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先日、靖国神社に行ってきた。
平日だというのに、かなりの人。
やはり、8月15日が近いからかな?
そして、漫画家の 小林よしのり氏 の影響か、
大学生ぐらいの若いカップルが結構目立った。
これって、実は凄い事だ。
私が20歳前後だった頃。
つまり、1980年代中盤。
靖国神社に興味を持つ若者など、
まず、いなかった。
ましてや女の子を連れて行くような所じゃなかった。
まぁ、天邪鬼だった私は、みんなが行かないからこそ
好きな女の子を連れて行きましたけどね...。
正月。 初詣に。
今、思えば恥ずかしいなあ・・・!
他に行く所なかったのかね??
でも、当時の靖国神社なんて
ガラガラで、おみくじ すら
売ってなかった。
社務所にいた女性に
「すみません。おみくじないんですか?」
と、尋ねたら
「ここは、靖国神社ですよ。
英霊の御霊(みたま)をお祀りした神社なの。
おみくじなんか売らないの」
と、言われた覚えがある。
それが今では、普通の神社のように
おみくじも売っている。
売店や自販機も増えたような...。
適切な言い方ではないと思うが
客足がのびている気がした。
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私は自分の家族や、恋人、
故郷や日本という国を守る為に
命を捨てた英霊の方々に対し、
敬意を持っている。
だから
その方々が、安らかに眠れる場所として、
靖国神社はあるべきだと
思っている。
しかし、いまや、靖国神社は
外交上のカードになってしまった。
本来は、そんな政治の道具などに
使われるべきでなく、
ただ、静かに英霊の方々を祀る場所であるはずなのに。
★☆★☆★
今、何かと話題の 遊就館 にも
改装されてから、初めて訪れた。
遊就館 とは、一言で言えば
靖国神社の中にある戦争博物館だ。
入館料800円。
外国人観光客の数も多かった。
ゼロ戦や戦艦武蔵の大砲など、戦場で使われた兵器と、
国のために命を捧げた方々の様々な遺書や遺品。
歴史的に価値ある、多くの資料が展示されている。
そして、パネル展示でペリーの黒船来航以来、
外圧によって開国を迫られた日本が、
その後、どういう流れで大東亜戦争にまで
踏み込まなくてはならなかったのか、
わかりやすく説明してある。
各所でビデオも上映されていた。
出口の近くでは50分ぐらいの
"大東亜戦争は欧米列強の侵略に対する自存自衛の戦争だった"
という内容のビデオが上映され、
"歴史の真実を知って欲しい"
と訴えかけている。
売店では軍歌のCDから
昔の日本軍の戦闘帽と同じデザインの帽子まで売られていた。
★ ☆★☆★
国外の反日教育、
国内の自虐的歴史教育
に対抗するために、
学校では絶対に教えられない
歴史の一面を伝えようとする
信念と試みは賛成できる。
しかし、
"いわゆるA級戦犯の無罪論" や
"大東亜戦争は侵略戦争ではなかった"
とする考えを、ここまで喧伝する
展示施設を靖国神社内に造る必要があったのだろうか?
それこそ、数字の改ざんやニセ写真や虚偽の報道記事を展示して
日本軍の非道ぶりを強調し、
反日感情を煽っている南京大虐殺記念館や、
しつこく従軍慰安婦問題を訴え続ける
反戦・平和教育施設と同じようなことにならないか!?
前者は
「日本がやった事は全部正しかった!」 と主張し
後者は
「日本がやった事は全部悪かった!」 と主張する。
そんな水掛け論を
日本のために死んだ、英霊が眠る
靖国神社の中で未来永劫繰り返し
続けるのだろうか。
結局、その対立から生まれるのは
中国、韓国からの更なる激しい抗議と
自虐史観が好きな一部の日本人の
靖国神社に対する、嫌悪感の増幅
だけだ。
それは靖国を静かな状態に
することには決してつながらない。
★ ☆★☆★
私は
小泉首相の8月15日の
参拝にも反対だ。
そもそも小泉首相は遺族会に対して、
ええカッコしたいから、靖国に行っているだけだ。
どうせ任期も9月で終わりだし、
最後の年は公約どおり8月15日に参拝し、
余計な騒ぎを大きくしそうな気がする。
小泉さんが本当に行きたいのなら
総理大臣を辞めてから、個人的に
行けばいい。
A級戦犯合祀問題がある以上
日本の首相が靖国に行くだけで
中国・韓国はここぞとばかりに外交の切り札として使ってくる。
だったら、密約でも裏取引でも
紳士協定でも、何でもいいから
現役の首相、官房長官、外務大臣は
靖国には行かないから、
人の国の内政に干渉するなと、
外交戦略として呼びかけた方がよっぽどましだ。
個人的には、
A級戦犯には、もはや何の罪もないと思うし、
あの戦争は自存自衛の
戦いだったと思う。
だが、それをいくら正面から主張した所で
靖国問題の解決には絶対につながらない。
英霊の皆さんは
今の日本と靖国神社がおかれた
難しい状況をわかってくださると思う。
★☆★☆★
靖国を出たところでタクシーに乗ったら、
60歳前後と思われる運転手さんが、おもむろにこんな事を言った。
「わたしらなんか、全共闘世代ですからね。
あんな靖国神社なんか大学生の頃は火炎瓶で燃やそうと
本気で思ってましたよ」
ある世代の人にとっては
靖国神社というのはそういう存在で、あるのだろう。
だが、そういう好き勝手な事を言える時代が来たのも、
あの戦争を戦ってくれた人たちがいたからだ。
命令で戦死された方も。
志願して特攻隊で散っていった方も。
その命令を出す立場だった人も。
みんな靖国神社にいる 。
だから、私は個人的には
感謝の気持ちを持って参拝に行く。
そして、できるだけ早く
政治や外交カードとは
切り離され
英霊の方々が安らかに過ごせる
靖国神社になって欲しいと願っている。
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