ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2011.03.26
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カテゴリ: 国際政治
チュニジアからエジプトへ…(42)

3,11以後休載してた、アラブの問題に戻ります。2週間の間に情勢は大きく動きました。バーレーンには、サウジとサウジの子分格のオマーン、カタール、UAEなどの軍隊が進駐し、反体制派を力で押さえ込もうとしはじめました。

イエメンでも、武力衝突に発展している様子です。そしてリビアでは、NATO軍(主に仏・英・伊3国)と米軍によるカダフィ派への空爆が始まりました。

この2つの動きは、ほぼ同時に始まっていますから、水面下では、これら2つの動きが繋がっていることが透けて見えます。

リビア空爆は、早くからフランスとイギリスが熱心でした。しかし、アメリカの腰が引けていましたから、実現には時間がかかりました。そうしているうちに、ハンカダフィ派の劣勢が次第に明らかになってきました。

一時は風前の灯に見えたカダフィ派が息を吹き返し、反カダフィ派を追い詰め始め、このままではカダフィ派の勝利、反カダフィ派の敗走が確実視されるに至ったのです。

なぜか。革命が成功するか否かは、民衆の幅広い支持が得られるかどうかで決まります。危惧した通りでもあるのですが、反カダフィ派に結集した部族長たちは、内輪もめに現を抜かしたり、利権の獲得に血道をあげるなどして、民心にソッポを向かれたのでしょう。

ことは武器の質だけの問題ではないようです。ハンカダフィ派の部族長や幹部に人望があるなら、政府軍兵士に対する説得工作を成功させ、彼らを武器ごと寝返らせることが可能です。南ヴェトナムのジャングルでは、これが功を奏し、米軍の武器は政府軍兵士を通じて、大量に解放戦線の側に渡っていました。

リビアではそれは起きていません。つまりリビアの動きは、エジプトやチュニジア、そしてバーレーンの革命の動きとは、異質のものであるようです。親米、親欧州の度が過ぎる政府に対する反発でもあった革命運動と、同質の動きがリビアで起きているのなら、米国やNATOに頼って、カダフィに勝利しようなどとは考えないはずです。


                               続く





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最終更新日  2011.03.26 18:33:15
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