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『遺体発掘』今回のエピソードは何気にシルバーエイジのキャラクターたちに焦点が当てられていましたね。レネ・オーバージョノーが出ていたので、ちょっと期待していたら、マクギーがスタトレ・ネタを出してくれて満足です。(笑)全体に宇宙ネタでもありましたしね。往年のミュージシャン役のマイケル・デス・マレスは、実際にロック・シンガーで、BONESにも同じような役柄で出ていましたね。でも、役者としてもものすごく経歴が長くて、「マクガイバー」のマードック役だったと知って少々驚きました。JAGにも出ていたんですね。病気療養中のダッキーは、とある死亡記事を見て、12年前に検死したロバーツ中佐の死因について疑問を持ち、ギブスの許可無く遺体を掘り起こしてしまう。理由を聞かれてダッキーは、ロバーツ中佐の父親が最近遺伝性の肝疾患で死んだことから、ロバーツ中佐も同じ病気を抱えていたと考えられ、当時急性アルコール中毒が死因としていたが、毒殺の可能性も出てきたという。ギブスはダッキーの熱意を察して未解決事件として、捜査再開を許可する。警備部隊に所属しているヒル三等軍曹が、自宅で不審死しているのが見つかる。外見から一酸化中毒で死亡したように見えるが、検知器は警報を鳴らさなかった。外傷も特にない。ヒルはマルタ島へのチケットを買い、出発する直前だったが、旅行は軍から許可されていなかった。なぜか、5万ドルの大金を所持していた。アビーはロバーツ中佐の体内から毒物のオレアンドリンを検出し、やはり毒殺だったという。さらに、ヒルのPCになぜかダッキーが申請した遺体発掘の書類を見ていた経歴があり、死んだ2人の間に何らかの関係が認められた。意外な展開に、ダッキーは検死官としては関われなくなってしまったが、ギブスは「自分の事件は最後まで指揮を執れ」と、ダッキーに正式に捜査の指揮を任せることにする。ロバーツは海軍アカデミーで航空電子工学を教える傍ら、宇宙への憧れを捨てきれず、航空学校やNASAの宇宙飛行士にも応募し、その度に不合格になっていた。また、資産家の息子として金には困っていなかったようだった。ロバーツの娘エレンは、父親が嫌なことを忘れるために酒を飲んで死んでしまったと考え、飲酒を止められなかったのは自分のせいだと責任を感じていた。ダッキーは必ず犯人を捕まえると約束するが、ジヴァはエレンも容疑者の一人になり得るのだから、できない約束はしない方が良いという。パーマーはヒルの検死をして、手に古い化学熱傷の瘢痕があったという。丸フラスコによる火傷で、パーマーはオレアンドリンの前駆体物質を精製中に火傷をしたのではないかと突き止め、ダッキーを驚かせる。ロバーツ中佐を殺したのはヒルで、遺体が掘り起こされた事を知りあわてて逃亡しようとしたのか。ロバーツ中佐が埋葬された時に着ていた制服を調べていたアビーは、微量の放射線を検知する。放射線を発していたのは、火山灰のような物質で、実はかつてNASAが月面の土に見立てて模造したJSC-1と呼ばれるものだった。トニーとジヴァは、ゴダード宇宙飛行センターのブラックウェル博士を訪れ、話を聞く。JSC-1自体は無害だが、一部の研究者が研究用に放射線を当てたものがあり、慎重に処分されたという。このJSC-1は汚染爆弾の製造にも応用できるが、ロバーツ中佐はなぜかかなりの量のJSC-1を持っていた。当時の上官だったシャープ大佐によると、有能なロバーツが何度も飛行士試験の不合格を繰り返して不満を持ち、その結果国防総省に対して脅迫文まで書くようになったので、ひたすら隠していたという。ロバーツ中佐は復讐のために、汚染爆弾を作ろうとしていたのか。アビーはヒルの自宅で警報機が作動しなかった理由をハッキングによるものと突き止める。さらに、ロバーツとヒルの間で何度もメールをやりとりしていて、ロバーツはヒルから何かを購入していたことが判った。購入物は大量破壊兵器のような違法なものらしく、ロバーツは通報すると脅していた。ヒルは密輸組織の一員で、ヒルは組織に殺されたのか。ダッキーは殺されたロバーツにテロリストの容疑が浮かび、エレンにどう伝えようか悩む。捜査の進展に戸惑うダッキーに、ギブスは指揮を交代するという。ヒルの他の客を調べたところ、怪しい男が浮かび自宅を向かうが、80年代に大ヒットしたロック・シンガーのデル・フィニーと判る。フィニーが違法に購入したのは「月の石」で、12年前に海軍の博物館から盗まれたものだという。ところが、盗まれた石は2年後に回収されていて、フィニーとロバーツは偽物を掴まされていた事が判る。偽物の月の石はJSC-1から作られており、ヒルは盗難事件を利用した詐欺を行った。そして事前に月の石のサンプルをNASAのラボに鑑定依頼したが、それを引き受けたのはブラックウェル博士だった。ヒルは当時NASAのラボの警備に当たっており、ギブスの追及にブラックウェルは弁護士を要求する。ダッキーはエレンに犯人逮捕の約束を果たす。ギブスはダッキーに検死官として復帰を許可し、ダッキーはまたパーマーと仕事をすることになった。高齢で、しかも心臓麻痺を起こしてしまったダッキーが、それでも元の職場に戻りたいと望むのは、検死官という仕事に対する誇りであり、真実を明らかにするという信念があるからでしょうね。もちろん、ギブスのたちの存在は家族のようでもあり、ここは居心地も良いでしょう。でもパーマーくんもかなり成長して、自分がいなくても世界は回っている事が感じられ寂しさも感じていた。そんなダッキーが元の職場に復帰するまでの、味わいのあるストーリーだったと思います。勝手に遺体を掘り起こしてギブスが怒っていましたが、それはダッキーの健康を心配してのこと。結局は折れて捜査に加わらせ、アビーが「とてもsweetね」というように、ギブスの優しさはぶれがないです。そして、わざわざ自分が指揮官を降りてダッキーに任せ、不安なところは先回りしてチーム全体で手を打っておくなど、やはりsweetでしたね。ずっと重苦しかったダッキーの表情が最後にやっと晴れやかになって、元のチームに戻れたなと感じました。まあ、現実にはこんなことはあり得ないのでしょうが、そこはNCISのNCISたるところで、自然に感じられました。ダッキーが戻る事を知ったパーマーくんの絶妙の表情が良かったですね。自分がモルグを仕切って、やっと一人前になれたと思ったら、また助手の立場ですから。(笑)まだまだ修行が必要ですね。ダッキーは「不死鳥」でした。NASAの博士は、結局ヒルを殺したということかな。放射線に汚染されたJSC-1の在処を知って、ヒルに売りさばかれては困るということだったのか。今回、ジヴァの髪型がフェミニンでイメージが違って感じられました。
June 28, 2013
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いつものように、話があっちこっちに飛ぶということはなく、核心は始めから見えているのだけれど、なかなか前に進まない。だからイライラしました。でも、関係者の心のひだを一つ一つ辿って行く過程がSVUらしいし、終わってみれば「こういうこともあるだろうな」という気がしました。夫婦役の役者さんの演技が上手いな~と思いましたね。それがなければ成り立ちませんよね。ハロウィーンで賑わう町中で、買い物のために駐車していた車を盗まれ、中に3ヶ月の息子が乗っていたという女性の訴えで、SVUが捜査を始める。母親のアリーは恋人のティムと共に、バッファローから旅行に来ていて、ティムはアリーが買い物をしているときには行方が判らなかった。やっと戻ってきたティムは、NYで借りるレンタルルームの手続きに行っていたという。SVUはすぐさま、車とネイトの情報を公開し、情報を待つ。その間、興奮するティムにDVの疑いを持ち、2人を別室に移して個別に話を聞く。ティムは切れやすく、アリーはティムを恐れているように見えた。バッファローの地元警察では、半年前にアリーの姉からティムのDV行為を通報していたが、起訴はされなかったことが判る。アリーはDV疑惑を否定し、元恋人と会ったことを嫉妬してティムに腕を捕まれただけだという。ティムはアリーの姉から酷く嫌われているという。情報を公開後、一向にネイトの情報は得られなかったが、盗まれた車が見つかった。車にはネイトの姿はなく、車上荒らしにあったようだった。クレイゲンはバッファローにフィンとロリンズを送り、2人はアリーの姉から話を聞く。ティムは息子に暴力は振るってはいなかったが、アリーには嫉妬深かったという。実は、アリーとティムは一緒に暮らしていたわけではなく、お互いの実家に住んでいた。日曜日にNYへ向かったときには、ネイトは元気だったという。オリビアとニックはそれぞれアリーとティムの聴取を続けるが、なかなか真実が見えてこない。オリビアはバッファローを出てから、何があったのかを知りたいという。やがて、ニュースを見てネイトのチャイルドシートを分署に持ってきた人がいた。公園の露店で買ったといい、露店の男は、止めてあった車から盗んだと認めた。一方、車の中から見つかったクーラーボックスを調べていた鑑識は、中から大豆ミルクの成分を含む便を検出したという。ネイトは大豆のミルクを飲んでおり、カップルはネイトをクーラーボックスに入れて運んでいたと推測された。そのことを2人から聞き出そうとするが、2人ともなかなか語ろうとしない。ニックはアリーから再度、旅行中の出来事について聞き、ついに昨夜は車の中で寝たのではなく、モーテルに泊まった、ということを掴む。2人が泊まったモーテルで聞き込みを行うと、2人は隣のバーにチャイルドシートごと、ネイトを連れ込み、酒を飲んで言い合いをしていたという。ティムは質問をはぐらかしていたが、証拠を突きつけられてハロウィーンに着せる衣装のことでアリーと言い争いをしたことを認める。アリーもネイトはもう生きていないと言い、ついにネイトをブロンクスのビーチに埋めたと自白する。ネイトはその場所で遺体で見つかる。ワーナー検死医は、ネイトの身体に外傷や病気の兆候が見あたらないだけでなく、よく世話をしてもらって虐待の痕跡もなく、愛されていたという。ティムもアリーもお互いをかばっているのか、モーテルで何があったのかで供述が食い違う。ティムは抱いて強く揺さぶって死なせたと言い、アリーは湯船の中で居眠りをしてしまい、溺れさせたという。ノヴァク検事補は2人とも起訴して陪審員に決めさせようというが、ワーナー検死医ははっきりとした死因が見つからないとして、乳幼児突然死症候群だったのではないかという。それをふまえ、問い詰めるのではなく、ネイトに何が起こったのかを真実を話して欲しいと2人に向き合う。アリーはモーテルで十分注意してネイトを寝かしたが、死んでしまい、抱いて歌っていたという。ティムは何が起こったのか判らなかったという。通報すると疑われると思ったので、2人はネイトをクーラーボックスに入れて、NYにやってきて埋め、誘拐されたと騒ぎを起こしたという。オリビアはこのまま2人を放免するべきだという。痛ましい話ですが、いかにも未熟で家族として独立もしていないカップルだからこそ、だったかも知れません。乳幼児突然死症候群の知識はマタニティのクラスでも耳にするだろうし、ちゃんと準備していたらこんな形で世間を騒がし、しかも死体遺棄まですることはなかったかも。前半でいかにもティムがDV傾向だろうと、先入観を持たせておいて、オリビアもニックも詰問調でしたね。アリーも不安そうで、本当か?と思わせるような言動が多かったし、視聴者をミスリードさせる役者さんが上手いからこそ、成り立つエピソードだったと思います。それにしても、どちらが犯人か、陪審員に決めてもらいましょうというのも酷いと思いましたが、全くお咎めなしというのもちょっとね。起訴しても、裁判で無罪になってしまうのかも知れませんね。陪審員制度なので。何の落ち度もなく、最愛の子供を失うという不条理に「何で私たちにこんな事が起こるのか」という言葉が印象に残りました。これは、誰にでも起こりうることで、想像するだけでも辛いです。ところで、ハロウィーンの季節ということで、オリビアは例のカイルと時間を過ごしたり、ニックは幼い娘を心配しながら一緒に近所を回ったりと、プライベートのはさみ方が良かった。そして、性犯罪者として登録されている家を訪問して、ドアを開けたら逮捕などという事をしているのですね。ちょっと驚きました。
June 24, 2013
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『修復』これまで見たことのない大惨事の後日談で、それぞれの立場での「修復」が描かれましたね。確か爆発があったのは数ヶ月前で、今頃、カウンセリングするのかなと言う気もしますが、通常のエピソードに戻す前に、ちょうど良いクッションになったと思います。ゲストのジュディ役の人はよく見る人だなと思ったら、「トルゥー・コーリング」のトルゥーのお姉さん(妹?)役だったんだな。ディアリングによる海軍工廠爆破テロの修復工事が進んで、残すは内部のペンキ塗りほどになった。施設管理者として作業を監督するジュディ・フォードにトニーは言い寄るが上手く行かない。NCISには、他にも危機管理カウンセラーのウルフが、事件による影響を調べるため、チームの精神鑑定を行うという。NCISの武器庫の職員、ミッジ・ワトキンズが爆破事件の日から失踪しており、ヴァンス局長は行方を捜すよう指示していた。そのミッジの車が自宅近くの池の中から見つかり、ギブスたちが現場に向かう。ミッジの遺体は車の中で発見されたが、水温の関係で、遺体はほとんど腐敗しておらず、腹に銃創があった。NCISは事件として捜査を始める。復職を望むダッキーも偶然を装って現場に現れる。ギブスは許可を得るまでは休養すべきだという。アビーは爆破事件後、再び悪夢を見るようになっており、ギブスは一番始めにアビーと話をして欲しいと頼む。しかし、アビーは何も話したくないし、話せないとウルフを拒む。ミッジの職場の同僚、ジョン・フェルプスとフィリス・モスによると、爆発によって武器庫の弾薬も連鎖反応で暴発し、飛び散った破片で怪我をした者が多かったという。ミッジの車の中からエピペンが見つかり、アレルギー体質らしいということが判る。また、彼女の銃も見つかったが、使われた形跡はなかった。ギブスはウルフに何もしゃべらなかったアビーを心配して、アビーの悪夢について聞き出す。アビーは検死台の上に寝ている怖い夢を見て、家族や友人がいないような孤独感を感じているという。ギブスは血の繋がった弟のカイルと会って、真実を伝えるべきだと話すが、アビーはためらう。ミッジの車のシートから銃弾が見つかり、近射で撃たれた事が判った。さらに、その弾は60年前の古い銃の弾だという。同じ軍人の娘に誰か恨んでいた者がいないかどうか尋ねるが、誰からも愛される存在だったという。ただ、女性の扱いについて文句を言う男性職員がいるというので、調べたところ、昨年武器庫の職員を採用するときに、男性だから落とされたと苦情を言った者がいたという。苦情を申し立てたのは元空軍のクレイグ・ウィルソンで、はぜか爆発事件の頃に苦情は取り下げられていた。トニーとジヴァはウィルソンの自宅に向かい、銃を数丁所持していたウィルソンを逮捕する。ウィルソンは持っていた銃を売ろうとしていただけだと説明する。ミッジに対しては女性を優遇していたと言い、ミッジの足下にまとわりつくような男がいたという。パーマーはミッジの気管にアレルギーのような病変があるのを見つけ、池に落ちたときにはミッジはまだ生きていたという。アレルギーの原因となるものを突き止めるため、ギブスにダッキーの力を借りたいと要求する。ミッジの同僚、ジョンはミッジと関係を持っていたことを認める。すでに終わっていて、今では友人だという。ウィルソンが持っていた銃は武器庫の銃とは関係ないと判る。関係するバイヤーの情報で、古いコルトを半年前に売ったというので、購入者を突き止めると、何とジョンだった。ジョンの住まいはミッジの家とも近かった。ジョンはコレクションとしてその銃を購入して、つい先ほど、家にあるのを確認したという。しかし、ギブスが確認するとコルトはなくなっていた。パーマーとダッキーがミッジがアレルギーを起こした原因として、コロンなどに使われる化学物質だと突き止める。ジョンの家には、強いコロンの匂いがするスカーフがあり、それはジョンの恋人のものだった。恋人は爆発事件の夜、病院で付き添ってくれたが、1~2時間ほど病院を離れた時があったという。恋人というのは、トニーが言い寄っていたジュディで、彼女の携帯電話の番号を知っていたため、GPSで居場所を突き止める。ジュディは持っていた銃を池に捨てていた。ジョンが事件の日にミッジとの関係を話し、嫉妬した故の犯行だった。ダッキーはパーマーが早く現場に復帰させたくて、一人でもできるのにあえて自分を必要だと呼んだと悟り、情けは無用だと帰って行く。ヴァンスはウルフから面接の結果を聞くが、逆に職員からイライラしているのではないかと指摘を受けたと知る。車に仕掛けられた爆弾が大惨事の原因で、責任を感じているというヴァンスに、ウルフは誰もあなたを責めていないと言う。アビーはカイルに会いに行き、お互い何か繋がりを感じていた事を知り、血を分けた姉弟だと告白する。喜んだ2人はギブスに感謝する。いつも冷静なヴァンス局長が様子が変なのは、前回から感じていました。責任ある立場なので辛いのは当然かも知れませんが、彼ほどのベテランでさえ、心に傷を負うのがテロなのだなと感じました。人前で大声を出すなんて、本当にヴァンスらしくありません。ギブスが「君のせいじゃない」と気を回していましたが、責任ある立場だからこそ、専門家の助けを借りて万全を期すべきなのでしょう。前回、パーマーがダッキーに花を持たせるような結果になったことに違和感を持ちましたが、今回は明らかにパーマーくんの情け心だったわけですね。早く復帰したいという恩師への心遣いだったのかも知れませんが、それはダッキーのプライドを傷つけます。高齢のダッキーの気持ちも大事ですが、やはりギブスのアドバイスに従い、手順を踏むべきではないでしょうか。何事も無い調子のジヴァ、トニー、マクギーと比べて、アビーの苦しみは痛々しいですね。やはり彼女は一般人代表ということですよね。そこで、前回名乗らずにいた血を分けた弟と、ついにお互いの存在を知らせることにした。とてつもない恐怖からアビーが回復するには、家族という存在が必要だったというのが、良かったですね。カイルもまた、ギブスという「父親」を得たわけです。ここがNCISの良さだと思います。いろいろな道のりで、人はダメージから回復、修復する。事件については、いつものようにちょっと良い女には言い寄るトニーが手こずった女の付けていたコロンが言及されていたのがポイントでしたね。殺されたミッジの娘がテロのあった日に、後で電話するからと言われて、ずっとそれを待っていたというのは、辛い事ですね。彼女も突然母親を失って、気持ちの整理が付かなかったでしょう。そういう人々の心の有り様を綴ったところが意味があったと感じました。
June 21, 2013
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もう、話の先が読めてしまって、どうして気がつかないのよと途中からイライラしました。(笑)でも「グレアナ」のT.R. Knightがメインゲストで(最近では「グッド・ワイフ」に出ている)、さすが演技の深さを見せてくれました。お客さん扱いだったアマンダ・ロリンズ刑事にやっと日が当たって良かったですね。どうしてもオリビアや美人検事補たちの影に隠れてしまうのですが、優秀であることは間違いなくて、上手く出番を増やしてあげて欲しいです。ニック・アマーロ刑事も徐々に存在感を増してきていますが、過去に何かありそうな雰囲気が気になります。公園でナイフを持った男に女性がレイプされる事件が起こり、被害者の話を聞いていたロリンズ刑事が、犯人の様相や手口などが「大西洋岸レイプ魔」と呼ばれる連続レイプ犯と似ていると主張する。オリビアは一方的な決めつけはするべきではないという。元々アトランタでこの事件を追っていたロリンズによると、犯行は9年間で15件に及び、ジョージアからバージニア、メリーランドと場所を移していき、この3年間は音沙汰がなかったという。最初の方の事件では、犯人は証拠となる体液を残しており、部分指紋の付いた小型工具を残していた。今はNYにいるというロリンズに、クレイゲンはパニックを引き起こさないよう、被害者の目撃証言から似顔絵を作って今回についてのみ情報を公開するように命じる。その結果、新たな被害者が名乗り出て、犯人の首に彫られたタトゥーの情報などから、妻子あるビジネスマンのガブリエル・トーマスに事情を聞くことになった。ガブリエルは犯行を否定するが、被害者による面通しで犯人と確認された。これで長年のターゲットを捕らえられると喜ぶロリンズだが、クレイゲンは慎重に自白にもちこまなければならないという。ガブリエルは最近まで仕事で3年間スイスに滞在しており、その前の居住地はまさに連続レイプ事件が起こった場所と一致していた。それでもガブリエルは潔白を主張して捜査には協力的で、話を聞いていたアマーロは無実なのではないかと考える。「何か言いたいことはないか」と問いかけても、ガブリエルは犯行を否定し、犯人は今も外にいるという。罪状認否で保釈が認められず、ガブリエルは留置場で自殺を図る。病院で手当を受けるガブリエルを見舞った妻は、裏切られたと言いながらも夫を支えようとする。ハロウィーンの思い出を語る妻に、アマーロはメリーランドでの犯行時にアリバイが成立すると察する。しかし、DNA検査の結果、ガブリエルと犯人のDNAが一致した。納得がいかないアマーロはガブリエルの家族について調べると、ガブリエルは養子で実母が更正施設に入っている事が判った。母親はガブリエルにブライアンという双子の兄弟がいると言い、ブライアンだけが自分に会いに来た事があるという。ブライアンも養子に出されたが、養父母の間で妻が夫を殺すという悲惨な事件が起こって、ブライアンが目撃していた事から裁判で証言したことがあるという。その後、ブライアンがニューヨークの公園管理の仕事をしていると判り、SVUは色めき立つ。ノヴァク検事補は今更一卵性双生児のブライアンが犯人だというと、裁判が混乱するといい、クレイゲンは現行犯で捕らえようという。ブライアンはブロンド女性が好みだと判っており、ロリンズが囮になる事になった。そのために、ガブリエルを保釈したと発表して情報を流し、ガブリエル本人には外に出ると危険だから保護する事にする。ロリンズが公園内をランニングしていると、自転車に乗ったブライアンが目を付けロリンズを追いかける。監視していたアマーロがブライアンを追うが、一瞬の隙に見失ってしまう。ブライアンがロリンズに追いつき、ナイフで脅しているところにアマーロが到着するが、逮捕容疑はナイフを使った暴行で、ブライアンは連続レイプ事件を自供しそうにない。ブライアンがロリンズに興味を示している事から、クレイゲンはロリンズに尋問の機会を与える。ブライアンはレイプはしていないと言い、あれは兄貴の仕業だと責任逃れをする。最初の頃に体液をわざと残して、ガブリエルに罪を着せようとしていたのだった。しかし、ロリンズはDNAでは追い詰められないが、工具に付いた部分指紋は双子でも異なり犯人を特定できると追及する。さらに、実の母親が兄弟に何ら愛情を持っていなかった事に触れ、幸福な人生を送ってきたガブリエルに比較して、不幸だったと共感してみせる。言いたい事があるだろうから、私がじっくり聞いてあげるという巧みな尋問にブライアンは犯行を認める。釈放されたガブリエルは今まで存在を知らなかった兄弟を見て驚く。相変わらずオリビアが鬱陶しい上司の役をしていますが、ロリンズの執念ある捜査が際立ちました。なかなかガッツのある刑事ですよね。ずっと事件を追っていただけに入れ込み具合も納得ですし、フィジカルも強い事がよくわかりました。高齢化したSVUメンバーでは貴重です。(笑)それでも、おとり捜査は予想通りで、DNAが万全ではないのはこれまでにも似たような事件があったはず。一卵性双生児かもと、誰か思いつきそうですよね。気になったのはブライアンに殴り続けたアマーロですね。彼には何かトラウマになる事があるのか、普段は穏やかなだけに、暴走してしまうと止まらないというのは気になります。それとダニー・ピノを見ていて「コールドケース」の時よりもカメラワークでアップが多いなあと思いました。カメラワークが違いますよね。そのおかげで表情が良くわかります。T.R.ナイトは善と悪の二面性を演じ分けて、見応えがありました。さすがです。普段は優しい顔のイメージが強いので、ガブリエルの段階で犯人のはずがないと思ってしまいました。演じ甲斐があったでしょうね。
June 17, 2013
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『抹殺指令』新シーズンプレミア。NCIS史上、最もど派手なクリフハンガーの結末はいかに。私は良くも悪くも間を空けずに見られて良かったという感想でした。ちなみに「With Extreme Prejudice」という言葉が暗殺を意味するとは知りませんでした。以下、ネタバレ。心臓発作でビーチで倒れたダッキーは幸いにも発見され、手当を受ける。パーマーが付き添っているが、意識を取り戻したダッキーは仲間の危機にDCに戻って力になりたいという。それはかなうことではなかったが、ダッキーはパーマーに一人で戻るようにいう。ヴァンス局長の車にしかけられた爆発の威力は大きく死傷者が出たが、建物は大破せず、ギブスのチームも命に関わる怪我はなかった。海軍工廠が狙われたということに、さすがに大統領も犯人のハーパー・ディアリングを殺すように命令が下った。今回はFBIも加わり、各部署と合同捜査となったため、フォーネル特別捜査官が指揮を執るという。海軍という「家族」を傷つけられたギブスのショックは大きい。しかし、FBIが町中でディアリングを発見し色仕掛けで部屋に連れ込んだ結果、捜査官とSWATが仕掛けられた爆弾で死亡してしまった。ディアリングは息子の敵を討つという大義名分を失っており、ギブスはこちらから闘いを仕掛けるという。NCIS内では、ディアリングに与えられた恐怖が広がっていた。NCISは元妻のヴィクトリアを捕らえたという情報を流すが、逆にディアリングからMTACが接触してきて、軍艦の欠陥を指摘した自分に敬意を払ってもらいたいという。この次に何をするのかと問われても、ディアリングはもう失う物はないと答える。マクギーが通信を逆探知して、ディアリングの居場所を掴む。人気のない駐車場に停車中の車に熱反応があり、ヘリで待機していた特殊部隊が突入する。しかし、またもターゲットの車が爆発してしまった。車の中から見つかった焼死体をパーマーが検死して、DNAがディアリングと50%一致したため、本人であると確定する。犯人死亡で事件は解決したに見えたが、ギブスは遺体が本人ではないと疑いを持っており、2ヶ月後、オフレコで元気になったダッキーを呼び寄せて遺体を見てもらう。早速ダッキーは遺体の胸の骨に心臓マッサージをした時につく骨折を見つける。ギブスは探していたディアリングの義理の姉ジョアンをNCISに呼び、ディアリングの兄が4ヶ月前に心臓発作で亡くなったという話を聞く。ディアリングは一族の墓から兄の遺体を持ち出し、自分の死を装ったと思われる。ディアリングの捜査が再開され、ジョアンは高額の金を受け取っているだけでなく、NCISで爆破事件があった日の直後、何者かがジョアンに何度も電話をかけていたことが判った。ジョアンはその時ウェストバージニア州にいたことも確認された。ギブスの厳しい尋問に、ジョアンはNCIS爆破直後にディアリングが自宅を訪れていた事を認める。金に困っていたジョアンにディアリングは援助をしてくれたと言い、ディアリングの居場所を話す。すぐさまギブスらが現場に向かうが、すでにディアリングの姿はなかった。直前に地下トンネルから逃亡したらしい。ギブスはディアリングが何を考えているか判ると言い、ヴァンス局長に自分が暗殺すると志願する。ディアリングの最後の行き場所は愛する息子が育った家に違いないという。たった一人ディアリングに会いに行ったギブスは、まるで来るのを待っていたかのようなディアリングから、お互い家族を奪われて復讐を行ったという。背中を向けたディアリングが銃に手を伸ばすのを見て、ギブスはナイフを突き立てる。その後、海軍工廠は元通り修復されたが、「悲しみの日を私たちは再び繰り返さない」という碑が建てられた。ディアリングがやりおえた上で、自分の死を偽装して、後はギブスが殺しに来るのを待っていた状況ですよね。もしかして、あの銃には弾が入っていなかったとか?それにしても、精鋭揃いのFBIや海軍の捜査官たちが見つける事ができなかったディアリングを、ギブスだけが見つけられて始末を付けたというのが、いかにも都合が良すぎませんか。DNAが50%一致というのは、別人だというのが見え見えで、一人で始めて責任を持たされ、答えを急がされたパーマーくんがミスをしたということなのか、あるいはジヴァの言うように、「テロリストは恐怖を作り出したときだけ強い」状況で、みんなが決着を付けたがったのかということだったのでしょうか。結局、ギブスは汚れ仕事を引き受けたということですね。多分、容疑者死亡で一件落着という記録が残されて、真実は闇の中ということにするつもりだったのかな。あの後、ディアリングの遺体をどこに埋葬するつもりだったのかは、判りませんが。今回また、ヴァンスにしろ、ギブスにしろ、諜報活動など、すねに傷を持つ存在だというのが思い起こされました。でも最後の描き方だとディアリングとギブスは根本的に変わりない、ということになりますよね。ディアリングだって家族を愛し、国と軍を愛した故のテロ活動だったと言えなくもない。まるでギブスとディアリングは表裏の関係のようで、それ自体はあまり納得できなかったです。人は愛する者を奪われると、とんでもないことをするということですか。それにしてもコールについては何ら言及なし。彼のおかげでギブスは命拾いしたのに。ライアン博士についてはトニーがなぜ話をしないのかと言っていましたが、何となくキャラクターが不評で止めました、ぽい扱いですね。後、いつものように期待させるだけのトニー/ジヴァですが、閉じ込められたエレベーターから2人を救い出すのがメインになるのかと期待していたので、あっさり解放されてがっかりです。(笑)2人の関係が変化するということもなかったですね。そして、一大事なのに、ギブスが妙に平常心(というか、にこやか)なのが違和感がありました。一番リアルで良い演技をしていたのはデイヴィッド・マッカラムですね。杖を突きながら戻ってきたダッキーが、NCISチームの要だなと再認識しました。まあ、先シーズンから続いたストーリーアークが終わって、普段の一話完結に戻ってくれるのを楽しみにしています。ライアン博士と別れて、ギブスはまた地下室に何かを作り始めるのかな。その方がギブスらしくて良いですよ。
June 14, 2013
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第2話はHomelandならではの緊迫感があって、シーズン1の雰囲気が戻ってきたという感じがしました。物語が動き始めましたね。いくつかのサイドストーリーもありますし、それがどういう風に繋がっていくのかが楽しみになりました。追っ手を巻いたキャリーは、モスクに礼拝していた情報提供者ファティーマに直接会い、情報を得る。彼女の夫のアッバスとナジールが明日会うという。ファティーマは夫から逃れたがっており、夫とナジールを殺してと要求し、500万ドルの報酬とデトロイトにいる従兄弟のところに連れて行くよう約束して欲しいという。ソールは単独でキャリーがファティーマと会ったため、情報の信頼性が判断できないといい、CIAでもエスティースは情報を確かめようがないのに、特殊部隊を送り込んでナジールを捕らえるのはできないという。もし間違った情報、あるいはワナだとすると、イランはイスラエルの核施設攻撃に報復すると明言しており、失敗すれば彼らの思うつぼとなってしまう。エスティースは判断をソールに押しつける。キャリーは体調が悪く、ソールとエスティースの対立に息苦しくなって屋上に出て行く。心配したソールに、キャリーは絶対の確信のあったブロディがテロリストでないという結果となって、ミスを受け入れる事ができず、自分に対しても自信が持てなくなったと苦しい胸の内をぶつける。ファティーマについては、DV夫からいつか逃れるために自分を頼ってくるのではないかと思っていたという。ファティーマを信じるキャリーの言葉に、ソールは作戦実行を決断する。会合する場所は情報が完全ではなく、4名の隊員が潜伏するのが精一杯だった。ブロディはウォールデン副大統領から、イランの核施設攻撃で地下まで破壊できなかったのはアメリカがイスラエルに地中貫通爆弾を輸出していないからで、それを可能にするため、元海兵隊の国防長官を説得して欲しいと頼まれる。その爆弾を作っている企業のトップの妻は、ブロディをもっとPRしたいというジェシカに、イラクで負傷した兵士たちのために基金集めのパーティをするという。ジェシカは活動を手伝うと答え、そのオープニングのスピーチはブロディに任されることになった。ブロディのオフィスにマイクが現れ、テロリストとして死亡したウォーカーの行動に疑いを持っている元同僚がいるという。優秀なスナイパーとして、3回もターゲットをミスしたとは思えず、他に真の目的があったのではないか、またウォーカー殺害犯について捜査されているのかどうか、下院議員の立場なら報告書を見ることができるのではないか、という。自分自身がウォーカーを殺した犯人のブロディは、調べておくとごまかす。ブロディとウォールデンが国防総省を訪問すると、まさにベイルートではナジール確保の秘密作戦が実行されているところで、2人はシチュエーションルームに招き入れられる。ブロディは攻撃対象がナジールだと知って凍り付く。ベイルートとCIAではアッバスの家にナジールが現れるのを監視していた。慎重なチェックが行われたのち、ついにナジール本人が姿を現すが生け捕りは無理と判断し、エスティースは狙撃を命じる。ブロディは咄嗟にナジール宛に危険を知らせるメールを送り、ナジールは間一髪でその場を立ち去る。ファティーマの夫は銃弾に倒れた。情報は確かなものと判明し、ナジールは取り逃がしても作戦としては大成功だった。ソールとキャリーはファティーマを救出するため、彼女の住まいの前で待機するが、キャリーは作戦失敗を聞いてファティーマの家に情報が残されていると主張して、家の中に飛び込む。車中でキャリーを待つソールたちを、アッバスの死を知った男たちが襲いソールは車を発進させる。キャリーは家の中から書類を持ち出すが、男たちはキャリーを追いキャリーは辛くも脱出する。ブロディにハマドが接触し、この件でナジールはブロディに感謝しているという。今後はさらにブロディの協力が必要だという。ブロディは元同僚たちに、ウォーカーは敵に情報をもらした裏切り者で、報告書には何も情報がなかったと告げる。デイナはジェシカに連れられてウォールデンの家に招かれ、ウォールデンの息子フィンと親しくなる。キャリーがアッバスの家から持ち出した資料をチェックしていたソールは、カバンに縫い込まれたメモリーを見つける。それはブロディが家族に宛てて覚悟を話したビデオで、何者かに奪われたものだった。いきなり現場復帰でキャリーは大活躍でしたね。仕事となると怖さを知らないというのか、ソールとしてはこうなることも予測して、使いたくなかったのかも知れません。何よりもソールが彼女の健康や心の安定を大事にしてくれているのはありがたいです。理解者はかれだけですから。しかし、諜報活動ではこれほどの危険を顧みる度胸がなければ、本当に必要な情報は手に入らないということなのかな。まあ、これはドラマですから、実際とは違うのかも。シチュエーションルームでブロディがメールするのも、あり得ないといえばあり得ないのでしょう。誰よりも優れた感覚を持つキャリーがボタンの掛け違いというのか、巧みなブロディの嘘で壊れていくのが歯がゆいですね。でも、ついにキャリーが正しかった証拠が見つかった訳ですよね。ソールがこれをちゃんとエスティースに伝えて欲しいです。なぜ直前に情報が漏れたのかは、ブロディを監視すれば判る事でしょう。メールの一件もそこで生きてくるはず。ブロディの胡散臭さは、同じ小隊にいた仲間たちには次第に気付かれていくだろうし、早く彼らにブロディの嘘を見破って欲しいです。結局ブロディの忠誠はナジールの方にあるわけですね。このドラマは悪役とそうでない人の設定が明白で、ウォールデンなど時代劇の「悪代官」のように判りやすいですが、その息子とデイナが親しくなるというのは葛藤が生まれそうで興味深いです。ジェシカはすっかり副大統領夫人になるつもりですね。夫の改宗でもめたくせに、着々とファーストレディへの道を歩んでいる。怖いわ~
June 12, 2013
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新シーズン、プレミア。衝撃的で評価の高かったシーズン1を、緊張感を落とさずどう継続していくのか、お手並み拝見というところですね。もちろん、ブロディとキャリーのそれぞれの正義が最終的にどう果たされるのかを見届けなければなりませんが、どういう形で終わるのかな。テロとの戦いには終わりはないでしょうね。CIAを追いやられ、電気ショック治療を受けたキャリーは自宅で療養を続けている。今は外国人に英語を教える仕事に就くなど、進歩は認められるもののまだまだ心配だ。イスラエルがイランの核施設を攻撃し、西側への報復が誓われたという状況下で、ベイルートにいるソールにアメリカへの危険を知らせる女性がいたという情報が寄せられる。女性の顔写真からソールが直接会うが、女性はキャリーでなければ話さないという。ソールはテロ対策センターのエスティース経由でキャリーに協力を求める。情報提供者はヒズボラの地区司令官の第一夫人で、キャリーが雇った女性だった。CIAの手のひらを返したような扱いに戸惑いながらも、キャリーは72時間の約束で任務を受けることにする。ブロディは下院議員として当選し、副大統領のウォルデンから、次期大統領選ではブロディを副大統領候補にすると言われている。そのオフィスにアラブ系のジャーナリスト、ローヤ・ハマドが現れ、ナジールから頼み事があるという。明日、エスティースのオフィスを訪ねるときに、部屋にある金庫に保管されている潜在的ターゲットリストを手に入れろというのだが、自分のやり方で正義を貫こうと考えていたブロディはナジールと手が切れていない事を知り驚く。ハマドは「あなたはどちらの側か、忠誠を示さなければならない」という。娘のデイナはウォルデンの子供と同じ学校に転校し、新しい環境になじめずにいた。朝の集会で生徒のアラブ憎しの発言に、つい「私の父親はイスラム信者」と言ってしまう。そのことでジェシカはブロディの口から、本当に改宗したことを聞き、これまでずっと嘘を付かれていたと激怒する。ジェシカはキャリーもそのことを知っていたのか、と尋ねる。ブロディは精神病院に入院したキャリーが言ったことなど相手にしなくて良いと答える。キャリーは久しぶりの任務で疲れ、不安を抱えたまま準備を終えてベイルートへ入る。さっそくソールと密会する事になっていたが、ソールが監視されている事がわかったため急遽予定を変更するが、監視者はキャリーを追跡する。キャリーは自力で危機を脱出する。ブロディはハマドがエスティースを呼び出した隙に、攻撃対象者の名前を盗み見る。自宅に戻ったブロディはジェシカが投げつけたコーランを庭に埋葬する。キャリーとブロディ共にハラハラドキドキの第1話でしたが、それ自体はメリハリをつけるためというか、特別なシーンではなかったですね。その後のみんなの変化がメインだなと感じました。まあ、第1話としてはOKなのでしょう。印象に残ったのは、ジェシカの変化が一番大きかったですね。8年間待ち続けられなくて夫の同僚と浮気をしていたのに、今はセレブの仲間入りですっかりその気になってしまい、娘にも夫にも偉そうな態度です。もちろん、ブロディのせいで人生を振り回されているのは気の毒ですが、「私はアメリカ海兵隊の妻よ。こんなのあり得ない」とは、人とは変わってしまうものなのだなと思いましたね。そして、dady's daughterのデイナが絶妙のタイミングで出てきますね。夜中もパパを見張っているの?(笑)母親と対立しているのは、やはり浮気を知っていたせいかな。父親なんかどうでも良い弟はFBの友達申請が増えたと単純に喜んでいる。(爆)デイナはイノセントな立場で、戦争や政治の反対側を象徴しているのでしょうね。ある意味、本当の正義はここにあると言いたい?ブロディは結局ナジールに利用され続けるのですね。縁を切りたくても、アイサを殺された事がウィークポイントとなって、ブロディの罪悪感みたいな部分を刺激するのでしょう。断れないんだな。ナジールはさすがに巧みですね。キャリーは仕事に戻る事で元気を取り戻した感じがします。タイトルはキャリーの笑顔が戻った、ということでしょうか。今シーズンは元情報提供者がもたらした情報が本当なのかどうか、ブロディが盗んで漏らすであろう情報とどうリンクするのか、その辺が描かれるのかな。ということは、短期決戦ですね。ソールを監視していた者はどういう組織なのでしょうね。要人ではあるが、なぜソールを監視するのか。情報提供者をあぶり出すためだったのか。こちらも、気になります。
June 11, 2013
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このエピソードは明らかにシュワルツネッガー前知事の醜聞をネタにしていますよね。だから、オチは予想通り。ゲストのPaige Turcoは今週の「Person of Interest」で見たばかり。売れっ子ですね。そして週替わりの検事補なのか、ケイシー・ノヴァクの登場で、今シーズンの検事局はとても豪華です。ダニー・ピノはやはりステイブラーの位置に就くのですね。カトリックの学校の生徒エラ・メンデス13歳が妊娠しているという通報を受け、オリビアとニックが話を聞く。関係機関での検査では妊娠2ヶ月だったが、処女のままで、エラは相手のことを言おうとしない。エラの母親は死亡しており、祖母はいつか王子様が迎えに来るまで待つように育ててきたというが、エラは口止めされているのか、「セックスはしていない。神様が奇跡を起こした」と答える。SVUはエラの周辺で聞き込みを続けるうち、エラに好意を持っている同級生のアルトゥーロの名前が挙がる。しかし、アルトゥーロはエラとは単なる友達だという。また、身分を偽っていることが判明した教師の存在も明らかになるが事件と無関係と判る。オリビアはエラの部屋にあった花束に注目し、次の上院議員選に出馬するレインズ大使が花屋から贈ったことを突き止める。実力者のレインズを取り調べるのには慎重にならざるを得ないが、メイドの言葉から息子のトリップがエラと同級生であることが判る。トリップは上流階級の息子らしく、人を見下した対応で、しかもエラに交際を続ける代わりに中絶を迫っていた。やっとエラはトリップが父親だと認め、アルトゥーロの母親がレインズの家のメイドをしていた伝手で、パーティに呼ばれ、飲み物に酒を入れられて気分が悪くなったところを無理矢理セックスさせられたと認める。しかし、ノヴァク検事補はトリップをレイプ犯として起訴するのは難しいと尻込みする。レインズ家側は合意の上と主張する可能性があり、DNAで父親確定検査が必要だという。諦めきれないオリビアとニックがレインズ家に向かうと、トリップが行方不明だと判る。母親は息子がまだ幼いので、心配しており、その後やはり検事局には圧力がかかったという。トリップの携帯電話の履歴を見ると、最後にアルトゥーロの母親に電話をかけていることが判った。アルトゥーロはトリップが家に来たいというので待っていたが来なかったという。実はアルトゥーロと母親が最近までレインズ家で暮らしており、母親は長くレインズの妻に仕えていたという。トリップとアルトゥーロは兄弟のように親しかったようだ。トリップのカードが使われた事が判り、カードを拾った男の話からセントラルパークの捜索が行われ、トリップの遺体が発見された。頭を後ろから殴られたのが死因だという。レインズはアルトゥーロの母親を首にした理由について、不法移民のため選挙前だから首にせざるを得なかったと説明する。しかし、SVUは裏に何かあると考え、母親がレインズの弱みを握っているのではないかという。改めてアルトゥーロの話を聞くと、トリップからエラを連れてこいと頼まれ、セントラルパークに行ったが、トリップは中絶しようとしないエラを売春婦となじり、そもそもパーティにエラを連れて来たアルトゥーロが悪いと八つ当たりをしたという。トリップは中絶のための金を無理矢理置いて帰ろうとしたが、エラが侮辱されたことに腹を立てたアルトゥーロが石を投げ、それが頭に当たってしまったと自白する。倒れたトリップを何度も殴ったのだという。さらに、アルトゥーロは母親とレインズが関係していたのを耳にして、自分の父親がレインズかどうか、サインプルを検査機関に送り、実の息子だと言うことを知っているという。そのことをレインズに知らせると、レインズは怒って、多額の口止め料を払い、母子を屋敷から追い出したという。自分としてはただ、トリップと同じように自分も息子として愛して欲しかっただけだった、と涙する。その様子を見ていたレインズ夫妻は、選挙での協力はできそうにない。カイル・マクラクランがシュワちゃんですね。(笑)自分のメイドと浮気をされて、しかも子供まで生まれて一緒に住んでいたのに、長年気がつかなかった奥さんは気の毒でしたが、その息子が実の息子に殺されたのだから、救いようがありません。シュワ家より、更に混沌としたカオスになりました。出生の秘密を知ったアルトゥーロがトリップを殺したのは、単にエラが原因だけではないでしょうね。使用人の子が坊ちゃまに対して複雑な思いを抱いていたとか、いじめられていたとかの伏線があっても良かったと感じました。大体、父親がやっていることを見ているからああなるのでしょう。レインズは自分の犯した罪がもたらした結果にもっと苦しまなければ。それにしても、親が親なら子も子で、トリップは非常に憎たらしかった。カトリックのはずなのに、エラのおばあちゃんが堕胎させようとしたのはやや飲み込めません。最初の方で処女懐胎か、と思わせておいて、SVUもオカルトへ路線変更したのかと一瞬期待しました。(爆)相変わらずオリビアはニックを相棒とは思えず悶々しており、警察と検察がずっと監視下にあって捜査は慎重にならざるを得ない、ということで、SVUのメンバーは不完全燃焼状態。そんな中で控えめなニックはオリビアに気を遣いながらも、ほどよい存在感を示す。今週はマンチが出てきましたね。ロリンズは相変わらず立ち位置が微妙。せっかく出てきたケイシーとオリビアの熟女対決はニックでなくても、怖かった。正義を追及できずに権力に負けるのも嫌だし、あまり見たいシーンではありません。
June 10, 2013
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『チェックメイト』シーズンフィナーレ。これまでにない、とんでもない、派手な展開で驚きました。スケールが大きくなって、ちょっとCSIマイアミを思い出しましたね。(大味なところ)必要以上にストーリーを引っ張った感じがありました。天下のアメリカ海軍を相手に、そこまで一人で闘えるものでしょうか。(爆)それでも、続きが気になる終わり方はさすが。来週には続きが見られるので良かったです。FOXの予告編はネタバレしすぎですよね。あれでは、誰が助かったのか判ってしまう。NCIS史上、最強最悪のハーパー・ディアリング役のリチャード・シフは「The West Wing」のトーミー・ジーグラーでしたね。大物の貫禄もなるほどです。ヴァンス局長は一旦海軍工廠に戻ってから、自分の車を運転したまま行方をくらました。車だけが発見されNCISが捜査をするが、ヴァンス局長は私有地の墓地にある霊廟で意識を取り戻す。隣にはミイラ化した遺体があり、そこに「お前のキングは狙われやすい」と書かれたメモがあった。ヴァンス局長はかけつけたギブスらに、3人の男に車を止められたという。霊廟に埋葬されていたのは海軍のウィッティング大尉で、体内からは馬と思われる動物の顎の骨が見つかった。聖書の引用らしい。ウィッティング大尉はディアリングの息子エヴァンが死亡したテロ事件で最初に死亡した被害者だった。船体の鋼鉄に欠陥があったことを知り、海軍は漸次対応していたが、その船の対応はまだだった。NCISはディアリングの次のターゲットはNCISではないかと考える。ギブスは過去にラーソン特別捜査官と担当した事件で、3人の水兵が連邦法に違反し処罰を受けた事件を調べ直すようにいう。その3人の水兵のうちの一人がエヴァン・ディアリングで、事件後爆破事件があった船に異動になっていた。ギブスはこちらからディアリングに仕掛ける事を考えていると、ライアン博士にいう。馬の顎の骨は競走馬のものと判り、ラーソン特別捜査官が引退後牧場を経営しているというので、自宅に向かうと、ギブスたちの目の前でラーソンの家が爆破されてしまう。現場近くにはディアリングが残したビデオカメラがあり、ギブスへのメッセージがあった。船の欠陥を指摘するために兵士たちを殺すのはもう止め、これからはエヴァンのために行動するという。ディアリングの前妻がNCISに呼ばれ、ギブスらが話を聞くが、息子の死に対しディアリングは立ち直れなかったという。それだけでなく、彼の良心は失われた。結婚式を控えたパーマーは、NCISの緊急事態の中、結婚式を中止しようかどうか迷う。捜査官たちは参列できないが、ダッキーは参列するというので出発することにする。ライアン博士はディアリングの情報を分析し、ファントム8のメンバーで今は刑務所にいるジョナサン・コール(ストラットン)との繋がりを見つける。コールは取り出したチップの情報を闇マーケットに売り、それをディアリングが買ったらしい。ディアリングはコールを手下に雇いたいと考えていたという。ライアン博士とギブスはコールを釈放し、ディアリングに雇われるように、おとり捜査をさせようと考える。そのライアン博士にディアリングから電話があり、博士の息子パーカーに危険が及ぶと脅す。幸いパーカーは無事だったが、ライアン博士は動揺する。NCISに身柄を移されたコールは、ディアリングにチップを売ったことを認め、取引をちらつかせてギブスらの提案を呑む。ライアン博士は元夫のリアム・ダンが急遽釈放されたと知り、怯えてパーカーと連れて逃げるという。ディアリングは判事を買収したらしく、ライアン博士はギブスが止めるのも聞かず、去っていく。釈放されたコールにディアリングからメールが届き、待ち合わせするという。しかし、現場にはディアリングは現れず、その代わりギブスにメッセージを残す。「ヴァンス局長には興味はない。興味があるのは正義。」ヴァンス局長は、これから海軍長官に会いに自分の車で出かけるところで、ギブスは車に何かがあると察する。海軍工廠にいる人々に避難を呼びかけたギブスは、爆弾処理班が到着するのを待てないというコールを伴い、車を調べる。車はNCISの正面に駐車されており、2人は車に大量の爆薬が仕掛けられているのを見つける。携帯電話が起爆装置になっているのを見たコールは、ギブスにその場を離れるように言う。しかし、携帯電話が鳴り大爆発が起こる。パーマーはDCの人々の力になりたいと、結婚式を繰り上げて戻るつもりだった。その頃ダッキーはDCから事件の緊急連絡を受け、誰もいない波打ち際で倒れてしまう…To be continued...一応、シーズン9の始めに出てきたストラットンや、その前から継続している埋め込まれたチップなどのストーリーを拾って、別物の個人の恨みによる連続テロに結びつけているのですが、ディアリングのBig Badぶりが犯罪捜査ドラマを超えた、ちょっとしたジャンルものの展開だなと思ってしまいました。科学捜査のプロに対して神出鬼没だし、金の力にものをいわせて本当にすごすぎます。007レベル?でも、爆破シーンの迫力はさすがで、ショッキングなラストでしたね。ギブスとアビーは地下のラボに、トニーとジヴァはエレベーターに閉じ込められたのは判りますが、ギリギリまでコンピューターのデータをダウンロードしていたマクギーがどうなったのか、気になります。また、引退を匂わせていたダッキーの状態はどうなのか。高齢ですし、あの場所なので早くパーマーくんが助けにいかないと危ない。まあ、各キャストの契約更新が上手くいなかければ、いなくなるという事だったのでしょうね。(汗)とりあえず、ディアリングは逃げているままなので捕まえてもらわなくてはなりません。ストラットン(コール)は最後に急に良い人になった印象でした。スリルがたまらないというだけで、ギブスを逃がさないでしょう。取引があったにせよ、危険なおとり捜査を引き受けるのもキャラクターが変わったかなという気がしました。スコット・ウルフだしね。さて、問題のサマンサ・ライアン博士はこれで完全に姿を消すのでしょうか。彼女がかたくなにプライベートを守ってきたのは、元夫との問題だったのですね。何をしたのかは知りませんが、彼からずっと逃げてきた感じ。ギブスはそれを知っているような感じでしたね。だから裏の気持ちを察して、優しくできたのでしょうか。母親も母親ですが、ついに登場した息子のパーカーくんもなかなかのませた子でしたね。グレン・クローズの「ダメージ」に出てきた息子のイメージと重なります。一度きりにしては、惜しいキャラなのでまたいつか出て来るでしょうか。私としては、これっきりでも良いのだけれど、ギブスは優しいからこの事を将来に残しておくかも知れませんね。それにしても、パーマーくんの結婚式をちゃんと見せて欲しいなと思います。シーズン10に期待です。
June 7, 2013
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やっと出るべき人が揃った回、といってもやはりマンチは出ませんね。ゲストのバスケットボール・プレーヤーは本人としての出演なので、本国では話題になるだろうし、身近なヒーローがメッセージを送るだけの意味があるストーリーだったと思います。新人の存在により、SVUの中のパワーバランスが変化して新鮮な気がしました。数々の有名バスケットボール選手を育てた名コーチ、レイ・マスターズが殿堂入りすることになり、記念パーティが開かれた。そこに、ハイになった元教え子スティービー・ハリスが乱入し、コーチを非難するなど騒いだので逮捕された。スティービーは昔コーチに性的虐待を受けたと打ち明けたため、SVUが捜査することになる。ステイブラーが退職して人手不足なため、元麻薬課のグレード2の刑事ニック・アマーロが着任する。クレイゲンはまだ立ち直れていないオリビアに、ステイブラーの机を片付け、新人2人の面倒を見るようにいう。禁断症状で具合が悪くなったスティービーは病院で手当を受けていたが、フィンとニックが到着した時には脱走していた。ニックは子供の頃に有望な選手だったスティービーを知っており、バスケ好きの若者が集まるダウンタウンにフィンを案内する。スティービーは今はホームレスの身で、薬物依存状態だった。フィンが詳しく話を聞き出すと、9歳からコーチの指導を受けていたが、合宿や遠征の時にコーチから虐待を受けていた事を認める。虐待は次のターゲットが見つかった15歳まで続いたという。自由になったはずだったが、その後身を持ち崩して、薬漬けになっていったという。なぜ周囲に言わなかったのかと聞かれて、つい最近までコーチから奨学金をもらっていたと言い、それは実質秘密を守るための口止め料となっていた。コーチの行為を目撃した者も、物的証拠も今はないというので、捜査は困難だった。フィンはニックを伴い、マスターズ・コーチに話を聞きに行く。コーチは虐待を否定し、スティービーがプレッシャーに弱い人間で、援助はしたが何も疑われるようなことはしておらず、他の選手に聞いて見ればよいという。指導されている選手たちは皆コーチを尊敬し、進路先のコネをもっていると評価する。捜査で問題なのは、スティービーはレイプされていないため公訴時効がすでに過ぎていることで、それで23歳の誕生日と同時に奨学金を打ち切られたと考えられる。スティービーが受け取っていた金が口止め料だと証明できれば、コーチを起訴できるかも知れない。コーチの過去を調べていたアマンダは、過去にも一度告訴されて、その後取り下げられた記録を見つける。訴えたのはニュージャージー州のリッチー・ラモスの母親で、コーチに指導されてから息子の様子が変なので話を聞いたところ、コーチに虐待されたと知ったという。しかし、そのことを教会に訴えても、対処すると言いながら逆に隠蔽されてしまったという。周囲の人間もみなコーチ擁護に回り、やっとの思いでこぎ着けた大陪審の2日前にリッチーは自殺してしまったという。コーチがスティービーに金を渡していたかどうか、調べると、コーチ個人のチャリティ「レイの少年財団」が少年たちに奨学金を渡している事が判る。オリビアとニックがコーチを訪ねると、コーチはリッキー・ラモスの母親が酷いドラッグ依存で悲惨な生活をしていたのを自分が救いだしてやったという。そして自分が父親代わりでリッチーを育ててやったのに、母親が邪魔をしたと真っ向から否定する。オリビアは財団の金で被害者を口止めしているのではないかと挑発し、コーチは完全に腹を立ててしまう。財団から金を受け取っていた関係者は誰もがコーチを善人だと言い、何もされていないと答える。男性の被害者はなかなか被害を言えないという事実もあり、SVUはもう一度スティービーに情報を得ようとする。スティービーは、ルームメイトだった選手がレイプされたはずだという。その選手は、超大物で今年プロチームを移籍することになっているプリンス・ミラーだった。プリンスは有名弁護士で守りを固めており、やはりコーチが父親代わりとなり今の自分に導いてくれたという。しかし、それほど感謝しているにもかかわらず、先日のパーティにはプリンスは出席していなかったのは不自然だった。分署にスティービーが現れ、プリンスから久しぶりに連絡があり、話がしたいと言われたという。ニックはスティービーに盗・聴器を付けて2人の会話から証言を得ようと言うが、キャボットはそれはリスクが高いと否定する。その代わり、ボストンでの事件なら公訴時効が適用されないという奇策を思いつき、スティービーの話を聞くという。しかし、すでにスティービーはクラブに行き、プリンスと口論していた。興奮したスティービーがプリンスに殴りかかると、ボディガードに反撃されてしまう。その後、スティービーは路地裏で死亡しているのが発見される。ヘロインの過剰摂取のように見えるが、ワーナー検死医は事故か自殺か他殺か不確定だという。SVUはコーチの虐待を表沙汰にしたくないプリンスがスティービーの口を封じたと考える。そこにプリンスがわざわざ出頭し、昨夜のアリバイを証明するという。オリビアは最後までプリンスに食い下がるが、プリンスからコーチのレイプ疑惑について証言を引き出すのは難しい。SVUはスティービーの殺害現場の写真を見直し、プリンスのいとこが履いていた1点物のスニーカーの足跡を見つける。身柄を確保し、スニーカーの裏に付いていた血液を調べたところ、スティービーの血液と一致した。また、足跡も現場に残されていたものだった。プリンスのスティービー殺害の容疑は晴れるが、コーチの犯罪は野放しのままで、キャボットは何とか起訴したいという。SVUはプリンスの心情に賭け、プリンスを少年たちが練習している場所に連れて行く。コーチとは久しぶりの対面で、オリビアはコーチが今一番目をかけている少年がプリンスと被るのではないかと説得する。プリンスは決心し、コーチの性的虐待について大陪審で証言する。その後、記者会見を行い、これまで被害を黙っていた事を謝罪する。プリンスは被害を受けた人は勇気を持って名乗り出て欲しいと呼びかける。性犯罪であるだけでなく、将来の成功をちらつかされると黙るしかないというパワハラの問題でもある。対象は貧しい家庭の子供であることが多く、黒人の場合、同性愛の禁忌は白人よりもきつく、名乗りあげる事は到底出来ない。などという背景を丁寧に描いていたと思います。テレビドラマ的には決して珍しいテーマではないと思うのですが、新人2人を入れる事により、オリビアとフィンは捜査の手法の見本を見せながら原点をふり返っていましたね。そして、やっとダニー・ピノの登場ですが、元麻薬捜査課の刑事にしては大人しい雰囲気というか、Cold Caseの時も内省的なキャラクターだったなと思います。多少は麻薬課との捜査法の違いを見せたりしましたが、大先輩のオリビアに楯突く事はないだろうし、偉大なステイブラーの影が消えることもないでしょう。制作側はクリス・メローニのゲスト出演を期待しているみたいですしね。それでもオリビアはしばらくはステイブラー・レスの後遺症でもんもんとするのでしょうね。良くできるアマンダ・ロリンズ刑事の立ち位置が微妙ですが、そもそも、SVUは捜査官同士でもめたりということは少ないしこのまま行くのかも知れません。後はマンチだな。(笑)
June 3, 2013
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