ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2010.02.14
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カテゴリ: 外国史
ハイチに贈る (30)

カリブの海賊が活躍し、大アンティル諸島の勢力図の塗り替えが進行している間に、実は砂糖産業を取り巻く情勢も、大きく変貌を遂げつつありました。

18世紀のヨーロッパに、紅茶やコーヒーに砂糖を溶かして飲む習慣が広まったのです。紅茶の輸入が増え、オランダ領東インド(現在のインドネシア一帯)へのコーヒーの移植に成功したことで、中産階級がコーヒーや紅茶を楽しむことが出来つところまで、価格の低下が進行したのです。

ここに、砂糖の需要は一挙に拡大したのです。値崩れで意気消沈していた砂糖産業、とりわけサトウキビ農園の経営者達は、再び元気を取り戻しました。

こうなると、奴隷労働の組織的かつ効率的な利用法を身につけていた、イギリスやフランスのカリブ海植民地の地主達は、猛烈な勢いでサトウキビプランテーションを拡大します。サトウキビの栽培には、適度な雨量と暖かさが必要です。その上サトウキビは土壌の栄養分を大量に吸収して土地を荒します。そのため、雨量が多い熱帯、亜熱帯の地域で、常に新鮮な耕地を求めて、栽培地を移していかなければなりません。

大アンティル諸島で最初にサトウキビ栽培が普及したのは、バルバドス島でしたが、この地の生産適地は間もなく枯渇してしまい、18世紀に入ると、ジャマイカ島が世界最大の粗糖の生産地となったのです。このジャマイカ島の生産量を、1740年代前半に追い抜いたのが、フランス領サンドマングでした。
                          続く





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最終更新日  2010.02.15 01:57:48
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