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December 30, 2008
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テーマ: Jazz(1977)
カテゴリ: Jazz Memorandum
【ジャズ理論の基本:6】

コードはジャズの基本なので、必ず覚えること。


コード・ネーム(和音記号)(chord name)


ある音をベースとして高音方向に3度(長3度または短3度)ずつ、
2つ以上の音を積み重ねたものを和音、英語で、コード(chord)という。
コードは、3音(1度、3度、5度)の積み重ねのものがもっとも基本的なコード(和音)になり、
これにベース音(ルート=1度)から6度や7度の音程を加えて、
1オクターブ以内に存在する合計4音(4声)で作られるコード(和音)を基本コード(ベーシック・コード)いい、
ハーモニーの基礎を担っていて、そのコードの響きを決定づける働きをする。

そして、特にジャズでは、そのベーシック・コードに

(*テンション・ノートについては次回)

この和音の構成音を音符ではなく記号で表したものをコード・ネーム(和音記号)、
またはコード・シンボル(chord symbol)という。
コード・ネームは表記する場所や文字に意味があるので、
一目りょうぜんで、和音の構成音を知ることができる。
ジャズやポピュラー音楽では、和音はコード・ネームでしか表記されない場合がほとんどなので、
コード・ネームは必ず覚える必要がある。
ただし、表記の記号は完全に統一されてはいないので、いくつかの種類の表記法がある。

コードの構成音の一番低い音がコードの基礎(ベース)となり、この音がコード・ネームの基本になる。
その音のことをルート(root)(根音:こんおん)という。

コード・ネームの表記方法

コード・ネーム1.jpeg

1.ルート(root)、根音(こんおん)



2.3度

そのコードのルートから3度の音がメジャー(長3度)の場合は表記しない。
マイナー(短3度)なら「m」「-」「min」などの記号で、ルートの右の下部に表記する。

3.6度・7度

基本の3音(3声)に6度あるいは7度の音を付加する場合は一番右の下部に表記する。

7度を付け足す際は「7(セヴンス)」または、「M7(メジャー・セヴンス)などと表記する。
コード・ネームの6度は、ルートからの音程が長6度の音のこと。
7度には2種類あって、ルートからの音程が長7度(ルートの半音下と同じ音)を「M7(メジャー・セヴンス)、
短7度だと「7(セヴンス)」となる。
ちなみに、6度と7度は、どちらか1つしか付けられない。

4.5度

5度の音は変化させない限り表記しない。
5度ルートの音と美しく自然に響く音なので、ルートとセットで考えられる。
しかしながら、その音を半音上下させる場合があり、その場合のみルートの右の上部に表記する。
5度を半音下げる場合は「♭5(フラット・ファイヴ)」や「alt(オルタード)などと表記。
5度を半音上げる場合は「♯5(シュアープ・ファイヴ」や「aug(オーグメント)」などと表記。

5.テンション・ノート

コード・ネームにテンション・ノートを表記する場合があり、
その際は一番右の上部に表記する。
テンション・ノートが複数ある場合は横に並べても、縦に並べても、どちらでもよい。
(テンション・ノートの解説は次回)

コード・ネームと構成音
これは「C(シー)」についてのコードなので、ほかのキーのコード(C♯=D♭、D、D♯=E♭・・・)は、移調して考えること。

コード・ネーム2

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Last updated  January 1, 2009 09:33:15 PM
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