ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2011.02.06
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カテゴリ: 国際政治
チュニジアからエジプトへ…(9)

チュニジアからエジプトに飛び火した、アラブの変革への動きは、イエメン、ヨルダンなどに飛び火し、政権交代を実現しています。イエメンでは独裁政権が崩壊し、ヨルダンではイスラム教の開祖ムハンマドに連なる王家こそ存続しましたが、国王は反政府派の主張を全面的に取り入れ、政権の顔ぶれは一新されました。

しかしです。アラブの独裁政権の中で、最も長く政権の座にあるカダフィ政権のリビアでは、小規模なデモはありますが、政権は安泰です。またアルジェリアでは、1991年の選挙で圧勝したイスラム原理主義政党のイスラム救国戦線(FIS)による政府の誕生を嫌った軍部が、1992年1月にクーデタを起こし、以後、世俗主義に基づく軍人による独裁政治が続いています。

92年の軍クーデタ後に発令された「国家非常事態宣言」の下で、軍人中心の民族解放戦線(FLN)による一党独裁体制が敷かれ、やがて多党制に移行したのですが、イスラム主義政党は認められず、非常事態宣言も解除されていません。そんなわけで、イスラム過激派によるテロも、続いていました。

そんなアルジェリアのブーテフリカ政権(現在3期目の大統領職にあります)に対する打倒運動も、今のところ活発化する傾向を見せておりません。

違いはどこにあるかと言いますと、リビアとアルジェリアの共通項は、反米、反イスラエルの姿勢を貫き、パレスティナ人やパレスティナ難民に対する連帯と支援の姿勢が、揺るがないことにあります。アラブの誇りを失わない政権に対する反発は、例えそれが長期の独裁政権であっても、今のところ強いとは言えないのです。

それが今後も貫かれるかどうかは、分りません。あくまでいまの所です。それでもここから見えてくることがあります。それは、エジプトで親米、親イスラエルの政府が継続する可能性は、大変難しくなっているということです。

パレスティナ人を虫けらか奴隷の如く扱い、民族の誇りを踏みにじり、驕り高ぶった態度をとり続けたイスラエルが、頭を抱える時が近付いているようですね。
                                  続く






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最終更新日  2011.02.06 18:45:27
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