ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2007.06.25
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カテゴリ: 国際政治
今晩は。昼に続いて朝鮮戦争の続きです。

さて、マッカーサーは中・朝国境の
鴨緑江を渡り、結果的に中国領を侵犯して
しまいました。純軍事的判断だったようです。
しかし、この事実を中国指導部がどう見たかが
問題になります。
前年まで、熾烈な内戦を戦った相手の国民党勢力
は、台湾海峡を隔てた台湾に逃げ込み、米国の
支援を受けながら、声高に大陸への再侵攻と

指導部は、米・台連合の大陸侵攻をありうる
ことと受け止めていましたが、長年の内戦に
終止符をうった直後だけに、出来れば兵を休め
たい、戦争は避けたいと考えていました。
しかし、国境を越えて国連軍の仮面を被った
米軍がやってきたとなると、話は別です。
半植民地状態をようやく脱したのですから、
自国領土に足を踏み入る外国軍は、断乎撃退
しなければ、再び奴隷的な隷属状態に逆戻り
してしまいます。これは願い下げでした。

10/25の中国義勇軍の参戦の裏には、こういう

正規軍に代わって、各地で募集された義勇軍
による参戦でしたが、各地の遊撃戦の経験を
持つ,良く訓練された部隊でしたから、ここで
再び戦局は転換します。中国の参戦で体制を
立て直した北朝鮮・中国連合軍は、ソ連の支援も

敗走させ、年末にかけ再び38度線を越えて
南に攻め込みます。ここで米軍も増援部隊を
送り込み、年明け以降は、38度線を中心とした
一進一退の攻防が続けられ、戦線は膠着します。

この時期マッカーサーは、トルーマン大統領に
新規部隊の増派と中国国内への戦線の拡大を
要求して、そうなるとソ連の全面介入を招く
ことになり、世界戦争となる危険を侵すわけ
にはいかないと拒否する大統領と、全面的に
対立、4/11には国連軍最高司令官を解任され、
合わせてGHQ司令官の地位も解かれます。

この年7/10からは、ジュネーブで休戦会談が
開かれますが、協定がまとまるまでには、
なお2年の歳月を要します。この間、断続的に
戦闘は続けられ、朝鮮民族同士の殺し合いが
続けられました。

日本の空襲にも用いられた大型爆撃機B29に
よる爆撃の話しや、38度線の攻防の話しは、
日本のラジオ(当時テレビはまだありません)
でも良く放送され、子ども達の陣取り合戦は
当時38度線ごっこと称しておりました。

それにしても、そもそも朝鮮半島の
南北分断(日本が静岡あたりを境に東西に分断
された姿を想像してください)がなければ、
この戦争はありえず、人為的に切り離され、会う
こともままならなくなった肉親や友人・知己が
自由に会える日を夢見て、南北統一の早からん
ことを願うのは、人の情としてごく自然のこと
です。そうした願いが冷戦の現実の中で、中国
までも巻き込んだ米ソの代理戦争に仕立てられて
しまったのが、朝鮮戦争でした。米兵もそして
米国に義理だてして参戦した諸国の兵士も、
中国義勇兵も数多く戦死しましたが、何といっても
最大の犠牲を出したのは、朝鮮半島の同胞たち
であり、北も南も大きな犠牲を払ったのでした。
しかも、その結果は南北分断の固定化だったの
ですから、何ともかける言葉が見つからない思い
にかられます。

では、この朝鮮戦争と日本との関係はどうだった
のか。話しは続くのですが、また明日にさせて
いただきます。
             続く







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最終更新日  2007.06.26 02:18:58
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