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11月28日に掲載した紅葉した柿の葉は、数日後の雨で殆ど全部落ちてしまった。まだ余り紅葉していない葉や黄色くなった葉も一緒に落ちていて、中々色彩が豊かである。ドイツ語には色々な色で鮮やかなことを一言で表現する”bunt”という語があるのを思い出した。柿の落葉(善寺丸).その1(2006/12/01) 全く陽の当たらない場所なので、普通ならばストロボを焚いてしまうのだが、今回はストロボの反射を嫌って自然光だけで撮影した。 やはり原画は余り冴えなかったが、明度とコントラストを上げ、ついでに彩度も少し調節したら、ストロボで撮ったのと殆ど変わらない良い色合いになった。柿の落葉(善寺丸).その2(2006/12/01) 写真を撮るのにフィルムを使用した場合、普通は撮ったフィルムをそのまま写真屋やラボに出してプリントされた写真を受け取っていた。だから、撮影者は何もすることが無かった。 しかし、写真屋やラボではネガをそのまま画一的にプリントするのではなく、印画紙を選択してコントラストを調節したり、露光時間を変えたりして出来るだけ綺麗に仕上がるようにしているのである(普通のプリントの場合はオートプリンターで自動に処理されるが、器械の操作をする人によりある程度の調節が行われる)。 ところが、デジタル・カメラになってからは、これらの処理は撮影者自らが行わなければならない作業になってしまった(プリントに出すことも出来るが・・・)。柿の落葉(善寺丸).その3(2006/12/01) だから、撮った写真のコントラストや明度を調節するのは当たり前であり、原画に手を加えていないことは何も誇れることではない。 自分で現像や焼き付けなどを行ったことのない普通の人にとって、これはかなり厄介な事かも知れない。しかし、綺麗な写真を得るには、撮影時にブレないこと、焦点をチャンと合わせること、被写界深度を考えることなどの他に、撮影後、画像の処理を適切に行うことがどうしても必要となる。
2006.12.10
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