第69回智麻呂絵画展
皆さま、新年明けましておめでとうございます。
旧年中は智麻呂絵画展をご愛顧賜り、有難く感謝申し上げます。
新年が皆さまにとって素晴らしい年でありますことをお祈りしつつ、本日は第69回絵画展の開催であります。
今年も頑張って絵画展の開催に相努めます。相変りませずよろしくお願い申し上げます。
2011年正月4日
絵師 智麻呂
館長 偐家持
(赤富士)
天地
の
分
れし時ゆ
神
さびて 高く貴き 駿河なる
布士
の高嶺を
天
の原 ふり
放
け見れば 渡る日の
影も
隠
らひ 照る月の 光も見えず
白雲
も い行き
はばかり 時じくぞ 雪は降りける 語り
継
ぎ 言ひ
継
ぎ行かむ
不盡
の高嶺は (山部赤人 巻3-317)
年頭はやはり富士山の絵が似合う。そこで、歌も万葉集から山部赤人の長歌を掲げてみました。この長歌の反歌はかの有名な「田兒の浦ゆうち出でて見れば真白にぞ不盡の高嶺に雪は降りける」でありますが、偐万葉にてもあれば、
初夢は 富士にあるらし 智麻呂は
鷹はかかねど 茄子はかきける (偐家持)
と致しましょう(笑)。
(松葉蟹)
これは年末のお嬢様ご夫婦とご一緒の城崎旅行での蟹づくしの蟹であります。お嬢様の旦那さんのお薦めで蟹を題材に描かれたようであります。智麻呂版「城崎にて」でありますな(笑)。
きのさきへ いくののみちは とほけれど
またかにくひに まろとたびだち (
小恒部内侍
)
(シンビジウム)
このシンビジウムは偐山頭火氏からの贈り物。年末は智麻呂氏はこの絵と格闘されて居りましたが、素晴らしい出来となりました。
(下仁田葱)
下仁田葱は既に何度か登場していますが、智麻呂氏の無二の親友、K牧師が生前には群馬から年の暮には送って下さっていたもの。悲しくもお亡くなりになられましたが、先の年の暮にはK牧師の奥方様がお送り下さったとか。
智麻呂に代りて偐家持が詠める歌3首
下仁田の 葱ながむれば やあやあの
今亡き背子の 声はするらし
下仁田の 葱の甘さよ 我背子の
くれし笑まひの 面影立ちぬ
たふれたる われきづかひて とひ
来
しに
などてやきみが さきにぞゆける
(柿)
上の柿の絵は、けん家持の手土産の「長寿柿」という和菓子の包装紙の挿絵を写生されたもの。恒郎女様がお気に入りの絵となったようであります。
(金柑)
智麻呂さんが通って居られるデイサービスの施設の送迎車の運転手さんが自宅の金柑の枝をお持ち下さったものを描かれました。第67回展掲出の柘榴の絵と同じでありますな。
(蜜柑)
上の絵は、槇麻呂の「熊野の蜜柑」と偐家持の「香川の蜜柑」との共演であります。槇麻呂と偐家持は同期の蜜柑、いや同期の桜でありますので、智麻呂氏も絵の中で並べて下さったということでありますな。
家持と 槇麻呂蜜柑 同期なれば
色は
違
へど ともにぞありぬ (
若草里麻呂
)
<参考>他の智麻呂絵画展は下記から。
第1回展~第100回展
第101回展~第200回展
第201回展~
<追記・注>
写真4枚(「赤富士」「シンビジウム」「下仁田葱」「蜜柑」)
が横倒しの歪んだ画像になっていたので、2020年11月12日これらを復元修正しました。
●
過去記事の写真が歪んでいたりすること
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