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大分間が開いてしまいましたが、前回(『栗駒山荘』と中尊寺・秋保温泉の旅 2017=岩手・秋田・宮城(9/18~21)=)の続きです。栗駒山荘の食事【2日目の夕飯】初日、2日目を通して、やはり「ここは秋田なのだなぁ!」と実感させられます。 岩手がどうなのかは判らないですが、秋田の味付けは総じて甘目です。個々の料理もやや甘目です。 そして、東北特有の味付けの濃さが見られます。その中でも、2日目の料理は少しレベルアップしているように感じられます。2日目の「お品書き」は、きちんと俳句になっています。 美しや 紅葉色づく 秋の嶽【梅酒、先附、前菜4種、お造り】【油物:鰰かちん揚げ】お造りは、岩魚/金目鯛/牡丹海老ですが、岩魚は刺身より塩焼きのが美味しいと再認識。塩焼きでも鮎程の旨味はないし、刺身は淡白で完全に金目鯛と牡丹海老の脇役になっています。岩魚は、この後のお凌ぎにも出てきますが、昨日の焼物も合わせて期待外れでイマイチ。一方、金目鯛と牡丹海老は旨味があって美味!鰰(魚偏に神)、これって何と読むのでしょうか?ハタハタ。漢字の由来は、体の模様が富士山に似ており、めでたい魚として扱われたためらしいです。(ウキペディアより。別の言い伝えもある模様。)味は普通の天婦羅の感じで、あまり印象には残ってないです。鰰自体大して美味しいものではないですから。【鍋物:赤鶏ハリハリ鍋】【進肴:和牛わっぱ蒸し&鰆南瓜味噌焼】【お凌ぎ:岩魚和風マリネ】秋田の有名な地鶏「比内鶏」ではないですが、この赤鶏も滋味深い旨味があって結構美味しいです。出汁にも良く旨味が出ています。鰆南瓜味噌焼き、カボチャの味噌焼きではなく、鰆にカボチャ味噌なるもの(始めてです)を塗して焼いています。淡白な鰆にコクと甘味を与えて味を引き立てています。西京味噌よりマイルドな味で良いですね。また、和牛わっぱ蒸しは前沢牛等のブランド牛ではなく、ごく普通の味かと。(コメント省略。上のお造りで一部記載。)【食事:栗ご飯(仙人米)、滑子おろし汁】【焼き芋プリンと林檎シャーベット】栗ご飯、松茸御飯同様に、秋を感じさせ良いですね。 仙人米とは、あきたこまちの一種ですが、ここ東成瀬村が仙人の郷と呼ばれていて、それに因んで名付けられ、冷たい名水で作られた厳選されたブランド米のようです。滑子おろし汁はごく普通かと。デザートは、見た目にも味わいとしても普通で、特に感動するような要素はないですが、焼き芋プリンは甘さ控えめな繊細な味わいで、番茶に良く合います。林檎シャーベットは、林檎の酸味と果実味がストレートに出ています。秋保ワイナリ =収穫前の葡萄畑とワイナリーショップ=2015年12月にオープンしたばかりの新しいワイナリです。朝日新聞の夕刊の一面(確か8月下旬か9月上旬)にも掲載されましたね。宿泊先の『秋保リゾートホテルクレセント』に行く途中の道沿いにあります。これは秋保大滝に行く道の秋保街道(62号線)でもあります。新設のワイナリらしく、未だ畑の拡張中(?)・整理中で、栽培はしていても醸造していないか販売していないセパージュが数多くあるようです。これからが楽しみというワイナリですね。 【秋保ワイナリと周りの畑の葡萄達 ( by iPhone6S) 】ワイナリのショップ入口斜め上からの概観(建物と畑)下の写真は、建物左側のショップの入口です。(上手く撮れている写真がないので、ネットから拝借。ビデオは あるのですがね。)AKIU WINERYと書かれた幟の頭にあるマークは、秋保ワイナリのマークでしょうか?でも、ワインのエチケットに入っているマークは全然違うようです。(ワイナリの各種写真と商品ボトル参照。)下は建物と畑を捉えた『概観写真』です。(これもネットから拝借。)この写真は葡萄樹の植樹当時の写真のようですね。今は下の写真のようにシッカリ葡萄の実がなって、収穫できるようになっています。建物の左側手前から、タナ/シラー/メルロー/ピノグリ/シャルドネ/ ゲヴュルツ。(メルローとシラーは建物の後ろにも)シラーの葡萄樹(多分?)白と言うか灰色ブドウメルローの葡萄樹下の写真はうろ覚えで、多分シラーだと思いますが、もしかするとタナかもしれません。クローンが違うのかセパージュによって差があるのか、列によって房の付き方にかなりの差があり(樹齢の違いは考え難いです)、この樹は房の付き方が少ないです。(別のシラーはもっと房の付き方が良かった気がします。) 上段がピノグリ、下段がゲヴュルツ。ゲヴュルツの方が色付きが良いようですね。(もしかすると、色付きの悪いメルローかも)下の写真の葡萄樹は明らかにメルローで、この樹は房の付き方が良いです。(収量制限はしないのでしょうか ... )ワイナリの周りを見回したところ、栽培面積はメルローが一番広いようで、次がシラーのようです。土壌としては、何が一番合うと考えているのでしょうか?ホテルクレセントの食事【フレンチ】 ホテルにしては廉価だったので施設の状態が不安でしたが、取り敢えず一泊だけだし温泉もあるようなので、ここにしました。宿泊費が安い分、ディナーは『シェフ特選~フレンチ』という一番高いのにしてみました。 フレンチだからワインにも少しは期待できるかと、果たして結果はどうだったのでしょうか? *********** 長くなるので、ここで一旦切って、料理の写真以降は次回とします。***********秋保ワイナリtが販売しているワインは、周りの畑で栽培しているセパージュのものは何もありません。ベリーAとか畑は他にもありそうなので、そちらで栽培しているのかもしれませんが。でも、ワイナリの周りで栽培している葡萄は、私が見ている時も、何人かで摘果をやっていました。醸造しない葡萄をここまで丁寧に摘果することはないと思うので、試し醸造と自家消費ぐらいはしているのでしょうね! あるいは、熟成させてから売り出すとか。
2017.11.06
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週末日本ワイン・イベント、第2弾はこちら⇒第17回 ウィークエンド・ワイン蔵めぐり。毎年この時期の恒例になっている『勝沼ウィークエンド・ワイン蔵めぐり』、ただマンネリ化してきたのかチョット活気がないというか、参加者も少なくなっているような。(2009年に同じくメルシャンに行った時は、受付に結構人が集まっていました。今回も受付にはそれに近い数の人は居ましたが、殆どは単なるワイナリー見学の人でした。)今回探訪したワイナリーとその感想は下記です。尚、メルシャンでは大失態をしてしまい、ビッシリ書き込んだテイスティング・シートをテーブルに置き忘れてしまいました。そんな訳で、僅かに残っている記憶だけで書いているのと、今回はあまり見るべきものがなく写真もビデオも殆ど撮っていないので、画像が全然ありません。(実施側がマンネリ化しているだけでなく、参加者の私も気が乗らなくなっているようです。特に山梨ワインでは)シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリーメルシャンはいきなりテイスティングでビックリしました。尤も時間が90分と短縮されているので、ワインの本数と質を上げてジックリ飲んでもらおうという意図かもしれません。値段は前回と同じ\3,000ですが、ワインの質がかなり上がっているのでお得です。テイスティングに合わせて、スライドでワインの紹介等がありましたが、そのプレゼンターは元チーフ・ワインメーカーの味村さんです。甲州きいろ香 2011いつもながら非常に淡いイエロー。香り・味共に非常にピュアでクリーンな感じ。最初、香りは大人しめですが段々開いてきて柑橘系とかチョット桃ぽい(?)香りもあります。味は酸が綺麗で余韻も結構ありますが、グリドグリの後に飲むと薄く感じてしまいます。葡萄は甲府の南の特定の地区のものを多く使用しているとのことです。また、ボルドー液や銅の入った除草剤を使うと、SBのような"きいろ香"の香りが消えてしまうそうです。そう言えば、実験でSB(ソーヴィニョン・ブラン)のワインに十円玉を入れると香りが消えてしまうのを確認したことがありますが、それと同じことです。尚、次のグリドグリもそうですが、酵母はキュベ毎にいろいろなものを使って試行錯誤が続いているようです。甲州グリドグリ 2011上の写真のとおり、かなりオレンジがかっています。甲州は果皮が赤みがかっているので高温でスキンコンタクトを行うとこういう色になります。最初の香りはみかん。まさに色と同じ! かなり時間が経って、オレンジ・キュラソーやブランデーのようなリキュール感が出てきます。味は、最初前回飲んだ2008の方がコクがあった印象がありましたが、時間が経つとコクが増してきます。葡萄はきいろ香のように特定の畑のものを使うことは無いそうですが、色付きの良いものを選んでいるようです。また、前回の話から"きいろ香"は一番絞り(フリーラン果汁)のみを使っていて、その後のプレス果汁をこのグリドグリに回していることもありそうです。北信シャルドネ 2009オーソドックスなシャルドネらしい果実香。アフターにシャルドネらしい品の良いカスタード・クリームのようなニュアンスを感じます。やはり2009は長野北部のシャルドネも出来が良さそうです。味も綺麗な酸とそこそこの旨味を感じますが、チョット水っぽく感じてしまうのはムルソーやピュリニーと比べてしまうからかもしれません。ただ、ドメーヌ・ミエ・イケノの2010よりも薄いかもしれませんが。北信シャルドネ 2001これは素晴らしいです! 上の写真では判り難いですが色も綺麗な濃いゴールデン。香りはフレッシュ感が残っていると共に妖艶な熟成香があり良い感じです。味も酸がシッカリ残っていて、果実のフレッシュ感も残っていて、コクがあって美味しいです!!! 未だ未だ熟成する感じです。ワイナリー保管、所謂蔵出しのため、かなり状態が良いと思われます。桔梗が原メルロー 2007いつもの桔梗が原メルローらしい良い香り! サンテミリヨンやポムロールを彷彿とさせます。前回飲んだ2004と比べると、香りは殆ど遜色ないですが、ストラクチャーは2004よりチョット弱い気がしました。(色々メモを残したはずですが、この頃になるとかなり酔っていたのと、次の1990が素晴らしくそちらの印象が強過ぎたため思い出せません。)桔梗が原メルロー 1990強烈な牛蒡の香り。それと和食の煮物のイメージの熟成香があります。(何とメモったか良く思い出せないですが、肉じゃがや筑前煮(?)、金平牛蒡や牛蒡の甘辛揚げ?)味も酸が滑らかになっており、コクがあって美味しいです! 余韻も長い!! 記憶では、2~3年前にかがり火で飲んだ1995/1996/1997のいずれよりも、香りのボリューム感があり、味わいのシルキーさ、ふくよかさは上だと思います。桔梗が原メルロー シグニチャー2002桔梗が原をより複雑にしたニュアンスの香りはありますが、チョット弱々しく未だ閉じている感じがします。味は桔梗が原メルロー2007よりふくよかでコクがあり、一回りスケールが大きい感じがします。これももっと熟成させると、1990のようになるか、それを超えるかも知れない可能性は感じます。その他、全体感想これだけ良いワインを揃えられるとワイン会としても楽しいですが、それだけにもっと時間が欲しいのと、簡単な摘みも欲しい気がします。今回は人数も6人と少なく(一人一本以上の換算です)、飲み放題状態です。前日の午後は20人ぐらい居たというので、翌日の午前は狙い目かもしれません。そして、テイスティングに特化するのも良いですが、蔵巡りらしく樽からの試飲もしてみたい気はします。それにしても、かがり火でも味村さんには何回かお会いしていますが、話が上手ですね。だから、広報担当を任せられたのかもしれません。山梨ワイン午後は山梨ワインに行きましたが、こちらは更に少なく3人です。それも他の2人はメルシャンで一緒だった人。説明者は若旦那の野沢たかひこさんです。同じ大学の後輩というのは知ってましたが、テイスティングの時に学部も同じということが分かりました。学科はどちらかと聞くと、学科に別れる前に2年で中退したとのこと。それでフランス、特にブルゴーニュに行っていたようです。七俵地(しちひょうち)畑の見学山梨ワインはお座成りながら、蔵巡りらしいことをやっています。でも、たかひこ氏が説明下手なのと、あまりやる気を感じないので引き付けられるものがありません。(お父さんは話し上手なのですがね。年の功かも?)この七俵地はビオディナミを実践している畑で、化学肥料は一切撒いていないのですが、掘り起こしたりする必要も無く、ケイ石肥料や堆肥、窒素でフカフカの柔らかい土です。香りを嗅ぐと、土の香りに一寸甘さを感じるような香りもあります。樽からの試飲樽は最高級のトロンセを始め、アリエール等良い樽を使っていますね。多いのはアリエールで焼き方もミディアムが多いです。最高級のトロンセではベーリーAを熟成させていました。それを樽から試飲しましたが、安っぽいベーリーAと違ってヨード香の香りがシッカリしていてポテンシャルを感じます。一緒にいた人は苺ジャムの香りしかしないと言ってましたが。味も酸味と渋みがバランスよく、未だ一体感はないものの期待を持たせます。お座敷テイスティングワインリストもなく、メモも残してないので不確かですが、ワインは下記のものだったと思います。期待していた七俵地のシャルドネもカベルネも出ず、サプライズワインも無かったのでガッカリです。飲んだワインも以前から進歩している風も美味しくなっている感じもなく、書くべきことがありません。ベーリーAは樽から飲んだ2012の方が印象が良かったので、多分ヴィンテージの出来のせいでしょうね。 ・甲州スパークリング 2011 ・ソルオリエンス甲州 2011 ・フォーシーズンズ 2010 ・ベルカント マスカット・ベリーA樽貯蔵 2011 ・あじろんスパークリング 2010その他、全体感想参加者が3人で皆初めてではないと思ったからかもしれませんが、折角『山梨ワインの栽培と醸造』という資料を用意していながら説明は一切なしです。(配りはしましたが...)この点からも、やる気の無さを感じてしまいます。話も日本でのワイン造りは儲からないという内容が多く、人件費が高く新世界には規模の生産性でどうしても負けてしまい、海外からバルクワインを買ってきてボトリングした方が儲かると言ってました。(まぁ、メルシャンの味村さんも言ってましたが...)たかひこ氏は話し振りや性格から意気込みが外に出ないタイプとは思いますが、内に秘めた情熱は持っているかもしれません。そうでなければ、手数と根気の要るビオディナミなどやらないと思います。尤も、最近壁にぶち当たってやる気をなくしているのか気になるところではあります。そう言えば、ワイン造りを始めようと思った切欠も、ブルゴーニュで飲んだモンティーユのワインの素晴らしさに感動したからとのことで、そういった感動経験が必要ですね。昨日の幸運とは打って変わって不運でした。メルシャンの残ったワインも桔梗が原メルロー 2007か北信シャルドネ 2001を持ち帰りたかったのですが、負け続けてきいろ香になってしまいました。でも帰ってから残りを飲んでもフレッシュさは残っていました。今回はメルシャンのテイスティングは別にして、今迄で得るものが一番少なかったです。来年は訪問ワイナリーを良く吟味するのと、もっと突っ込んだ質問を考えておいた方が良いですね。今の内容のままなら、山梨ワインはパスですね。
2013.04.06
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今年もこの時期がやってきました。恒例の勝沼・ウィークエンドワイン蔵巡り(主催:勝沼ワイナリーズクラブ)!今年は3/23(土)、24(日)に開催です。例年ですと、一ヶ月以上前に発表になるのですが、2月の終わりになっても発表されていないようなので、今年はないのかとガッカリしていたところ、ようやく発表されました。さて、いつ行くか、何処に行くかですが、あいにく3/23(土)は Club Re-Lax の「岩の原葡萄園セミナー&パーティー」とぶつかってしまいました。という訳で、23(土)は断念で、当日の夜のみの「勝沼ワイン映画祭」(ワイン関係映画を鑑賞しながらのワインと食事とゲストのトーク)は参加できません。 例年はワイン談義なるイベントで、ゲストのトークを聞きながらのワインと食事でしたが、今年は新傾向です。今年はどこに行こうか? やはり、昨年訪問予定だったメルシャンと山梨ワインにしましょうか。あるいは、山梨ワインをやめて蒼龍葡萄酒に久々に行って見ましょうか?ちなみに、今までの訪問記録のブログのリンクを挙げておきます。良かったら参照ください。ついでにワインブログ・ランキングの投票もお願いします。たまには30位以内ぐらいに入りたいものです。⇒ 2011年 ⇒=勝沼ワイン蔵巡り2011【簡単な探訪記】=、 2010年 ⇒=勝沼ワイン蔵巡り2010=、 (この頃が一番内容が充実していたような気も ... ) 2009年 ⇒=今年も行ってきました。勝沼ワイン蔵巡り(3/21)=、 2008年 ⇒今年もワイン蔵めぐりに行ってきました。=勝沼ワイン蔵めぐり2008= 、 (この年は泊り掛けで3ワイナリーに行ってます。この頃が一番気合が入っていたかも ... ) 2007年 ⇒=ウィークエンド・ワイン蔵巡り旅行記=、 2006年に初めて行った気がしますが、その時は未だブログをあまり書いてなかったので、サボってました。確か、中央葡萄酒とダイヤモンド酒造に行ったはずです。参加後には、またここにアップします。 さて、今回は何に絞って質問しましょうか?使用している酵母の話、勝沼でのセパージュの行く末(シラーが本当に良いのか? ベリーAは?)、そして中国の大気汚染の影響はあるか?(2010年に行った時は、黄砂で大気が淀んでいました。)てな所でしょうか。
2013.03.01
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ヴィンテージファーム、これはヴィンテージ・リゾートというゴルフ場経営をメインとした会社が多角化の一環として始めたワインビジネスのヴィンヤードの名前です。いずれ醸造まで手掛けてワイナリとするのかどうかは不明ですが、今のところは葡萄の栽培と、その葡萄からできたワインの販売を手掛けるようです。(今回の醸造はスズラン・ワイナリーのようです。)そのヴィンテージファームのファーストヴィンテージ(初めて一般公開するヴィンテージ)の記念発表会がオーナーさんを対象に開催されました。オーナーと言っても1万5千円しか出資していないですが、明野に近いしボーペイサージュの畑のある津金にも近いので、良い葡萄が採れそうな期待がありオーナー・メンバになってみました。 セレモニーではファーストヴィンテージのネーミングコンテストの受賞者表彰と試飲会、書道家と百八演奏者のコラボ等がありました。 【ファーストヴィンテージ発表セレモニのステージで公開を待つワイン達】=====>(ベールを脱ぐワイン)左から天恵(ネーミング大賞)、白のシェーンブルガー(初めて聞く品種ですが立派な名前ですね!)、情熱の畑、富士の雫【簡単なコメント】畑の位置はかなり山奥です。地理的には三澤ワイナリの明野ヴィンヤードより北に位置し、ボーペイサージュの畑のある津金に近い所に(と言っても一山違う感じですが)あります。雰囲気は、ヘス・コレクションのあるナパのマウント・ヴィーダや、プライドのあるスプリングマウンテンを早期させます。(残念ながら天気が悪くガスっていたので写真はなしです。ビデオは撮りましたが...)天恵(ネーミング大賞の名前を付けたフラッグシップ) 色は山葡萄が入っているためかなり濃く、それも紫がかっています。セパージュはメルロー主体に、その山葡萄のブレンドです。香りは篭っている感じで未だ未だです。ジンファンデルやアリアニコのようなニュアンスを感じます。味はかなり酸味が強く、タンニンやミネラル・旨味は少なめな感じで未だバランスが悪いです。正式には未だリリースしていないので、もう半年や一年経てば変わりそうです。ポテンシャルはありそうな感じはします。シェーンブルガーこれはやや甘口の白ワインで、参加していたオバサン達には受けていたようですが、辛口にして飲んでみたい気がします。フレッシュ感と余韻の広がりは良いのでまずまずの味わいですが、3千円台という価格は高過ぎると思います。情熱の畑こちらはカベルネ・ソーヴィニョンと山葡萄のブレンドです。香りと言い味わいと言い、あまりカベルネらしさは感じません。天恵同様に酸味が突出していて、かつ天恵より薄い感じです。香りはこちらの方が幾らか開いていて土っぽさを感じます。色はほとんど天恵と同じような感じですが、天恵よりはアルコール分が弱いか粘性が弱めでさらっとしています。富士の雫これはメルロー100%ですが、天恵や情熱の畑に比べると色はかなり薄いです。香りは一番開いていて、メルローと言うよりベリーAみたいなイチゴ風味の香りです。味は薄めでタンニンや旨味に欠ける感じですが、和食には一番合いそうです。冷涼な気候ゆえのテロワールを表しているのでしょうか?富士さんは眺められますが、富士の雫と言うには少し離れているような...未だ未だ葡萄の木は若そうだし、ワインも荒削りでバランスやミネラル・タンニンが足りない気もしますが、立地(テロワール)に期待して今後も応援していこうかと思います。今回はセレモニーのために特別瓶詰めしたようで、新酒みたいなものです。オーナーへの提供は来年の5月以降とのことで、その時にはバランスが良くなっている可能性もあると思います。
2011.12.10
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勝沼ウィークエンド蔵巡りで知り合った人が凄く楽しいと言っていたこともあり、初めて塩尻ワイナリーフェスタに行ってきました。(紹介ページはこちら⇒塩尻ワイナリーフェスタ2011/塩尻市公式ホームページ)生憎の雨模様で、ビデオカメラには一部撮影したものの、携帯カメラにはすっかり撮り忘れるくらいの内容で、天気同様の気持ちで帰ってくることに... 最後には高校生の頑張りに少し光明が見えましたが。そんな訳で、ダメ出しのワイナリからの感想になります。(写真を撮り忘れているので画像が全然なくてスミマセン)メルシャン勝沼ワイナリ塩尻分場 (現在の役割はこうらしいです)何のために参加しているの? 「参加者をバカにするな!」と言いたい感じです。案内の立て看板だけあってスタッフも誰も居らず、もう使っていない古びた醗酵樽と熟成樽だけがおいてあって、それを公開しているだけです。(家内は暗がりの溝に足を滑らせて捻挫しそうになって後悔 しています。)参加するなら、せめて畑の説明ぐらいスタッフを付けて行ったらどうかと言いたいです。サントリー塩尻ワイナリ シャルドネ、メルローもまずまずのレベルで美味しいですが、コストパフォーマンスでは五一ワインに劣りますね。また、メルローよりも安価なベリーAを有料試飲にしているのは解せません。ジャパンプレミアムシリーズのエチケットは畑と背景の風景画を綺麗に描いており、なかなか良いですね。逆に、トップキュベの桔梗ヶ原メルローのラベルは殺風景で物足りないです。それと、1日2回の工場見学(と銘打っています)は、暗い熟成庫の中でプロモーション・ビデオを見せられただけで、「これで終わりなの?」という感じ。この内容なら予約を受け付けて熟成庫まで案内する必要などなく、どこかで1日中ビデオを流して見たい人に見せておけば良いのでは? と思ってしまいます。内容とやり方を再考して欲しいと思います。林農園 (五一ワイン) ここは千円台の塩尻メルローもまずまずの味でコストパフォーマンスが高いです(欲を言うと、もう少し高めのワインも無料試飲で出して欲しいです)。チャリティオークションに出品していたのも1973年の桔梗ヶ原メルローと正にレアもので、桔梗ヶ原メルローの草分けとしてのポリシーを感じます。葡萄畑の下では(メルローもピノノワールも全て棚式)、ブドウが置いてあって食べ放題です。(ナイアガラと巨峰ぐらいしかありませんが...) 少なくとも、メルシャンにもこのくらいはやって欲しいものです。また、農園を名乗っているだけあって野菜も売っています。パプリカみたいな色と形のトマトと根っこが曲がった葱を買ってきました。生産者曰く、ストレスを与えて曲げると甘くなって美味しいそうです。塩尻志学館高校 全国でも数少ない醸造免許を持っている高校で、完成品のワインまで造っているのは唯一らしいです。高校生だからと言って侮ってはいけません。下手なワイナリよりずっと美味しいワインを造っています。特にメルローはなかなかシッカリした造りで、メルローらしい果実香に酸味と渋味がバランス良い味わいでした。(ウチの奥さんはメルロー好きということと高校生への贔屓目があって、何杯もお代わりしてました。)このワイン、国産ワインコンクールで入賞しているらしいです。当然ながら販売免許はなく大々的には売ってはいないのですが、文化祭等では一時的に販売をするらしいですね。また、高校の入口の所に棚式の畑があって、五一ワインみたいにブドウ食べ放題です。更に、未収穫の葡萄が沢山あって採り放題でもあります。種類はメルロー、シャルドネ、コンコード、ナイアガラ。シャルドネは貴腐菌が付いているものもあって、そちらを食べるとかなり甘く凝縮されています。メルローもかなり糖度が高いです。「なぜ、こんなに残っているの?」と質問すると、人手が足りず収穫できないとのことで、それで来訪者に採り放題サービスにしているようです。勿体ない話で、ボランティアを募るとか、内部の高校生に(食品科学科以外の学生も含め)収穫体験をさせるとかして採れば良いのにと単純に思ってしまいました。その他、信濃ワインと井筒ワインも行きましたが、大して美味しいワインはなく(少なくとも試飲した中では)、見るべきものもないと言った感じです。(信濃ワインには少し期待していたのですが残念!!!)収穫祭で新酒を飲んでみたい人とか、あまりこの手のイベントに参加したことない人には良いかもしれませんが、私のように高品質の掘り出しワインを見つけたいとか、新しい知見や体験を得たいと思っている輩には物足りないイベントです。もっとターゲットを明確にした上で企画内容に工夫を凝らして欲しいと感じた、そんな塩尻ワイナリーフェスタ2011でした。
2011.11.01
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今回は予告です。Twitter で紹介したように、毎週土曜日にBSフジで22時から放映されている「辰巳琢郎のワイン番組」(30分番組、再放送は翌日曜の11:30~)、8/27(土)は、その中の『ワイナリ探訪』でリュードヴァンが紹介されます。実は、ここのワイナリに8/14(日)に行って来たのですが、その時完売になっているフラッグシップのソーヴィニョン・ブランを分けてもらいました。取材用に1本取っておいたのを譲ってもらいました。その時、今月末に番組に紹介されると言ってました。ここのオーナーの小山さんは天才醸造家なんて言われているようで、かなりの自信家かつ話し好きで、延々と東御市に移って来た経緯から近況まで説明してくれました。正直言うと、向かいにある HasumiFarm を訪ねて行ったのですが、そこで初めて向かいにある『Rue de Vin』がワイナリーであることを知り、ついでに行ってみたのでした。後で手持ちの本を読み返して見たら、 日本のワイナリーに行こう2011 の「新しいワイナリーできました」の特集の二番目に出ていました。見逃してました!また、鹿取みゆきさんの 日本ワインガイド にも出ていました。(こちらは未だ途中なもので...)東御市には玉村豊男さんのヴィラデストもあり、葡萄栽培適地であるらしく、今後ワイナリが増える気配があります。また、チョット先にはメルシャンのマリコ・ヴィンヤードもあり、今後目が話せない場所だと思います。次は収穫の時期か開花の時期頃に行って見たいと思います。ところで、8/27(土)の番組は買ったSBを飲みながら見たいと思います。日本で一番高いと思われるSBを、この前飲んだロッキオリと(お薦めではないですが...)ヴァーチャル比較テイスティングし、評価したいと思います。価格はロッキオリと同じぐらいですから。
2011.08.26
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今年もこの時期がやってきました。恒例の勝沼・ウィークエンドワイン蔵巡り(主催:勝沼ワイナリーズクラブ)!今年は3/20(日)に行きましたが、大分事情が違います。そうです、例の震災で訪問予定だったメルシャンが中止を発表し、午前中に着けるか不安のため丸藤だけの訪問としました。また、2006年から5年連続で行っていたダイヤモンド酒造は、リピート客を大事にしない、ぞんざいな接客態度に呆れ憤慨したので行かないことにしました。ダイヤモンド酒造の雨宮氏は、技術力の高さは認めますが接客は面倒だと思っているのでしょうか? 奔放ながらも以前はそんなことはなかった気がするのですが、フランスの著名ソムリエ(ベスト・ソムリエ2000に選ばれたらしい)オリヴィエさんに、来日した際に「彼はビックになる!」と褒められたりして有頂天になっているのかも?(お節介ながら、接客が苦手なら誰か雇って任せるべきでは?)前置きが長くなり申し訳ありません。今年の入手情報、感想を以下にまとめています。尚、昨年の感想はこちらです。⇒=勝沼ワイン蔵めぐり2010= ・丸藤葡萄酒工業 ⇒Welcom to Rubaiyat Winery丸藤の垣根式のメルローの畑。樹の丈がかなり短いです。畑の守り神。(ウソです!タイの寺院で撮った彫刻です。)棚式のプティ・ヴェルド(他にメルローの隣に垣根式もあり)【大和葡萄酒での情報および感想】今回丸藤だけの訪問の予定でしたが、電車が思っていたより早く着くことになり、飛込みで大和葡萄酒に電話したら入れたので、急遽参加することに。(おまけに今年の大和葡萄酒は、4回のセッションの内20日の午前中だけ実施することにしていたらしく本当にラッキーでした。)古代品種蔵巡りでこんなチャンとしたプレゼン資料を配られたのは初めてです。それによると、聚楽葡萄という甲州のルーツと思われる葡萄が例の秀吉の聚楽第後から見つかったそうです。社長の私見では、この葡萄は秀吉の朝鮮出兵によって持ち込まれたのではないかと。ここのワイナリは、樹齢130年の古代甲州で有名でもあります。泡物が多い知りませんでしたが、ここは地ビールも色々造っているのですね。初っ端はその地ビールが出てきました。地ビールを造っているからではないでしょうが、ここはスパークリングもシャルドネ/甲州と幾つか造っていて力を入れています。昨年金賞をとったようで今年も狙っています。味わいもなかなかシッカリしていました。泡物が好きなのかもしれませんが、社長の萩原○○さんは酒が弱いそうです。2006シラーの出来 色が薄いのでとてもシラーとは思えなかったのですが、オーストラリアやローヌとは違った日本のシラーと言った感じでなかなか良いです。30分ぐらい経つと香りも開いてきて良い感じになります。酸味も適度にあって和食に合う感じです。ただ、値段が高い(\5000程度)のが欠点で、今年は\4000ぐらいに下げると言っていますが、\3000ぐらいじゃないと競合力がない気がします。メルシャンの味村氏もダイヤモンドの雨宮氏も、日本の高温多湿の気候にはシラーが合うと言っており、結構日本でも植えているところが増えているようです。メルシャンもマリコ・ヴィンヤードで栽培しています。【丸藤での情報および感想】オーナーの大村さんは落ち着いた話し振りで説明も上手いです。勝沼ロータリークラブの中ではリーダー的存在らしく、その理由が分かる気もします。(グレイスの三沢さんよりはずっと話が上手い感じがします。)シャルドネやメルロー、プティ・ヴェルドの畑の見学欧州系品種は垣根式で栽培していますが、甲州は棚式です。唯一プティ・ヴェルドだけは、垣根式と棚式の両方で栽培しています。その違いはどうなのかとか、樹齢は何年かとか、聞きたいことは色々あったはずなのに、どうもビデオ撮影をしていると聞き逃してしまいます。他にも、メルローの畑で丈の低い樹と中位の樹が交互に並んでいて不思議だったのですが、これは1本おきに樹を切ってしまったらしいです。理由はボルドーにならって75cm間隔で植えてみたが(結構密植)、日本は雨が多く狙いどおりに根が地中深く這えず横に這っていってしまう。それで1.5m間隔にしてみたら結構これがいい具合とのことです。ちなみに、シャルドネの畑では交互に樹の延びる向きを変えて、横から見るとV字形になるようにしていました。その理由は複数人で収穫しやすいようにするためだそうです。2007のシャルドネ、2010のソーヴィニョン・ブランここのシャルドネは色は薄いですが、シャルドネらしい品の良い香りを感じます。ボリューム感は弱いのですが、飲み進むうちにジワァーと良さが染み出てくるような印象があります。一方、2010のソーヴィニョン・ブランは香りがイマイチでした。大村さん曰く「SBだけはボルドー液をかけてはいけない。それによって銅イオンが吸着して香りが少なくなってしまうから。でもベト病が多く1回だけ使った。」(明らかにメルシャンのマリコ・ヴィンヤードのSBのが良いかと。尤も2009ですが)総体的に2010は収量も少なく出来はイマイチのようです。丸藤のワインは、どれを飲んでもインパクトは弱いのですが、滋味深い感じがし飲み飽きないです。従って、コンクールとかには向かないかもしれません。丸藤の大村さんが言ってましたが、ワイン蔵めぐりは今年で終わりという話もあるらしいです。でも、今年はこんな中途半端な実施だったことと、参加者の要望もあることから、少なくとも来年は実施するような気がします。
2011.03.21
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今年もこの時期恒例の、勝沼ワイン蔵巡り(主催:勝沼ワイナリーズクラブ)に3/21(日)行ってきました。今年は5年連続のダイヤモンド酒造と、同じく未だ無料で実施している唯二の錦城葡萄酒に行ってきました。 ダイヤモンド酒造は5回目であるということと、錦城は栽培でも醸造でも注目すべき点がほとんどなく、今回は参考になるような目新しい情報は少ないです。(錦城は、流石にこれでは有料に出来ないでしょ!) 尚、昨年の感想はこちらです。⇒=勝沼ワイン蔵めぐり2009= ・錦城葡萄酒(株) ⇒錦城葡萄酒のホームページ ・ダイヤモンド酒造 ⇒蔵めぐりのページ(おつまみ選手権の結果記載あり)錦城のカベルネ・ソーヴィニョンの畑樹齢10年程らしい中央がプチ・シャルドネ2008ワイン談義で講演するソムリエの佐藤陽一氏【錦城葡萄酒での情報および感想】ここは、株式会社にしてワインだけでなく生食葡萄や桃等も販売しているようで、その分美味しい品質の高いワインを造ろうという意欲は少ないようです。栽培や醸造に関しても、研究心や設備投資も少なく見るべきものが全然ありませんでした。今時、白も赤も熟成に樽を全然使っていないワイナリがあるのですね。そういう訳で、ここのワインの主力は未だに一升瓶ワインです。2009ヴィンテージの出来2009の勝沼の出来は、糖度が上がり良いとのこと。2004以来のグッドヴィンテージとなるのでしょうか?あいにくここは樽からの試飲はないので確かめられませんでした。樽を使っていないのでないのは当たり前かもしれませんが、ボルドーでよく見られるボトルのサンプル試飲もありませんでした。(ちなみに、昨年はメルシャンで甲州きいろ香 2008のタンクサンプルを飲ませてもらいました。)カベルネ・ソーヴィニョンの色の薄さ最近はそんなこともないのですが、以前登美の丘やグレース等でがカベルネ・ソーヴィニョンを飲んだ時に何故こんなに色が薄いのだろうか、意図的に薄くしているのだろうかと不思議に思ったものです。本日の錦城の畑の説明で、勝沼のカベルネ・ソーヴィニョンは見た目は色づいているけど、ワインにするとアントシニアンが少なくて色があまり出ないなんて言ってました。最初聞いた時は、これで理由が分かったと思ったのですが、ここの話は半分に聞いておいた方が良さそうです。葡萄が色付いているということはシッカリとアントシニアンがあることで、ワインの色が出ないのは抽出の技術の問題かと。垣根式栽培の剪定垣根式は、棚式に比べて剪定が楽で、教えれば誰でも直ぐに出来ると言ってました。でも、垣根式だって色々ノウハウはあるはずで、葉の残し方や果実の向き・枝の伸ばし方等工夫の余地は色々あると思うのですがね。他の栽培者に色々聞いてみたいところです。まぁ、ナパでは葡萄の剪定ロボットの開発が進んでいるようで、2011年には3,4台の実用化ロボットが市場に出る予定との話もあり、錦城と同じ発想かもしれませんね。【ダイヤモンドでの情報および感想】未だに無料で受け入れてくれるのは、ここと錦城葡萄酒だけです。参加者がおつまみを持ち合い、特定ワインとのマリアージュのコンテストを行うというイベント「おつまみ選手権」を昨年に続いて実施しました。一位になった人には、プライベートワインのプレゼントがあります。結果はこちら==>蔵めぐりのページ(おつまみ選手権の結果)2009ヴィンテージの出来雨宮氏は、「2009は出来が良いと言っている人が多いが、酸度が高いながら本当に良いかはもう少し見ないと分からない」と言ってました。(樽から試飲した感じでは、そんなにバランスが良いようにも、タンニン等の成分が多いとも思えませんでした。)マスカット・ベリーAの出来ボトルから飲んだ2008の、ベリーAプラスとベリーA Y3 Cube は、相変わらず出来が良く美味しいです。但し、2004とか2005の方が香りは良かった気がします。2008は酵母にローヌ系を使っていると言ってましたが、ひょっとすると2004あたりは違うものを使っていたかも。2008のシャルドネ2008のシャルドネは出来がイマイチのようで、格下げして「プチ・シャルドネ」の名前で900円程安く売っています。でも飲んでみると、香りも味も2007よりはシャルドらしさを感じ美味しいと思いました。ポテンシャルは別にして、今飲むなら「プチ・シャルドネ2008」の方がお買い得です。Y3 Cube とこちらを買いました。【ソムリエ佐藤陽一氏のワイン談義】今回はワイン談義なるものにも参加してみました。講演テーマはサービス側から見た日本ワインの魅力と問題点でした。講師の佐藤陽一さんも、何と昔サッカーをやっていたらしく(ダイヤモンド酒造の雨宮氏もサッカーをやっていたそうです)、また恵比寿のタイユヴァン・ロブシャンの創立時に勤めていたとのことです。佐藤陽一さんの話はつまらない訳ではないものの、何を言いたいのかがイマイチでポイントが分かり難かったです。一体、日本ワインの魅力は何で、問題点は何なのかが伝わってきませんでした。(部分的に撮ったムーヴィを見返しても"?"でした。) その中から、回答らしき内容や記憶に残った内容は下記です。サービスも国民性・文化によって違うサービスの要求度や感じ方もその国の文化によって違い、フランスでは決まったことを淡々と決められたように行うのがサービスであり、日本ではより木目細かいサービスが必要とされると言ってました。佐藤氏はお客の雰囲気とスピードに合わせてサービスを行うよう心掛けているとのことでした。タイユヴァン・ロブシャンのサービス今はどうかは分かりませんが、創立当時のタイユヴァンでは、調理場の力が強く決まった時間間隔で料理を出したいため、一定時間が過ぎると強引に皿を下げるようにギャルソンに指示を出していたとのことです。本人は言っていないてすが、この辺りが嫌で辞めたのかも。甲州ワインの特長甲州ワインは造り手の性格や思いが素直に出るワインで、それが良い点ではないかと。日本の造り手や飲み手は、直ぐにこのワインは世界に通じるかと聞いてくるが、ヨーロッパではそんなことを聞いてくることはなく、また日本でもワインだけがこんなことを聞かれ、ラーメンではそんなこと聞かないだろうと。日本らしいワインを造ればそれで良いのではないかと仰ってました。2009の出来については賛否両論あるようで、来年のワイン蔵めぐりでの確認が楽しみです。また、新たな情報を掴むべく、(鬼が何と言おうが)来年は色んなノウハウを持っていそうで、未だ行っていない丸藤に行こうかと思います。
2010.03.27
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先日10/17(日)、サントリー登美の丘ワイナリの創設100周年を記念したイベント『登美の丘ワイナリ メーカーズ・トワイライトディナー』に参加してきました。内容は下記のとおりですが、眺望の良い畑は、私が知っている限りでは、日本ではこの登美の丘と、近くの明野のミサワワイナリが一番かと。⇒イベント案内★★★ メーカーズ・トワイライトディナー ★★★□参加費用:(お一人様)6,000円(税込)料理・ワイン代を含む□内容: ・ 製造工程見学 ・ 畑見学 ・ レストラン「ワインテラス」でのメーカーズ・ディナー注)11/14(土)にも開催されます。締切は10/26で多分抽選になります。応募はこちら⇒トワイライトディナー情報と申込み受付【畑見学】収穫真っ最中(~10/20迄の予定)の畑を見学し、当ワイナリのプレミアム・ワイン「登美」に使われるかもしれない葡萄を試食できると言うのは、1つの目玉と思われます(収穫時間帯は16:00までで、その後の夕暮れ時の見学でした)。下記の2つの画像は、隣り合わせの畝の葡萄ですが、食べてみると、その糖度・酸味がかなり違います。右側の葉が色付いている方が糖度が低く酸味が強いです。樹齢は同じくらいで、日当たりも土壌も差がないと思われるので、この差は葉の状態(色付きは病気の怖れもあり)による光合成の違いか、個性によるものなのか? (質問し忘れました!!)【ディナーのメニュー】オードブルの野菜や、パスタは結構美味しかったです。 詳細な料理の写真はこちらのブログで⇒[SUNTORY公式ブログ] 取材レポ オードブル: 山梨県産トマトの冷製スープ バジリコ風味 ・ゆず風味のスモークサーモンとグレープフルーツ ・パルマ産生ハムとイチジク ・薩摩芋とフルムダンベールの胡桃和え お魚料理: 魚介の白味噌とクリームチーズのソース・山葵の香り パスタ: ポルチーニ茸とセミドライトマトのショートパスタ お肉料理: 甲州ワインビーフの赤ワインソース 温野菜添え デザート: 八ヶ岳ミルクを使った自家製リコッタチーズの セミブレッド、増穂町の洋ナシと自家栽培ブルーベリー添え⇒甲州ワインビーフということで、あの「おいしい学校」のステーキの再現を期待したのですが、ビーフシチューみたいに肉が煮込まれすぎ、ソースも少し重過ぎて、少し期待外れでした。【ワインリスト】登美の詩(甲州&シャルドネ)塩尻 信州マスカットベリーA 2008登美の丘(白) 2006登美の丘(赤) 2007 メルロ:51% カベルネ・ソーヴィニョン:28% カベルネ・フラン:10% プティベルド:11%登美レゼルヴスペシャル(赤) 1990 カベルネ・ソーヴィニョン:86% メルロ: 5% カベルネ・フラン:9%登美レゼルヴ1990は、\15,000 で未だ販売しているとのことですが、『1万円以上は出したくないなぁ~!』と言うのが本音です。【番外編】有料テイスティング(\1000)で、塩尻ワイナリの桔梗ヶ原メルロを飲みました。メルシャンの「桔梗ヶ原メルロ」と比べると、香りはそれ程落ちないですが、味が薄くてかなり差があります。(価格も少し安いですが、それ以上の差があるかと...)ワイン飲み放題で、これだけの料理と畑見学が付いていて \6000 は、かなりお得です。今回のイベントは100周年記念だから、今世紀はもうないかもしれないなんて言ってましたが、また何かを記念して類似のイベントを実施してもらいたいと思います。興味のある方は、最終回の11/14(土)開催分に応募してみては。応募はこちら⇒トワイライトディナー情報と申込み受付 締切は10/26!!!
2009.10.21
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今年も毎年恒例の、勝沼開催のワイン蔵巡り(主催:勝沼ワイナリーズクラブ)に3/21(土)行ってきました。訪れたワイナリーは下記の2つです。今年は、昨年し忘れた質問(赤ワインの除梗の有無、使用酵母は? etc)をきっちりしました。(でも、チョット突込みが甘かったかも?)尚、昨年、一昨年の感想はこちらです。⇒=勝沼ワイン蔵めぐり2008=、勝沼ワイン蔵めぐり紀行記 2007 ・メルシャン ⇒シャトーメルシャンのホームページ ・ダイヤモンド酒造 ⇒醸造家「雨宮吉男」のページ、他者の紹介ページ 注)ここは気に入っているので4年連続です。【メルシャンでの情報および感想】樽からの試飲試飲したのは2007ヴィンテージのシャルドネでしたが、酸味は穏やかで飲み易いながらもコク不足で出来はイマイチのようです。メルシャンの人は、良ければ北信シャルドネになるワインだが、ならないかもと言ってました。家の奥さんは「樽が利き過ぎでは?」と言ってましたが、2007で今まで樽熟しているということは、かなり長いです。ブルゴーニュのグランヴァンぐらいかも。甲州きいろ香 2008(タンクサンプル)と甲州グリ・ド・グリ 2008(タンクサンプル)きいろ香は、2005(?),2007、そして今回の2008と飲んでますが、段々良くなっている気がします(特に味わいの面で)。グリ・ド・グリは初めてですが、きいろ香との違いは、きいろ香はフリーラン果汁(一番絞りみたいなもの)を多く使い、グリ・ド・グリはその後の(同じ葡萄の)プレス果汁で発酵させていること。またスキンコンタクトをして、発酵温度を段々上げて調節しているらしいです。(きいろ香は、ポリフェノールがソーヴィニョン・ブラン風の香りを阻害するとのことから、ポリフェノールが少なめな甲州を多く使い、スキンコンタクトは行なっていないとのこと。)フランス人と日本人の嗜好きいろ香とグリ・ド・グリでは、日本では半々に好みが分かれるが、フランスでは100対0できいろ香が選ばれるとのこと。グリ・ド・グリは「日本酒ぽい風味があるからかも」とも仰ってました。その場の投票でも、女性がグリ・ド・グリを選び、男性はきいろ香を選ぶ傾向がありました。フランスの一般人は、熟成したワインよりも若いフルーティなワインを好む傾向があるらしいということを知り合いから聞きました。でも、前述の100対0というのは極端で、どこまで信頼できるデータかは不明です。山梨ベリーA 20062年前にダイヤモンド酒造で、ベリーAのワインをメルシャンさんに提供していると聞いていたので、似た味わいを想像していたのですが、全然違う方向・スタイルのワインでした。ベリーAらしい甘酸っぱい香りはあるものの、樽熟期間が長いからか、キャラメルぽいニュアンスがあります。このワインも香り・味わいとも結構いい線いっています。ダイヤモンド酒造のベリーAがピノ・ノワールに近いイメージなら、こちらはメルローやイタリアのカベルネぽいイメージでしょうか?桔梗ヶ原メルロー 2004やはり、これはレベルが高い。サンテミリョンやポムロルのグランヴァンのメルローにも負けない芳醇な香りと複雑性!!!かなりの期間樽熟をしているようで、最新ヴィンテージが2004。2004は、勝沼と共に桔梗ヶ原の出来も良いようです。このワイン、熟成させるとどんな風になるのか、熟成させてもボルドーに引けをとらないのか、興味があります。除梗しているのかどうか質問したところ、赤ワインは皆除梗しているとのこと。全房発酵と除梗発酵を比較したところ、大差ないので、工程上除梗することにしたと言っています。また、除梗機を通ってしまった梗等は手作業で取っているとのことです。その他、全体的感想酵母は、全般的にボルドーの有名どころを使っているとのことでした。ちなみに、きいろ香はVL3という酵母だと言っていました。テイスティングでは、高価な桔梗ヶ原メルローまで出してもらったので、言うことないのですが、やはりテイスティングの時には何かつまみも出して欲しいです。それと、畑見学がないのも寂しいです。(勝沼ワイナリーズクラブの案内では畑見学があることになっているので、チョット誇大広告かと。代わりに資料館の説明なのでしょうけど。)【ダイヤモンドでの情報および感想】未だに無料で受け入れてくれるのは、ここと錦城葡萄酒だけです。今年は、甲州『アマリージョ』とのマリアージュがテーマで、参加者内でのコンテストで一位になった人に、プライベートワインをプレゼントしてくれるという企画付でした。樽からの試飲試飲したのは2008ヴィンテージの甲州です。ダイヤモンド酒造は樽の輸入窓口をやっているようで、新たに取り寄せた新樽を試す目的で、新樽熟成の甲州と一年樽熟成の甲州の比較試飲をしました。私の感想では、新樽の方が味の膨らみは幾らか出ている気がしましたが、一年樽の方が現時点では香りが良いかなぁといった感じです。甲州には一年樽の方が良いのでは。ベリーAプラス 2007 とベリーA Y3 Cube昨年樽から飲んだ2007は、少し薄い感じがしたのですが、それに比べると、ここまで味に膨らみを出せたのは流石と言った感じです。そして、プラスと比べると、Y3 Cube(Yの付く3人の栽培家および醸造家の名前に由来)は良い葡萄を使っているだけに、味の広がり・複雑さが1レベル上の気がします。でも、香りに関しては、現時点では違いはそれ程ないかと思います。ちなみに、このY3 Cubeは、勝沼に訪れたフランスのソムリエ「オリヴィエ・プシェ」(2000年世界ソムリエチャンピオン)が五つ星評価しています。[料理通信2009.3月号参照] また、除梗については、除梗したものとしないものを別々に醸造し後でブレンドしているとのことで、50%の除梗と言ったところでしょうか。甲州シュールリー『アマリージョ』2007名前は黄色(スペイン語でアマリージョ)ですが、こちらはどちらかと言うとグリ・ド・グリの味わいに近いか?(黄色の名前の由来はメルシャンと違って色なので、その点でもグリ・ド・グリに近い。でも、ひょっとするとダイヤモンドの方が、きいろ香を意識して命名したかも?)香りの引き立ち・ボリュームはきいろ香が勝っている気がしますが、価格の差程の違いはない気がします。フランス人は100対0できいろ香を好むと言うメルシャンの話を雨宮さんにしたところ、「そんなことはない!」と否定しました。ブルゴーニュとボルドーに何年か留学していた雨宮さんですから、ある程度フランス人のことは知っていると思います。その他、全体的感想甲州に合うのは味噌醤油味なんてことを雨宮さんは言ってましたが、「そうかなぁ?それはベリーAの方じゃないの?」というのが私の感想ですが。マリアージュというのも、個人の好みと言うか味覚の問題で難しいです。合う合わないの感覚も、その食べ物自体の味の評価なのか、引き立つ味が自分の好みかどうか、ある味が打ち消されるのを好ましいと思うかどうか等、感じ方は様々です。来年のマリアージュのテーマはベリーAとのこと。以上、長くなりましたが、来年のワイン蔵めぐりにも行きたいと思います。興味のある方は是非行って見て下さい。
2009.03.26
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平日ながら、代休スケジュールと見事にマッチし、山梨ワインの七俵地畑カベルネ収穫隊に参加してきました。山梨ワインはビオディナミを実践していて、その天体運行周期に合わせると、収穫日は10月7日になるらしく、それに合わせたとの噂です。(でも収穫は、葡萄の糖度やワイナリ作業等が絡み、高度かつ個別な判断になり、そのまま実践しているワイナリがどれだけあるのでしょうか? でも、これって、私の仕事のやり方もビオディナミ? LOHASの方が良いけど!)誰かが『ビオディナミの収穫日は世界統一だから、ビオディナミ実践ワイナリは皆今日が収穫日!』なんて言ってましたが、ロワールやブルゴーニュ、はたやカリフォルニア等では、どうなのでしょうか?上記画像も含め、収穫体験での感想、トピック等の証となる画像を下記に掲載します。(安携帯での画像で解像度が悪くて申し訳ありませんが。)主なトピックは、2008の勝沼葡萄の出来は?、日本のカベルネのテロワールは?(特にボルドーと比べて)、遭遇した面白体験、等です。ボルドーに比べると、粒が大きく皮が薄い!!! 私がボルドーで見たカベルネ・ソーヴィニョン(と言ってもコス・デストゥールネルやグリュオ・ラローズ等の有名畑)と比べると、粒が大きく皮が薄いと思います。これは土からの水分を吸収し過ぎているのかもしれず、多湿な日本のテロワール、特に2008の天候を表現しているのかも。また、粒が隙間なくビッチリ付き過ぎている気もします。見た目はこの方が美味しそうですが、ワインにとって良い葡萄は粒の間に隙間がある方が健全に育ち、病気にもなり難いようです。栽培に詳しい人が言ってましたが、普通粒を間引きして付き過ぎないようにするようですが、濃縮葡萄を得るためには、摘房だけではなく粒の数もコントロールするようです。
2008.10.08
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今年も毎年恒例の、勝沼開催のワイン蔵巡り(主催:勝沼ワイナリーズクラブ)に3/16(日)行ってきました。訪れたワイナリーは下記の2つで、それぞれの感想は後で書きます。今年は、昨年程の面白情報は得られませんでした。(私が前日の深夜仕事の徹夜ボケからか、質問するつもりでいたことを質問し忘れたせいでもあるかもしれません。(例えば、赤ワインの除梗の有無、使用酵母は? etc)尚、昨年の感想はこちらです。⇒勝沼ワイン蔵めぐり紀行記 ・蒼龍葡萄酒 ⇒Soryu Wine ・ダイヤモンド酒造 ⇒醸造家「雨宮吉男」のページ、他者の紹介ページ 注)ここは気に入っているので3年連続です。どちらのワイナリーも、樽から試飲したのは2006や2007のヴィンテージでしたが、オーナーや醸造者も言っているように、酸味不足で出来はイマイチのようです。(ダイヤモンドの雨宮氏は、『面白くないから、もう少し樽に寝かせておくか』と言っていました。)【蒼龍での情報および感想】畑はプチ・ヴェルドと甲州を見ましたが、どちらも棚式で、プチ・ヴェルドは垣根に似せた一文字短梢。プチ・ヴェルドの剪定は易しいようで、素人でも教えれば出来るが、甲州は樹勢が強く熟練者じゃないと難しいとのこと。 (昨年の情報で、プチ・ヴェルドを推しているのは丸藤と"何処か"と書いたが、その何処かは蒼龍かも。)鳥居平とか菱山のように、やはり山の麓の方が良い葡萄が出来ると言っていましたが、でも獣の害が多く、苦労も多いとのこと。猪、熊、猿らしいです。こんな所でも熊が出るとは、チョット驚きです。特に猪が出ると、木ごとやられてしまうので大変とのこと。猿は勝沼では未だ多くないが、塩山あたりでは結構出るとか(信玄の呪いか?)。また、猿は賢いのか、鉄砲で打とうとすると合掌のポーズ(懇願?orお祈り?)をするそうで、ハンターも気味が悪いそうです。ここの甲州リザーブは、私が今まで飲んだ中では一番コクがあり旨味もありました。でも、\3000するのでチョット迷って今回は見送りました。また、甲州はどこも培養酵母で醸造するらしく、それが例のメルシャンのきいろ香のような、ソーヴィニョンブランと同じ成分を引出す酵母を使うことになるのでしょう。きいろ香の甲州の収穫は、9月頃と甲州にしては異例の早さで、それはその後3ヶ月待っても糖度は1度ぐらいしか上がらないからとメルシャンは言っているとのことですが、このメルシャンの意見には疑問です。一方、シャルドネはイマイチで、ブルゴーニュ等の高級シャルドネのような樽発酵は行なわないのか質問すると、流行で作っているだけで、本人もあまり気乗りがしていないようでした。ここのオーナーは実直な人柄のようで、好感が持てました。甲斐ノワールも飲みましたが、これは原茂さんと同じぐらいのレベルで美味しいお得なワインと思いました。一方、カベルネは色が薄く、それは葡萄が貧弱だから、どんなに抽出してもこのレベルとのことで、オーナーもあまり薦めていませんでした。そう言えば、サントリーで飲んだのも同じような色・香りだった気がします。やはり勝沼のカベルネはあまり期待できないようです。【ダイヤモンドでの情報および感想】今回で3年連続なのと、質問のし忘れがあって新規情報は少ないです。シャルドネ ここのシャルドネは、2005から(?)造っているようですが、蒼龍よりもずっとレベルが上です。樽発酵で造り澱引きはせず、そのまま樽熟成するそうです。でも未だ樹齢の若さを感じ(これも聞き漏らした)、これからが楽しみといった感じです。ベリーAプラス これは流石ダイヤモンドのフラッグシップ(?)だけあって、2006も美味しいです。でも、昨年飲んだ2005のようなチャーミングな香りは少なく、酸味も弱めでチョット物足りない感じがします。樽から飲んだ2007は、もっと薄い感じがしました。ワイン界のイチロー 誰が言い出したかしりませんが、ここの醸造家「雨宮吉男」さんは、一部でそんな風に呼ばれているとか。確かに話し方も、話す内容のトーンも似ている気がします。孤高の醸造家という感じがしますが、他のワイナリとの情報交換は欠かしていないようです。【番外編】夜は『セパージュ』というお店(ぶどう郷駅の近く)で食事をしましたが、値段もリーズナブル(コースで\3,600)で、魚料理が美味しかったです。そこは私の知合いが美味しいと薦めていた店でもあり、その店のオーナーが雨宮さんとサッカー仲間であるとのことで、こんな所でもサッカー繋がりがありました。まさに、ワインとサッカーです。ところが、そのお店に某ワイナリー(私が最近品質が落ちているのではと疑問視している所)の醸造長が、私達の直ぐ後に弁護士でワイン業界の重鎮「山本博」氏を連れてやってきたのです。その醸造長は、私もワイナリーで話をしたこともあり面識はあるのですが、そのマナーに問題が。(前に話した時は人柄が良さそうな印象を持っていたのですがね...)「電車の時刻が○○○なので、それまでに料理出してくれ」、「フランスワインは何がある?」、「やっぱりシャンパンにしてくれ」、「○○○のワインある?」「○○○て知ってる?」(自分のワイナリー)、等々言いたい放題です。オーナーもかなり気を悪くしていたようです。そんな訳で、ここのワイナリーは益々先行きを心配しています。以上、長くなりましたが、来年のワイン蔵めぐりにも行きたいと思います。興味のある方は是非行って見て下さい。
2008.03.20
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グレイス倶楽部の会員として、先日(9/23)中央葡萄酒の収穫祭に行ってきました。山梨の明野町という、日照時間日本一の場所(ひまわり畑でも有名です)で行なわれる収穫祭は、景色の素晴らしさと相俟って、とても楽しいものです。でも、年々ワインの味が落ちているような気がして、会員としてはとても心配です。 昨年のグレイスワイン収穫祭の様子はここをクリック(まだ今年のレポートは出来ていないようです。)明野町に8haの葡萄畑を持ち(セパージュは主力のメルローを始め、カベルネソーヴィニョン、カベルネフラン、プティブェルド、ピノノワール、シャルドネ、ソーヴィニョンブラン、甲州と多彩です)、北海道にも畑とワイナリーを造って拡張しているようですが、人材が追いついていないのか、管理が行き届かないのか、はたまた目指す方向が私の好みと合わないのか、気になる動きです。2003年のシャルドネ(キュベ三澤)やそれ以前のカベルネソーヴィニョン等は、繊細なフィネスを感じる味わいで、気品すら感じたのですが、最近は平板な香りで、旨味成分もなくなってきているように感じられます。ワイナリー見学で、初めてフィルタパッドなるもの(Advantec製)を見ましたが、このフィルタが問題かも。これで旨味成分までもが取られてしまっているのかも。その証拠というか、マスカットベリーAの葡萄ジュース(2007年)は、結構糖度があり、旨味も満載でしたが、それをワインにした2006年産は、薄くて酸っぱいだけの平板な味わいです。また、ダイヤモンド酒造の雨宮さん(醸造家)は、「中央葡萄酒さんは綺麗に造り過ぎる!」なんてことを言っていましたが、このフィルタのかけ過ぎのことを暗に言っているのかも知れません。(深く聞きませんでしたが...)
2007.09.28
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今日はフランス旅行が当たる懸賞サイトのご紹介です。それは、下記のフランス政府観光局オフィシャルサイトで、クイズに答えると言う楽しいものです。同時にフランス直輸入の最新情報も入手出来ます。私も直ぐに応募してしまいました。今すぐクリックしてみましょう。名前も「わたしにごほうび フレンチバカンス」と言ったウキウキするようなネーミングですね。他のワインラバーの方のブログで、左の画像を良く見かけていましたが、これだったのですね!さぁ、今すぐクリックを!!<<チャンスは2007年7月23日まで>>プロヴァンスも行ってみたいですが、「フランス」と言えばワイン、やはりブルゴーニュ地方のワイン街道が良いですよね。ワイン街道をレンタサイクルで走ってみたいです。ブドウ畑の景色と風を直に感じながら、造り手の創意と熱意が分かるような気がします。ひょっとすると、畑に出ている著名人にも逢えるかもしれません。そして、時折お気に入りのワイナリーに寄ってみてテイスティング!(自転車でも酔払い運転に引っ掛かるらしいので注意を)それから、チョット足を延ばして「ヴェズレーの丘とサント・マドレーヌ寺院」に行くのも良いですよね。以前、NHKの世界遺産特集でやってましたが、何かオーラが出ていて、引き付けられるものがありましたね。(行ってみないと判らないでしょう!!)日本は梅雨ですが、これからのヨーロッパは「海外旅行」にもってこいの季節ですよね。特にフランスはお薦めです。
2007.06.22
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3/17(土)~18(日)に、勝沼で開催されたワイン蔵巡り(主催:勝沼ワイナリーズクラブ)に行ってきました。訪れたワイナリーは下記の3つで、それぞれの感想は最後に書きます。 ・原茂ワイン ⇒あるペンションの原茂紹介ページ、かのや酒店の原茂紹介ページ ・白百合醸造 ⇒白百合醸造のページ ・ダイヤモンド酒造 ⇒醸造家「雨宮吉男」のページ、他者の紹介ページ各ワイナリーとも、オーナーならびに醸造や栽培の責任者が説明してくれ、下記のような面白い裏情報が聞けました。(1)甲州種のドイツ輸出 新聞にも載ってましたが、日本独自品種の甲州の苗がドイツで植えられ、この度ワインが造られたとのことです。やはりドイツでは日本の棚式とは違って、垣根式で栽培しているとのこと。また、11月まで収穫を遅らせることにより、糖度も22~23度まで上がるそうです。日本では、湿度等の影響で晩腐菌(パンプキンではありません!)にやられるので、とても11月までは収穫を伸ばせないそうです。但し、垣根式にして収量制限を行い、糖度を高める試験をやっていきたいとは言っていました。いずれ、甲州ワインがドイツから逆輸入されるかもしれません。 (2)2004年~2006年ヴィンテージの評価 2004年ヴィンテージは、勝沼ではとても良い出来とのことです。この年は日中は暑く(35℃以上が何日かあったが、35℃以上になると光合成は止まるとのこと)、夜になると六甲下しならぬ八ヶ岳下しが吹き、冷やされ寒暖の差が大きく糖度が上がったとのことです。酸味も残り、白も赤も良い出来とのことです。 それに比べると、2005年はデータ的には良いのだが、ワインにするとイマイチと言っていました(2004年と比べての話で出来としては平均的とのこと)。2006年は更に日照時間等も少なく、正確な評価はこれからとしても、今のところ果実風味が足りないとのことです。(3)今後の栽培セパージュ(品種)の移行 温暖化の影響もあり、これから勝沼ではカベルネやメルローは適さなくなるという見解を原茂の古屋オーナーもダイヤモンドの雨宮氏も持っていました。 そこで、原茂ではイタリア品種を試験的に植え出し、ダイヤモンドではシラーが適すると言ってました(他にも雨宮氏の好みでテンプラニーリョも植えているそうです。また、メルシャンもシラーが適すると言っているようです)。 これに対して、丸藤とどこか(何処かは忘れました)は、プティベルドが良いと言っているようです。今後の展開が楽しみです。(4)中国のブドウ畑に注目(3/20 追記) 原茂のオーナーの古屋さんが言ってましたが、今フランスのワイン業界は、需要が急増しているので中国市場に注目していて、販売だけでなく、以前のカリフォルニアやチリ、オーストラリア等の、いわゆる新大陸と同じに、中国にブドウ畑を開墾していこうと計画しているらしいです。 そうなると、人件費や土地代から言って、日本のワイン産業は脅威になるでしょう。【ワイナリー評価】 これは、あくまで私個人の評価ですが、原茂とダイヤモンドには、栽培や醸造に対する技術の高さや研究心を感じ、好感が持てます。特に、雨宮氏は上記の紹介ページにもあるように、フランスワイナリーでの経験も豊富で、醸造技術の高さや探究心を特に感じ、将来が楽しみです。どちらのワイナリーも小規模経営ながら、ワインの質の高さを感じます。 一方、白百合は、悪く言うと大衆に媚びている感じで、見てくれの面白さや営業活動に一生懸命で、葡萄の質の追求や醸造技術の飽くなき探求という点では、今一歩の感がします。(短時間での評価なので、真のところは分からないかもしれませんが。)【ワイン評価】(1)甲州ワイン 原茂とダイヤモンド、それからグレース(中央葡萄酒)が美味しいです。メルシャンのきいろ香は未だ試してませんが、近々飲むので、その時報告します。(2)甲斐ノワール これも、色んなワイナリーが作っていますが、美味しいと思ったのは原茂です。グレースが評判のようですが、原茂の方が美味しいと思います。原茂の甲斐ノワールは、メルローぽい香りがします。逆に、原茂に期待していた甲斐ブランはイマイチで、甲州の方が美味しいと思いました。(3)ベリーA これは、ダイヤモンドがダントツだと思います。メルシャンにも供給しているようで、その質の高さは定評のようです。特に、プラス(10%セニエし新樽50%使用)は、ブルゴーニュのピノのような香りがして秀逸です。以上、長くなりましたが、来年のワイン蔵めぐりにも行きたいと思います。興味のある方は是非行って見て下さい。
2007.03.18
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昨日はサントリーの登美の丘ワイナリに行って来ました。作り手セミナがあるとのことで、参加してきました。ここのワイナリからは、名前の由来でもあるように、富士山が実に美しく見えますね。特にこの時期は、雲がかからないこともあり、全貌が綺麗に見られます。一見の価値あり。白ワインの醸造法で1つだけ知らなかったことがありました。タンクの中に風船が入っていて、それを膨らませて葡萄を潰すということです。確かに、白ワインは皮にあるタンニンをあまり抽出しないように、また色の抽出も行なわないように丁寧に潰す必要があります。最後にテイスティングがあり、4種類のワインを飲みましたが、その中では蔦石坂園シャルドネ2002が一番良かったと思います。また、登美の丘2002(赤)を飲んで思ったのですが、ここの赤は、どれも湿った木の香り、特にラワン材のような香りがあり、それは醸造技師長(棚橋さん)の話では、狙って出しているように思われます。それにしても、日本のワインはボルドー等に比べて色が薄いのは、葡萄そのものの違いなのか、醸造技術のせいなのか不明です。この点はあまり質問できないですね。
2005.03.27
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