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物語詩「竜になった大きい大きい松の樹」
第7章「大きい大きい松の樹と嵐」
矢田部誠子 作詩・詩画集より
その時、今さっきまで
かんかん照りつけていた空が
急に真っ黒な雲でおおわれたと思いますと
びゅーんびゅーんと激しい風が巻きおこり
大きい大きい松の樹をゆすりはじめました。
大きい大きい松の樹は枝を振り回したり
ぎしぎし枝をこすり合わせたり
大粒の泪をこぼしながら
それでも「どうぞ小さい小さい松の木を
お助けなされて下さいませ」と
祈りつづけるのを止めませんでした。