ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2016.01.08
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カテゴリ: 環境問題
クロニクル 美浜原発2号炉で放射能漏れ

1975(昭和50)年1月8日

41年前のこの日は、お正月のお屠蘇気分がなお残る水曜日でした。福井県で関西電力所有の美浜原発2号炉が、放射能漏れ事故を起こし、同炉は運転休止となりました。

新聞やテレビは、「あわや大惨事」と大々的に報じ、お屠蘇気分は全国的に雲散霧消、原発の危険がクローズアップされました。

その後もこの年は各地の原発で同種の事故が多発、通産省と科学技術庁の縄張り争いによる縦割り行政のマイナス面から、行政の事故対応は遅れがちであるという、問題点も浮き彫りになりました。

その後、電力各社や原子力委員会によって、事故対応の詳細なマニュアルが作られ、現在はマニュアルに基づいた対応が義務化され、現場職員に徹底されているので、大事故は起こらないというのが公式見解となりました。

しかしです。世界的に有名になった日本の詰込み教育で育った受験エリートは、マニュアル通りの対応には無類の適性を発揮し、過去の例に習う場合や過去に経験のあることについては、実に見事な対応能力を示すのですが、ひとたびマニュアルが予想もしなかった想定外の事態に遭遇すると、たちまちにして思考停止状態に陥り、立往生してしまうマイナス面も併せ持っています。応用が利かないのです。

その最たる例が、バブル崩壊後の大蔵官僚や金融界、政治家の対応でした。土地神話を信じつづけた彼等は、土地神話の崩壊という現実の前に、ひたすら先送りという最悪の手段にしがみ付き、日本の財政赤字を、大幅に膨らませる(私は詳細に調べていませんが、おそらく1993年~2003年までの10年で、赤字幅は3倍増程度になったものと推測しています)という大犯罪を犯したのです。

阪神大震災や東日本大震災もまた、想定外の事態でした。自然界の異変にしても、人間の行動にしても、想定外の事態はかなりの頻度で発生します。そう考えているが故に、私はマニュアルがどんなに良く出来ていても、マニュアルに頼りきる、そしてマニュアルがあるから大丈夫という発想には、大きな落とし穴にはまってしまう危険があるのではないかと、今も不信感を拭えずにいます。







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最終更新日  2016.01.08 22:19:35
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