娘のマチルダを誘拐されたと釈明し、そこにウージンの手下がやってきた。デンベは倉庫から脱出するが撃たれて足を負傷し、民家に逃げ込む。その家の母子の協力を得るが、流した血を辿ってウージンの部下が乗り込んできた。生け捕りにしろという言葉を聞いて、デンベは人質にされた母子を解放し自分を捕らえろと申し出る。ペリロスの拷問を受けることになったデンベに、ウージンはレッドの右腕だったのになぜFBI捜査官になったのかと問う。デンベはもとより何も話すつもりはなく、ペリロスと向き合う。そのころ、FBIでは矯正施設の脱獄にウージンの部下が関わっていることを確認し、さらにウージンとヴェスコが会っている映像を手に入れた。レッドが脱獄させたベスコがなぜウージンと?クーパーにデンベの携帯から「困難に遭遇した」というメッセージがあった。クーパーは返信するが、それはウージンの部下が送ったものだった。ペリロスは得意の毒を流し込み、デンベがFBIに加入したのは贖罪と許しを求めてではないかと問う。レッドから離れたいが彼を一人にはできなかった、だからFBIに入った。そして今はチームの一員としてレッドを支えている。レッドを愛しているのだろう、だがレッドは決して償うことはできず、レッドを支えれば支えるほど、彼が世界中に苦痛をもたらすことになる、だから今、自分を解き放つのだ。ペリロスの脱獄に手を貸したのはヴェスコだった。ヴェスコはデンベがウージンに捕らえられているのに気づく。クーパーはヴェスコがウージンと会っていることをレッドに知らせるが、レッドはヴェスコ本人から聞いているという。連絡が取れなくなっているデンベがよこしたメッセージについては、レッドは他人がデンベを装って送ったという。ボルティモアの港に荷物の件で行ったというのは変だ。クーパーはすぐにチームをボルティモアに送るよう命じる。ウージンはデンベからFBIチームの拠点を聞き出して、急襲するつもりだとヴェスコに計画を話す。犯罪者たちに信じてもらうには、レッドがFBIと交わした免責契約の証拠が必要だ。ヴェスコにはさらに暗号化された文書を解読する「トロール・ファーマー」こと、ボー・チャンという人物を説得してもらいたい。すぐにマニラに飛んでくれといわれたヴェスコは密かにレッドにメッセージを残す。ペリロスは痛みと付き合うようになったのは母親の病気だったという。その母親は刑務所に入った間に亡くなった。デンベを傷つければ癒やしになるかと思ったが違った。大切な人を失ったペリロスでも、デンベの目を見れば、レッドからもっと多くのものを奪わ、痛みを被ったことがわかるという。だが今レッドが世界にもたらす痛みを止めることはできる。それでもしゃべらないデンベは意識を失い危険な状態となる。レッドからデンベの居場所を聞いたレスラーとマリクは、ウージンのアジトへと向かう。やむを得ずペリロスはデンベを置いて退却するが、その報告を聞いたウージンはヴェスコを空港ではなく別の場所に連れて行く。心停止状態のデンベを発見したレスラーは、最寄りの飼料店へと向かう。そこはレッドが緊急時に利用する闇病院で、医師らはデンベの救命を行う。急を聞いたレッドも駆けつけ、意識を取り戻したデンベにヴェスコが助けてくれたという。レッドはウージンに接触されたヴェスコを逆にスパイとして、送り込むことにした。本人も喜んでそうしたという。しかし、ヴェスコがレッドに連絡を取ったことがウージン側にばれ、ヴェスコは厳しい立場に追い込まれる。マリクはクーパーのチームで見るもの、出会うものが想像を絶するものばかりで、衝撃を受けたという。レスラーはブラックリスターの資料をいくら読んだところで、この仕事に慣れることはなく、楽にはならないという。この仕事は人を変えてしまう。マリクの母親もこの仕事をしていた、ペリロスは氷山の一角だ。ウージンはペリロスは無用になったので始末するように命じ、ヴェスコを殺す。バッドエンディングだからこそ、ストーリーとしては引き締まったと思います。このままではウージンのお人好しぶりがマンガみたいでしたから。お気に入りのヴェスコだったので残念ですが、これでレッドのウージンに対する怒りは激しくなるのではないでしょうか。ヴェスコはあのまま刑務所に入っていたら無事だったのに、レッドが脱獄させるから悲劇に。いや、そのままでもウージンが脱獄させたかな。食中毒で病み上がりのデンベがさっそく「毒」の痛みに耐えるという、ドMな回でしたが、彼は真っ当で一番男前ですね。恐るべき精神力と持久力、そして自己犠牲の姿勢でスーパーヒーローじゃないですか。ペリロスがそのデンベを深掘りしてくれたのは良かったと思いましたが、冒頭部分で受刑者に対して良い医師として行動していたところなど、実は善良な人だったんですね。過去形なのは、すでにウージンに殺されたと思われ、ウージンもなかなか怖いです。ペリロス役のラヴァーン・コックスはトランスジェンダーだそうです。「Orange is the new black」で大注目され、エミー賞にもノミネートということなので、デンベに涙を見せるシーンは今回の見せ場だったのかもしれません。「オレンジ…」見なきゃなあ、ケイト・マルグルーも出ているし。わかっているつもりで母のいた世界に飛び込んだシーヤに、こんなもんで驚いていたらだめだとレスラーが年寄りのような事をいう。レスラーも汚れてしまいましたので、手本にもならず残念です。
August 31, 2023
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NCISの3シリーズによるクロスオーバーの決着編。「NCISハワイ」シーズン2第10話『Deep Fake』の続き。LA支局ではキルブライド大将の所在が突然不明になった。ヴァンス局長はテナントに「サイモン・ウィリアムズ計画」関連の捜査の指揮を任せ、キルブライドの身柄保護を急ぐ。キルブライドは公聴会でCIAとの関連について証言することになっている。モーガンら「サイモン・ウィリアムズ計画」の一味にはLA支局の場所は知られていると見られ、こちらの動きは全て監視されていると思われる。テナントは応援のため洋上勤務のルーシー・タラ捜査官を呼びよせる。姿が見つからないキルブライドは自ら身を隠しているのか、それともすでに相手方に捕らわれているのか。ラウンドトゥリーとファティマがキルブライドの自宅に侵入し捜索するが、手がかりは何もない。その時、自宅に閃光弾が投げ込まれ激しい銃撃があった。ファティマとラウンドトゥリーは身を隠して反撃するが、敵は催涙ガスを撃ち込み、ラウンドトゥリーは撃たれて倒れ姿を消した。誘拐されたと見られ、ファティマはパートナーの身を案じて自分も捜索に加わると主張する。カレンはサバティーノにモーガンや「計画」の情報を求め、モーガンがかつて組んだCIA職員の中で、デヴィッド・エリスと特に親しかったことなどを聞き出す。パーカーはCIA長官に直接揺さぶりをかけ、サイモン・ウィリアムズ計画に今も関わる工作員について聞き出すという。キルブライドの自宅を調べたサムとカレンは、軍仕様の武器が使われていることから、武器商人のニーナ・バーンズから情報を求めるという。ラウンドトゥリーが撃たれたのはビーンバッグ弾で、生け捕りにされたようだ。敵はラウンドトゥリーを拷問してキルブライドの情報を聞き出すつもりだろう。ダークウェブを探っていたタラが殺人依頼のサイトを見つける。そこにはキルブライドを筆頭に、今回関わったNCISの捜査官たちに賞金がかけられていることがわかった。パーカーはNSAにすぐにサイトを閉鎖してもらうように命じる。その頃、とある場所でラウンドトゥリーがモーガンから拷問を受けていた。ラウンドトゥリーは時間稼ぎをして追及をかわそうとするが、モーガンも手を緩めない。ディークスとトーレスがニーナの店を訪れ、キルブライドの情報を求めるが、ニーナは守秘義務を盾にし2人をまともに相手にせず、答えをはぐからす。それでもキルブライドが狙撃銃を注文していたことを明かす。カレンの携帯に「Mr.サイモン・ウィリアムズ」というメールが届く。しかし本文は暗号化されており、読むことができない。同時にサムにも「レビ記28」というメールが届く。これはカレンに届いたメールを読み解くパスワードなのか。暗号化されたファイルを開くと、オーディオファイルだった。ヘティの声で「キルブライドにはウィリアムズに泣かされるなと忠告していた。旧友のグウェン・ジョンズに連絡をして、ジミー・マッキャンの空き状況を聞け。」という。ヘティはかつてパーカーとも接触していたことに触れ、カレンはヘティが生きている事を確信する。グウェンとはキャスティング・ディレクターで、ジミーはキルブライドによく似た俳優と思われる。カレンたちはジミー・マッキャンをキルブライドに見せかけてボートハウスに連れていき、モーガンらが監視しているのを見越して彼らが突入してくるのを捕らえる作戦を立てる。一方、モーガンから「お前の恋人を痛めつける」と言われたラウンドトゥリーは、キルブライドはボートハウスにいるかもしれないとしゃべってしまう。カレンたちが待ち構えているところに武装した一団が攻撃を仕掛けてくる。銃撃戦の末、敵を撃退し一部捕らえたものの、そこにモーガンの姿はなかった。ファティマは捕らえた男の尋問に割り込み、ラウンドトゥリーの居場所を吐けと掴みかかる。タラは男の携帯を分析し、一団が乗り付けた車のカーナビの記録と照合する。サイモン・ウィリアムズの一団はLA市内とモハベ砂漠に行っていた。すると携帯が鳴り、モハベ砂漠から発信されていることがわかる。そこには飛行機の墓場があり、敵のアジがあると見られる。パーカーはヘリコプターと車両を手配し、合同NCISチームが現場に向かう。モーガンはエリスが連絡をよこさない事を気にして、撤収を決断する。ラウンドトゥリーは保険として連れて行くつもりだ。やがて現地に到着したチームが警戒する敵一人一人手下を倒していく。モーガンがラウンドトゥリーを盾にして姿を見せると、モーガンは狙撃され敵は完全に制圧された。しかし誰がモーガンを撃ったのか。ギリースーツを身にまとい、ライフルを手にしたキルブライドが現れる。部下たちの後をつけてきたという。キルブライドは予定通りDCで公聴会で証言することになった。サイモン・ウィリアムズ計画は永久に廃止されることになる。キルブライドは部下をまとめてくれたパーカーに礼を言う。テナント、タラ、パーカーはそれぞれ本来の職場に戻っていく。3つのクロスオーバーの中では、やはりこのLA決着編が一番見ごたえがありました。アクションも派手で、何と言っても、あの飛行機の墓場には圧倒されます。これがありきのクロスオーバーだったのですね。雄大な美しいハワイの景色よりも迫力があった。後は、キャストシャッフルが上手くいっていましたね。急造のコンビの会話もきちんとあったし、いつも愚痴をこぼすキルブライドもパーカーには一目置くという感じで、結局はテナントよりもパーカーが指揮を取る場面が多くて、さすがの存在感というかベテランの味をだしていたと思います。ゲストを迎えたLAチームの熱演もあった。いつも見せないファティマの芯の強さと激情、ラウンドトゥリーのタフガイぶり、ディークスとケンジーのいつもの会話、有能なシャイラの働きなど、LA組がしっかり仕事をしていました。考えてみたら、LAチームが一番チームワークが良くて団結力がありますね。ちなみに、キルブライドの家に忍び込む時にラウンドトゥリーが警官に見つかったら何と弁解しようかと気にしているところも印象に残りました。確かに不条理な扱いを受けて辛い思いをしましたからね。私も今回の事件はまずサバティーノに聞けばよいのに、と思いましたが、カレンもテナントもCIAの経験があって、「サイモン・ウィリアムズ計画」のことは都市伝説程度には知っていたということなので、それならば名前が出た時には何でそのことを言わないんだよ、と思いました。そして、最後はやはりヘティの声だけでも出演があったのが大きかったですね。まさか「ディープフェイク」による合成だったかもしれませんが、一応ヘティの生存確認ができたわけだ。キルブライドのそっくりさんは、本当に声までそっくりでしたね。スタンドインの人だったりして。
August 30, 2023
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そんなことがあるのか、という事件でしたが、いや、違う形でこういう人間関係による事件はあるのではないかなと思いました。これはメンタルをやられますね。一方、ヴェラスコは真面目にオリビアの方針に従ったようですね。SVUに、レイプされたかもしれないというゾーイが友人のジェナに付き添われて訪れる。ゾーイは2年前に夫ブライアンを病気で亡くし、立ち直れないでいるので、ジェナがマッチングアプリで出会いを求めるように勧めた。この1ヶ月間はクラウス・ダーシーというスウェーデン人とマッチングしたため、交際を始めた。ただ、クラウスはBDSM趣味でゾーイに着るものや行動などを細かく命令し、自分を「先生(sir)」と呼ぶことを求め、ホテルの部屋を暗くして目隠しをさせられ、セラピーのような感じで性・行為はなかった。しかし昨夜セーフワードや「No」を言ったにも関わらず、挿入されたという。ゾーイが混乱するのはクラウスが「小さくて早い」ことで、複雑な感情が湧いていた。ジェナによると、クラウスとマッチングし会うという話を聞いた時は反対したという。男を作れと言った手前、レイプされたというので責任を感じており、自分の結婚生活が退屈なのでゾーイに自分を重ねていたのかもしれないと反省する。オリビアは、他人の人生だけでなく、自分の人生さえ操ることは難しいという。レイプ検査ではDNAは検出されなかったが、衣服から精子が検出された。クラウスとう人物については手がかりはなく、性的な妄想は侮れないというチャーリシュに、ブロンクスに戻る妄想はないのかとマンシーが噛みつく。ヴェラスコを巡ってマンシーはチャーリシュに腹を立てており、オリビアは2人を別々に捜査に当たらせる。クラウスについては、プロフィールが偽造でゾーイ本人が自分にマッチするとは思わなかったというモテるタイプを装っている。わざわざゾーイに近づくためにアプリを使ったのか、とも思われ人間関係で問題がなかったかどうか調べる。ところが、検出されたDNAが死んだ夫ブライアンの近親者であることが判明する。親族の中でゾーイと親しいブライアンの甥クーパーではないかという。ゾーイはショックを受け、目隠しをしていても彼ならわかる、医学生のクーパーを逮捕しないでほしいと訴える。オリビアはまずは本人から話を聞きましょうと、ゾーイを落ち着かせる。クーパーは犯行時のアリバイを主張し、マッチングアプリは使っていないという。さらに、精子ドナーで1ヶ月に10人に提供するほど人気で、その提供先は知らされていないという。カリシは精子ドナーの場合相手先を開示するのは難しいと判断する。犯人はゾーイを妊娠させたかったのか、という観点でオリビアは再びゾーイに話を聞く。クラウスは楽しく、限界線を理解してくれて優しかったのに、なぜあんなことをしたのだろう。妊娠については、病院でモーニングアフターピルを渡されのんだという。その時、ゾーイにクラウスからメッセージが届く。帰国するのでもう一度会いたいというので、SVUはゾーイにおとり捜査に協力してもらう。いつものように、暗いい部屋に入ってきた人物を逮捕すると、何とジェナだった。ジェナは悲しみ落ち込むゾーイを楽しませたいだけだったと弁明する。親友に騙され親友を失ったことで、オリビアはゾーイを気遣う。なぜジェナだとわからなかったのだろうというゾーイに、オリビアは意図的な盲目ということもあると、慰める。楽しかったのはそれも妄想のなせる技だろう。ジェナの方も支配することに取り憑かれていたと見られる。ジェナは夫を亡くしたゾーイが毎晩泣くのを支え、自分も子供を産んで大変なのにゾーイを家庭に受け入れ、世話をしてやったという。彼女は愛を求めていた、また恋愛をしたいというのにマッチングアプリでは誰にもマッチしなかったので助けたのだと主張する。性的に暴行したことについては、ゾーイが家族がほしいと言っていたので妊娠させて一緒に子育てするのが夢だったという。クーパーが精子バンクに提供していたことは知っていて、顔がブライアンと似ていることから元のゾーイに戻れると考えたと自分勝手な意見を述べる。カリシは罪状について同意の有無について、クラウスとのセックスには同意したが、騙されて行為をしたことを罰する法律はないとして、第3級性的虐待を考える。しかし、裁判になると陪審員がどう判断するかわからず、ゾーイには取引を勧めるという。罪状認否でカリシは第一級加重性的虐待と、第三級レイプ罪を訴える。ジェナの弁護士はかなりやり手で、ゾーイはジェナと知っていて行為を行ったと主張するつもりだ。ゾーイは裁判で証言台に立って自分を取り戻すと意気込む。もちろん、相手側から厳しい追及を受けて不利になる可能性もある。ゾーイは証言でジェナとは気づかず、ゲームとして1ヶ月間楽しんでいたのに、挿入されセーフワードもノーとも言ったのに辞めてくれなかった話す。ジェナとの関係は大学時代のルームメイトから始まり、卒業後も同居、それぞれが結婚しても親しい関係を続けていたという。被告側の弁護士はジェナとゾーイが同じベッドに寝たことがあり、セックスもしたのではないかと問う。ゾーイはふざけた遊びだったというが、クラウスを装うジェナとの関係で久しぶりにオーガズムを得たと言ったことをすっぱ抜かれ、風向きが変わった。カリシはジェナと寝たことがあることを黙っていた事に立腹し、陪審員はゾーイが信頼性を失うだろうという。ジェナの証言で、夫を亡くして泣き続けるゾーイのためにクラウスになりきり、また妄想することは大学時代にも2人でやったことだと弁明する。なのでクラウスが自分であることはゾーイもわかっていたはず、という。この関係は大学時代の遊びの延長だと思っていた。ゾーイは支配されたがっていた、従順な役を演じてくれた。セーフワードの「アテナ」もゾーイが決めて、ゾーイは言ったというが、喘ぎ声ではっきりしなかった。妊娠することはゾーイの妄想でクーパーはブライアンにそっくりだ。カリシはジェナの「支配」癖を指摘する。あくまで妄想ゲームだったというジェナに、カリシは法廷の照明を消して暗闇の中でこの人は誰か、と問う。わからないというジェナの前にいたのは、夫のリチャードだった。リチャードはジェナが浮気していたことを許せない。ジェナは自分勝手であったと謝罪する。評決は第一級加重性的虐待は無罪、8件の第三級レイプ罪は有罪となった。このままでは1年以内にはジェナは出所するだろう。ゾーイはジェナに刑務所に入ってもらいたくないと言い、カリシは判事に掛け合ってみることにする。オリビアは改めてゾーイに、夫の死を乗り越えやり直せると言葉をかける。今回マクグラスの目に止まり一時的にマンハッタンSVUに配属されたチャーリシュは、正義がなされなかったと不満気味だ。オリビアは刑事の仕事は正しいことをしても、勝てないことがある、慣れることだという。優等生ぶりを全面に出すチャーリシュて、ほんとムカつく。マンシーがよくぞ言ってくれたと思いましたが、オリビアはマンシーのためにあえてチャーリシュを持ち上げるのかなと思いました。白黒はっきりしないのは嫌だ、というのは若さの裏返しかもしれないですが、チャーリシュには被害者に寄り添うよりも正義を!という面があるように感じます。まあ普通に考えても、マンシーがあちこちに頭をぶつけながらも成長していくというのがドラマっぽいですね。ヴェラスコに同情を示し、唯一の理解者の立ち位置も良いですね、ヴェラスコは今頃はかつての同僚を逮捕するために地元に戻ったらしい。人の心があるじゃないか。いずれこの顛末が語られるのでしょう。さて、メインの2人の親友ですが、片方が支配し片方が従属する関係はままあるのだろうと思います。従属する方はその方が楽なのかな、依存関係というと言い過ぎかもしれませんが、とにかく気分が悪くなる関係ですね。勝手に妊娠させるようと考えるのもレイプに等しいでしょう。ジェナの夫は浮気をしたのかと怒っていましたが、裁判であけすけに結婚生活が退屈と言われて、このままでいるでしょうか。それにしても、この2人は物価の高いNYでよほど裕福でゆとりがあるのでしょうね。結構なご身分ですこと、それもまたこちらの気分を下げてくれます。
August 28, 2023
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『心神喪失』オープニングの夫婦の関係がとてもリアルな感じがして、何が起こるのだろうと思いましたが、しんみりする内容もありまとまっていて良かったですね。レイチェル・ドナヒュー大尉の夫、ローガンが刺され自ら通報した。搬送時は意識不明で犯人はわからない。ただ、大尉の姿はなく勤務先の基地にも出勤していない。近所の人が通報直後に大尉が車で出ていったのを見ており、近くで血の付いたキッチンハサミが見つかった。NCISが捜査を始めたところに制服姿の大尉が姿を見せ、驚いた様子で何が起こったのか全く覚えていないという。凶器のハサミの指紋や着ていたバスローブについた血痕などから、大尉が夫を刺した証拠は固いが、本当に覚えていないと訴える。大尉は航空整備士として基地で勤務し、昨夜は帰りが遅かった。ローガンはFDAの仕事で忙しく、夫婦仲については確かに問題があった。大尉は最近自身におかしな症状があり、頭痛や肌が冷たく、倒れそうになるなど、不安障害かもと思い診察を受けたという。検査を受け来週結果を聞くところだったというので、担当医師に話を聞くことにする。今のところ、大尉が記憶喪失を装っているかどうかは判断できない。マーリー医師に血液検査の結果を確かめると、記憶障害に繋がる疾患や暴力的な衝動について、身体面では問題がなかったという。本人の要望で心理検査も行ったが、回答はどの診断とも不一致だった。それが意図的に精神の異常を装っているかどうかについては、可能性は否定できないという。ケイシーは大尉の検索履歴に注目し、6週間前頃から急に内容が変化したという。それまでは旅行やファッション、ITなどのワードを検索していたのに、正気を失うとか人にどう言えばよいかなどを検索するようになった。さらにクレジットカードを作って爆買いをして、2万ドルの借金を作っていたこともわかる。しかし大尉には買い物の心当たりはなく、NCISの追及に対して次第に興奮してローガンへの暴言を吐き、意識を失ってしまう。ジミーが手当をし、取り調べの様子を聞いて血液検査したところ、サイロキシンの値が異常に多いとわかったという。つまり甲状腺ホルモンだが、それも薬の状態で過剰に摂取したのではないか。頭痛や記憶障害、暴力的な衝動などの症状と一致する。さらに、レントゲンで腕にインプラントが埋め込まれていることがわかり、そこからサイロキシンが体内に出ているのではないか。大尉はインプラントのことは覚えがないというが、6週間前に歯医者で根管治療をした時に半麻酔をしたことがあった。大尉は厳しいことを言っても、やはり夫を愛していて夫婦カウンセリングで夫婦円満を取り戻したという。歯科医のキンボールに大尉の事を問いただすと、ギャンブルなどで借金があり、借金を棒引きするという条件で「注射」したと認める。それを依頼してきた人物を特定できないが、埋め込まれたインプラントには最先端のバイオ技術が使われている。インプラントから滲出する薬の量は携帯電話からコントロールできる。ケイシーは急にやっておきたい100の夢のリストの実現に熱心になり、ジミーが何かあったのかと心配する。ケイシーは叔母が若年性のアルツハイマーと診断されてショックを受け、自分もリスク遺伝子の検査をしたという。今はその結果を待つ身で、残された時間が少ないのかもと夢リストを追い出した。ジミーは慰めるつもりで、焦ることはないというが、ケイシーは焦るのも私の自由だ、あなたに私の気持ちはわからないと突っぱねる。トーレスが大尉の家の玄関カメラをチェックしたところ、夜不審な人物が様子を伺うのが写っていた。顔はわからないが、もしかするとインプラントの薬の量をコントロールしていたのか。ケイシーはインプラントの部品にバイオ関連企業が特許を持っている事を掴む。ダイナミカル・ラボ社でインプラントのことを尋ねると、半年前に開発したプロトタイプで、FDAの検査で危険と判断され研究開発は棚上げになったという。検査に訪れたのはローガン・ドナヒューで、開発中止で落胆した技術者などから恨まれたと思われる。実際、ローガンには開発中止で首になった技術者から脅す内容の手紙が送られていた。NCISは手術が終わり意識を取り戻したローガンに話を聞く。インプラントの件で恨みを買ったことをローガンは責任を感じており、家の周りをウロウロしている人物にも心当たりがあるという。その人物はシルバーのプリウスに乗って去っていったという。大尉は夫と面会し、落ち着きを取り戻す。ケイシーはヴァンスに健康不安があった時にどういう風に乗り越えたのかとアドバイスを求める。ヴァンスはいろいろ不安があり考えたというが、結局先のことはわからない、日々人生最後の日と思って生きることで落ち込むことはなかったと答える。インプラント開発中止で首になった技術者たちの中で、SNSにあげている写真にビデオゲームのキャラクターのタトゥをしているものがいた。ドナヒュー家をストーカーしていた人物の服装にもそのキャラクターがついており、NCISに連行する。ネイト・サリバンはローガンにメールをしたことを認めるが、インプラントを盗んだのはローガン本人だったという。ローガンがそれを競合他社に売り渡すのなら自分も相乗りしたいというつもりでドナヒュー家へ行ったが、ドアを押す勇気がなかったという。キンボールに金を送ったのはダミー会社で、ローガンのものとわかる。一方、ローガンは大尉に行き先を告げずに病院から姿を消した。ローガンは弁護士に妻の資産を管理するための委任状を依頼していることがわかり、精神的に不安定になった大尉が自己管理できないので成年後見人となろうとした。しかしそれは大尉に異常が出る前、今から4ヶ月前のことで、大尉がクレジットカードで2万ドルの借金を作ったのもローガンが成り代わってしたことだった。大尉はなぜ単純に離婚しなかったのだろうという。夫に言われて、空母での勤務を基地勤務に変えたのに、愛しているというのは嘘だったのか。大尉が帰宅を申し出るとパーカーはそれを認め、大尉は夫の行き先を知っていると見る。ドナヒュー夫妻は別荘にいた。大尉に迫られ、ローガンは大尉のいとこから、もし死んだら遺産を信託基金として相続させるという手紙を受け取ったと明かす。斧を振り上げた大尉にパーカーが辞めるように言い、2人の身柄を確保する。大尉は夫の告白を録音しており、長い間付き合いのなかったいとこの遺産は1000万ドルだったことがわかる。いとこが死ぬ前に離婚してしまうと、ローガンにその金が手に入らないので成年後見人になる道を選んだのだった。ケイシーは夢リストを追うことに熱くなりすぎたという。遺伝子検査の結果は来たが、ジミーの前でメールを削除してしまう。その結果次第で生き方が変わるのなら、自分は生き方を間違えている。ジミーはケイシーと久しぶりにゲームで対戦することにする。ドナヒュー大尉が殺人未遂を犯したことは事実で、心神耗弱ということで罪に問わないとすると、任務の方は復帰できるかどうか微妙です。でも除隊してもものすごい財産を引き継ぐわけで、その後どういう人生を歩むのでしょうね。夫は怪しいとなって、「やっぱり」というところはありました。(笑)インプラントは皮下に入れるので、気が付かなかったというのは変だなと思いますが、バイオ企業の最先端の開発はどれも興味深いものでした。こういう開発がガンなどの治療などに結びつくと良いですね。ヴァンスの健康問題に心当たりはなかったですが、まあそこそこの年齢になったら誰しも健康上の問題を抱えることもあるでしょう。まだ若いケイシーにとっては夜も眠れないほどの心配かもしれませんが、頑なにならずに経験者の話に耳を傾ける気持ちになれて良かったと思います。確かに遺伝性の病気は気が重くなりますね。でも、元気な人も事故や事件や災害に巻き込まれることもあり、毎日を後悔なく生きることというのは大事なことだと私も思います。いずれにせよ、今回も事件解決でのケイシーの貢献は大きかったですね。ジミーもですが。脱線しますが、先日「名探偵モンク」をちらっと見ていたら、ゲストでゲイリー・コールが出ていて、さすがに今のような渋オジではなく、正統派の二枚目でそれもバタ臭い方で目の保養でした。
August 26, 2023
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今回はリストナンバーなしですね。でもキャラクターにまつわるエピソードではなく、いわゆるリスト者じゃなかったということか。それなのに、レッドから頼まれたらFBIは簡単に動くんだな。レッドのブレーンであるハービーがレッドを呼び出し、現在被告側から提出された証拠を検証しているが、警察、検察側が犯人だと決めつけているところがあるという。数週間前にアリス・ドッカリー判事が自宅で殺害された。その直前にギャングのボス、ポール・ブルーノを終身刑にしていることから、息子のポールJr.が恨みを晴らしたという容疑で逮捕された。しかし現場の状況を見て激情的な殺しでポールJr.の手口とは考えにくい。警察・検察はこの際にブルーノのファミリーを潰すチャンスだと考えているらしく、ポールjr.で決まりだという雰囲気だ。クーパーはレッドに頼まれて事件を見直すよう命じる。事件の担当刑事フレミングは第一発見者でもあり、判事とは友人だったという。発見する直前に判事から何かを発見し、怯えている様子の連絡があった。判事は死に間際にPCに「BRUNO」と打ち込んでいた。ポールJr.は短気な男で、判事を付け回していたことが確認されており、犯人だという自信をもっているという。ヴェスコは初対面のウージンと会う。レッドとFBIの関係については知っているというヴェスコだったが、ウージンはアメリカ政府の中枢と長期に渡って深い関係を持ち、FBIの秘密タスクフォースの情報提供者であり、ヴェスコを含め、同業の犯罪者たちをFBIに逮捕させているという。ヴェスコに声をかけたのは、ウージンが独自にレッドに裏切られた犯罪者を集めチームを編成しようとしているという。ヴェスコも有能な仲間となるだろう。FBIはドッカリー判事の捜査資料を点検するが、特にミスがあったように見えない。判事が関わった者について手を広げて調べることにするが、ハービーも証拠開示請求をしていた。なかなか資料が届かないというので、シーヤがハービーの自宅にファイルを届ける。レスラーとシーヤは手あたり次第に判事が判決を下した関係者を呼び話を聞く。明らかに判事に敵意を抱く関係者は見つからず、逆に判事のおかげで人生が変わったと感謝する者もいた。その中に判事のおかげで冤罪の疑いを晴らしてもらい、その後冤罪を防ぐための基金を開設してドッカリー判事に理事になってもらうよう頼んだという、アントン・ジョンストンという男がいた。判事は職業倫理上の問題で断ったという。ハービーは証拠を見直し、判事が脊髄を切断されていたせいで、指が動かず、PCに打ち込むことは不可能だったと断定する。死因は絞殺で、刃物で脊髄を切断されていたのを警察は見逃している。レスラーは刑務所にいるブルーノの父親ポールに面会し、ポールは息子ははめられたという。自分自身も犯人を探しているところで、ドッカリー判事には秘密があったと明かす。判事には愛人がいたらしい。フレミング刑事と改めて犯行現場を捜索すると、「法廷での出来事の代償を払ってもらう」と脅す内容の手紙が見つかる。殺害の2週間前にきた手紙で、娘のエマ・ムーディが行方不明になり、その犯人が無罪になったと主張している父親のフレデリック・ムーディだった。ヴェスコはアジトに戻り、レッドにウージンから聞かされた話をぶつける。レッドはまあ座ってくれと話し始める。ムーディは手紙を書いたことを認め、娘のエマが同じビルで働くアントン・ジョンストンの車に乗ったことは確かだが、ジョンストンは嘘を言っていると訴える。ジョンストンの車からはエマの髪の毛やDNAが検出されたが、合理的疑いで無罪となった。判事が死亡した時刻のアリバイは妻が証言するが、十分ではない。レスラーはムーディ家に判事の家にあったのと同じカラーの花があるのに気づく。娘が消えた日に部屋にブーケがあったので残しているという。レスラーはその花と判事の部屋の花をハービーに鑑定してもらうことにする。無罪になったジョンストンは判事が人生を取り戻してくれたと感謝していた男だった。ハービーは2つの花が同じ品種で、独特な輝きを放っているという。何かの化学的な影響を受けたのか、とにかく同じ生産者によるものだという。レスラーとシーヤはジョンストンの屋敷を訪れ話を聞くが、レスラーは庭にカラーの花が大量に咲いているのに気づく。ジョンストンは父親のムーディには怒りの制御ができないところがあり、手紙ももらっているという。判事のことを「アリー」と読んだため、追及するとジョンストンは恋人同士だったことを認める。その時2階から人の気配がありシーヤが向かうと、女性がベッドに倒れていた。女性はジョンストンの出した酒に薬を盛られていた。ハービーから連絡があり、カラーの花が窒素を多く含む肥料、つまり遺体の近くで育っているという。ジョンストンは逮捕され、その後の捜索で庭の花畑からエマを始め、3人の女性の遺体が見つかった。そのうちの一人はジョンストンの母親で、仕事中心の母親に全寮制の学校に入れられたジョンストンは父親が自殺に追い込まれ、母親を恨んでいた。母親を殺すだけでは飽き足らず、母親を思い起こさせる女性には殺意を持ったという。しかしドッカリー判事は違った。母親とは正反対の人で、彼女は運命の人だと信じたという。ところが、判事はジョンストンがエマを殺した証拠(エマのネックレスを所持していた)を発見してそれをフレミング刑事に知らせようとした。ジョンストンはそれを知り判事を殺して、捜査を撹乱するよう現場を偽装した。レスラーはウージンが野放しになっていることを気にする。クーパーはレッドが「策を講じた」と言っていることを信じるという。ヴェスコは再びウージンと接触し、レッドがFBIと組んでいたことを認めてあれこれ事情を話し、わかってくれるはずだと言われたという。ヴェウコはさっぱりわからないと言い、レッドに騙されていたことを認識した。命を預けた男に騙された。ヴェスコはウージンの側に着くことを決意する。子育てハービーが個性豊かで、仕事もするがテーブルサッカーの試合に熱くなるというキャラクターで、地味なFBIチームに対して、彩りを与えていますね。ちなみに一番地味なデンベが体調不良で今回は休みとは、今回は本当に片手間の仕事だったんだなあ。そして、クーパーはハービーに我々の立場を知られないように注意しろとシーヤに指示する。レッドがFBIに知り合いがいるということはOKだが、FBIの汚いやり口(犯罪者を騙して利用し、いざという時は逮捕する)は隠さなければならない。この辺微妙です。そもそも当局と繋がっている奴に友人と見なして良いのか。ウージンがレッドが司法省と取り交わした契約の証拠を探しているって、疑惑の段階でも十分行動はできると思うのですが。それがないと、レッドの人柄や恩恵を知っている輩は信じないということか。ウージンの口先と自分の勘で、ヴェスコは簡単にウージン側に寝返ってしまい、表面上はレッドの友人でありつつ情報をウージンに流すと言うようなことをするのでしょうね。何となくレッドの最後は「そして誰もいなくなった」ということになる感じです。レスラーも当然レッドを憎んでいるし、デンベも今ひとつよくわからない。シーヤは新人だから除外して、最後は俺たちはクーパーが地獄まで一緒だ、ということになるのでしょうか。ジョンストン役の人はsickな感じが出ていてよかったと思います。
August 25, 2023
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「ブラックリスト」風の始まりで、あれれ?と思いましたが、ロシア絡みの話題が興味深く、そして楽しかったです。こういう時はサムがいないんですね。(笑)マリナ・デル・レイに停泊していたクルーザーの中でロシア国籍の男性2名が死亡しているのが見つかった。どちらも軍隊出身で除隊後はワグネル・グループに所属し、そのうちディミトリの方は最近ではシリアから古美術品を密輸し販売した容疑で国際手配されている。この犯行現場となった船の持ち主がアルカディということで、NCISは注目する。一方アルカディ本人も今朝何者かに襲われたため、隠れ家に向かったという連絡がカレンから入る。何らかの関係があると見られ、キルブライドは証言録取のカレンに代わって自らアルカディの「隠れ家」に向かう。ハワイアンのバーでカクテルを飲んでいたアルカディは、自分名義の船について所有していないという。自分はもうスパイ稼業からは引退している。ケンジーとディークスはマリーナの犯行現場を調べ、船内を監視するカメラを見つける。部分的にしか写っていないが、トラブルが起きて銃撃があったようだ。そこに女性が写っており、アルカディはミラだと特定する。ミラスラヴァ・ボリソヴァはインターポールに手配中の闇の古美術商で、アルカディが足がかりを与え、ミラは対象に接近する手段を持ち、アルカディはコネを持つという共生関係だったという。しかし40年間会っていない。ミラに接触するよう指示され、アルカディはミラの住むビバリーヒルズへ向かう。アルカディが部屋に入ると、ミラがいきなり襲いかかってきた。2人には因縁があり、ミラは40年前にマルタの波止場に現れなかったアルカディを恨んでいた。今朝クルーザーから、ロシア皇帝に献上されたという卵型の装飾品が奪われており、その価値は何百万ドルもするという。ミラはNCISの取り調べに、アルカディとは書面上のパートナーで、勝手にアルカディの名を使って事業をしていると説明する。そのせいでアルカディの命が狙われたのか、ミラ本人は銃弾をたまたま大きなアクセサリーで受けたため命拾いし、死んだと思われているので大丈夫だという。今朝の取引の美術品「ファベルジェの卵」の売り手はオークションハウスが紹介した人物パステルニクで、彼は早く売りたかっていたという。ミラに言わせると、売りを急ぐ場合、売り手に問題がある事を示すという。しかし「ファベルジェの卵」の売り主は3日前に死亡していたことがわかる。それも12階の窓ガラスをつき破って墜落したという不審死で、ロシアがウクライナに侵攻して以来、ロシアから世界中に脱出した富豪(オリガルヒ)が1年のうちに半数以上が突然死していることと関係がありそうだ。ロシア政府は党員に資金を流し、彼らは忠誠心のある有力者として振る舞ってきたが、世界から経済制裁を受けるようになると、彼らはその資金の意味が銀行代わりだったと理解した。つまり「血の銀行」だ。生ける信託資金で、忠誠心が疑われる有力者にとっては「出金」の時となる。アルカディはオリガルヒではないが、ロシア政府がパステルニクから出金する前にミラがアルカディの名の下に精算しようとした。世界中で起こっているオリガルヒの不審死は殺人といえよう。しかしキルブライドは対ロシア制裁担当からこれ以上の捜査協力を断られたという。司法省は疑惑として海外で某国が自国民の資産を回収してるという見解を表明している。ウクライナ紛争集結の選択肢は日々消えていき、核兵器使用の可能性は消えない。NCISとしては今後、限定的で慎重な関与が求められる。キルブライドはカレンを本件から外し、現在潜入捜査中のサムと合流させる。未だ、クルーズ船での襲撃犯を特定できていないため、命を狙われたアルカディの名前を漏らしたオークションハウスの社長に接触させ、殺し屋をおびき出すことにする。ミラは協力するだけでなく、自分が仕切るという。アルカディはマルタの事をミラに謝る。アルカディはスウェーデンの貴族に扮したディークスを紹介するという名目で、ルパート・リチャードソンに会いに行く。金庫にあずけている美術品を見せるために、アルカディが金庫内に入るが鍵が必要なことをミラは言わなかった。怪しいと悟ったアルカディの前にミラが銃を向けた。監視しているNCISはキャスター捜査官と連絡が取れず、アルカディとも通信できない。そこに今朝ファベルジェの卵を奪った男が現れ、ミラは商機のある方を選んだという。アルカディと顧客リストを渡すことで刑務所には入らない。男はアルカディを殺せとミラに命令するが、ミラは男に反撃して金庫内の二酸化炭素消火装置を撃つ。様子がおかしいと気づいたラウンドトゥリーが突入し、ケンジーは裏口から突入のタイミングを待つ。金庫室に閉じ込められたアルカディとミラはラウンドトゥリーに救出され、出口に向かうが用心棒が立ちはだかった。ディークスは素性を疑ったリチャードソンと争いになり、ケンジーは一人で2人の用心棒と戦うことになった。近くの美術品を使って何とか敵を倒したところで、ミラは素直に逮捕される。ファティマは朝寄り道をして遅刻をしたことで、ラウンドトゥリーがかばうためにキルブライドに嘘をついた。キルブライドははなからそれはお見通しで、ファティマはきちんと弁明するという。ケンジーはアナから「退職金」として持っていたぬいぐるみを頼まれてアルカディに渡す。アルカディには大切な家族、アナ、カレンがいるから大丈夫だ。ミラの存在は消えることはない。アルカディの信用度が落ちるたびに、ミラがアルカディ名義の口座を開設することがわかるからだ。それは彼女はアルカディのことを考えている証拠だ。ぬいぐるみの中には高額なネックレスが入っていた。アルカディはそれでアナの結婚式のオープンバーのアイディアが浮かんだという。アルカディにも最後に良いところを見せてくれましたね。かつては相当なギャングだったアルカディも、愛する娘のためすっかり大人しくなって、いつもは呑んだくれた親父、カレンの前ではとぼけた老人というところですが、ミラの出現で刺激されたみたいです。さすがにパリッとしたスーツを着ると見違えますね。バックに「怪僧ラスプーチン」まで流れるというサービス!ミラはアルカディに惚れていたんでしょうね。ただ手癖が悪くてネックレスのことで揉めたのかな、40年前となるとアルカディも情け容赦はなかったのでしょう。アナの母親とはその後出会ったのでしょうが、まあ、その方では幸せな人生ではないでしょうか。一時期、海外のオリガルヒが不審死をしているという事が話題になりましたが、このような憶測?もあるわけですね。ウクライナ紛争の話題も盛り込み、成り行きの懸念も語り、いつもとは違う仕上がりになったと思います。秀逸はディークスのスウェーデン人もどきで、ここは笑いました。ミラが指示したなら、ルパートがスウェーデンに留学した事を知っていてのアイディアだったのか。ロジャース&ハマースタイン2世のミュージカル衣装みたい、ということは何か特定の作品のイメージがあるのだろうか。でも、よくディークスに似合っていましたよね。生活指導のキルブライドの悩みはさすがに同情しますね。出勤する前に寄り道して出会った人と話し込んだりとか、ファティマはそんな子だったのか。言い訳のリストも言うだけ状況が悪くなるだけで、学生のバイトじゃないんだから。ちなみに、難民支援のしごとをしているリファットはこの先出てくるとおもしろいですね。キルブライドのお仕事モードの服装は、LAなのに昼間からトレンチコートと帽子で笑ってしまいました。ところでキャスターは大丈夫だったのか、気になります。ミラと同じ司令車にいて彼女に襲われたのですよね。さて、次週は3つのNCISクロスオーバーですが、LAは3話目の結末編となり、ハワイの方を待たなければなりません。ということは9週間先ですね。どうしよう。
August 24, 2023
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シーズンプレミアで、本家とクロスオーバー。でも、本家の方は時間を遡ってその時の頭にならないと、そんなことがありましたっけ?という感じです。それでも、それほど待たされずに続きの話が見られて感謝です。NCIS「A Family Matter」の続き。ハワイ支局は本土から到着するマクスウェルの乗った飛行機を待ち構える。しかし、そこにマクスウェルの姿はなく、同乗者3名は何らかの毒で死亡していた。ところがマクスウェル本人から電話があり、すでにワイキキビーチに到着しているという。一足遅れてテナントがトーレスとナイトを連れてハワイに戻ってきた。死亡した同乗者は、マクスウェルの信奉者「無慈悲(Unkindness)」のメンバーだった。パイロットは直前に雇われただけで何も知らず、トーレスはすぐにでもワイキキへ向うべきというが、テナントはマクスウェルの挑発に乗らず、まずは作戦を立てるという。現在ハワイはリムパックで人が集まり、メディアも注目している。マクスウェルのターゲットを絞り込まないといけない。死亡した信奉者に使われたのは、ジミーとケイシーに使われた毒ではなく、第2次世界対戦でドイツが開発した「ソマン」だとわかる。アーニーはマクスウェルが使った携帯のIPアドレスがヴァージニア州のペニントン・ギャップだと突き止める。そこにはマクスウェルが収監されていたギャリソン連邦刑務所があり、内部協力者がいたと思われる。マクスウェルがいた時にゲイリー・シェイという看守が急に貯金を増やしているという。パーカーが心理学者を装ってマクスウェルについてシェイに聞き込みを行う。シェイはマクスウェルに洗脳され脱獄に手を貸した。自宅には5台のハイパワーサーバーを置いており、マクスウェルの思想にかぶれた信奉者たちの指示役を果たしたと見られる。マクスウェルが残した私物の中には、ポーの初版本があり、そこに贈呈者と見られる人物の書き込みがあった。W.S.という人物のようだ。シェイの家で見つかったサーバーをケイシーが分析しようとするが、暗号化されており解読が難しい。ハワイ側でアーニーがその暗号を作った人物の暗号キーを持っていることがわかり、サーバーに入ることができた。するとマクスウェルに繋がると見られる4台の携帯がメッセージを送り合っていることがわかる。それらは現在オアフ島からフォード島に移動し、リムパックの一般ツアーのルートにいるという。テナントとトーレス以外のメンバーが観光客でごった返すミズーリ号に向かうが、マクスウェルの揺動作戦で一般観光客の荷物に携帯を忍び込ませていたことがわかる。アーニーは4台と繋がる5台目の携帯があるはずだと遠隔操作で電源を入れる。5台目は近くのホテルにあることがわかり、マクスウェルがそこにいると推定できる。NCISがホテルのバーに急行すると、マクスウェルはテナント、トーレスらの目の前で手に持ったデッドマンスイッチをオンにした。手を離せばどこかにある爆弾が爆発し、マクスウェルお得意の有毒ガスがばら撒かれる恐れがある。マクスウェルはナイトにその場の一般客を避難させるようにいう。テナントとトーレスについては、耳に装着しているマイクを外すよう求め、外部との通信ができなくなった。マクスウェルはパーカーとその仲間のことはよく知っていると言い、一般客を避難させるとテナントとトーレスを人質に取る。マクスウェルは何かを待っているようだ。カイは爆弾処理班の「バンバン」と爆弾と起爆装置を探す。おそらく、マクスウェルの手にあるスイッチと起爆装置、爆弾は無線で通信をしていると見られ、電波を割り出すという。マクスウェルに関する過去の資料をタラ、ウィスラー、アーニーで見直す。マクスウェルの論文は他人の文章の盗用と見られ、20年前に書かれた他人の論文をそのまま使っていることがわかった。それは群集心理学のウィドロウ・スタッグス教授の論文だった。つまり、W.S.の人物か。スタッグスは今ハワイを訪れれていることがわかる。カイはホテルに設置されたアンテナに信号増幅機が設置されているのを発見する。「バンバン」が増幅機の解除を試みるが、自動切り替えスイッチが入り電波を止めることはできない。スタッグス教授の身柄を確保し、マクスウェルの論文について尋ねる。スタッグスの教授は20年前に軍の助成金を受け、「人を感化して敵を倒す」という実験を行っていた。しかし計画は2年で中止となった。マクスウェルについては記憶が曖昧なようだが、写真を若い時の顔にするとジェイソン・ハーンズという名前で訓練プログラムにいた人物だと特定する。実験はバーチャルの軍隊をオンライン上で作り過激派を引き寄せ危険分子を排除するというものだった。ハーンズは精神的に問題があったためにプログラムからはおろしたという。その事をバーのテレビ画面を使ってテナントとトーレスに知らせると。マクスウェルも気が付き、何があっても主導権は自分にあると揺るぎない。テナントとトーレスは時間稼ぎに教授を呼ぶことにする。スタッグスもこうなったのには自分にも責任があると、マクスウェルとの対話に立ち会うという。カイとバンバンは起爆装置と爆弾の通信の発信元を追跡する。現在公園付近ではUSSエセックスの乗組員が外国の水兵とフラッグフットボールをしている。ウィスラーはスタッグスの息子が二等兵曹でハワイに滞在していることに気づく。つまり、標的はスタッグスの息子だったのか。しかし、その事を伝える前にスタッグスはバーの中に入り、マクスウェルと向き合う。マクスウェルは20年前に期待をもたせたのに自分を見捨てたスタッグスを今も恨んでいた。歪んだ対抗心を持ったマクスウェルは人々を洗脳して過激な組織を作り上げたのだった。マクスウェルはパーカーの次はスタッグスの息子に狙いを定めた。その頃カイとバンバンとナイトは公園でかき氷のワゴンを押す体格の良い2人組を見つける。怪しいと見て声をかけると攻撃してきたのでカイとナイトが抑制しようとし、バンバンはワゴンにあった起爆装置の解除を急ぐ。恨みつらみを言った末マクスウェルがスイッチを押すが、すでに解除されており形勢は逆転した。NCISはマクスウェルを逮捕し、DC組とハワイ組は親交を深める。なんだよ、という犯人の目的でしたが、無事テロ計画は排除されました。クロスオーバーとしては、パーカーもジミーもケイシーも画面上で顔を出して合同捜査に花を添えました。ヴィヴィアンが撃たれたというのはすっかり忘れていましたね。パーカーにはあれから別の好きな人の話もあったし、ヴィヴィアンはその後お元気でしょうか。何だかよくわからないテナントとトーレスの関係ですが、友達で、ということで落ち着いて、次は休暇と仕事と兼ねてハワイに来たいなあということですので、10話のNCISフランチャイズ3つのクロスオーバーが示唆されたわけですね。ジェスとジミーの関係はまだこの段階では「ボーイフレンドじゃない」というところでした。でも、アーニーは負けを認めていますね。ジェスもアーニーの気持ちを知ってか、上手く使っていましたね。先シーズンのラストでカップルになったルーシーとケイトのラブラブぶりはしばらく続くのでしょう。何だかすごくリッチな住居にケイトが住んでいるのかな、ここはファンタジーなのでしょうね。(笑)
August 23, 2023
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今までとは違った印象の、文芸調というかファンタジーみたいなエピソードでしたね。ゲストが後からブラッドリー・ウィットフォードだと気が付きましたが、女優さんの方もシットコムで有名な人ですしそういう意味でも特別な回だったのでしょうね。本国での放送では前の週に亡くなったマンチ役のリチャード・ベルザーを偲んで「In memory of」が入ったようですが、NBCの放送で急遽付け足したのかな。こちらでは見られなくて残念。著名な神経学者、ペンス・ハンフリーズの妻ウィニーが自宅で殺されているのが見つかる。不法侵入はなく、レイプされ窒息死していたが、発見したペンスは自分がレイプして殺したと自白した。DNAは検出されていないものの、殺人課は自白があるため深い捜査を行うつもりはないようだ。弁護士はペンスが認知症を患っていることで減刑を求めるつもりだが、カリシは何か引っかかるという。ペンスは自らの前頭葉前皮質がゆっくりと損なわれていると診断を受け、ここ数年で性格が激変し社会生活に師匠があることを認めている。この夫婦はおとぎ話のような40年間の結婚生活を送っており、カリシは愛を信じたい。オリビアはペンスの本を読んだことがあり、手伝うことにする。オリビアはヴェラスコの告白音声をフィンに聞かせ、ヴェラスコを取り調べることにしたという。ヴェラスコがヘクターに語った殺しのエピソードが、2003年のフォートワースの未解決事件と一致していることがわかったからだ。チャーリッシュも聴取に立ち会うことになっているが、フィンの考えでマクグラス局長には言わず、オリビアはこの件からは距離を置くことになった。ヴェラスコはチャーリッシュが違法に録音したと怒るが、フィンは真実を話してくれという。ヘクターの口を割るためにでっちあげたというヴェラスコだったが、看守がヴェラスコがヘクターに渡したドラッグの小袋を没収しており、ヘロインの残留物が見つかったという。ヴェラスコは粉砂糖を入れてプラシボ効果を狙ったというが、ヴェラスコは尿検査を受けることになった。オリビアとカリシはハンフリーズに面会する。ハンフリーズは妻と共に尊厳をもって死にたいという計画があったのに、自分は死ねなかった、約束を保護にした裏切り者だという。しかし、銃を使って死ぬつもりだというのに、銃は所持していなかった。ハンフリーズの言動はやはり矛盾があり認知症が疑われる。しかしオリビアは本来科学者なので証拠を突きつければ、自分が無実だということを納得させられるのではないかという。2人は犯行現場を再捜査することにする。ペンスは睡眠中に無呼吸症を防ぐ装置を身に着けており、その装置の記録では午後10時に目覚め、1分23秒後には寝ていることがわかった。犯行時刻は午後11時ころといわれており、この短時間では犯行は無理だし、着けたままではホースの長さが死体の位置まで届かない。その事をペンスに伝えると、ペンスは妻が最後に見たのは私の顔ではなかったのかとショックを受けて暴れ出し、ガラスを割って腕を切ってしまう。命はとりとめたが、認知症の症状が強く出て、オリビアとカリシの記憶もあいまいだった。ハンフリーズ家の鍵を持っているのはウィニーとヘルパーのバージニアだけだが、鍵が盗まれた可能性があるかもしれない。あるいはウィニーがドアを開けた可能性もある。ヴェラスコはフォートワースで相棒と男を撃てと命令され、そこに息子がでてきたという話をしていた。2003年の未解決事件の詳細を知っているのは、自分がそこにいたからだという。15歳でギャングの下っ端だったヴェラスコはチリーという相棒と共に、殺し屋になるための訓練を受けた。3ヶ月で武器の使い方を覚えると、最終試験としてフォートワースの男を殺せと命じられた。しかしいざという時に息子が出てきて、ヴェラスコは怖気づいた。カルテルに対してチリーはヴェラスコをかばってくれたが、ヴェラスコは逃げ出したという。だから今NYにいても常に周囲を警戒しているという。これは初めて話すことだが、フィンは今でも殺し屋には忠実なんだなという。チリーの本名を言おうとしないヴェラスコに、フィンはここNYPDでも贖罪の余地はあるという。チリーでもなく警察でもなく、オリビアに忠誠を示すのだ。ハンフリーズ家のアパートのカメラをチェックすると、フードデリバリーの若者が30分間建物の中に居たことがわかる。その写真を見せるとハンフリーズは1ヶ月前にバージニアを迎えに来た甥っ子ケビンという。雪の日で靴についた雪で部屋が濡れてウィニーが大声で怒ったことを覚えている。ケビンはアリバイがあるというものの、ケビンの関係先からウィニーのアクセサリーや小切手帳が発見された。ここでハンフリーズにケビンの面通しを実行するが、ケビンを特定できない。オリビアはハンフリーズが嘘を言っていると考える。ハンフリーズは次第に記憶を失っていくことを恐れ、まだ刑務所にいるほうがましだという。しかしそれはウィニーにとって正しいことなのか、彼女が望むことなのか。ハンフリーズは診断が下った後、より夫婦の仲は愛し合うようになったという。証拠を突きつけられたケビンはまさかウィニーが死ぬとは思わなかったと自供する。ゴミ箱にうっかり4万ドルを捨てるような家だと叔母から聞き、鍵を盗んで忍び込んだという。そこでウィニーに見つかり、ウィニーを殺した。レイプも認めたため、第一級殺人罪とレイプ罪で起訴されることになった。オリビアはヴェラスコと話す。尿検査の結果は陰性だったが、ヴェラスコを気の毒に思うという。その場その場で流し込まれた型の通りの生き方をしている。ヘクターの口を割らせるために、黒幕と同じくらい汚い手を使った。役を演じるのではなく、自分自身本当の人生を生きてほしい。殺された2人の償いをするために、チリーを探して法の裁きを受けさせなさい。刑事になることが贖罪ではない、友人を逮捕することが信頼の第一歩だ。オリビアはハンフリーズが子供の頃に書いた「月の王様」という童話をウィニーの引き出しから見つけ、ハンフリーズに読んでやる。吃音を気にする少年が月へ行って、誰も気にすることなく自分らしくいられたというストーリーで、地球に戻った少年は次に行くときは女王を連れて行くというものだった。ハンフリーズは穏やかに「ありがとうウィニフレッド」という。ペンスとウィニーが小学校の頃に運命的な出会いをして、長い時間をかけて愛を育み、人生の黄昏期に病気という避けられない事実を迎える。死ぬ時は一緒に、などという古風な考えはロマンチックなカリシにはぐっと来るところでしょう。Law & Order的には認知症患者の証言をどう扱うか、というような事になると思いますが、無実だと信じさせたいというオリビアの視点が新鮮でした。でも、無実が確定したからこそ、これからの人生をたった一人で生きていかなければならないわけですね。これもまた辛いというか、逆に認知症で全てを忘れていくのなら幸せかもしれません。そのあたりをブラッドリーが説得力のある演技をしたのだと思いました。「月の王様」をアニメーションで表現したのも珍しいと思いました。子役の子達も良かったですね。アマンダのシマリスの剥製がここで使われるのも興味深かったです。一方、ヴェラスコの問題。オリビアは今日明日にそうしろと言っているわけではない、と言っていましたが、ヴェラスコはかつて自分を守ってくれたチリーを逮捕しなければオリビアに認められないという事を突きつけられ、かなりきついなと思いました。一種の踏み絵ですね。ヘクターにそんな話をしなければバレなかったわけですが、罪を犯せばいつか償わなければならないという事なのでしょうね。これを実現するために、ヴェラスコがNYPDを辞めてFBIに入るとか、テキサスレンジャーに入るとか、かなり過酷な事を求められているように思います。まあ、メキシコ国内でやったことなら見逃されたかもしれませんが。来シーズン以降、この話題が出てくるのでしょうか。チャーリッシュが「あんたのような男がいるから、警官の価値が落ちる」というのは、ちょっとなあ。そこまで言わなくても…個人的には嫌な女だなと思いました。フィンは気に入っているのでしょうけど。まあ、今回初めてヴェラスコが深掘りされた感じで、オクタビオさんも初めて演技させてもらったという感じでしょうか。
August 20, 2023
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『異国の客』言いたいことがはっきりしているので、こういう時はおふざけは必要ないですね。タイトルが深い感じがします。Bプロットのジミーの子育ての話題もしんみりくるものでした。ウィリアム・ハクスリー二等兵が自宅のガレージで刺殺された。死亡推定時刻は12時間前で、首にナイフを刺されて失血死したと見られる。年齢が高いのに二等兵であるのは、以前は一等軍曹として武装偵察部隊を率い、アフガニスタンに派遣されたが、アメリカ軍の撤退後に部隊を抜けてカブールに戻り、置き去りになった現地協力者を救い出そうとしたため、降格となった。現在ハクスリーは海兵隊の給養員として働いており、得意の料理を隣人に振る舞っていたようだ。凶器は果物ナイフで、ハクスリーのような精鋭部隊の兵士が近距離で刺されるということは犯人は顔見知りの可能性がある。ジミーは娘のヴィクトリアがグループで映画を見に行くと言って、親子喧嘩になっている。ジミーは一緒に行くメンバーにオースティンという男の子がいることが気に入らないし、デートという言葉も受け付けないという。ナイトはジミーのあまりの剣幕に考え直すようにいうが、ジミーは態度を変えようとしない。パーカーはそんなに気になるなら、オースティンのSNSなどをチェックしてみたらどうか、という。凶器のナイフには中東料理で使われるアサフェティダというスパイスが付着していた。ハクスリーの玄関カメラに、近所の女性がすごい剣幕で「私の客を奪うな」とハクスリーを糾弾して脅しているのが写っていた。数ブロック先に住むカレンは、ハクスリーが副業で菓子を焼いて商売の邪魔をしたことが気に入らないという。しかしカレンにはアリバイがあった。ハクスリーは副業の売上をアフガン支援センターに寄付していたという。ハクスリーはボランティアとして母国を追われたアフガンの難民の生活を支援する「栄えある約束支援センター」で、彼らの故郷の味を振る舞っていた。世話役のジョアンによると、ここに集う難民に対して生活上の様々な支援を行っており、彼らは故郷に家族や友人を残しているという。トーレスは自分の経験から、新しい生活をやり直すことは可能だという、所長のエディ・ワトキンス牧師はハクスリーが熱心にボランティア活動していると評価するが、死亡を聞いてショックを受ける。センターのキッチンの包丁セットは、果物ナイフだけなくなっていた。ハクスリーはセンターに出入りする人から愛されていたというが、マティーン・ジャマーとはギクシャクしていたという。ハクスリーはマティーンの両親をタリバンの手から救い出すことができなかったのだった。ジョアンは昨日ハクスリーとマティーンが口論していたのを聞いたといい、マティーンは昨夜センターで手伝う約束をすっぽかしたという。マティーンはスーパーで働いているが、現在携帯をオフにしている。カブールでは技術者として爆弾を扱う仕事をしていたが、アフガニスタンで取った学位はアメリカでは通用しない。マティーンの父親は通訳としてハクスリーと親しかったという。スーパーでトーレスはアフガニスタンからやってきた女性店員と話し込む。ここは支援センターに通う難民が多く働いており、アメリカでの生活は大変だという。トーレスは難民ではないが、悪い人間から逃れるため母と妹とともにパナマ、コロンビアからアメリカを目指したと話す。アメリカでの生活が慣れたと思うときもあるが、そうでないときもある。しかし、ここが僕らの生活の場だ。そこにマティーンが戻ってきてNCISを見て逃げ出す。後を追ったトーレスが転んで頭を打ちマティーンを取り逃がしてしまう。女性はテキパキと応急処置を行うが脳震盪を起こしているという。女性はアフガニスタンでは外科医だった。マティーンの行方はわからず、ケイシーが私物をチェックしてジャケットからモーターオイルを検出した。さらに、爆発性の高い有機化合物も検出され、マティーンが元々爆弾を扱う仕事をしていたことから、一気にマティーンが自動車爆弾を作っているのではないかという疑いが生じた。これには各機関も懸念を持ち、ヴァンスも危機感を強める。しかし、マティーンは誰に対して爆弾を使用するというのか。ハクスリーとの関係でいうと、ハクスリーがマティーンの爆弾製造に気づいて殺されたことも考えられる。トーレスを治療したヴィーダ・ラジャブ医師がトーレスの経過を知りたいと、NCISを訪れる。マティーンについては、人を殺すような人物ではなく、仕事を掛け持ちして頑張っているという。自動車の修理工場で働いていることは不当就労になるので公にはしたくないのだろう。その工場を突き止めトーレスとナイトが踏み込むとマティーンは爆弾を調整しており、「奴らが来る前に説明させてくれ」という。その時覆面をした男たちが工場を急襲し、銃撃してその爆弾を奪っていった。マティーンは知らない人物からメールが来て、爆弾を作らなければ婚約者のアサルを殺すと脅してきたという。マティーンとアサルは出国時に離れてしまい、アサルは今トルコにいる。仕方なく爆弾を製造したが、遠隔起爆装置にして不発弾になるよう細工したので大丈夫だという。ハクスリーとは、この状況を相談したところ彼は責任を感じてアサルを救出するという話をした。ハクスリーは殺されてしまい、不発弾にした細工もいずれ気づかれるため、解決を急がなくてはならない。爆弾を奪っていった犯人の手がかりはないが、ハクスリーを殺した犯人は支援センターに出入りできたことから、関係者をチェックする。アサルはすでにアメリカで難民認定を受けていることがわかるが、なぜかトルコで移送担当の支援団体が手続きを送らせているという。その理由は牧師が生活資金を承認しないから、ということのようだ。しかしワトキンス牧師は車の中で射殺されていた。車内で見つかった薬莢から指紋が検出され、白人武装組織リーダーのウィトロックのものとわかる。彼らは過激派とみなされ、複数のヘイトクライムとの関連も疑われている。牧師に難民の中から爆弾を製造できる人物を見つけさせ、アサルの移送を遅らせるなどして爆弾を手に入れた後は口封じで牧師を殺したか。NCISがウィトロックのキャンプに乗り込むと、武装したメンバーが応戦しようとした。マティーンの爆弾もそこにあり、いきなり爆発する。ウィトロックらのメンバー6名は死亡するが、不発弾のはずがなぜ爆発したのか。NCISは製造者のマティーンに残骸を見てもらう。彼らは起爆装置の受信機のワイヤを繋ぎ直したようだが、自らが犠牲になったのは、その場で何者かが遠隔操作したことになる。ウィトロックは支援センターに何度も電話をしていたが、その時期牧師は海外で布教活動をしていたことがわかる。ウィトロックの共犯者はジョアンだった。ウィトロックの恋人で、トルコの担当者に賄賂を渡していたことが確認された。マティーンに爆弾を作らせようとしてハクスリーに気づかれ殺し、マティーンに罪を着せるつもりだった。ジョアンはトーレスに「あなたたちのような人がかつて偉大だったこの国を破壊する」という。トーレスは「俺やここにいる人たちがこの国が偉大になる手助けをする」と言い返す。ジミーはオースティンをNCISに呼んであれこれ説教するつもりだったが、ナイトは同じ父親の立場のヴァンスにアドバイスをしてもらう。ヴァンスは娘を守ることは受け入れることでもあり、自分もまた娘の前で同じような経験をしたという。娘たちは成長する、信用することが必要だ。娘たちに自分の人生を歩ませなさい。支援センターの所長にヴィーダが着任した。マティーンは間もなくアサルと再会できるだろう。ヴィーダはトーレスが後に残してきた人々に対して痛みを感じているという。ここにたどり着けなかった人々は我々に前に進んでほしいと望んでいる。ここで新しい生活を築くことは、我々をここに送り出した人々の犠牲を褒め称えることになるのだ。トーレスはここで始めた新しい生活は過去最高だと答える。犯人はあの人かというのはすぐにわかりましたが、爆弾を爆発させた理由はよく分からなかったですね。身内を殺してどうする。普段は一番嫌っている人々を親身に世話をするという、矛盾に満ちた立場にいるわけですよね。何がしたかったんだろう。それを除けば、アフガニスタンからの撤退(という言葉は「SEAL TEAM」で使わないみたいでしたが)で多くのアフガニスタン人協力者が犠牲になったことや、難民として受け入れられても元の資格や仕事が得られないことなど、地味でしたがいろいろ語られたエピソードだったと思います。トーレスに気があるのか妙に馴れ馴れしいヴィーダでしたが、同じような経験をしたからこそ彼女の言葉はトーレスに響いたみたいで良かったと思います。いずれ2人は交際するのかな?希望の国を目指してやってきた移民が晴れてこの国の市民になったら、あとから来る不法移民はもう来るなという話はあるようですし、それを思うと後に残してきた人のことを思い、ここは居場所じゃないと思うこともあるというトーレスについては、今回は自然な感覚だなと思いました。ジミーがヴィクトリアの事になると頑固おやじを通り越して、レクター博士みたいになってしまいました。(笑)でも人生の先輩ヴァンスが愚かな父親ぶりを披露してくれて良かったです。これもギブスだったら言えないことなんですね。悲しいかな。
August 19, 2023
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記念すべき200話ですが、そのナンバーのリスト者はちょっと盛り上げに欠けるかな。しかも、メインのゲストが三つ子で同じ俳優というのがいかにも経費削減という感じですね。個人的に気になるのは新入りのシーヤのワードローブというか、あの地味なベスト着用というのは、イギリス人のイメージなのだろうか。母親もパクもスキッとスーツだったように思いますけど、違いを出したいのかな。あとレスラーがネクタイをせずにシャツのボタンを開けている、開けすぎじゃないのとか、くだらないことに目が行きます。2年前に死亡した金融界の大物、ウォレン・ボストウィックの遺言執行弁護士が事故死した。トイレで転んで頭を打ったように見えるが、レッドは「ハイエナ」というリスト者に殺されたという。ボストウィックは死ぬ直前に莫大な財産を現金化して秘密の口座に入れたという。ハイエナことショーン・ベインは犯罪者の隠し財産を探し出して奪うが、そのためには強引な手段を使うと言い、ボストウィックの所在不明の遺産を狙っていると見られる。ボストウィックには三つ子の3人の娘がいて、ハイエナは次は娘たちを狙うだろう。クーパーは父親の会社を継いたケンダルの元にレスラーとデンベを送る。レッドは脱獄させたヴェスコをもてなし、ヴェスコはいつ俺を殺すのかと落ち着かない。実はレッドもヴェスコもボストウィックと付き合いがあり、遺産探しの手伝いをしてもらうつもりだった。ケンダルはFBIに、父親のメッセージの動画を見せる。ボストウィックは仕事に精を出しすぎ、娘たちには良い父親ではなかったことを後悔していた。せめて姉妹に仲良くしてもらいたくて、3人が協力しなければ現金化した遺産を手にすることはできないよう、謎解きを遺した。遺産は一つのデジタルウォレットに入っているが、ログインするにはパスコードが必要で、それを3つに分割して、自作の詩がヒントになるという。しかしケンダルは姉妹が協力するのは無理な話で、自分が手に入れて長女として3人で分配するという。パスコードは3姉妹に由来するように3つに分割されている。24時間警備をするというレスラーに、ケンダルは自分の警護担当がいるので必要はなく、詩もFBIには渡さないという。ケンダルは詩の謎解きをするために専門家を雇ったが、それはレッドが雇っている人物だった。そのためレッドも詩を持っており、ヴェスコの知恵を借りようという。早速1つ目の「ヘミングウェイと共に座って」については、ボストウィックの書斎にヘミングウェイの名の付いた葉巻があったことを思い出し、2人はケンダルの家を訪ねることにする。ケンダルは何者かに自殺に見せかけ殺されてしまう。次女のアレックスは所在不明となっているが、ケンダルの警備担当はアレックスの居場所を知っているという。三女のコーディリアはボリビアにいるという。アレックスは自分の存在を隠すために廃倉庫のようなところに隠れ住んでおり、極度に防衛的な生活をしていた。FBIの訪問にも信用できないと言い、陰謀論に染まっているのか頭の中を覗かれているというような事をいう。やむなくFBIはアレックスの監視をする。レッドとヴェスコは予定通りケンドラの自宅に侵入し、書斎で葉巻をくゆらせる。「太陽の最後の光が消えるまでそこにいろ」というところで、置いてあるハンデルランプに着目する。傘の裏側に小さな文字で数字とイニシャルのようなものが書かれていた。これが1つ目のパスコードだったのか。2つ目のヒントで「その石に優しくささやく」ということについては、亡き妻マリリンに贈ったダイヤの指輪だと読み解く。ダイヤにはコードが刻まれており、その指輪はアレックスが受け継いでいた。アレックスの居場所はIT担当のタダシがSNSなどから手がかりを得る。アレックスは超音波盗・聴器を発見するデバイスを求めており、チャット相手に相談していた。ヴェスコとレッドはその相談相手になりすまし、アレックスに会いにいくことにする。ボリビアにいるコーディリアと連絡が付き、シーヤは危険なので帰国するように促す。帰国したコーディリアをセーフハウスに送っていくシーヤは、謎解きについて尋ねる。姉妹は試みたようだが、結局は喧嘩になり失敗したという。ハイエナことベインはモーテルに宿泊した姿が捕らえられ、白いシボレーに乗っていることがわかる。アレックスを監視中のレスラーとデンベの前にレッドとヴェスコが現れた。その様子はベインに筒抜けで、ベインはセーフハウスのコーディリアに連絡を入れた。ベインはコーディリアの命令でケンダルを襲いパスコードを聞き出していたのだった。今度は殺さずにアレックスをここに連れてこいという。レッドとヴェスコはタダシから受け売りのうんちくを並べてアレックスを信用させる。レッドは部屋を点検するといって、ダイヤの指輪を探すが、アレックスは指輪をすでに処分し売り払ったという。レッドはアレックスが飼っている犬の耳にパスコードが刻まれているのに気づく。犬の名前はダイヤモンドで、ボストウィックがかわいがっていたのをアレックスが引き継いだのだった。その時電源が落ち、ハイエナの攻撃に気づいたレッドとヴェスコはコーディリアに逃げるようにいう。しかしコーディリアはベインに捕らえられてしまう。ベインのシボレーが交通カメラで確認され、コーディリアのいるセーフハウス方面に向かっているという。コーディリアについているFBIの警護とは連絡がつかず、レスラーらも後を追う。セーフハウスに到着したアレックスはコーディアを見て驚く。ケンダルを殺したことを知り、アレックスはコーディリアにパスコードを渡す。コーディリアはベインを撃ち殺す。3つ目の手がかりを探すレッドはボストウィックの墓へ向かう。コーディリアは手がかりとなる父の墓標を破壊していた。自分がこの墓をオーダーしたのだから何が書かれているかは知っている。しかしレッドは詩の前半部分「どんな物語にも終わりがある」を重視し、妻を失ったボストウィックが心の空洞を埋めるために金儲けをしたという。問題の墓はシンプルで「膝をついて刻まれたのを読む」妻の墓の方だという。レッドはコーディリアの足を撃つと、3つのパスコードを持ち帰りタダシに渡す。ログインすると、もうひとつのボストウィックの動画があった。力を合わせて答えを得た娘たちへの祝福のメッセージで、家族の意味を教える父親らしい言葉だった。今や遺産はレッドのものとなり、その半分をヴェスコに分けるつもりだったが、ヴェスコは1/3をアレックスに送って欲しいという。クーパーはレッドがヴェスコを脱獄させたことに驚かないという。レッドにとって、ヴェスコはFBIに頼めないことを頼める、裏切ることのない古い友人だという。ヴェスコがアジトに戻ると、ウージンの代理人を名乗る男が待ち構えていた。マーヴィンはヴェスコの情報をウージンに託した。レッドはヴェスコがFBIに逮捕されるように企てた、もっと知りたければウージンに連絡を取るようにいう。3姉妹を演じた人は「シカゴメッド」に出ていたようで、シーズン4でチャールズ先生についたレジデントということなので、顔は見ているなあ。あまり印象はありませんでしたが、今回はとにかく3人の性格の違う姉妹を演じわけたのは流石だと思いました。一番まともで良さそうな人が一番悪い人だったわけですね。先日NCIS:LAでも謎解きがあったので、最近の流行りなのかなと思いましたが、謎解きの専門家に頼らなくても本人を知っていたらわかったことでした。子どもたちには仲良くしてもらいたいですが、財産があれば揉めるのが人の常ですから、親心が逆に争いの方向へ追いやってしまったのが皮肉でした。ヴェスコは心優しいおじさんですね。途方もない金を山分けしようと言うところで、大活躍のタダシは取り分はないの?と思いましたが、まあタダシはレッドに雇われる身なのでそれなりのお給料なり、成功報酬を受け取っているのでしょう。そんなヴェスコを孤独なレッドから引き剥がそうとしているのがウージン。誘いに乗るかどうかは、レッドを信じられるかどうかなのでしょう。元々、商売に邪魔な敵を潰してギブ・アンド・テイクで人間関係を築いてきたレッドが、クーパーの家に押しかけて居場所を求めているのがやはり末期的な感じがしました。デンベも去ってしまったし、肉親?のリズも失った。孤独の極みにいるレッドが、、死ぬ時はせめて生きたという実感が欲しいなという言葉が切実に感じられます。ところでステイシー・キーチはミニシリーズの「ヘミングウェイ」でヘミングウェイ本人を演じているのですね。このあたりもリスペクトかな。ヘミングウェイは短編集くらいしか読んでいないので、じっくり長編作品も読まなきゃいけないですね。原作映画も多いですしね。
August 18, 2023
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前回辺りから、キルブライド大将の存在感が際立ってきたように思います。ヘティが子育てを放棄して出奔し、その後を父親役を買って出たキルブライドが孤軍奮闘しているような。厳しいけれど、子供思いの昭和のお父さんみたいな印象です。海軍の請負業者、グローバル・ウェスト社が改装工事を行っているビルで、放火とみられる火災があった。床に特徴的なマークが記され、容疑者はFBIが追っているランドール・ペレスと思われる。ペレスは「告発者」と名乗っているが、罪を犯しているとして、標的とする対象を警戒する役目を自認しているという。今回、現場監督が死亡したが、LAPDは犯行を目撃したため殺されたと考えている。ペレスの標的は環境犯罪に関わる企業だが、なぜ海軍の請負業者を狙ったのか。キルブライドはFBIと連携し、ペレスを捕らえるよう命じる。ボートハウスにやってきたFBI捜査官は、かつてラウンドトゥリーと交際していたサニー・モアハースト特別捜査官だった。ペレスは元々は非暴力の抗議活動をしていたが、過激な運動にも参加するようになり、放火を始めるようになった。メキシコに渡っていたが久々に国内で犯行を再開したことで、再々取り逃がしていたFBIは今後こそ逮捕すると意気込んでいる。キルブライドはカレンを捜査から外し、ペンプルックの資料を手渡す。過去に囚われ、日常の任務に支障をきたすのを終わりにするため、決着をつけろという。ファティマはモアハーストとラウンドトゥリーの会話を耳にしてしまい、2人の関係に興味津々だ。どうやらラウンドトゥリーの方が逃げてしまったらしい。グローバル・ウェスト社は実務を行う建設会社を持っており、それらの会社に環境破壊の報告はないという。まさか保険金目当てでペレスの名を借りて自ら火を着けたのか。ペレスには姉と自分の娘がいることがわかり、話を聞く。姉のデニスによると、娘のクリスタルは父親が放火犯だと知らされ、何度も転校を余儀なくされるなど、辛い子供時代を過ごした。今はやっと思った仕事に就いているが、ペレスとは音信不通だという。ペレスのことは死んだも同然だと思っているというが、クリスタルは父親に同情的で、母親死んだ時に自分がそばにいなかったことや、放火についても悪かったと思っているという。ペレスは世界が壊れるのを止めようと、人々の目を冷まそうとしているだけだ。むしろ、自首しようと考えており、1ヶ月ほど前に話をしたという。グローバル・ウェスト社が保険金目当ての放火をするのは、財政上考えにくいことが確認された。現場で使われたのは燃焼速促進剤テルミットで、一般人でも簡単に作ることができる。材料配合のレシピを確かめることで、模倣犯かどうか確認できるだろう。ファティマは酸化鉄とアルミニウムを大量に購入した人物を探す。ディークスとサムは、現場の外に急発進したような車のタイヤ痕を発見する。足跡などから、犯人は車の助手席に乗り込んでおり、放火犯には共犯者がいる可能性が高まった。ペレスは単独で犯行を行ったことから、やはり模倣犯なのか。ファティマは現場から走り去った車を交通カメラで到底するが、犯人の顔ははっきりしない。車は盗難車で持ち主は死亡していた。クリスタルが父親と連絡を取ったということで調べると、デニスも弟と連絡を取り合っていることがわかる。ラウンドトゥリーとモアハーストがデニスを尾行し、ショッピングモールの駐車場で誰かを待っている姿を確認する。やはりデニスはペレスと接触していた。FBIとNCISがペレスの身柄確保に向かうが、デニスがラウンドトゥリーらを妨害してペレスは逃げてしまう。デニスは逮捕され、ペレスは放火犯ではないと主張する。ペレスのかつての活動については、大義のための抗議で正しいことをしていると許したのだという。酸化鉄とアルミニウムを大量に購入した客がいることがわかり、その会社は怪しいところがあるという。会社の住所はアパートのビルになっており、実際は貸駐車場経営で、シャッターを開けるとブービートラップが仕掛けられていた。何かの作業場のようになっており、危険を排除して倉庫内に残っていた燃料促進剤の成分を分析する。すると、ペレスのレシピと一致した。サムとディークスは倉庫内にグローバル・ウェスト社を始め、数々の団体、企業などの名前がリストアップされているのを確認する。犯行現場で使われた車の持ち主はクリスチャン・ナヴァロで、去年死亡していた。その息子マルコ・ナヴァロは抗議活動で度々ペレスと逮捕されていた。ナヴァロがペレスの共犯者だったのか。デニスらとペレスとの通話から、ペレスの居所が割れてサムとディークスが逮捕に向かう。ペレスはグローバル・ウェスト社の放火はしていないと訴える。ナヴァロとも組んではいない、むしろナヴァロを止めようと探しているというが、今のところ居所はわからないという。しかし逃亡する時に持っていた燃焼促進剤などの荷物をナヴァロに預けたことを認め、ナヴァロはそれを成分分析して、新たにテルミットを作ったと見られる。現場に記されたマークはペレスの犯行を見せかけたのだろう。元々ナヴァロとペレスは親しく家族同然だったが、デニスとは無関係だった。クリスタルからすると、ナヴァロは兄貴同然の存在だという。クリスタルは現在携帯の電源を切り居場所がわからなくなっていた。職場にも1週間以上出勤しておらず、急に辞職したという。クリスタルの車を探していたところ、シルマーでクリスタルとナヴァロが一緒だという目撃情報があった。モアハーストはクリスタルが父の大義名分を継いだとしても、攻撃対象が環境犯罪とは結びつきにくいことを指摘する。ファティマはリストに上がっていた団体はギャレット上院議員に多額の寄付をしているという共通点を見つけ出す。上院議員は気候法案を廃案にしたといい、現在LAを訪れていることがわかる。見学先の工場はリストに載っていなかったが、クリスタルとナヴァロが目撃されたシルマーにある。サム、ディークス、ラウンドトゥリー、モアハーストが工場に向かい、上院議員に危険を知らせる。そこでクリスタルは燃料促進剤を撒き、ナヴァロが攻撃を仕掛けてきた。サムはクリスタルに投降するよう説得し、ラウンドトゥリーがナヴァロを追い詰め逮捕する。クリスタルが燃料促進剤に火をつけるも、サムが消火してついにクリスタルは投降する。モアハーストのはからいで父と娘は対話の瞬間を持つことができ、それぞれ連行されていった。モアハーストはラウンドトゥリーとの過去の事を割り切った様子で戻っていく。サムはラウンドトゥリーに電話をかけるよう促す。ペンブルックのファイルをよみ終えたカレンは、一枚の写真を手にする。キルブライドはヘティが人々を守るために後ろめたい、普通ではやらない秘密を持ったという。彼女には後悔がある。カレンは子供を洗脳までして守る必要があるのかと問うが、キルブライドはそれはわからないとしながらも、カレンが日々人々を救っており、その手段に問題があっても、意味あることだという。もちろんキルブライドはヘティのやり方を嫌い、ヘティ本人も嫌っているが、尊敬もしているという。ヘティは大義のため命を捧げてきたが、我々と同じように彼女も過ちを犯すことがある。自分は過ちなのか、それとも後ろめたい秘密なのかというカレンに、キルブライドはそれを決めるのはカレン自身だと答える。キルブライドは自信の経験から、囚われるなという。気になったのは放火(火付け)は江戸時代から大罪で、そこに大義はないと思うのですが、多分それとヘティがやった隠密作戦、暗黒マターと重ねたのかなと思いました。おそらくペレス親子は厳しい罰を与えられるだろうなあ。もちろん、デニスも連邦捜査官に嘘を着いたことで終身刑もありうるという。それでも、目的が正しければ手段は問わないというところで、カレンは自分はその手段だったのかと悩むわけですね。そういう風に捕らえると、確かにカレンの憂鬱もわからなくない。キルブライドがヘティを嫌う理由もわかります。これは想像ですが、長いシーズンの中でスパイとしてあれこれやりました、というのを美談や手柄のように描いてきたことへの、反発は反省があったのかな。最終シーズンではやはりヘティの犯した罪を断罪する必要があった、ということかなと思いました。それはそれとして、キルブライドが生活指導の先生のように、メンバーの勤務態度をいちいち指摘するところは、今となると小気味よかったりします。また、そこには愛がなくてはならないですし。最後のカレンの涙目が印象的でした。さてさて、後はもうラウンドトゥリーの初の恋愛ネタですよ。しかも相手は「スター・トレック・ピカード」のあの子じゃないですか。そりゃ、しっかりしているわ。(笑)ラウンドトゥリーもなかなかキャラクターの掘り下げがなかったですが、最後に咲いた大輪の花という感じでしょうか。新人いじめもそろそろ終わりにして、真面目な彼こそがキルブライドの目ざす真っ当な支局にふさわしいのではないかなと思いました。
August 17, 2023
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