ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2010.04.13
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カテゴリ: 国際経済
世界経済の現状(118)

リーマンショック以降、米国の連銀はMBS(Mortgage Back Securities)と呼ばれる債券を中心に、金融機関が手持ちする大量の債券を買い取り続けました。連銀の買取資産は既に2兆ドルを超えています。このうち1兆2千4百億ドル強がMBSで占められています。この買取は7日水曜日で打ち止めとなりました。

MBSの発行規模はおよそ4兆ドル程度とされていますから、連銀はその3分の1弱を買い持ちしたことになります。なぜこんなことになったのでしょうか。

MBSも、いわゆる金融派生商品(デリバティブ)の一つです。私も細部まで理解しきれていないのですが、MBSは住宅ローンのプール(束)そのものを担保にしているため、債券なのですが、償還期限が決まっていない特殊な債券です。償還期限は書いてあっても、40年とか50年というとんでもない長さになっていますから、ないのと変わりがないのです。

この債券の返済原資は、パススルーというのですが、住宅ローンの返済そのものなのです。ですから住宅バブルが続いて、土地や住宅の価格が右肩上がりで上昇している時は、借り手の返済がトントン拍子で続きます。

手持ちの住宅を売却して、より広い家に住み替えたり、3年ないし5年経過して金利や返済額が上昇する時点で、ローンを借り替えて今までのローンを返済する動きが続出したのですから、そうなるのも当然でした。そのため、住宅バブルの全盛期にはMBSの償還は、予想よりずっと早く実行されていたのです。

償還期限はないけれど、先ず10年もすれば帰ってくるかと予想したところが、5年とか3年で戻ってくるケースが続出したのです。それはさらに繰り上がり、最盛期には2年程度で戻ってくることも多く、利率が高く安全だと、大変な人気商品になっていたのです。

そしてバブルははじけました。住宅価格は急落し、ローンの支払いに窮した結果がどうなったかは、2008年の1年間がまさに、日本のバブル崩壊劇の再演のような形で演じられました。帰ってくると思っていたMBSは、利払いもままならない体たらくに陥り、返済などいつになることやらわからない、悪くすれば紙屑になるかもしれないという事態となったのです。

こうなると、大口の投資家はヘッジを考えます。金利が上昇するリスクを避けるために、米国債を大量に売ることを考えます。先行き金利が上がるとすれば、低金利の国債価格は下落(金利は上昇)するからです。



これで、金利が上がったらどうなりますか。
                         続く





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最終更新日  2010.04.13 21:54:25
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